JP2000235152A - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JP2000235152A
JP2000235152A JP11034967A JP3496799A JP2000235152A JP 2000235152 A JP2000235152 A JP 2000235152A JP 11034967 A JP11034967 A JP 11034967A JP 3496799 A JP3496799 A JP 3496799A JP 2000235152 A JP2000235152 A JP 2000235152A
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JP
Japan
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substrate
optical deflector
rotating plate
thin film
mirror
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JP11034967A
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Mikio Okumura
実紀雄 奥村
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな光偏向角度が得られ、且つ高速で偏向
が可能な、信頼性の高いマイクロ光偏向器を得ることの
できる電磁駆動光偏向器を提供する。 【解決手段】 トーションビーム光偏向器100は、内
側のy軸方向偏向部103と、外側のx軸方向偏向部1
04とから構成されている。特に、内側のy軸方向偏向
部103は、溝部2を有する基板1と、溝部2に架け渡
された軸部3aによって基板1に対して回動可能に軸支
される回動板3と、磁性部に臨むように基板1上に薄膜
として設けられる一対の薄膜電磁石部51、52と、回
動板3面上に取り付けられたミラー部4とから概略構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光偏向器、特にマ
イクロメカニクス技術を用いて作製し、薄膜電磁石の駆
動力を用いて変位制御を行うプレーナ型トーションビー
ム光偏向器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光偏向器としては、半導体製造技術やマ
イクロメカニクス技術を応用して、シリコンWafer等に
トーションビームやミラー等を微少な寸法で形成したマ
イクロミラー装置が研究されている。その一例として、
電気学会1998年第16回センサーシンポジウム テ
クニカルダイジェストA3−2 “静電トーションミラ
ー”東芝 がある。
【0003】これは、光記録再生装置の光学系トラッキ
ングサーボ用に応用する試みであり、レーザービーム径
2mmに対応した数ミリ角のミラーを静電吸引力によっ
て数mrad(〜1度)傾斜させるものであり、その駆動
速度は、ミラーの共振周波数以下の約1KHzである。
【0004】一方、このような光偏向器の応用例として
は、例えば、映像情報のイメージング技術として、液晶
駆動の光反射型の空間光変調素子であるILA(Image
Light Amplifier 商品名 参考文献:月刊LCD intellig
ence 1997.11 99項 “高輝度・高精細化可能なプロジ
ェクタ用ILAデバイス”JVC 片山琢)素子を利用
したビデオプロジェクタがある。図11は、一般的なビ
デオプロジェクタ200を示す概略構成図である。
【0005】このビデオプロジェクタ200は、レーザ
ー発信器201と、これからの光束を集光光束に変換す
る集光レンズ202と、この集光レンズ202からの集
光光束を書き込み用のレーザースポット光として、IL
A素子204に対して2次元的に走査させるマイクロミ
ラー装置203と、ILA素子204に対する入射読み
出し光を照射する光源205と、この光源205からの
光束を平行光束に変換するコリメートレンズ206と、
これからの平行光束を偏向させる偏向ビームスプリッタ
207と、ILA素子204で空間変調された出射読み
出し光を大型スクリーン209に投射する投射レンズ2
08とから構成される。
【0006】ここでILA素子204とは、この素子に
入射された書き込み用のレーザースポットによって、読
み出し光を変調して反射させ、大型スクリーン209に
ビデオ映像を投射するものである。また、前記マイクロ
ミラー装置203は、静電駆動によって動作するもので
あり、映像ビデオ信号によって輝度変調されたレーザー
スポット光をILA素子204に照射する際、ILA素
子204上においてレーザースポット光を水平、垂直に
走査するために利用される。
【0007】ところで、前記マイクロミラー装置を、例
えば、コンピューターDisplayのSXGAクラスの解像
度画像投影に用いる場合には、所定の偏向角度が要求さ
れることとなる。
【0008】詳述すると、例えばビデオプロジェクタ2
00を、コンピューターdisplayのSXGAクラスの解
像度画像投影に利用した場合には、SXGAの解像度は
1280×1024本となる。従って、前記マイクロミ
ラー装置は、輝度変調されたレーザースポットを水平方
向で60kHz、垂直方向で60Hzの周波数で走査する必
要がある。
【0009】一方、書き込み光の水平偏向角は、以下の
関係式で与えられる。
【0010】φ=N×λ/π(D/2) ここで、φ=水平偏向角、λ=レーザーの波長、N=水
平解像度、D=レーザービーム径である。
【0011】ほぼ平行光にコリメートされたビームの波
長を650nm、径を1mmとすると、λ=650e−6m
m、N=1280、D/2=0.5mmのとき、φ=N×
λ/π(D/2)よりφは30.5degが与えられる。
従って、ミラー偏向角度は、15.18deg(±7.6
°)となる。
【0012】また、集光レンズ202と、ILA素子2
04の結像面との投影距離dは、次式で与えられる。
【0013】D0=4/π×(d×λ/D) ここで、D0は、ILA素子204上における結像ビー
ム径である。なお、ILA素子寸法2.5inch(対角)
には、結像ビームを40μm径で結像させる必要があ
る。
【0014】また、 D0=40e−3mm λ=650e−6nm D=1mm であり、このとき 投影距離d=48.33mm が与えられる。
【0015】上記関係式より、集光レンズと素子間との
投影距離dは、48.33mmとなり、従って、マイクロ
ミラー装置203は、動作周波数で、最高60kHz以
上、最大ミラー傾斜角度±15.18°(水平偏向角度
±7.6°)、ミラー面のサイズ1mm角(ビーム半径
D/2=0.5mmより)を満たす機械特性が必要とな
る。
【0016】このように偏向角度が大きく、且つ集光ビ
ーム径が許す限りミラーのサイズを縮小し、且つ高速駆
動をさせようとすると、マイクロミラー装置203では
駆動電圧に数kVの高電圧で大きなローレンツ力を発生
させる必要があった。従って、大きな偏向角度を得よう
とすると従来の静電駆動では、高い電圧が必要となり、
実用的でない。
【0017】これに対して、この様な高電圧を用いず
に、大きな偏向角度を得るには、クーロン力による電磁
駆動がある。その一例として、“特開平8−32227
プレーナ型電磁アクチュエータ (株)日本信号”を
示す。図12及び図13は、かかるプレーナ型電磁アク
チュエータ110の説明図である。
【0018】図12及び図13において、プレーナ型電
磁アクチュエータ110は、絶縁基板111の中央部に
約45°の角度で配置されたマイクロミラー112と、
絶縁基板111上面の外周部に配置されるヨーク113
と、このヨーク113の内周縁に配置された一対の永久
磁石114,115とから概略構成される。
【0019】マイクロミラー112は、シリコン基板1
21と、枠状の外側可動板122aと、平板状の内側可
動板122bと、内側可動板122b上面に取り付けら
れたミラー126とから概略構成される。外側可動板1
22aは、トーションバー123aによりシリコン基板
121に対して回動可能に軸支されており、内側可動板
122bは、トーションバー123bによって外側可動
板122aに対して回動可能に軸支されている。トーシ
ョンバー123a、123bは互いに直交するように配
置されており、これによってミラー126は、直交する
2方向に回動されることとなり2次元的な走査が可能と
なっている。
【0020】また、外側可動板122a及び内側可動板
122bには、それぞれ平面コイル125a及び125
bが設けられている。これらの平面コイル125a及び
125bには、電極端子124a及び124bが電気的
に接続されており、これらの端子は、導線118a〜1
18dを介して、ボンディングパッド117a〜117
dに接続されている。そして、この電極端子124a、
124bに電流が流されることによって平面コイル12
5a及び125bより磁界が生じることとなる。
【0021】このような従来のプレーナ型電磁アクチュ
エータ110では、平面コイル125a、125bに生
じた磁界と、永久磁石114,115による静磁界との
間に発生するクーロン力で、外側可動板122a及び内
側可動板122bを、低電圧で且つ高速に回動させるこ
とができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプレーナ型電磁アクチュエータ110の場合、
以下に挙げる問題があった。
【0023】先ず第1に、静磁界の印加に永久磁石11
4,115を用いているため、永久磁石114,115
を配置するためのスペースが大きく、素子全体の小型化
が難しいという問題があった。
【0024】第2に、マイクロミラー112と永久磁石
114,115との組み立てが必要となり、これらの位
置合わせに手間がかかるという問題があった。また、平
面コイル125a、125bの組み立てをする際に位置
ずれ等が生じた場合には、平面コイル125a、125
bから発生する磁界が交錯してばらつきが生じ、駆動力
が一定でなくなるため、これらの組み立て作業には高い
組み立て精度が要求される。
【0025】第3に、可動する部分(外側可動板122
a上或いは内側可動板122b)に平面コイル125
a、125bを作製するので、ミラー126の反射面と
コイル形成面で可動面を構成しなければならず、可動部
分が大型化してしまうという問題があった。従って、共
振点を高くすることが困難となる。
【0026】第4に、ミラー126を支持しているトー
ションバー123a、123bの表面にコイル配線を施
す必要があることから、外側可動板125a及び内側可
動板125b上面に配線溝や導電膜パターニング等の細
工を施さなければならず、表面が複雑化することによっ
て強度低下を招き、ひいては動作周波数のズレ、疲労破
壊等を起こす惧れがあった。
【0027】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、大きな光偏向角度が得られ、且つ高速
で偏向が可能な、信頼性の高いマイクロ光偏向器を得る
ことのできる光偏向器を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願請求項1に係る光偏向器は、溝部を有する基板と、
前記溝部に架け渡された軸部によって前記基板に対して
回動可能に軸支されるとともに、硬磁性薄膜を有する回
動板と、前記回動板に臨むように、前記基板上に、前記
軸部と直交し且つ薄膜として設けられる一対の薄膜電磁
石部と、前記回動板面上に設けられるミラー部とからな
る第1方向偏向部とを有し、前記薄膜電磁石部に生ずる
磁界と、前記硬磁性薄膜に生ずる磁界との間に生ずるク
ーロン力で前記回動板を回動させ、この回動板の傾斜に
よってミラー部に照射された光を偏向させるものであ
る。
【0029】このような請求項1に係る発明によれば、
薄膜電磁石部と硬磁性薄膜とに通電することによって、
薄膜電磁石部に生じる磁界と、硬磁性薄膜に生じる磁界
との間に生じるクーロン力で回動板を回動させ、この回
動板面上に設けられたミラー部を傾斜させることによっ
て、このミラー部に入射される光を偏向させることがで
きる。
【0030】請求項2に係る発明は、前記請求項1に記
載の光偏向器であって、前記軸部、及び前記回動板は、
前記基板と一体的に形成されるものであり、前記回動板
は前記軸部の弾性的なねじれによって回動するものであ
ることを特徴とするものである。
【0031】このような請求項2に係る発明によれば、
軸部の弾性的なねじれを利用して回動板を回動させるた
め、ミラー部の回動機構を簡略化することができる。
【0032】請求項3に係る発明は、前記請求項1又は
2に記載の光偏向器において、前記一対の薄膜電磁石
を、前記基板の厚み方向に相互にずらして配置すること
を特徴とするものである。
【0033】このような請求項3に係る発明によれば、
薄膜電磁石をオフセット量分だけずらしてやることによ
って、回動板の傾斜運動を容易に発生させることができ
る。
【0034】請求項4に係る発明は、前記請求項1乃至
3に記載の光偏向器において、前記基板及び前記回動板
の近傍に、該基板及び該回動板の傾斜角度を検出する傾
斜角度検出手段を配置したことを特徴とするものであ
る。
【0035】このような請求項4に係る発明は、傾斜角
度検出手段によってミラー部の傾斜角度を検出すること
によって、ミラー部の傾斜角度の調節を的確に行うこと
ができる。
【0036】請求項5に係る発明は、前記請求項1乃至
4に記載の光偏向器において、前記溝部の底面に2個の
静電駆動用電極を、前記軸部を中心に左右対称となるよ
うに配置して、前記一対の薄膜電磁石部に互いに逆位相
の交流を印加すると同時に、前記静電駆動用電極にも前
記逆位相の交流を印加して電磁駆動アシストを併用する
ことを特徴とするものである。
【0037】このような請求項5に係る発明によれば、
静電駆動用電極を併用することによって、ミラー部の回
動角度をより大きなものとすることができる。
【0038】請求項6に係る発明は、前記請求項1乃至
5に記載の光偏向器において、前記方向偏向部と同様の
構成を有する第2方向偏向部を、これの軸部が前記第1
方向偏向部の軸部と直交するように配置し、これらの直
交する軸部を中心とする回動によって、2次元走査可能
に光を偏向させることを特徴とするものである。
【0039】このような請求項6に係る発明は、ミラー
部を2方向へ回動させることができ、ミラー部へ入射す
る光を2次元的に走査させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態] (トーションビーム光偏向器100の構成)以下に、本
発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本実
施形態に係るトーションビーム光偏向器100の説明図
である。本実施形態に係るトーションビーム光偏向器1
00は、例えば、前述したコンピューターDisplayのS
XGAクラスの解像度の画像投影装置において、ILA
素子に対して光書き込みを行う際、ビデオ信号で輝度変
調されたレーザー光を2次元走査する偏向器として用い
られる。なお、この画像投影装置の全体構成としては前
述した従来技術と同様であるため、その説明は省略す
る。
【0041】図1に示すように、本実施形態に係るトー
ションビーム光偏向器100は、内側のy軸方向偏向部
103と、外側のx軸方向偏向部104とから構成され
ている。
【0042】内側のy軸方向偏向部103は、図2に拡
大して示すように、溝部2を有する基板1と、溝部2に
架け渡された軸部3aによって基板1に対して回動可能
に軸支される回動板3と、回動板3に臨むように基板1
上に薄膜として設けられる一対の薄膜電磁石部51、5
2と、回動板3面上に取り付けられたミラー部4とから
概略構成される。なお、本実施形態において、基板1上
には、回動板3の近傍に、回動板3の傾斜角度を検出す
るMRセンサやホール素子等の角度検出用センサ61,
62が配置されている。
【0043】基板1は、図3に示すように、周囲に設け
られた溝部7内に、軸部1aによって回動可能に軸支さ
れるものであり、その中央に回動板3が設けられるエリ
ア(図中点線で図示した部分)を有し、このエリアに臨
ませて後述する薄膜電磁石部51,52が配置されてい
る。また、この基板1の表面には、硬磁性を示す薄膜、
例えばCo−Pt、Co−Cr、Co−Sm等が、スパ
ッタ等によって成膜されている。
【0044】回動板3は、軸部3aの弾性的なねじれに
よって回動するものであり、その表面全体にわたって、
硬磁性薄膜、例えばCo−Pt、Co−Cr、Co−S
mがスパッタ等によって成膜されている。
【0045】薄膜電磁石部51、52は、図4に示すよ
うに、回動板3の近接されて設けられる電磁ヨーク51
aと、この電磁ヨーク51aの下方に設けられるプレー
ナ型コイル51cと、このプレーナ型コイル51cの下
方に設けられる板状の電磁ヨーク51bと、上方の電磁
ヨーク51aと下方の電磁ヨーク51bとを連結するコ
ンタクト部51dと、プレーナ型コイル51cの端部に
接続されたボンディングパッド51eとから構成され
る。なお、薄膜電磁石部52も同様の構成を有する。
【0046】このような薄膜電磁石部51,52は、本
実施形態では、図5に示すように、基板1の厚み方向
に、相互にずらして配置されている。すなわち、薄膜電
磁石部51は、回動板3よりもオフセット量e分だけ下
方に配置され、薄膜電磁石部52は、回動板3よりもオ
フセット量e分だけ上方に配置されている。
【0047】一方、前記外側のx軸方向偏向部104
は、溝部7を有する基板8と、溝部7に架け渡されy軸
方向偏向部103を回動可能に軸支する軸部1aと、基
板1の回動板3に臨むように基板8上に設けられる一対
の薄膜電磁石部91、92とから概略構成される。
【0048】軸部1aは、内側のx軸方向偏向部103
の軸部3aと直交するように配置されるものであり、回
動板3は、この軸部1aの弾性的なねじれによって回動
する。なお、薄膜電磁石部91,92は、上述した薄膜
電磁石部51,52と同様の構成を有する。
【0049】そして、このようなy軸方向偏向部103
及びx軸方向偏向部104は、本実施形態では、一般的
な金属よりも高い機械的強度を示し半導体製造技術を直
接応用でき微細な寸法のパターニングやエッチング等の
マイクロマシニングに適した材料であるシリコンによっ
て一体的に形成される。
【0050】すなわち、マイクロマシニング技術によっ
て、シリコン基板若しくはSOI(シリコン オン イ
ンシュレータ)基板を、フォトリソグラフィでパターニ
ングし、KOHエッチャント等の異方性ウェットエッチ
ングや、塩素系やフッ素系GASによるICP−RIE
(インダクディプ カップルド プラズマ−リアクティ
ブ イオン エッチング)技術を使用することによっ
て、基板1、8や回動板3、軸部1a、3aを一体的に
成形する。なお、バルクシリコン以外に低圧CVD装置
によって成膜されたPolyシリコンを構造材に用いて
もよい。
【0051】この際、可動部分である回動板3、基板1
等の厚み(質量)や、軸部1a、3aの長さ(L)、幅
(B)、厚み(t)を最適化しなければならない。つま
り、可動部分の共振周波数60kHzを満たし、回動板
3、基板1の変形角度が±13.67度で充分弾性変形
内になる必要がある。そこで、本実施形態では、FEM
手法による解析の結果、Poly−Si材で 回動板の幅 W=1000μm 軸部長さ L=300μm 軸部幅 B=70μm 回動板厚 t=100μm 軸部厚 t’=100μm 軸部両端部のフィレット R≧40μm というディメ
ンジョンに設計した。
【0052】この寸法による機械特性は、共振周波数
61kHzにおける、Siの引っ張り破壊応力 δ=7
000N/mm2を充分に下回るものであり、変形に伴
う応力δmax=2871N/mm2に耐え得るもので
ある。なお、この場合、減衰を伴わない駆動系を考慮し
ている。
【0053】前記角度検出用センサ61,62,10
1,102は、硬磁性体である基板1や回動板3の近傍
において、これら基板1や回動板3の傾斜運動に伴って
周期的に生じる磁界の変化を検出するものである。な
お、この角度検出用センサ61,62,101,102
としては、磁界の変化を検出するセンサ、例えばMRセ
ンサ(マグネト レジスティブ センサ)やホールセン
サ、又はインダクティブ磁気センサも用いることができ
る。また、これら角度検出用センサ61,62,10
1,102の配置は、回動板3の下部、又は回動板3の
上部であって磁界変化検出可能な、光偏向の光路を遮ら
ない部位とすることもできる。
【0054】(製造方法)以下、本実施形態に係るトー
ションビーム光偏向器100の製造プロセスの概要につ
いて説明する。
【0055】先ず、半導体基板であるシリコンに、アル
ミナ等の熱伝導の良好な絶縁膜をスパッタ、CVD等で
形成する。すなわち、基板1、8の上面に、電磁ヨーク
51d、91dとなる軟磁性薄膜、例えばFe−N、C
o−Zr−Nb、Fe−Ni、Fe−Si等をスパッタ
で成膜し、イオンビームミリング等でヨーク形状にエッ
チングする。この際、対向する2対の電磁ヨーク51
a、52a、91a、92aを回動板3や基板1を挟む
形で形成する。
【0056】次に、アルミナ、SiO2等をスパッタリ
ング、CVD法等の成膜によって、電磁ヨーク51a、
52a、91a、92aを絶縁被覆する。次に、銅、ア
ルミ等の薄膜をCr下地膜を介して、蒸着等で成膜し、
電磁ヨーク51b、52b、91b、92bに交錯する
ような渦巻き状のパターニングでプレーナ型コイル51
c、52c、91c、92cを形成する。これら電磁ヨ
ーク51a、52a、91a、92a端部の磁極位置
は、作製するミラー部(硬磁性膜)4の形成面と基本的
に同一であるが、硬磁性膜から僅かに厚み方向に、オフ
セット量e分ずらした位置に配置する(例えば、硬磁性
膜の膜厚分相当)。
【0057】次に、マイクロマシニング技術で溝部2,
7を形成することによって、回動板1と基板8と、それ
を支持する軸部1a,3aとを形成する。これらは一体
で成形し、前記機械特性を満たす寸法にする。この構造
体は、バルク基板を前記異方性ウェットエッチング、I
CP−RIE等で形成することもでき、また低圧CVD
による薄膜Poly−シリコンで成膜、パターニングし
てもよい。回動板3と基板1の表面には、硬磁性を示す
薄膜、例えばCo−Pt、Co−Cr、Co−Sm等を
スパッタで成膜する。
【0058】回動板3では、硬磁性薄膜を光反射面とし
て兼用してもよく、アルミ膜や、SiO2/Si34
層膜等を必要に応じて反射膜として被覆してもよい。硬
磁性膜、反射膜を形成する際は、軸部3aの表面には被
覆させないようにする。成膜やエッチング等のプロセス
によって軸部3a表面の劣化を生じさせないことで軸部
3aの機械的特性を確保する。次に、薄膜電磁石部5
1,52,91,92に隣接した位置に角度検出用セン
サ61,62,101,102を形成する。
【0059】以上の手順によって、基板1上に形成する
ミラー部4、薄膜電磁石部51,52、検出部61,6
2を持つ1軸自由度を持つy軸方向偏向部103を中心
にして、これの外側に軸方向を直交させたx軸方向偏向
部104を作製し、内/外2重構造とすることがきる。
この場合、内側の機械的共振点を水平走査周波数と同一
の60kHz、外側を垂直走査周波数と同一の60Hz
とする。
【0060】(トーションビーム光偏向器100の動
作)そして、このようなトーションビーム光偏向器10
0では、薄膜電磁石部51,52又は91,92に生ず
る磁界と、前記回転板3に形成された硬磁性薄膜に生ず
る磁界との間に生ずるクーロン力で回動板3又は基板1
を回動させ、これらの回動板3又は基板1の傾斜によっ
てミラー部4に照射された光を偏向させる。
【0061】具体的には、1対の薄膜電磁石コイルに互
いに180度位相異なる60kHzの交流を同じ電流で
印加する。角度検出用センサ61,62,101,10
2で検出したミラー可動角度情報に基づいて、電磁、静
電駆動回路の制御を行うことにより、所定の角度、速度
で駆動させる。
【0062】詳述すると、古典磁気学に示されるごとく
2つの磁極間に働く力を表したクーロンの法則より、 F=m1×m2/4×π×μ0×r2 のごとくクーロン力が作用する。このとき、 m1:磁極1の強さ μ0:真空の透磁率 m2:磁極2の強さ r :磁極間距離 である。
【0063】これより、クーロン力は2つの磁極の磁化
の大きさに比例して増大し、磁極間距離の2乗に反比例
するので磁極間距離を狭めると、大きな力が得られるの
が分かる。
【0064】可動する可動板3に硬磁性を示す薄膜を形
成しているため、着磁によってミラー部4を回動させる
ことができる。プレーナ型コイル51c,52cに電流
を流しヨーク端部の磁界と、硬磁性薄膜(回動板3、基
板1)の磁界との間に発生するクーロン力で、軸部3a
に捻りを誘発し、ミラー部4をx軸方向及びy軸方向に
可動させる。薄膜電磁石51,52による発生磁界は、
コイルの巻数と流す電流の積に比例するので静電駆動の
様な高電圧は必要ない。
【0065】また、薄膜電磁石51,52の磁極端部
を、硬磁性薄膜(回動板3)の端部と限りなく近づける
ことが可能なので、大きなクーロン力を得ることが出来
る(静電駆動の場合、ミラー下面に平行配置で電極を形
成するのが一般的であるが、ミラー部4の回転運動に必
要な空間に電極を配置することができず、最大傾斜角で
電極間ギャップが制限されてしまう)。コイル51c,
52cに交流電流を印加するとミラー部4に周期的に変
化するクーロン力が働き、その周波数に同期した単振動
を示す。駆動周波数をミラー部4の支持系の固有振動数
と一致させれば、少ない駆動電流で大きな振幅(傾斜角
度)が得られる。
【0066】上記と同様、外側のx軸方向偏向部104
も同じ電磁駆動を60Hzで駆動し、角度検出器によっ
て正確に運動制御させる。
【0067】これによって、本実施形態においては、x
軸方向偏向部104とy軸方向偏向部103とは互いに
直交するように配置されており、これによって2次元走
査可能に光を偏向させることができる。そして、ビデオ
信号等で輝度変調したレーザー光スポットをミラーで偏
向させ、ILA素子の光書き込み面の光誘電層表面に結
像するようにアライメントし、2次元走査させる。
【0068】(変更例)なお、本発明は上述した実施形
態に限定されるものではなく、例えば以下のような変更
をすることができる。
【0069】前述した実施形態では、薄膜電磁石のコイ
ルを渦巻き状に形成したが、この他に、例えば、図6に
示すように、螺旋状のパターンとして、膜厚方向に立体
的な渦巻き状に形成することもできる。具体的には、同
図に示す薄膜電磁石151のように、細長形の電磁ヨー
ク151bの上下部に折れ線形状の薄膜151c、15
1dを配置させ、これらをコンタクト部151aで接続
してヘリカル立体コイルを形成してもよい。この場合、
歳後方に位置する薄膜151c或いは151dにボンデ
ィングパッド151eを接続する。
【0070】また、前述した実施形態では、回動板3や
基板1を挟むようにして1対の電磁ヨークを設けたが、
例えば、図7に示すように、C型ヨーク192を用いる
こともできる。この場合、C型ヨーク192の一部に前
述したヘリカル立体コイルを巻き付けるようにして、磁
界を発生させる。この場合には、薄膜電磁石が1つでよ
いため、装置の簡略化を図ることができる。
【0071】さらに、上述した図8(a)及び(b)に
示すように、トーションビーム光偏向器100を封止部
材によって密封することもできる。具体的には、パイレ
ックスガラス等で形成された透明カバー12,13によ
って、半導体基板14に形成されたトーション光偏向器
100を上面及び下面から真空に封止する。
【0072】かかる透明カバー12,13としては、例
えばシリコンと熱膨張係数が近い、パイレックス(商品
名)等のガラス基板を用い、エッチングによって、可動
部分の空間を確保する溝12a及び13aを形成し、ト
ーションビーム光偏向器100を挟むように接合する。
接合には陽極接合法を用いる。
【0073】透明カバー12,13内の雰囲気は、真空
もしくは不活性ガス(アルゴン等)の減圧雰囲気にす
る。透明カバー12,13の接合の際、上下のガラス封
止基板より半導体基板14を大きくして前記駆動用コイ
ル、検出用電極、等のワイヤーボンディング用導電パッ
ドを設ける。
【0074】これによって、トーションビーム光偏向器
100の可動部周辺の気体(空気)粘性によって、回動
板3等の回動角に減衰が生じるのを防止若しくは軽減す
ることができる。特に、後述するように静電吸引力を駆
動に併用した場合、高い電圧を電極間に印加すると、空
気中では放電してしまう事があるため、透明カバー1
2,13によって密封し、内部における電極間を減圧す
ることによって、大きい偏向角を得るために高い電圧で
駆動アシストする際のしきい放電電圧を高くすることが
できる。
【0075】さらに、同図に示すように、ヒートシンク
11を半導体基板14の下部等に設けて放熱させ、可動
部の温度上昇を低減させるようにすることが好ましい。
【0076】また、前述した実施形態では、薄膜電磁石
51,52を基板1上面に配置し、回動板3の側方から
臨ませるようにしたが、例えば図9に示すように、回動
板3の下方、すなわち溝部2の底面に電磁ヨーク12
1,122及びコイル123,124を設けるようにす
ることもできる。
【0077】さらに、前述した実施形態では、薄膜電磁
石のみによって回動板を駆動するようにしたが、例えば
図10に示すように、静電駆動を併用することもでき
る。この場合には、溝部2の底面に静電駆動用の電極1
6,17を軸部3aを中心に左右対称になるように配置
する。そして、1対の薄膜電磁石コイルに互いに180
度位相が異なる60kHzの交流を同じ電流で印加する
のと同時に、ボンディングパッド18,17を介して静
電駆動用電極16,17にも同期した電圧を左右で同じ
だけ、互いに逆位相で印加して電磁駆動のアシストをす
る。このようにすればミラー部4の回転角度をより大き
なものとすることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明の薄膜電磁石駆動の光偏向器は、
以下に挙げる効果がある。
【0079】第1に、作製基板上に駆動部、可動部、角
度検出器が全て一体に集積した形に作製可能になるの
で、飛躍的に小型化できる。第2に、駆動部分の電磁石
と可動ミラーの組み立て、位置合わせが不要で駆動力が
一定となる。
【0080】第3に、組み立て作業がないので大量に一
括製造可能となり、コストが低い。第4に、薄膜電磁石
の磁極と可動ミラーの間のギャップが、ミラーの可動に
ともなって干渉しない範囲で可能な限り狭くすることが
出来、大きな駆動力を得ることが出来る。
【0081】第5に、ミラー可動部分には、コイルを形
成する必要がないので、光ビームの反射に必要な最低限
の大きさで済む。可動部分の小型化によって、高い共振
点にすることが容易になり、高速な光走査が可能とな
る。第6に、ミラー可動部分には、コイルを形成する必
要がないので、可動ミラーを支持している梁表面にコイ
ル配線を施す必要がなくなり、構成部材の例えば半導体
基板の表面性を劣化させることがない。従って、機械特
性が重要な梁部分の疲労破壊に対する強度劣化等が少な
く、高い信頼性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトーションビー
ム光偏向器の全体構成を示す上面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るトーションビー
ム光偏向器の一部を拡大して示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るトーションビー
ム光偏向器の電磁ヨーク部分を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るトーションビー
ム光偏向器のプレーナが他コイルを示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るトーションビー
ム光偏向器の断面図である。
【図6】本発明の変更例に係るヘリカル立体コイルを示
す図である。
【図7】本発明の変更例に係る電磁ヨークを示す図であ
る。
【図8】本発明の変更例に係るトーションビーム光偏向
器の外観図である。
【図9】本発明の変更例に係るトーションビーム光偏向
器の断面図である。
【図10】本発明の変更例に係るトーションビーム光偏
向器の説明図である。
【図11】従来の一般的なビデオプロジェクタを示す概
略構成図である。
【図12】従来のマイクロミラー装置を示す概略構成図
である。
【図13】従来のマイクロミラー装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1,8…基板、2…溝部、3…回動板、1a,3a…軸
部、4…ミラー部、51,52,91,92…薄膜電磁
石部、51a,52a…電磁ヨーク、51c,52c,
91c,92c…プレーナ型コイル 61,62…角度検出用センサ 100…トーションビーム光偏向器(光偏向部) 103…y軸方向偏向部(第1方向偏向部) 104…x軸方向偏向部(第2方向偏向部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝部を有する基板と、 前記溝部に架け渡された軸部によって前記基板に対して
    回動可能に軸支されるとともに、硬磁性薄膜を有する回
    動板と、 前記回動板に臨むように、前記基板上に、前記軸部と直
    交し且つ薄膜として設けられる一対の薄膜電磁石部と、 前記回動板面上に設けられるミラー部とからなる第1方
    向偏向部とを有し、 前記薄膜電磁石部に生ずる磁界と、前記硬磁性薄膜に生
    ずる磁界との間に生ずるクーロン力で前記回動板を回動
    させ、この回動板の傾斜によってミラー部に照射された
    光を偏向させることを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の光偏向器であっ
    て、 前記軸部、及び前記回動板は、前記基板と一体的に形成
    されるものであり、 前記回動板は前記軸部の弾性的なねじれによって回動す
    るものであることを特徴とする光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の光偏向器に
    おいて、前記一対の薄膜電磁石を、前記基板の厚み方向
    に相互にずらして配置することを特徴とする光偏向器。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至3に記載の光偏向器に
    おいて、 前記基板及び前記回動板の近傍に、該基板及び該回動板
    の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段を配置したこと
    を特徴とする光偏向器。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至4に記載の光偏向器に
    おいて、前記溝部の底面に2個の静電駆動用電極を、前
    記軸部を中心に左右対称となるように配置して、前記一
    対の薄膜電磁石部に互いに逆位相の交流を印加すると同
    時に、前記静電駆動用電極にも前記逆位相の交流を印加
    して電磁駆動アシストを併用することを特徴とする光偏
    向器。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至5に記載の光偏向器に
    おいて、 前記第1方向偏向部と同様の構成を有する第2方向偏向
    部を、これの軸部が前記第1方向偏向部の軸部と直交す
    るように配置し、これらの直交する軸部を中心とする回
    動によって、2次元走査可能に光を偏向させることを特
    徴とする光偏向器。
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