JPH0996868A - 投写形表示装置 - Google Patents

投写形表示装置

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JPH0996868A
JPH0996868A JP25295995A JP25295995A JPH0996868A JP H0996868 A JPH0996868 A JP H0996868A JP 25295995 A JP25295995 A JP 25295995A JP 25295995 A JP25295995 A JP 25295995A JP H0996868 A JPH0996868 A JP H0996868A
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JP
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movable plate
display device
coil
screen
laser beam
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JP25295995A
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Norihiro Asada
規裕 浅田
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答速度が速く、低価格の投写形表示装置を
提供する。 【解決手段】 所望の画像に対応する映像信号により、
赤外レーザ発生手段203の入力を強度変調する。赤外
レーザ発生手段203で発生した赤外レーザビーム20
4は、半導体プロセスで製造された、小型で応答速度が
速く、低価格のガルバノミラー206により水平方向,
垂直方向に偏向され、スクリーン207に投写されラス
タ走査208する。スクリーン207は、黒い基体に、
感光性微小ガラス粒を配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号によって
強度(明暗またはオンオフ)変調したレーザビームを偏
向手段によって2次元方向に偏向してスクリーンに投写
する投写形表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置には、偏向手段として
水平偏向に多面鏡(ポリゴンミラー)を、また垂直偏向
にガルバノミラーを用いるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例は、応答速度が遅いため文字等が読みづらく駅の
案内板等には不向きであり、また高価であるといった問
題がある。
【0004】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、応答速度が速く、低価格の投写形表示装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では投写形表示装置を次の(1)〜(7)の
とおりに構成する。
【0006】(1)映像信号によって強度変調したレー
ザビームを偏向手段によって2次元方向に偏向しスクリ
ーンに投写する投写形表示装置であって、前記偏向手段
は半導体製造プロセスで製造したガルバノミラーであ
り、前記スクリーンは基体に多数のガラス等のビーズを
配置したスクリーンである投写形表示装置。
【0007】(2)レーザビームは赤外レーザビームで
あり、ビーズは感光性ビーズである前記(1)記載の投
写形表示装置。
【0008】(3)レーザビームは可視光レーザビーム
であり、ビーズは光拡散ビーズである前記(1)記載の
投写形表示装置。
【0009】(4)基体は黒色である前記(1)記載の
投写形表示装置。
【0010】(5)可視光レーザビームは、カラー画像
を形成するための3色のレーザビームをハーフミラーで
統合したものである前記(3)記載の投写形表示装置。
【0011】(6)スクリーンは反射形スクリーンであ
る前記(1)記載の投写形表示装置。
【0012】(7)スクリーンは透過形スクリーンであ
る前記(1)記載の投写形表示装置。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、レーザビームの偏向
に、半導体製造プロセスで製造したガルバノミラーを用
いる。この種のガルバノミラーに関し、本出願人は、特
願平5−320524号,特願平6−9824号,特願
平6−327369号,特願平7−138081号,特
願平7−138082号,特願平7−117112号等
の提案をしている。
【0014】各提案の内容を簡単に説明すると、前記特
願平5−320524号の内容は、半導体基板に、可動
板とこの可動板を前記半導体基板に対し揺動可能に軸支
するトーションバーとを一体に形成し、前記可動板の周
縁部に駆動コイルを設け、前記可動板にミラーを設け、
前記駆動コイルに静磁界を与える磁界発生手段を設け
て、前記駆動コイルに電流を流すことにより前記可動板
を駆動するガルバノミラーであり、この種の電磁アクチ
ュエータの基本形である。また、前記特願平6−982
4号の内容は、前記基本型において、駆動コイルと電磁
結合する、可動板の変位検出用の検出コイルを設けたも
のである。
【0015】前記特願平6−327369号の内容は、
前述のガルバノミラー等の電磁アクチュエータにおい
て、トーションバー部分の配線パターンがトーションバ
ーの捩れ運動の繰り返しにより断線するのを防止するた
め、トーションバー自体を導電性として電気接続を行う
ものである。
【0016】前記特願平7−138081号の内容は、
可動板の少くとも片面に、衝撃を受けた際の可動板の過
度の変位を阻止するストッパを設け、耐衝撃性を向上さ
せるものである。
【0017】前記特願平7−138082号の内容は、
外側可動板を駆動するコイルと内側可動板を駆動するコ
イルを共に1ターンとし、直列接続して、構成を簡素化
するもので各可動板を共振状態に駆動するものである。
【0018】前記特願平7−117112号は、半導体
製造プロセスにより製造した、ガルバノミラーと光検出
器を用いた表面検査装置である。
【0019】これらの技術内容は、本発明で用いるガル
バノミラーにおいても利用可能である。特に、前記表面
検査装置における、ガルバノミラーの構成,駆動方法
は、本発明においてそのまま利用可能である。そこで、
前記特願平7−117112号の実施例を“関連技術
例”としてまず説明し、後述の本発明の実施例の説明に
おいて、この関連技術例を援用し説明することとする。
【0020】(関連技術例1)図1は関連技術例1であ
る“表面検査装置”の概略的構成を示す図である。図1
において、105は表面検査装置で、検査対象102の
表面と平行に矢印106方向(Y軸方向、副走査方向)
に、不図示の装置で移動される。半導体レーザ100で
発生したレーザ光108は、後で詳しく説明するガルバ
ノミラー101で検査対象102方向に反射される。こ
のときガルバノミラー101は矢印107方向(X軸方
向、主走査方向)にレーザ光108を振り、検査対象1
02の表面をX軸方向に走査する。検査対象102の表
面で反射したレーザ光108は、ガルバノミラー101
と同期して光軸を振る光検出器103で受光され、電気
信号に変換される。半導体レーザ100の発光タイミン
グ、ガルバノミラー101,光検出器103の駆動状態
は制御装置104により制御される。光検出器103の
出力は制御装置104内のフレームメモリに一旦記憶さ
れる。
【0021】図2は本関連技術例のブロック図である。
発振器20の出力は、分周器21で分周され、マイクロ
コンピュータ(以下マイコンという)26により利得制
御される増幅器22を介して、ガルバノミラー101の
反射ミラーを設けた可動板を駆動する駆動コイル23に
供給される。可動板の変位(傾き)は検出コイル24で
検出され、A−Dコンバータ25でデジタルデータとし
マイコン26に供給され、ここで分周器21の出力に同
期した基準値と比較し、比較出力により増幅器22の利
得が制御されて反射ミラーの変位はフィードバック制御
される。
【0022】分周器21の出力はまた、マイコン26で
利得される増幅器27を介して、光検出器103の光検
出素子を設けた可動板を駆動する駆動コイル28に供給
される。可動板の変位は検出コイル29で検出され、A
−Dコンバータ30でデジタルデータとしマイコン26
に供給され、ここで分周器21の出力に同期した基準値
と比較され、比較出力により増幅器27の利得が制御さ
れて光検出素子103の変位はフィードバック制御され
る。
【0023】光検出器103の光検出素子であるフォト
ダイオード31の出力は、マイコン26で指示するタイ
ミングで取り込まれ、増幅器32,A−Dコンバータ3
3を介して画像データ出力部34のフレームメモリに記
憶される。所定のフレーム数記憶すると、マイコン26
の指示により外部の記憶装置35たとえばミニディスク
に転送される。このようにして外部の記憶装置に書き込
まれた画像データは、保存されている同一場所の過去の
画像データと比較され、経時変化が抽出される。この変
化をデータベース化することにより将来の劣化判断の基
礎データとする。このような基礎データをデータベース
化することにより、画像処理によってき裂等の劣化予測
が可能となり、例えば新幹線の橋梁の構造体の安全性が
予測可能となる。
【0024】図3,図4はガルバノミラー101の構成
を示す図である。このガルバノミラーは、検流計(ガル
バノメータ)と同じ原理で回動動作するものである。な
お、図3,図4で判り易くするため大きさを誇張して示
している。後述の図5,図8,図9,図10,図11に
ついても同様である。
【0025】図3及び図4において、ガルバノミラー1
01は、半導体基板であるシリコン基板2の上下面に、
それぞれ例えばホウケイ酸ガラス等からなる上側及び下
側絶縁基板としての平板状の上側及び下側ガラス基板
3,4を接合した3層構造となっている。前記上側ガラ
ス基板3は、後述する可動板5上部分を開放するようシ
リコン基板2の左右端(図3における)に積層されてい
る。
【0026】前記シリコン基板2には、平板状の可動板
5と、この可動板5の中心位置でシリコン基板2に対し
て基板上下方向に揺動可能に可動板5を軸支するトーシ
ョンバー6とが半導体製造プロセスにおける異方性エッ
チングによって一体形成されている。従って、可動板5
及びトーションバー6もシリコン基板2と同一材料から
なっている。前記可動板5の上面周縁部には、可動板5
駆動用の駆動電流と、この駆動電流に重畳する変位角検
出用の検出用電流とを流すための銅薄膜からなる平面コ
イル7が、絶縁被膜で覆われて設けられている。前記検
出用電流は、下側ガラス基板4に後述するように設けら
れる検出コイル12A,12Bとの相互インダクタンス
に基づいて可動板5の変位を検出するためのものであ
る。
【0027】ここで、コイルは抵抗分によってジュール
熱損失があり、抵抗の大きな薄膜コイルを平面コイル7
として高密度に実装すると発熱により駆動力が制限され
ることから、ここでは、公知の電解メッキによる電鋳コ
イル法によって前記平面コイル7を形成してある。電鋳
コイル法は、基板上にスパッタで薄いニッケル層を形成
し、このニッケル層の上に銅電解めっきを行って銅層を
形成し、コイルに相当する部分を除いて銅層及びニッケ
ル層を除去することで、銅層とニッケル層からなる薄膜
の平面コイルを形成するもので、薄膜コイルを低抵抗で
高密度に実装できる特徴があり、マイクロ磁気デバイス
の小型化・薄型化に有効である。
【0028】また、可動板5の平面コイル7で囲まれた
上面中央部には、反射ミラー8が公知の手法で形成され
ている。更に、シリコン基板2のトーションバー6の側
方上面には、平面コイル7とトーションバー6の部分を
介して電気的に接続する一対の電極端子9,9が設けら
れており、この電極端子9,9は、シリコン基板2に電
鋳コイル法による平面コイル7と同時に形成される。
【0029】上側及び下側ガラス基板3,4の左右側
(図3における)には、前記トーションバー6の軸方向
と平行な可動板5の対辺の平面コイル7部分に磁界を作
用させる、互いに対をなす円形状の永久磁石10A,1
0Bと11A,11Bが設けられている。上下の互いに
対をなす各3個づつの永久磁石10A,10Bは、上下
の極性が同じとなるよう、例えば図4に示すように、下
側がN極、上側がS極となるよう設けられている。ま
た、他方の各3個づつの永久磁石11A,11Bも、上
下の極性が同じとなるよう、例えば図4に示すように、
下側がS極、上側がN極となるよう設けられている。そ
して、上側ガラス基板3側の永久磁石10Aと11A及
び下側ガラス基板4側の永久磁石10Bと11Bは、図
4からも判るように、互いに上下の極性が反対となるよ
うに設けられる。
【0030】また、前述したように、下側ガラス基板4
の下面には、平面コイル7と電磁結合可能に配置され各
端部がそれぞれ対をなす電極端子13,14に電気的に
接続された一対のコイル12A,12Bがパターニング
されて設けられている(なお、図3では、模式的に1本
の破線で示したが実際は複数巻回してある)。検出コイ
ル12A,12Bは、トーションバー6に対して対称位
置に配置されて可動板5の変位角を検出するもので、平
面コイル7に駆動電流に重畳して流す検出用電流に基づ
く平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの相互イ
ンダクタンスが、可動板5の角度変位により一方が接近
して増加し他方が離間して減少するよう変化するので、
例えば相互インダクタンスに基づいて出力される電圧信
号の変化を差動で検出することにより可動板5の変位角
をが検出できる。
【0031】次に、動作について説明する。
【0032】例えば、一方の電極端子9を+極、他方の
電極端子9を一極として平面コイル7に電流を流す。可
動板5の両側では、永久磁石10Aと10B、永久磁石
11Aと11Bによって、図5の矢印Bで示すような可
動板5の平面に沿って平面コイル7を横切るような方向
に磁界が形成されており、この磁界中の平面コイル7に
電流が流れると、平面コイル7の電流密度と磁束密度に
応じて平面コイル7、言い換えれば可動板5の両端に、
電流・磁束密度・力のフレミングの左手の法則に従った
方向(図5の矢印Fで示す)に力Fが作用し、この力は
ローレンツ力から求められる。
【0033】この力Fは、平面コイル7に流れる電流密
度をi、上下永久磁石による磁束密度をBとすると、下
記の(1)の式で求められる。
【0034】F=i×B……(1) 実際には、平面コイル7の巻数nと、力Fが働くコイル
長w(図5中に示す)により異なり、下記の(2)の式
のようになる。
【0035】F=nw(i×B)……(2) 一方、可動板5が回動することによりトーションバー6
が捩じられ、これによって発生するトーションバー6の
ばね反力F′と可動板5の変位角φの関係は、下記の
(3)式のようになる。
【0036】 θ=(Mx/GIp)=F′L/8.5×1094 )×l1 ……(3) ここで、Mxは捩りモーメント、Gは横弾性係数、Ip
は極断面二次モーメントである。また、L、l1 、rは
それぞれ、トーションバーの中心軸から力点までの距
離、トーションバーの長さ、トーションバーの半径であ
り、図5に示してある。
【0037】そして、前記力Fとばね反力F′が釣り合
う位置まで可動板5が回動する。従って、(3)式の
F′に(2)式のFを代入することにより、可動板5の
変位角φは平面コイル7に流れる電流iに比例すること
が判る。
【0038】従って、平面コイル7に流す電流を制御す
ることにより、可動板5の変位角φを制御するとができ
るので、例えば、トーションバー6の軸に対して垂直な
面内において反射ミラー8の光軸方向を自由に制御で
き、連続的にその変位角を変化させれば、検査対象を1
次元に走査できる。
【0039】この反射ミラー8の光軸の変位角φを制御
する際に、平面コイル7に、駆動電流に重畳して駆動電
流周波数に比べて少なくとも100倍以上の周波数で変
位角検出用の検出用電流を流す。すると、この検出用電
流に基づいて、平面コイル7と下側ガラス基板5に設け
た検出コイル12A,12Bとの間の相互インダクタン
スによる誘導電圧がそれぞれの検出コイル12A,12
Bに発生する。検出コイル12A,12Bに発生する各
誘導電圧は、可動板5、いい換えれば、反射ミラー8が
水平位置にある時には、検出コイル12A,12Bと対
応する平面コイル7との距離が等しいことから等しくな
りその差は零である。可動板5が前述の駆動力でトーシ
ョンバー6を支軸として回動すると、一方の検出コイル
12A(または12B)では接近して相互インダクタン
スの増加により誘導電圧は増大し、他方の検出コイル1
2B(又は12A)では離間して相互インダクタンスの
減少により誘導電圧は低下する。従って、検出コイル1
2A,12Bに発生する誘導電圧は反射ミラー8の変位
に応じて変化し、この誘導電圧を検出することで、反射
ミラー8の光軸変位角φを検出することができる。
【0040】そして、例えば、図6に示すように、検出
コイル12A,12Bの他に2つの抵抗を設けて構成し
たブリッジ回路に電源を接続し、検出コイル12Aと検
出コイル12Bとの中点と2つの抵抗の中点との電圧を
入力とする差動増幅器を設けて構成した回路を用い、前
記両中点の電圧差に応じた差動増幅器の出力を、可動板
5の駆動系にフィートバックし、駆動電流を制御するこ
とにより、反射ミラー8の光軸変位角φを精度良く制御
するとができる。
【0041】光検出器103にも前述のガルバノミラー
101と同様の構成の半導体走査素子を用いる。すなわ
ち反射ミラー8のかわりに、反射ミラー8の位置に公知
の手法でフォトダイオード31を形成した半導体走査素
子を用いる。
【0042】以上説明したように、本実施例では、ガル
バノミラーおよび光検出器に、ガルバノミラー形式の半
導体走査素子を用いているので、装置全体を小型,軽量
にでき、屋外で手軽に使用できる。また、表面の微細な
構造に敏感なレーザ光を用いているので、高い検出感度
で所要の画像データを得ることができる。
【0043】(関連技術例2)図7は関連技術例2であ
る“表面検査装置”の概略的構成を示す図である。本関
連技術例では、ガルバノミラー701,光検出器703
に、X軸方向走査707の他にY軸方向走査706ので
きる半導体走査素子を用いる例である。
【0044】図7に示すように、半導体レーザ100で
発生したレーザ光708は、2次元に光軸方向を振るこ
とのできるガルバノミラー701で検査対象102へ反
射され、検査対象102の表面で反射したレーザ光は、
ガルバノミラー701と同期して2次元に光軸方向を振
ることのできる光検出器703で検出され、電気信号に
変換される。半導体レーザ100の発光タイミング、ガ
ルバノミラー701,光検出器703の光軸方向は制御
装置704により制御される。光検出器703の出力
は、制御装置704内のフレームメモリに一旦記憶さ
れ、その後は関連技術例1と同様に処理される。
【0045】図8は関連技術例2で用いるガルバノミラ
ー701の構成を示す図である。
【0046】前述した関連技術例1で用いるガルバノミ
ラー101は、反射ミラー8の光軸方向を1次元で振る
ものであるが、このガルバノミラー701は、2次元で
振ることができるように、トーションバーを互いに直交
させて2つ設けたものである。なお関連技術例1と同一
の要素には同一符号を付し説明を省略する。
【0047】図8において、本関連技術例で用いるガル
バノミラー701は、半導体基板であるシリコン基板2
の上下面に、それぞれホウケイ酸ガラス等からなる上側
及び下側絶縁基板としての上側及び下側ガラス基板3,
4を、矢印で示すように重ねて接合した3層構造とす
る。上側及び下側ガラス基板3,4は、図に示すよう
に、それぞれ中央部に例えば超音波加工によって形成し
た方形状の凹部3A,4Aを設けた構造であり、シリコ
ン基板2に接合する場合、上側ガラス基板3では、凹部
3Aを下側にしてシリコン基板2側に位置するようにし
て接合し、下側ガラス基板4では、凹部4Aを上側にし
て同じくシリコン基板2側に位置するようにして接合す
る。これにより、後述する反射ミラー8を設ける可動板
5の揺動空間を確保すると共に密閉する構成としてい
る。
【0048】前記シリコン基板2には、枠状に形成され
た外側可動板5Aと、この外側可動板5Aの内側に軸支
される内側可動板5Bとからなる平板状の可動板5が設
けられている。前記外側可動板5Aは、第1のトーショ
ンバー6A,6Aによってシリコン基板2に軸支され、
前記内側可動板5Bは、前記第1のトーションバー6
A,6Aとは軸方向が直交する第2のトーションバー6
B,6Bで外側可動板5Aの内側に軸支されている。可
動板5A,5Bと第1及び第2の各トーションバー6
A,6Bは、シリコン基板2に異方性エッチングによる
一体形成されており、シリコン基板2と同一材料からな
っている。
【0049】また、外側可動板5Aの上面には、シリコ
ン基板2上面に形成した一対の外側電極端子9A,9A
に一方の第1のトーションバー6Aの部分を介して両端
がそれぞれ電気的に接続する平面コイル7A(図では模
式的に1本線で示すが可動板5A上では複数の巻数とな
っている)が絶縁層で被覆されて設けられている。ま
た、内側可動板5Bの上面には、シリコン基板2に形成
された一対の内側電極端子9B,9Bに、一方の第2の
トーションバー6Bから外側可動板5A部分を通り、第
1のトーションバー6Aの他方側を介してそれぞれ電気
的に接続する平面コイル7B(図では模式的に1本線で
示すが外側可動板5Aと同様に内側可動板5B上では複
数の巻数となっている)が絶縁層で被覆されて設けられ
ている。これら平面コイル7A,7Bは関連技術例1に
おけるガルバノミラーと同様に、前述した公知の電解め
っきによる電鋳コイル法によって形成してある。なお、
前記外側及び内側電極端子9A,9Bは、シリコン基板
2上に電鋳コイル法により平面コイル7A,7Bと同時
に形成される。平面コイル7Bで囲まれた内側可動板5
Bの中央部には、公知の手法で反射ミラー8が形成され
ている。
【0050】上側及び下側ガラス基板3,4には、2個
づつ対となったそれぞれ8個づつの円板状の永久磁石1
0A〜13A,10B〜13Bが、図示のように配置さ
れている。上側ガラス基板3の互いに向かい合う永久磁
石10A,11Aは、下側ガラス基板4の永久磁石10
B,11Bとで外側可動板5Aの平面コイル7Aに磁界
を作用して平面コイル7Aに流す駆動電流との相互作用
によって外側可動板5Aを回動駆動させるためのもので
あり、また、上側ガラス基板3の互いに向かい合う永久
磁石12Aと13Aは、下側ガラス基板4の永久磁石1
2B,13Bとで内側可動板5Bの平面コイル7Bに磁
界を作用させて平面コイル7Bに流す駆動電流との相互
作用によって内側可動板5Bを回動駆動させるためのも
のである。そして、互いに向き合った永久磁石10Aと
11Aは上下の極性が互いに反対、例えば永久磁石10
Aの上面がS極の時は永久磁石11Aの上面はN極とな
るように設けられ、しかも、その磁束が可動板5の平面
コイル部分に対して平行に横切るよう配置されている。
その他の互いに向き合っている永久磁石12Aと13
A、永久磁石10Bと11B及び永久磁石12Bと13
Bも同様である。更に、上下方向で対応する永久磁石1
0Aと10Bとの間の関係は、上下の極性は同じ、例え
ば永久磁石10Aの上面がS極の時は永久磁石10Bの
上面もS極となるように設ける。その他の上下で対応し
ている永久磁石11Aと11B、永久磁石12Aと12
B及び永久磁石13Aと13Bも同様であり、これによ
り、可動体5の両端部で互いに相反する方向に力が作用
するようになる。
【0051】そして、下側ガラス基板4の下面には、前
述した平面コイル7A,7Bとそれぞれ電磁結合可能に
配置された検出コイル15A,15Bと16A,16B
がパターニングされて設けられている。検出コイル15
A,15Bは、第1のトーションバー6Aに対して対称
位置に設けられ、検出コイル16A,16Bは第2のト
ーションバー6Bに対して対称位置に設けられそれぞれ
対をなしている。そして、一対の検出コイル15A,1
5Bは、外側可動板5Aの変位角を検出するもので、平
面コイル7Aに駆動電流に重畳して流す検出用電流に基
づく平面コイル7Aと検出コイル15A,15Bとの相
互インダクタンスが、外側可動板5Aの角度変位により
変化し、この変化に応じた電気信号を出力する。この電
気信号によって外側可動板5Aの変位角が検出できる。
一対の検出コイル16A,16Bは同様にして内側可動
板5Bの変位角を検出するものである。
【0052】次に動作を説明する。
【0053】外側可動板5Aの平面コイル7Aに駆動電
流を流せば、第1のトーションバー6A,6Aを支点と
して外側可動板5Aが電流方向に応じて回動し、この際
に内側可動板5Bも外側可動板5Aと一体に回動する。
この場合、反射ミラー8は、関連技術例1で用いるガル
バノミラーと同様の動きとなる。一方、内側可動板5B
の平面コイル7Bに駆動電流を流せば、外側可動板5A
の回動方向と直角方向に、外側可動板5Aに対して内側
可動板5Bが第2のトーションバー6B,6Bを支点と
して回動する。
【0054】従って、平面コイル7Aの駆動電流を制御
して、外側可動板5Aを1周期回動操作した後、平面コ
イル7Bの駆動電流を制御し内側可動板5Bを一定角度
変位させるようにし、この操作を周期的に繰り返せば反
射ミラー8の光軸を2次元に振ることができ、検査対象
102を2次元に走査できる。
【0055】なお、本関連技術例のように、反射ミラー
8の上方にガラスが存在する場合にはこのガラス面に反
射防止膜等を被覆しておくと良い。
【0056】一方、平面コイル7A及び平面コイル7B
に流す各駆動電流に重畳させて、検出用電流を流せば、
検出コイル15A,15Bと平面コイル7A間及び検出
コイル16A,16Bと平面コイル7Bの相互インダク
タンスにより関連技術例1で用いるガルバノミラーと同
様の原理で、外側可動板5Aの変位は例えば図6と同様
の回路を介して検出コイル15A,15Bの差動出力に
よって検出することができ、内側可動板5Bの変位検出
コイル16A,16Bの差動出力によって検出すること
ができ、この差動出力を外側可動板5A及び内側可動板
5Bの各駆動系にフィードバックさせて、外側可動板5
A及び内側可動板5Bの変位を精度よく制御することが
できる。なお、言うまでもないが、本関連技術例の2軸
の走査素子701,703の場合は、図6と同様の回路
を、外側可動板変位検出用と内側可動板変位検出用とし
て2つ設けるものである。
【0057】かかるガルバノミラー701の構成によれ
ば、検査対象の走査が2次元的に行え、走査領域を1次
元の場合に比べて増大させることができる。また、可動
板5の揺動空間を、上下のガラス基板3,4と周囲のシ
リコン基板2とによって密閉するので、この密閉空間を
真空状態とすることにより、可動板5の回動動作に対す
る空気抵抗がなくなり、可動板5A,5Bの応答性が向
上するという効果を有する。
【0058】更に、平面コイル7A,7Bに流す駆動電
流を大きくして可動板5A,5Bの変位量を大きく設定
する場合には、密閉した可動板揺動空間内を真空とせ
ず、ヘリウム,アルゴン等の不活性ガスを封入するのが
望ましく、特に熱伝導性の良いヘリウムが好ましい。こ
れは、平面コイル7に流す電流量を大きくすると平面コ
イル7からの発熱量が多くなり、可動板5A,5B周囲
が真空状態では可動板からの放熱が悪くなるので、不活
性ガスを封入することによって可動板5A,5Bからの
放熱性を真空状態に比べて高め熱影響を低減させること
ができる。なお、不活性ガスを封入することで、可動板
5A,5Bの応答性に関しては、真空状態に比べて多少
低下することになる。
【0059】なお、前述の関連技術例1で用いるガルバ
ノミラーの上下のガラス基板を、関連技術例2で用いる
ガルバノミラー701と同様の凹部を設ける構造として
可動板部分を密閉構造としてもよいことは言うまでもな
い。
【0060】光検出器703にも前述のガルバノミラー
701と同様の構成の半導体走査素子を用いる。すなわ
ち反射ミラー8のかわりに、反射ミラー8の位置に公知
の手法でフォトダイオードを形成した半導体走査素子を
用いる。
【0061】以上の説明から明らかなように、本関連技
術例においても関連技術例1と同様の効果が得られ、更
に2次元に走査できるので、走査領域を増大でき、場合
によっては、表面検査装置705の移動手段を省略でき
る。
【0062】(関連技術例3)図9,図10,図11
は、関連技術例3で用いるガルバノミラーの構成を示す
図である。
【0063】本関連技術例で用いるガルバノミラーは、
関連技術例2で用いるガルバノミラーと同様の2軸であ
る。なお、関連技術例2のガルバノミラーと同一要素に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0064】本関連技術例で用いる2軸のガルバノミラ
ー31は、前述した関連技術例2のガルバノミラーと略
同様の構成であるが、本関連技術例のガルバノミラー3
1では、図9〜図11に示すように、上下のガラス基板
3,4が、関連技術例2のガルバノミラーのものとは異
なり、凹部3A,4Aのない平板状なっている。そし
て、上側ガラス基板3には、可動板5上方部分に可動板
5の形状に応じて角状の開口部3aを設け、反射ミラー
8上方の部分を開放状態として検出光が直接反射ミラー
8に入射できるようにしてある。そして、上下のガラス
基板3,4が平板状としてあるため、中間のシリコン基
板2を上下に別のシリコン基板を積層して3層構造と
し、その中間層に可動板5を形成することで可動板5の
回動スペースを確保するようにしてある。
【0065】また、図9に破線で示すように、下側ガラ
ス基板4の下面に、外側可動板5Aの変位検出用の検出
コイル15A,15B及び内側可動板5Bの変位検出用
の検出コイル16A,16Bが、対応する平面コイル7
A,7Bと電磁結合可能な位置にパターニングされて設
けられている。
【0066】かかる構成の本関連技術例のガルバノミラ
ー動作は、関連技術例2のガルバノミラーと同様であ
り、説明を省略する。
【0067】本関連技術例で用いる光検出器にも前述の
ガルバノミラーと同様の構成の半導体走査素子を用い
る。すなわち反射ミラー8のかわりに、反射ミラー8の
位置に公知の手法でフォトダイオードを形成した半導体
走査素子を用いる。
【0068】なお関連技術例2ではX軸,Y軸方向に直
線的に走査しているが、対象によっては同心円状,らせ
ん状,あるいはリサージュ波形状に走査することができ
る。
【0069】また、各関連技術例では、可動板の中央部
をトーションバーで軸支しているが、これに限らず、可
動板の端部たとえば図3における可動板5の右辺部を軸
支する形とすることができ、この場合、左辺側に1個の
検出コイルを設けて変位角を検出することになる。
【0070】また各関連技術例では、可動板に設けた平
面コイルに駆動電流と検出用電流を流しているが、駆動
電流の周波数が数キロヘルツと高いときは駆動用電流を
検出用電流に兼用し、検出用電流を重畳しない形とする
ことができる。
【0071】また各関連技術例では、2個の検出コイル
の出力の差により変位角を検出しているが、1個の検出
コイルを設けその出力により変位角を検出する形とする
ことができる。
【0072】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0073】(実施例1)図12は実施例1である“投
写形表示装置”の概略的構成を示す図である。
【0074】図12において、206は、半導体製造プ
ロセスで製造した2次元偏向可能のガルバノミラーで、
前述の関連技術例2,関連技術例3におけるガルバノミ
ラーと同一構成のもの(図8〜図11およびその説明参
照)を用いることができる。
【0075】207は、図14(a)に模式的に示すよ
うに、黒色の基体402に感光性微細ガラス粒(ビーズ
に相当)401を多数配置した構成のものである。この
感光性微細ガラス粒401は、ある波長(現実には近赤
外線)の光の入射によって、入射した波長の2倍の波長
の光を発光するガラス材料からなるものである。この材
料はSHGと呼ばれ非常に高価な材料であり、したがっ
て特殊用途にしか使用されなかった。しかし、最近、こ
のSHGの廉価版ともいうべき感光性ガラスがガラスメ
ーカによって開発されており、本実施例はこの感光性ガ
ラスを微細粒化したものを前述のようにスクリーンに用
いる。この感光性ガラスは、株式会社住田光学ガラスか
ら、“Photo Turkey-1”,“YAG Turkey”の商品名で販
売されている赤外線検知カードに用いられており、同社
から入手可能である。
【0076】201は、変調手段202,ガルバノミラ
ー駆動回路205等を制御する制御回路である。202
は、所望の画像に対応する映像信号により赤外レーザ発
生手段の入力を強度(明暗またはオンオフ)変調する変
調手段であり、203は前記入力に応じた強度の赤外レ
ーザビームを発生する赤外レーザ発生手段である。20
5は、ガルバノミラー206のミラーを、水平方向,垂
直方向に偏向できるように駆動するガルバノミラー駆動
回路である。
【0077】前述の構成により、映像信号で強度変調し
た赤外レーザビーム204をガルバノミラー206によ
り水平方向,垂直方向に偏向し、スクリーン207に投
射しラスタ走査28する。すると、図14(a)に示す
ように、赤外レーザビーム403が感光性微細ガラス粒
401に入射し、可視光線に変換され、図13のスクリ
ーン拡大図に模式的に示すように、感光性微細ガラス粒
401の発光により所望の表示301が行われる。なお
図13では黒丸が感光性微細ガラス粒401の発光状態
を、また白丸が感光性微細ガラス粒401の非発光状態
を示している。従来のスクリーンでは、図14(b)に
示すように、各蛍光体405の発光が基体内を拡散する
ためコントラストが低下したが、本実施例では、図14
(a)に示すように、黒色の基体402を用いているた
め、各感光微細ガラス粒401の発光が基体402内を
拡散することがなく、コントラストが向上する。
【0078】以上説明したように、本実施例によれば、
半導体製造プロセスにより製造した、小型で応答速度が
速く廉価なガルバノミラーを使用しているので、応答速
度が速く、低価格の、モノクロの投写形表示装置が得ら
れる。
【0079】(実施例2)本実施例は可視光のレーザビ
ームを用いる、モノクロの投写形表示装置の例である。
図15はこの投写形表示装置の概略的構成を示す図であ
る。図15において、503が、可視光のレーザビーム
を発生する可視光レーザ発生手段であり、507が、光
拡散微細ガラス粒を基体に配置したスクリーンである。
他の構成は実施例1と同様であり、説明は省略する。光
拡散微細ガラス粒としては、ガラス粒の表面に光を拡散
する材料をコーティングしたものを用いる。
【0080】以上の構成により、実施例1と同様の効果
が得られる。
【0081】(実施例3)本実施例は、赤色,緑色,青
色のレーザビームを用いたカラーの投写形表示装置の例
である。図16はこの投写形表示装置の概略的構成を示
す図である。
【0082】図16に示すように、ガルバノミラー60
6により偏向される可視光のレーザビーム604は、赤
色レーザ発生手段603Rで発生した赤色レーザビーム
604Rと、緑色レーザ発生手段603Gで発生した緑
色レーザビーム604Gと、青色レーザ発生手段603
Bで発生した青色レーザビーム604Bとを、ハーフミ
ラー609,610で統合したビームである。各色のレ
ーザ発生手段は、所望の画像に対応する各色の映像信号
で強度変調された信号により付勢される。光源には、た
とえば赤色にKrイオンレーザを、緑色,青色にArイ
オンレーザを用いることができる。
【0083】これ以外の構成は実施例2と同様である。
以上の構成により、スクリーン507にカラーの画像を
表示することができる。
【0084】従来のスクリーンでは、図17(b)に示
すように、各色の蛍光体の発光が基体内を拡散するた
め、色のにじみが生じたり、コントラストが低下したり
したが、本実施例では、黒色の基体622を用いている
ため、各光拡散微細ガラス粒621の発光が基体622
内に拡散することがなく、色のにじみが生じず、コント
ラストが向上する。
【0085】以上の構成により、応答速度が速く、低価
格のカラーの投写形表示装置が得られる。
【0086】(変形)以上の各実施例では、ガルバノミ
ラーに、関連技術例2,関連技術例3に示す2次元偏向
のガルバノミラーと同構成のものを用いているが、本発
明はこれに限らず、関連技術例1に示す1次元偏向のガ
ルバノミラー(図3〜図6およびその説明参照)を水平
方向偏向と垂直方向偏向の夫々に用いる形で実施するこ
とができる。またこの際共振状態に駆動するガルバノミ
ラーを用いる形で実施することもできる。
【0087】また、各実施例では、スクリーンを水平方
向および垂直方向に走査しているが、本発明はこれに限
らず、用途に応じて、同心円状,らせん状あるいはリサ
ージュ波形状に走査する形で実施することができる。
【0088】また各実施例では、レーザ発生手段の入力
を映像信号で強度変調しているが、本発明はこれに限ら
ず、一定出力のレーザ発生手段で発生したレーザビーム
を、映像信号に応じて動作する光変調器により強度(明
暗またはオンオフ)変調する形で実施することができ
る。
【0089】また各実施例は、見る人の側から投写する
“フロントプロジェクション”(反射形)であるが、本
発明はこれに限らず反対側から投写する“リアプロジェ
クション”(透過形)の形で実施することができる。
【0090】また、各実施例では、スクリーンとして多
数の微小ガラス粒を基体にランダムに配置するものを想
定しているが、本発明はこれに限らず、比較的サイズの
大きいガラス粒を、基体にマトリックス状に配置する形
で実施することができる。またガラス粒に限らずプラス
チック粒を用いる形で実施することができる。光拡散粒
としては、表面に拡散材料をコーティングするものの
他、粒自体に拡散材料を分散させたもの、粒内に空気泡
を分散させたもの等を用いることができる。
【0091】なお、本発明は、スクリーンを用いるもの
であるが、駅の案内板のような大型の表示装置に限ら
ず、券売機,精算機等に設けられている小型の表示装置
に適用することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
応答速度が速く、低価格の投写形表示装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 関連技術例1の概略的構成を示す図
【図2】 関連技術例1のブロック図
【図3】 関連技術例1で用いるガルバノミラーの構成
を示す図
【図4】 図3のA−A断面図
【図5】 関連技術例1で用いるガルバノミラーの動作
説明図
【図6】 関連技術例1で用いるガルバノミラーにおけ
る可動板の変位角検出の説明図
【図7】 関連技術例2の概略的構成を示す図
【図8】 関連技術例2で用いるガルバノミラーの構成
を示す図
【図9】 関連技術例3で用いるガルバノミラーの構成
を示す図
【図10】 図9のB−B断面図
【図11】 図9のC−C断面図
【図12】 実施例1の概略的構成を示す図
【図13】 実施例1で用いるスクリーンの説明図
【図14】 実施例1で用いるスクリーンの作用説明図
【図15】 実施例2の概略的構成を示す図
【図16】 実施例3の概略的構成を示す図
【図17】 実施例3で用いるスクリーンの作用説明図
【符号の説明】
203 赤外レーザ発生手段 206 半導体製造プロセスで製造したガルバノミラー 207 スクリーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号によって強度変調したレーザビ
    ームを偏向手段によって2次元方向に偏向しスクリーン
    に投写する投写形表示装置であって、前記偏向手段は半
    導体製造プロセスで製造したガルバノミラーであり、前
    記スクリーンは基体に多数のガラス等のビーズを配置し
    たスクリーンであることを特徴とする投写形表示装置。
  2. 【請求項2】 レーザビームは赤外レーザビームであ
    り、ビーズは感光性ビーズであることを特徴とする請求
    項1記載の投写形表示装置。
  3. 【請求項3】 レーザビームは可視光レーザビームであ
    り、ビーズは光拡散ビーズであることを特徴とする請求
    項1記載の投写形表示装置。
  4. 【請求項4】 基体は黒色であることを特徴とする請求
    項1記載の投写形表示装置。
  5. 【請求項5】 可視光レーザビームは、カラー画像を形
    成するための3色のレーザビームをハーフミラーで統合
    したものであることを特徴とする請求項3記載の投写形
    表示装置。
  6. 【請求項6】 スクリーンは反射形スクリーンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の投写形表示装置。
  7. 【請求項7】 スクリーンは透過形スクリーンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の投写形表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11305707A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Nippon Signal Co Ltd:The 車載用表示装置
WO2006078030A1 (ja) * 2005-01-24 2006-07-27 Pioneer Corporation 録画防止装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
KR100803208B1 (ko) * 2006-01-17 2008-02-14 삼성전자주식회사 영상 표시 장치 및 방법과 이를 컴퓨터에서 실행시키기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록 매체
JP2009258321A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Funai Electric Co Ltd レーザプロジェクタ
JP2010019949A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Seiko Epson Corp アクチュエータおよび画像形成装置

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