JP2671110B2 - 焦電形センサ - Google Patents

焦電形センサ

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JP2671110B2 JP32804294A JP32804294A JP2671110B2 JP 2671110 B2 JP2671110 B2 JP 2671110B2 JP 32804294 A JP32804294 A JP 32804294A JP 32804294 A JP32804294 A JP 32804294A JP 2671110 B2 JP2671110 B2 JP 2671110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の検知等に用いら
れる焦電形センサに関し、特にその変調に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】赤外線センサは、量子形と熱形の2種に
大別される。量子形センサは、光子により発生した電荷
を検出するもので、応答が速く高感度であるが、冷却が
必要であり波長感度特性が平坦でない。一方熱形センサ
は、赤外線を熱エネルギとして吸収し、センサの温度上
昇による抵抗あるいは電荷の変化を検出するものであ
る。応答が遅く、感度は低いが、室温で動作可能であ
り、波長感度特性が平坦である。
【0003】熱形センサとしては、サーモパイル,サミ
スタ,焦電形センサ等があるが、焦電形センサは熱形セ
ンサのなかでは応答速度,感度が比較的大きいため一般
によく用いられており、たとえば侵入警報装置,自動ド
アで用いられている。
【0004】焦電形センサは、自発分極をもつTGS,
TiTaO3 ,PdTiO3 などの物質が温度変化とと
もに分極を変化して外部自由電荷を発生することを利用
するものである。温度変化がないときは、表面の分極電
荷は付着したイオンなどにより中和されている。したが
って、強さが変化しない赤外線を検出するには、この赤
外線を断続する(変調あるいはチョッピングと称してい
る)必要がある。
【0005】図7は従来の変調の仕方を示す図である。
(a)は、窓42を開けた円筒体41をモータ44で回
転し、前述の自発分極をもつ物質すなわち焦電形赤外線
検出素子43へ窓42を介して入射する赤外線40を断
続するものである。(b)は周辺に多数の穴46を開け
た円板45をモータ44で回転し、穴46を介して焦電
形赤外線検出素子43へ入射する赤外線40を断続する
ものである。(c)はスリット48を開けたシャッタ板
47を圧電素子49で振動させ、スリット48を介して
焦電形赤外線検出素子43へ入射する赤外線40を断続
するものである。
【0006】ところで焦電形センサは、振動に弱く、振
動によっても信号が出力されてしまう。図8はこの振動
対策の説明図である。すなわち、(b)のように素子が
振動すると、(c),(d)に誇張して示すように信号
が発生する。そこで(a)に示すように、赤外線が入射
するセンサ1と、赤外線を遮蔽したセンサ2を逆極性で
直列接続し、振動による信号が互に打ち消され、赤外線
による信号のみが出力されるようにしている。この方式
はデュアル形といい汎用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の焦電形センサ
は、前述のように、回転する円筒体,円板、振動するシ
ャッタ板、モータ等を用いているため、小形化が困難で
あり、たとえば室内照明の制御に用いる場合に、スイッ
チボックス内に収納,配置できず、単体で室内に配置せ
ざるを得ないといった問題がある。また、モータを用い
るものは長寿命が期待できず、圧電素子を用いるものは
その駆動のため数100Vの高電圧を必要とする問題が
ある。
【0008】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、小型,長寿命で低圧電源で動作可能な焦電形
センサを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、焦電形センサを次の(1)〜(4)の
とおりに構成するものである。
【0010】(1)半導体基板に一体形成した、可動板
とこの可動板を前記半導体基板に対し揺動自在に軸支す
るトーションバーと、前記可動板の周縁部に設けた駆動
コイルと、この駆動コイルに静磁界を与える磁界発生手
段と、前記可動板上に形成した焦電形赤外線検出素子
と、この焦電形赤外線検出素子の受光面に対向する赤外
線導入口とを備え、前記駆動コイルに電流を流すことに
より発生する力により前記可動板を駆動し前記焦電形赤
外線検出素子の光軸方向を可変して変調する焦電形セン
サ。
【0011】(2)駆動コイルと電磁結合する検出コイ
ルを設けた前記(1)記載の焦電形センサ。
【0012】(3)ガルバノミラーと、このガルバノミ
ラーに設けた反射鏡に対向して受光面を配置した焦電形
赤外線検出素子とを備えた焦電形センサであって、前記
ガルバノミラーは、半導体基板に一体形成した、可動板
とこの可動板を前記半導体基板に対し揺動自在に軸支す
るトーションバーと、前記可動板の周縁部に設けた駆動
コイルと、この駆動コイルに静磁界を与える磁界発生手
段と、前記可動板上に形成した前記反射鏡とを備え、前
記駆動コイルに電流を流すことにより発生する力により
前記可動板を駆動して前記反射鏡で反射する赤外線の方
向を可変して前記焦電形赤外線検出素子の変調を行う焦
電形センサ。
【0013】(4)駆動コイルと電磁結合する検出コイ
ルを設けた前記(3)記載の焦電形センサ。
【0014】
【作用】前記(1),(2)の構成では、赤外線導入口
から焦電形赤外線検出素子へ入射する赤外線は、可動板
の揺動により断続あるいは強弱となり変調が行われる。
【0015】前記(3),(4)の構成では、反射鏡で
反射し焦電形赤外線検出素子へ入射する赤外線は、可動
板の揺動により断続あるいは強弱となり変調が行われ
る。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0017】(実施例1)図1は実施例1である“焦電
形センサ”の構成,動作を示す模式図である。図1
(a)において、100は検出対象である人等からの赤
外線、101はこの赤外線100を遮蔽する遮蔽箱体、
102は遮蔽箱体101に開けた赤外線導入口、8は赤
外線導入口102に対向して受光面を配置した焦電形赤
外線検出素子である。5は焦電形赤外線検出素子8を支
持する可動板である。この可動板5は、後述の、ガルバ
ノメータの原理による駆動装置の一部であり、矢印10
3で示すように回動する。
【0018】この構成により、焦電形赤外線検出素子1
03の見かけ上の受光面積が変化し、変調が行われる。
【0019】なお、赤外線導入口102を図1(b)に
示すように大きくしてもよく、焦電形センサの検出(走
査)可能範囲はこの赤外線導入口102の大きさに比例
する。この際、焦電形赤外線検出素子8を図1(c)に
示す断面形状とし指向性を持たせるとよい。
【0020】図2,図3は、前記駆動装置の構成を示す
図である。この駆動装置は、検流計(ガルバノメータ)
と同じ原理で動作するものである。なお、図2,図3で
は判り易くするため大きさを誇張して示している。後述
の図4についても同様である。
【0021】図2及び図3において、駆動装置1は、半
導体基板であるシリコン基板2の上下面に、それぞれ例
えばホウケイ酸ガラス等からなる上側及び下側絶縁基板
としての平板状の上側及び下側ガラス基板3,4を接合
した3層構造となっている。前記上側ガラス基板3は、
後述する可動板5上部分を開放するようシリコン基板2
の左右端(図2における)に積層されている。
【0022】前記シリコン基板2には、平板状の可動板
5と、この可動板5の中心位置でシリコン基板2に対し
て基板上下方向に揺動可能に可動板5を軸支するトーシ
ョンバー6とが半導体製造プロセスにおける異方性エッ
チングによって一体形成されている。従って、可動板5
及びトーションバー6もシリコン基板2と同一材料から
なっている。前記可動板5の上面周縁部には、可動板5
駆動用の駆動電流と、この駆動電流に重畳する変位角検
出用の検出用電流とを流すための銅薄膜からなる平面コ
イル7が、絶縁被膜で覆われて設けられている。前記検
出用電流は、下側ガラス基板4に後述するように設けら
れる検出コイル12A,12Bとの相互インダクタンス
に基づいて可動板5の変位を検出するためのものであ
る。
【0023】ここで、コイルは抵抗分によってジュール
熱損失があり、抵抗の大きな薄膜コイルを平面コイル7
として高密度に実装すると発熱により駆動力が制限され
ることから、公知の電解メッキによる電鋳コイル法によ
って前記平面コイル7を形成してある。電鋳コイル法
は、基板上にスパッタで薄いニッケル層を形成し、この
ニッケル層の上に銅電解めっきを行って銅層を形成し、
コイルに相当する部分を除いて銅層及びニッケル層を除
去することで、銅層とニッケル層からなる薄膜の平面コ
イルを形成するもので、薄膜コイルを低抵抗で高密度に
実装できる特徴があり、マイクロ磁気デバイスの小型化
・薄型化に有効である。
【0024】また、可動板5の平面コイル7で囲まれた
上面中央部には、焦電形赤外線検出素子8が公知の手法
で形成されている。更に、シリコン基板2のトーション
バー6の側方上面には、平面コイル7とトーションバー
6の部分を介して電気的に接続する一対の電極端子9,
9が設けられており、この電極端子9,9は、シリコン
基板2に電鋳コイル法による平面コイル7と同時に形成
される。
【0025】上側及び下側ガラス基板3,4の左右側
(図2における)には、前記トーションバー6の軸方向
と平行な可動板5の対辺の平面コイル7部分に磁界を作
用させる、互いに対をなす円形状の永久磁石10A,1
0Bと11A,11Bが設けられている。上下の互いに
対をなす各3個づつの永久磁石10A,10Bは、上下
の極性が同じとなるよう、例えば図3に示すように、下
側がN極、上側がS極となるよう設けられている。ま
た、他方の各3個づつの永久磁石11A,11Bも、上
下の極性が同じとなるよう、例えば図3に示すように、
下側がS極、上側がN極となるよう設けられている。そ
して、上側ガラス基板3側の永久磁石10Aと11A及
び下側ガラス基板4側の永久磁石10Bと11Bは、図
3からも判るように、互いに上下の極性が反対となるよ
うに設けられる。
【0026】また、前述したように、下側ガラス基板4
の下面には、平面コイル7と電磁結合可能に配置され各
端部がそれぞれ対をなす電極端子13,14に電気的に
接続された一対のコイル12A,12Bがパターニング
されて設けられている(なお、図2では、模式的に1本
の破線で示したが実際は複数巻回してある)。検出コイ
ル12A,12Bは、トーションバー6に対して対称位
置に配置されて可動板5の変位角を検出するもので、平
面コイル7に駆動電流に重畳して流す検出用電流に基づ
く平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの相互イ
ンダクタンスが、可動板5の角度変位により一方が接近
して増加し他方が離間して減少するよう変化するので、
例えば相互インダクタンスに基づいて出力される電圧信
号の変化を差動で検出することにより可動板5の変位角
をが検出できる。
【0027】次に、駆動装置1の動作について説明す
る。
【0028】例えば、一方の電極端子9を+極、他方の
電極端子9を一極として平面コイル7に電流を流す。可
動板5の両側では、永久磁石10Aと10B、永久磁石
11Aと11Bによって、図4の矢印Bで示すような可
動板5の平面に沿って平面コイル7を横切るような方向
に磁界が形成されており、この磁界中の平面コイル7に
電流が流れると、平面コイル7の電流密度と磁束密度に
応じて平面コイル7、言い換えれば可動板5の両端に、
電流・磁束密度・力のフレミングの左手の法則に従った
方向(図4の矢印Fで示す)に力Fが作用し、この力は
ローレンツ力から求められる。
【0029】この力Fは、平面コイル7に流れる電流密
度をi、上下永久磁石による磁束密度をBとすると、下
記の(1)の式で求められる。
【0030】F=i×B……(i) 実際には、平面コイル7の巻数nと、力Fが働くコイル
長w(図3中に示す)により異なり、下記の(2)の式
のようになる。
【0031】F=nw(i×B)……(2) 一方、可動板5が回動することによりトーションバー6
が捩じられ、これによって発生するトーションバー6の
ばね反力F′と可動板5の変位角φの関係は、下記の
(3)式のようになる。
【0032】 θ=(Mx/GIp)=F′L/8.5×1094 )×l1 ……(3) ここで、Mxは捩りモーメント、Gは横弾性係数、Ip
は極断面二次モーメントである。また、L、l1 、rは
それぞれ、トーションバーの中心軸から力点までの距
離、トーションバーの長さ、トーションバーの半径であ
り、図4に示してある。
【0033】そして、前記力Fとばね反力F′が釣り合
う位置まで可動板5が回動する。従って、(3)式の
F′に(2)式のFを代入することにより、可動板5の
変位角φは平面コイル7に流れる電流iに比例すること
が判る。
【0034】従って、平面コイル7に流す電流を制御す
ることにより、可動板5の変位角φを制御するとができ
るので、例えば、トーションバー6の軸に対して垂直な
面内において焦電形赤外線検出素子8の光軸方向を自由
に制御でき、連続的にその変位角を変化させれば、変調
ができる。
【0035】この焦電形赤外線検出素子8の光軸の変位
角φを制御する際に、平面コイル7に、駆動電流に重畳
して駆動電流周波数に比べて少なくとも100倍以上の
周波数で変位角検出用の検出用電流を流す。すると、こ
の検出用電流に基づいて、平面コイル7と下側ガラス基
板5に設けた検出コイル12A,12Bとの間の相互イ
ンダクタンスによる誘導電圧がそれぞれの検出コイル1
2A,12Bに発生する。検出コイル12A,12Bに
発生する各誘導電圧は、可動板5、いい換えれば、焦電
形赤外線検出素子8が水平位置にある時には、検出コイ
ル12A,12Bと対応する平面コイル7との距離が等
しいことから等しくなりその差は零である。可動板5が
前述の駆動力でトーションバー6を支軸として回動する
と、一方の検出コイル12A(または12B)では接近
して相互インダクタンスの増加により誘導電圧は増大
し、他方の検出コイル12B(又は12A)では離間し
て相互インダクタンスの減少により誘導電圧は低下す
る。従って、検出コイル12A,12Bに発生する誘導
電圧は焦電形赤外線検出素子8の変位に応じて変化し、
この誘導電圧を検出することで、焦電形赤外線検出素子
8の光軸変位角φを検出することができる。
【0036】そして、例えば、図5に示すように、検出
コイル12A,12Bの他に2つの抵抗を設けて構成し
たブリッジ回路に電源を接続し、検出コイル12Aと検
出コイル12Bとの中点と2つの抵抗の中点との電圧を
入力とする差動増幅器を設けて構成した回路を用い、前
記両中点の電圧差に応じた差動増幅器の出力を、可動板
5の駆動系にフィートバックし、駆動電流を制御するよ
うにすれば、焦電形赤外線検出素子8の光軸変位角φを
精度良く制御するとが可能であり、たとえば検出対象の
温度をより正確に検出できる。
【0037】以上説明したように、本実施例では、変調
のための構成が小型にできるので、焦電形センサを小型
化でき、モータを用いていないので長寿命となり、ガル
バノメータの原理を用いているため低電圧,小電力で駆
動できる。
【0038】(実施例2)図6は実施例2である“焦電
形センサ”の構成,動作を示す模式図である。図6
(a)において、200は検出対象からの赤外線、20
1は赤外線200を反射させる反射鏡、202は反射鏡
201に対向して受光面を配置した焦電形赤外線検出素
子である。
【0039】図6(a)において、反射鏡201を実
線,一点鎖線の間で矢印203のように回動すると、焦
電形赤外線検出素子202へ入射する赤外線200は断
続し変調が行われる。
【0040】なお、図6(b)に示すように、焦電形赤
外線検出素子202をアレイ状に並べることによって検
出対象を走査することができる。すなわち、検出範囲を
広くすることができる。
【0041】反射鏡201は、いわゆる“ガルバノミラ
ー”の一部を構成しており、本実施例におけるガルバノ
ミラーは、図2〜図4に示す駆動装置1における焦電形
赤外線検出素子8を反射鏡201で置き換えた構成のも
のである。検出コイルによるフィードバックによりたと
えば検出対象の温度をより正確に検出できる。
【0042】以上説明したように、本実施例においても
実施例1と同様に、変調のための構成が小型にできるの
で焦電形センサを小型化でき、モータを用いないので長
寿命となり、ガルバノメータの原理を用いているため低
電圧,小電力で駆動でき、要部である可動板,トーショ
ンバーを同一半導体基板から半導体素子製造プロセスを
利用して形成できるので、量産によるコストダウンが期
待できる。
【0043】(変形)実施例1では、焦電形赤外線検出
素子への赤外線量は強弱に変化するが、これに限らず、
図1において、赤外線導入口102を傾けるあるいは、
焦電形赤外線検出素子104の静止位置を傾けるなどし
て焦電形赤外線検出素子への赤外線を完全に断続する形
で実施することができる。
【0044】また、実施例2では、焦電形赤外線検出素
子への赤外線は断続しているが、これに限らず、図6に
おける反射鏡201の回動角度を減らし、赤外線量を強
弱に変化させる形で実施することができる。
【0045】また必要に応じて焦電形赤外線検出素子の
前面に入射光を収束するマイクロレンズを設ける形で実
施することができる。
【0046】また、各実施例では、可動板の中央部をト
ーションバーで軸支しているが、これに限らず、可動板
の端部たとえば図2における可動板5の右辺部を軸支す
る形で実施することができ、この場合、左辺部に1個の
検出コイルを設け変位角を検出することになる。
【0047】更に各実施例は、図2に示す1次元で回動
する駆動装置,ガルバノミラーを用いるものであるが、
これに限らず、2次元で回動する駆動装置,ガルバノミ
ラーを用いる形で実施することができ、これにより検出
(走査)可能範囲を2次元とすることができる。この2
次元で回動する構成は、本出願人の出願にかかる平成6
年特許願第310657号に詳細に記載されている。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型,長寿命で、低電圧,小電力で駆動でき、量産によ
るコストダウンが期待できる焦電形センサを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成,動作を示す模式図
【図2】 実施例1の要部構成を示す図
【図3】 図2のA−A断面図
【図4】 実施例1における可動板の動作説明図
【図5】 実施例1における可動板の変位角検出の説明
【図6】 実施例2の構成,動作を示す模式図
【図7】 従来例の変調の仕方を示す図
【図8】 焦電形センサの振動対策の説明図
【符号の説明】
5 可動板 8 焦電形赤外線検出素子 102 赤外線導入口
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01V 8/12 G01V 9/04 A

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に一体形成した、可動板とこ
    の可動板を前記半導体基板に対し揺動自在に軸支するト
    ーションバーと、前記可動板の周縁部に設けた駆動コイ
    ルと、この駆動コイルに静磁界を与える磁界発生手段
    と、前記可動板上に形成した焦電形赤外線検出素子と、
    この焦電形赤外線検出素子の受光面に対向する赤外線導
    入口とを備え、前記駆動コイルに電流を流すことにより
    発生する力により前記可動板を駆動し前記焦電形赤外線
    検出素子の光軸方向を可変して変調することを特徴とす
    る焦電形センサ。
  2. 【請求項2】 駆動コイルと電磁結合する検出コイルを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の焦電形センサ。
  3. 【請求項3】 ガルバノミラーと、このガルバノミラー
    に設けた反射鏡に対向して受光面を配置した焦電形赤外
    線検出素子とを備えた焦電形センサであって、前記ガル
    バノミラーは、半導体基板に一体形成した、可動板とこ
    の可動板を前記半導体基板に対し揺動自在に軸支するト
    ーションバーと、前記可動板の周縁部に設けた駆動コイ
    ルと、この駆動コイルに静磁界を与える磁界発生手段
    と、前記可動板上に形成した前記反射鏡とを備え、前記
    駆動コイルに電流を流すことにより発生する力により前
    記可動板を駆動して前記反射鏡で反射する赤外線の方向
    を可変して前記焦電形赤外線検出素子の変調を行うこと
    を特徴とする焦電形センサ。
  4. 【請求項4】 駆動コイルと電磁結合する検出コイルを
    設けたことを特徴とする請求項3記載の焦電形センサ。
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