JP2003057577A - 光走査装置及びアクチュエータ - Google Patents

光走査装置及びアクチュエータ

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JP2003057577A
JP2003057577A JP2001241710A JP2001241710A JP2003057577A JP 2003057577 A JP2003057577 A JP 2003057577A JP 2001241710 A JP2001241710 A JP 2001241710A JP 2001241710 A JP2001241710 A JP 2001241710A JP 2003057577 A JP2003057577 A JP 2003057577A
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scanning
light beam
light
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optical scanning
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Kiyotaka Muto
清高 武藤
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ビームの有効走査範囲制御用の受光素子のレ
イアウトの制限を緩和する光走査装置及びこの種の光走
査装置に好適なアクチュエータを提供する。 【解決手段】両面にミラーを設けた光走査用アクチュエ
ータ13の表面側走査面13aに光ビーム発生装置11
からの第1の光ビーム12を入射して有効走査範囲Aを
走査する一方、裏面側走査面13bに発光素子15から
の第2の光ビーム14を入射し、受光素子16a,16
bの受光出力に基づいて制御ユニット18により光ビー
ム発生装置11を制御して、第1の光ビーム12の出
射、停止タイミングを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを所定の
有効走査範囲に走査制御する光走査装置に関し、特に、
光走査装置の小型化を可能とする技術に関する。また、
この種の光走査装置に好適なアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームを所定の有効走査範囲に
走査制御する光走査装置として、例えばレーザプリンタ
等がある。レーザプリンタは、光走査用アクチュエータ
に半導体レーザからのレーザ光を入射し、光走査用アク
チュエータからの反射レーザ光をアクチュエータを駆動
することにより略水平方向に走査し、光走査用アクチュ
エータのレーザ光走査範囲内に配置した感光ドラム上の
所定の有効走査範囲にレーザ光を照射する。そして、レ
ーザ光を有効走査範囲に走査制御するため、光走査用ア
クチュエータからのレーザ光を受光する受光素子を設
け、該受光素子の受光出力に基づいて光走査用アクチュ
エータのレーザ光照射位置を検出することにより、感光
ドラム上へのレーザ光照射の開始タイミングを制御する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の光走査装置では、感光ドラム上を走査する光ビーム
と受光出力を生成するための光ビームを単一の光ビーム
で兼用する構成である。このため、感光ドラム上を走査
する光ビームの走査平面に受光素子を配置する必要があ
り、図10に示すように、光ビーム1が感光ドラム2の
有効走査範囲Aを走査する際に受光素子3が邪魔になら
ないよう、光走査用アクチュエータの図中の点線で示す
光ビーム走査範囲Bの内側で前記有効走査範囲Aの外側
に受光素子3を配置せざるを得ず、受光素子のレイアウ
トに大きな制限があり、光走査装置の小型化を妨げる要
因になっていた。
【0004】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、光ビームの有効走査範囲制御用の受光手段のレイ
アウトの制限を緩和できる光走査装置及びこの種の光走
査装置に好適なアクチュエータを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、光ビームを走査する光走査手段と、該光走査手段
で走査された光ビームを受光する受光手段と、該受光手
段の受光出力に基づいて光ビームの有効走査範囲を制御
する制御手段とを備える光走査装置において、前記有効
走査範囲走査用の第1の光ビームとは別に、前記受光出
力生成用の第2の光ビームを、前記光走査手段で走査す
る構成とした。
【0006】かかる構成では、第1の光ビームで光走査
装置による有効走査範囲を走査し、第2の光により有効
走査範囲を第1の光ビームが走査するよう制御するため
の受光手段からの受光出力を得る。このように、有効走
査範囲を走査する光ビームと受光出力生成用の光ビーム
を別個に設けることにより、有効走査範囲走査用の光ビ
ームの走査範囲とは無関係に受光手段を配置できるよう
になる。
【0007】前記第1及び第2の光ビームは、請求項2
のように、前記光走査手段の同一走査面で走査する構成
としてもよく、この場合、請求項3のように、前記第1
及び第2の光ビームを、前記光走査手段の光走査方向に
対して垂直方向に互いに角度を付けて入射する構成とす
るとよい。また、請求項4のように、前記第2の光ビー
ムを、前記第1の光ビームを走査する前記光走査手段の
走査面と異なる走査面で走査する構成としてもよい。こ
の場合、請求項5のように、前記第2の光ビームを、前
記第1の光ビームを走査する前記光走査手段の走査面の
裏面側の走査面で走査する構成とするとよい。
【0008】請求項6のように、前記第1及び第2の光
ビームは、同一の光源で生成する構成とするとよい。例
えばハーフミラー等の光学系により単一の光源からの光
ビームを分光して第1及び第2の光ビームを得るように
すればよい。請求項7の発明では、前記受光手段が、第
2の光ビームを略連続的に受光可能な構成とした。
【0009】かかる構成では、光走査手段の光ビーム走
査位置をリアルタイムで検出でき、例えば光走査手段の
動作状態の監視が可能になる。請求項8の発明では、前
記請求項1〜7のいずれか1つに記載の光走査装置の光
走査手段に適用可能な光走査用アクチュエータであっ
て、半導体基板に、可動板と、該可動板を揺動可能に軸
支するトーションバーとを一体に形成し、前記可動板に
光学要素を設け、該可動板と該可動板周囲の固定部のい
ずれか一方に駆動コイルを設け、他方に前記駆動コイル
に静磁界を与える静磁界発生手段を設け、前記駆動コイ
ルに電流を流すことにより発生する磁気力で前記可動板
を駆動する構成のアクチュエータにおいて、前記可動板
の両面に前記光学要素を配置し、いずれか一方の面に前
記駆動コイル又は静磁界発生手段を配置する構成とし
た。
【0010】かかる構成では、例えば請求項9のように
光学要素をミラーとすれば、ミラー面積を拡大できるよ
うになり、ミラーに照射する光ビームのビーム径を大き
くできるので、例えば走査対象物に照射する光ビームの
スポット径を小さくできるようになり、解像度等を向上
できる。この場合、請求項10のように、前記可動板の
一方の面は、全面にミラーを配置し、他方の面は、周縁
部に駆動コイルを配置すると共に該駆動コイルで囲まれ
る中央部にミラーを配置する構成としてもよく、請求項
11のように、前記可動板の一方の面は、全面にミラー
を配置し、他方の面は、全面に絶縁層を設け、該絶縁層
内に駆動コイルを埋設し、前記絶縁層上全面にミラーを
配置する構成としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に、本発明に係る光走査装置の
第1実施形態の概略構成図を示す。図1において、本実
施形態の光走査装置10は、光ビーム発生装置11と、
光ビーム発生装置11から一方の走査面13aに入射す
る第1の光ビーム12を走査する光走査用アクチュエー
タ13と、図示しない駆動装置により駆動されて第2の
光ビーム14を発生して光走査用アクチュエータ13の
他方の走査面13bに入射するLED等の発光素子15
と、前記光走査用アクチュエータ13の他方の走査面1
3bで走査された第2の光ビーム14を受光して受光出
力を発生する受光手段である2つの受光素子16A,1
6Bと、2つの受光素子16A,16Bからの受光出力
及び前記光走査用アクチュエータ13の駆動回路17か
らの駆動状態情報に基づいて第1の光ビーム12が有効
走査範囲Aを走査するよう前記光ビーム発生装置11の
光ビーム発生・停止タイミングを制御すると共に受光素
子16A,16Bからの受光出力により前記駆動回路1
7を制御して光走査用アクチュエータ13の走査角を制
御する制御手段としての制御ユニット18とを備える。
尚、図中、12′、14′は、光走査用アクチュエータ
13で反射された第1の光ビーム12と第2の光ビーム
14の各走査光ビームをそれぞれ示す。
【0012】前記光ビーム発生装置11は、例えば半導
体レーザからの光ビームを光学系(図示せず)を介して
第1の光ビーム12として光走査用アクチュエータ13
に入射する。尚、光ビームは、レーザ光に限るものでは
ない。前記光走査用アクチュエータ13は、半導体基板
に可動板と該可動板を軸支するトーションバーを一体に
形成し、可動板の表面側走査面13aと裏面側走査面1
3bにミラーを設け、可動板に設けたコイルに駆動回路
17により電流を供給すると共に静磁界を作用させるこ
とにより発生する磁気力で可動板を揺動駆動し、ミラー
に入射する第1及び第2の光ビーム12,14を走査す
る構成の半導体ガルバノミラーである。
【0013】前記制御ユニット18は、駆動回路17か
らの駆動状態情報により光走査用アクチュエータ13が
図中時計回りに回動する時には受光素子16Aからの受
光出力に基づいて光ビーム発生装置11からの第1の光
ビーム12の出射開始タイミングを制御し、受光素子1
6Bからの受光出力に基づいて光ビーム発生装置11か
らの第1の光ビーム12の出射停止タイミングを制御す
る。逆に、駆動回路17からの駆動状態情報により光走
査用アクチュエータ13が図中反時計回りに回動する時
には受光素子16Bからの受光出力に基づいて第1の光
ビーム12の出射開始タイミングを制御し、受光素子1
6Aからの受光出力に基づいて第1の光ビーム12の出
射停止タイミングを制御する。このようにして、第1の
光ビーム12の走査が有効走査範囲Aとなるよう第1の
光ビーム12の出射、停止を制御する。また、両受光素
子16A,16Bの受光出力に基づいて駆動回路17に
よる光走査用アクチュエータ13の供給電流を制御して
光走査用アクチュエータ13の走査角を制御する。
【0014】かかる本実施形態の光走査装置10は、上
述したように、光走査用アクチュエータ12の表面側走
査面13aに入射する有効走査範囲走査用の第1の光ビ
ーム12とは別に、受光素子16A,16Bからの受光
出力生成用の第2の光ビーム14を光走査用アクチュエ
ータ12の裏面側走査面13bに入射する構成である。
【0015】これにより、受光素子16A,16Bを配
置する場合、第1の光ビーム12の走査範囲に配慮する
必要がなく、光走査用アクチュエータ12の裏面側空間
で自由に選択できる。従って、この光走査装置10をケ
ース等に収納する場合等、従来のような受光素子16
A,16Bのレイアウトの制限が緩和され、受光素子1
6A,16Bの配置自由度が拡大され、光走査装置10
の小型化が可能になる。また、第1の光ビーム12の走
査範囲も図10のように受光素子16A,16Bで制約
されることがなく、有効走査範囲Aを拡大できる利点が
ある。
【0016】次に、図2に本発明の第2実施形態を示
す。尚、第2実施形態は、光走査用アクチュエータ12
に対する第2の光ビーム14の入射位置が第1実施形態
と異なるだけでその他の構成は同じであるので、図2で
は第1の光ビーム12と第2の光ビーム14との位置関
係だけを示し説明する。図2において、本実施形態で
は、第1の光ビーム12と第2の光ビーム14を光走査
用アクチュエータ13の同一走査面例えば表面側走査面
13aで走査する構成である。
【0017】この場合、第1の光ビーム12の走査光ビ
ーム12′の走査領域と、第2の光ビーム14の走査光
ビーム14′の走査領域とが互いに重ならないようにす
るには、各走査領域を90°以内(望ましくは90°未
満)とし、第1光ビーム12と第2の光ビーム14の入
射方向を適切に設定すればよい。有効走査範囲Aが90
°以内の狭い領域でよい場合には、光走査用アクチュエ
ータ13の裏面側走査面13bを必ずしも使用しなくと
も、第2実施形態のような構成も可能である。
【0018】また、光走査用アクチュエータ13の同一
走査面を使用する場合、図3の第3実施形態のような構
成としてもよい。図3の第3実施形態は、第1の光ビー
ム12と第2の光ビーム14を、光走査用アクチュエー
タ13の光走査方向に対して垂直方向に互いに角度θを
設けて走査面13bに入射する構成である。即ち、光走
査用アクチュエータ13が図に示す揺動軸中心A回りに
図の矢印のように揺動するとした場合、図のように上下
方向に角度θを設けて第1の光ビーム12と第2の光ビ
ーム14を、光走査用アクチュエータ13の表面側走査
面13aに入射させればよい。
【0019】かかる構成によれば、走査光ビーム12′
と走査光ビーム14′の走査面が同一平面にないので、
図2の第2実施形態のように走査領域の制約なしに第1
の光ビーム12と第2の光ビーム14を、光走査用アク
チュエータ13の同一走査面で走査することができる。
上述した第1〜第3実施形態では、光走査用アクチュエ
ータ13として半導体ガルバノミラーを使用した例を示
したが、第1〜第3実施形態において半導体ガルバノミ
ラーに代えて通常のガルバノミラーやポリゴンミラーを
用いてもよいことは言うまでもない。
【0020】第1実施形態のように光走査用アクチュエ
ータの異なる走査面を利用する場合には、図4の第4実
施形態のようにポリゴンミラー19の異なる走査面19
a,19bに第1の光ビーム12と第2の光ビーム14
を入射させるようにすればよい。尚、ポリゴンミラー1
9は、図示しないモータ等の駆動機構により回転軸20
を中心に一方向に等速回転する構成である。尚、図では
6面のポリゴンミラー19を示したが、ポリゴンミラー
の面数は6面に限るものでないことは言うまでもない。
【0021】光走査用アクチュエータがポリゴンミラー
19である場合に、第2実施形態のように同一走査面を
利用する構成とするには、走査面が8面以上であればよ
い。即ち、第1の光ビーム12と第2の光ビーム14の
走査領域が互いに重ならないためには走査光ビーム1
2′と走査光ビーム14′の各走査角は90°以内であ
る。ポリゴンミラーの走査面数と走査角は走査角=(3
60/走査面数)×2の関係にある。従って、第1の光
ビーム12と第2の光ビーム14の走査領域が互いに重
ならないようにするには、ポリゴンミラーの走査面が8
面以上であればよい。
【0022】尚、上述の各実施形態では、第1の光ビー
ム12の光源(光ビーム発生装置11)と第2の光ビー
ム14の光源(発光素子15)を、それぞれ別に設ける
構成としたが、同一の光源から第1と第2の光ビーム1
2,14を生成する構成としてもよい。例えば、光ビー
ム発生装置11からの光ビーム12をハーフミラーや反
射鏡等の光学系を利用して分光し適切な光路を形成して
第2の光ビーム14を光走査用アクチュエータ13の所
定の走査面に入射させるようにすればよい。
【0023】また、制御用の受光出力生成用の受光素子
として、アレイ状に受光素子を有する例えばCCD(ch
arge-coupled device)や、PSD(positioning sensi
ng device)等のような光学素子を使用してもよい。こ
の場合、走査光ビーム14′を略連続的に受光できるの
で、光走査用アクチュエータの走査位置(走査角度)が
リアルタイムで検出でき、光ビームの走査の制御精度を
向上できる。尚、PSDは、スポット光が入射すると、
入射位置に光エネルギに比例した電荷が発生し、発生し
た電荷は光電流として抵抗層を通り電極から出力され
る。抵抗層は全面に均一な抵抗値を有するため、光電流
は電極までの距離(抵抗値)に逆比例して分割され取り出
される構造である。
【0024】次に、図5〜図9に基づいて上述した光走
査装置に好適な本発明に係るアクチュエータについて説
明する。図5及び図6は、本発明に係るアクチュエータ
の第1実施形態の構成図である。図において、本実施形
態のアクチュエータ30は、シリコン基板31に、平板
状の可動板32と、該可動板32の中心位置でシリコン
基板31に対して図中矢印方向に揺動可能に可動板32
を軸支するトーションバー33とを一体形成する。前記
可動板32の一方の面側例えば表面側の全面には、例え
ばアルミニウムや金等の薄膜で形成した光学要素として
のミラー34を設ける。また、図6に示すように、可動
板32の他方の面側例えば裏面側には、中央部に前面側
と同様に形成された光学要素としてのミラー35が形成
され、可動板周縁部には、通電により磁界を発生する例
えば銅薄膜の駆動コイル36を前記ミラー35を囲むよ
うに形成する。駆動コイル36の端部は、シリコン基板
31の固定部に設けた一対の電極端子37,37にそれ
ぞれ接続する。更に、静磁界を発生する一対の永久磁石
38,38が、前記トーションバー33の軸方向と平行
な可動板32の対辺のコイル部分に静磁界が作用するよ
う配置して固定される。
【0025】かかる構成のアクチュエータ30の動作原
理について簡単に説明する。可動板32の両端側では、
永久磁石38,38によって可動板32の平面に沿って
駆動コイル36を横切るような方向に静磁界が形成され
ており、この静磁界中の駆動コイル36に電流を流す
と、駆動コイル36の電流密度と磁束密度に応じて可動
板32の両端に、電流・磁束密度・力に関するフレミン
グの左手の法則に従った方向に、下記(1)式に示す磁
気力が作用して可動板32が回動する。
【0026】 F=i×B ・・・ (1) Fは磁気力、iは駆動コイルに流れる電流、Bは磁束密
度である。一方、可動板32が回動するとトーションバ
ー33,33が捩じられてばね反力が発生し、前記磁気
力Fとばね反力が釣り合う位置まで可動板32が回動す
る。可動板32の回動角は駆動コイル36に流れる電流
iに比例するので、駆動コイル36に流す電流iを制御
することで可動板32の回動角を制御できる。従って、
トーションバー33,33の軸に対して垂直な面内にお
いてミラー34,35に入射する光ビームの反射方向を
自由に走査でき、ミラー34,35の変位角を連続的に
反復動作させてレーザ光のスキャニングを行うことがで
きるので、前述した本発明に係る光走査装置の光走査用
アクチュエータ13に好適である。
【0027】かかるアクチュエータ30によれば、光走
査用のミラー34,35を可動板32の両面にそれぞれ
設けたので、可動板32の両側で光ビームの走査が可能
となる。また、従来のように片面側にミラーと駆動コイ
ルを配置する構成に比較して、可動板32の表面側のミ
ラー34の面積を拡大でき、ミラー34に入射させる光
ビームのビーム径を太くできるようになるので、例えば
レーザプリンタにおける感光ドラム等の走査対象物に照
射する光ビームのスポット径を小さくすることが可能と
なる。
【0028】図7〜図9に、本発明に係るアクチュエー
タの第2実施形態の構成図を示す。図において、第2実
施形態のアクチュエータ40は、第1実施形態のアクチ
ュエータ30と基本構造は同様であり、裏面側の構造が
第1実施形態と異なるだけである。41はシリコン基
板、42は可動板、43はトーションバー、44は表面
側のミラー、45は裏面側ミラー、46は駆動コイル、
47は電極端子、48は永久磁石である。
【0029】第2実施形態では、図9に示すように、前
記可動板42の裏面側全面に絶縁層49を設け、該絶縁
層49内に駆動コイル46を埋設すると共に、絶縁層4
9の上面全面にミラー45を設ける構成である。かかる
第2実施形態によれば、裏面側のミラー45の面積が第
1実施形態よりも拡大できる。
【0030】尚、可動板に設ける光学要素としては、ミ
ラーのように光ビームを反射するものに限らず、レーザ
素子や受光素子等の光ビームを生成したり光ビームを受
光するような光学要素でもよい。また、本発明のアクチ
ュエータ構造は、例えば特開平7−175005号公報
等で公知の2軸のガルバノミラーにも適用できることは
言うまでもない。
【0031】更に、アクチュエータ構造として、同じく
特開平7−175005号公報等で示されているよう
に、可動板側に薄膜の永久磁石を設け、可動板周囲の固
定部である半導体基板側に駆動コイルを設ける構成でも
よい。この場合、前述の第1及び第2実施形態の構成に
おいて、駆動コイルを薄膜永久磁石に置き換えればよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光走査装置
によれば、有効走査範囲走査用の光ビームとは別に、受
光出力生成用の光ビームを設ける構成としたので、受光
出力生成用受光素子の配置の制限が緩和でき、配置自由
度の拡大により光走査装置の空きスペースを有効に使用
することで小型化を図ることが可能となる。また、有効
走査範囲走査用の光ビームの走査平面内に受光素子を配
置しなくてよいので、有効走査範囲の拡大が可能にな
る。
【0033】本発明のアクチュエータによれば、可動板
の一方に設ける光学要素としての例えばミラーの面積を
拡大できるようになり、ミラーに入射する光ビームのビ
ーム径を太くして走査光ビームのスポット径を小さくで
きるので、レーザプリンタ等の解像度等の向上が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光走査装置の第1実施形態を示す
構成図
【図2】本発明の第2実施形態の簡略図
【図3】本発明の第3実施形態の簡略図
【図4】本発明の第4実施形態の簡略図
【図5】本発明に係るアクチュエータの第1実施形態を
示す構成図
【図6】同上第1実施形態の裏面側を示す図
【図7】本発明のアクチュエータの第2実施形態の表面
側を示す図
【図8】同上第2実施形態の裏面側を示す図
【図9】同上第2実施形態の裏面側の断面図
【図10】従来の光走査装置の問題点の説明図
【符号の説明】 11 光ビーム発生装置 12 第1の光ビーム 13 光走査用アクチュエータ 14 第2の光ビーム 15 発光素子 16A、16B 受光素子 17 駆動回路 18 制御ユニット 19 ポリゴンミラー 30、40 アクチュエータ 32、42 可動板 33、43 トーションバー 34、35、44、45 ミラー 36、46 駆動コイル 38、48 永久磁石 49 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/036 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 104Z Fターム(参考) 2C362 BA18 BB30 2H041 AA12 AB14 AC05 AZ06 2H045 AB03 AB16 AB44 AB62 BA22 CA89 5C051 AA02 CA07 DB02 DB24 DB30 DC02 DC04 DC07 DE09 DE26 5C072 AA03 HA02 HA11 HB08 HB11 HB15 WA05 XA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを走査する光走査手段と、該光走
    査手段で走査された光ビームを受光する受光手段と、該
    受光手段の受光出力に基づいて光ビームの有効走査範囲
    を制御する制御手段とを備える光走査装置において、 前記有効走査範囲走査用の第1の光ビームとは別に、前
    記受光出力生成用の第2の光ビームを、前記光走査手段
    で走査する構成としたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の光ビームを、前記光走
    査手段の同一走査面で走査する構成である請求項1に記
    載の光走査装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の光ビームを、前記光走
    査手段の光走査方向に対して垂直方向に互いに角度を付
    けて前記同一走査面に入射する請求項2に記載の光走査
    装置。
  4. 【請求項4】前記第2の光ビームを、前記第1の光ビー
    ムを走査する前記光走査手段の走査面と異なる走査面で
    走査する構成である請求項1〜3のいずれか1つに記載
    の光走査装置。
  5. 【請求項5】前記第2の光ビームを、前記第1の光ビー
    ムを走査する前記光走査手段の走査面の裏面側の走査面
    で走査する構成である請求項4に記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2の光ビームは、同一の光
    源で生成する構成である請求項1〜4のいずれか1つに
    記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】前記受光手段が、第2の光ビームを略連続
    的に受光可能な構成である請求項1〜6のいずれか1つ
    に記載の光走査装置。
  8. 【請求項8】前記請求項1〜7のいずれか1つに記載の
    光走査装置の光走査手段に適用可能なアクチュエータで
    あって、半導体基板に、可動板と、該可動板を揺動可能
    に軸支するトーションバーとを一体に形成し、前記可動
    板に光学要素を設け、該可動板と該可動板周囲の固定部
    のいずれか一方に駆動コイルを設け、他方に前記駆動コ
    イルに静磁界を与える静磁界発生手段を設け、前記駆動
    コイルに電流を流すことにより発生する磁気力で前記可
    動板を駆動する構成のアクチュエータにおいて、 前記可動板の両面に前記光学要素を配置し、いずれか一
    方の面に前記駆動コイル又は静磁界発生手段を配置する
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  9. 【請求項9】前記光学要素がミラーである請求項8に記
    載のアクチュエータ。
  10. 【請求項10】前記可動板の一方の面は、全面にミラー
    を配置し、他方の面は、周縁部に駆動コイルを配置する
    と共に該駆動コイルで囲まれる中央部にミラーを配置す
    る構成である請求項9に記載のアクチュエータ。
  11. 【請求項11】前記可動板の一方の面は、全面にミラー
    を配置し、他方の面は、全面に絶縁層を設け、該絶縁層
    内に駆動コイルを埋設し、前記絶縁層上全面にミラーを
    配置する構成である請求項9に記載のアクチュエータ。
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