JPH07218165A - 燃焼装置用熱交換器、熱交換器用蓄熱体及び燃焼用酸化剤予熱方法 - Google Patents

燃焼装置用熱交換器、熱交換器用蓄熱体及び燃焼用酸化剤予熱方法

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JPH07218165A
JPH07218165A JP6294761A JP29476194A JPH07218165A JP H07218165 A JPH07218165 A JP H07218165A JP 6294761 A JP6294761 A JP 6294761A JP 29476194 A JP29476194 A JP 29476194A JP H07218165 A JPH07218165 A JP H07218165A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化剤ダクトの開口端部と蓄熱構造体との間の
シール性を高めることができる燃焼装置用熱交換器を得
る 【構成】蓄熱体8の高温側セクションをセラミックス製
の蓄熱体ユニット10から構成し、低温側セクションを
金属製の蓄熱体ユニット9から構成する。蓄熱体8の内
部に形成されて燃焼室と吸排気用ダクト構造体22とを
連通する複数の連通路を、蓄熱体ユニット9及び10の
内部にそれぞれ形成する複数の貫通孔によって構成す
る。蓄熱体ユニット9及び10の内部にそれぞれ形成す
る複数の貫通孔の相当直径と孔数は、吸排気用ダクト構
造体側に位置する低温側セクションにおける圧力損失勾
配が燃焼室側に位置する高温側セクションにおける圧力
損失勾配よりも大きくなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガスの熱で蓄熱体
を加熱し、蓄熱体に蓄熱された熱で燃焼用空気を予熱
し、予熱した燃焼用空気を燃焼室内に供給する燃焼装置
用熱交換器及び該熱交換器に用いる熱交換器用蓄熱体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平1−222102号公報には、従
来の燃焼装置用熱交換器を用いた熱回収式燃焼装置の一
例が開示されている。この公報に示された従来の燃焼装
置用熱交換器では、吸排気用ダクト構造体に対してセラ
ミックス製の蓄熱体を回転して熱交換を行っている。従
来の燃焼装置用熱交換器では、燃焼室に酸化剤としての
空気を案内する空気通路を燃焼室から排出される排気を
案内する排気通路の内部に配置し、空気通路と排気通路
とを仕切る仕切壁の一部を蓄熱体から離れた位置で終端
させて、空気通路と排気通路とを部分的に連通させる構
造を有していた。しかしながら空気通路と排気通路とを
部分的に連通させると、連通部分を通して高圧流体側か
ら低圧流体側に向かって流体が流れ込むため、この流れ
込み分を考慮して、空気用ダクトに燃焼用空気を供給す
る送風機及び排気用ダクトから排気ガスを引き出すため
の排気用送風機として大容量の送風機を用いる必要があ
った。また熱交換器の伝熱効率または熱回収量を上げる
ことができず省エネルギ率を高めることに限界があっ
た。そこで出願人は特願平5−117428号により、
空気ダクトの開口端部と蓄熱構造体との間にシール構造
体を設けて空気通路から排気通路に漏れる燃焼空気の量
を少なくすることにより、燃焼用空気を供給する送風機
と排気ガスを吸引する送風機として送風容量の小さい送
風機を用いることができるようにする技術を提案した。
【0003】また特開平5−256423号公報には、
蓄熱体及びダクトのいずれをも回転させないで、排気ガ
スで蓄熱体を加熱し、加熱された蓄熱体で空気を予熱す
る燃焼装置用熱交換器が開示されている。この燃焼装置
用熱交換器では、燃焼室と2本の吸排気用ダクトとの間
または2本の吸排気用ダクトの途中に蓄熱体をそれぞれ
配置する。そして2本の吸排気用ダクトに対して少なく
とも1つの切換弁を設ける。この切換弁の切換動作によ
り、交互に一方の吸排気用ダクトを空気ダクトとして用
い、他方の吸排気用ダクトを排気ダクトとして用いてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の燃
焼装置用熱交換器では、空気ダクトの開口端部と蓄熱構
造体との間にシール構造体を設けても、蓄熱体には多数
の貫通孔が形成されているために、両者間を完全にシー
ルすることはできず、更にシール性を高めることはでき
ないと考えられていた。
【0005】また後者の燃焼装置用熱交換器は、前者の
燃焼装置用熱交換器と比べて、シール性が高いと考えら
れているが、閉じられている切換弁において空気のリー
クが発生する。図8は、四方切換弁を用いて2本の吸排
気用ダクトを切換える場合の概略図である。この図にお
いて、101は燃焼室であり、102及び103ははダ
クトであり、104及び105は蓄熱体であり、106
は四方切換弁である。図示の状態から四方切換弁106
の弁体107が時計回り方向に90度回転すると、ダク
ト102が空気ダクトになり、ダクト103が排気ダク
トになる。例えば、ダクト102に空気が流れている場
合、弁体107には蓄熱体104の入り口側の空気圧と
蓄熱体105の出口側の排気圧との差の圧力即ち低温端
差圧が加わっている。弁体107を駆動即ち動かすため
には、この低温端差圧と弁を通る流体の流量の積に比例
した動力即ち駆動力が必要になる。しかしながら燃焼装
置の運転中における切換弁の切換回数は多いため、弁体
107の駆動力が少しでも小さくなれば、熱交換器の運
転に必要な経費が下がる上、切換弁の寿命も延びる。ま
た切換弁(通常バタフライ弁)を用いても、空気のリー
クは避けられないが、このリークは前述の低温端差圧の
平方根に比例する。そして熱回収量または熱交換率を低
下させないようにするためには、低温端差圧を大きくす
る必要がある。しかしながら低温端差圧を大きくする
と、リークが増えるだけでなく、使用する送風機及びダ
クトを必要以上に大きくすることが必要になる。
【0006】本発明の目的は、熱交換率を大幅に低下さ
せることなく、シール性を高めることにある。
【0007】本発明の他の目的は、熱交換率を大幅に低
下させることなく、低温端差圧を低下させることにあ
る。
【0008】本発明の更に他の目的は、熱交換率を大幅
に低下させることなく、酸化剤ダクトの開口端部と蓄熱
構造体との間のシール性を高めることにある。
【0009】本発明の別の目的は、切換弁を使用する場
合に、熱交換率を大幅に低下させることなく、切換弁の
駆動力を低下させることができる燃焼装置用熱交換器を
提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、高温に晒される蓄熱
体の交換及び保守点検が容易な燃焼装置用熱交換器を提
供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、組み立て誤差があっ
ても、シール性能が低下することのない燃焼装置用熱交
換器を提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、酸化剤通路と排
気通路との間のシールに用いるシール部材の磨耗が少な
い燃焼装置用熱交換器を提供することにある。
【0013】本発明の別の目的は、製造が容易でしかも
所望の特性を得ることができる熱交換器用蓄熱体を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1〜7の発明は、
特開平1−222102号公報等に示されるロータリタ
イプの燃焼装置用熱交換器と特開平5−256423号
公報等に示され非ロータリタイプの燃焼装置用熱交換器
のいずれにも適用できる。そのため請求項1〜7の発明
は、燃焼室と吸排気用ダクトとの間に蓄熱体を備えた燃
焼装置用熱交換器や、吸排気用ダクト中に通気性を有す
る蓄熱体を備えた燃焼装置用熱交換器(特開平6−11
121号)を対象とする。
【0015】そして請求項1の発明の燃焼装置用熱交換
器では、蓄熱体を吸排気用ダクト側に位置する低温側セ
クションにおける圧力損失勾配が燃焼室側に位置する高
温側セクションにおける圧力損失勾配よりも大きくなる
ように形成する。本願明細書において、低温側ブロック
即ち低温側セクション及び高温側ブロック即ち高温側セ
クションとは、それぞれ蓄熱体を便宜的に吸排気用ダク
ト構造体側に位置する部分と燃焼室側に位置する部分と
の二つの部分に分けた場合の各部分の名称であり、それ
ぞれのセクションの軸線方向の長さは得ようとする特性
に応じて異なってくる。蓄熱体をセラミックスや金属に
よって一体に成形した場合には、低温側セクションと高
温側セクションは一体に構成されることになる。
【0016】そして請求項2の発明のように、低温側セ
クションと高温側セクションとを、別体に構成する場合
には、低温側セクションと高温側セクションとをそれぞ
れ少なくとも1つの蓄熱体ユニットにより構成すること
ができる。この場合、低温側セクションと高温側セクシ
ョンとをそれぞれセラミックス製の蓄熱体ユニットによ
り構成してもよいし、両者を金属製の蓄熱体ユニットに
より構成してもよいし、セラミックス製の蓄熱体ユニッ
トと金属製の蓄熱体ユニットとを組み合わせて構成して
もよい。請求項2の発明のように、蓄熱体の低温側セク
ションと高温側セクションとを別体で構成すると、高温
に晒されて寿命が短くなる高温側セクションだけを交換
することができるため、修理及び保守が容易になる。ま
た高温側セクションだけを交換することができるため、
交換の際に蓄熱構造体とシール構造体との間の位置調整
をやり直す必要がなくなる。
【0017】燃焼室の温度が高温になればなるほど蓄熱
体の寿命が短くなるため、この様な場合には請求項3の
発明のように高温側セクションをセラミックスにより形
成するのが好ましい。また本発明をロータリタイプの熱
交換器に適用する場合に、シール部材の寿命を長くする
ためには、金属製のシール部材を用いることになるた
め、このような場合にはシール部材と接触する低温側セ
クションを金属によって形成すると、シール部材の磨耗
をすくなくすることができる。
【0018】蓄熱体の各セクションに通気性を付与する
構造は任意である。蓄熱体に多数の孔からなる連通路を
形成することにより、蓄熱体に通気性を付与してもよ
い。その場合、各セクションにおける連通路の一部を構
成する貫通孔の形状は、円形や、三角形や四角形の多角
形等でもよく任意である。
【0019】また各セクションにおける圧力損失勾配
は、各セクションの単位長さ当たりの圧力損失と定義さ
れる。通気性を貫通孔によって得る場合、各セクション
における圧力損失勾配は、各セクションの貫通孔の数
(メッシュ)、貫通孔の形状及び寸法、貫通孔間の隔壁
の厚み等を適宜に選択することにより、任意に設定でき
る。
【0020】蓄熱体全体または高温側セクションまたは
低温側セクションの構造は任意であるが、請求項4の発
明のように、平板状の帯状鋼板と波板状の帯状鋼板とを
重ね合わせてなる合板を巻回して蓄熱体の高温側セクシ
ョン及び低温側セクションの少なくとも一方を形成して
もよい。なおこの場合、平板状の帯状鋼板と波板状の帯
状鋼板とは、相互に接合されていることが好ましい。
【0021】また請求項5の発明のように、蓄熱体の高
温側セクション及び低温側セクションの少なくとも一方
を、平板状の帯状セラミックスペーパと波板状の帯状セ
ラミックスペーパとを重ね合わせてなるセラミックスペ
ーパ合板を巻回して作った未焼成蓄熱体を焼成して形成
してもよい。このようにすると、セラミックスペーパ合
板の巻回数を変えることにより熱交換器用蓄熱体の寸法
(円筒状の場合には径方向寸法)を任意に変えることが
できる。圧力損失勾配は貫通孔の数(メッシュ)、貫通
孔の形状及び寸法、貫通孔間の隔壁の厚み等を適宜に選
択することにより、任意に設定できる。貫通孔の形状は
波板状の帯状セラミックスペーパの形状(ピッチ高さ)
を変えることにより変えることができ、また貫通孔間の
隔壁の厚みはセラミックスペーパの厚みにより変わる。
したがって波板状の帯状セラミックスペーパの形状を変
えたり、帯状セラミックスペーパの厚みを適宜に選択す
ることにより、所望の圧力損失勾配を有する蓄熱体を簡
単に得ることができる。
【0022】前記蓄熱体は前記通気性を出すために形成
された複数の貫通孔を有するセラミックス製蓄熱体から
なり、前記セラミックス製蓄熱体の前記低温側セクショ
ンに対応する部分に位置する前記複数の貫通孔の内壁面
にコーティング材料層が形成されている 蓄熱体の各セクションの圧力損失勾配を変えるために、
各セクションの貫通孔の形状寸法や貫通孔間の隔壁の厚
みを変える方法は任意である。例えば、一体成形の蓄熱
体を用いる場合には、まず断面形状の寸法が変化しない
複数の貫通孔を備えた蓄熱体を作り、一方の端部を部分
的にコーティング材料液中に漬けて複数の貫通孔内部ま
たは内壁面上にコーティング材料層を形成することによ
り、複数の貫通孔の断面形状の寸法を変えることができ
る。一体成形の蓄熱体は、セラミックス製でも、金属製
でもよい。この技術は、低温側セクション及び高温側セ
クションを別体で形成する場合に、任意の圧力損失勾配
を得るためにも利用できる。金属製の蓄熱体を用いる場
合に、このコーティング材料層を形成すると、耐蝕性を
高めることができる。またセラミックスペーパ合板を用
いて作られたセラミックス製蓄熱体に、このコーティン
グ材料層を形成すると、機械的強度を高めることができ
る。請求項6及び7の発明は、この技術により作られた
蓄熱体を用いることを特定する。
【0023】請求項8〜10の発明が改良の対象とする
燃焼装置用熱交換器は、吸排気用ダクト構造体と、蓄熱
構造体と、シール構造体と回転機構とを具備する。吸排
気用ダクト構造体は、燃焼室に空気等の酸化剤を案内す
る酸化剤通路を囲む酸化剤ダクトと燃焼室から排出され
る排気ガスを案内する排気通路を囲む排気ダクトとを備
えている。蓄熱構造体は、燃焼室と吸排気用ダクト構造
体の酸化剤通路及び排気通路とを連通する通気性を有す
る蓄熱体を備えて燃焼室の壁部に取り付けられる。そし
てシール構造体は、吸排気用ダクト構造体の酸化剤ダク
トの開口端部と蓄熱構造体との間に配置されて酸化剤通
路から排気通路への空気の漏れを抑制する。回転機構
は、吸排気用ダクト構造体及び蓄熱構造体の少なくとも
一方を駆動して、吸排気用ダクト構造体の酸化剤通路及
び排気通路と蓄熱構造体との間に相対的な回転運動を生
じさせる。このようなロータリタイプの燃焼装置用熱交
換器に本発明を適用する場合でも、蓄熱体を吸排気用ダ
クト構造体側に位置する低温側セクションにおける圧力
損失勾配が燃焼室側に位置する高温側セクションにおけ
る圧力損失勾配よりも大きくなるように形成する。
【0024】請求項9の発明では、酸化剤ダクトの開口
端部に設けられてシール構造体のシール部材を蓄熱体に
向かって付勢するシール部材付勢機構を、酸化剤ダクト
の軸線方向にバネ性を有し且つ可撓性を有するベローズ
から構成する。このようにすると、組み立て誤差によっ
て蓄熱構造体の軸線と空気ダクトの軸線とが平行な状態
で配置されなかった場合でも、ベローズの撓みと伸縮に
よる変形によって、組み立て誤差を吸収することができ
る。またシール部材が磨耗して厚みが減少した場合で
も、ベローズが軸線方向に伸びてシール部材を蓄熱構造
体に向かって変位させるため、シール部材の厚みの減少
によるシール性能の低下を防止できる。
【0025】請求項10の発明では、酸化剤ダクトの一
部を空気ダクトの軸線方向にバネ性を有するベローズか
ら構成する。この場合にも請求項9と同様の効果を得る
ことができる。
【0026】請求項11の発明は、非ロータリタイプの
燃焼装置用熱交換器に本発明を適用したものである。即
ち、少なくとも1つの切換弁の切換動作により酸化剤の
供給と排気ガスの排気が交互に行われる吸排気用ダクト
と燃焼室との間または吸排気用ダクト中に蓄熱体を備え
た燃焼装置用熱交換器において、蓄熱体を吸排気用ダク
ト側に位置する低温側セクションにおける圧力損失勾配
が燃焼室側に位置する高温側セクションにおける圧力損
失勾配よりも大きくなるように形成する。
【0027】本願発明は、請求項12に記載のように、
熱交換器用蓄熱体としても特定することができる。また
本発明は、請求項13に記載のように燃焼用空気の予熱
方法として特定することもできる。
【0028】
【作用】まずロータリタイプの燃焼装置用熱交換器につ
いて、本発明を適用した場合を例にして説明する。従来
のセラミックス製の蓄熱体は、全体が同じ材料で形成さ
れ、複数の連通孔の断面形状も軸線方向全体に亘って同
じ形状になる均質構造を有している。このような均質構
造の蓄熱体の温度・圧力プロファイルの概要は図6に示
す通りになる。この蓄熱体は、外径が144mm、有効
内径が90mm、軸線方向の長さが200mm、貫通孔
の相当直径が1.45mm、貫通孔の数が3900個の
コージライト製の蓄熱体である。ここで貫通孔の相当直
径dとは、d=4S/Lと定義される。但し、Sは貫通
孔の長手方向と直交する方向の断面積であり、Lは貫通
孔の長手方向と直交する方向の断面形状の輪郭の長さで
ある。例えば、貫通孔の断面形状が直径aの円である場
合には、相当直径d=[4(πa2 /4)]/πa=a
となり、貫通孔が一辺aの正方形である場合には、相当
直径d=[4(a2 )]/4a=aとなる。使用した酸
化剤は空気である。
【0029】図6から判るように、空気圧及び排気圧並
びに空気温度及び排気温度は、蓄熱体の内部でいずれも
略一定の勾配を持って直線的に変化する。吸排気用ダク
ト構造体側端部即ち低温端における空気圧と排気圧との
差即ち低温端差圧が小さくなるほど、空気通路即ち酸化
剤通路から排気通路に空気が漏れる量は減ることにな
る。したがって空気漏れの点だけを考えれば、できるだ
け低温端差圧を下げるようにすればよいということにな
る。しかしながら蓄熱体から空気への熱伝達率は、対流
伝熱による伝熱量と輻射伝熱による伝熱量とを合計した
熱量によって定まるため、単に蓄熱体の連通路の相当直
径を大きくしたり、連通路の数を増やして、低温端差圧
を下げただけでは、熱交換率が悪くなってしまう。
【0030】そこで発明者は、熱交換率を大幅に低下さ
せることなく、低温端差圧を小さくさせることについて
研究した。理論的には、蓄熱体の連通路の数と連通路の
相当直径を適宜に設定することにより、蓄熱体の圧力損
失勾配を適当な値にすれば、熱交換率を大幅に低下させ
ることなく、低温端差圧を小さくできることが判った。
しかしながら実際に蓄熱体を製造する場合には、限られ
た設備と材料とを用いて蓄熱体を製造することになるた
め、蓄熱体の全体の寸法を限定した上で、所望の範囲内
の圧力損失勾配を備えた蓄熱体を簡単且つ安価に得るこ
とは容易ではない。そこで発明者は、蓄熱体の全体の寸
法を変更せずに、その一部の構成を変更することによ
り、熱交換率を大幅に低下させることなく、低温端差圧
を小さくできないか検討した。まず蓄熱体を吸排気用ダ
クト構造体側に位置する低温側セクションと燃焼室側に
位置する高温側セクションとに分けて、両セクションに
位置する連通路を構成する孔の相当直径と数とを変えて
見た。その結果、低温側セクションにおける圧力損失勾
配を、燃焼室側に位置する高温側セクションにおける圧
力損失勾配よりも大きくなるように連通路を形成すれ
ば、蓄熱体の全体の寸法を変えずに、熱交換率を大幅に
低下させることなく、低温端差圧を下げることができる
ことを見出した。
【0031】また非ロータリタイプの燃焼装置用熱交換
器を説明する。図8においてダクト102に空気が流れ
ている場合には、蓄熱体104の入り口側の空気圧と蓄
熱体105の出口側の排気圧との圧力差が弁体に印加さ
れる。この圧力差は、前述のロータリタイプの燃焼装置
用熱交換器における低温端差圧と同じである。低温端差
圧を大きくすると、熱回収量または熱交換率は増大する
が、空気のリークが増大する。この場合においても、蓄
熱体を吸排気用ダクト側に位置する低温側セクションに
おける圧力損失勾配が燃焼室側に位置する高温側セクシ
ョンにおける圧力損失勾配よりも大きくなるように形成
すると、熱交換率を大幅に低下させることなく、低温端
差圧を下げることができるため、シール性能を向上させ
ることができて、しかも切換弁の駆動力を低下させるこ
とができる。
【0032】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の燃焼装置用熱交換器の一実施
例を加熱炉に設置されるバーナ装置に適用した場合の断
面図を示しており、図2は図1のA−A線断面図を示し
ている。本実施例の燃焼装置用熱交換器は、ロータリタ
イプの燃焼装置用熱交換器である。なおこれらの図で
は、細部の断面部分に付すハッチングを省略してある。
図1において、1は加熱炉の壁部であり、この壁部1に
は燃焼装置用熱交換器を配置する取付孔1aが形成され
ている。取付孔1aの周囲には、複数の取付用ボルト2
…が周方向に所定の間隔をあけて埋設されている。これ
らの複数の取付用ボルト2…には、燃焼装置用熱交換器
3を取付けるための金属製の取付板4に形成した複数の
貫通孔5…が嵌合されている。取付板4は円環状を呈し
ており、外周部寄りの位置に周方向に所定の間隔をあけ
て形成された複数の貫通孔5…と複数のねじ孔6…とを
有している。複数のねじ孔6…は、貫通孔5…の間に位
置するように形成されており、このねじ孔6…には後述
する吸排気用ダクト構造体22を固定するためのボルト
7…が螺合される。
【0033】取付板4の吸排気用ダクト構造体22側の
側面には、蓄熱体8の低温側ブロックまたは低温側セク
ションを構成する蓄熱体ユニット9を固定するための、
金属製の固定金具11が図示しないボルトとナットとか
らなる固定手段によって固定されている。また取付板4
の燃焼室側の側面には、蓄熱体8の高温側ブロックまた
は高温側セクションを構成する蓄熱体ユニット10を固
定するための金属製の固定金具12が図示しないボルト
とナットとからなる固定手段によって固定されている。
固定金具11は、筒状部分11aの両端にフランジ部1
1b及び11cを有している。フランジ部11bには、
図示しないボルトが貫通する複数の貫通孔が形成されて
おり、フランジ部11cの外側端面は後述するシール部
材と接触してシール部を構成するように滑らかな表面を
有している。また固定金具12は筒状のリング部の外周
面にボルトが貫通する孔を備えた図示しない複数の取付
片を有している。そしてこの複数の取付片に一端が取付
板4に溶接された図示しないボルト部材が挿入され、こ
れらのボルト部材にナットが螺合されて固定金具12は
取付板4に固定されている。
【0034】本実施例で用いた低温側セクションを構成
する蓄熱体ユニット9は、金属によって形成されてお
り、図3(A)及び(B)に概略的に示すような構造を
有している。蓄熱体は図3(B)に拡大して示すよう
に、平板状の帯状鋼板9aと波板状の帯状鋼板9bとを
重ね合わせてなる合板を筒状の巻枠9c(図1)に巻回
して渦巻状に構成されている。帯状鋼板9aと波板状の
帯状鋼板9bとの間に形成されて蓄熱体の複数の連通路
の一部を構成する複数の貫通孔のそれぞれは、軸線方向
または長手方向と直交する方向の断面形状が山形を呈し
ている。なお平板状の帯状鋼板9aと波板状の帯状鋼板
9bとを予めスポット溶接等で接合しておけば、蓄熱部
の製造が容易になる。そして蓄熱部の外側には、リング
状の金属製ジャケット9dが嵌合されている。使用する
帯状鋼板としては、例えばSUS304,SUS43
0、SUS310、SUS180等の耐熱性及び耐食性
を有する鋼板を用いることができる。
【0035】高温側セクションを構成する蓄熱体ユニッ
ト10は、セラミックスペーパを用いて形成されたセラ
ミックス製蓄熱体により構成されている。この蓄熱体ユ
ニット10の構造は、図3に示した低温側セクションを
構成する金属製の蓄熱体ユニットと同様の構造を有して
いる。この蓄熱体ユニット10を作る場合には、まず平
板状の帯状セラミックスペーパと波板状の帯状セラミッ
クスペーパとを重ね合わせてなるセラミックス合板を筒
状の巻枠に巻回して渦巻状に構成して未焼成蓄熱体を作
る。次にこの未焼成蓄熱体を焼成してセラミックス製の
蓄熱体を完成する。なおセラミックス製の蓄熱体ユニッ
ト10としては、公知の押し出し成形法によって製造し
たものも用いることができる。蓄熱体ユニット10の中
央部には、巻枠9cの外径寸法とほぼ同じ径寸法を有す
る貫通孔10aが形成されている。そして蓄熱体ユニッ
ト10の内部に形成されて蓄熱体の複数の連通路の一部
を構成する貫通孔のそれぞれは、軸線方向または長手方
向と直交する方向の断面形状が山形または三角形を呈し
ている。この種の蓄熱体をセラミックスにより製造する
場合には、コージライト、ムライト、ジルコンムライ
ト、ジルコニア、高アルミナ等の酸化物形のセラミック
スや、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタン、炭化ハフ
ニウム、炭化タンタル、サイアロン等の非酸化物系のセ
ラミックスを用いることができる。蓄熱体ユニット10
の外周面と固定金具12との間には耐熱性を有する熱膨
張性セラミックファイバ複合材からなるピラーマット
(商品名)等の緩衝材13が配置されており、固定金具
12に蓄熱体ユニット10を固定する際に、蓄熱体ユニ
ット10が破損するのを防止している。本実施例におい
ては、取付板4から緩衝材13までの部材によって蓄熱
構造体が構成されている。
【0036】なお本実施例では、蓄熱体8の内部に形成
されて燃焼室と吸排気用ダクト構造体22の酸化剤通路
としての空気通路及び排気通路とを連通する複数の連通
路については、吸排気用ダクト構造体22側に位置する
低温側セクション(蓄熱体ユニット9)における圧力損
失勾配を、燃焼室側に位置する高温側セクション(蓄熱
体ユニット10)における圧力損失勾配よりも大きくな
るようにしている。なお具体例については、構造の説明
をした後に詳しく説明する。
【0037】蓄熱体ユニット10と固定金具12の外周
側には、セラミックスファイバまたはキャスタブルから
なる耐火材14が配置されている。蓄熱体ユニット9の
巻枠9cの中心部の貫通孔と蓄熱体ユニット10の貫通
孔10a内に配置したセラミックスファイバ製の筒16
の内部には、バーナノズル15の先端部分が軸線方向へ
の移動を許容する程度の僅かな間隙をあけるようにして
挿入されている。そして筒16の先端には、セラミック
製のバーナフード17が取り付けられている。このバー
ナフード17は、バーナノズル15の先端から噴射され
る炎を安定化し、炎が直接蓄熱体ユニット10に戻るの
を防止するために設けられている。バーナフード17
は、筒状部17aの外周に径方向に突出して周方向に連
続して延びる円環状の鍔部17bを有しており、鍔部1
7bと蓄熱体ユニット10との間の位置に周方向に所定
の間隔をあけて形成された複数の貫通孔17c…を有し
ている。鍔部17bは、バーナノズル15から噴射され
た炎が蓄熱体ユニット10側に直接戻るのを防止する機
能を果たし、貫通孔17c…は鍔部17bに当った予熱
空気の一部をバーナフード17の内部に導入して、バー
ナフード17内における燃焼を助ける機能を果たしてい
る。
【0038】バーナノズル15は、燃料ガスパイプ18
の内部にスペーサ19を介して同心状にモーティブ空気
パイプ20を配置し、燃料ガスパイプ18の先端部にバ
ーナチップ21を取り付けた構造を有している。燃料ガ
スパイプ18の後方端部には、燃料ガス入口部18aが
設けられ、モーティブ空気パイプ20の後方端部にはモ
ーティブ空気入口20aが設けられている。モーティブ
空気パイプ20には酸化剤としての空気だけでなく、蒸
気が供給される場合もある。
【0039】取付板4の外壁部には吸排気用ダクトの一
部を構成する吸排気用ダクト構造体22が取付けられて
いる。この吸排気用ダクト構造体22は、排気ダクト2
3の内部空間に酸化剤ダクトとしての空気ダクト24が
回転可能に収納された構造を有している。排気ダクト2
3は、筒状のダクト本体23aの軸線方向の両端にフラ
ンジ部23b及び23cを有している。一方のフランジ
部23bには、取付板4を貫通して延びる取付用ボルト
2が貫通する複数の貫通孔23b1 …と取付板4に形成
されたねじ孔6…と整合してボルト7が挿入される複数
の貫通孔23b2 とが形成されている。また他方のフラ
ンジ部23cには、端板23dがボルト止めされてい
る。端板23dの中央部にはパッキン収容部23eが形
成されており、このパッキン収容部23eにグランドパ
ッキン25が収容されている。26はグランドパッキン
25をパッキン収容部23eに保持するためのパッキン
押え板であり、このパッキン押え板26は端板23dに
ボルト止めされている。ダクト本体23aには、排気ガ
ス出口23fが取り付けられており、排気ガス出口23
fの先には図示しないパイプを介して排気用送風機が配
置されている。
【0040】グランドパッキン25によってシールされ
た状態で排気ダクト23の内部の排気通路に挿入された
ノズル外筒27の先端部には、空気ダクト24が取付け
られている。ノズル外筒27の内部には同心的にノズル
内筒28が配置されており、ノズル外筒27とノズル内
筒28との間に空気供給路29が形成されている。ノズ
ル外筒27の先端部には、筒状のストッパ部材30が固
定されており、このストッパ部材30にノズル内筒28
の一端が溶接されている。またノズル外筒27の後端に
はエンドキャップ31が固定されており、このエンドキ
ャップ31にノズル内筒28の他端が溶接されている。
ノズル外筒27の先端部には周方向に120度ずつの間
隔をあけて3つの連通孔32(図1では1つの連通孔だ
けを示している。)が形成されている。空気ダクト24
は、これら3つの連通孔32に対応して設けた3つの分
割空気ダクト24a…から構成されている。各分割空気
ダクト24a…の先端部には、エアーノズル部33が固
定されている。
【0041】図2に示すように、エアーノズル部33
は、各分割空気ダクト24aの先端部に対応した3つの
筒状部33a…とこれら3つの筒状部を相互に連結する
連結部33bとから構成されている。筒状部33a…の
内部には、それぞれ一端が各分割空気ダクト24aの開
口端部に固定された筒状のベローズ34が配置されてい
る。ベローズ34の先端には、環状のシール部材35が
固定されている。シール部材35は、蓄熱体ユニット9
の端面と接触しながら回転するため、機械的強度の高い
金属製シール部材を用いるのが好ましい。本実施例で
は、シール部材35として、炭素鋼を用いている。本実
施例においては、ベローズ34とシール部材35とによ
り、シール構造体が構成されている。
【0042】本実施例のように、120度間隔で3つの
分割空気ダクト24a…を配置する構成を採用すると、
1つの空気ダクトを用いた場合と比べて、熱交換効率を
高めることができる。特に本実施例では、シール部材3
5の一部を固定金具11の一方のフランジ部11cの端
面と接触させるようにしているため、分割空気ダクトを
最大限利用することができる。
【0043】ベローズ34は軸線方向にバネ性と可撓性
を有し、一端が固定された状態で他端が柔軟性を持って
動き得る構造を有している。本実施例では、金属製の市
販のベローズを用いた。ベローズ34は、蓄熱体ユニッ
ト9と分割空気ダクト24aの開口端部との間に圧縮さ
れた状態で配置されているため、蓄熱体ユニット9の取
付に多少の誤差があって、蓄熱体ユニット9の軸線と分
割空気ダクト24aの軸線とが平行にならなくても、ベ
ローズ34のバネ性と可撓性によってベローズ34が変
形し、シール部材35を蓄熱体ユニット9の端面に密接
させることができる。したがって多少の取付誤差があっ
ても、シール性能が低下することがないという利点が得
られる。
【0044】蓄熱体ユニット9の巻枠9cの端部には、
シール固定用筒状部材36の一端が固定されている。こ
の筒状部材36は、エアーノズル33の連結部33b内
を延びて、その他端は筒状のストッパ部材30の内部で
終端している。筒状部材36の他端に形成されたフラン
ジ部には、金属製のベローズからなるシール部材37の
一端が固定されている。シール部材37は、ストッパ部
材30のフランジ部と接触して、バーナノズル15に沿
ってストッパ部材30の内部に侵入する排気ガスがエア
ーノズル33の連結部33bと筒状部材36との間の間
隙を通って漏れるのを防止している。もしこのシール部
材37を設けない場合には、高温の炉内燃焼ガスが燃料
ガスパイプ18とセラミックファイバ製の筒16内の間
に侵入し、燃焼ガスがパイプ18を焼損させるおそれが
ある。またこのシール部材37も、前述のシール部材3
5と同様に組み立て誤差を吸収する機能を発揮する。
【0045】ノズル外筒27を回転自在に支持する回転
支持機構38,39は、排気ダクト23の端板23dに
ノズル外筒27を囲むように固定された4本のロッド4
0…に固定されている。4本のロッド40…は、四角形
の中心にノズル外筒27が位置し、その四角形の角部に
各ロッドが位置するような位置関係で配置されている。
支持機構38,39は、各ロッド40…に固定されてノ
ズル外筒27に向かって延びる4本のアーム38a…、
39a…の先端にそれぞれ回転ローラ38b…,39b
…が取り付けられた構造を有している。
【0046】ノズル外筒27の回転支持機構38,39
の間に位置する部分には、燃焼用の空気を導入する導入
口27aが少なくとも1個形成されている。そしてこの
部分を囲むように、パッキン押え部材41がノズル外筒
27の外周を囲むようにして取付けられている。パッキ
ン押え部材41の内部には、導入口27aの両側に位置
して導入口27aの周囲に形成した空気導入空間41a
を気密状態にするための2つのパッキン42,43が配
置されている。ノズル外筒27はパッキン押え部材41
の内部で回転し、パッキン押え部材41は2本のロッド
40に固定されている。パッキン押え部材41には、空
気導入空間41aに連通するようにして空気取入筒44
が固定されている。この空気取入筒44には図示しない
パイプが接続されその端部に送風機が配置されている。
【0047】4本のロッド40の端部には、取付板45
が固定されており、この取付板45の下端部には駆動用
モータ46が取付けられている。モータ46の出力軸に
は、スプロケット47が取り付けられ、このスプロケッ
ト47に掛けられたチェーン48は、ノズル外筒27の
端部に嵌合されたエンドキャップ31に固定したスプロ
ケット49にも掛けられている。モータ46が回転する
と、その回転力がノズル外筒27に伝達され、ノズル外
筒27が回転する。本実施例では、モータ46と、スプ
ロケット47,49とチェーン48と回転支持機構38
及び39とにより、吸排気用ダクト構造体22の空気通
路(酸化剤通路)及び排気通路と蓄熱構造体との間に相
対的な回転運動を生じさせる回転機構が構成されてい
る。エンドキャップ31には、ストッパ部材50が遊嵌
されている。このストッパ部材50はエンドキャップ3
1の外周に突設された環状の凸部31aとエンドキャッ
プ31の外周に嵌合されて固定されたストップリング5
1との間に配置されており、ストッパ部材50の先端に
設けた当接部材50aが取付板4に設けた当接部に当接
することによりノズル外筒27の蓄熱体側への移動を規
制する。
【0048】また取付板45の上側部分の中央部には、
先端部にねじが形成されたねじ付きロッド52が固定さ
れている。このロッド52は、バーナノズル15と平行
に延びており、そのねじ部にはねじ部材53が螺合され
ている。ねじ部材53は、バーナノズルの燃料ガスパイ
プ18に一端が固定されたアーム部材54の他端に回動
自在に保持されている。バーナノズル15の軸線方向の
位置を調整する場合には、ねじ部材53を回せばよい。
本実施例では、ロッド52と、ねじ部材53と、アーム
部材54とにより、バーナノズルの位置調整機構が構成
されている。
【0049】次にこの熱交換器の作動状態について説明
する。まずバーナが点火されている状態で、空気ダクト
24から燃焼用空気が蓄熱体8の連通孔を通して燃焼室
へと供給される。燃焼室に供給された燃焼用空気はバー
ナノズル15から噴出した燃料と混合されて火炎を形成
する。燃焼用空気は蓄熱体8の貫通孔を通るときに排気
ガスで加熱された蓄熱体8によって加熱される。燃焼中
は、空気ダクト24がモータ46によって所定の回転数
で回転している。具体的には、空気ダクト24は1分間
に2回転以上の回転速度で回転する。空気ダクト24の
回転により蓄熱体8の温度が下がった部分は、燃焼室側
から排気ガスが排気ダクト23へと流れることによって
再度加熱される。
【0050】次に本実施例の蓄熱体8の構成とその特性
について説明する。本実施例の高温側セクションを構成
する蓄熱体ユニット10は、コージライトから形成され
たもので、10万kcal/hの燃焼量規模を対象とし
ている。そして蓄熱体ユニット10は、外径が144m
m、有効内径が90mm,軸線方向の寸法が150mm、
貫通孔の相当直径が2.54mm,貫通孔の孔数が1,
430個、有効表面積が11.5cm2 /cm3 であ
る。また低温側セクションを構成する蓄熱体ユニット9
は、SUS430相当の鋼板を用いて構成されており、
直径が144mm、有効内径が90mm,軸線方向の寸
法が50mm、貫通孔の相当直径が1.52mm、貫通
孔の孔数が3500個、有効表面積が26.4cm2
cm3 、開口率が91.7%である。
【0051】この蓄熱体8を、燃焼量:53,000k
cal/h、燃料:液化石油ガス、炉内温度:860
℃、炉内圧:−10mmH2 O、空気供給温度:15
℃、過剰空気率10%,モーティブ空気量:理論空気量
の8%相当、蓄熱体の全断面積に対する排気流路断面積
比:67%として、理論計算を行い、蓄熱体8の内部に
おける空気圧、排気圧、空気温度、排気温度の変化を求
めた。計算結果をグラフで示すと、図4に示す通りにな
る。この結果を、図6に温度・圧力プロファイルを示し
た従来の蓄熱体の場合と比較してみた。図4と図6とを
比較するれば判るように、本実施例の蓄熱体8を用いる
と、熱回収量は僅かに1.3%しか低下せず、蓄熱体8
の低温端側の端部における空気圧と排気圧との差で示さ
れる低温端差圧は、44%も少なくなる。したがって本
実施例によれば、熱交換効率は許容できる範囲で多少悪
くなるものの、低温端差圧を大幅に下げることができ
て、空気通路から排気通路に空気が漏れる量を少なくす
ることができる。実際に、実験を行って見たが、理論計
算によって得た結果と、ほぼ同様の結果が得られた。
【0052】低温側セクションは、上記実施例のように
金属によって形成されるものに限定されない。低温側セ
クションを構成する蓄熱体ユニット9としてセラミック
ス製の蓄熱体ユニットを用いる場合について、前記と同
様の条件で理論計算を行った。低温側セクションに用い
る蓄熱体ユニット9は、外径が144mm、有効内径が
90mm、軸線方向の長さが50mm、貫通孔の相当直
径が1.45mm、貫通孔の数が3900個のコージラ
イト製の蓄熱体である。計算結果をグラフで示すと、図
5に示す通りになる。図5と図6とを比較すれば判るよ
うに、本実施例の蓄熱体を用いると、熱回収量は6.3
%低下するものの、蓄熱体8の低温端側の端部における
空気圧と排気圧との差で示される低温端差圧即ち圧力損
失は、52%も少なくなる。
【0053】図4及び図6から判るように、低温側セク
ションに圧力損失勾配の大きい蓄熱体ユニットを用いる
と、低温側セクションを適宜に選択することにより、適
正な低温端差圧を維持しつつ、低温側セクションにおけ
る熱交換率を高めることができる。そして蓄熱体全体の
軸線方向の長さ寸法を短くすることも可能になる。
【0054】上記実施例は、いずれも高温側セクション
をセラミックス製の蓄熱体ユニットにより構成したもの
であるが、炉内の温度が低い場合には、高温側セクショ
ンを金属製の蓄熱体ユニットにより構成してもよい。な
おこの場合、低温側セクションはセラミックスまたは金
属のいずれで構成してもよい。
【0055】また上記実施例では、高温側セクションと
低温側セクションとをそれぞれ1つの蓄熱体ユニットに
より構成しているが、各セクションを更に複数個の蓄熱
体ユニットを組合わせて構成してもよい。
【0056】更に上記実施例では、高温側セクションと
低温側セクションとを別体の蓄熱体ユニットにより構成
しているが、一体の蓄熱体の一部分の貫通孔の内径をコ
ーティング技術等の種々の技術により変更する等して、
圧力損失勾配の異なる高温側セクションと低温側セクシ
ョンとを形成するようにしてもよいのは勿論である。上
記実施例では、蓄熱体とバーナノズルとを組合わせてい
るが、蓄熱体とバーナノズルをそれぞれ別にしてもよい
のは勿論である。また蓄熱体とバーナノズルとを別にし
た場合には、吸排気用ダクト構造体の空気ダクトを固定
して蓄熱体を回転させてもよく、また蓄熱体と空気ダク
トの両者を回転させてもよい。
【0057】更に上記実施例では、空気ダクト24の開
口端部にベローズ34を配置しているが、空気ダクト2
4の一部をベローズにより構成しても同様の効果を得る
ことができる。
【0058】上記実施例は、ロータリタイプの燃焼装置
用熱交換器に本発明を適用したものであるが、本発明は
図7に示すような非ロータリタイプの燃焼装置用熱交換
器にも適用できる。図7に示す非ロータリタイプの燃焼
装置用熱交換器に本発明を適用する場合にも、蓄熱体1
04´及び105´のそれぞれを吸排気用ダクト側(ダ
クト102とダクト103側)に位置する低温側セクシ
ョン104´a及び105a´における圧力損失勾配を
燃焼室101側に位置する高温側セクション104´b
及び105´bにおける圧力損失勾配よりも大きくす
る。このように低温側セクション104´a及び105
a´及び高温側セクション104´b及び105´bを
備えた蓄熱体は、前述の実施例で用いた蓄熱体8と同様
に形成すればよい。蓄熱体104´及び105´をこの
ように構成すると、図4及び図5に示した結果と全く同
様に、熱回収量は僅かに低下するものの、蓄熱体104
´及び105´の低温側の圧力の差圧即ち低温端差圧を
大幅に低下させることができる。その結果、低温端差圧
が印加される切換弁106の弁体107の駆動力を低下
できる上、切換弁106からの空気のリークを減少させ
ることができる。
【0059】なお非ロータリタイプの燃焼装置用熱交換
器に本発明を適用する場合には、燃焼室と吸排気用ダク
トとの間に蓄熱体を配置しなくても、吸排気用ダクトの
途中に蓄熱体を配置してもよい。また図7の構成では、
1つの四方切換弁107を用いているが、特開平5−2
56434号の図3に示されるように、四方切換弁10
7に代えて4つの単方向切換弁により吸排気用ダクトを
切り換えるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、蓄熱体の低温側セクシ
ョンにおける圧力損失勾配を、燃焼室側に位置する高温
側セクションにおける圧力損失勾配よりも大きくなるよ
うにすることにより、熱交換率は多少悪くなるものの、
蓄熱体の全体の寸法を変えずに、低温端差圧を下げるこ
とができて、シール性を高めることができる利点があ
る。
【0061】特に、蓄熱体の低温側セクションと高温側
セクションとを別体に構成すると、高温に晒されて寿命
が短くなる高温側セクションだけを交換することができ
て、修理及び保守が容易になる利点がある。また高温側
セクションだけを交換することができるため、交換の際
に蓄熱構造体とシール構造体との間の位置調整をやり直
す必要がなくなる利点がある。
【0062】また高温側セクションをセラミックスによ
って形成すると、蓄熱体の寿命が長くなる利点がある。
またロータリタイプの燃焼装置用熱交換器では、低温側
セクションを金属で形成すると、シール構造体のシール
部材を金属により形成した場合に、同種材料の接触が得
られるため、シール部材の磨耗を小さくすることができ
る利点がある。
【0063】更に、平板状の帯状鋼板またはセラミック
スペーパと波板状の帯状鋼板またはセラミックスペーパ
とを重ね合わせてなる合板を巻回して低温側セクション
を構成すると。鋼板またはセラミックスペーパの厚み及
び波板状の帯状鋼板またはセラミックスペーパのピッチ
高さを選択することにより、所望のメッシュと、開口率
と圧力損失勾配を有する蓄熱体を簡単に得ることができ
る上、巻回数を変えるだけで所望の径寸法の蓄熱体を簡
単に得ることができる利点がある。
【0064】またロータリタイプの燃焼装置用熱交換器
に本発明を適用する場合に、酸化剤ダクトの開口端部に
設けたシール部材を蓄熱体に向かって付勢するシール部
材付勢機構として、空気ダクトの軸線方向にバネ性を有
し且つ可撓性を有するベローズを用いると、組み立て誤
差によって蓄熱構造体の軸線と酸化剤ダクトの軸線とが
平行な状態で配置されなかった場合でも、ベローズの撓
みと伸縮による変形によって、組み立て誤差を吸収する
ことができる。またシール部材が磨耗して厚みが減少し
た場合でも、ベローズが軸線方向に伸びてシール部材を
蓄熱構造体に向かって変位させるため、シール部材の厚
みの減少によるシール性能の低下を防止できる。
【0065】また本発明を、非ロータリタイプの燃焼装
置用熱交換器に適用した場合には、切換弁におけるシー
ル性を向上させることができるだけでなく、切換弁の駆
動力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼装置用熱交換器の一実施例を加熱
炉に設置されるバーナ装置に適用した場合の断面図を示
している。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(A)は金属製の蓄熱体ユニットの構造を示す
概略正面図であり、(B)は図図3(A)の要部の拡大
図である。
【図4】図1の実施例の蓄熱体の内部における空気圧、
排気圧、空気温度、排気温度の変化を計算によって求め
た結果を示す図である。
【図5】本発明に用いることができる他の蓄熱体の内部
における空気圧、排気圧、空気温度、排気温度の変化を
計算によって求めた結果を示す図である。
【図6】セラミックス製の蓄熱体ユニットだけで作った
蓄熱体の内部における空気圧、排気圧、空気温度、排気
温度の変化を計算によって求めた結果を示す図である。
【図7】本発明を非ロータリタイプの燃焼装置用熱交換
器に適用した実施例の構成を示す概略図である。
【図8】非ロータリタイプの燃焼装置用熱交換器の一例
の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 加熱炉の壁部 2 取付用ボルト 3 燃焼装置用熱交換器 4 取付板 5 貫通孔 6 ねじ孔 7 ボルト 8 蓄熱体 9 蓄熱体ユニット(低温側セクション) 10 蓄熱体ユニット(高温側セクション) 11,12 固定金具 14 耐火材 15 バーナノズル 17 バーナフード 22 吸排気用ダクト構造体 23 排気ダクト 24 空気ダクト(酸化剤ダクト) 24a 分割空気ダクト 27 ノズル外筒 28 ノズル内筒 34 ベローズ 35,37 シール部材 101 燃焼室 102,103 ダクト(吸排気用ダクト) 104,105,104´,105´ 蓄熱体 104´a,105´a 低温側セクション 104´b,105´b 高温側セクション 106 四方切換弁 107 弁体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加治 均 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 廣瀬 靖夫 神奈川県横浜市中区蓬▲莱▼町2丁目4番 地7 株式会社ファーネステクノ内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室と吸排気用ダクトとの間または吸排
    気用ダクト中に通気性を有する蓄熱体を備えた燃焼装置
    用熱交換器であって、 前記蓄熱体は前記吸排気用ダクト側に位置する低温側セ
    クションにおける圧力損失勾配が前記燃焼室側に位置す
    る高温側セクションにおける圧力損失勾配よりも大きく
    なるように形成されていることを特徴とする燃焼装置用
    熱交換器。
  2. 【請求項2】前記蓄熱体の前記低温側セクションと前記
    高温側セクションとは、別体に構成されている請求項1
    に記載の燃焼装置用熱交換器。
  3. 【請求項3】前記蓄熱体は前記高温側セクションがセラ
    ミックスによって形成されており、前記低温側セクショ
    ンが金属によって形成されている請求項2に記載の燃焼
    装置用熱交換器。
  4. 【請求項4】前記蓄熱体の前記高温側セクション及び低
    温側セクションの少なくとも一方は、平板状の帯状鋼板
    と波板状の帯状鋼板とを重ね合わせてなる合板が巻回さ
    れて構成されている請求項1または2に記載の燃焼装置
    用熱交換器。
  5. 【請求項5】前記蓄熱体の前記高温側セクション及び低
    温側セクションの少なくとも一方は平板状の帯状セラミ
    ックスペーパと波板状の帯状セラミックスペーパとを重
    ね合わせてなるセラミックスペーパ合板が巻回されて作
    られた未焼成蓄熱体が焼成されて形成されている請求項
    1または2に記載の燃焼装置用熱交換器。
  6. 【請求項6】前記蓄熱体は前記通気性を出すために形成
    された複数の貫通孔を有する蓄熱体からなり、前記蓄熱
    体の前記低温側セクションに対応する部分に位置する前
    記複数の貫通孔の内壁面にコーティング材料層が形成さ
    れている請求項1に記載の燃焼装置用熱交換器。
  7. 【請求項7】前記蓄熱体は、平板状の帯状セラミックス
    ペーパと波板状の帯状セラミックスペーパとを重ね合わ
    せてなるセラミックスペーパ合板が巻回されて作られた
    未焼成蓄熱体が焼成されて形成されたセラミックス製蓄
    熱体であることを特徴とする請求項6に記載の燃焼装置
    用熱交換器。
  8. 【請求項8】燃焼室に酸化剤を案内する酸化剤通路を囲
    む酸化剤ダクトと前記燃焼室から排出される排気ガスを
    案内する排気通路を囲む排気ダクトとを備えた吸排気用
    ダクト構造体と、 前記燃焼室と前記吸排気用ダクト構造体の前記酸化剤通
    路及び排気通路とを連通する通気性を有する蓄熱体を備
    えて前記燃焼室の壁部に取り付けられた蓄熱構造体と、 前記吸排気用ダクト構造体の前記酸化剤ダクトの開口端
    部と前記蓄熱構造体との間に配置されて前記酸化剤通路
    から前記排気通路への空気の漏れを抑制するシール構造
    体と、 前記吸排気用ダクト構造体及び前記蓄熱構造体の少なく
    とも一方を駆動して、前記吸排気用ダクト構造体の前記
    酸化剤通路及び排気通路と前記蓄熱構造体との間に相対
    的な回転運動を生じさせる回転機構とを具備してなる燃
    焼装置用熱交換器であって、 前記蓄熱体は前記吸排気用ダクト構造体側に位置する低
    温側セクションにおける圧力損失勾配が前記燃焼室側に
    位置する高温側セクションにおける圧力損失勾配よりも
    大きくなるように形成されていることを特徴とする燃焼
    装置用熱交換器。
  9. 【請求項9】前記酸化剤ダクトの前記開口端部には前記
    シール構造体のシール部材を前記蓄熱体に向かって付勢
    するシール部材付勢機構が設けられ、前記シール部材付
    勢機構は前記空気ダクトの軸線方向にバネ性を有するベ
    ローズからなる請求項8に記載の燃焼装置用熱交換器。
  10. 【請求項10】前記酸化剤ダクトの一部は前記酸化剤ダ
    クトの軸線方向にバネ性を有し且つ可撓性を有するベロ
    ーズからなり、前記ベローズは前記シール部材を前記蓄
    熱体に向かって付勢する請求項8に記載の燃焼装置用熱
    交換器。
  11. 【請求項11】少なくとも1つの切換弁の切換動作によ
    り酸化剤の供給と排気ガスの排気が交互に行われる2本
    の吸排気用ダクトと燃焼室との間または前記2本の吸排
    気用ダクト中にそれぞれ蓄熱体を備えた燃焼装置用熱交
    換器であって、 前記蓄熱体は前記吸排気用ダクト側に位置する低温側セ
    クションにおける圧力損失勾配が前記燃焼室側に位置す
    る高温側セクションにおける圧力損失勾配よりも大きく
    なるように形成されていることを特徴とする燃焼装置用
    熱交換器。
  12. 【請求項12】燃焼室と吸排気用ダクトとの間または前
    記吸排気用ダクトの中に設けられて、前記燃焼室と前記
    吸排気用ダクトとを連通する複数の連通路を内部に有す
    る熱交換器用蓄熱体であって、 前記吸排気用ダクト側に位置して内部に前記複数の連通
    路の一部を構成する複数の貫通孔を有する低温側セクシ
    ョンと前記燃焼室側に位置して内部に前記複数の連通路
    の一部を構成する複数の貫通孔を有する高温側セクショ
    ンとを有し、 前記低温側セクション内の前記複数の貫通孔及び前記高
    温側セクション内の前記複数の貫通孔は、前記低温側セ
    クションにおける圧力損失勾配が前記高温側セクション
    における圧力損失勾配よりも大きくなるように形成され
    ていることを特徴とする熱交換器用蓄熱体。
  13. 【請求項13】燃焼室と吸排気用ダクト構造体の酸化剤
    通路及び排気通路との間に両者を連通させる通気性を有
    する蓄熱体を配置し、シール構造体により前記酸化剤通
    路から前記排気通路への空気の漏れを抑制しながら吸排
    気用ダクト構造体及び蓄熱構造体の少なくとも一方を駆
    動して前記吸排気用ダクト構造体の前記空気通路及び排
    気通路と前記蓄熱構造体との間に相対的な回転運動を生
    じさせることにより、前記燃焼室から排出される排気ガ
    スの熱により前記蓄熱体を加熱して前記燃焼室に供給す
    酸化剤を予熱する燃焼用酸化剤予熱方法であって、 前記蓄熱体として前記吸排気用ダクト構造体側に位置す
    る低温側セクションにおける圧力損失勾配が前記燃焼室
    側に位置する高温側セクションにおける圧力損失勾配よ
    りも大きくなるように形成された蓄熱体を用いることを
    特徴とする燃焼用酸化剤予熱方法。
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