JPH11230382A - フラッパ式三方弁 - Google Patents

フラッパ式三方弁

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JPH11230382A
JPH11230382A JP10026267A JP2626798A JPH11230382A JP H11230382 A JPH11230382 A JP H11230382A JP 10026267 A JP10026267 A JP 10026267A JP 2626798 A JP2626798 A JP 2626798A JP H11230382 A JPH11230382 A JP H11230382A
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flapper
way valve
housing
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switching shaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速切換を可能とし、かつ弁内における流体
のリークを少なくする。 【解決手段】3つのポートのうちの2つを選択的に連通
させる三方弁において、流れ方向が切り換えられる対象
となる流路に接続されるポート6bが形成された辺に対
し斜面17a,17cとなる2つの辺に流れが固定され
る流路36,37が接続される他の2つのポート6a,
6cを設けたハウジング2と、2つの斜面17a,17
cの間のコーナー部分に配置される切替シャフト3と、
該切替シャフト3に支持されて2つの斜面17a,17
cのポート6a,6c間で揺動し各ポート6a,6cを
開閉するフラッパ4と、この切替シャフト3を揺動させ
るアクチュエータとから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三方弁に関する。更
に詳述すると、本発明は、三方弁のシール性を高めかつ
流体の流れ方向の切換えを高速化するための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蓄熱再生式バーナシステムにおける燃焼
用空気と排ガスとの切換えのような2系統のガス流の切
換えには、一般に電磁弁や回転四方弁などが従来使用さ
れている。例えば、電磁弁を使用する場合には、2系統
の流路を一旦4本に分ける配管と4台の高温用電磁弁に
よって燃焼用空気と排ガスとの切換えが行われている。
連続焼成炉等のように、1炉に対して多数のバーナが取
り付けられる場合には、一対のバーナに対して4つの電
磁弁を配置しているのが一般的で、常に200〜300
℃程度の比較的高温の排気にさらされる電磁弁2台およ
び常温の空気に晒される電磁弁2台を1組として必要と
する。また、四方弁を使用する場合には、一対のバーナ
のそれぞれの蓄熱メディアに連通する流路(2流路)と
給気系と排気系との合計4流路を1台の四方弁の各ポー
トに接続することによって、燃焼用空気と排ガスとの切
換えが行われている。
【0003】このような蓄熱再生式バーナシステムで
は、高温の排ガスと常温の空気とを蓄熱メディアに交互
に流す時間即ち切換時間を限りなく短縮することが温度
効率を向上させてより高温の予熱空気を得て高温空気燃
焼を実現させる上で必要である。また、弁内での燃焼用
空気の排気系へのリークを無くすことが空気比を正確に
コントロールする上で必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1枚の
大形の弁板を90°の範囲で正逆回転させることにより
流路を切り換える従来の4方弁の場合には、切換に必要
な弁板の動き・ストロークが大きく、高速駆動が困難で
ある上に大きな駆動動力を必要とする問題を有してい
る。また、揺動する弁板とその周りの弁ハウジングとの
間で常時空気が排気系へリークし、かつその量も一定せ
ず温度変化に伴って変動する問題を有している。しか
も、この四方弁の場合、2台のバーナまたは2グループ
のバーナの中間に配置する必要があることから、バーナ
が炉の対向部に配置されたときには、炉の上や下の保守
しにくい場所に設置しなくてはならず、連続炉のように
多数のバーナが取り付けられているときには、ペアの組
み方により配管が複雑になったり、メンテナンス上も不
便となる問題を有している。更に、排気温度をモニター
し、異常高温を検出したとしても送風機及び排風気を止
めずに流路切替手段自体により排気を止めることができ
ず、蓄熱体その他の排気ラインを過熱し、引いては損傷
を受けてしまう。
【0005】これらの問題を解決するため、本発明者等
は、個々のバーナ毎に三方弁を採用することによって個
々のバーナ毎に選択的に給気系か排気系に接続するよう
な配管も考慮したが、従来の三方弁では摺動部によりシ
ールされていることから、蓄熱再生式バーナのように温
度の異なる流体を扱う場合には良好なシール状態を保持
することが困難であり、実用的ではない。しかも、摺動
部が存在するため駆動力はシールをするためではなく、
摺動部の摩擦に打ち勝つために使用され、シール性に寄
与しない。
【0006】更に、4台の電磁弁を採用する場合、常に
高温側流体にさらされる弁の運転条件は過酷であり、シ
ール性能を保持することは容易ではない。しかも、電磁
弁によって構成される流路切替装置は、高価な電磁弁を
多数必要とするため、設備コストを引上げることとな
る。特に、燃焼システムでの熱交換に適用する場合、よ
り高価な高温用電磁弁を多数必要とするため、設備コス
トが高くなってしまう。しかも、空気配管用電磁弁はか
なり大型であるため、これを4個も必要とすると、かな
りの場所をとると共に配管が2重になって複雑となる問
題がある。加えて、電磁弁では、空気と排ガスとの切替
えを20〜30秒程度の短時間で頻繁に行おうとする場
合には耐久性に不安がある。
【0007】本発明は高速切換が可能であると共に流体
の洩れの少ないフラッパ式三方弁を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、3つのポートのうちの2つ
を選択的に連通させる三方弁において、流れ方向が切り
換えられる対象となる流路に接続されるポートが形成さ
れた辺に対し斜面となる2つの辺に流れが固定される流
路が接続される他の2つのポートを設けたハウジング
と、2つの斜面の間のコーナー部分に配置される切替シ
ャフトと、該切替シャフトに支持されて2つの斜面のポ
ート間で揺動し各ポートを開閉するフラッパと、切替シ
ャフトを揺動させるアクチュエータとから構成されてい
る。この場合、最小の容積でフラッパの揺動を可能とす
るので、瞬間的に流路が切り換えられると共にパージ容
積も小さくなる。また、フラッパは切替シャフトを中心
に揺動し斜面の弁座との間でシールするので、その先端
がハウジングなどで拘束されず、フラッパの熱膨張や収
縮をシール面と平行な方向で許容する。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のフラッパ式三方弁において、切替シャフトのハウジ
ングに軸受けされる部分よりも弁内空間寄りの部位にラ
ビリンスを設け、このラビリンスと軸受け部分との間に
ハウジング外部と連通する空間を形成し、排気が軸受け
部を通過しないようにしている。この場合、ラビリンス
によって摩擦なくシールができると共に排ガスが軸受け
に触れる前に外に排出される。依って、軸受け部に熱を
伝え難く、駆動力も少なく済む。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、切替シャフト
が焼き入れ焼き戻し処理が施された焼き入れ鋼であり、
フラッパがキーで連結されて固定されるようにしてい
る。この場合、切換シャフトの狂いが少ないので、弁板
のストローク端における位置が安定し高いシール性を保
持できる。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングの
外側から取り外し可能なバルブシート部材によって2つ
の斜面のポートが構成されるようにしている。この場
合、バルブシート部材だけを別に製作できるため、精度
良い弁座が製作可能となるし、交換も容易である。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、フラッパと相
対する弁座には、逆テーパ状の溝を設け、耐熱性のパッ
キングを圧入によって固定するようにしている。この場
合には、パッキングを圧入するだけで固定されるため、
ネジなどの取付手段を省くことができ固定構造が簡単と
なる。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングの
外側の弁座取付面でバルブシート部材を証面として取付
けるようにしている。この場合、バルブシート部材の位
置決めが容易となる。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、軸受部分の外
側に給油口付き油溜めを形成するようにしている。この
場合には、高温状態で劣化したグリスを外部から定期的
に交換できるため、グリスの変質の問題も解消される。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングと
アクチュエータとの間にブラケットを介在させて空間を
設けると共に、該ブラケットのアクチュエータ側にアク
チュエータの投影面積の2倍以上の放熱板を設けるよう
にしている。この場合には、アクチュエータに及ぶ温度
が低減される。
【0016】また、請求項9記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のフラッパ式三方弁において、ハウジングの
流れ方向が切り換えられる対象となる流路に接続される
ポートの周縁にフランジを設けている。この場合、フラ
ンジを用いて相手側流路と直結される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1及び図2に本発明のフラッパ式三方弁
の一実施形態を示す。このフラッパ式三方弁1は、流れ
方向が切り換えられる対象となる流路に直結されるポー
ト6bとこれに対し斜交する2つの斜面17a,17c
に流れが固定される流路が接続される他の2つのポート
6a,6cを設けたハウジング2と、2つの斜面17
a,17cの間のコーナー部分に配置される切替シャフ
ト3と、該切替シャフト3に支持されて2つの斜面17
a,17cのポート6a,6c間で揺動し各ポート6
a,6cを開閉するフラッパ4と、切替シャフト3を所
定角度内で揺動させるアクチュエータ5とから構成され
ている。
【0019】2つの斜面17a,17cの各ポート6
a,6cは、ハウジング2の斜面17a,17cの孔に
各々はめ込まれてボルト9で固定される円筒形のバルブ
シート部材8によって形成されている。そして、バルブ
シート部材8のフラッパ4と相対する弁座は、逆テーパ
の溝20に圧入固定された環状のパッキング7によって
構成されている。このバルブシート部材8は、フランジ
21部分をハウジング2の外側の弁座取付面22に当接
してボルト9で固定されることによって、ハウジング2
の外側から取り外し可能に取り付けられている。したが
って、バルブシート部材8の精度良い製作が可能となる
し、交換も容易である。また、バルブシート部材8のハ
ウジング2への取付けは、ハウジング2の外側の弁座取
付面22を証面(弁座取付基準面)として行っているの
で、弁座・パッキング7の位置例えばフラッパ4に対す
る当たりなどをハウジング2の外から容易に調整するこ
とができる。尚、ハウジング2の流れ方向が切り換えら
れる対象となる流路に接続されるポート6bの周縁には
フランジ25が設けられ、該フランジ25を用いて相手
側流路例えば図示していないがバーナ本体のウィンドボ
ックスやエアチャンバーあるいはバーナタイルアッセン
ブリを炉体に取り付けるための取り合いフランジのエア
スロート部分などに直結できるように設けられている。
【0020】フラッパ4はパッキング7と同径の円環状
のフランジ27を縁に有する円板で構成され、その基端
部のボス部11がハウジング2の軸受け部14に支持さ
れた切替シャフト3に固定され、左右に僅かな角度θ例
えば26度づつ回転するように設けられている。このと
き、フラッパ4の揺動角は、フラッパ4がパッキング7
に当接した後も僅かにフラッパ4を弁座のパッキング7
に押しつける大きさに設定され、パッキング7を弾性変
形させてシールすることによってリークを極めて少ない
値に抑制するようにしている。ここで、フラッパ4の位
置は図示していない近接スイッチで検出され、フィード
バックされ、制御に使われる。
【0021】切替シャフト3としては焼き入れ焼き戻し
処理が施された焼き入れ鋼が採用されている。したがっ
て、フラッパ4と溶接などで一体化できないため、キー
等の連結手段10を利用して固定している。また、切替
シャフト3は、ハウジング2に軸受けされる部分14よ
りも弁内空間S寄りの部位にラビリンス12が設けられ
ている。即ち、軸受け部14と弁内空間Sとはラビリン
スシール12で仕切られている。更に、このラビリンス
12と軸受け部分14との間にはハウジング外部と連通
する空間17が形成され、弁内空間Sから漏れ出た排気
が軸受け部14を通過せずにハウジング外部に排出され
るように設けられている。したがって、軸受け部14が
排ガスで直接加熱されることがないため、軸受け部14
は切替シャフト3を介した伝熱により排ガスである程度
加熱されるが100℃前後にしか達しない。依って軸受
け部14の硬度保持の面での問題がなくなった。また、
軸受け部14は本実施形態の場合、ベアリングで構成さ
れており、その外側にカラーやロックアップナットなど
の固定部材19が配置されている。更にその外側には給
油口23を有するオイルカバー18が装着されて、外側
からグリスアップが可能な給油口付き油溜め構造とされ
ている。このため、高温状態で劣化したグリスを交換可
能となる。しかも、外部からグリスアップできる軸受け
構造をとっているので、定期的なグリス交換によってグ
リスの変質の問題も解消される。尚、軸受け部14たる
ベアリングは精度向上を目的としてハウジング2に嵌め
合い固定されている。
【0022】アクチュエータ5としては、流体圧シリン
ダや電動モータなどが使用可能である。例えば、本実施
形態の場合、油圧揺動モータや空圧モータなどのロータ
リアクチュエータを使用して直接切換シャフトを揺動さ
せるようにしている。アクチュエータ5と切換シャフト
3とはカップリング手段26を使用して直結されてい
る。勿論、アクチュエータ5としては特に上述のものに
限定されるものではなく、例えば図3に示すような直動
式のエアシリンダや油圧シリンダ、電動モータなどを採
用しても良い。この場合には、アクチュエータ5の直線
運動を回転運動に変換する手段が必要である。例えば、
複動シリンダをラックピニオンで回転運動に変換するよ
うにしたり、シリンダの往復動を揺動レバーを介して切
換シャフトの揺動に変換する。更に、アクチュエータは
一般に耐熱温度が低い。そこで、ハウジング2とアクチ
ュエータ5との間にブラケット16を介在させて空間を
設けると共に、該ブラケット16のアクチュエータ5側
にアクチュエータ5の投影面積の2倍以上の放熱板24
を設けてアクチュエータ5に及ぶ温度を低減することが
好ましい。
【0023】このように構成されたフラッパ式三方弁1
によると、アクチュエータ5の駆動でフラッパ4が切替
シャフト3を中心に揺動することによって、斜面17
a,17cのポート6a,6cが選択的に開閉されて流
路切替ポート6bと連通する流路が切り換えられる。こ
のとき、フラッパ4が揺動する弁内空間Sは両斜面17
a,17cに挟まれたほぼV形の僅かな空間であるた
め、切換えが高速で行われると共に切換の際のパージ容
積が極めて小さくなり、残留するガスを新たなガスに入
れ換えるための時間を短くして無駄な時間が切換時間に
占める割合を小さくする。また、フラッパ4は切替シャ
フト3を中心に両斜面17a,17cのポート6a,6
cの間を揺動して両ストローク端でシールするように構
成されているので、フラッパ4及びその先端がハウジン
グ2の内周面で拘束されず、フラッパ4の熱膨張や収縮
をシール面・パッキング7と平行な方向で許容する。こ
のため、フラッパが熱膨張や収縮により作動不良を起こ
したり、シール不良に伴うリークを起こすことがない。
しかも、蓄熱式バーナシステムの各エアスロート毎にフ
ラッパ式三方弁を直結あるいは近接させて設置すること
などが可能となるため、保守し易い場所に設置し、更に
配管も簡略化できる。
【0024】例えば、図4に上述のフラッパ式三方弁を
適用した蓄熱式バーナシステムの実施の一形態を示す。
この蓄熱式バーナシステムは、交互に燃焼する1組のバ
ーナ30,30によって構成される燃焼システムであっ
て、一方のバーナを燃焼させる間に他方のバーナから排
気して、蓄熱メディアで熱回収すると共にその回収熱を
次の燃焼時に供給する燃焼用空気の予熱に用いるように
したものである。各バーナ30は、蓄熱メディア32を
収容したエアスロート31と、燃焼ユニット33と、フ
ラッパ式三方弁(スイッチバルブ)1と、ガス遮断用電
磁弁34及びこれらを支持するバーナ本体35とから構
成されている。そして、バーナ本体35に燃焼用空気と
排ガスとを切り換えるフラッパ式三方弁1を直結し、バ
ーナ本体35の直近で燃焼用空気と排ガスとの切換えを
行うようにしている。尚、バーナ本体35とは、炉に取
り付けられる取り合いフランジやケーシング等を含み、
主にバーナタイル、場合によってはエアチャンバーやウ
ィンドボックスなどの空気導入手段を意味している。
【0025】この蓄熱式バーナシステムは、フラッパ式
三方弁1の一方のポートにそれぞれ空気供給系36を他
方のポートに排気系37を連結している。そして、各排
気系37のダクト及び空気供給系36のダクトはそれぞ
れ集合管でまとめられてから排気ファン38及び給気フ
ァン39に接続されている。尚、図示していないが排気
系ダクトには排ガス温度を検出するための熱電対が設置
され、排ガス温度を測定してフラッパ式三方弁1の切換
などに利用されている。三方弁1の切換は、予め決めら
れた切換時間に基づいて行われるが、熱電対で測定され
る排ガス温度によって切換られることもある。排気温度
は200℃から300℃の間で管理されることが好まし
い。
【0026】ここで、蓄熱メディア32は、比較的圧力
損失が低い割に熱容量が大きく耐久性の高い材料、例え
ばセラミックスで成形されたハニカム形状のセル孔を多
数有する筒体の使用が好ましい。例えば、排ガスのよう
に1000℃前後の高温流体と燃焼用空気のように20
℃前後の低温流体との熱交換には、コージライトやムラ
イト、アルミナ等のセラミックスを材料として押し出し
成形によって製造されるハニカム形状のものの使用が好
ましい。また、ハニカム形状の蓄熱メディア32は、そ
の他のセラミックスやミックス以外の素材例えば耐熱鋼
等の金属あるいはセラミックスと金属の複合体例えばポ
ーラスな骨格を有するセラミックスの気孔中に溶融した
金属を自発浸透させ、その金属の一部を酸化あるいは窒
化させてセラミックス化し、気孔を完全に埋め尽くした
Al2 3 −Al複合体、SiC−Al2 3 −Al複
合体などを用いて製作しても良い。尚、ハニカム形状と
は、本来六角形のセル(穴)を意味しているが、本明細
書では本来の六角形のみならず四角形や三角形のセルを
無数にあけたものを含む。また、一体成形せずに管など
を束ねることによってハニカム形状の蓄熱メディア32
を得るようにしても良い。尚、ハニカム形状とは、本来
六角形のセル(穴)を意味しているが、本明細書では本
来の六角形のみならず四角形や三角形のセルを無数にあ
けたものを含む。また、一体成形せずに管などを束ねる
ことによってハニカム形状の蓄熱メディアを得るように
しても良い。また、蓄熱メディアの形状も特に図示のハ
ニカム形状に限定されず、図示していないが細管状の蓄
熱材を束ねたものやボール状、ナゲット状の蓄熱材ブロ
ック片を集合させてメディアケースに収めることも可能
である。ボール状やナゲット状の蓄熱材の場合、蓄熱材
ブロック片の周りにガスが流れる流路が形成されるた
め、ハニカム状蓄熱メディアに比べて圧力損失が大きく
ダストが詰まり易いという不利な点は有しているもの
の、小型化により耐熱衝撃性に優れるという利点を有し
つつ熱交換能力の向上を達成することができる。
【0027】本実施形態の場合、蓄熱メディアを装填し
たエアースロート31と燃焼ユニット33とは各々1本
ずつで1ユニットのバーナ構成している。また、燃焼ユ
ニット33は、燃料ガン及びパイロットバーナ並びに必
要に応じて一次空気ガンにより構成され、バーナ本体3
5に対して一括して取り外し可能に取り付けられたり、
パイロットバーナまたは燃料ガンを単独に取り外すこと
ができるように構成されている。本実施形態の場合、燃
焼ユニット33としてはパイロットバーナ内蔵の燃料ガ
ンを採用している。
【0028】このように構成された蓄熱式バーナシステ
ムによると、フラッパ式三方弁の作動によって次のよう
にして交互燃焼を実施できる。
【0029】まず、全バーナ30を運転して常温から炉
内温度が決められた温度(高温燃焼が実施可能な温度
で、例えば760℃程度)にまで昇温する。ここで、全
バーナ運転とは、フラッパ式三方弁・スイッチバルブ1
を駆動せず、空気側のポート6aを全開する位置に保持
した状態で一次空気を供給しながら通常型のバーナとし
て燃焼させることである。
【0030】次いで、所定温度への昇温後、フラッパ式
三方弁1を動作させて交互燃焼運転を行う。交互燃焼
は、例えば隣接する2セットのバーナ30,30でペア
(例えばAバーナおよびBバーナ)を組み、一方のバー
ナAが燃焼モードの時、他方のバーナは排気モード(炉
内の燃焼ガスを吸引し炉外へ排出する)となる。蓄熱さ
れた蓄熱メディア32に燃焼空気を通すことで、炉内燃
焼ガス温度に近い予熱空気が得られる。そして、燃焼ユ
ニット33に組み込まれたパイロットバーナは燃焼モー
ドでも排気モードでも常時燃焼し、着火源となる。燃焼
空気の供給と同一タイミングで燃料を供給する。尚、フ
ラッパ式三方弁1と同期して一対のバーナ30,30の
各ガス電磁弁34は開閉する。
【0031】一対のバーナ30,30の切換は、所定の
切換時間経過後例えば約30秒後に燃焼モードと排気モ
ードの役割を入れ替える。このとき、本実施形態のバー
ナシステムでは、バーナ本体35とフラッパ式三方弁1
とが直結されているので、パージ容積が小さく残留する
排ガスを空気と入れ換える時間を短くでき、フラッパの
高速駆動と相まって高速切換を可能とする。このため、
温度効率を向上させてより高温の予熱空気を得て高温空
気燃焼を実現させることができると共に小さな炉圧変動
に抑えることができた。
【0032】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、図4のバーナシステムでは、三方弁1の切
替ポート6bがと蓄熱メディア32と相対するようにバ
ーナ本体35と三方弁1とを連結しているがこれに特に
限定されず、ウィンドボックス等を介して蓄熱メディア
32と直交する方向に三方弁1を連結したり、更には必
要に応じてダクトを介してバーナ本体35から離して取
り付けることも可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、コンパク
トにできるためバーナ本体あるいはバーナタイルや炉体
などへの直結が可能であり、配管の取り回しも容易であ
る共にメンテナンスが容易となる。また、斜面に挟まれ
た狭い容積でフラッパの揺動を可能とするので、瞬間的
に流路が切り換えられると共にパージ容積も小さくな
る。また、フラッパは切替シャフトを中心に揺動し斜面
の弁座との間でシールするので、その先端がハウジング
などで拘束されず、フラッパの熱膨張や収縮をシール面
と平行な方向で許容し、作動不良やシール不良を伴わな
い。
【0034】また、請求項2記載の発明によると、ラビ
リンスによって摩擦なくシールすることができると共に
ラビリンスを通過する流体によって冷却されるためシャ
フトの狂いがなくなる。また、摩擦が小さいので、小さ
な動力で切換が可能となる。更に、高速駆動が可能とな
る。
【0035】また、請求項3記載の発明によると、切換
シャフトの狂いが少ないので、弁板のストローク端にお
ける位置が安定し高いシール性を保持できる。溶接のた
めに軟鋼を使っていた従来の四方弁に比べると、はるか
に狂い難く、シール性も損なうことがない。
【0036】また、請求項4記載の発明によると、バル
ブシート部材の精度良い製作が可能となるし、交換も容
易である。
【0037】また、請求項5記載の発明によると、パッ
キングを圧入するだけで固定されるため、ネジなどの取
付手段を省くことができ固定構造が簡単となる。
【0038】また、請求項6記載の発明によると、バル
ブシート部材の位置決めが容易となる。
【0039】また、請求項7記載の発明によると、高温
状態で劣化したグリスを外部から定期的に交換できるた
め、グリスの変質の問題も解消される。
【0040】また、請求項8記載の発明によると、アク
チュエータに及ぶ温度が低減される。
【0041】また、請求項9記載の発明によると、フラ
ンジを用いて相手側流路と直結される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラッパ式三方弁の実施の一形態を示
す中央縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】フラッパ式三方弁の外観を示す正面図で、図1
の実施形態とは図示されているアクチュエータが異な
る。
【図4】本発明のフラッパ式三方弁を蓄熱式バーナシス
テムの流路切替手段として適用した実施形態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 蓄熱メディアカートリッジ 2 蓄熱メディア 3 メディアケース 4 絞り部 5 メディア収容部 6 フランジ 22 低温用シール 23 炉体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つのポートのうちの2つを選択的に連
    通させる三方弁において、流れ方向が切り換えられる対
    象となる流路に接続されるポートが形成された辺に対し
    斜面となる2つの辺に流れが固定される流路が接続され
    る他の2つのポートを設けたハウジングと、前記2つの
    斜面の間のコーナー部分に配置される切替シャフトと、
    該切替シャフトに支持されて前記2つの斜面のポート間
    で揺動し各ポートを開閉するフラッパと、前記切替シャ
    フトを揺動させるアクチュエータとから成ることを特徴
    とするフラッパ式三方弁。
  2. 【請求項2】 前記切替シャフトのハウジングに軸受け
    される部分よりも弁内空間寄りの部位にラビリンスを設
    け、このラビリンスと前記軸受け部分との間にハウジン
    グ外部と連通する空間を形成し、排気が前記軸受け部を
    通過しないようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    フラッパ式三方弁。
  3. 【請求項3】 前記切替シャフトは焼き入れ焼き戻し処
    理が施された焼き入れ鋼であり、前記フラッパがキーで
    連結されて固定されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のフラッパ式三方弁。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングの外側から取り外し可能
    なバルブシート部材によって前記2つの斜面のポートが
    構成されていることことを特徴とする請求項1または2
    記載のフラッパ式三方弁。
  5. 【請求項5】 前記フラッパと相対する弁座には、逆テ
    ーパ状の溝を設け、耐熱性のパッキングを圧入によって
    固定したことを特徴とする請求項1または2記載のフラ
    ッパ式三方弁。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングの外側の弁座取付面でバ
    ルブシート部材を証面として取付けることを特徴とする
    請求項1または2記載のフラッパ式三方弁。
  7. 【請求項7】 前記軸受部分の外側に給油口付き油溜め
    を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のフ
    ラッパ式三方弁。
  8. 【請求項8】 前記ハウジングと前記アクチュエータと
    の間にブラケットを介在させて空間を設けると共に、該
    ブラケットのアクチュエータ側にアクチュエータの投影
    面積の2倍以上の放熱板を設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載のフラッパ式三方弁。
  9. 【請求項9】 前記ハウジングの流れ方向が切り換えら
    れる対象となる流路に接続されるポートの周縁にフラン
    ジを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のフ
    ラッパ式三方弁。
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