JPH112341A - 流路切換装置 - Google Patents

流路切換装置

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Publication number
JPH112341A
JPH112341A JP9154122A JP15412297A JPH112341A JP H112341 A JPH112341 A JP H112341A JP 9154122 A JP9154122 A JP 9154122A JP 15412297 A JP15412297 A JP 15412297A JP H112341 A JPH112341 A JP H112341A
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JP
Japan
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switching
port
inner housing
outer housing
ports
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Application number
JP9154122A
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English (en)
Inventor
Toshio Moriya
敏男 森屋
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Nippon Furnace Co Ltd
Original Assignee
Nippon Furnace Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体の温度差による影響を低減させ、吸排気
両流路を同時に閉塞する。 【解決手段】 2系統の流体の流れ方向を切り替える流
路切替装置1において、筐体からなる外ハウジング2と
該外ハウジング2の内部に揺動自在に設けられた筐体か
らなる内ハウジング8とから構成し、さらに外ハウジン
グ2には2系統の流体の一方の流路が常時接続される外
ハウジング側固定ポート7と、該外ハウジング側固定ポ
ート7と連通するように設けられる2つの切替ポート
5,6とを備えるとともに、内ハウジング8には2系統
の流体のもう一方の流路でありかつ内ハウジング8の揺
動中心である揺動軸12と常時接続される内ハウジング
側固定ポート10と、該内ハウジング側固定ポート10
と連通しかつ2つの切替ポート5,6の一方と選択的に
連通可能な弁口11と、該弁口11が2つの切替ポート
5,6の一方と連通するときもう一方の切替ポートを閉
塞せず弁口11が2つの切替ポート5,6のいずれとも
連通しないとき該切替ポート5,6の少なくとも一方を
閉塞する座面9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路を切換
える流路切換装置に関する。更に詳述すると、本発明
は、2系統の流路特に燃焼排ガスのような高温ガスを流
す流路と燃焼用空気のような低温ガスを流す流路といっ
た温度差のある2系統の流体の流路を切換えるときに用
いられる流路切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2系統の流体の流れ方向を同時に切り換
える流路切換装置の一つとして、従来より四方弁が用い
られている。四方弁は、流体の種類及び流れ方向が固定
された流路が接続される2つのポートと流体の種類及び
流れ方向が逐次切り換えられる流路が接続された2つの
ポートとを弁箱に備え、内部の切換弁子を揺動させるこ
とにより4つのポートのうちの隣同士の2つずつを連通
させて2系統の流路を同時に切り換えるものである。同
様のはたらきをするものとしてはスプール弁等が挙げら
れる。
【0003】この四方弁を用いて温度差のある2流体の
流路切換えを行う使用形態の一例としては、蓄熱式交互
燃焼バーナシステムに用いられる場合が挙げられる。例
えば図4に示すように、ラジアントチューブ101の両
端に蓄熱体102とバーナ103とを設けたバーナシス
テムにおいて使用された場合、4つのポート201,2
02,203,204を有する四方弁207はケーシン
グ205内部の切換弁子206を揺動させることにより
2系統の流体、ここでは燃焼用空気及び排ガスの流路を
同時に切り換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、四方弁
207が上述のように使用された場合、熱による影響を
考慮する必要がある。すなわち、上述の例では蓄熱交互
燃焼バーナシステムにおける排ガスの熱は蓄熱体102
で回収されるものの依然として燃焼用空気と排ガスとの
間には約200℃程度の温度差があり、その2流体が同
時に弁体内を交互に流れるために切換弁子206等が熱
膨張差により変形し易く動作不良を起こすことがあるか
らである。この動作不良を防止するために弁ケーシング
205と切換弁子206との間にクリアランスCを設け
るようにしているので、そのクリアランスC部分で2つ
の流路がショートパスを起こしてガス洩れが生じるおそ
れがある。例えば、図示のラジアントチューブバーナに
使用される場合、燃焼用空気が四方弁207内において
排ガス流路側に絶えず洩れ、またその洩れ量も一定では
なくかつ不明であることにより適正な空気比や炉内圧が
保たれなくなることがある。上述の場合は一例である
が、四方弁がラジアントチューブバーナ以外であっても
温度差の大きい2流体の切換を行うために用いられる場
合には同様に熱膨張等による影響が問題となる。
【0005】また、流路切換え途中で、2流路例えば空
気供給系と排気系とが直接連通し、ショートパスを起こ
してしまう問題を有している。しかも、切換え動作が急
激なものとなるため、切換ショックを伴い、炉内圧変動
をひき起こす問題を有している。
【0006】また、炉温等が高温化した場合の温度を制
御する手段の一つとして、給排気の両流路を同時に閉塞
させてバーナの非燃焼時間を適宜設けるインターバル制
御が考えられているが、図4に示す四方弁207で給排
気両流路を同時に閉塞させることができないため、切換
装置によるインターバル制御を行うことができない。
【0007】更に、四方弁のケーシング内部にX形の仕
切壁を設けて各ポート毎に室を設けてそれらを各仕切壁
に開口された弁口で連通させる一方これら弁口を揺動す
る弁板で開閉させるようにすれば、弁体の膨張・収縮に
関係なくリーク量を減少させることができる。しかし、
この場合においても切換途中のショートパスを防ぐこと
ができず、インターバル制御を行えないのは同様であ
る。また例えば電磁弁を用いれば吸排気の両流路を同時
に閉塞させることはできるが、設備コストが高くなる等
の問題が挙げられている。あるいはスプール弁を用いる
こと等も考えられるが、例えばこのスプール弁であれば
膨張代を設ける必要があるという点では上述の四方弁と
やはり同様である。
【0008】そこで、本発明は、2流体の温度差に起因
するリーク等の影響を低減させると共に、流路切換え途
中に発生する2流路のショートパスや切換ショックを防
ぐことができる流路切換装置を提供することを目的とす
る。また、本発明は、切換え途中に両流路を同時に遮断
できる中立停止位置を有する流路切換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、2系統の流体の流れる流路
を相互に切り換える流路切換装置において、2系統の流
路の一方の流路が常時接続される固定ポートと、流れる
流体が交互に切り換わる流路がそれぞれ接続される2つ
の切換ポートとを備える外ハウジングと、該外ハウジン
グ内に収容されて回転自在に設けられた内ハウジングと
から構成され、かつ内ハウジングはその回転中心上に配
置されて2系統の流路のもう一方の流路が常時接続され
る固定ポートと、2つの切換ポートが設けられた外ハウ
ジングの内面と摺接して2つの切換ポートを任意に閉塞
する座面と、この座面に開口されて2つの切換ポートの
一方と選択的に連通可能な弁口とを備え、内ハウジング
の回転によって流路切換が行われようにしている。
【0010】したがって、弁口と一方の切換ポートとが
連通されると、当該切換ポートは内ハウジングを通じて
内ハウジング側固定ポートと連通されると共に閉塞され
ていないもう一方の切換ポートは外ハウジング側固定ポ
ートと連通され、各固定ポートにおのおの接続された2
系統の流路を流れる各流体が互いに交わることなく対応
する切換ポートからそれぞれ流出する。また、この状態
から内ハウジングを揺動させて弁口ともう一方の切換ポ
ートとを連通させると、今まで弁口と連通していた方の
切換ポートが外ハウジング側固定ポートとそれぞれ連通
することになる。この結果、内ハウジングと外ハウジン
グとにそれぞれ導入される流体が変えられずに2系統の
流体の流れ方向が切り換えられる。更に、流路切換え途
中では、2つの切換ポートの少なくとも一方が座面に閉
鎖されると共に内ハウジングの弁口が外ハウジングで閉
塞され、内ハウジングに接続された流路は遮断される。
したがって、外ハウジングに接続された流路を流体が流
れても他方の系統を流れる流体とは混じり合うことがな
い。特に、請求項3の発明のように、座面が2つの切換
ポートを同時に閉鎖できる大きさであれば、弁口がいず
れの切換ポートとも連通していない状態にあっては、少
なくとも一方の切換ポートが座面により閉塞されている
ために、内ハウジング側固定ポートや外ハウジング側固
定ポートに流体を流そうとする圧力がかかっても流体の
流れが止められている。
【0011】また、請求項2記載の発明の流路切換装置
においては、切換ポートが設けられた外ハウジング面へ
座面が押し付けられる方向へ内ハウジングが付勢されて
いる。したがって、さらに気密に切換ポートが閉塞され
ることになり2系統の流路の同時閉塞がより確実なもの
とされる。
【0012】更に、請求項4記載の発明の流路切換装置
においては、内ハウジング側に低温側流体が、外ハウジ
ング側に高温側流体が導入されるように設けられてい
る。この場合、内ハウジングには常時冷たい空気が流
れ、外ハウジングは外気に触れて冷却されるため、内ハ
ウジングの座面と外ハウジングとの間のシール面が一定
温度に保たれ変形が防がれ、シール性を保持する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1に、本発明の流路切換装置の一実施形
態を示す。この流路切換装置1は、円筒から成る外ハウ
ジング2と、該外ハウジング2の内部に回転可能に収容
された半円筒形の内ハウジング8と、この内ハウジング
8を軸方向に付勢し外ハウジング2の底面に押しつける
付勢手段17と、内ハウジング8を回転ないし揺動させ
る駆動モータ19とからなる。
【0015】外ハウジング2は、耐熱性及び耐摩耗性を
有する材料を用いて成形された中空の略円筒体であり、
その対向する両端面即ち底面と天井面2a、2bのほぼ
中心にはそれぞれ軸孔4,3が設けられるとともに、一
方の端面例えば底面2aには2つの切換ポート5,6が
設けられている。ここで、切換ポートとは、流れる流体
が交互に切り換えられる流路が接続されるポートをい
う。また、固定ポートとは、流れる流体が一定である流
路が接続され、流体の種類あるいは流れ方向が一定のポ
ートをいう。本実施形態ではこの切換ポート5,6は円
形とされるとともに軸孔4を中心に180度開いて対称
配置されている。これらのポート5,6は内ハウジング
8に設けられた弁口11とほぼ同径で必要十分な面積を
もって連通可能である。2つの切換ポート5,6と弁口
11とは、いずれの切換ポート5,6とも弁口11が連
通していないときには少なくとも切換ポートが座面9に
より閉塞され、なおかつ弁口11と同時に2つの切換ポ
ート5,6が同時に連通されることがない位置関係とな
るように設けられている。また、内ハウジング8が当接
する外ハウジング2の底面2aには、図示していない
が、メカニカルシールが配設され、内ハウジング8の外
端面との間にシールを構成している。以上の関係を有す
るように切換ポート5,6や弁口11及び座面9が設定
されていれば、外ハウジング2や内ハウジング8の形状
等は上述の形状に限定されるものではない。また、外ハ
ウジング2の周面には外ハウジング側固定ポート7が2
つの切換ポート5,6から等距離になるように設けられ
ている。しかし、これに限られることはなく、両切換ポ
ート5,6がともに座面9により閉塞されたとき以外は
一方の切換ポートと連通していれば側面以外の位置、例
えば底面2aや天井面2bに設けられていてもよい。各
切換ポート5,6や固定ポート7,10には流路例えば
ダクトが、それぞれ接続される。
【0016】内ハウジング8は外ハウジング2の内部に
揺動自在に設けられた半円筒体であり、その一方の面8
aには内ハウジング側固定ポート10、弁口11の2つ
のポートが設けられている。内ハウジング側固定ポート
10は内ハウジング8の回転中心に設けられる円孔であ
り、この内ハウジング側固定ポート10には流体を供給
または排出するための管12が接続されている。この管
12は外ハウジング2の軸孔4に嵌合されるとともに軸
受け13により回転自在に支持され、さらに揺動継手1
4等と接続されて、内ハウジング8の回転中心軸として
の役目も果たしている。軸孔4と管12との間には図示
していないが例えばメカニカルシールが構成され、気密
な接触を確保するように設けられている。なお、内ハウ
ジング8は左右両方向に揺動するようにしてもよいし、
あるいは一方向のみに回転するようにしてもよい。
【0017】弁口11は内ハウジング8の揺動角度に応
じて外ハウジング2に設けられた切換ポート5又は6と
合致するように設けられた円形のポートである。この弁
口11はその揺動軸からの距離が気体切換ポート5、6
の揺動軸からの距離と等しいものとされ、内ハウジング
8の回転によって切換ポート5又は6と全面的にあるい
は部分的に重なるように設けられている。
【0018】上述の内ハウジング側固定ポート10や弁
口11が設けられた側の内ハウジング8の面8aは平面
とされ、切換ポート5や6を閉塞することができる座面
9が形成されている。弁口11が一方の切換ポート、例
えば図1に示すように切換ポート6と連通しているとき
にはこの座面9はもう一方の切換ポート5を閉塞したり
あるいは一部合致したりすることなく、流体流路が十分
に確保されるようになっている。この連通状態から内ハ
ウジング8が回動すれば弁口11と切換ポート6とが合
致している部分が少なくなりやがて0になるが、このと
き切換ポート6は座面9により閉塞されることになる。
このように、弁口11がいずれの切換ポートとも連通し
ていないときには一方あるいは両方の切換ポートが座面
9により閉塞されるように座面9は設けられている。な
お、本実施形態では内ハウジング8を略半円筒の形状と
しているが、上述の内ハウジング側固定ポート10及び
管12、さらには上述の関係を有する弁口11及び座面
9を備える限りにおいて他の形状であっても構わない。
【0019】内ハウジング8は、前述の管12と回転軸
15とによって外ハウジング2内に回転自在に支承され
ている。回転軸15は、内ハウジング8の内ハウジング
側固定ポート10が設けられた側の反対側の面8bに管
12と揺動中心軸が等しくなるように設けられており、
軸受け16により軸支されている。この回転軸15はシ
ール等を用いることにより、軸孔3と気密に接触してい
る。
【0020】また、内ハウジング8は、付勢手段17に
よって外ハウジング2の切換ポート5,6が設けられた
面即ち底面2aに付勢され気密性が得られている。付勢
手段17は外ハウジング2の天井面2bと、内ハウジン
グ8の一方の面8bとの間隙に設けられ、座面9を切換
ポート5,6に押し付け密着する。本実施形態では付勢
手段17として圧縮コイルばねを用いている。また、こ
の付勢手段17を弁口11のほぼ真上に位置するように
設ければ弁口11を均一的に切換ポート5,6に密着さ
せるように付勢させることができる。このとき、内ハウ
ジング8の上部に内ハウジング8内に凹むばね収容凹部
18を設けて、該凹部18に付勢手段17を軸方向に設
置するようにすれば、内ハウジング8内に導入される低
温側流体によってばねが冷却されるので好ましい。さら
に、付勢手段17の上端部を図示していないボール等の
転動体で受けるようにすれば、揺動する内ハウジング8
に滑らかに追従させることができる。なお、付勢手段1
7を設ける代わりに内ハウジング8の自重によって付勢
させることも可能である。
【0021】駆動モータ19は、外ハウジング2の外に
設置され、駆動軸15を介して内ハウジング8を回動さ
せる。モータ19としては、例えばステッピングモータ
を用いれば、精度の高い位置決めを行うことができる。
【0022】以上のように構成された流路切換装置1に
よると、2系統の流体の流路切換が以下のように行われ
る。
【0023】まず、図1に示すように弁口11が一方の
切換ポート6に連通されている場合には、もう一方の切
換ポート5は座面9から解放され閉塞されていない。し
たがってこの切換ポート5と外ハウジング側固定ポート
7とは外ハウジング2を通じて連通される。これにより
外ハウジング2の内側、内ハウジング8の内側をそれぞ
れ2系統の流体が流れる。また、内ハウジング8が駆動
モータ19により180°回転されることによって、弁
口11が切換ポート5と連通したときには、今までとは
逆に流路が接続される。すなわち、このときには切換ポ
ート5が内ハウジング8と、切換ポート6が外ハウジン
グ2の内部とそれぞれ連通する2つの流路が形成され
る。
【0024】また、図2で示すように弁口11が中立位
置にありどちらの切換ポートとも連通していないときに
は、両切換ポート5,6が座面9により閉塞され、2流
路とも遮断される。このとき流体への圧力を変化させた
りあるいは途中で流体を止めたりすることなく流体の流
通を遮断することができる。そして、内ハウジング8を
更に図上反時計回転方向へ回動させれば、座面9が切換
ポート6の上から外れ、切換ポートを解放する。即ち、
切換ポート6と外ハウジング2の固定ポート7とが連通
する。このとき、他方の切換ポート5は座面9によって
閉塞された状態のままであるので、外ハウジング2の固
定ポート7は、切換ポート6とのみ連通する。そして、
内ハウジング8の回転が更に進むと、切換ポート5と弁
口11とが重なり、内ハウジング8の固定ポート10と
切換ポート5とが内ハウジング8を介して連通される。
なお、流路の切換えには少なくとも一方の切換ポートを
座面9により閉塞すれば足りるが、本実施形態の場合切
換ポート5,6を両方とも同時に閉塞する状態を作り出
すようにしている。この場合、蓄熱型交互燃焼式バーナ
システムに適用した場合に、インターバル燃焼を実施で
きる利点がある。
【0025】さらに、以上のような流路切換装置1が蓄
熱交互燃焼バーナシステムに使用される場合について以
下に説明する。ここでは、流路切換装置1の各気体切換
ポート5,6と外ハウジング側固定ポート7と内ハウジ
ング側固定ポート10と(又はそれらに接続された流出
入管等)が、それぞれ第1のバーナ、第2のバーナ、排
気系、燃焼用空気供給系に接続される。
【0026】まず、弁口11が切換ポート6と連通した
ときは、内ハウジング8を介して燃焼用空気が第2のバ
ーナに供給され燃焼が行われている。すなわち、内ハウ
ジング側固定ポート10を通じて供給された燃焼用空気
は、内ハウジング8、連通された弁口11及び切換ポー
ト6を介して第2のバーナに送られて燃焼に用いられ
る。一方、炉内等で所定の仕事を行った後の高温の燃焼
ガスは第1のバーナのバーナスロートから抜きとられて
付帯する蓄熱体を通過して熱が回収された後、切換ポー
ト5を通じて外ハウジング2に送られ、さらに外ハウジ
ング側固定ポート7を通じて排気される。また、上述の
状態から内ハウジング8を180度回転させて弁口11
を切換ポート5と連通させたときには、燃焼用空気と排
ガスの流れに逆転し、第1のバーナ側が燃焼する。
【0027】また、この切換の途中、即ち図1の状態よ
り内ハウジング8を90度程度回転させたところで一時
停止し、切換ポート5及び切換ポート6を内ハウジング
8の座面9により同時に閉塞させれば(図2の状態)、
燃焼用空気の供給が止められてバーナの燃焼が停止され
るとともに排ガスの流れも止められ、蓄熱体の過熱が抑
止される。このときも内ハウジング8は付勢手段17に
より軸方向へ座面9が押し付けられるように付勢されて
おり、燃焼用空気や排ガスの流れを遮断することができ
る。したがって、この切換ポート5,6及び弁口11を
閉塞させる時間を適宜調節することによって、バーナや
蓄熱体の温度を調節するインターバル制御を行うことが
できる。
【0028】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、図3に示すように、座面9の形状を扇形
にして、切換え途中には一方の切換ポートのみを閉鎖で
きるようにしても良い。この場合、一方の切換ポートと
弁口とが連通する前に他方の切換ポートが解放されるた
め、2つの流体の流れのタイミングをずらすことができ
る。
【0029】また、本実施形態では2系統の流体を上述
のように燃焼用空気と排ガスとして説明を行ったがこれ
に限られず、温度差のある2系統の流体例えば温風とこ
れより高温の熱風、あるいは予熱された活性ガスと予熱
されていない不活性ガスといった組み合わせの2流体の
流路を切換えるのに用いることができるのはいうまでも
ない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明は、2系統の流体の流れる流路を相互に切
り換える流路切換装置において、2系統の流路の一方の
流路が常時接続される固定ポートと、流れる流体が交互
に切り換わる流路がそれぞれ接続される2つの切換ポー
トとを備える外ハウジングと、該外ハウジング内に収容
されて回転自在に設けられた内ハウジングとから構成さ
れ、かつ内ハウジングはその回転中心上に配置されて2
系統の流路のもう一方の流路が常時接続される固定ポー
トと、2つの切換ポートが設けられた外ハウジングの内
面と摺接して2つの切換ポートを任意に閉塞する座面
と、この座面に開口されて2つの切換ポートの一方と選
択的に連通可能な弁口とを備え、内ハウジングの回転に
よって流路切換が行われるようにしているので、内ハウ
ジングを回転させることにより2つの連通状態と閉塞状
態とを簡便に切り換えることができる。また、内ハウジ
ングと外ハウジングとに流れる流体は一定でありなおか
つ流路を切り換えることができるので、流路切換装置内
部では急激な温度変化が起こらず、変形等の影響即ちリ
ークなどが少ないものとできる。しかも、面摺接による
シールであるため、気体洩れ(リーク)が起こり難い。
このため、例えばこの装置をバーナシステムに適用すれ
ば、燃焼用空気が排ガス流路側に洩れることがなくなり
燃焼の空気比を正確にコントロールできるようになる。
さらに、内ハウジングを回転させることによって切換ポ
ートと弁口との重なりにより流路を切り換えるようにし
ているので、板状の弁体が用いられている従来の四方弁
より流路切換時の流れの変化によるショックを少なくす
るか、あるいはなくすことができる。したがって、交互
燃焼システムなどに適用した場合、切換時に大きな炉圧
変動等が起きるのを防ぐことができる。
【0031】また、請求項2記載の発明の流路切換装置
においては、座面が切換ポートに押し付けられる方向へ
内ハウジングが付勢されているので、さらに気密に切換
ポートが閉塞されることになり2系統の流路の同時閉塞
がより確実なものとされる。したがって、ポートの接触
面から気体の洩れが生じ難く、また、内ハウジングが繰
り返し揺動して接触面が摩耗した場合にも、その摩耗代
を自動的に補完することができる。
【0032】更に、請求項3記載の発明の流路切換装置
においては、流路切換途中で2つの切換ポートが同時に
閉鎖される中立位置が存在する。このため、切換え途中
に2系統の流路の流体の流れを同時に遮断することがで
きる。したがって、この流路切換装置を蓄熱交互燃焼バ
ーナシステムに使用した場合には、座面によりポートを
閉塞し、バーナへの燃焼用空気の供給を適宜抑止させて
炉温を調整するインターバル制御を行うことができる。
【0033】更に、請求項4記載の発明によると、内ハ
ウジングが常時低温側流体が流れることによって、この
内ハウジングと外気によって冷却される外ハウジングと
の間で構成されるシール部分が変形することがなく、リ
ークが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流路切換装置の一実施形態を示す図で
あり、(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
【図2】本発明の実施形態のうち図1の状態とは異なる
状態を示す図であり、(A)は縦断面図、(B)は横断
面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す説明図で、(A)
及び(C)は流路切換前と切換後を、(B)は切換途中
を示す。
【図4】従来の四方弁が用いられた切換機構を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 流路切換装置 2 外ハウジング 5 切換ポート 6 切換ポート 7 外ハウジング側固定ポート 8 内ハウジング 9 座面 10 内ハウジング側固定ポート 11 弁口 12 管(揺動軸) 17 付勢手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2系統の流体の流れる流路を相互に切り
    換える流路切換装置において、前記2系統の流路の一方
    の流路が常時接続される固定ポートと、流れる流体が交
    互に切り換わる流路がそれぞれ接続される2つの切換ポ
    ートとを備える外ハウジングと、該外ハウジング内に収
    容されて回転自在に設けられた内ハウジングとから構成
    され、かつ前記内ハウジングはその回転中心上に配置さ
    れて前記2系統の流路のもう一方の流路が常時接続され
    る固定ポートと、前記2つの切換ポートが設けられた前
    記外ハウジングの内面と摺接して前記2つの切換ポート
    を任意に閉塞する座面と、この座面に開口されて前記2
    つの切換ポートの一方と選択的に連通可能な弁口とを備
    え、前記内ハウジングの回転によって流路切換が行われ
    ることを特徴とする流路切換装置。
  2. 【請求項2】 前記内ハウジングは前記座面が前記切換
    ポートが設けられた前記外ハウジングの面へ押し付けら
    れる方向へ付勢されていることを特徴とする請求項1記
    載の流路切換装置。
  3. 【請求項3】 前記内ハウジングの前記座面は前記外ハ
    ウジング側の前記2つの切換ポートを同時に閉鎖できる
    大きさであることを特徴とする請求項1記載の流路切換
    装置。
  4. 【請求項4】 前記内ハウジング側に低温側流体が、前
    記外ハウジング側に高温側流体が導入されることを特徴
    とする請求項1記載の流路切換装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150533A (ja) * 2007-10-29 2009-07-09 Air Products & Chemicals Inc ロータリーバルブ
CN102606769A (zh) * 2012-04-01 2012-07-25 先驱塑胶电子(惠州)有限公司 一种通气阀以及设有该阀的充气产品
JP2014114865A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Saginomiya Seisakusho Inc ロータリー式弁装置
KR101530668B1 (ko) * 2013-12-17 2015-06-22 희성정밀 주식회사 4방향 밸브
KR101583182B1 (ko) * 2015-02-11 2016-01-07 윤진희 절수형 밸브 장치

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