JP4694006B2 - ゲートバルブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空基板処理装置用のゲートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
特願平11−254570には、トッグル機構で構成された開閉機構により弁体を揺動させて、弁箱の開口の開け閉めを行うゲートバルブが提案されている。2つのリンクからなるトッグル機構の利点は、原動節側のリンクが連結リンクと直線状に近くなる位置で、連結リンクの他端に大きな力を発生させる点にある。上述の開閉機構を構成する原動節はロータリアクチュエータ(回転シリンダ)によって駆動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、処理基板が大型化した場合、処理基板が通過する弁箱の開口が大きくなるため、開口の開け閉めに用いられる弁体も大きくなる。弁体が大きくなると、ゲートバルブ閉時に弁体に作用する逆圧が大きくなるから、開閉機構の駆動源の発生トルクを増加させる必要がある。そのため、駆動源のサイズが必然的に大きくなる。
【0004】
図7は、典型的な真空基板処理装置の構成を示す平面図である。この図例では、搬送室10に、3つの処理室12a、12bおよび12cと、ロードロック室14とがそれぞれゲートバルブ16a、16b、16cおよび16dを介して接続されている。搬送室10内には、処理基板18を搬送するための搬送ロボット20が設置されている。
【0005】
図7に示すように、ゲートバルブは搬送室との仕切りとして使用されることがある。上述したように駆動源が大きくなると、弁箱の奥行き幅が大きくなるため、搬送室内の搬送ロボットのストロークを、増加した幅分だけ拡大させる必要がある。搬送ロボットのストローク拡大に伴い、搬送ロボット自体も大型化し、搬送室の占有面積が大きくなってしまう。
【0006】
したがって、この発明の目的は、弁箱の奥行き幅を増加させることなく、大型処理基板に対応できるようにしたゲートバルブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明のゲートバルブによれば、開口を有した弁箱と、この弁箱の内側に収められ、開口の開閉に用いられる弁体と、この弁体に接続された弁棒と、この弁棒を作動させ、弁箱の弁座に弁体を着座させる閉動作、および弁座から弁体を離間させる開動作を行う開閉機構とを備えたゲートバルブにおいて、弁体が、当該弁体に平行な回転軸のまわりに揺動運動を行うように構成されており、開閉機構はトッグル機構で構成されており、開閉機構の駆動源が、回転軸に平行な方向に配置された複数個の回転式アクチュエータにより構成され、回転式アクチュエータの各々の回転駆動軸が直列に結合されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、弁体を駆動する開閉機構がトッグル機構を有するため、開閉機構の小型化が図れるとともに、逆圧に抗する大きな力を弁体に与えることができるようになる。しかも、開閉機構の駆動源は複数個の回転式アクチュエータを弁体の回転軸に平行に配置し、これら回転式アクチュエータの回転駆動軸を直列に結合したものであるから、弁箱の奥行き幅を増加させることなく、駆動源の発生トルクを向上させることができる。
【0009】
この発明のゲートバルブにおいて、好ましくは、回転式アクチュエータが空気圧式であると良い。
【0010】
さらにトッグル機構は、回転駆動軸に結合され、揺動運動を行う第1揺動リンクと、弁棒に接続され、この弁棒を軸として揺動運動を行う第2揺動リンクと、第1および第2揺動リンク間を結合する結合リンクとを備えると良い。結合リンクの一端は、回転駆動軸とは離間した位置で、第1揺動リンクに結合され、及び、結合リンクの他端は、弁棒とは離間した位置で、第2揺動リンクに結合されている。
閉動作をさせる際、第1揺動リンクの揺動に伴い、第2揺動リンクは結合リンクを介して揺動する。また、弁箱の弁座に弁体が着座した閉状態において、第1揺動リンクと結合リンクの結合点には、この結合点を、第2揺動リンクと結合リンクの結合点と回転駆動軸の回転軸とを結んだ直線の側に押しやる力が与えられ、かつ、第1揺動リンクと結合リンクの結合点は、直線とは離間している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図は、この発明が理解できる程度に形状、大きさおよび配置関係を概略的に示したものに過ぎない。よって、この発明は、図示例に何ら限定されることがない。
【0012】
この実施の形態のゲートバルブは、300mm相当の基板に対応可能な構成を有している。以下、図1〜図5を参照して、この実施の形態のゲートバルブの構成につき説明する。
【0013】
図1〜図5は、この実施の形態のゲートバルブの構成を示す図である。図1はゲートバルブの正面図である。図2はゲートバルブの上面図である。図3はゲートバルブの概略的な斜視図である。図4(A)および図5(A)には、弁棒に対し垂直な方向から見たときの弁箱および弁体の断面が示されている。図4(B)および図5(B)には、開閉機構を弁棒に垂直な方向から見たときの様子が示されている。各図において断面を示すハッチングの図示を省略している。図3では、開閉機構のリンクカバーとエア供給部との図示を省略している。また、図3では、回転シリンダを簡略化して示している。図4(A)および図5(A)には、弁箱をチャンバ間に接続した状態にして示している。図1中の斜線部がチャンバ間との結合面すなわちシール面である。また、図4(A)および図5(A)では、開閉機構の図示を省略している。図4は開時の様子を示しており、図5は閉時の様子を示している。
【0014】
この実施の形態のゲートバルブは、弁箱22、弁体24、弁棒26、開閉機構28および駆動源30を備えている。弁箱22の壁面には、開口32が設けられている。弁箱22の内側に収められた弁体24は、開口32の開閉に用いられる、弁体24と弁棒26とは接続されている。開閉機構28は、弁棒26を作動させ、弁箱22の弁座に弁体24を着座させる閉動作、および弁座から弁体24を離間させる開動作を行うものである。
【0015】
この実施の形態のゲートバルブは、弁体24に関して左右対称な構成になっている。例えば、弁体24の両端部に同じ形状の弁棒26がそれぞれ接続されている。これら弁棒26の回転軸は一致させてある。弁体24の主面は弁棒26の延在方向に平行に配置されており、弁棒26の回転運動に伴って弁体24が上述した回転軸のまわりに揺動運動を行うように構成されている。弁棒26は、弁箱22の側部に開けられた開口34を通して外部に導出されている。弁箱22の側部にはガイドユニット36が固定されている。弁棒26はベアリング38によりガイドユニット36に対し軸支されている。このガイドユニット36は、弁棒26のガイド機能とともに、真空と大気を隔離するためのシールユニット機構を有している。
【0016】
このように弁体24は、両側から弁棒26によって支えられている。各弁棒26は、図1を見た場合、開口32の下方に設置されている。これらの弁棒26は、それぞれ同じ構成の開閉機構28により回転駆動される。各開閉機構28を作動させると、各弁棒26がそれぞれ同じ向きに同じ速度で回転することにより、弁体24は弁棒26を軸にして揺動運動を行う。
【0017】
各弁棒26の、弁箱22の外部に導出された端部は、上述の開閉機構28にそれぞれ結合されている。この開閉機構28はトッグル機構で構成されている。この開閉機構28は、主として第1揺動リンク40、第2揺動リンク42および結合リンク44により構成される。第1揺動リンク40は、駆動シャフト50を介して駆動源30の回転駆動軸に結合されている。この第1揺動リンク40は、駆動源30により駆動されて揺動運動を行い、開閉機構28の原動節として働くリンクである。第2揺動リンク42は、弁棒26に接続され、弁棒26を軸にして揺動運動を行うリンクである。結合リンク44は、第1および第2揺動リンク40および42間を結合するリンクである。第1揺動リンク40と結合リンク44の一端とは、シャフト46を介して回転自在に結合されている。また、結合リンク44の他端と第2揺動リンク42とは、シャフト48を介して回転自在に結合されている。開閉機構28はリンクカバー52により覆われている。
【0018】
このように構成してあるので、駆動源30を駆動して第1揺動リンク40を揺動させると、第1揺動リンク40の動きに結合リンク44が追従し、その結果、第2揺動リンク42が揺動し始める。第2揺動リンク42が揺動すると、第2揺動リンク42に結合された弁体24が揺動することにより、開口32の開閉動作が行われる。
【0019】
各開閉機構28それぞれは、個別の駆動源30によって駆動される。各駆動源30は、弁箱22の下部にそれぞれ固定されている。
【0020】
この実施の形態では、上述した駆動源30それぞれは、2個の同品の回転式アクチュエータにより構成される。これら回転式アクチュエータの各々の回転駆動軸(回転シャフト56)は、カップリング60を用いて直列に結合されている。すなわち、各回転シリンダ54の回転シャフト56が直線状になるように配置され、各回転シャフト56の互いに対向する端部どうしがカップリング60により連結されている。
【0021】
また、各回転シリンダ54は、回転シャフト56の延在方向が弁体24の回転軸に平行になるように、配置される。そして、各駆動源30において、一方の回転シャフト56の端部が上述した駆動シャフト50に接続されている。
【0022】
回転式アクチュエータとしては、空気圧式の回転シリンダ54を用いている。この回転シリンダ54は、エアの供給によって内部の羽根を回転させることにより、この羽根に接続された回転シャフト(ベーンシャフト)56を回転させるものである。エアポート(エア供給口)58は、各回転シリンダ54に2つずつ設けられており、エアを導入するエアポートの選択によって回転シャフト56の回転方向を制御することができる。エアポート58へのエアの導入は、弁箱22の下方に設けられたエア供給部62により行われる。
【0023】
このように、2個の回転シリンダ54を連結して用いることにより、1個の回転シリンダ54を単独で用いた場合に比べて、2倍の回転トルクを発生させることができる。
【0024】
上述した回転シリンダ54として、例えばSMC社製のロータリアクチュエータCDRB1BW30−100D−T79(商品名)を用いるのが好適である。また、上述したカップリング60として、例えば三木プーリー社製のサーボフレックスカップリングSFCWP(商品名)を用いるのが好適である。
【0025】
次に、ゲートバルブの閉動作につき説明する。まず、図4の開時の状態において、回転シリンダ54を駆動して、第1揺動リンク40を駆動シャフト50を中心に図4(B)中の反時計回りに回転させる。すると、結合リンク44は上方に押し上げられる形となり、このため第2揺動リンク42が時計回りに回転する。したがって、第2揺動リンク42の回転中心に設けられた弁棒26に対し時計回りの回転力が与えられる。この弁棒26の回転運動に伴い、弁体24は開口32の側に回転して、図5(A)に示すように弁体24の主面(Oリング64が設けられた面)が弁座に対して着座する。
【0026】
次に、ゲートバルブの開動作につき説明する。まず、図5の閉時の状態において、回転シリンダ54を駆動して、第1揺動リンク40を駆動シャフト50を中心に図5(B)中の時計回りに回転させる。すると、結合リンク44は下方に押し下げられる形となり、このため第2揺動リンク42が反時計回りに回転する。したがって、第2揺動リンク42の回転中心に設けられた弁棒26に対し反時計回りの回転力が与えられる。この弁棒26の回転運動に伴い、弁体24は開口32の側から離れる向きに回転するので、図4(A)に示すように開口32が開いた状態となる。
【0027】
次に、図6を参照して、閉時の必要回転トルクの計算例を示す。図6には、開閉機構28の、図5(B)中に太線で示したトッグル機構の部分を簡略化して示してある。
【0028】
図6中、a点はシャフト46の回転軸、b点はシャフト48の回転軸、c点は駆動シャフト50の回転軸、d点は弁棒26の回転軸、およびe点はOリング64に加わる荷重の作用点をそれぞれ示している。
【0029】
また、d点とe点との間の距離をL1とし、b点とd点との間の距離をL2とし、a点とc点との間の距離をL3とする。さらに、a点とb点とを結ぶ直線abの長さをL4とし、直線abと、b点とc点とを結ぶ直線bcとのなす角度をθ4としたとき、L4cosθ4=Xとする。また、直線bcとa点との距離をYとする。
【0030】
また、e点に発生する荷重Pの方向と、d点およびe点を結ぶ直線とのなす角度をθ1とする。また、b点に発生する力F2の方向と、直線bcとのなす角度をθ2とする。また、駆動源30によりa点に与えられる力F0の方向と、この力F0のうちa点を直線bcの側に押しやる力成分Fの方向とのなす角度をθ3とする。
【0031】
上述した各パラメータの値は以下の通りである。
L1=28mm
L2=21mm
L3=21mm
X=50.313mm
Y=3.227mm
θ1=78.7°
θ2=17.5°
θ3=8.84°
θ4=3.67°
【0032】
<計算例1>
まず、200mm相当の基板に対応するゲートバルブの場合につき、計算例を示す。弁箱22の開口32のサイズは、縦3.4cm、横22cmである。
【0033】
このとき、弁体24の主面に設けられるOリング64として、型名AS568#362、太さW=5.33、内径ID=158.12で規定される規格のOリングを用いている。三菱電線工業(株)から発行された「O−リングハンドブック」によれば、このOリングのつぶし力は、つぶししろを15%とした場合、0.25Kg/mmである。Oリングの長さは512mmなので、Oリングのつぶし力として、0.25Kg/mm×512mm=128Kgが必要である。また、1気圧=1.0Kg/cm2 重より、弁体24に作用する逆圧力は、3.4cm×22cm×1.0Kg/cm2 =74.8Kgとなる。よって、弁体24を弁座に押しつけるために必要な力Pは、合計で202.8Kgとなる。
【0034】
次に、片方の弁棒26を駆動するために必要なトルクT1を計算する。図6中のe点に与えられる荷重P1は次式(1)により計算される。
P1=P/cos(90−θ1)=202.8/cos(90−78.7)=206.8(Kg) ・・・(1)
【0035】
また、図6中のd点に発生する回転トルクT0は、次式(2)によって計算される。
T0=P1×L1=206.8×2.8=579.04(Kg・cm) ・・・(2)
【0036】
この実施の形態のゲートバルブは2本の弁棒26を備えるため、次式(3)によってトルクT1が計算される。
T1=T0/2=579.04/2=289.52(Kg・cm) ・・・(3)
【0037】
よって、片方の弁棒26を駆動するために必要なトルクT1は290Kg・cm以上となる。
【0038】
次に、駆動源30の必要トルクTを求める。図6中のb点に発生する力F2は次式(4)により計算される。
F2=T1/L2=290/2.1=138.1(Kg) ・・・(4)
【0039】
また、図6中の力F2の直線bcに沿った方向の成分F1は、次式(5)により計算される。
F1=F2/cosθ2=138.1/cos17.5=144.8(Kg)・・・(5)
【0040】
トッグルリンクの公式より次式(6)が成り立つ。
F1/F=X/(2Y) ・・・(6)
【0041】
よって、(6)式よりFが次式(7)に示すように計算される。
F=2×F1×Y/X=2×144.8×3.227/50.313=18.57(Kg) ・・・(7)
【0042】
よって、駆動源30がa点に与える力F0は次式(8)により計算される。
F0=F/cosθ3=18.57/cos8.84=18.8(Kg) ・・・(8)
【0043】
よって、駆動源30の必要トルクTは次式(9)により計算される。
T=L3・F0=2.1×18.8=39.48(Kg・cm) ・・・(9)
【0044】
以上説明したように、200mm相当の基板が通過できるゲートバルブの場合、弁体の弁座押し付け力として202.8Kg・cmが必要である。トッグル機構を用いた開閉機構28では、1軸あたりの必要回転トルクが39.48Kg・cmとなる。
【0045】
<計算例2>
次に、300mm相当の基板に対応するゲートバルブの場合につき、計算例を示す。弁箱22の開口32のサイズは、縦3.4cm、横32cmである。
【0046】
このとき、弁体24の主面に設けられるOリング64として、型名AS568#372、太さW=5.33、内径ID=221.62で規定される規格のOリングを用いている。三菱電線工業(株)から発行された「O−リングハンドブック」によれば、このOリングのつぶし力は、つぶししろを15%とした場合、0.25Kg/mmである。Oリングの長さは696mmなので、Oリングのつぶし力として、0.25Kg/mm×696mm=174Kgが必要である。また、1気圧=1.0Kg/cm2 重より、弁体24に作用する逆圧力は、3.4cm×32cm×1.0Kg/cm2 =108.8Kgとなる。よって、弁体24を弁座に押しつけるために必要な力Pは、合計で282.8Kgとなる。
【0047】
次に、片方の弁棒26を駆動するために必要なトルクT1を計算する。図6中のe点に与えられる荷重P1は次式(10)により計算される。
P1=P/cos(90−θ1)=282.8/cos(90−78.7)=288.4(Kg) ・・・(10)
【0048】
また、図6中のd点に発生する回転トルクT0は、次式(11)によって計算される。
T0=P1×L1=288.4×2.8=807.52(Kg・cm) ・・・(11)
【0049】
この実施の形態のゲートバルブは2本の弁棒26を備えるため、次式(12)によってトルクT1が計算される。
T1=T0/2=807.52/2=403.76(Kg・cm) ・・・(12)
【0050】
よって、片方の弁棒26を駆動するために必要なトルクT1は404Kg・cm以上となる。
【0051】
次に、駆動源30の必要トルクTを求める。図6中のb点に発生する力F2は次式(13)により計算される。
F2=T1/L2=404/2.1=192.4(Kg) ・・・(13)
【0052】
また、図6中の力F2の直線bcに沿った方向の成分F1は、次式(14)により計算される。
F1=F2/cosθ2=192.4/cos17.5 =201.7(Kg) ・・・(14)
【0053】
トッグルリンクの公式より次式(15)が成り立つ。
F1/F=X/(2Y) ・・・(15)
【0054】
よって、(15)式よりFが次式(16)に示すように計算される。
F=2×F1×Y/X=2×201.7×3.227/50.313=25.87(Kg) ・・・(16)
【0055】
よって、駆動源30がa点に与える力F0は次式(17)から計算される。
F0=F/cosθ3=25.87/cos8.84=26.2(Kg) ・・・(17)
【0056】
よって、駆動源30の必要トルクTは次式(18)により計算される。
T=L3・F0=2.1×26.2=55.02(Kg・cm) ・・・(18)
【0057】
以上説明したように、300mm相当の基板が通過できるゲートバルブの場合、弁体の弁座押し付け力として282.8Kg・cmが必要である。トッグル機構を用いた開閉機構28では、1軸あたりの必要回転トルクが55.02Kg・cmとなる。
【0058】
以上の計算例より、ゲートバルブを300mm相当の基板に対応させるには、駆動源の発生トルクを、200mm相当の基板に対応したゲートバルブで使用されていた駆動源の発生トルクの2倍にすれば良いことが分かる。上述したように、この実施の形態のゲートバルブでは、2個の回転シリンダを直列に組み合わせた駆動源を用いることによって、必要回転トルクの発生が実現されている。しかもこの構成によれば、複数個の回転シリンダを弁体の回転軸に平行な方向に配置するから、弁箱の奥行き幅を増加させる必要がない。よって、搬送室内の搬送ロボットのストロークを増加させる必要がない。その結果、ロボットの大型化、搬送室の占有面積の大型化、および作業性の悪化を回避できる。
【0059】
【発明の効果】
この発明のゲートバルブによれば、弁体が、当該弁体に平行な回転軸のまわりに揺動運動を行うように構成され、開閉機構がトッグル機構で構成され、開閉機構の駆動源が、回転軸に平行な方向に配置された複数個の回転式アクチュエータにより構成され、回転式アクチュエータの各々の回転駆動軸が直列に結合されている。
【0060】
この構成によれば、弁体を駆動する開閉機構がトッグル機構を有するため、開閉機構の小型化が図れるとともに、逆圧に抗する大きな力を弁体に与えることができるようになる。しかも、開閉機構の駆動源は複数個の回転式アクチュエータを弁体の回転軸に平行に配置し、これら回転式アクチュエータの回転駆動軸を直列に結合したものであるから、弁箱の奥行き幅を増加させることなく、駆動源の発生トルクを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のゲートバルブの構成を示す図である。
【図2】実施の形態のゲートバルブの構成を示す図である。
【図3】実施の形態のゲートバルブの構成を示す図である。
【図4】実施の形態のゲートバルブの構成を示す図である。
【図5】実施の形態のゲートバルブの構成を示す図である。
【図6】閉時の必要回転トルクの計算例の説明に供する図である。
【図7】典型的な真空基板処理装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10:搬送室
12a,12b,12c:処理室
14:ロードロック室
16a,16b,16c,16d:ゲートバルブ
18:処理基板
20:搬送ロボット
22:弁箱
24:弁体
26:弁棒
28:開閉機構
30:駆動源
32,34:開口
36:ガイドユニット
38:ベアリング
40:第1揺動リンク
42:第2揺動リンク
44:結合リンク
46,48:シャフト
50:駆動シャフト
52:リンクカバー
54:回転シリンダ
56:回転シャフト
58:エアポート
60:カップリング
62:エア供給部
64:Oリング0

Claims (3)

  1. 開口を有した弁箱と、該弁箱の内側に収められ、前記開口の開閉に用いられる弁体と、該弁体に接続された弁棒と、該弁棒を作動させ、前記弁箱の弁座に前記弁体を着座させる閉動作、および該弁座から前記弁体を離間させる開動作を行う開閉機構とを備えたゲートバルブにおいて、
    前記弁体が、当該弁体に平行な回転軸のまわりに揺動運動を行うように構成されており、
    前記開閉機構はトッグル機構で構成されており、
    前記開閉機構の駆動源が、前記回転軸に平行な方向に配置された複数個の回転式アクチュエータにより構成され、
    前記回転式アクチュエータの各々の回転駆動軸が直列に結合され
    前記トッグル機構は、
    前記回転駆動軸に結合され、揺動運動を行う第1揺動リンクと、
    前記弁棒に接続され、該弁棒を軸として揺動運動を行う第2揺動リンクと、
    前記第1および第2揺動リンク間を結合する結合リンクと
    を備え、
    前記結合リンクの一端は、前記回転駆動軸とは離間した位置で、前記第1揺動リンクに結合され、及び、前記結合リンクの他端は、前記弁棒とは離間した位置で、前記第2揺動リンクに結合され、
    前記閉動作をさせる際、前記第1揺動リンクの揺動に伴い、前記第2揺動リンクは前記結合リンクを介して揺動し、
    前記弁箱の弁座に前記弁体が着座した閉状態において、前記第1揺動リンクと前記結合リンクの結合点には、該結合点を、前記第2揺動リンクと前記結合リンクの結合点と前記回転駆動軸の回転軸とを結んだ直線の側に押しやる力が与えられ、かつ、前記第1揺動リンクと前記結合リンクの結合点は、前記直線とは離間している
    ことを特徴とするゲートバルブ。
  2. 請求項1に記載のゲートバルブにおいて、
    前記回転式アクチュエータが空気圧式である
    ことを特徴とするゲートバルブ。
  3. 請求項1又は2に記載のゲートバルブにおいて、
    前記閉動作をさせる際、前記第1揺動リンクを回転させると、前記第2揺動リンクは、前記結合リンクを介して、前記第1揺動リンクとは反対方向に回転する
    ことを特徴とするゲートバルブ。
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