JP7296083B1 - 回転駆動式ゲートバルブ - Google Patents

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悠介 須賀
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真矢 山口
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【課題】低コストで省スペース化を図ることができる回転駆動式ゲートバルブを提供する。【解決手段】本発明の回転駆動式ゲートバルブ1(1A)は、対向する第一開口部7及び第二開口部8を有する弁箱4と、弁箱4内に収容され、第一開口部7及び第二開口部8を選択的に開閉する弁板ユニット5(5A)と、弁板ユニット5(5A)を駆動する駆動機構6と、を備え、弁板ユニット5(5A)は、第一開口部7を開閉する第一弁板9と、第二開口部8を開閉する第二弁板10と、駆動機構6により回転し、第一弁板9及び第二弁板10を開位置又は閉位置に回転移動させる回転板11と、回転板11の回転に従動し、内部のカム機構により第一弁板9又は第二弁板10を第一開口部7又は第二開口部8に密着又は離間する方向にスライド移動させるスライド板12と、から構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、弁板を回転駆動させて弁箱の開口部を開閉する回転駆動式ゲートバルブに関する。
従来の一般的なゲートバルブは、シール材を有する弁板を昇降動作及び密着動作させることにより弁箱の開口部を密閉する方式や、対向する二枚の弁板でエアシリンダを挟み、閉位置で弁板にエアを印加することにより弁箱の開口部を直接密閉する方式が採用されている(例えば、前者の方式については特許文献1、後者の方式については特許文献2を参照)。
特開平9-324863号公報 特開2013-124773号公報
前者の方式のゲートバルブについては、弁板シール力をテコの作用で求めるため、弁箱の開口部のサイズによっては機構部が大型かつ複雑になり、重量やコストの面で競争力が無いという問題がある。また、後者の方式のゲートバルブについては、特に大型開口で有効であるが、弁板構造が複雑であり、半導体向けを含め小型ゲートバルブでは製品展開が困難であるという問題がある。
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、弁板の開閉機構を簡素化して部品点数を削減し、低コストで省スペース化を図ることができる回転駆動式ゲートバルブを提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明の回転駆動式ゲートバルブは、開口部を有する弁箱と、前記弁箱内に収容された弁板ユニットと、前記弁板ユニットを駆動する駆動機構と、を備え、前記弁板ユニットは、前記開口部を開閉する弁板と、前記駆動機構により回転し、前記弁板を開位置又は閉位置に回転移動させる回転板と、前記回転板の回転に従動し、内部のカム機構により前記弁板を前記開口部に密着又は離間する方向にスライド移動させるスライド板と、から構成され、前記弁箱は、対向する第一開口部及び第二開口部を有し、前記弁板ユニットは、前記第一開口部を開閉する第一弁板と、前記第二開口部を開閉する第二弁板と、前記駆動機構により回転し、前記第一弁板及び前記第二弁板を開位置又は閉位置に回転移動させる回転板と、前記回転板の回転に従動し、内部のカム機構により前記第一弁板又は前記第二弁板を前記第一開口部又は前記第二開口部に密着又は離間する方向にスライド移動させるスライド板と、から構成され、前記第一開口部及び前記第二開口部を選択的に開閉することを特徴とする。
また、本発明は、上記構成からなる回転駆動式ゲートバルブにおいて、前記弁板のシール面にパッキンが嵌め込まれており、当該パッキンを嵌め込むシール溝が、平面とこれに滑らかに繋がった曲面とに対して形成され、逆Ω形状のように入口付近が括れ、奥がその入口付近の括れより広い円形の断面形状に形成されていることを特徴とする。
上記の構成から明らかなように、本発明の回転駆動式ゲートバルブによれば、駆動機構を用いて回転板によって弁板を回転移動させ、スライド板によって弁板をスライド移動させる開閉機構を採用したことにより、弁板の開閉機構を簡素化して部品点数を削減し、低コストで省スペース化を図ることができるという効果がある。
半導体製造装置と本発明の回転駆動式ゲートバルブの外観を示す全体図 第一実施形態の回転駆動式ゲートバルブの構成部品を示す分解図 第一実施形態の回転駆動式ゲートバルブの弁開時の状態を示す断面図 第一実施形態の回転駆動式ゲートバルブの弁閉時の状態を示す断面図 第一実施形態の回転駆動式ゲートバルブにおける弁板ユニットの動作説明図 第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブの構成部品を示す分解図 第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブの弁開時の状態を示す断面図 第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブの弁閉時の状態を示す断面図 第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブにおける弁板ユニットの動作説明図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転駆動式ゲートバルブ1(1A)は、フラットパネルディスプレイや半導体基板を製造する装置において、真空と真空、または真空と大気を隔離するための仕切弁であり、ディスプレイや基板を製造する上で各種工程を隔離する用途に使用される。この回転駆動式ゲートバルブ1(1A)のバルブ本体2は、いわゆる弁箱タイプのバルブであって、天板3を有する角型の弁箱4と、弁箱4の内部に収容された弁板ユニット5(5A)と、弁箱4の外部に取り付けられ、弁板ユニット5(5A)を駆動する駆動機構6を備えて構成されている。
弁箱4の左右両側面には、基板を通過させるために、細長い形状で対向する一対の開口部(第一開口部7と第二開口部8)が設けられている。第一開口部7の外壁面にはプロセスチャンバPCが接続され、第二開口部8の外壁面にはトランスファーチャンバTCが接続される。そして、トランスファーチャンバTCから弁箱4を通過してプロセスチャンバPCへと搬送された基板は、第一開口部7を弁板ユニット5(5A)で閉じることにより密閉された環境下に置かれ、真空排気されたプロセスチャンバPCの室内において各種製膜のための熱、ガス、プラズマ等の処理が行われる。
弁箱4の室内空間には、第一開口部7と第二開口部8を選択的に開閉する弁板ユニット5(5A)が設けられている。図2は天板3と弁箱4を省略した構成部品の分解図であり、同図に示すように、弁板ユニット5(5A)は、第一開口部7を開閉する第一弁板9と、第二開口部8を開閉する第二弁板10と、これら二枚の弁板を回転移動させる回転板11(11a,11b)と、二枚の弁板の各々をスライド移動させるスライド板12(12a,12b)と、から構成されている。
第一弁板9と第二弁板10は、第一開口部7と第二開口部8を塞ぐサイズに設計され、断面円弧状かつ平面横長の長方形状に成形されている。第一弁板9と第二弁板10の内側面には、それぞれ平板状の取付片13(13a,13b)が設けられている。第一弁板9の取付片13aには長手方向に貫通する断面が真っ直ぐな直線長孔14が形成され、第二弁板10の取付片13bには長手方向に貫通する断面が折れ曲がった屈曲長孔15が形成されている。第一弁板9と第二弁板10の外周面には、それぞれ第一開口部7と第二開口部8の開口縁に密着する弾性シール材として、パッキン16,16が嵌め込み固定されている。
ここで、第一弁板9と第二弁板10のシール面は曲面(断面円弧状)であるため、シール材のパッキン16を嵌め込むシール溝は、本出願人が保有する特許発明(特許第5639767号)のシール溝を採用している。すなわち、このシール溝は、平面とこれに滑らかに繋がった曲面とに対して形成され、逆Ω形状のように入口付近が括れ、奥がその入口付近の括れより広い円形の断面形状になっている。その形成方法としては、平面と曲面が滑らかに繋がった弁板表面において、平面では当該平面に沿って前記断面形状のシール溝を形成するための溝カッターを平行移動させ、曲面では当該曲面から所定距離だけ離れた点を中心に溝カッターを旋回させることにより、平面と曲面とでシール溝の断面形状が同一となるように形成される。これにより、平面と曲面とで溝の深さが異なることがなくなり、シール溝から突出するパッキン16の突出高さが均一になり、弁板によるシール性能が向上する。
回転板11は、前後に配置された一対の円形板17,17で構成され、各円形板17の中心に回転軸18が設けられている。円形板17には、回転軸18の円周方向に対称的に配置された円弧状のスロット19,19と、円形板17の周縁部に対称的に配置された円形のシャフト孔20,20が貫通形成されている。これに対してスライド板12は、前後に配置された一対の方形板21,21で構成され、各方形板21の中心に軸孔22が設けられている。方形板21には、スロット19かつフランジ28に形成された長いスロットに沿うことでスライド板12の回転が0度~90度で制限できる2本のピン23,23と、取付片13に対応した左右の取付凹部24,24が形成されている。
そして、直線長孔14と屈曲長孔15にそれぞれ一本ずつシャフト25,25が挿入され、シャフト25の両端が前後の円形板17,17のシャフト孔20,20に固定される。これにより、第一弁板9と第二弁板10が回転板11に連結され、一体化される。また、方形板21の左右の取付凹部24,24に取付片13a,13bが嵌め込み固定されることにより、第一弁板9と第二弁板10がスライド板12に連結され、一体化される。さらに、方形板21の二本のピン23,23がそれぞれ円形板17の一対のスロット19,19かつフランジ28に形成された長いスロットに嵌められ、円形板17の回転軸18が方形板21の軸孔22に嵌められることにより、回転板11とスライド板12が連結され、一体化される。
このようにして、第一弁板9、第二弁板10、回転板11、スライド板12が一体化されて弁板ユニット5(5A)が構成されている。また、弁板ユニット5(5A)の内部には、回転板11のスロット19及び回転板11に連結されたシャフト25からなる原動節と、第一弁板9の直線長孔14、第二弁板10の屈曲長孔15、及びスライド板12のピン23からなる従動節とにより、回転板11の回転運動をスライド板12の直線運動に変換するカム機構(スコッチヨーク機構)が設けられている。
上記のように構成された弁板ユニット5(5A)は、モータ26を備えた駆動機構6により回転駆動される。すなわち、モータ26の出力軸27が、フランジ28の中心に設けられたボス孔29を通過して右側の回転板11bの回転軸18に直結されることにより、弁板ユニット5(5A)がモータ26に連結される。これにより、モータ26を駆動して出力軸27が回転すると、回転軸18を介して前後の回転板11a,11bが一体に回転駆動し、これに連結された第一弁板9と第二弁板10が軸心周りに回転して、開口部の開位置と閉位置の間を往復移動するように構成されている。
また、前後の回転板11a,11bが一体に回転駆動すると、これに連結された前後のスライド板12a,12bが従動し、内部のカム機構により回転運動が直線運動に変換される。これにより、第一弁板9が第一開口部7に、第二弁板10が第二開口部8に、それぞれ密着又は離間する方向にスライド移動するように構成されている。
以上が第一実施形態の回転駆動式ゲートバルブ1(1A)の構造であるが、次にその基本動作について、図3~5を参照しながら説明する。
この回転駆動式ゲートバルブ1(1A)について、図3は弁開時の状態、図4は弁閉時の状態、図5は弁板ユニット5(5A)を構成する各部品の動作を示したものである。まず図3の弁開時には、弁板ユニット5(5A)を駆動するモータ26は停止しており、弁箱4内では弁板ユニット5(5A)が回転角度0度の位置に停止している。すなわち、第一弁板9が弁箱4の天面に位置し、第二弁板10が弁箱4の底面に位置しているため、第一開口部7と第二開口部8が全開状態となっている。この全開状態のとき、第二開口部8(トランスファーチャンバTC側)から第一開口部7(プロセスチャンバPC側)へと基板を通過させることができる。
このときの弁板ユニット5(5A)の状態は、図5(A)に示すように、回転板11についてはピン23がスロット19内で軸心を通る水平面上に位置している。また、スライド板12も真横に倒れた状態であり、シャフト25を内蔵する直線長孔14と屈曲長孔15が水平面と平行に位置している。これが弁板ユニット5(5A)の「OPEN」位置である。
ここで、第一開口部7(プロセスチャンバPC側)を閉じるCLOSE状態にするには、駆動機構6のモータ26を駆動して、弁板ユニット5(5A)を回転角度0度の位置から90度の位置まで回転させる。モータ26を駆動して出力軸27が回転すると、図5(B)に示すように回転板11が回転駆動し、これに連結されたスライド板12が従動して回転駆動する。これにより、ピン23とシャフト25がそれぞれ回転し、シャフト25に連結された第一弁板9と第二弁板10が軸心周りに回転し、開位置から閉位置に移動する。これが弁板ユニット5(5A)の「OPEN→CLOSE」動作である。
そして、図5(C)に示すように回転板11が90度回転すると、スロット19内のピン23が垂直面上に移動し、固定されたフランジ28の長いスロットの終端に当たっている状態となる。また、スライド板12が追従して90度回転し、真横に倒れた状態から垂直に起立する。これにより、シャフト25を内蔵する直線長孔14と屈曲長孔15が垂直面と平行に位置し、シャフト25に連結された第一弁板9と第二弁板10が第一開口部7と第二弁板10に対向する位置まで回転移動する。これが弁板ユニット5(5A)の「CLOSE」位置である。
ここで、図5(D)に示すように、「CLOSE」位置から回転板11が110度の位置まで回転すると、スライド板12は90度の位置で停止したまま回転方向への動きが規制され、内部のカム機構により水平左方向にスライド移動する。すなわち、回転板11に連結したシャフト25が直線長孔14と屈曲長孔15の孔に沿って移動することにより、取付片13に一体化された第一弁板9が第一開口部7に向かって押され、第一弁板9の外周面のパッキン16が第一開口部7の開口縁に密着する。したがって、回転角度110度の位置でモータ26を停止させると、第一弁板9によって第一開口部7がシールされ、プロセスチャンバPC側の気密性が確保される。これが弁板ユニット5(5A)の「LOCK1」位置である。
さらに、図5(E)に示すように、「LOCK1」位置から回転板11が130度の位置まで回転すると、スライド板12は回転方向への動きが規制された状態であり、内部のカム機構により水平右方向にスライド移動する。すなわち、回転板11に連結したシャフト25が直線長孔14と屈曲長孔15の孔に沿って移動することにより、取付片13に一体化された第一弁板9が第一開口部7から離れ、それと同時に第二弁板10が第二開口部8に向かって押され、第二弁板10の外周面のパッキン16が第二開口部8の開口縁に密着する。したがって、回転角度130度の位置でモータ26を停止させると、第一開口部7が開き、第二弁板10によって第二開口部8がシールされ、トランスファーチャンバTC側の気密性が確保される。これが弁板ユニット5(5A)の「LOCK2」位置である。
以上が弁板ユニット5(5A)によるCLOSE動作であるが、OPEN動作はこれとは逆の動きになる。すなわち、弁板ユニット5(5A)を駆動するモータ26を逆回転させると、まず内部のカム機構により第二開口部8から第二弁板10が離れ、第一弁板9が第一開口部7に密着する(図5(E)~(D)の状態)。ここで、モータ26の逆回転を進めると第一弁板9が第一開口部7から離れ(図5(C)の状態)、さらに回転を進めると回転板11によって弁板ユニット5(5A)が90度回転し、弁板ユニット5(5A)が元の「OPEN」位置に戻る(図5(B)~(A)の状態)。
このように、第一実施形態の回転駆動式ゲートバルブ1(1A)によれば、駆動機構6のモータ26を回転させることにより、第一弁板9が第一開口部7に密着又は離間し、第二弁板10が第二開口部8に密着又は離間するため、第一開口部7と第二開口部8を選択的に開閉することができる。これにより、いずれか一方の開口部を閉じた状態でチャンバの気密性を保ちながら、天板3を外して他方の弁板を外部に取り出すことができ、クリーニングやパッキンの交換等のメンテナンス作業を容易に行うことが可能になる。このように、回転駆動式の片側シール機構を採用することにより、メンテナンス性向上とダウンタイム短縮を図ることができる。
なお、上述した第一実施形態では、二枚の弁板(第一弁板9と第二弁板10)を有する弁板ユニット5(5A)によって第一開口部7と第二開口部8を選択的に開閉するものとしたが、一枚の弁板でいずれか一方の開口部のみを開閉する構造を採用することも可能である。
図6~9は、本発明における第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブ1(1B)を示したものである。図6は天板3と弁箱4を省略した構成部品の分解図であり、同図に示すように、第二実施形態の弁板ユニット5(5B)は、第一開口部7を開閉する第一弁板9と、一枚の第一弁板9を回転移動させる回転板11(11a,11b)と、第一弁板9をスライド移動させるスライド板12(12a,12b)と、から構成されている。
回転板11は、前後に配置された一対の円形板17,17で構成されているが、各円形板17の周縁部には円形のシャフト孔20が一箇所のみに貫通形成されている。これに対してスライド板12は、前後に配置された一対の半円形板30,30で構成されており、各半円形板30には、取付片13に対応した取付凹部24が片側のみに形成されている。その他の構成は第一実施形態と同じであるので、同一部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
そして、直線長孔14に一本のシャフト25が挿入され、シャフト25の両端が前後の円形板17,17のシャフト孔20,20に固定されることにより、第一弁板9が回転板11に連結され、一体化される。また、半円形板30の片側に形成された取付凹部24に取付片13が嵌め込み固定されることにより、第一弁板9がスライド板12に連結され、一体化される。さらに、半円形板30の二本のピン23,23がそれぞれ円形板17の一対のスロット19,19に嵌められ、円形板17の回転軸18が半円形板30の軸孔22に嵌められることにより、回転板11とスライド板12が連結され、一体化される。
このようにして、第一弁板9、回転板11、スライド板12が一体化されて第二実施形態の弁板ユニット5(5B)が構成されている。また、弁板ユニット5(5B)の内部には、回転板11のスロット19及び回転板11に連結されたシャフト25からなる原動節と、第一弁板9の直線長孔14及びスライド板12のピン23からなる従動節とにより、回転板11の回転運動をスライド板12の直線運動に変換するカム機構(スコッチヨーク機構)が設けられている。
以上が第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブ1(1B)の構造であるが、次にその基本動作について、図7~9を参照しながら説明する。
この回転駆動式ゲートバルブ1(1B)について、図7は弁開時の状態、図8は弁閉時の状態、図9は弁板ユニット5(5B)を構成する各部品の動作を示したものである。まず図7の弁開時には、弁板ユニット5(5B)を駆動するモータ26は停止しており、弁箱4内では弁板ユニット5(5B)が回転角度0度の位置に停止している。すなわち、第一弁板9が弁箱4の天面に位置しているため、第一開口部7と第二開口部8が全開状態となっている。この全開状態のとき、第二開口部8(トランスファーチャンバTC側)から第一開口部7(プロセスチャンバPC側)へと基板を通過させることができる。
このときの弁板ユニット5(5B)の状態は、図9(A)に示すように、回転板11についてはピン23がスロット19内で軸心を通る水平面上に位置している。また、スライド板12も真横に倒れた状態であり、シャフト25を内蔵する直線長孔14が水平面と平行に位置している。これが弁板ユニット5(5B)の「OPEN」位置である。
ここで、第一開口部7(プロセスチャンバPC側)を閉じるCLOSE状態にするには、駆動機構6のモータ26を駆動して、弁板ユニット5(5B)を回転角度0度の位置から90度の位置まで回転させる。モータ26を駆動して出力軸27が回転すると、図9(B)に示すように回転板11が回転駆動し、これに連結されたスライド板12が従動して回転駆動する。これにより、ピン23とシャフト25がそれぞれ回転し、シャフト25に連結された第一弁板9が軸心周りに回転し、開位置から閉位置に移動する。これが弁板ユニット5(5B)の「OPEN→CLOSE」動作である。
そして、図9(C)に示すように回転板11が90度回転すると、スロット19内のピン23が垂直面上に移動する。また、スライド板12が追従して90度回転し、真横に倒れた状態から垂直に起立する。これにより、シャフト25を内蔵する直線長孔14が垂直面と平行に位置し、シャフト25に連結された第一弁板9が第一開口部7に対向する位置まで回転移動する。これが弁板ユニット5(5B)の「CLOSE」位置である。
ここで、図9(D)に示すように、「CLOSE」位置から回転板11が110度の位置まで回転すると、スライド板12は90度の位置で停止したまま回転方向への動きが規制され、内部のカム機構により水平左方向にスライド移動する。すなわち、回転板11に連結したシャフト25が直線長孔14に沿って移動することにより、取付片13に一体化された第一弁板9が第一開口部7に向かって押され、第一弁板9の外周面のパッキン16が第一開口部7の開口縁に密着する。したがって、回転角度110度の位置でモータ26を停止させると、第一弁板9によって第一開口部7がシールされ、プロセスチャンバPC側の気密性が確保される。これが弁板ユニット5(5B)の「LOCK1」位置である。
以上が弁板ユニット5(5B)によるCLOSE動作であるが、OPEN動作はこれとは逆の動きになる。すなわち、弁板ユニット5(5B)を駆動するモータ26を逆回転させると、第一弁板9が第一開口部7から離れ(図9(C)の状態)、さらに回転を進めると回転板11によって弁板ユニット5(5B)が90度回転し、弁板ユニット5(5B)が元の「OPEN」位置に戻る(図9(B)~(A)の状態)。
このように、第二実施形態の回転駆動式ゲートバルブ1(1B)によれば、駆動機構6のモータ26を回転させることにより、第一弁板9が第一開口部7に密着又は離間するため、第一開口部7を開閉することができる。なお、第二開口部8のみを開閉したい場合には、弁板ユニット5(5B)について第一弁板9に換えて第二弁板10を取り付ければ良い。これにより、いずれか一方の開口部を閉じた状態でチャンバの気密性を保ちながら、天板3を外して他方の弁板を外部に取り出すことができ、クリーニングやパッキンの交換等のメンテナンス作業を容易に行うことが可能になる。このように、回転駆動式の片側シール機構を採用することにより、メンテナンス性向上とダウンタイム短縮を図ることができる。
1:回転駆動式ゲートバルブ
2:バルブ本体
3:天板
4:弁箱
5:弁板ユニット
6:駆動機構
7:第一開口部
8:第二開口部
9:第一弁板
10:第二弁板
11:回転板
12:スライド板
13:取付片
14:直線長孔
15:屈曲長孔
16:パッキン
17:円形板
18:回転軸
19:スロット
20:シャフト孔
21:方形板
22:軸孔
23:ピン
24:取付凹部
25:シャフト
26:モータ
27:出力軸
28:フランジ
29:ボス孔
30:半円形板

Claims (2)

  1. 開口部を有する弁箱と、
    前記弁箱内に収容された弁板ユニットと、
    前記弁板ユニットを駆動する駆動機構と、を備え、
    前記弁板ユニットは、
    前記開口部を開閉する弁板と、
    前記駆動機構により回転し、前記弁板を開位置又は閉位置に回転移動させる回転板と、
    前記回転板の回転に従動し、内部のカム機構により前記弁板を前記開口部に密着又は離間する方向にスライド移動させるスライド板と、から構成され
    前記弁箱は、対向する第一開口部及び第二開口部を有し、
    前記弁板ユニットは、
    前記第一開口部を開閉する第一弁板と、
    前記第二開口部を開閉する第二弁板と、
    前記駆動機構により回転し、前記第一弁板及び前記第二弁板を開位置又は閉位置に回転移動させる回転板と、
    前記回転板の回転に従動し、内部のカム機構により前記第一弁板又は前記第二弁板を前記第一開口部又は前記第二開口部に密着又は離間する方向にスライド移動させるスライド板と、から構成され、
    前記第一開口部及び前記第二開口部を選択的に開閉することを特徴とする回転駆動式ゲートバルブ。
  2. 前記弁板のシール面にパッキンが嵌め込まれており、当該パッキンを嵌め込むシール溝が、平面とこれに滑らかに繋がった曲面とに対して形成され、逆Ω形状のように入口付近が括れ、奥がその入口付近の括れより広い円形の断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転駆動式ゲートバルブ。
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