JP2006329361A - バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化、軽量化が可能で、真空系にも使用可能な気密性の得られる新規なバルブを提供すること。
【解決手段】 複数の流体流路孔を設けた外殻4と、外殻4内に回転可能に保持された回転支持体6と、回転支持体6に支持され、回転支持体6の回転軸からの距離が変化自在であると共に、回転軸に向かう付勢力が付与されている弁体8と、外殻4の内面に流体流路孔26の1つを囲んで形成された弁座21と、弁体8を付勢力に抗して押圧し、回転軸から離れるように変位させ、弁座21に当接した状態で保持する押圧/保持機構10と、を備えたバルブであって、閉鎖時には、回転支持体6の回転によって弁体8が弁座21と対向する位置に移動すると共に、押圧/保持機構10によって弁体8が弁座21に当接して保持され、開通時には、弁体8が弁座21から離反すると共に回転支持体6の回転によって移動し、流体流路孔26の少なくとも2つが連通する。
【選択図】図3

Description

本件発明は、流体流路を開閉するバルブに関し、特に気体流路を開閉するための小型、軽量の回転バルブに関する。
従来、流体流路を開閉する回転バルブ又はボールバルブとして、種々のものが知られている(特許文献1〜5等)。これらの回転バルブ又はボールバルブは、小型化が容易なことから気体、液体、粉体等の流体流路を簡便に開閉する用途に用いられる。
一方、電子顕微鏡やイオン顕微鏡などの各種分析装置や半導体処理装置では、真空排気系に比較的気密性の高いバルブが必要となる。例えば、こうした装置の真空室では、ターボ分子ポンプを用いる際は1×10―2〜1×10―5(Pa)、イオンポンプを用いる際は1×10―5〜1×10―9(Pa)の真空度を必要とすることが多い。これらの真空室を保持/接続するために、各真空室間には気密性の高いバルブが必要となる。従来、こういった用途のバルブには、気密性の高いL型バルブやゲートバルブ等のバルブが用いられてきた(特許文献6参照)。
特開平10―213238号公報 特開2002―39406号公報 特表2001―521112号公報 特開2004―150448号公報 特開2000―104837号公報 特許第2910542号公報
近年、電子顕微鏡やイオン顕微鏡等の装置の真空排気系については、小型化、軽量化が求められている。しかしながら、こうした真空系の装置に従来の回転バルブやボールバルブを用いた場合、一般的な回転バルブやボールバルブでは、弁座と弁体の間の密着力が弱く、気密性が不足してしまう。一方、弁座と弁体の間に必要な気密性を得ようとすると、弁座と弁体の間の摩耗が生じる、或いはバルブの構成が複雑になってバルブが大型化する、といった問題があった。また、気密性の高いL型バルブやゲートバルブ等は、バルブ開口部を封止する弁体が直動する為、弁体の移動容積を確保する必要があるので、同等の開口面積を封止する際は回転バルブやボールバルブに対し大型化されるという問題があった。
そこで本件発明は、小型化、軽量化が可能で、高真空にも使用可能な気密性の得られる新規なバルブを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件発明に係るバルブは、複数の流体流路孔を設けた外殻と、前記外殻内に回転可能に保持された回転支持体と、前記回転支持体に支持され、前記回転支持体の回転軸からの距離が変化自在であると共に、前記回転軸に向かう付勢力が付与されている弁体と、前記外殻の内面に前記流体流路孔の1つを囲んで形成された弁座と、前記弁体を前記付勢力に抗して押圧し、前記回転軸から離れるように変位させ、前記弁座に当接した状態で保持する押圧/保持機構と、を備えたバルブであって、
閉鎖時には、前記回転支持体の回転によって前記弁体が前記弁座と対向する位置に移動すると共に、前記押圧/保持機構によって前記弁体が前記弁座に当接して保持され、
開通時には、前記弁体が前記弁座から離反すると共に前記回転支持体の回転によって移動し、前記流体流路孔の少なくとも2つが連通することを特徴とする。
本件発明のバルブは、構成が簡易であるため、小型化、軽量化が可能であり、しかも弁体が回転支持体に移動自在に配設されると共に、弁体を弁座に押圧/保持する機構を備えるため、真空系にも使用可能な気密性が得られる。
尚、ここで「回転軸に向かう付勢力」とは、付勢力に回転軸に向かうベクトル成分が含まれることを指す。従って、付勢力そのものが、必ずしも回転軸に真っ直ぐ向かうものでなくても良い。
上記押圧/保持機構として、例えば、弁体に対して前進、後退可能となるように配設されたプッシャピンを含むことが好ましい。プッシャピンの前進、後退によって開弁、閉弁動作を行えば、バルブをさらに小型化、軽量化でき、かつ、簡易な操作で確実な開閉弁が可能となる。また、この場合に弁体の当接状態を保持するには、プッシャピンを前進時に螺子固定することが好ましい。これによって簡易な構成で確実に当接状態を保持することができる。特に、プッシャピンの周面の一部に螺刻し、回転支持体又は外殻に形成されたプッシャピン支持部と螺合させれば、少ない部材点数で保持機構を実現することができる。また、プッシャピンの螺合動作に伴ってプッシャピンが前進するため、押圧操作と保持操作を一体化でき、かつ、弁体への押圧力も螺子の回転量によって調整できるようになる。
弁体に対して回転軸に向かう付勢力を付与するには、例えば、弁体と回転支持体の間に板バネを挿入すれば良い。本件発明のバルブにおいて弁体の変位量は僅かでよいため、簡易な板バネを使用することができる。また、板バネを使用することでバルブの小型、軽量化が可能となる。
また、回転支持体が、流体流路孔の少なくとも2つと連通可能な連通孔を備えることが好ましい。回転支持体に連通孔を設けることにより、流体の流路と押圧/保持機構などを分離することができる。従って、流体との直接接触による押圧/保持機構の劣化を防止することができる。
また、押圧/保持機構として、回転により弁体を押圧可能なカムを含んでも良い。弁体の押圧をカムによって行うことにより、簡易な構成で強い押圧力を実現することができる。また、このカムのカム面に上死点を形成し、その上死点を越えてカムを回転させることによって弁体の当接状態を保持するようにすれば、押圧を保持するための特別の部材が不要になり、より小型、軽量のバルブが提供できる。
さらに、このカムを回転支持体で兼用すれば、さらに小型、軽量化が可能となり好ましい。この場合、弁体が回転支持体と一体に回転可能となるようにバネ等によって弁体を回転支持体に密着させ、さらに、弁体の順回転が弁座に対向する位置で停止するようなストッパを形成することが好ましい。そうすれば、閉鎖時には、回転支持体を順回転させ、弁体がストッパに当接した後、さらに回転支持体を順回転させれば、カム形状の回転支持体が弁体を押圧し、弁体を弁座に当接させることができる。一方、開通時には、回転支持体を逆回転させれば、弁体に加わっていた押圧力を解除して、弁体を弁座から離反させることができる。即ち、カムの回転動作だけで、バルブの開閉を行うことができる。尚、ここで「順回転」とは、バルブを閉鎖させる回転支持体の回転方向を指し、「逆回転」とは、バルブを開通させる回転支持体の回転方向を指す。
また、回転支持体は、逆回転させた時に弁体と係止可能な係止部を有し、開通時に、この係止部が弁体に係止することが好ましい。これによって、弁体が弁座に貼り付いたような場合であっても、バルブの開通動作を確実に行うことができる。
以上のように、本件発明に係るバルブは、構成が簡易であるため、小型化、軽量化が可能であり、しかも弁体が回転支持体に移動自在に配設されると共に、弁体を弁座に押圧/保持する機構を備えるため、真空系にも使用可能な気密性が得られる。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係るバルブを示す分解斜視図である。図1に示すように、本実施の形態のバルブ1は、片開口の円筒胴部20に配管継手22及び24が接続された外殻4と、外殻4の円筒胴部20に回転可能に挿入された入子2とから成る。
入子2は、円筒胴部20の内径よりもやや小さな径を持つ円柱芯体6(=回転支持体)を有しており、円柱芯体6の周面6aには互いに対向する2カ所を貫通する連通孔12が形成されている。また、円柱芯体6の一方の端面6bには、円柱芯体6を手動で回転させるための取手16が接続され、他方の端面6cには円柱芯体6の回転軸となる軸体15が接続されている。さらに、円柱芯体6の周面6aには、連通孔12から略90°回転した位置に、略円形の弁体8が埋設されている。弁体8は、円柱芯体6の回転軸からの距離が変化自在となるように埋設されており、円柱芯体6の端面6bから挿入された棒状のプッシャピン10に押されて周面6aから突出できるようになっている。
一方、外殻4の円筒胴部20は、一方の端面が入子2を挿入するための開口28となっており、他方の端面内側には入子2の軸体15を嵌入するための軸受(図示せず)が配設されている。これによって入子2は、円筒胴部20の内側面に対して円筒胴部20と略同軸に回転可能となっている。また、円筒胴部20には、入子2の連通孔12と連通可能な位置に、流体流路孔26を有する配管継手22及び24が接続されている。
図1に示すバルブ1は、入子2の円柱芯体6を外殻4の円筒胴部20に挿入し、円柱芯体6の端面に形成された軸体15を円筒胴部20の底面に固定された軸受けに嵌入して組み立てられる。そして、入子2を外殻2内で回転させると共に、入子2のプッシャピンを前進、後退させることによってバルブ1の開閉を行う。
図2A及び2Bは、各々、図1に示すバルブ1が閉鎖した状態(図2A)及び開通した状態(図2B)を示す斜視図である。まず、バルブ1を閉鎖した状態について説明する。バルブ1を閉鎖するには、図2Aに示すように、入子2を外殻4内で回転させ、弁体8を一方の配管継手22と対向する位置まで移動させる。このとき、弁体8が円柱芯体6の周面6aと面一又は周面6aよりも陥入した位置となるように、バネ等(図示せず)によって円柱芯体6の内側に向かう付勢力が付与されている。そして、弁体8が配管継手22の流路孔26と対向した状態で、プッシャピン10を前進させて弁体8を押圧し、円柱芯体6の周面6aから突出するように弁体8を外向き(動径方向に外向き)に変位させる。そして弁体8を円筒胴部20の流路孔26を囲む内周面に当接させる。この円筒胴部20の流路孔26を囲む内周面が弁座となる。そして弁体8が弁座に十分に当接した状態でプッシャピン10を固定することにより、バルブの閉鎖状態が保持される。プッシャピン10を固定するには、後述するように、プッシャピン10を円柱芯体6に螺合させる等すれば良い。
一方、バルブ1を開通するには、まず、プッシャピン10を後退させて弁体8を円筒胴部20の内周面(=弁座21)から離反させる。そして、図2Bに示すように、入子2を回転させて、円柱芯体6の連通孔12を配管継手22及び24の流路孔26と連通させることにより、バルブを開通状態にする。
本実施の形態におけるバルブ1によれば、バルブの開閉及び閉鎖状態の保持にアクチュエータ、圧縮空気、電磁力等がなくとも、弁体8は、プッシャピン10から加わる押圧力によって弁座である円筒胴部20の内周面(弁座21)に強力に押しつけ可能となる。従って、上述のような極めて簡易な構成で比較的高い気密性を確保することができる。しかも、入子2を回転させる際には、弁体8は円筒胴部20の内周面(=弁座)から離反しているため、弁体8の摩耗や削滓による気密性の低下も抑制される。
以下、図3乃至6を参照しながら、バルブ1の各構成についてさらに詳細に説明する。図3は、図2AのA−A’断面を示す断面図である。図4は、図3のB−B’断面を示す断面図であり、図5は、図3のC−C’断面を示す断面図である。また、図6は、図5の部分Dを拡大した部分拡大断面図である。尚、図3及び4では、図面の簡単のために取手16は省略している。
図3及び図4に示すように、外殻4は、片開口の円筒胴部20に配管継手22及び24が接続されて成る。配管継手22及び24には、流体流路となる流路孔26が形成されている。また、円筒胴部20の閉じられた底面には、ボールベアリング方式等の軸受19が固定されている。この軸受19に入子2の軸体15を固定することによって入子2の円滑な回転動作が可能となる。また、外殻4の円筒胴部20と入子2の円柱芯体6との間にはOリング32が2重に配設されており、外殻4と入子2の間の気密性を高めている。
一方、入子2は、図3乃至図5に示すように、円筒胴部20の内径よりもやや小さな径を持つ円柱芯体6(=回転支持体)を有している。円柱芯体6に接続した軸体15を軸受19に固定し、円柱芯体6の外径を円筒胴部20の内径よりもやや小さくすることにより、円柱芯体6の回転動作を円滑にすると共に、円柱芯体6と円筒胴部20との間でおきる摩耗や削屑の発生を防止できる。
また、円柱芯体6には、円柱芯体6が回転した際に配管継手22及び24と連通する連通孔12が形成されている。尚、連通孔12は、外殻4に形成された継手22及び24と連通可能なものであれば、どのようなものでも良い。例えば、外殻4に3以上の継手が接続されている場合、それらの2以上と連通可能な構成であれば、L字状、T字状、直線状など種々の形状をとり得る。このように円柱芯体6に連通孔12を設けて流体流路とすれば、流体に腐食性があるような場合に、バルブを通過する流体とバルブ内の各部品の直接接触を避けることができる利点がある。
また、図3及び図6に示すように、円柱芯体6の周面6aには、連通孔12と異なる位置に、円柱状のザグリ孔14が形成されており、その中に弁体8がザグリ孔14内周面に沿って移動可能な様に埋設されている。円柱状のザグリ孔14は円柱芯体6の周面から円柱芯体の中心軸に向かって形成されており、その中に埋設された弁体8は、例えば摺動によって円柱芯体6の回転軸と直交する方向に変位可能である。また、図3に示すように、弁体8は、円筒胴部20の流路孔26を囲む内周面(=弁座)21に当接可能な位置に配設されている。図4に示すように、弁体8は、平面視において略円形に形成されている。但し、弁体8は少なくとも流路孔26を塞ぐことのできる面積を有していれば、その平面形状は図4に示す円形に限らず、矩形などであっても良い。さらに図6に示すように、弁体8の表面は凸曲面となっている。これによって、弁体8と弁座となる円筒胴部20の内周面21とが密着可能となる。
弁体8は、ある程度の弾性のある材料によって構成することが好ましく、例えば、ポリイミド、フッ素ゴム、銅、アルミ、又は銅やアルミの合金から成ることが好ましい。このような材料を用いれば、弁座21との密着性が良好になり、バルブの気密性が向上する。尚、バルブの気密性を一層高めるために、弁座21又は弁体8の座面にOリングを配設しても良い。
また、図4乃至6に示すように、弁体8に対して円柱芯体6の回転軸に向かう付勢力を付与するために、弁体8と円柱芯体6との間に板バネ34が配設されている。即ち、弁体8の表面が円柱芯体6の周面と面一又はそれよりも陥入した状態において、板バネ34の一端をピン36によって弁体8に固定し、他端をピン37によって円柱芯体6に固定している。これによって、弁体8が円柱芯体6の周面と面一又はそれよりも突出した状態においては、板バネ34によって、弁体8を円柱芯体6の回転軸に向かわせる付勢力が働くようになる。ここで板バネ34が占めるスペースや板バネ34の重量は僅かであるため、バルブの小型化、軽量化が可能となる。尚、板バネ34を用いると弁体8の変位可能な距離は小さくなるが、弁体8の変位量は弁座21と当接/離反できるだけあれば足りるため、特に問題ない。また、弁体8に付勢力を付与するための構成は、板バネに限られない。例えば、適当なコイルバネを用いても良い。また、弁体8自身の弾性変形性を利用して、弁体8の一部を適当な板バネ形状に加工する等して付勢力を付与しても良い。
さらに、図3及び図4に示すように、弁体8を埋設したザグリ孔14に連通するように横孔13が円柱芯体8に形成されており、横孔13にプッシャピン10が挿入されている。プッシャピン10と横孔13の間には気密性を高めるためにOリング30が配設されている。図3に示すように、プッシャピンの先端10cは先細の楔状に加工されている。従って、プッシャピン10を前進させ、プッシャピンの先端10cを弁体8の底面8aとザグリ孔14の底面との間に挿入すると、その挿入量に応じて、板バネ34の付勢力に抗して弁体8を弁座21に向かって変位させる押圧力が加わる(=押圧機構)。尚、図3に示すように、弁体8の底面8aもプッシャピンの進行方向に対して斜めに傾斜させれば、プッシャピン10の挿入が容易になると共に、プッシャピン10の挿入量による押圧力の制御が容易となる。尚、このときプッシャピン10の先端10cと弁体8の底面8aとの傾斜角を揃えれば、両者の間の摺動が容易となり好ましい。
そして図3及び図4に示すように、プッシャピン10の周面の一部10bに雄螺子が螺刻されており、横孔13の内周面に形成された雌螺子9と螺合するように構成されている。これにより、弁体8が弁座21に当接した状態で、弁体8に加わる押圧力を保持したままプッシャピン10を固定することが可能となる。従って、バルブ1を気密性の高い状態で閉鎖することができる(=保持機構)。尚、プッシャピン10を固定するための手段(=保持手段)は、プッシャピン10への螺刻に限られない。例えば、プッシャピン10の周面に適当な引掛用の係止溝を形成し、横孔13の内周に形成した適当な突起部に係止させても良い。また、プッシャピン10の周面に適当な係止孔を穿ち、円柱芯体6の周面から挿入したピンをその係止孔に挿入しても良い。但し、プッシャピン10の周面に螺刻して保持機構とすれば、少ない部材点数でバルブの閉鎖状態を安定に保持することが可能となる。さらに、プッシャピン10の螺合動作に伴ってプッシャピン10が前進するため、弁体8を押圧/保持する操作が簡易かつ確実になり、弁体8に加える押圧力も容易に調整することができる。
ここで、円筒胴部20、配管継手22、24、円柱芯体6、及びプッシャピン10の構成材料としては、一般的なバルブの構成材料を用いることができる。特に本実施の形態のバルブでは、弁体8が弁座21に向かって移動して閉弁動作を行うため、円筒胴部20や円柱芯体6に高い寸法精度が必要とされず、比較的安価な材料を用いることが可能である。例えば、SUS、リン青銅、ベリリウム銅、真鍮、アルミ合金等を用いることが好ましい。尚、プッシャピン10と円柱芯体6の間など、互いに接する部分には焼付けや噛み込みを起こさないように異なる材料を用いることが好ましい。
尚、本実施の形態では、円柱芯体6にプッシャピン10を配設する例について説明したが、プッシャピン10の配設位置はこれに限定されない。弁体8を弁座21に向かって押圧可能な位置であれば、他の部材、例えば外殻4にプッシャピンを配設しても良い。
実施の形態2
本実施の形態では、入子中の回転支持体(実施の形態1における円柱芯体6)の一部をカム形状にすることにより、回転支持体の回転動作だけで閉弁、開弁動作が可能な例について説明する。尚、実施の形態1と共通する構成や材料に関する説明は省略する。
図7Aは、実施の形態2に係るバルブ11を示す斜視図であり、図7Bは、図7Aに示すバルブのカバー40を取り外した斜視図、図7Cは、カバー40の平面図である。図7A〜Cに示すバルブは、片開口の円筒胴部20に配管継手22及び24が接続され、開口部にカバー40が取り付けられた外殻4と、外殻4の円筒胴部20に回転可能に挿入された入子2とから成る。
入子2は、図7Bに示すように、所定の回転軸周りに回転可能な板カム形状のカム部材46(=回転支持体)と、カム部材46の回転軸付近に取り付けられた棒状の取手46と、カム部材46のカム面に引張りバネ50によって取り付けられた弁体8とから成る。弁体8には、バネ50によってカム部材46の回転軸に向かう付勢力が付与されており、これによって弁体8がカム部材46に密着し、両者が一体に回転する。尚、カム部材46の取手44を取り付けたのと逆側の端面にはカムの回転軸となる軸体(図示せず)が形成されている。また、取手46は入子2を収納した際に外殻4の外側に延びるよう配設されており、これによってカム部材46を外殻4の外側から手動で回転させることができる。また、引張りバネ50は、弁体8とカム部材46の左右両面に計2つ取り付けられている。各引張りバネ50の一端は弁体8の両面に形成されたガイドピン49に固定され、他端はカム部材46にピン48によって固定されている。
一方、外殻4の円筒胴部20は、一方の端面が入子2を挿入するために開口されており、他方の端面は閉じられている。その閉じた端面の内側にはカム部材46の軸体を嵌入するための軸受(図示せず)が配設されている。また、円筒胴部20には、流体流路孔26を有する配管継手22及び24が接続されている。円筒胴部20の開口は、入子2を内部に固定した後、カバー40で塞がれる。図7Cに示すように、カバー40の中央には、入子2の取手44を通す貫通孔41が形成されており、カバー40の一方の主面には弁体8のガイドピン49と係合するためのガイド溝42が形成されている。また、円筒胴部20の底面にも、カバー40と同様のガイド溝42が形成されている。尚、カバー40の貫通孔41の内周に気密性を高めるためのOリング(図示せず)を配設しても良い。
図7A〜Cに示すバルブ1は、入子2を外殻4の円筒胴部20に挿入し、カム部材26の回転軸である軸体(図示せず)を円筒胴部20の底面に固定された軸受け(図示せず)に嵌入し、さらに取手44を通したカバー40を円筒胴部20の開口に嵌込むことによって組み立てられる。そして、外殻4の外側から手動で取手44を回すと、弁体8の両面に形成したガイドピン49がガイド溝42内を滑動しながら入子2が回転し、ガイドピン49がガイド溝42の終端でストップした後、さらに取手44を回転することによってバルブが閉鎖する。即ち、本実施の形態のバルブでは、取手44の回転だけでバルブを開閉できる。
以下、図8A、図8B及び図9を参照しながら、バルブ11の動作についてさらに詳細に説明する。図8A及び8Bは、各々、バルブ11が開通した状態(図8A)及び閉鎖した状態(図8B)を示す斜視図である。図8A及び8Bでは、動作の理解を容易にするためにカバー40を省略している。また、図9は、バルブ11内の各部材の位置関係を開通状態(破線)と閉鎖状態(実線)について示す模式図である。
まず、バルブ11が開通状態にあるときについて説明する。図8A及び図9に示すように、弁体8は配管継手22から略90°回転した位置にある。このとき弁体8のガイドピン49は、ガイド溝42の末端に位置している。また、弁体8はバネ50の付勢力によってカム部材46のカム面のカム径の小さな部分に密着している(図中、カム径が「a」の部分)。その結果、弁体8は円筒胴部20の内面から離間している。さらに、カム部材46の端部に形成された略L字状の係止部46aが弁体8の端部に係合している。
この状態から取手44を図面上で右回りに回転させると(=順回転)、ガイドピン49がガイド溝42のもう一方の末端42aに突き当たるまで、カム部材46と弁体8が一体となって回転する。このガイド溝42の末端42aは、弁体8の回転方向の動きを規制するストッパとして機能する。また、ガイドピン49がガイド溝42の末端42aに突き当たった状態では、弁体8が円筒胴部20の流路孔26を囲む内周面21(=弁座)に対向している。そこから、さらに取手44を図面上で右回り(=順方向)に回転させると、図8B及び図9に示すように、弁体8を残してカム部材46だけが回転し、弁体8はカム面のカム径が大きな部分(図中、カム径が「a+α」の部分)に接触するようになる。このため、弁体8に対して弁座21に向かわせる押圧力が働く(=押圧機構)。弁体8の動きを規制するガイド溝42は末端42aから弁座に向かって延長した枝部42bを有しているため、この押圧力によって弁体8が弁座21に向かって移動し、弁座21に当接する。こうしてバルブ11が閉鎖される。
バルブ11の閉鎖状態を維持するためには、入子2の回転位置を上述の閉鎖状態で保持すれば良い(=保持機構)。この保持のための機構は、固定ピン、固定螺子、係合等の種々の手段で実現することができるが、カム部材46自身の形状によって実現することが小型化、軽量化の点で有利である。即ち、カム部材46のカム面に上死点を設けておき、弁体8が弁座21に当接する直前又は当接するとほぼ同時に、弁体8とカム面の接触位置がカム面の上死点を越えるようにすれば良い(弁体8が弁座21に当接すると同時に上死点を越える場合には、弁体8が弾性変形する分だけカム部材46をさらに回転させる)。このようにすれば、カム部材46が閉鎖状態を解除する方向に回転するには、再び上死点を越えるエネルギーが必要になるため、弁体8が弁座21に当接した状態、即ちバルブの閉鎖状態が保持される。この保持機構によれば、少ない部品点数で押圧/保持機構が実現できるため、バルブの小型化、軽量化に極めて有利である。しかも、取手44の回転という単一の動作でバルブの閉鎖と閉鎖状態の維持が可能になるため、バルブの開閉も容易になる。
バルブ11を再び開通状態に戻すには、取手44を図面上で左回りに回転させれば良い(=逆回転)。このとき弁体8のガイドピン49は、回転方向に略垂直に延びた枝部42bに位置しているため、弁体8の逆回転方向の移動は規制されている。従って、弁体8は止まったままカム部材46だけが図中左回りに回転し、バネ50の付勢力によって弁体8は再びカム径の小さな部分に接するようになる。これに伴い、弁体8にカム部材46から加わっていた押圧力が解除されるため、バネ50の付勢力によって、弁体8は円筒胴部20の内周面(=弁座)21から離反してカム部材46の回転中心に向かって移動する。そしてガイドピン49が枝部42bから外れて弁体8が再び回転可能になり、その後、弁体8とカム部材46は一体となって回転する。
ここでガイド溝42の枝部42bのように、弁体8と弁座21との当接状態において弁体8の逆回転方向の動きを規制するストッパを設けておけば、弁体8の摩耗や削れを防止できる点で有利である。即ち、上述のようなストッパがなければ、バルブ11の閉鎖状態からカム部材46の逆回転を開始すると、弁体8が弁座21に当接したまま回転運動を始める場合がある。そうすると弁体8と弁座21が擦れ、弁体8の表面の摩耗や削れが発生し、バルブの気密性が低下する原因となる。一方、弁体8と弁座21との当接状態において弁体8の逆回転方向の動きを規制するストッパを設けておけば、弁体8が弁座21から離反してから回転運動を始めるため、弁体8の摩耗や削れが防止できる。尚、このストッパは、弁体8が弁座21から離反した後、解除されるように配設しておく必要がある。
また、本実施の形態では、弁体8を弁座21から確実に離反させるために、弁体8の端部と係合する係止部46aをカム部材46に設けている。即ち、弁体8が弁座21に貼り付いている場合など、バネ50の付勢力だけでは弁体8が弁座21から離れない場合がある。この場合、カム部材46が逆向きに回転しても弁体8は弁座21に残ったままとなり、弁体8とカム部材46とが互いに離れてしまう。その状態のままでカム部材46をさらに回転させると、バネ50が伸びきったり、カム部材46のエッジで弁体8を逆に押し込んだり、といった不具合が生じる恐れがある。しかし、そのような場合であっても、図9に示すようにカム部材の係止部46aを設け、係止部46aが弁体8と係合する際に弁体8に回転軸方向への力が加わるようにしておけば、弁体8の弁座21からの離反が促される。弁体8に回転軸方向の力を加えるには、種々の方法が可能であるが、例えば図10に示すような構成にすれば良い。即ち、図10に示すように、弁体8の係止部46aとの係合面にテーパ面8aを設け、係止部46aの弁体8との係合面には逆テーパ面46bを設ける。係止部46aが回転して弁体8と係合すると、弁体8のテーパ面8aと係止部46aの逆テーパ面46bが互いに摺動し、弁体8に回転軸方向の力を加えることができる。そして、弁体8が弁座21から僅かでも離反すれば、バネ50の付勢力によって弁体8が回転軸方向に引っ張られ、弁体8とカム部材46が再び密着し、正常な状態に戻る。従って、バルブの開弁動作が確実に行えるようになる。
尚、本実施の形態のバルブ11について、開通状態に維持するための付勢力を付与する部材を取り付けても良い。例えば、ねじりコイルバネ等をカム部材46と弁体8の間に取り付けて、開通状態を維持する付勢力を与えても良い。これによって、開通状態において入子2が意図せず回転して流体流路孔26を塞いでしまうといった不具合を防止できる。
また、本実施の形態で説明したガイド溝42は、突起などの適当なストッパに代えても良い。このストッパとしては、バルブの開通状態から順回転させる際に弁体8の回転運動を弁座21に対向する位置で停止させるストッパ(第1のストッパ)や、弁体8と弁座21との当接状態において弁体8の逆回転方向の動きを規制するストッパ(第2のストッパ)を設けることが好ましい。
実施の形態3.
本実施の形態では、実施の形態2におけるカムをリンク機構に代えた例について説明する。下記に説明する点を除けば、実施の形態2と同様である。
図11A及び図11Bは、各々、本実施の形態のバルブが開通した状態(図11A)及び閉鎖した状態(図11B)を示す模式図である。本実施の形態では、図11A及びBに示すように、実施の形態2のカム部材46に代えて、円筒状などの単純な回転支持体52を用いる。回転支持体52と弁体8の間は屈曲可能なリンク56によって接続されている。これによって、弁体8は、回転支持体52の回転軸からの距離が変化自在となる。尚、ここでは互いに回動可能に接続された2つの部材から成るリンク56を図示しているが、屈曲可能な構造を持ったリンクであれば他の構造でも良い。また、図では片側に2本ずつ、計4本のリンク56を用いて弁体8と回転支持体52を接続しているが、リンクの数は必要な強度に応じて適宜設定することができる。
また、実施の形態2と同様に、弁体8に対して回転支持体52の回転軸に向かう付勢力を付与するために、弁体8と回転支持体52との間に引張りバネ50が設けられている。そして、弁体8の変位を所定の位置で規制するため、棒状のストッパ54が回転支持体52の周面に形成されている。尚、ストッパ54は、回転支持体52の一部によって兼用しても良い。
まず、バルブが開通状態にあるとき、図11Aに示すように、弁体8は配管継手22から略90°回転した位置にある。このとき弁体8のガイドピン49は、ガイド溝42の末端に位置している。また、弁体8はバネ50に引っ張られることによって、リンク54が屈曲し、弁体8はストッパ54上で係止している。
この状態から取手44を図面上で右回りに回転させると(=順回転)、ガイドピン49がガイド溝42のもう一方の末端42aに突き当たるまで、回転支持体52と弁体8が一体となって回転する。ガイドピン49がガイド溝42の末端42aに突き当たった状態では、弁体8が円筒胴部20の流路孔26を囲む内周面21(=弁座)に対向している。そこから、さらに取手44を図面上で右回り(=順方向)に回転させると、図11Bに示すように、弁体8を残して回転支持体52だけが回転し、リンク56が伸展する。このため、弁体8に対して弁座21に向かわせる押圧力が働く(=押圧機構)。弁体8の動きを規制するガイド溝42は末端42aから弁座に向かって延長した枝部42bを有しているため、この押圧力によって弁体8が弁座21に向かって移動し、弁座21に当接する。こうしてバルブが閉鎖される。
バルブの閉鎖状態を維持するためには、回転支持体の回転位置を上述の閉鎖状態で保持すれば良い(=保持機構)。この保持のための機構は、固定ピン、固定螺子、係合等の種々の手段で実現することができるが、リンク56自身によって実現することが小型化、軽量化の点で有利である。即ち、弁体8が弁座21に当接する直前又は当接するとほぼ同時に、リンク56の上死点を越えるようにすれば良い(弁体8が弁座21に当接すると同時に上死点を越える場合には、弁体8が弾性変形する分だけ回転支持体52をさらに回転させる)。このようにすれば、回転支持体52が閉鎖状態を解除する方向に回転するには、再び上死点を越えるエネルギーが必要になるため、弁体8が弁座21に当接した状態、即ちバルブの閉鎖状態が保持される。この保持機構によれば、実施の形態2と同様に、少ない部品点数で押圧/保持機構が実現できるため、バルブの小型化、軽量化に極めて有利である。しかも、取手44の回転という単一の動作でバルブの閉鎖と閉鎖状態の維持が可能になるため、バルブの開閉も容易になる。
バルブを再び開通状態に戻すには、取手44を図面上で左回りに回転させれば良い(=逆回転)。このとき弁体8のガイドピン49は、回転方向に略垂直に延びた枝部42bに位置しているため、弁体8は止まったまま回転支持体52だけが図中左回りに回転し、リンク56が上死点を越えて屈曲し、バネ50の付勢力と相俟って、弁体8が回転軸方向に引っ張られる。よって、弁体8は円筒胴部20の内周面(=弁座)21から離反し、ガイドピン49が枝部42bから外れて弁体8が再び回転可能になり、その後、弁体8と回転支持体52は一体となって回転する。そして、弁体8は、バネ50によって常に回転軸方向に付勢されているので、弁体8はストッパ54との係止位置(基底位置)に保持される。このように押圧/保持機構にリンク構造を用いれば、実施の形態2で説明した係止部が無くとも弁体8の離反が確実に実行できる。
本件発明のバルブにおける押圧/保持機構は、実施の形態1乃至3で示した形態に限られない。例えば、実施の形態1におけるプッシャピンを偏心軸体に代え、その偏心軸体を弁体の下に挿入して回転させれば、弁体を押圧することができる。また、押圧/保持機能は、一体の構成で実現する必要はなく、独立した2以上の部材によって実現しても良い。例えば、実施の形態1及び実施の形態2で説明したように、プッシャピンやカムによって押圧しながら、そのプッシャピンやカムを螺子やピン等の別の部材で固定することによって保持機構としても良い。
また、本件発明における回転支持体も、実施の形態1乃至3で示した形態に限られない。例えば、実施の形態1において、プッシャピンによる押圧保持機構を実施の形態2のような連通孔のない回転支持体で支持しても良い。逆に、実施の形態2のようなカム部材46を用いたバルブにおいて、実施の形態1のような連通孔を有する円柱芯体6を設けても良い。
さらに、上述の実施形態では、入子2やプッシャ10を手動で操作する例について説明したが、用途に応じて、適当な動力を用いて自動で操作しても良い。
本件発明に係るバルブは、構成が簡易であるため、小型化、軽量化が可能であり、しかも弁体が回転支持体に移動自在に配設されると共に、弁体を弁座に押圧/保持する機構を備えるため、真空系にも使用可能な気密性が得られる。従って、本件発明のバルブを、種々の真空系装置に用いることが好ましい。例えば、本件発明のバルブを、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、走査型FIB(フォーカスイオンビーム)顕微鏡等の検査装置、電子線描画装置、FIBリペア装置等の加工装置に応用することができる。また、種々のプラズマを用いるエッチング装置、コーティング装置、アッシング装置等にも応用することができる。
特に、こうした真空系の装置では、ターボポンプ等で10―6〜10―7torr程度まで荒引した後、イオンポンプ等で10―8〜10―9torr程度の高真空にすることが多い。その場合、イオンポンプによる排気系とターボポンプによる排気系を接続するために、比較的気密性の高いバルブが必要となる。そのバルブに本件発明のバルブを使用すれば、必要な気密性を確保しながら、装置全体の小型化、軽量化を図ることができる。尚、本件発明のバルブが持つ気密性は、必ずしも従来の大型バルブと同程度でなくても良い。例えば、真空系の装置においても、構造上、20μm以下の小さなアパーチャを有する場合が多い。そのような場合には、本件発明のバルブが有するコンダクタンスは、そのアパーチャの持つコンダクタンスと同程度で足りる。
図1は、実施の形態1に係るバルブを示す分解斜視図である。 図2Aは、図1に示すバルブの閉鎖状態を示す斜視図である。 図2Bは、図1に示すバルブの開通状態を示す斜視図である。 図3は、図1に示すバルブのA−A’断面を示す断面図である。 図4は、図3のB―B’断面を示す断面図である。 図5は、図3のC―C’断面を示す断面図である。 図6は、図5のD部を拡大した部分拡大図である。 図7Aは、実施の形態2に係るバルブを示す斜視図である。 図7Bは、図7Aに示すバルブのカバーを外した状態を示す斜視図である。 図7Cは、図7Aに示すバルブのカバーを示す平面図である。 図8Aは、図7A〜Cに示すバルブの開通状態を示す斜視図である。 図8Bは、図7A〜Cに示すバルブの閉鎖状態を示す斜視図である。 図9は、図7A〜Cに示すバルブの各部材の位置関係を示す模式図である。 図10は、図9に示すバルブの弁体付近を示す部分図である。 図11Aは、実施の形態3に係るバルブの開通状態を示す模式図である。 図11Bは、図11Aに示すバルブの閉鎖状態を示す模式図である。
符号の説明
1、11 バルブ、
2 入子、
4 外殻、
6 円柱芯体、
8 弁体、
10 プッシャピン、
12 連通孔、
20 円柱胴体、
22、24 配管継手
30、32 Oリング、
34 板バネ、
40 カバー、
42 ガイド溝、
46 カム部材、
49 ガイドピン、
50 引張りコイルバネ、
52 回転支持体

Claims (11)

  1. 複数の流体流路孔を設けた外殻と、
    前記外殻内に回転可能に保持された回転支持体と、
    前記回転支持体に支持され、前記回転支持体の回転軸からの距離が変化自在であると共に、前記回転軸に向かう付勢力が付与されている弁体と、
    前記外殻の内面に前記流体流路孔の1つを囲んで形成された弁座と、
    前記弁体を前記付勢力に抗して押圧し、前記回転軸から離れるように変位させ、前記弁座に当接した状態で保持する押圧/保持機構と、を備えたバルブであって、
    閉鎖時には、前記回転支持体の回転によって前記弁体が前記弁座と対向する位置に移動すると共に、前記押圧/保持機構によって前記弁体が前記弁座に当接して保持され、
    開通時には、前記弁体が前記弁座から離反すると共に前記回転支持体の回転によって移動し、前記流体流路孔の少なくとも2つが連通することを特徴とするバルブ。
  2. 前記押圧/保持機構は、前記弁体に対して前進、後退可能となるように配設されたプッシャピンを含み、前記プッシャピンは、前記弁体を前記回転軸から離れるように押圧することを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
  3. 前記プッシャピンが前進時に螺子固定されることにより、前記弁体の当接状態が保持されることを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
  4. 前記プッシャピンは、その周面の一部に螺刻され、前記回転支持体又は前記外殻に形成されたプッシャピン支持部と螺合することにより、前記弁体の当接状態を保持することを特徴とする請求項3に記載のバルブ。
  5. 前記付勢力が、前記弁体と前記回転支持体の間に挿入された板バネによって付与されていることを特徴とする請求項2に記載のバルブ。
  6. 前記回転支持体が、前記流体流路孔の少なくとも2つと連通可能な連通孔を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のバルブ。
  7. 前記押圧/保持機構は、回転により前記弁体を押圧可能なカムを含むことを特徴とする請求項1に記載のバルブ。
  8. 前記カムは、前記弁体との接触面に上死点を有し、前記カムが前記上死点を越えて回転することにより、前記弁体の当接状態が保持されることを特徴とする請求項7に記載のバルブ。
  9. 前記回転支持体が、前記カムを構成することを特徴とする請求項7又は8に記載のバルブ。
  10. 前記弁体は、前記回転支持体と一体に回転可能となるように前記付勢力によって前記回転支持体に密着しており、
    前記バルブは、前記弁体の順回転を前記弁座に対向する位置で停止させるストッパを備え、
    閉鎖時には、前記回転支持体を順回転させ、前記弁体が前記ストッパに当接した後、さらに前記回転支持体を順回転させることにより、カム形状の前記回転支持体が、前記弁体を押圧して前記弁座に当接させ、
    開通時には、前記回転支持体を逆回転させることにより、前記弁体に加わっていた押圧力を解除して前記弁体を前記弁座から離反させることを特徴とする請求項9に記載のバルブ。
  11. 前記回転支持体は、逆回転させた時に前記弁体と係止可能な係止部を有し、開通時に、前記係止部が前記弁体に係止することにより前記回転支持体と前記弁体が一体に回転することを特徴とする請求項10に記載のバルブ。


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