JP2006153204A - ニードルバルブ - Google Patents

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【課題】コンパクト化と優れた軸封性、耐久性を実現すると共に、組立容易性を実現して、長期に亘って、安全に使用できる経済性にも優れたニードルバルブを提供する。
【解決手段】流入口2と流出口3を有する弁本体1内の弁室4に弁座6を設け、この弁座6とニードル7で流量制御を行うニードルバルブである。前記ニードル7に設けた軸部8にOリング11を装入し、且つ、このOリング11を介在させた状態で、前記軸部8に筒体13と保持体14を軸装する。前記筒体13に突部(或は嵌合溝)13aを、保持体14に嵌合溝(或は突部)14aを形成しており、この突部(或は嵌合溝)13aと嵌合溝(或は突部)14aとを嵌合することで装着溝12が形成され、この装着溝12に前記Oリング11を装着したニードルバルブである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流量調整式のニードルバルブに関し、特に、コンパクト化と優れた軸封性、耐久性を実現すると共に、組立容易性を実現したニードルバルブに関する。
従来より、この種のバルブには、ステムと弁本体内の軸装部との接触面に弾性部材から成るOリングを配置して軸封状態とし、この状態でステムを昇降自在に支持している。このOリングは、ステムの外周面に形成された溝部、或は軸装部の内周面に形成された溝部に装着され、ステムと軸装部との接触面に軸封されて、ステムと軸装部とが軸封されている。一例として、この方式を具体的に示すと、例えば、特開昭63−67483号公報(特許文献1)記載の圧力調整弁では、ステム外周に設けた溝部にOリングを装着して軸封が行われている。また、特許第2762920号公報(特許文献2)記載の流量制御弁には、ケーシングの内周面に設けた溝部に軸封パッキンを装着して軸封が行われている。
ところで、現在、半導体、液晶等の製造分野をはじめ、各種分野において、省スペース化や省力化などの観点から、小型の駆動手段を搭載し、且つ、小さな力で弁体を駆動させる流量調整弁の開発が要求されている。これを実現すべく、バルブを構成する各部品の小型化が図られており、特に、ステムにいたってはその径が極めて細いもの(例えば、φ3mm)となり、これを収容する弁本体の収容口径も同様である。しかも、受圧面積を軽減し、シール部材との摩擦抵抗を軽減する必要があるため、このような小型化される部品の製造には、当然、高精度な微細加工が要求される。
特開昭63−67483号公報 特許第2762920号公報
しかしながら、特開昭63−67483号公報(特許文献1)のように、ステムにOリング装着用の溝部を形成したり、或は特許第2762920号公報(特許文献2)のように、軸装部にOリング装着用の溝部を形成するには、小型化を図ったステムはあまりに細く、また、これを収容する弁本体の収容口はあまりに狭く、これら部品に高精度な微細加工を施すことは困難である。従って、これら部品を内蔵する流量調整弁に軸封性を要求することはできない。また、軸封性を確保すべく、シール構造を二重にするなども考えられるが、部品点数は勿論、加工工数や製造コストが増大する。
本発明は、上記の課題点に鑑み、鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、コンパクト化と優れた軸封性、耐久性を実現すると共に、組立容易性を実現して、長期に亘って、安全に使用できる経済性にも優れたニードルバルブを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、流入口と流出口を有する弁本体内の弁室に弁座を設け、この弁座とニードルで流量制御を行うニードルバルブにおいて、前記ニードルに設けた軸部にOリングを装入し、且つ、このOリングを介在させた状態で前記軸部に筒体と保持体を軸装すると共に、この筒体と保持体の何れか一方に突部を、他方に嵌合溝を形成し、この突部を嵌合溝に嵌合して形成した装着溝に前記Oリングを装着したニードルバルブである。
請求項2に係る発明は、前記筒体に突部を、前記保持体に嵌合溝を形成し、この突部を嵌合溝に嵌合してOリング装着用の装着溝を形成したニードルバルブである。
請求項3に係る発明は、前記軸部に筒体とOリングを介して保持体を組付け、且つ、この保持体の上部に、軸部に設けた係合片に係止させたスプリングの下端部を装着したニードルユニットを、前記弁本体に形成した軸装穴に装入したニードルバルブである。
請求項4に係る発明は、前記ニードルユニットを軸装穴に装入したとき、ニードルユニットの筒体で弁座の上端面を押圧したニードルバルブである。
請求項1又は2に係る発明によると、従来のように、一体加工を行うことなく、Oリング装着用の装着溝を形成することが可能となり、小さいサイズのバルブであっても、優れた軸封性能が実現され、しかも、Oリング位置の移動を伴わない箇所にOリングを装着させた構造であるので、従来のように、ステムにOリングを装着させた構造に比べ、耐久性能は格段に優れており、長期に亘って、安全に使用できるニードルバルブとして、半導体、液晶等の製造分野をはじめ、各種分野に提供することができる。更に、加工費用や組立費用などの製造コストの削減を可能にした。
請求項3又は4に係る発明によると、弁本体に内蔵される構成部品をユニットして、着脱可能であるので、組立性、メンテナンス性を飛躍的に向上させることが可能となった。しかも、本発明によれば、ニードルの昇降動を直ちに駆動手段、例えば、直動型電動モータの駆動に追随させることが可能となり、電動モータのバックラッシュの影響を受けることなく、正確な流路コントロールが実現可能となった。これにより、極めて高精度な微少流量制御を実現したニードルバルブとして、半導体、液晶等の製造分野をはじめ、各種分野に提供することができる。
以下に、本発明におけるニードルバルブの実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明におけるニードルバルブの一例を示した断面図であり、図2は、本発明におけるニードルバルブの一例を示した分離斜視図である。図1、図2において、図中1は、弁本体であり、図中2,3は、弁本体1に設けた流入口と流出口、図中4は、流出入口2,3の流路に設けた弁室、図中5は、弁室4と連通させて設けた軸装穴である。図中6は、弁室4内に装着される環状弁座であり、図中7は、環状弁座6に着座するニードル、図中8は、ニードル7の軸部、図中9は、ニードル7に装着されるOリング、図中10は、Oリング9を装着する外周溝、図中11は、軸部8に装入されるOリング、図中12は、Oリング11の装着溝、図中13、14は、軸装する筒体と保持体、図中15は、スプリング、図中16は、軸部8に設けた係合片(本例では座金)、図中17は、筒状のブッシュである。なお、同図に示すように、弁本体1とブッシュ17には、外部と連通させる連通孔1a,17aが設けてある。図中18は、直動型電動モータであり、図中19は、前記電動モータ18の出力軸であり、また、図中20は、前記電動モータ18を内蔵したアクチュエータである。
本発明における軸封構造は、前記筒体13と前記保持体14との組み合わせにより実現される。図1に示すように、筒体13(本例では樹脂製)には、円筒状の突部13aが設けてあり、内部に軸部挿通孔13bが形成されている。一方、保持体14(本例では樹脂製)には、前記筒体13の突部13aを嵌合させる嵌合溝14aが設けてあり、内部にこの嵌合溝14aを貫通して軸部挿通孔14bが形成されている。この筒体13に設けた突部13aを保持体14に設けた嵌合溝14aに嵌合させると、筒体13と保持体14との間にOリング11を装着させる装着溝12が形成される。これにより、装着溝12は、予め高精度に加工した上で、弁本体1に内挿することができる。
従って、軸部8に装入されたOリング11は、軸装した筒体13の突部13aと保持体14の嵌合溝14aとの嵌合によって、装着溝12内に装着されるように構成されている。また、図示しないが、この装着溝12は、筒体13に嵌合溝を形成して、保持体14に突部を形成した場合にも同様に形成される。なお、前記筒体13には、その周壁の一部を切り欠いて連通部13cを設け、内部に流出入口2,3の流路を有している。
前記保持体14を組付けた筒体13は、前記弁室4に装入して環状弁座6の上端面を押圧し、一方、前記保持体14の上部には、弾発付勢するスプリング15の一端が取り付けられており、このスプリング15の他端はニードル7の軸部8に設けた係合片、本例では座金16に係止させている。図1、図2に示すように、前記ニードル7の軸部8と前記直動型電動モータ18の出力軸19とは別体であり、後述するが、前記弁本体1の軸装穴5に挿通した出力軸19の半球状を呈した先端19aが、ニードル7の軸部8の上端部8aを押圧し、しかも、前記スプリング15の弾発力で旧位に復帰する構造としている。即ち、本例では直動型電動モータ18のバックラッシュの影響を受けることなく、ニードル7の昇降動が直ちに前記電動モータ18の駆動に追随可能となり、正確な流路コントロールを実現させている。
なお、本例における直動型電動モータ18は、図示しないロータと、ネジ部が形成されたスクリューシャフト(出力軸)19と、ロータの回転力をスクリューシャフト19に伝達する図示しない回転伝達機構などから成り、このロータの回転力は、スクリューシャフト19によって直線運動に変換され、このスクリューシャフト19が軸方向に摺動するように構成されている。図中24は、流入側に配設された流量計であり、本例ではネジ固定して一体的に設けている。この流量計24により、弁本体1を通過する流体の現在流量(瞬間流量)が測定される。
また、本発明のニードルバルブは、前記軸部8に筒体13とOリング11を介して保持体14を組付け、且つ、この保持体14の上部に、弾発付勢するスプリング15の一端を取り付け、このスプリング15の他端を軸部8に設けた係合片、本例では座金16に係止させて、これをユニット(以下、ニードルユニット23という)として構成している。図2において、下側からOリング9、ニードル7(軸部8)、筒体13、Oリング11、保持体14、スプリング15、座金16、割りリング16aが一連の仮組み状態となり、この仮組み状態からの組立てを可能にしている。
更に、本実施形態で示すニードルバルブでは、組立時に調芯調整が容易、且つ、確実に行われる構造を採用している。弁本体1の環状の弁室4内に環状弁座6を遠心方向に適宜の間隙を有して装着し、前記ニードルユニット23を弁室4と連通形成した軸装穴5から弁本体1に装入し、前記環状弁座6の上面に位置させた後、軸装穴5からブッシュ17を装入して前記保持体14の上面に位置させ、軸部8の押し下げ動作によって、前記ニードル7を介して環状弁座6を求遠心方向に調整して調芯がなされる。本例では前記ニードル7のテーパ面7aの拡径部7cが、前記環状弁座6の傾斜面6a下方の縮径部6cの一部を押圧しながら調芯するように構成されている。環状弁座6の調芯が完了したら、ボルト等の取付部品を用いて、アクチュエータ20の筐体20aを弁本体1に固定すれば、ブッシュ17を介して軸装体である筒体13と保持体14が押圧され、環状弁座6も弁本体1に固定される。従って、本例ではアクチュエータ20の設置が完了したとき、ニードル7の軸芯と環状弁座6の軸芯とが一致した状態となる。
図3は、図1における一部拡大断面図であり、図4は、図3における弁微開状態を示した断面図である。本例で示す環状弁座6は、環状の弁室4の流入口2側に設けた段部1bにシールリング21を介して装着されており、この環状弁座6の弁口には、上方に向って拡がる傾斜面6aが形成されている。なお、本例では金属製の環状弁座6を採用しているが、樹脂製、或はその他材料から成るものでもよく、実施に応じて任意である。勿論、その他の構成部品も同様である。
また、本例で示すニードル7(本例では金属製)の外周部にはテーパ面7aが形成されている。このテーパ面7aの上方位置には外周溝10が設けてあり、着座時にこのニードル7と環状弁座6との間を密封するOリング9が装着されている。同図に示すように、この外周溝10には、外周溝10の一次側を拡げて空隙部10aを形成しており、且つ、この外周溝10のOリング当接面側を円弧面10bに形成し、この円弧面10bのアールをOリング9の半径と略一致させている。この構造によって、弁微開状態における流体圧の影響を軽減させ、所謂ブローアウト現象の発生を防ぐ機能が発揮される。
更に、図3及び図4に示すように、ニードル7の弁座着座時から離脱する所定リフト域までの間、本例では少なくとも弁微開状態の間(開度10%)、ニードル7に装着したOリング9の飛び出しを防止する飛出し防止部位22が設けてある。この飛出し防止部位22は、環状弁座6の内周上端部6bとニードル7の拡径外周部7bとの隙間L1を、Oリング9の直径より小さく設定されて構成され、弁微開状態において、Oリング9がニードル7から離脱し、環状弁座6の内周上端部6bとニードル7の拡径外周部7bとの間からの飛び出しを防ぐように機能する。なお、本例で採用するOリング9は拡縮自在であり、特に、求心方向への縮径力が高く、変形し難い硬度の高いものが好ましい。
次に、上記実施形態の作用を説明する。図1及び図2に基づいて組立手順を説明すると、先ず、環状の弁室4と連通形成した軸装穴5から、シールリング21を装着した環状弁座6を弁本体1に装入して、これを弁室4の流入口2側に設けた段部1bに配置すると共に、保持体14と軸装穴5との間をシールするシールリング25を配置する。
続いて、ニードル7に設けた外周溝10にOリング9を装着する。このニードル7の軸部8に筒体13を軸装後、Oリング11を装入し、且つ、このOリング11を介在させた状態で、前記軸部8に保持体14を軸装する。図1に示すように、筒体13に設けた突部13aを保持体14に設けた嵌合溝14aに嵌合させると、筒体13の上面13dと保持体14の下面14cが当接すると共に、筒体13と保持体14との間にOリング11を装着させる装着溝12が形成される。従って、従来のように、Oリング装着用の溝部をステムや軸装部に一体加工する必要がないので、小さいサイズのバルブであっても、優れた軸封性能が実現され、しかも、Oリング位置の移動を伴わない箇所にOリング11を装着させた構造であるので、従来のように、ステムにOリングを装着させた構造に比べ、格段に優れた耐久性能を備えている。しかも、ニードル7の軸部8に装入されたOリング11は、筒体13の突部13aと保持体14の嵌合溝14aとを嵌合すれば、装着溝12内に装着された状態となり、優れた密封機能が効果的に発揮されうる状態となる。
また、前記保持体14を組付けた筒体13は、前記弁室4に装入して環状弁座6の上端面を押圧し、一方、前記保持体14の上部には、弾発付勢するスプリング15の一端を取付け、このスプリング15の他端を軸部8に設けた座金16に係止して、前記スプリング15の弾発力で旧位に復帰する構造としているので、直動型電動モータ18のバックラッシュの影響を受けることなく、ニードル7の昇降動が直ちに前記電動モータ18の駆動に追随可能となり、正確な流路コントロールを実現することができる。
更に、本発明のニードルバルブは、前記軸部8に筒体13とOリング11を介して保持体14を組付け、且つ、この保持体14の上部に、弾発付勢するスプリング15の一端を取り付け、このスプリング15の他端を軸部8に設けた係合片、本例では座金16に係止させて、これをニードルユニット23として構成しているので、図2に示すように、Oリング9、ニードル7(軸部8)、筒体13、Oリング11、保持体14、スプリング15、座金16、割りリング16aを一連の仮組み状態として、この仮組み状態からの組立てを可能にし、優れた組立容易性を実現している。
更に、本実施形態で示したニードルバルブは、組立時に調芯調整が容易、且つ、確実に行われる構造を実現している。仮組み状態にあるニードルユニット23を、弁室4と連通形成した軸装穴5から弁本体1に装入し、遠心方向に適宜の間隙を有した状態で弁室4内に装着された環状弁座6の上面に位置させる。続いて、軸装穴5から筒状のブッシュ17を装入して前記保持体14の上面に位置させ、軸部8の押し下げ動作によって、前記ニードル7を介して環状弁座6を求遠心方向に調整して調芯がなされる。本例では前記ニードル7のテーパ面7aの拡径部7cが、前記環状弁座6の傾斜面6a下方の縮径部6cの一部を押圧しながら調芯するように構成されている。
環状弁座6の調芯が完了したら、ボルト等の取付部品を用いて、アクチュエータ20の筐体20aを弁本体1に固定する。これにより、ブッシュ17を介して軸装体である筒体13と保持体14が押圧され、環状弁座6も弁本体1に固定される。従って、本例ではアクチュエータ20の設置が完了したとき、ニードル7の軸芯と環状弁座6の軸芯とが一致した状態となっている。
組立てが完了すれば、環状弁座6は弁室4内に強固に固定されるので、この調芯固定された状態は、アクチュエータ20の筐体20aを取り外さない限り、確実に維持される。このように、ニードルバルブの組立時に環状弁座6の調芯を完了しているので、バルブ作動時の弁座・弁体の調芯に伴う摺動抵抗が抑制され、軸部8を細くしたり(本例では約φ3mm)、アクチュエータを出力の小さいものとすることができ、バルブ全体をコンパクトにし、バルブ内部に滞留する流体量を低減することもできる。
また、本実施形態で示したニードルバルブは、高精度な微少流量制御と完全遮断をも実現している。図3に示した状態は、最下降位置にあるニードル7のテーパ面7aが環状弁座6の傾斜面6aに近接した状態で、Oリング9が環状弁座6の傾斜面6aに着座した全閉状態にある。同図に示されるように、Oリング9は、求心方向への縮径力を働かせた状態で、ニードル7に設けた外周溝10の円弧面10bに密着した状態にある。従って、この状態において、Oリング9の密封機能が効果的に発揮され、流体の完全遮断が実現されている。
次いで、直動型電動モータ18(アクチュエータ20)を駆動させると、電動モータ18の出力軸19が上昇し、同時に、該出力軸19の先端19aで押圧されていたニードル7の軸部8が上昇する。このとき、スプリング15の弾発力で旧位に復帰する構造を採用しているので、ニードル7の昇降動が直ちに直動型電動モータ18の駆動に追随し、前記電動モータ18のバックラッシュの影響を受けることなく、正確な流路コントロールが行われる。ニードル7の上昇に伴って、ニードル7と環状弁座6との流路開口面積が順次拡がっていく。
図4に示した状態は、例えば、約10%弁開した弁微開状態であり、ニードル7が環状弁座6から離脱した直後、狭い流路が形成されることから、流体の流速が高まり水圧が低下する。このとき、Oリング9が流体圧に影響されたとしても、外周溝10には、外周溝10の一次側を拡げて空隙部10aを形成しており、且つ、この外周溝10のOリング当接面側を円弧面10bに形成し、この円弧面10bのアールをOリング9の半径と略一致させているで、流体圧を空隙部10aからスムーズに逃がすことができ、Oリング9を外周溝10から離脱させるような圧力は生じない。しかも、このOリング9は、ニードル7のテーパ面7aに装着された状態にあるので、Oリング9の求心方向への縮径力が効果的に働いて、Oリング9の飛び出し難い状態を実現している。
また、図3及び図4に示すように、環状弁座6の内周上端部6bとニードル7の拡径外周部7bとの隙間L1が、Oリング9の直径より小さく設定され、且つ、この隙間L1はニードル7の弁座着座時から離脱する所定リフト域まで、即ち、本例では弁微開状態の間確保されているので、この飛出し防止部位22により、流体の流速が高まった弁微開状態にあっても、前記隙間L1からOリング9が飛び出すことはない。
図5は、図3における弁開状態を示した断面図である。前記電動モータ18を駆動させ、出力軸19と共にニードル7を上昇させると、ニードル7と環状弁座6との流路開口面積が更に拡がり、図5に示すような、例えば、約25%弁開した弁開状態となる。Oリング9は、弁微開状態から弁開状態に移行する間に、その求心方向への縮径力を働かせて、円弧面10bとの密着状態が再現されている。このとき、この部位に流体が滞留することはなく、優れた装着状態が常に再現される。
一方、弁閉操作を行う場合も同様であり、弁開状態から図4に示すような弁微開状態に移行したとき、即ち、ニードル7が環状弁座6に着座する直前、狭い流路が形成されることから、流体の流速が高まり水圧が低下するが、前述したように、外周溝10の一次側を拡げて設けた空隙部10aと、Oリング9の半径と略一致させたアールから成る円弧面10bと、テーパ面7aに装着されたOリング9の求心方向への縮径力と、更に飛出し防止部位22とが効果的に機能するので、Oリング9が押し出されて装着位置がズレたり、完全に外れてしまう等の現象は起こらない。
図6は、本発明におけるニードルバルブの他例を示した断面図である。なお、前述した実施形態と同一部材には同一符合を付して、その説明を省略する。図6において、図中26は、バルブの状態を表示可能に設けたインジケータであり、このインジケータ26は、アクチュエータ20の上部にボルト固定、或はスナップ嵌合等によって着脱自在に設けてある。また、前記電動モータ18を内蔵したアクチュエータ20内には、図示しない各種の基板を配設することが可能である。図中27は、流入口2を有した上流側管接続部である。この上流側管接続部27は、例えば、90度毎に周方向への回転が可能であり、図7に示されるように、実施に応じて、流入口2と流出口3との位置関係を適宜設定することができる。
本発明に係るニードルバルブによれば、半導体製造装置、液晶製造装置、化学食品プラントなど、あらゆる分野の流量調整を行う調整弁として適用することが可能であり、例えば、冷熱媒、純水や薬液配送、又はその他の分野において、コンパクト化と優れた軸封性を実現し、長期に亘って、安全に使用できる経済性にも優れたニードルバルブとして、提供することが可能である。
本発明におけるニードルバルブの一例を示した断面図である。 本発明におけるニードルバルブの一例を示した分離斜視図である。 図1における一部拡大断面図である。 図3における弁微開状態を示した断面図である。 図3における弁開状態を示した断面図である。 本発明におけるニードルバルブの他例を示した断面図である。 図6におけるニードルバルブの上流側管接続部を180度回転させた状態を示した断面図である。
符号の説明
1 弁本体
2 流入口
3 流出口
4 弁室
5 軸装穴
6 弁座
7 ニードル
8 軸部
11 Oリング
12 装着溝
13 筒体
13a 突部
14 保持体
14a 嵌合溝
15 スプリング
16 座金(係合片)
23 ニードルユニット

Claims (4)

  1. 流入口と流出口を有する弁本体内の弁室に弁座を設け、この弁座とニードルで流量制御を行うニードルバルブにおいて、前記ニードルに設けた軸部にOリングを装入し、且つ、このOリングを介在させた状態で前記軸部に筒体と保持体を軸装すると共に、この筒体と保持体の何れか一方に突部を、他方に嵌合溝を形成し、この突部を嵌合溝に嵌合して形成した装着溝に前記Oリングを装着したことを特徴とするニードルバルブ。
  2. 前記筒体に突部を、前記保持体に嵌合溝を形成し、この突部を嵌合溝に嵌合してOリング装着用の装着溝を形成した請求項1に記載のニードルバルブ。
  3. 前記軸部に筒体とOリングを介して保持体を組付け、且つ、この保持体の上部に、軸部に設けた係合片に係止させたスプリングの下端部を装着したニードルユニットを、前記弁本体に形成した軸装穴に装入した請求項1又は2に記載のニードルバルブ。
  4. 前記ニードルユニットを軸装穴に装入したとき、ニードルユニットの筒体で弁座の上端面を押圧した請求項3に記載のニードルバルブ。
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