JPH07234018A - 管式加熱炉の燃焼制御方法及び管式加熱炉 - Google Patents

管式加熱炉の燃焼制御方法及び管式加熱炉

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JPH07234018A
JPH07234018A JP6316741A JP31674194A JPH07234018A JP H07234018 A JPH07234018 A JP H07234018A JP 6316741 A JP6316741 A JP 6316741A JP 31674194 A JP31674194 A JP 31674194A JP H07234018 A JPH07234018 A JP H07234018A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大型の酸化剤予熱器を用いることなく熱効率を
上げる。 【構成】ガス排出路109を通って排出される排気ガス
の熱で被加熱流体を予熱する対流部102を輻射部10
1の上に備えた管式加熱炉を対象とする。炉壁部の一部
を構成する炉床部103にバーナと熱交換器とが組み合
わされた燃焼装置1を設置する。燃焼装置1の熱交換器
は、排気ガスで加熱されて酸化剤を加熱する蓄熱体8
と、酸化剤が流れる酸化剤通路と蓄熱体から出た排気ガ
スが流れる排気ガス通路とを備えたダクト構造体とを有
する。蓄熱体8と酸化剤通路及び排気ガス通路とを相対
的に回転させる。ガス排出路109と燃焼装置の排気ガ
ス通路23fの両方に排気ガスを流す。輻射部101内
に配置した加熱用管路105の出口部分の管壁温度が加
熱管設計温度より低くなるようにガス排出路109を流
れる排気ガスの量と全ての燃焼装置の排気ガス通路を流
れる排気ガスの量の比率を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼装置から出る排気
ガスの熱によって被加熱流体を予熱する対流部と輻射部
とを備えた管式加熱炉及びその燃焼制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図6(A)は、従来の管式加熱炉の構成
を示しており、図6(B)は概略横断面図を示してい
る。鋼板製ケーシング100の内に輻射部101と対流
部102とを有している。輻射部101の炉壁部の一部
を構成する炉床部103には複数台の燃焼装置104…
が設置されている。輻射部101内には、内部に流れる
被加熱流体が燃焼装置104…の燃焼からの輻射伝熱に
より加熱される加熱用管路105が配置されている。加
熱用管路105は、代表的な例では、複数本の直管10
6…の上端と下端とにおいて、隣接する2本の直管がU
字管を用いて直列接続した構造を有している。また輻射
部101から排出される排気ガスの排出流路の下流側に
位置する対流部102内部には、加熱用管路105に接
続された予熱用管路107が配置されている。予熱用管
路内107を流れる被加熱流体は、加熱用管路105に
入る前に燃焼装置104から出る排気ガスの熱によって
予熱される。予熱用管路107も加熱用管路105と同
様にして複数本の直管をU字管を用いて直列接続して構
成されている。対流部102を通過した排気ガスは、途
中の流路に誘引送風機108を備えたガス排出路109
を通して排出される。なお誘引送風機108を用いずに
自然排気する場合もある。従来用いられる燃焼装置10
4では、図示しない押込送風機から供給される燃焼用空
気が流量制御ダンパを備えたダクト104aを介してバ
ーナ104bに供給されている。また従来から、押込送
風機を用いずに、煙突効果によって燃焼用空気を自然吸
引することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような管式加熱炉
の熱効率は、通常60〜85%である。熱効率を90%
以上に高めるためには、燃焼用空気等の酸化剤を予熱す
る酸化剤予熱器を設ける必要がある。しかしながら酸化
剤予熱器を設置する場合には、広い敷地が必要となる
上、炉本体並の建設費が必要となる。そのため、ある程
度年数が経って酸化剤予熱器を交換する必要性が生じた
場合には、多大の費用が必要になる。また最近は、炉に
付随して設置する公害防止機器の新たな追加が必要にな
ったりする場合があり、既設の炉では、追加機器の設置
スペースを確保することが非常に難しくなっている問題
がある。
【0004】本願発明の目的は、大型の酸化剤予熱器を
用いることなく、熱効率を上げることができる管式加熱
炉及びその燃焼制御方法を提供することにある。
【0005】本願発明の他の目的は、付属機器の設置ス
ペースを少なくすることができて、安価に熱効率を上げ
ることができる管式加熱炉及びその燃焼制御方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明では、内部に配
置された加熱用管路内を流れる被加熱流体を主として輻
射伝熱により加熱する輻射部と、輻射部の炉壁部に配置
された少なくとも1台の燃焼装置と、内部に加熱用管路
に接続された予熱用管路が配置されて予熱用管路内を流
れる被加熱流体を燃焼装置から出る排気ガスの熱によっ
て予熱する対流部と、対流部を通過した排気ガスを排出
するガス排出路とを備えてなる管式加熱炉及びその燃焼
制御方法を改良の対象とする。
【0007】本発明では、バーナと熱交換器とが組み合
わされた熱回収式燃焼装置を用いる。本発明で用いるこ
とができる熱回収式燃焼装置は、通気性を有する少なく
とも1つの蓄熱体と、蓄熱体の少なくとも一部を通して
輻射部に酸化剤を供給する酸化剤通路と、蓄熱体の少な
くとも一部を通して排気ガスの一部を輻射部から排出す
る排気ガス通路とを備えて、排気ガスの一部により蓄熱
体を加熱し加熱された蓄熱体により酸化剤を予熱する熱
交換器とバーナとを備えたものである。
【0008】本発明で用いることが可能な熱回収式燃焼
装置としては、例えば米国特許第4、856、492
号、ヨーロッパ特許出願公開第526,172A2号、
イギリス特許出願公開第2,208,423号A、特開
平1−159511号公報、特開平1−222102号
公報、特開平5−256423号公報等に示されたもの
を用いることができる。
【0009】米国特許第4、856、492号、特開平
1−159511号公報及び特開平5−256423号
公報に示された第1のタイプの熱回収式燃焼装置は、基
本的には、1つのバーナに対して2つ以上の蓄熱体を用
いる。これらの装置では、排気ガス通路または酸化剤通
路となる2つの通路内に例えば2つの蓄熱体を配置した
場合、一方の蓄熱体を排気ガスで加熱し、排気ガスで加
熱された他方の蓄熱体を通して酸化剤を炉内に供給す
る。
【0010】またヨーロッパ特許出願公開第526,1
72A2号、イギリス特許出願公開第2,208,42
3号A及び特開平1−222102号公報等に示された
第2のタイプの熱回収式燃焼装置では、1つのバーナに
対して設けた1つの蓄熱体に対して、酸化剤ダクトと排
気ガスダクトとを備えた吸排気用ダクトを設け、蓄熱体
と吸排気用ダクト(通常は酸化剤ダクト)との間に相対
的に回転運動を生じさせている。このようにすると1つ
の蓄熱体の一部を通して排気ガスを排出して蓄熱体を加
熱し、この蓄熱体の残部を通して酸化剤を炉内に供給す
ることにより蓄熱体の顕熱によって酸化剤を予熱するこ
とができる。
【0011】本発明においては、上記2つのタイプのい
ずれの熱回収式燃焼装置も用いることができる。本発明
の方法では、ガス排出路と燃焼装置の排気ガス通路の両
方に排気ガスを流し、しかも加熱用管路の最高管壁温度
が加熱管設計温度より低くなるようにガス排出路を流れ
る排気ガス(対流部を通る排気ガス)の量と全ての燃焼
装置の排気ガス通路を流れる排気ガスの量との比率を定
める。
【0012】ここで加熱管設計温度とは、加熱管の材質
や被加熱流体の加熱温度等の条件に応じて炉の設計段階
で定める加熱管の表面の許容できる最高温度である。最
高管壁温度は、最も高くなる管壁部分の温度であり、通
常、輻射部に配置される加熱用管路の出口管部分で計測
する。前述の排気ガスの比率は、輻射部と対流部の伝熱
面積の比率、蓄熱体の仕様(有効表面積、開口率、熱容
量)、蓄熱体の伝熱面積に応じて異なっている。
【0013】本願明細書において、「酸化剤」とは、一
般に純酸素、空気、酸素富化空気のような分子状酸素を
含むガスを総称する者である。しかし特別の場合には、
酸化剤としてハロゲン、酸化窒素のような酸化性元素あ
るいは化合物を用いることも可能である。
【0014】特に、熱回収式燃焼装置の熱交換器とし
て、輻射部と該輻射部の外部とを連通する複数の連通路
を備えて炉床部に取付けられた蓄熱体と、燃焼用空気等
の酸化剤が流れる酸化剤通路と排気ガスが流れる排気ガ
ス通路とを備えて蓄熱体の輻射部とは反対側の端部から
複数の連通路の一部を通して燃焼用空気を輻射部内に供
給するとともに蓄熱体の端部から複数の連通路の残部を
通して排気ガスを排出するダクト構造体と、蓄熱体と酸
化剤通路及び排気ガス通路との間に相対的な回転運動を
生じさせる回転機構とを備えたものを用いるのが好まし
い。またバーナの先端部が蓄熱体の中央部を貫通するよ
うに配置された燃焼装置を用いると、既存の管式加熱炉
にも本発明を簡単に適用することができる。
【0015】ガス排出路を流れる排気ガス(対流部を通
る排気ガス)の量と全ての燃焼装置の排気ガス通路を流
れる排気ガスの量との比率は、熱交換器の排気ガス通路
から排出される排気ガスの流量を制御する流量制御弁を
排気ガス通路に対して設けるか、または対流部を出た排
気ガスのガス排出路に流量制御弁を設け、加熱用管路の
最高管壁温度に応じて両流量制御弁の少なくとも一方を
制御することにより調整できる。
【0016】本発明では、酸化剤通路に燃焼用空気等の
酸化剤を流し且つガス排出路及び燃焼装置の排気ガス通
路の両方に排気ガスを流す送風装置を用いる。この送風
装置で使用する送風機の種類及び台数は任意であるが、
送風装置は、燃焼用空気を流して、しかもガス排出路と
排気ガス通路の両方に排気ガスを流すことができるもの
であればいかなる構成でもよい。例えば、酸化剤通路へ
の酸化剤の供給のための送風機と排気ガス通路から排気
ガスを誘引するための送風機とを別個に設けてもよい。
また共通の1台の送風機によって酸化剤の送風と排気ガ
スの誘引の両方を行わせてもよい。例えば、燃焼装置の
酸化剤通路に酸化剤を供給する押込送風機を設け、燃焼
装置の排気ガス通路を管路を介して炉のガス排出路の下
流側に接続すると、押込送風機だけで酸化剤の送風と排
気ガスの誘引の両方を行うことができる。この場合輻射
部内は正圧に維持する。更に、燃焼用装置の排気ガス通
路から排気ガスを誘引する誘引送風機を設け、この誘引
送風機の排出口を管路を介して炉のガス排出路の下流側
に接続すると、誘引送風機だけで酸化剤の送風と排気ガ
スの誘引の両方を行うことができる。この場合輻射部内
は負圧に維持する。いずれにしても送風装置では、加熱
用管路の最高管壁温度が加熱管設計温度より低くなるよ
うに、ガス排出路を流れる排気ガスの量と排気ガス通路
を流れる排気ガスの量の比率を定めればよい。なお対流
部を通る排気ガスの量と排気ガス通路を流れる排気ガス
の量との比が、2対8から4対6の範囲にあれば、ほと
んどの管式燃焼路において良好な結果を得ることができ
る。
【0017】
【作用】本発明で用いる燃焼装置では、酸化剤を蓄熱体
を通して輻射部に供給する際に、酸化剤は排気ガスで加
熱された蓄熱体の熱によって加熱される。酸化剤が加熱
された分、理論火炎の温度は高くなるため、同じ排気ガ
ス温度であっても熱効率は高くなる。したがって本発明
のように熱交換器とバーナとが組み合わされた燃焼装置
を用いると、大型で高価な酸化剤予熱器を用いる必要が
なくなるため、排気ガスの熱を有効に利用して安価に熱
効率を高めることができる。また既存の管式加熱炉に
も、僅かな改造費だけで本発明を適用することができ
る。その上蓄熱体を炉壁部に取付けると、送風装置だけ
が炉外に設置されるため、従来の酸化剤予熱器を備えた
管式加熱炉に比べ、設置スペースを小さくすることがで
き、残りのスペースをその他の機器の設置のために有効
利用することができる。
【0018】本発明のように、熱交換器とバーナとが組
み合わされた熱回収式燃焼装置を用いる場合に、熱交換
器の熱交換効率を最大限高くすると、排気ガスの殆ど全
部が蓄熱体を通して排出されることになるため、対流部
を通過してガス排出路から排出される排気ガスが殆どな
くなってしまう。その結果、被加熱流体は対流部で殆ど
予熱されずに、輻射部内での輻射伝熱によって加熱され
ることになる。輻射伝熱で被加熱流体の大部分を加熱し
ようとすると、輻射部内の温度は高くせざるを得ない。
特に既存の管式加熱炉に本発明を適用する場合に、この
ようなことを行うと、輻射部の温度が設計許容温度より
も高くなって、炉の寿命が短くなる上、加熱管の単位面
積当りの吸収熱量が増えてしまい、被加熱流体がハイド
ロカーボンの場合にはコーキングを発生するおそれがあ
る。そこで本発明のように、ガス排出路と排気ガス通路
の両方に排気ガスを流し、しかも加熱用管路の最高管壁
温度が加熱管設計温度より低くなるようにガス排出路を
流れる排気ガスの量と排気ガス通路を流れる排気ガスの
量の比率を定めれば、対流部での予熱を有効に利用し
て、しかも輻射部内の温度を下げることができる。した
がって既存の管式加熱炉に本発明を適用しても、炉の寿
命が短くなったり、コーキングが発生することはない。
【0019】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明を既存の管式加熱炉に適用し
た一実施例の概略構成図を示している。したがって図6
に示した従来の管式加熱炉と同様の部材には、図6に付
した符号と同じ符号を付してある。本実施例は従来の管
式加熱炉と比べて、燃焼装置1…の構成と送風装置の構
成が異なる。まず最初に、本実施例で用いる燃焼装置1
…の一例の具体的な構成について説明する。
【0020】図2は本実施例で用いる酸化剤を予熱する
ための熱交換器とバーナとが一体になった熱回収式燃焼
装置1の一例の断面図を示しており、図3は図2のA−
A線断面図を示している。なおこれらの図では、細部の
断面部分に付すハッチングを省略してある。図2におい
て、103は管式加熱炉の炉壁部の一部を構成する炉床
部であり、この炉床部103には燃焼装置1の熱交換器
を配置する取付孔103aが形成されている。取付孔1
03aの周囲には、複数の取付用ボルト2…が周方向に
所定の間隔をあけて埋設されている。これらの複数の取
付用ボルト2…には、燃焼装置用熱交換器3を取付ける
ための金属製の取付板4に形成した複数の貫通孔5…が
嵌合されている。取付板4は円環状を呈しており、外周
部寄りの位置に周方向に所定の間隔をあけて形成された
複数の貫通孔5…と複数のねじ孔6…とを有している。
複数のねじ孔6…は、貫通孔5…の間に位置するように
形成されており、このねじ孔6…には後述する吸排気用
ダクト構造体22を固定するためのボルト7…が螺合さ
れる。
【0021】取付板4の吸排気用ダクト構造体22側の
側面には、蓄熱体8の低温側ブロックまたは低温側セク
ションを構成する蓄熱体ユニット9を固定するための、
金属製の固定金具11が図示しないボルトとナットとか
らなる固定手段によって固定されている。た取付板4の
輻射部側の側面には、蓄熱体8の高温側ブロックまたは
高温側セクションを構成する蓄熱体ユニット10を固定
するための金属製の固定金具12が図示しないボルトと
ナットとからなる固定手段によって固定されている。固
定金具11は、筒状部分11aの両端にフランジ部11
b及び11cを有している。フランジ部11bには、図
示しないボルトが貫通する複数の貫通孔が形成されてお
り、フランジ部11cの外側端面は後述するシール部材
と接触してシール部を構成するように滑らかな表面を有
している。また固定金具12は筒状のリング部の外周面
にボルトが貫通する孔を備えた図示しない複数の取付片
を有しており、この複数の取付片に一端が取付板4に溶
接された図示しないボルト部材が挿入され、ボルト部材
にナットが螺合されて固定金具12は取付板14に固定
されている。
【0022】本実施例で用いた低温側ブロックを構成す
る蓄熱体ユニット9は、金属によって形成されており、
平板状の帯状鋼板と波板状の帯状鋼板とを重ね合わせて
なる合板を筒状の巻枠9aに巻回してコルゲート状に構
成したものである。
【0023】高温側セクションを構成する蓄熱体ユニッ
ト10は、平板状の帯状セラミックスペーパと波板状の
帯状セラミックスペーパとを重ね合わせてなる合板を筒
状の巻枠に巻回して構成し、これを焼成して形成したセ
ラミックス製の蓄熱体である。なおセラミックス製の蓄
熱体ユニット10としては、公知の押し出し成形法によ
って製造したものも用いることができる。蓄熱体ユニッ
ト10の中央部には、巻枠9cの外径寸法とほぼ同じ径
寸法を有する貫通孔10aが形成されている。そして蓄
熱体ユニット10の内部に形成されて蓄熱体の複数の連
通路の一部を構成する貫通孔のそれぞれは、軸線方向ま
たは長手方向と直交する方向の断面形状が山形または三
角形を呈している。蓄熱体ユニット10の外周面と固定
金具12との間には耐熱性を有する熱膨張性セラミック
ファイバ複合材からなる緩衝材13が配置されており、
固定金具12に蓄熱体ユニット10を固定する際に、蓄
熱体ユニット10が破損するのを防止している。本実施
例においては、取付板4から緩衝材13までの部材によ
って蓄熱構造体が構成されている。
【0024】蓄熱体ユニット10と固定金具12の外周
側には、セラミックスファイバまたはキャスタブルから
なる耐火材14が配置されている。蓄熱体ユニット9の
巻枠9aの中心部の貫通孔と蓄熱体ユニット10の貫通
孔10a内に配置したセラミックスファイバ製の筒16
の内部には、バーナノズル15の先端部分が軸線方向へ
の移動を許容する程度の僅かな間隙をあけるようにして
挿入されている。そして筒16の先端には、セラミック
製のバーナフード17が取り付けられている。このバー
ナフード17は、バーナノズル15の先端から噴射され
る炎を安定化し、炎が直接蓄熱体ユニット10に戻るの
を防止するために設けられている。バーナフード17
は、筒状部17aの外周に径方向に突出して周方向に連
続して延びる円環状の鍔部17bを有しており、鍔部1
7bと蓄熱体ユニット10との間の位置に周方向に所定
の間隔をあけて形成された複数の貫通孔17c…を有し
ている。
【0025】バーナノズル15は、燃料ガスパイプ18
の内部にスペーサ19を介して同心状にモーティブ酸化
剤パイプ20を配置し、燃料ガスパイプ18の先端部に
バーナチップ21と取り付けた構造を有している。燃料
ガスパイプ18の後方端部には、燃料ガス入口部18a
が設けられ、モーティブ酸化剤パイプ20の後方端部に
はモーティブ酸化剤入口20aが設けられている。モー
ティブ酸化剤パイプ20には酸化剤だけでなく、蒸気が
供給される場合もある。
【0026】取付板4の外壁部には吸排気用ダクト構造
体22が取付けられている。この吸排気用ダクト構造体
22は、排気ダクト23の内部空間に酸化剤ダクト24
が回転可能に収納された構造を有している。排気ダクト
23は、筒状のダクト本体23aの軸線方向の両端にフ
ランジ部23b及び23cを有しており、一方のフラン
ジ部23bには、取付板4を貫通して延びる取付用ボル
ト2が貫通する複数の貫通孔23b1 …と取付板4に形
成されたねじ孔6…と整合してボルト7が挿入される複
数の貫通孔23b2 …とを有している。また他方のフラ
ンジ部23cには、端板23dがボルト止めされてい
る。端板23dの中央部にはパッキン収容部23eが形
成されており、このパッキン収容部23eにグランドパ
ッキン25が収容されている。26はグランドパッキン
25をパッキン収容部23eに保持するためのパッキン
押え板であり、パッキン押え板26は端板23dにボル
ト止めされている。ダクト本体23aには、排気ガス出
口筒23fが取り付けられている。
【0027】グランドパッキン25によってシールされ
た状態で排気ダクト23の内部の排気通路に挿入された
ノズル外筒27の先端部には、酸化剤ダクト24が取付
けられている。ノズル外筒27の内部には同心円状にノ
ズル内筒28が配置されており、ノズル外筒27とノズ
ル内筒28との間に酸化剤供給路29が形成されてい
る。ノズル外筒27の先端部には、筒状のストッパ部材
30が固定されており、このストッパ部材30にノズル
内筒28の一端が溶接されている。また、ノズル外筒2
7の後端にはエンドキャップ31が固定されており、こ
のエンドキャップ31にノズル内筒28の他端が溶接さ
れている。ノズル外筒27の先端部には周方向に120
度づつの間隔をあけて3つの連通孔32(図2では1つ
の連通孔だけを示している。)が形成されている。酸化
剤ダクト24は、これら3つの連通孔32に対応して設
けた3つの分割酸化剤ダクト24a…から構成されてい
る。各分割酸化剤ダクト24a…の先端部には、酸化剤
ノズル部33が固定されている。
【0028】図3に示すように、酸化剤ノズル部33
は、各分割酸化剤ダクト24aの先端部に対応した3つ
の筒状部33a…とこれら3つの筒状部を相互に連結す
る連結部33bとから構成されている。筒状部33a…
の内部には、それぞれ一端が各分割酸化剤ダクト24a
の開口端部に固定された筒状のベローズ34が配置され
ている。ベローズ34の先端には、環状のシール部材3
5が固定されている。シール部材35は、蓄熱体ユニッ
ト9の端面と接触しながら回転する。
【0029】蓄熱体ユニット9の巻枠9aの端部には、
シール固定用筒状部材36の一端が固定されている。こ
の筒状部材36は、酸化剤ノズル33の連結部33b内
を延びて、その他端は筒状のストッパ部材30の内部で
終端している。筒状部材36の他端に形成されたフラン
ジ部には、金属製のベローズからなるシール部材37の
一端が固定されている。シール部材37は、ストッパ部
材30のフランジ部と接触して、バーナノズル15に沿
ってストッパ部材30の内部に侵入する排気ガスが酸化
剤ノズル33の連結部33bと筒状部材36との間の間
隙を通って漏れるのを防止している。
【0030】ノズル外筒27を回転自在に支持する回転
支持機構38、39は、排気ダクト23の端板23dに
ノズル外筒27を囲むように固定された4本のロッド4
0…に固定されている。4本のロッド40…は、四角形
の中心にノズル外筒27が位置し、その四角形の角部に
各ロッドが位置するような位置関係で配置されている。
支持機構38、39は、各ロッド40…に固定されてノ
ズル外筒27に向かって延びる4本のアーム38a…、
39a…の先端にそれぞれ回転ローラ38b…,39a
…が取り付けられた構造を有している。
【0031】ノズル外筒27の回転支持機構38、39
の間に位置する部分には、酸化剤を導入する導入口27
aが少なくとも1個形成されている。そしてこの部分を
囲むように、パッキン押え部材41がノズル外筒27の
外周を囲むようにして取付けられている。パッキン押え
部材41の内部には、導入口27aの両側に位置して導
入口27aの周囲に形成した酸化剤導入空間41aを気
密状態にするための2つのパッキン42、43が配置さ
れている。ノズル外筒27はパッキン押え部材41の内
部で回転し、パッキン押え部材41は2本のロッド40
に固定されている。パッキン押え部材41には、酸化剤
導入空間41aに連通するようにして空気取入筒44が
固定されている。
【0032】4本のロッド40の端部には、取付板45
が固定されており、この取付板45の下端部には駆動用
モータ46が取付けられている。モータ46の出力軸に
は、スプロケット47が取り付けられ、このスプロケッ
ト47に掛けられたチェーン48は、ノズル外筒27の
端部に嵌合されたエンドキャップ31に固定したスプロ
ケット49にも掛けられている。モータ46が回転する
と、その回転力がノズル外筒27に伝達され、ノズル外
筒27が回転する。モータ46と、スプロケット47,
チェーン48とスプロケット49と回転支持機構38及
び39とにより、吸排気用ダクト構造体22の空気通路
及び排気通路と蓄熱構造体との間に相対的な回転運動を
生じさせる回転機構が構成されている。エンドキャップ
31には、ストッパ部材50が遊嵌されている。このス
トッパ部材50はエンドキャップ31の外周に突設され
た環状の凸部31aとエンドキャップ31の外周に嵌合
されて固定されたストップリング51との間に配置され
ており、ストッパ部材50の先端に設けた当接部材50
aが取付板4に設けた当接部に当接することによりノズ
ル外筒27の蓄熱体側への移動を規制する。
【0033】また取付板45の上側部分の中央部には、
先端部にねじが形成されたねじ付きロッド52が固定さ
れている。このロッド52は、バーナノズル15と平行
に延びており、そのねじ部にはねじ部材53が螺合され
ている。ねじ部材53は、バーナノズルの燃料ガスパイ
プ18に一端が固定されたアーム部材54の他端に回転
自在に保持されている。バーナノズル15の軸線方向の
位置を調整する場合には、ねじ部材53を回す。
【0034】次に燃焼装置1の作動状態について説明す
る。まず送風機が稼働している状態で、酸化剤ダクト2
4から酸化剤である燃焼用空気が蓄熱体8の連通孔を通
して輻射部101(図1)へと供給される。輻射部10
1に供給された燃焼用空気はバーナノズル15から噴出
した燃料と混合されて、図示しない予め点火したパイロ
ット火炎により着火され、火炎を形成する。燃焼用空気
は蓄熱体8の貫通孔を通るときに排気ガスで加熱された
蓄熱体8によって加熱される。燃焼中は、酸化剤ダクト
24がモータ46によって所定の回転数で回転してい
る。具体的には、酸化剤ダクト24は1分間に2〜4回
転以上の回転速度で回転する。酸化剤ダクト24の回転
により蓄熱体8の温度が下がった部分は、輻射部側から
排気ガスが排気ダクト23へと流れることによって再度
加熱される。
【0035】図1には、この燃焼装置1を概略的に2台
図示してあるが、実際には炉の大きさに応じてさらに更
に多くの燃焼装置が用いられる。本実施例では、複数台
の燃焼装置1…に対して1台の押込み送風機111と1
台の誘引送風機118とが用いられている。押込み送風
機111の送風口と複数台の燃焼装置1…の各酸化剤通
路につながる空気取入筒44とは送風側接続管路112
によって接続されている。また押込み送風機111の吸
込み口には流量制御弁113を介して酸化剤導入管路1
14が接続されている。酸化剤導入管路114にはサイ
レンサ115が接続されている。
【0036】排気側接続管路116の一端には複数の分
岐管路が設けられて、各分岐管路は複数台の燃焼装置1
…の排気ガス通路の一部を構成する各排気ガス出口筒2
3fにそれぞれ接続されている。排気側接続管路116
には、流量制御弁117を介して誘引送風機118の吸
込口が接続されている。誘引送風機118の送風口は、
管路119を介して対流部107の下流側に位置するガ
ス排出路109の先の煙道に接続されている。
【0037】輻射部101内に配置された加熱量管路1
05の出口部分を構成する管106の外壁には、管10
6の管壁温度を検出する温度センサ120が取り付けら
れている。手動で燃焼制御を行う場合には、温度センサ
120の検出値を、図示しない制御盤の上に配置された
表示装置に表示し、温度センサ120で測定した温度を
見ながら、流量制御弁117を調整して燃焼装置の燃焼
制御を行う。自動で燃焼制御を行う場合には、図に破線
で示すように、温度センサ120の検出値に基づいて流
量制御弁117を自動制御する。なお流量制御弁126
を温度センサ120で測定した温度を見ながら、または
自動調整して燃焼装置の燃焼制御を行ってもよい。いず
れにしても、ガス排出路109と燃焼装置1…の排気ガ
ス通路(または排気側接続管路116)の両方に排気ガ
スを流し、しかも加熱用管路105の出口部分の管壁温
度(最高管壁温度)が加熱管設計温度より低くなるよう
にガス排出路を流れる排気ガスの量と排気ガス通路10
9を流れる排気ガスの量との比率を定めて燃焼を制御す
る。
【0038】弁制御装置121は、酸素センサ122の
出力に基づいて輻射部101内の酸素濃度が予め定めた
値になるように、流量制御弁113を制御する。通常、
輻射部101内の酸素濃度が1.5%〜2.0%の値に
なるように制御を行う。なお蓄熱体8に酸化触媒を担持
させて排気ガス中のCOの濃度を許容値まで低減させる
場合には、酸素濃度を0.5%〜3.4%になるように
制御すればよい。
【0039】誘引送風機118により吸い出された排気
ガスは、対流部102を通ることなく排気管路119及
びガス排出路109の先の煙道を通って外部に排出され
る。本実施例では、輻射部101内の圧力を一定に制御
するために圧力センサ123と、流量制御弁(ダンパ)
126の制御部124と弁制御装置125とを設けてい
る。圧力センサ123は輻射部101内の圧力を検出
し、弁制御装置125は検出した圧力が予め定めた範囲
に入るようにガス排出路の流量制御弁126を制御す
る。一般的に、輻射部101内の圧力が−2mmH2 O
になるように制御が行われる。
【0040】管式加熱炉が、次のような性能を有する場
合について具体的に説明する。
【0041】 設計吸収熱量 :1.70×106 kcal/H 、 流体入口温度/出口温度:300/310℃ 燃料 :リファイナリーガス 熱効率 :78%(本発明で用いる燃焼
装置設置前) 加熱管材料 :炭素鋼 許容平均流速束 :27、000kCal/m2 H 加熱管設計温度 :375℃ この管式加熱炉を用いて、全排気ガスの量(対流部10
2を通る排気ガスの量+燃焼装置1…の排気ガス通路を
流れる排気ガスの量)に対する対流部102を通る排気
ガスの量の比率と、熱効率の変化と加熱用管路105の
出口部分の管壁温度(最高管壁温度)との関係をシュミ
レーションにより求めたところ、図4に示す通りになっ
た。この図から判るように、対流部102を通る排気ガ
スが10%以上であれば、最高管壁温度が加熱管設定温
度以下となることが判る。更に、対流部102を通る排
気ガスの量を適当な値(この例では30%)とすれば、
最高の熱効率を得られることが判る。酸化剤予熱用の熱
交換器を有しない燃焼装置を用いた従来の管式加熱炉と
本実施例の管式加熱炉とを比較した場合、バーナの燃焼
量が同じであるとすると、本実施例の管式加熱炉の方が
10%以上熱効率を高くすることができる。
【0042】実際の燃焼制御では、単に最高管壁温度が
加熱管設計温度以下にならないようにするだけでなく、
熱効率ができるだけ最高熱効率に近付くように、対流部
102を流れる排気ガスの量と燃焼装置の排気ガス通路
を流れる排気ガスの量とを定めることになる。上記条件
の加熱炉であれば、ガス排出路(対流部102)を流れ
る排気ガスの量と排気ガス通路を流れる排気ガスの量の
比を、2対8から4対6の範囲内にするのが好ましい。
尚この範囲であれば、加熱炉の条件が多少異なっても、
ほぼ満足のいく結果が得られる。
【0043】上記実施例においては、蓄熱体8をセラミ
ックス製の高音側セクション10と金属製の低温側セク
ション9とに分けて構成しているが、蓄熱体の材質及び
構造は任意であり、上記実施例に限定されるものではな
い。また、上記実施例の燃焼装置では、バーナノズルが
熱交換器の中心を貫通するように配置されているため、
既存の管式加熱炉の炉床部に設けられた燃焼装置取り付
け孔をそのまま利用して燃焼装置を取り付けることがで
きる利点がある。
【0044】しかしながら、本発明で用いる熱回収式燃
焼装置はこれに限定されるものではなく、バーナと特定
の構造の熱交換器とが組み合わされているものであれ
ば、どのような構造の燃焼装置でもよいのは勿論であ
る。例えば、米国特許第4、856、49号、特開平1
−159511号公報及び特開平5−256423号公
報に示された熱回収式燃焼装置のように、排気ガス通路
または酸化剤通路となる2つの通路内に例えば2つ以上
の蓄熱体を配置し、一方の通路側の蓄熱体を排気ガスで
加熱し、排気ガスで加熱された他方の通路側の蓄熱体を
通して酸化剤を炉内に供給するタイプの熱交換器とバー
ナとを組み合わせた熱回収式燃焼装置を用いてもよい。
【0045】上記実施例では、酸化剤の供給と排気ガス
の排出のために、それぞれ別個の送風機111、118
を用いているが、酸化剤の供給と排気ガスの排出を共通
の送風機により行うことができる。図5(A)の例で
は、酸化剤の供給のために燃焼装置の酸化剤通路に押込
み送風機111を配置している。そして排気ガス通路を
排気管路119を介して炉のガス排出路109の下流側
に接続している。この場合には、輻射部101内が正圧
となるように制御弁126、127の開度を調節する。
図中の数値は、各部の圧力を示しており、単位はmmH
2 Oである。また図5(B)の例では、燃焼用装置の排
気ガス通路から排気ガスを誘引する誘引送風機118だ
けを設ける。そして誘引送風機118の排出口を管路1
19を介して炉のガス排出路109の下流側に接続す
る。この場合には、輻射部101内が負圧となるように
制御弁126、127の開度を調節する。この図におい
ても図中の数値は、各部の圧力を示しており、単位はm
mH2 Oである。このような構成を用いると、上記実施
例と比べて送風機の数を半減することができる利点があ
る。
【0046】上記実施例では、炉床部103に燃焼装置
1を配置しているが、箱型水平管式加熱炉では、燃焼装
置のバーナが炉壁の側壁部に配置される場合がある。本
発明は、このような場合にも当然適用できるものであ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、熱交換器とバーナとが
組み合わされた熱回収式燃焼装置を用いるため、大型で
高価な酸化剤予熱器を用いる必要がなくなり、排気ガス
の熱を有効に利用して安価に熱効率を高めることができ
る。特に、本発明のように、ガス排出路と排気ガス通路
の両方に排気ガスを流し、しかも加熱用管路の出口部分
の管壁温度が加熱管設計温度より低くなるようにガス排
出路を流れる排気ガスの量と排気ガス通路を流れる排気
ガスの量の比率を定めれば、対流部での予熱を有効に利
用して、しかも輻射部内の温度を下げることができる。
したがって既存の管式加熱炉に本発明を適用しても、炉
の寿命が短くなったり、コーキングが発生することがな
いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を既存の管式加熱炉に適用した一実施例
の概略構成図である。
【図2】燃焼装置の一例の断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】全排気ガスの量に対する対流部を通る排気ガス
の量の比率と、熱効率の変化と加熱用管路の最高管壁温
度との関係を示す図である。
【図5】(A)及び(B)は本発明の変形例を示す図で
ある。
【図6】(A)は従来の管式加熱炉の構造を示す一部破
断斜視図であり、(B)は加熱管と燃焼装置の配置状態
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置 2 取付用ボルト 3 燃焼装置用熱交換器 4 取付板 5 貫通孔 6 ねじ孔 7 ボルト 8 蓄熱体 9,10 蓄熱体ユニット 11,12 固定金具 13 ピラーマット 14 耐火材 15 バーナノズル 17 バーナフード 22 吸排気用ダクト構造体 23 排気ダクト 24 酸化剤ダクト 24a 分割酸化剤ダクト 27 ノズル外筒 28 ノズル内筒 34 ベローズ 35,37 シール部材 100 ケーシング 101 輻射部 102 対流部 103 炉床部 104 燃焼装置 105 加熱用管路 106 直管 107 予熱用管路 108 誘引送風機 109 ガス排出路 111 押込み送風機 112 送風側接続管路 114 酸化剤導入路 115 サイレンサ 116 排気側接続管路 117 流量制御弁 118 誘引送風機 120 温度センサ 121 弁制御装置 122 酸素センサ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に配置された加熱用管路内を流れる被
    加熱流体を主として輻射伝熱により加熱する輻射部と、 前記輻射部の炉壁部に配置された少なくとも1台の燃焼
    装置と、 内部に前記加熱用管路に接続された予熱用管路が配置さ
    れ、前記予熱用管路内を流れる前記被加熱流体を前記燃
    焼装置から出る排気ガスの熱によって予熱する対流部
    と、 前記対流部を通過した前記排気ガスを排出するガス排出
    路とを備えてなる管式加熱炉の燃焼制御方法であって、 前記燃焼装置として、通気性を有する少なくとも1つの
    蓄熱体と、前記蓄熱体の少なくとも一部を通して前記輻
    射部に酸化剤を供給する酸化剤通路と、前記蓄熱体の少
    なくとも一部を通して前記排気ガスの一部を前記輻射部
    から排出する排気ガス通路とを備えて、前記排気ガスの
    一部により前記蓄熱体を加熱し加熱された蓄熱体により
    前記酸化剤を予熱する熱交換器とバーナとを備えた熱回
    収式燃焼装置を用い、 前記ガス排出路と前記排気ガス通路の両方に排気ガスを
    流し、 しかも前記加熱用管路の最高管壁温度が加熱管設計温度
    より低くなるように前記ガス排出路を流れる排気ガスの
    量と前記燃焼装置の前記排気ガス通路を流れる排気ガス
    の量の比率を定めることを特徴とする管式加熱炉の燃焼
    制御方法。
  2. 【請求項2】前記熱交換器は、前記輻射部と該輻射部の
    外部とを連通する複数の連通路を備えて前記炉壁に取付
    けられた蓄熱体と、 前記酸化剤が流れる酸化剤通路と前記排気ガスが流れる
    前記排気ガス通路とを備えて前記蓄熱体の前記輻射部と
    は反対側の端部から前記複数の連通路の一部を通して前
    記酸化剤を前記輻射部内に供給するとともに前記蓄熱体
    の前記端部から前記複数の連通路の残部を通して排気ガ
    スを排出するダクト構造体と、 前記蓄熱体と前記酸化剤通路及び前記排気ガス通路との
    間に相対的な回転運動を生じさせる回転機構とからなる
    請求項1に記載の管式加熱炉の燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】前記バーナの先端部は前記蓄熱体の中央部
    を貫通するように設けられている請求項2に記載の管式
    加熱炉の燃焼制御方法。
  4. 【請求項4】前記加熱用管路の前記最高管壁温度を前記
    加熱用管路の出口管部分の管壁の温度を測定して求める
    請求項1に記載の管式加熱炉の燃焼制御方法。
  5. 【請求項5】前記排気ガス通路から排出される前記排気
    ガスの流量を制御する流量制御弁が前記排気ガス通路に
    対して設けられ、 前記加熱用管路の前記最高管壁温度に応じて前記流量制
    御弁を制御する請求項1に記載の管式加熱炉の燃焼制御
    方法。
  6. 【請求項6】前記燃焼装置の前記排気ガス通路と前記ガ
    ス排出路の下流部分とを連通させ、 前記輻射部内を正圧に維持するように押込送風機を用い
    て前記酸化剤通路に前記酸化剤を供給することを特徴と
    する請求項1または2に記載の管式加熱炉の燃焼制御方
    法。
  7. 【請求項7】前記燃焼装置の前記排気ガス通路と前記ガ
    ス排出路の下流部分とを連通させ、 誘引送風機を用いて前記輻射部内を負圧に維持するよう
    に前記排気ガス通路を通して前記排気ガスを誘引するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の管式加熱炉の
    燃焼制御方法。
  8. 【請求項8】前記蓄熱体と前記酸化剤通路及び前記排気
    ガス通路との間の前記相対的な回転運動の回転速度を、
    1分間に2回転以上の回転速度にする請求項2に記載の
    管式加熱炉の燃焼制御方法。
  9. 【請求項9】前記ダクト構造体は前記排気ダクトの内部
    を酸化剤ダクトが回転するように構成され、前記酸化剤
    ダクトは1分間に2〜4回転の回転速度で回転する請求
    項2に記載の管式加熱炉の燃焼制御方法。
  10. 【請求項10】前記酸化剤として酸素を用い、 前記酸化剤通路を通して押込む前記酸化剤の流量を、前
    記輻射部内の酸素濃度が0.5%〜3.4%になるよう
    に制御する請求項1または2に記載の管式加熱炉の燃焼
    制御方法。
  11. 【請求項11】前記輻射部内の圧力を検出し、 前記輻射部内の圧力が予め定めた範囲に入るように前記
    ガス排出路を通して排出する前記排気ガスの流量を制御
    する請求項1または2に記載の管式加熱炉の燃焼制御方
    法。
  12. 【請求項12】前記対流部を通る前記排気ガスの量と前
    記排気ガス通路を流れる前記排気ガスの量との比が、2
    対8から4対6の範囲にあることを特徴とする請求項1
    または2に記載の管式加熱炉の燃焼制御方法。
  13. 【請求項13】内部に配置された加熱用管路内を流れる
    被加熱流体を主として輻射伝熱により加熱する輻射部
    と、 前記輻射部の炉壁部に配置された少なくとも1台の燃焼
    装置と、 内部に前記加熱用管路に接続された予熱用管路が配置さ
    れ、前記予熱用管路内を流れる前記被加熱流体を前記燃
    焼装置から出る排気ガスの熱によって予熱する対流部
    と、 前記対流部を通過した前記排気ガスを排出するガス排出
    路とを備えてなる管式加熱炉であって、 前記燃焼装置はバーナと排気ガスを利用して前記バーナ
    に供給する酸化剤を予熱する熱交換器とが組み合わされ
    て構成された熱回収式燃焼装置からなり、 前記熱交換器は、少なくとも1つの通気性を有する蓄熱
    体と、前記蓄熱体の少なくとも一部を通して前記輻射部
    に酸化剤を供給する酸化剤通路と、前記蓄熱体の少なく
    とも一部を通して前記排気ガスの一部を前記輻射部から
    排出する排気ガス通路とを備えて、前記排気ガスの一部
    により前記蓄熱体を加熱し加熱された蓄熱体により前記
    酸化剤を予熱するように構成され、 更に前記酸化剤通路に前記酸化剤を流し且つ前記ガス排
    出路及び前記燃焼装置の前記排気ガス通路の両方に前記
    排気ガスを流す送風装置が設けられており、 前記加熱用管路の最高管壁温度が加熱管設計温度より低
    くなるように、前記ガス排出路を流れる排気ガスの量と
    前記排気ガス通路を流れる排気ガスの量の比率が前記送
    風装置により定められていることを特徴とする管式加熱
    炉。
  14. 【請求項14】前記熱交換器は、前記輻射部と該輻射部
    の外部とを連通する複数の連通路を備えて前記炉床部に
    取付けられた蓄熱体と、 前記酸化剤が流れる酸化剤通路と前記排気ガスが流れる
    前記排気ガス通路とを備えて前記蓄熱体の前記輻射部と
    は反対側の端部から前記複数の連通路の一部を通して前
    記酸化剤を前記輻射部内に供給するとともに前記蓄熱体
    の前記端部から前記複数の連通路の残部を通して排気ガ
    スを排出するダクト構造体と、 前記蓄熱体と前記酸化剤通路及び前記排気ガス通路との
    間に相対的な回転運動を生じさせる回転機構とからなる
    請求項13に記載の管式加熱炉。
  15. 【請求項15】前記バーナの先端部は前記蓄熱体の中央
    部を貫通するように設けられている請求項2に記載の管
    式加熱炉。
  16. 【請求項16】前記加熱用管路の前記加熱用管路の出口
    管部分に前記最高管壁温度を測定する温度センサが設け
    られている請求項13に記載の管式加熱炉。
  17. 【請求項17】前記送風装置は、第1の流量制御弁を通
    して前記排気ガス通路から前記排気ガスを誘引する誘引
    送風機と、第2の流量制御弁を通して前記酸化剤通路に
    酸化剤を押込む押込送風機とからなり、 対流部を出る排気ガスを制御する第3の流量制御弁が前
    記ガス排出路に設けられ、 前記温度センサの出力に応じて前記第1の流量制御弁及
    び前記第3の流量制御弁の少なくとも一方が制御される
    請求項16に記載の管式加熱炉。
  18. 【請求項18】前記酸化剤として酸素を用い、 前記輻射部内の酸素濃度を測定する酸素センサを設け、 前記酸化剤通路を通して押込む前記酸化剤の流量を、前
    記輻射部内の酸素濃度が0.5%〜3.4%になるよう
    に前記第2の流量制御弁が制御される請求項17に記載
    の管式加熱炉。
  19. 【請求項19】前記送風装置として前記輻射部内を正圧
    に維持するように前記酸化剤通路に前記酸化剤を供給す
    る前記押込送風機が用いられ、 前記燃焼装置の前記排気ガス通路と前記ガス排出路の下
    流部分とが連通されている請求項13または14に記載
    の管式加熱炉。
  20. 【請求項20】前記送風装置として前記輻射部内を負圧
    に維持するように前記排気ガス通路を通して前記排気ガ
    スを誘引する誘引送風機が用いられている請求項13ま
    たは14に記載の管式加熱炉。
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