JPH07217628A - Frp製ロツクボルト - Google Patents
Frp製ロツクボルトInfo
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- JPH07217628A JPH07217628A JP972094A JP972094A JPH07217628A JP H07217628 A JPH07217628 A JP H07217628A JP 972094 A JP972094 A JP 972094A JP 972094 A JP972094 A JP 972094A JP H07217628 A JPH07217628 A JP H07217628A
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Abstract
度アップし、かつ表面をそのまま螺子として使用できる
ものとする。 【構成】 長繊維状繊維物と熱硬化性樹脂とから成るF
RP製ロツクボルトにおいて、熱硬化性樹脂を含浸し長
さ方向に連続する棒状長繊維状繊維物の表面に、糸状繊
維物を外周軸方向で間隔をおいて螺旋状に一体的に巻付
けて締め上げ、該巻付け締め上げた糸状繊維物部が螺旋
状の凹状溝部を、かつ隣合う該螺旋状の凹状溝部の間隔
の間が凸状山部をそれぞれ形成し、該凸状山部と前記凹
状溝部の高低差が0.5 〜2.5mm であって、かつ前記凹状
溝部の半径に対する該高低差の値の割合が0.02〜0.25で
あり、しかも前記凸状山部あるいは前記凹状溝部のピッ
チが 5〜20mmになるよう繰り返し連続して硬化して成る
FRP製ロツクボルト。
Description
の法面カツトに際しての地山の補強において、地山本来
の保持能力をより発揮させるようにする、有用なFRP
製ロツクボルトに関する。ことに山岳型の工事だけでな
く、大断面化や多断面化する都市あるいは海底型地下空
間等の工事、さらには各種地山性状の条件の良くない切
土ないし盛土法面等の補強工事など、多様化や高性能化
ならびに取扱い易さのニーズに対応して適合し広く採用
し得るFRP製ロツクボルトを提供するものである。
は道路や住宅地の造成法面等における地山補強の一つと
して、従来の鋼鉄製ボルトに代えて、軽くて強くしかも
腐食がなく電気絶縁性でありさらに容易に切断加工がで
きるFRP製ロツクボルトが普及し、益々多用化される
ようになりつつある。
148087号公報には、熱硬化性樹脂を含浸したガラス繊維
からなる棒状樹脂基体表面の外周軸線方向に糸状繊維を
螺旋状に一体的に巻きつけられており、該糸状繊維によ
り連続凸状線が形成されてなるガラス繊維補強樹脂体。
ならびにガラス繊維補強樹脂体の連続成形方法におい
て、熱硬化性樹脂を含浸したガラス繊維を配向板、スク
イズ用金型および加熱金型から引き抜いて棒状樹脂基体
を成形した後、該棒状樹脂基体表面の外周軸線方向に糸
状繊維を螺旋状に連続的に巻きつけ、連続凸状線を形成
し、ついで硬化加熱炉で加熱硬化させるガラス繊維補強
樹脂体を製造する方法が記載されており、棒状樹脂基体
がプラスチツク等の棒材を芯材として使用し、該棒材上
に熱硬化性樹脂を含浸させたガラスロービングを引き揃
えてなること、および糸状繊維としてはガラスロービン
グ、ナイロン、ビニロンまたはテトロン等を使用するこ
とを開示している。
57ー18484 号公報には、ガラス繊維補強樹脂体の表面に
凹凸模様を成形する方法が記載されており、ガラス繊維
補強樹脂体の連続引抜成形方法において、マンドレルの
表面に熱硬化性樹脂を含浸したガラス繊維を引き揃えた
ガラス繊維補強樹脂体を加熱金型中を通過させて半硬化
状とした後、該樹脂体表面の外周軸線方向に圧接具によ
り連続的に螺旋状溝を形成し、ついで硬化加熱炉で前記
樹脂体を加熱硬化させることでなすことを開示してい
る。
は、地盤中の削孔内に定着用の自硬性材料とともに挿入
される引張補強材において、前記引張補強材は未硬化の
熱硬化性樹脂を含浸した補強用繊維束の外周面を、熱可
塑性樹脂で被覆した複合ストランドを、撚り合せ、ある
いは編組した後、前記熱硬化性樹脂を硬化し、かつ隣接
する前記複合ストランドの熱可塑性樹脂同士を、その相
互の接触部において長手方向にわたつて全面的に融着接
合されたロープ状構造よりなる地盤削孔に挿入される引
張補強材が記載されている。
ロツクアンカー工法において、ロツクボルトが、削孔に
充填した自硬性材料に抗して挿入できる150kg /mm2 以
上の圧縮弾性率を有すると共に、削孔口の曲げと削孔自
体の曲がりに対応できる15kg/mm2 〜100kg /mm2 の範
囲の曲げ弾性率を有するロープ状構造であつて、該ロー
プ状構造を補強繊維束に熱硬化性樹脂を含浸させたもの
を芯材とし、該芯材の外周を熱可塑性樹脂で被覆した複
合ストランドを撚合せ或いは編組した後、前記熱硬化性
樹脂を加熱硬化し、かつ前記撚合せ或いは編組した複合
ストランドにおける熱可塑性樹脂の接触部を融着接合し
た繊維強化熱硬化性樹脂・複合材料とし、これを前記削
孔内に挿入することが記載されている。
には、コンクリート補強部材及びその製造法が記載され
ており、長手方向に配した強化用繊維で熱硬化性樹脂を
補強したロッド状のコア材の外周に強化用繊維を長手方
向に配設し、この強化用繊維に熱硬化性樹脂を含浸し、
この樹脂含浸被覆層の表面に適宜な手段により長手方向
に凹凸を並設し、この被覆層とロッド状のコア材とを一
体に熱硬化せしめたものであり、また熱硬化性樹脂が含
浸された強化用繊維をダイに通して未硬化もしくは半硬
化状のコア材を形成し、このコア材の外周に強化用繊維
を長手方向に配設し、この強化用繊維に熱硬化性樹脂を
含浸し、この樹脂含浸被覆層の外層に締付材を間隔をお
いて捲回し、被覆層の表面に長手方向に凹凸を並設し、
この被覆層と未硬化もしくは半硬化状態のロッド状のコ
ア材とを加熱して一体に熱硬化せしめることでなしたと
いう製造法が記載されている。
記特開昭54ー148087号公報に記載のガラス繊維補強樹脂
体およびその製造方法は、例えばトンネルの壁面に注入
されたモルタル等に打ち込んだ場合、充分な剛直性を保
有し、ガラスロービングでの補強で耐剪断力ならびに耐
引張力に優れ、また表面螺旋状に巻くガラスロービング
による凹凸状で強固に固定され、トンネル壁面の強化に
充分寄与するものであって、さらに需要が高まり多様化
するなかで、より頑固な補強材とより効果的構造ならび
により効率的な製造ができるような方法が場合によって
は必要になりつつあり、この点で極めて充分であるとは
必ずしも言い難いものである。
のガラス繊維補強樹脂体の表面に凹凸模様を形成する方
法は、前記樹脂体が加熱金型で半硬化状でもって、離型
剤を塗布または被覆した金属線条を巻き付けて巻き取り
して外すこと、あるいは内面に連続ねじ山を有するダイ
ス状金型である圧接具を、樹脂体軸芯を中心として回転
せしめる方法で行うため、ライン上で行うことでの高生
産性があるものの、前者では巻き付けによる凹凸模様が
必ずしも充分ではなく、両者とも莫大な機械力を必要と
し、巻き取りして外す設備あるいはダイス状金型等の圧
接具も必要とするものであって、より頑固な補強材とよ
り効果的構造ならびにより効率的な製造ができるような
方法というようなニーズに対し、必ずしも充分答えられ
るとは言い難いものである。
びに特公平3ー49358 号公報に記載のロープ状構造より
なる引張補強材、あるいは特定弾性率を有するロープ状
構造を加工して芯材とし、その外周にさらに加工を加え
繊維強化熱硬化性樹脂・複合材料としたロツクボルト等
は、その工程が必ずしも簡単とは言い難く、また曲げ弾
性率等物性面で優れるものとは必ずしも言えず、より頑
固な補強材とより効果的構造ならびにより効率的な製造
ができるような方法というようなニーズに対し、到底及
ばないと言えるものである。
に鑑みてなしたものであり、要求される多様でかつより
高度な性能を有ししかも多用し得、トンネルの掘削時あ
るいはトンネル自体等、各種地下構造物や崖等を含む各
種地面の軟弱な地盤の補強改良に、補強用鉄筋等に代わ
る従来のFRP製ロックボルトより頑固な補強材ならび
により効果的な構造を備える有用なFRP製ロツクボル
トを提供するものである。
硬化性樹脂とから成るFRP製ロツクボルトにおいて、
熱硬化性樹脂を含浸し長さ方向に連続する棒状長繊維状
繊維物の表面に、糸状繊維物を外周軸方向で間隔をおい
て螺旋状に一体的に巻付けて締め上げ、該巻付け締め上
げた糸状繊維物部が螺旋状の凹状溝部を、かつ隣合う該
螺旋状の凹状溝部の間隔の間が凸状山部をそれぞれ形成
し、該凸状山部と前記凹状溝部の高低差が0.5 〜2.5mm
であって、かつ前記凹状溝部の半径に対する該高低差の
値の割合が0.02〜0.25であり、しかも前記凸状山部ある
いは前記凹状溝部のピッチが 5〜20mmになるよう繰り返
し連続して硬化して成ることを特徴とするFRP製ロツ
クボルト。
繊維であることを特徴とする上述したFRP製ロツクボ
ルト。また、前記FRP製ロツクボルトが、その表面に
熱硬化性樹脂を被覆してなることを特徴とする上述した
FRP製ロツクボルト。
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂あるいはエポキシ系
樹脂であることを特徴とする上述したFRP製ロツクボ
ルトをそれぞれ提供するものである。
はガラス繊維、なかでもEーガラス繊維等からなるガラ
スロービングであって、主に入手し易さ、切断荷重や抗
張力(一般に径が小さい方が大きい)等から例えば6〜
30μm径程度、好ましくは11〜27μm程度、より好まし
くは13〜24μm径程度の繊維径を用い、また樹脂の含浸
程度や断面上の配列化と均一化、生産効率ならびに製造
時の安定性、所期の製品強度の達成等から例えば1150〜
9240tex程度、好ましくは2310〜4620tex 程度のロービ
ングであり、さらに例えば該テツクス(tex )のロービ
ングを約100 乃至250 本程度、好ましくは約120 乃至23
0 本程度、より好ましくは約130 乃至210 本程度を用い
る。他の繊維としては、例えばガラス繊維のなかでも抗
張力が大きいSガラス、YMガラス、強度アップガラス等
でもよく、さらにカーボン繊維、ケプラー繊維等各種有
機あるいは他の無機繊維を混入せしめる複合繊維、さら
に場合によっては微細な金属繊維をも単一または組み合
わせ含むものでもよいものであって、各種繊維の特徴が
相乗するようにする。
和ポリエステル系樹脂、ビニルエステル系樹脂あるいは
エポキシ系樹脂等である。なかでも経済的には不飽和ポ
リエステル系樹脂であり、好ましいのはビニルエステル
系樹脂あるいはエポキシ系樹脂であるが、エポキシ樹脂
はどちらかと言えば高価であるので採用し難いものであ
る。該熱硬化性樹脂の調製としては、例えばビニルエス
テル系樹脂の場合には、t-Butyl peroxy-2-ethylhexano
nte 等を適宜添加混合し、含浸のし易さと均一性ならび
に含浸量を所期の程度内にすることおよび次工程の条件
を満たすことができるためには、樹脂溶液の粘度を例え
ば550 〜750cps程度、好ましくは600 〜700CPS程度とす
るものである。
向に連続する棒状長繊維状繊維物については、通常は心
材なしで充分長繊維であるロービングが断面で均一分散
して長さ方向に連続するなかで熱硬化性樹脂が含浸し、
前記凹状溝部と前記凸状山部を形成する最適な状態に適
宜保持し、糸状繊維物を外周軸方向で間隔をおいて螺旋
状に一体的に所期の巻付け締め上げができることが肝心
であり、長繊維であるロービングと含浸せしめる樹脂の
割合は、例えばガラス繊維の場合にはガラス繊維が約60
〜70 vol%程度であり、この範囲程度から外れると次第
に前記巻き上げ時に変形や製品の各種強度、ことに所期
の引張強度や剪断強度等を得ることが困難になる等であ
って、好ましくは約62〜68vol %程度である。
記凹状溝部と前記凸状山部を形成することに対し阻害と
ならない程度の大きさの径の心材であって、かつめざす
FRP製ロックボルトをより強度アップし、より軽量化
に結びつくような心材であれば好ましく、使用を妨げな
いことは言うまでもない。
をおいて螺旋状に一体的に巻付けて締め上げることにつ
いては、確実にかつ安定したテーパー状でかつ凸起の頂
点が円弧状の凸状山部ならびに充分な引っ掛かりを有す
る凹状溝部をなし、基本的には改めて例えば螺刻する必
要がないようにするためであって、巻付けて締め上げる
力である巻張力が約0.5 〜5 kgf 程度、好ましくは約 1
〜 4kgf 程度であり、該間隔である前記凹状溝部あるい
は前記凸状山部のピツチとしては、約 5〜20mm程度、好
ましくは約 6〜17mm程度、より好ましくは約 7〜15mm程
度であって、前記凹状溝部と前記凸状山部のピツチがほ
ぼ同程度となり、凹状溝部と凸状山部の形成、柔軟の程
度ならびにロービングの割合さらに棒状長繊維状繊維物
の柔軟の程度および径等によって適宜自在に調整し所期
のものを得るものである。
溝部をなすとともに巻張力に耐えしかも少なくとも巻き
付けによって染み出す樹脂を充分含浸して一体的になる
もので凹状溝部としてそのまま残し得るものであり、し
かも全体の強度アップに繋がるものであり、例えばビニ
ロン(例えば約1500〜2000デニール程度、具体的には約
1700〜1900デニール)であって、また例えばテトロン、
ケプラー、ナイロン、さらにガラスヤーン(5.6 〜135t
ex)やガラスロービング(1150〜4620tex )等であっ
て、その径は 4〜18μm程度例えば 6〜13μm程度であ
り、該各種のうち1種単一状であるいは複数種例えば2
〜3種を組み合わせ複合混在状で用いてもよく、その断
面形状は特に限定されるものではないが、例えば適宜帯
状となる断面形状でなるようにすると螺子としてもよ
い。なお該糸状繊維物は樹脂を含浸し用いてもよいが必
ずしも含浸を必要としない。
が螺旋状の凹状溝部を形成することについては、前記螺
刻的な形状や使用時の引っ掛かりとしての馴染み等か
ら、該凹状溝部の深さである前記凸状山部と該凹状溝部
の高低差としては0.5 〜2.5mm程度であり、0.5 mm未満
では引っ掛かりとしての螺子や使用時の馴染みが不充分
となり、2.5mm を超えると凹状溝部が深くなりすぎて樹
脂の割合が少なくなりすぎ、しかも凸状山部の変形や樹
脂の垂れ状ならびに繊維のバラツキを生じ、しいては強
度の低下を招く等が発現することとなり、好ましくは該
深さが約0.7 〜2.3mm 程度、より好ましくは約0.8 〜2.
0mm 程度である。
低差の値の割合が0.02〜1.15であるとしたのは、前記F
RP製ロツクボルトの外径として、重量的な作業性なら
びに使用時の必要本数等から例えば約18〜38mm径程度、
好ましくは約20〜32mm程度、より好ましくは約22〜28mm
程度であって、該外径の範囲内で前記凹状溝部の深さを
適宜選択するに当たり、所期のめざす強度を得るための
一因子として凹状溝部の半径に対する該高低差の値の割
合を加味する必要がありその範囲が約0.02〜0.25程度で
あって、好ましくは約0.03〜0.22程度、より好ましくは
約0.04〜0.2 程度である。
定されるものではないが、例えば約15〜60cm/min 程
度、好ましくは約20〜50cm/min 程度、より好ましくは
約25〜40cm/min 程度の引張速度がトラブルもなく安定
して操業でき、しかも製品として曲がり等の変形も発現
することなく、所期の形状と強度を得ることができるこ
となる。
トを製造するに当たり重要なことは、樹脂、繊維、含浸
量、形状、大きさ等前記したことはもちろん、前記金型
から出た直後で適宜最適な柔軟度を有する状態にある棒
状長繊維状繊維物に、糸状繊維物を巻き上げる要領であ
る。
さについては、外径としては前記したように強度や取扱
上等から約18〜38mmφ程度、好ましくは約20〜32mmφ程
度、より好ましくは約22〜28mmφ程度であり、長さとし
ては単品では特に制限はなく適宜自在に切断し選択でき
るものであり、製造場所や製品ニーズ等の関係からおの
ずと制約を受ける程度の制約であって、好ましくは約0.
8 〜3 m程度、より好ましくは約1〜2m程度であり、
さらに繋ぎ合わした結果の長さとしては約0.8〜10m程
度、通常約1〜6 m程度であって、好ましくは約1.2 〜
5 m程度であり、その径とその長さを必要に応じて適宜
自在に選べることは言うまでもない。
性率が4,000kgf/ mm2(4点曲げ)程度以上、引張り強
度が40kgf / mm2程度以上、好ましくは70kgf / mm2程
度以上(例えば70〜110kgf/mm2 程度)、剪断強さが 7
kgf / mm2程度以上、好ましくは10kgf / mm2程度以上
(例えば10〜30kgf / mm2程度)、曲げ強さが45〜80kg
f / mm2程度、伸び率が1.5 〜2.5 %程度、引張り弾性
率が2,100 〜3,000 kgf / mm2程度以上、好ましくは引
張り弾性率が3,500 〜7,000 kgf / mm2程度、比重が
1.2 程度等である。
トによれば、ガラス繊維等である長繊維状繊維物とビニ
ルエステル系樹脂等である熱硬化性樹脂とから成り、熱
硬化性樹脂を含浸し長さ方向に連続する特異な状態にあ
る棒状長繊維状繊維物の表面に、ビニロン等である糸状
繊維物を外周軸方向で間隔をおいて螺旋状に一体的に巻
付けて締め上げ、螺旋状の凹状溝部とこれに隣合う凸状
山部をそれぞれ連続に形成し、該凸状山部と前記凹状溝
部の高低差が0.5 〜2.5mm であって、かつ前記凹状溝部
の半径に対する該高低差の値の割合が0.02〜0.25であ
り、しかも前記凸状山部あるいは前記凹状溝部のピッチ
が 5〜20mmになるよう繰り返し連続し硬化して成るFR
P製ロツクボルトとしたことにより、特異に限定された
形状とともに、特定されるような樹脂と長繊維状繊維物
との割合で均一の配列分散の状態となり、凸状山部と凹
状溝部の繊維と樹脂の前記状態をできるだけ変化しない
ように最小限に押さえることができ、繊維自身が表面に
露出することなく樹脂でカバーできるものとなって表面
がきれいに仕上がり、FRP製ロツクボルト自身の特性
に加え各種強度アップすることはもちろん確実で正確な
螺子をなし、螺刻の必要をする必要もなく、螺刻作業も
必要なくしかもそれによる強度低下を招くこともないも
のとなり、少ない本数でもって要求される多様でかつよ
り高度な性能を有ししかも多用し得、トンネルの掘削時
あるいはトンネル自体等、各種地山性状の条件の良くな
い急勾配の切土ないし盛土法面等、さらに山岳型の工事
だけでなく、大断面化や多断面化する都市あるいは海底
型地下空間等各種地下構造物や崖等を含む各種地面の軟
弱な地盤の補強改良に、地山本来の保持能力をより発揮
させるようにする、補強用鉄筋等に代わる従来のFRP
製ロックボルトより頑固な補強材ならびにより効果的な
構造を備え、多様化や高性能化ならびに取扱い易さのニ
ーズに対応して適合し広く採用し得る有用なFRP製ロ
ツクボルトである。
例を詳細に説明する。ただし本発明は係る実施例に限定
されるものではない。
一部切欠、省略し示す部分拡大した正面図であって、該
FRP製ロツクボルト1は、長繊維状繊維物と熱硬化性
樹脂とから成り、さらにその構成が熱硬化性樹脂を含浸
し長さ方向に連続する棒状長繊維状繊維物の表面に、糸
状繊維物2を外周軸方向で間隔をおいて螺旋状に一体的
に巻付けて締め上げ、該巻付け締め上げた糸状繊維物部
2が螺旋状の凹状溝部4を径dとし、かつ隣合う該螺旋
状の凹状溝部4の間隔の間が凸状山部3をFRP製ロツ
クボルト1の外径Dとしてそれぞれ形成し、該凸状山部
3と前記凹状溝部4の高低差Δdが0.5 〜2.5mm であっ
て、かつ前記凹状溝部4の径dの半径に対する該高低差
の値の割合が0.02〜0.25であり、しかも前記凸状山部3
あるいは前記凹状溝部4のピッチであるAまたはaが 5
〜20mmになるよう繰り返し連続して硬化して成るもので
ある。
ロツクボルトを示す部分拡大した正面図であって、該F
RP製ロツクボルト1’は、上記したFRP製ロツクボ
ルト1と同様長繊維状繊維物と熱硬化性樹脂とから成る
ものであって、その構成が熱硬化性樹脂を含浸し長さ方
向に連続する棒状長繊維状繊維物の表面に、2本の糸状
繊維物2を平帯状に外周軸方向で間隔をおいて螺旋状に
一体的に巻付けて締め上げ、該巻付け締め上げた糸状繊
維物部2が螺旋状の平帯状の凹状溝部4’を形成し、か
つ隣合う該螺旋状の凹状溝部4’の間隔の間が凸状山部
3’をFRP製ロツクボルト1’の外径となるよう形成
し、その凹状溝部4’の径をdとし前記外径をDとした
際、図1に示すと同様に該凸状山部3’と前記凹状溝部
4’の高低差Δdが0.5 〜2.5mm であって、かつ前記凹
状溝部4’の径dの半径に対する該高低差の値の割合が
0.02〜0.25であり、しかも前記凸状山部3’あるいは前
記凹状溝部4’のピッチであるAまたはaが 5〜20mmに
なるよう繰り返し連続して硬化して成るものである。
製造するための一部断面を含む一実施例の引抜装置全体
の概要図であって、該装置に基づいて本発明のFRP製
ロツクボルトの製法を併せ説明する。
は1本のみ示す)を床面上に設けた支持ラツク(図示せ
ず)に巻軸がその支軸のまわりを自由自在に回転するよ
うセツトし、該ロービング巻束6の回転によってその巻
束からロービング7が引き出され、相当多数本のロービ
ング7が同時に熱硬化性樹脂液を満たした樹脂液槽8に
送られる。なお該液槽8もロービング7の数に応じて適
宜複数個配置する。
液槽8内の熱硬化性樹脂液の中をガイドロール20、21に
よつてガイドされて通過することで、前記樹脂液が含浸
されて右方向に引き出され、含浸ロービング7’が適宜
支持されている配向板9に進む。
度の円形開孔を有し、該開孔の周囲に複数列に略一様に
分散するよう配置した含浸ロービング7’用細孔22が設
けられており、前記含浸ロービング7’が円形断面上で
できるだけ所定の分布となるよう細孔22を選択し通過せ
しめ、ガイドおよびスクイズ用であるヒーター23付きの
金型10に到る。
方向に連続する、例えば断面でロービングが正しく整列
し引き揃えられ一様に分散した棒状長繊維状繊維物24に
形成し、余分な樹脂液のしぼり除去および脱泡をするこ
とさらにヒーター23による温度調整等でもって、外径が
ほぼ18〜38mm程度の範囲でかつ繊維の割合がほぼ60〜70
vol%程度にするとともに、該金型から出た直後で柔軟
性を有し、充分凹状溝部と凸状山部を形成するための巻
付けて締め上げる操作が可能なような状態にあるものと
する。
を公転するワインディングマシン11が支持され、巻束か
ら引き出される例えばビニロン(例えば約1500〜2000デ
ニール程度)の糸状繊維物2を公転しつつ棒状長繊維状
繊維物24に対し螺旋状で一体的に巻付けて締め上げる力
である巻張力が約0.5 〜5 kgf 程度で適宜自在に調整し
巻き付ける。キュア後、該間隔である前記凹状溝部ある
いは前記凸状山部のピツチとしては約 5〜20mm程度であ
って、該凹状溝部の深さである前記凸状山部と該凹状溝
部の高低差としては約0.5 〜2.5mm 程度、前記凹状溝部
の半径に対する該高低差の値の割合が0.02〜1.15程度、
前記FRP製ロツクボルトの外径として例えば約18〜38
mm径程度であるものになるように調整する。
もって約80〜100 ℃程度で第一段階の加熱を、高周波加
熱炉14のヒーター15でもって約100 〜120 ℃程度で第二
段階の加熱を、さらに遠赤外線加熱炉16のヒーター17で
もって約120 〜140 ℃程度で第三段階の加熱を行いキュ
アし、充分内部まで成熟するようにする。なお本装置で
は三つの炉でもってガスが拡散するようにしているが、
例えばガスの処理さえできれば当然一つにまとめた加熱
炉としてもよいことは言うまでもない。
ロックボルトの表面に連続する波状の規則正しいと言え
る凹凸面と、上下から該FRP製ロックボルトの表面を
挟持するキャタビラ状を備える引抜機18によって矢印で
示す右方向に引き出す。なお、該キャタビラ状を備える
引抜機18は、回動ベルトの外側にゴム板を多数等間隔に
突出させ、目的物を弾力的に把持し、その表面に傷を付
けることない。
を切断機19によって所要の長さに切断し定尺のFRP製
ロックボルト1を得る。実施例1 第3図に示した引抜装置でもって第1図に示すような外
径約28mmφのFRP製ロックボルトを得た。
約24μのガラス繊維で約4630tex のものを約210本程度
用い、該ロービングに含浸させる熱硬化性樹脂としては
ビニルエステル樹脂を用い、該ビニルエステル樹脂100
部に対してt-Butyl peroxy-2-ethylhexanonte 約2部程
度を混合したものを主体とし約650 ±20cps 程度の粘度
に調製した樹脂液とした。また糸状繊維物としては繊維
径約14μで1800デニールのビニロン繊維を用い、巻張力
としては約1.5 〜4 kgf 程度で適宜自在に調整し巻き付
けた。
程度で、高周波加熱炉で糸状繊維物を巻き付けた棒状長
繊維状繊維物の芯部を約100〜120℃程度になるよう周波
数を約70MHz に設定し高周波加熱を、さらに遠赤外線加
熱炉としては約120 ±10℃程度で加熱を行い合計約11±
2 分程度のキュアをした。
約35±5cm /min 程度で行った。得られたFRP製ロッ
クボルトは、外径が約28mmφ程度、凸状山部と凹状溝部
の高低差が約0.9 ±0.1mm 程度、かつ凹状溝部の半径に
対する該高低差の値の割合が0.069 ±0.005 であり、し
かも凸状山部あるいは凹状溝部のピッチは約10±1mm 程
度となり、またガラス繊維の vol%としては約62%前後
程度であって、引張強さが約85kgf /mm2 以上ならびに
剪断強さが約10kgf /mm2 以上と現行品の約 2〜2.5 倍
以上であり、引張り弾性率が約4,000 〜7,000kgf/mm2
程度となり、しかも充分ジョイントナットや金具の取り
付けがそのままの表面で可能なものとなり、めざす本発
明のFRP製ロックボルトであった。
2図に示すような外径約22mmφのFRP製ロックボルト
を得た。
のを約130本程度用い、樹脂液ならびに糸状繊維物は実
施例1と同様なものとし、ただ糸状繊維物を2本用い平
帯状に外周軸方向で間隔をおいて螺旋状に一体的に巻付
けて締め上げ平帯状の凹状溝部を形成した。
様にしてキュアするとともに、引抜機の引き抜き速度も
ほぼ実施例1と同様にした。得られたFRP製ロックボ
ルトは、外径が約22mmφ程度、凸状山部と凹状溝部の高
低差が約1.5 ±0.7mm 程度、かつ凹状溝部の半径に対す
る該高低差の値の割合が0.079 ±0.005 であり、しかも
凸状山部あるいは凹状溝部のピッチは約11±1mm 程度と
なり、ガラス繊維の vol%としては約65%前後程度であ
って、引張強さが約60kgf /mm2 以上ならびに剪断強さ
が約 8kgf /mm2 以上と現行品の約1.5 〜 2倍程度以上
であり、しかも充分ジョイントナットや金具の取り付け
がそのままの表面で可能なものとなり、所期のめざす本
発明のFRP製ロックボルトであった。
クボルトは、螺旋状の凹状溝部とこれに隣合う凸状山部
を連続に形成し、凸状山部と凹状溝部の高低差が0.5 〜
2.5mm、かつ凹状溝部の半径に対する高低差の値の割合
が0.02〜0.25、しかも凸状山部あるいは凹状溝部のピッ
チが 5〜20mmになるよう連続し硬化して成るFRP製ロ
ツクボルトとしたことにより、特異に限定された形状で
あって、特定されるような樹脂と長繊維状繊維物との割
合内で均一の配列分散の状態となり、凸状山部と凹状溝
部の繊維と樹脂の前記状態をできるだけ変化しないよう
にでき、繊維自身が表面に露出することなく樹脂でカバ
ーできて表面が滑らかに仕上がり、FRP製ロツクボル
ト自身の特性に加え各種強度アップし、引抜成形で確実
で正確な賦形した凹凸が螺子をなし、後工程で螺刻の必
要性がなて螺刻作業を必要とせず、しかもそれによる強
度低下を招くこともなくナット止めが可能なものとな
り、少ない本数でもって要求される多様でかつより高度
な性能を有し、トンネルの掘削時あるいはトンネル自体
等、各種地山性状の条件の良くない急勾配の切土ないし
盛土法面等、さらに山岳型の工事だけでなく、大断面化
や多断面化する都市あるいは海底型地下空間等各種地下
構造物や崖等を含む各種地面の軟弱な地盤の補強改良
に、地山本来の保持能力をより発揮させるようにする、
補強用鉄筋等に代わる従来のFRP製ロックボルトより
頑固な補強材ならびにより効果的な構造を備え、多様化
や高性能化ならびに取扱い易さのニーズに対応して適合
し広く採用し得る有用なFRP製ロツクボルトを提供す
るものである。
略し示す部分拡大した正面図である。
を示す部分拡大した正面図である。
の一部断面を含む一実施例の引抜装置全体の概要図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 長繊維状繊維物と熱硬化性樹脂とから成
るFRP製ロツクボルトにおいて、熱硬化性樹脂を含浸
し長さ方向に連続する棒状長繊維状繊維物の表面に、糸
状繊維物を外周軸方向で間隔をおいて螺旋状に一体的に
巻付けて締め上げ、該巻付け締め上げた糸状繊維物部が
螺旋状の凹状溝部を、かつ隣合う該螺旋状の凹状溝部の
間隔の間が凸状山部をそれぞれ形成し、該凸状山部と前
記凹状溝部の高低差が0.5 〜2.5mm であって、かつ前記
凹状溝部の半径に対する該高低差の値の割合が0.02〜0.
25であり、しかも前記凸状山部あるいは前記凹状溝部の
ピッチが 5〜20mmになるよう繰り返し連続して硬化して
成ることを特徴とするFRP製ロツクボルト。 - 【請求項2】 前記長繊維状繊維物が、ガラス繊維であ
ることを特徴とする請求項1記載のFRP製ロツクボル
ト。 - 【請求項3】 前記FRP製ロツクボルトが、その表面
に熱硬化性樹脂を被覆してなることを特徴とする請求項
1乃至2記載のFRP製ロツクボルト。 - 【請求項4】 熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂あるいはエポキシ樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1乃至3記載のFRP製ロツクボ
ルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP972094A JP2629130B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | Frp製ロツクボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP972094A JP2629130B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | Frp製ロツクボルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07217628A true JPH07217628A (ja) | 1995-08-15 |
JP2629130B2 JP2629130B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=11728135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP972094A Expired - Lifetime JP2629130B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | Frp製ロツクボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2629130B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006006614A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | 長繊維強化樹脂構造体用引取装置及び該構造体の製造方法 |
JP2014502319A (ja) * | 2010-10-21 | 2014-01-30 | リフォーステック リミテッド | 補強筋およびこれを製造するための方法 |
JP2019207016A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター | 繊維強化樹脂製ボルト及びナット、繊維強化樹脂製締結部材の製造方法。 |
JP2020041325A (ja) * | 2018-09-10 | 2020-03-19 | 戸田建設株式会社 | 掘削機切削用仮壁及びその製造方法 |
DE102019007891A1 (de) * | 2019-11-05 | 2021-05-06 | Oke Group Gmbh | Verstärkungsstab mit Vertiefung und Verfahren zur Herstellung eines Verstärkungsstabes mit Vertiefung |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP972094A patent/JP2629130B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US11820709B2 (en) | 2010-10-21 | 2023-11-21 | Reforcetech Ltd. | Reinforcement bar and method for manufacturing same |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2629130B2 (ja) | 1997-07-09 |
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