JP3520117B2 - Frp製鉄筋代替材及びその製造方法 - Google Patents
Frp製鉄筋代替材及びその製造方法Info
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Description
用される鉄筋、PC鋼材等の代替品としてコンクリート
構造物に埋設されるFRP製鉄筋代替材及びその製造方
法に関する。
願人らは、先に出願した特開平4−89346号(以
下、従来例という。)に係るFRP製鉄筋代替材及びそ
の製造法に於いて、コンクリートとの付着強さを得るべ
く熱硬化性樹脂を含浸した強化用繊維の束に繊維を巻回
して表面に凹凸を形成し、その後に熱硬化性樹脂を硬化
させ、該束と巻回繊維とを強固に一体化させる技術を提
案した。
ので、この従来技術の特徴を有することは勿論きわめて
軽量で、(コンクリート付着強さ)/(引張強さ)の比
率が高いFRP製鉄筋代替材及びその製造方法を提供す
るものである。
明の要旨を説明する。
で熱硬化性樹脂を補強した棒状体1の外周に糸状若しく
は帯状の巻回体2を巻回して表面に凹凸を形成して成る
FRP製鉄筋代替材であって、棒状体1の内部に長手方
向に連続した中空部3を設けたことを特徴とするFRP
製鉄筋代替材に係るものである。
て、中空部3を複数本設けたことを特徴とするFRP製
鉄筋代替材に係るものである。
で熱硬化性樹脂を補強した棒状体1の外周に糸状若しく
は帯状の巻回体2を巻回して表面に凹凸を形成して成る
FRP製鉄筋代替材であって、棒状体1の内部に長手方
向に連続した弾力性を有する弾力部材4を設けたことを
特徴とするFRP製鉄筋代替材に係るものである。
て、弾力部材4を複数個設けたことを特徴とするFRP
製鉄筋代替材に係るものである。
鉄筋代替材において、弾力部材4としてゴム若しくはプ
ラスチックを採用したことを特徴とするFRP製鉄筋代
替材に係るものである。
鉄筋代替材において、棒状体1内にゴム製又はプラスチ
ック製のチューブ6を設けることで中空部3を形成した
ことを特徴とするFRP製鉄筋代替材に係るものであ
る。
て、チューブ6内にゴム,プラスチック,スポンジ状部
材等の弾力性を有する弾力部材4を充填したことを特徴
とするFRP製鉄筋代替材に係るものである。
で熱硬化性樹脂を補強した棒状体1の外周に糸状若しく
は帯状の巻回体2を巻回して表面に凹凸を形成して成る
FRP製鉄筋代替材の製造方法であって、一方向に連続
した複数の強化用繊維5を連続的に引き抜き、該強化用
繊維5に熱硬化性樹脂を含浸せしめ、その後ダイ7に通
して該強化用繊維5を束にする際、ゴム製若しくはプラ
スチック製の連続したチューブ6を該チューブ6が該束
の内部にして長手方向に配設されるように構成し、この
チューブ6が内装された束の外周に糸若しくは帯状の巻
回体2を巻回して表面に凹凸を形成し、その後加熱硬化
せしめることを特徴とするFRP製鉄筋代替材の製造方
法に係るものである。
体1の内部に中空部3を有している為軽量であるととも
に成形工程に特別な装置や配慮を必要とせずして容易に
巻き締めによる表面凹凸の形成が可能となる。
下に説明する。
成形行程を示すもので、強化用繊維5としてデュポン東
レ(株)のアラミド繊維(ケブラー49,タイプ968の
7100デニール)を125本用意する。尚、強化繊維
5としてアラミド繊維を使用しているが、強化用繊維5
として、ガラス繊維やカーボン繊維等の各種の無機並び
に有機繊維のいずれを使用しても、又用途に合致させる
べく2種類以上の繊維を組み合わせて使用しても良いこ
とは勿論である。
(株)のトアロンチューブφ4(外径)×φ2(内径)を
7本用意する。尚、チューブ6としてはゴム製のものに
限らず適度な柔軟性を有するものであればどのようなも
のでも良い。
螺旋状に巻回する糸状の巻回体2として東レ(株)ナイロ
ン66、1260デニール2本を用意する。尚、巻回体
2としてはこの他に、帯状の繊維若しくはテープ状の織
物等どのようなものでも良い。
製のエピコート807を100部に硬化剤として油化シ
ェル(株)製のエピキュア113を36部調合したものを
用意する。尚、エポキシ樹脂の他ビニルエステル樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化製樹脂を使用して
も良いことは勿論である。
表面に凹凸を有する最外径平均16.6mmφのFRP
製鉄筋代替材を得た。
明する。
維に前記調合済のエポキシ樹脂を含浸し、余分な樹脂を
スクイズした後、所定の本数に分割し、各々の小繊維束
を形状設定用のガイド板16に通す。この際、アラミド繊
維とは別に引き出した複数本の前記チューブ6をアラミ
ド繊維の小繊維束同志の間になるように配設し、全体
(アラミド繊維とチューブ6)を所望の形状に成形する
ダイ7に通して引揃えた後、巻回体2としての前記ナイ
ロン66を一定間隔で巻き締めるように巻回し、続い
て、加熱硬化炉15で加熱硬化し、続いて、切断機10で切
断して所定長のFRP製鉄筋代替材を得る。尚、ナイロ
ン66を巻回する前に少し加熱してエポキシ樹脂を半硬
化状態にしておいても良い。
〜4に、また、寸法,コンクリート補強の設計指針とな
る部材引張強さ及びコンクリート付着強さを表1に示
す。
図5のように試料長さ1000mmの両端300mm部
に金属スリーブ11を配し、エポキシグラウト剤12により
金属スリーブ11と該試料を一体とした後、容量100t
の引張試験機で金属スリーブ11を把持し、両側に引張り
破断させた。
よる連続繊維補強材の付着試験方法(試案)に準拠して
実施した。
成した。
う点以外は前記実施例と同様な成形行程に従って最外径
平均12.4mmφのFRP製鉄筋代替材を得た。
及びコンクリート付着強さを表1に示す。
鉄筋D13の寸法,引張強さ及びコンクリート付着強さ
も記載した。
筋代替材は、ゴム製のチューブ6により内部に中空部3
が存する為、巻回体2の巻回による巻き締めの凹凸が特
別な操作や装置を必要とせず容易に形成し得ることにな
る。即ち大きな凹凸差を容易に形成し得ることになる。
を変えずに太径化が可能となる。このことは、表面積の
増大を意味し、よって、コンクリートとの付着強さが大
巾に増加する。
6内にスポンジ状部材13を充填した場合、図7はゴム製
のチューブ6内に繊維を緩く編んだ編部材14を充填した
場合である。
常に軽量となり、また、表面凹凸を容易に形成できる故
それだけコンクリートと堅固に付着し得るFRP製鉄筋
代替材及びその製造方法になる。
Claims (8)
- 【請求項1】 一方向に連続した複数の強化用繊維の束
で熱硬化性樹脂を補強した棒状体の外周に糸状若しくは
帯状の巻回体を巻回して表面に凹凸を形成して成るFR
P製鉄筋代替材であって、棒状体の内部に長手方向に連
続した中空部を設けたことを特徴とするFRP製鉄筋代
替材。 - 【請求項2】 請求項1記載のFRP製鉄筋代替材にお
いて、中空部を複数本設けたことを特徴とするFRP製
鉄筋代替材。 - 【請求項3】 一方向に連続した複数の強化用繊維の束
で熱硬化性樹脂を補強した棒状体の外周に糸状若しくは
帯状の巻回体を巻回して表面に凹凸を形成して成るFR
P製鉄筋代替材であって、棒状体の内部に長手方向に連
続した弾力性を有する弾力部材を設けたことを特徴とす
るFRP製鉄筋代替材。 - 【請求項4】 請求項3記載のFRP製鉄筋代替材にお
いて、弾力部材を複数個設けたことを特徴とするFRP
製鉄筋代替材。 - 【請求項5】 請求項3,4いずれか1項記載のFRP
製鉄筋代替材において、弾力部材としてゴム若しくはプ
ラスチックを採用したことを特徴とするFRP製鉄筋代
替材。 - 【請求項6】 請求項1,2いずれか1項記載のFRP
製鉄筋代替材において、棒状体内にゴム製又はプラスチ
ック製のチューブを設けることで中空部を形成したこと
を特徴とするFRP製鉄筋代替材。 - 【請求項7】 請求項6記載のFRP製鉄筋代替材にお
いて、チューブ内にゴム,プラスチック,スポンジ状部
材等の弾力性を有する弾力部材を充填したことを特徴と
するFRP製鉄筋代替材。 - 【請求項8】 一方向に連続した複数の強化用繊維の束
で熱硬化性樹脂を補強した棒状体の外周に糸状若しくは
帯状の巻回体を巻回して表面に凹凸を形成して成るFR
P製鉄筋代替材の製造方法であって、一方向に連続した
複数の強化用繊維を連続的に引き抜き、該強化用繊維に
熱硬化性樹脂を含浸せしめ、その後ダイに通して該強化
用繊維束にする際、ゴム製若しくはプラスチック製の連
続したチューブを該チューブが該束の内部にして長手方
向に配設されるように構成し、このチューブが内装され
た束の外周に糸若しくは帯状の巻回体を巻回して表面に
凹凸を形成し、その後加熱硬化せしめることを特徴とす
るFRP製鉄筋代替材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23529694A JP3520117B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | Frp製鉄筋代替材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0891913A JPH0891913A (ja) | 1996-04-09 |
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Family
ID=16984018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23529694A Expired - Fee Related JP3520117B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | Frp製鉄筋代替材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
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KR101936499B1 (ko) * | 2017-03-31 | 2019-04-03 | (주)대성씨엠피 | 나선형 리브를 가진 복합소재 리바의 제조방법 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23529694A patent/JP3520117B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0891913A (ja) | 1996-04-09 |
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