JPH08199733A - 繊維強化プラスチックロッド - Google Patents

繊維強化プラスチックロッド

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JPH08199733A
JPH08199733A JP7024561A JP2456195A JPH08199733A JP H08199733 A JPH08199733 A JP H08199733A JP 7024561 A JP7024561 A JP 7024561A JP 2456195 A JP2456195 A JP 2456195A JP H08199733 A JPH08199733 A JP H08199733A
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勝 舘山
Atsuo Fukuda
厚生 福田
Shigeru Yoshida
茂 吉田
Shuji Kami
上  周史
Kiyoshi Ozawa
潔 小沢
Mitsuo Mayahara
光郎 馬屋原
Tadayuki Yamamoto
忠之 山本
Junichi Hikasa
純一 日笠
Isao Sone
勲 曽根
Toshihiro Hamada
敏裕 浜田
Shinji Matsuo
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 FRPロッドであって、同方向に引揃えた多
数本の強化用繊維を有するFRP部分がロッドの外周部
分に存在し、該FRP部分はロッドの最大外周より求め
た断面積の70%以下の断面積占有率であり、且つロッ
ド表面に、線状材料の巻き付け、布帛、網状体の付着に
よる高さ0.2mm以上の凸部が存在するFRPロッ
ド。 【効果】 本発明のFRPロッドは高い機械的強度(特
に高い引張強力)を有し、セメント、モルタル、コンク
リート等の水硬性物質との接着性に優れて、高い外力応
力がかかっても水硬性物質から抜けたり剥離したりせ
ず、しかも軽量であって作業性、取扱性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化プラスチックよ
りなるロッドに関する。より詳細には、本発明は、高い
引張強度を有していて、しかもセメント、コンクリー
ト、モルタル等の水硬性物質等との接着性に優れてい
て、大きな引張り力などの外力がかかっても水硬性物質
などからの抜けや剥離などが生じない繊維強化プラスチ
ックロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化プラスチックロッドをセメン
ト、コンクリート、モルタル等の水硬性物質の補強材と
して用いることは従来から知られており、その場合の繊
維強化プラスチックロッドとしては、長さ方向に引き揃
えられた多数の強化用繊維に樹脂を含浸して固めた直径
2mm〜10mm程度の丸棒状で中実の繊維強化プラス
チックロッドが使用されている。しかしながら、従来の
そのような中実の繊維強化プラスチックロッドは、単独
では引張強度などの機械的強度が充分ではなく、また水
硬性物質との接着性にも劣り、そのために水硬性物質中
に埋設させて使用されているうちに、破損、水硬性物質
からの抜けや剥離などを生じ、補強材として充分に機能
しない。
【0003】そこで、前記した従来の丸棒状の中実繊維
強化プラスチックロッドにおける強度不足を改善するた
めに、該丸棒状の中実繊維強化プラスチックロッドを複
数本束ねて使用したり、その直径を10mm以上の大径
にすることが一般に行われている。しかしながら、その
いずれの場合も、中実の繊維強化プラスチックロッドを
使用しているために、束ねたまたは径を大きくしたロッ
ドを構成する繊維強化プラスチックの量が大幅に増加す
る。その結果、繊維強化プラスチックロッド自体の重量
が大きくなって、土木工事や建築工事などで水硬性物質
中に繊維強化プラスチックロッドを埋設するに当たっ
て、ロッドの運搬作業や埋設作業時などにおける作業性
が大幅に低下する。その上、中実繊維強化プラスチック
ロッドの製造に当たって、価格の高い繊維強化プラスチ
ックを多量に使用することにより、或いは中実の繊維強
化プラスチックロッドを複数本束ねる工程が増えること
により、材料費や加工費の上昇が避けられず繊維強化プ
ラスチックロッド自体の価格が高くなり、それが土木工
事や建築工事を行う際の工事費の上昇を招いている。
【0004】また、前記した中実の繊維強化プラスチッ
クロッドが水硬性物質などから抜けたり剥離するのを防
止するために、ロッドの表面に砂、金剛砂、ガラス粉
末、セラミックス粉末などの固体粒子を付着させること
が試みられている(特開平1−146047号公報
等)。しかしながら、そのような従来の中実の繊維強化
プラスチックロッドでは、表面に固体粒子を付着させて
も、ロッドの水硬性物質からの抜けや剥離が充分に防止
できず、例えば10tonf以上の引張力をかけて水硬
性物質に埋設したロッドを引っ張ると、抜けたり剥離し
てしまって充分な補強作用を示さない。しかも、中実の
繊維強化プラスチックロッドの表面に付着した固体粒子
は、大きな引張強度がかかるとロッド表面から脱落し
て、水硬性物質との接着性向上に機能しなくなるという
問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
機械的強度、例えば10tonfを超えるような高い引
張力をかけても破断せず、しかもセメント、モルタル、
コンクリートなどの水硬性物質などとの接着性に優れて
いて、強い外力などがかかっても、水硬性物質などから
の抜けや剥離などを生じない繊維強化プラスチックロッ
ドを提供することであり、例えば、繊維強化プラスチッ
クロッドを水硬性物質中に30cmの深さに埋め込んで
10tonf以上の引張力をかけて引張った際にも水硬
性物質から抜けたりすることがなく、ロッドがその破断
限界に達するまで水硬性物質中にそのまま安定した状態
で強固に保持され得る繊維強化プラスチックロッドを提
供することである。そして、本発明の目的は、繊維強化
プラスチックの使用量の増大を招かず、前記した従来の
中実の繊維強化プラスチックロッドと同程度またはそれ
よりも少ない量の繊維強化プラスチックの使用量で、上
記した優れた機械的強度および水硬性物質などとの高い
接着性を有する繊維強化プラスチックロッドを提供する
ことである。さらに、本発明の目的は、軽量であって、
運搬作業、水硬性物質などへの埋設作業などの作業時に
おける取り扱い性が良好で、しかも経済的な価格を有す
る、上記した優れた機械的強度および水硬性物質などの
高い接着性を有する繊維強化プラスチックロッドを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らが、繊維強化プラスチックロッドに関して、
その形状や構造、素材、製法などに関して色々検討を重
ねてきた。その結果、ロッドをその全体が繊維強化プラ
スチックのみからなる中実の構造とせずにロッドの外周
部分のみに繊維強化プラスチックを特定の割合以下で存
在させ、それと併せてロッドの表面に特定の方法で形成
した高さが0.2mm以上の凸部を存在させた得られた
繊維強化プラスチックロッドは、繊維強化プラスチック
の使用量が少なくて軽量で且つ経済的であるにも拘わら
ず、極めて高い機械的強度、特に引張強度を有するこ
と、しかもセメント、モルタル、コンクリートなどの水
硬性物質などとの接着性に優れていて、大きな引張力な
どが外部からかかっても、水硬性物質などからの抜けや
剥離などを生じず、水硬性物質中に強固に留まり、水硬
性物質などをほぼ永続的に補強し得ることを見出して本
発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、繊維強化プラスチッ
クロッドであって、 (i) 同じ方向に引き揃えられた多数本の強化用繊維
に樹脂を含浸し固化してなる繊維強化プラスチック部分
が該ロッドの外周部分に存在し; (ii) 該ロッドの任意の横断面において、該繊維強化
プラスチック部分の占める断面積の割合が該ロッドの最
大外周より求めた断面積の70%以下であり;且つ、 (iii) 該ロッドの表面に高さが0.2mm以上の凸
部が存在し、該凸部は、繊維、繊維束、糸、紐および/
またはその他の線状材料をロッド表面に沿って綾状また
は螺旋状に巻き付けるか、布帛または網状体をロッド表
面に付着させるか、或いはそれらの併用によって形成さ
れたものである;ことを特徴とする繊維強化プラスチッ
クロッドである。
【0008】本発明の繊維強化プラスチックロッド(以
下、繊維強化プラスチックを「FRP」、繊維強化プラ
スチックロッドを「FRPロッド」という)の内容につ
いて詳細に説明する。まず、本発明のFRPロッドは、
FRP部分(FRPの層)がロッドの中心部にまで存在
しておらずロッドの外周部分に存在し、且つ該FRP部
分(FRP層)は同じ方向に引き揃えられた多数本の強
化用繊維に樹脂を含浸し固化してなるFRPより構成さ
れているという上記した要件(i)を備えていることが
必要である。
【0009】この点について図を参照して具体的に説明
する。本発明のFRPロッドは、例えば、図1の(a)
に示すようなFRPの層(FRP部分)(A)のみから
なる中空の単層構造ロッドであっても、図1の(b)お
よび(c)で例示するようなFRPの層(A)と他の層
(B,B')とからなる中空の多層構造ロッドであって
も、または図1の(d)および(e)で例示するような
FRPの層(A)と他の層(B,C)とからなる中実の
多層構造ロッドであってもよいが、そのいずれの場合に
も、本発明のFRPロッドでは、FRP部分(FRPの
層)(A)がロッドの中心部にまで存在しておらず、図
1の(a)〜(e)で例示するように、ロッドの外周部
分に存在していることが必要である。しかも、本発明の
FRPロッドの外周部分に存在するそのFRP部分(F
RPの層)(A)では、同じ方向に引き揃えられた多数
本の強化用繊維1に樹脂(プラスチック)2を含浸し固
化させてFRP部分(FRPの層)(A)が形成されて
いる。
【0010】後記するように、本発明のFRPロッドで
はFRP部分の樹脂として熱硬化性樹脂および熱可塑性
樹脂のいずれもが使用できるが、上記の要件(i)にお
いて、「樹脂を含浸し固化させ」とは、FRP部分を構
成する樹脂が熱硬化性樹脂である場合は熱硬化性樹脂を
強化用繊維に含浸させ硬化させて固化させることを意味
し、またFRP部分を構成する樹脂が熱可塑性樹脂の場
合は熱可塑性樹脂を液状で強化用繊維に含浸させ冷却な
どによって固化させることを意味する。また、「同じ方
向に引き揃えられた多数本の強化用繊維」とは、強化用
繊維をランダム状で固化した樹脂中に存在させるのでは
なく、多数本の強化用繊維を所定の方向に揃えた状態に
して固化した樹脂中に存在させてFRP部分を形成する
ことをいう。その場合に、多数本の強化用繊維をロッド
の長さ方向に引き揃えられた状態にして固化したFRP
部分の樹脂中に存在させておくのが、FRPロッドによ
り大きな引張強度を付与することができる点で好まし
い。しかしながら、必ずしもそれに限定されるものでは
なく、場合によっては、例えばフィラメントワインディ
ングなどにおけるように、多数本の強化用繊維を引き揃
えられた状態でFRPロッドの長さ方向に向かって螺旋
状または綾状に巻いた状態にしてFRP部分の固化した
樹脂中に存在させてもよく、或いはロッドの長さ方向に
引き揃えられた多数本の強化用繊維と引き揃えながら螺
旋状または綾状に巻いた多数本の強化用繊維の両方をF
RP部分の固化した樹脂中に共存させてもよい。
【0011】次に、本発明のFRPロッドは、上記した
(ii)の要件、すなわち「該ロッドの任意の横断面にお
いて、FRP部分の占める断面積の割合が該ロッドの最
大外周より求めた断面積の70%以下である」という要
件を満たしていることが必要である。この点について、
上記した図1を参照して具体的に説明すると、本発明の
FRPロッドでは、図1の(a)の中空の単層構造ロッ
ド、図1の(b)および(c)で例示されるような中空
の多層構造ロッド、図1の(d)および(e)で例示さ
れるような中実の多層構造ロッド、またはそれ以外のF
RPロッドのいずれの場合にも、FRPロッドの任意の
横断面において(すなわちFRPロッドをそのいずれか
の任意の箇所でロッドの長さ方向に直角に切断した横断
面であっても)、FRP部分(FRPの層)(A)の占
める断面積の割合が、FRPロッドの最大外周より求め
た断面積の70%以下であることが必要である。
【0012】ところで、本発明でいう「FRPロッドの
最大外周より求めた断面積」とは、ロッドの表面に存在
する凸部の高さ部分を含まないロッドの最大外周から求
めた断面積を意味し、前記した図1の(a)〜(e)で
示したFRPロッドを例に挙げて説明すると、ロッドの
表面に存在する凸部3の高さ部分を含まないロッドの直
径R(mm)より求めた断面積=π(R/2)2を意味
する。そして、FRPロッドにおいて、FRP部分(F
RPの層)(A)の内側に存在する中空部および/また
は他の層(B,B’,C)が占める部分の直径を図1の
(a)〜(e)に示すようにr(mm)として場合に、
ロッドの最大外周から求めた断面積=π(R/2)2
対するFRP部分(FRPの層)(A)の占める断面積
の割合(以下これを「FRP部占有断面積率」という)
は、下記の数式により求められる。
【0013】
【数1】FRP部占有断面積率(%)=[{π(R/2)2
π(r/2)2}÷{π(R/2)2}]×100
【0014】なお、後記するように、本発明のFRPロ
ッドは断面が円形のものに限定されず、場合によっては
断面が三角形、四角形、多角形、楕円形などの形状であ
ってもよいが、その場合のロッドのFRP部占有断面積
率も、断面が円形である図1の(a)〜(e)のロッド
の場合と同様にして求める。
【0015】FRPロッドにおいて、FRP部占有断面
積率が、70%よりも高くなると、ロッド全体がFRP
から形成されている上記した従来の中実のFRPロッド
と比較して、ロッドの表面積(すなわちロッドの外周側
の表面積)の増加率が5%以下となってFRPロッドの
表面積がさほど大きくならず、水硬性物質などとの接着
性の向上につながらない。本発明のFRPロッドにおい
て、FRP部占有断面積率の下限値は特に制限されない
が、あまり小さいと、FRPロッドの外周部分における
FRP部分の厚さが薄くなり、FRPロッドの機械的強
度、特に引張強度が小さくなるので、FRPロッド全体
の径の大きさなどに応じて、適宜調節するのがよく、一
般にFRP部占有断面積率を10%以上とするのが好ま
しい。
【0016】そして、本発明のFRPロッドでは、ロッ
ドの外周部分に存在するFRP部分の厚さを、例えば前
記した図1の(a)〜(e)などに示すように、ロッド
の外周全体にわたって均一またはほぼ均一にしておくの
が、FRPロッドの強度のバランスが採れるので望まし
い。しかしながら、場合によっては、例えば図2に示す
ように、FRP部分の内側に設ける他の層との接着性な
どを向上させるためにに、中空のFRPロッドではその
内面に凹凸などを形成しておいてもよい。
【0017】本発明のFRPロッドのFRP部分におけ
る強化用繊維としては、従来のFRPロッドで用いられ
ている強化用繊維のいずれもが使用でき、特に制限され
ず、例えば、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステ
ル系繊維、アラミド系繊維、アクリル系繊維、ポリオレ
フィン系繊維などの有機繊維、およびガラス繊維、炭素
繊維などの無機繊維を用いることができる。強化用繊維
は1種類のみを使用しても2種以上を併用してもよい。
また、強化用繊維の太さなども特に制限されないが、一
般に、単繊維繊度が約0.1〜100デニール程度の繊
維を使用するのが好ましい。特に、ポリビニルアルコー
ル系繊維を用いたFRPロッドは、ロッド中のポリビニ
ルアルコール系繊維が水硬性物質中に含まれるアルカリ
などの成分に侵されにくく、しかも水硬性物質との親和
性および接着性に優れているので、FRPロッドを水硬
性物質の補強材として用いる場合は強化用繊維としてポ
リビニルアルコール系繊維を用いるのが好ましい。
【0018】また、本発明のFRPロッドのFRP部分
を構成する樹脂としては、熱硬化性樹脂および熱可塑性
樹脂のいずれもが使用でき特に制限されず、例えば、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、ナイロン樹
脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリフェニルスルホン樹
脂、ポリイミド樹脂などの熱可塑性樹脂が好ましく用い
られる。そのうちでも、エポキシ樹脂が耐アルカリ性で
あって水硬性物質に侵されにくいのでより好ましく用い
られる。また、FRP部分を構成する樹脂は、従来のF
RPで用いられている各種の添加剤、例えば安定剤、充
填剤、顔料などを含有していてもよい。
【0019】FRP部分における強化用繊維の割合は、
体積含有率で、40〜90vol%であるのが好まし
く、50〜80vol%であるのがより好ましい。FR
P部分における強化用繊維の体積含有率が40vol%
よりも低いと、強化用繊維が不足してFRPロッドに充
分な機械的強度などを付与することができにくくなり、
一方90vol%を超えると、樹脂と強化用繊維との接
着が悪くなってやはりFRPロッドの機械的強度、特に
引張強度が低下する。
【0020】本発明のFRPロッドの最大径(断面が円
形のロッドの場合は上記した図1における直径R)は特
に制限されず、FRPロッドの用途、使用方法などに応
じて適宜調節することができるが、前記した本発明の目
的を充分に達成するためには、その最大径を約20mm
〜50mm程度にするのが好ましい。また、本発明のF
RPロッドの外形は、その断面形状が円形であるのがバ
ランスの採れた高い機械的強度を有するFRPロッドが
得られる点から望ましいが、上記したように、場合によ
ってはその断面形状が三角形、四角形、多角形、楕円
形、またはその他の形状であってもよい。
【0021】更に、上記したように、本発明のFRPロ
ッドは、図1の(a)に示すようなFRP部分(FRP
の層)(A)のみからなる中空の単層構造ロッド、図1
の(b)および(c)で例示するようなFRP部分(F
RPの層)(A)と他の層(B,B')とからなる中空の
多層構造ロッドであっても、または図1の(d)および
(e)で例示するようなFRP部分(FRPの層)
(A)と他の層(B,C)とからなる中実の多層構造ロ
ッドであってもよい。そして、本発明のFRPロッド
が、図1の(b)〜(e)などに示すような中空または
中実の多層構造ロッドである場合には、FRP部分(F
RPの層)(A)の内側に存在する層(B,B')(管状
層)および層(C)(芯)の数などは、図1の(b)〜
(e)のものに限定されず、それよりも多くしてもよ
い。また、FRP部分(FRPの層))(A)の内側に存
在する層(B,B')(管状層)および層(C)(芯)
は、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリエステル、ポリオレフィン、その他の樹脂材料;各
種鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属材料;
ガラス、セラミックスなどの無機材料などからなる管や
棒(芯)等から形成することができる。
【0022】そして、本発明のFRPロッドは、上記し
た要件(i)および要件(ii)と共に、上記の要件(ii
i)、すなわち、「FRPロッドの表面に高さが0.2
mm以上の凸部が存在し、該凸部は、繊維、繊維束、
糸、紐および/またはその他の線状材料をロッド表面に
沿って綾状または螺旋状に巻き付けるか、布帛または網
状体をロッド表面に付着させるか、或いはそれらの併用
によって形成されたものである」という要件を備えてい
ることが必要である。
【0023】限定されるものではないが、本発明のFR
Pロッドにおけるロッド表面の凸部の形態を図3(FR
Pロッドの外観の概略図)によって例示すると、繊維、
繊維束、糸、紐および/またはその他の線状材料4をF
RPロッド表面に沿って綾状に巻き付けるか[図3の
(a)]、または前記の線状材料4をFRPロッド表面
に沿って螺旋状に巻き付ける[図3の(b)]ことによ
って、FRPロッドの表面に巻き付けられた線状材料4
による連続した凸部3が形成される。また、FRPロッ
ドの表面に布帛(編布、織布、不織布など)または網状
体5を付着させた場合には[図3の(c)]、布帛また
は網状体5を構成する繊維や糸(網目、織目、網目な
ど)によってFRPロッドの表面に凸部3が形成され
る。
【0024】そして、本発明において、凸部の高さと
は、図4の拡大図に示すように、線状材料4、布帛また
は網状体5などによって形成された凸部3がFRPロッ
ドの表面から外方に突出している高さH(mm)をい
う。
【0025】線状材料をFRPロッドの表面の巻き付け
て凸部を形成する場合は、その線状材料によって形成さ
れる凸部の高さが0.2mm以上になるような太さの線
状材料を使用することが必要である。また、布帛または
網状体を用いてFRPロッドの表面に凸部を形成する場
合は、布帛または網状体を構成する繊維や糸により形成
される凹凸が0.2mm以上であるものを使用すること
ができる。線状材料、布帛または網状体を構成する素材
の種類は特に制限されないが、FRPロッドの外周部に
存在するFRP部分との接着性に優れ、且つFRPロッ
ド表面に施し易い素材を選択して使用するのがよく、F
RP部分を構成する強化用繊維と同種または類似した合
成樹脂や無機繊維、それらを束ねたもの、それらからな
る糸、紐などを使用すると、FRPロッドの表面と凸部
との接着が強固に行われる。
【0026】上記した(i)および(ii)の要件を満足
するFRPロッドであっても、FRPロッドの任意の横
断面においてロッド表面に高さが0.2mm以上の凸部
が存在しなかったり、またはFRPロッドの表面に上記
した凸部が存在する場合であってもその凸部の高さが
0.2mmよりも小さいと、FRPロッドと水硬性物質
などとの接着性が充分ではなくなり、水硬性物質などか
らのFRPロッドの抜けや剥離が生ずる。FRPロッド
と水硬性物質などとの接着性、凸部の形成の容易性など
の点から、凸部の高さは0.5mm〜5mmであるのが
好ましい。
【0027】FRPロッドの表面に線状材料を綾状また
は螺旋状に巻き付けて凸部を形成する場合に、隣り合う
巻き付け部間の間隔(巻き付け密度)は、FRPロッド
の太さ、凸部の高さ、FRPロッドの用途などに応じて
適宜調節できるが、一般に約3〜30mmの間隔になる
ようにして綾状または螺旋状に巻き付けるのがよい。ま
た、FRPロッドの表面に布帛または網状体を付着させ
て凸部を形成する場合は、布帛または網状体の編目、織
目、網目などの大きさも、FRPロッドの太さ、凸部の
高さ、FRPロッドの用途などに応じて適宜調節できる
が、一般に約2〜25mm程度にしておくのがよい。
【0028】更に、本発明のFRPロッドでは、線状材
料、布帛または網状体によって形成される上記した凸部
と共に、必要に応じて、砂、金剛砂、ガラス粉末、セラ
ミックス粉末などの固体粒子をFRPロッドの表面に付
着固定させて形成される凸部を併用してもよい。
【0029】特に本発明において、FRPロッドの表面
に存在させる凸部を上記した線状材料の綾状または螺旋
状の巻き付けによって形成させた場合には、FRPロッ
ド表面に巻き付ける線状材料の太さ、巻き付け密度、巻
き付け方向などを調節することによって、凸部の高さ、
FRPロッド表面における凸部の密度(分布状態)など
を正確に且つ適宜に調節することができ、しかもそれに
よって形成された凸部が綾状または螺旋状になってFR
Pロッドの表面全体に規則的に斑なく分布し、且つ形成
された凸部がFRPロッド本体と強固に一体化されて凸
部がFRPロッドから取れたり脱落したりすることがな
くなるので、水硬性物質などとの接着性が一層良好なF
RPロッドを得ることができる。そして、FRPロッド
表面への線状材料の巻き付け、或いは布帛または網状体
の付着のいずれの場合も、FRPロッドを構成している
FRP部分の樹脂を凸部を形成する線状材料、布帛また
は網状体の一部または全部に浸透させて、FRP部分の
固化と凸部の固化(固定)をその樹脂で一緒に行うよう
にすると、FRPロッドの表面に凸部を一層強固に結合
させることができる。
【0030】そして、本発明のFRPロッドでは、ロッ
ドの外周部分に存在するFRP部分において、多数本の
強化用繊維が同じ方向に引き揃えられた状態で樹脂中に
存在していることによって[要件(i)]、FRPロッ
ドに特に長さ方向に大きな引張強度が付与されて、引張
強度が10tonf以上のFRPロッドとすることがで
きる。そして、その際に、FRP部分において、多数本
の強化用繊維をロッドの長さ方向に引き揃えられた状態
にして固化した樹脂中に存在させておくと、FRPロッ
ドにより一層大きな引張強度を付与することができる。
【0031】そして上記と併せて、本発明のFRPロッ
ドでは、長さ方向に引き揃えられた多数本の強化用繊維
を有する、ロッドの外周部分に存在するFRP部分の割
合(FRP部占有断面積率)を70%以下になるように
してあるので[要件(ii)]、FRPがロッドの中心ま
で詰まった上記した従来の中実のFRPロッドと同程度
のFRPの使用量、またはそれよりも少いFRPの使用
量で、大きな機械的強度を保持しながら従来のFRPロ
ッドよりも径の大きなFRPロッドを得ることができ
る。その結果、本発明のFRPロッドを例えば水硬性物
質に埋設して補強を行う場合に、水硬性物質とFRPロ
ッド表面との間の接着面積が極めて大きくなって、水硬
性物質とFRPロッドとの接着が強固になり、FRPロ
ッドが水硬性物質から抜けたり、剥離したりするという
トラブルがなくなり、水硬性物質の補強を永続して強固
に行うことができる。しかも、高価なFRPの使用量を
低減することができるので、FRPロッド自体の重量を
軽くして作業性を向上させることができ、更に土木工事
や建築工事などにおける材料費や工事費の上昇を抑制す
ることができる。
【0032】更に、本発明のFRPロッドでは、上記し
た(i)および(ii)の要件と共に、上記の(iii)の
要件を備えていることによって、要件(i)および(i
i)によるロッド径の拡大に伴う、水硬性物質などとF
RPロッド表面との接着面積の増加による両者の接着性
の向上効果と、高さが0.2mm以上の凸部の存在によ
るFRPロッドと水硬性物質などの接着性の向上効果が
相乗的に作用して、大きな力(例えば10tonf以上
の引張力)によって引っ張ってもFRPロッドが水硬性
物質から抜けたりせずに、その破断強度に至る時点まで
水硬性物質中にそのまま安定に強力に保持されるという
優れた効果が奏される。
【0033】本発明のFRPロッドの製造方法は何ら制
限されず、上記した(i)〜(iii)の要件を備えるF
RPロッドを製造し得る方法であれば、いずれも採用で
きる。限定されるものではないが、本発明のFRPロッ
ドは、例えば下記の方法によって製造することができ
る。 (1) 離型処理を施したまたは施してない金属棒や金
属管などの棒状または管状の中子の表面の周りに、同じ
方向に引き揃えられた多数本の強化用繊維に液状の樹脂
を含浸してなるFRP用液状樹脂組成物を層状に施した
後、その上に線状材料を綾状または螺旋状に巻き付ける
か、或いは布帛または網状体を付着させ、FRP用の樹
脂を凸部形成用材料にまで含浸させた状態で、樹脂を加
熱硬化させるか(熱硬化性樹脂の場合)、冷却固化させ
(熱可塑性樹脂の場合)、次いで中子を引き抜いて、上
記した図1の(a)に示すような、FRP部分のみから
なる中空の単層構造のFRPロッドを製造する方法; (2) 場合によりプライマーなどを施して接着性を向
上させたプラスチック、金属、無機材料などからなる中
空の管または中実の棒の表面の周りに、同じ方向に引き
揃えられた多数本の強化用繊維に液状の樹脂を含浸して
なるFRP用液状樹脂組成物を層状に施した後、その上
に線状材料を綾状または螺旋状に巻き付けるか、或いは
布帛または網状体を付着させ、FRP用の樹脂を凸部形
成用材料にまで含浸させた状態で、樹脂を加熱硬化させ
るか(熱硬化性樹脂の場合)、冷却固化させて(熱可塑
性樹脂の場合)、FRP層と他の層(中空の管又は中実
の棒)とが一体となった、上記した図1の(b)〜
(e)に例示するような、中空または中実の多層構造の
FRPロッドを製造する方法。
【0034】また、上記した(1)または(2)の方法
において、中子用の管や棒、内層用の管または中実の棒
の表面の周りに、同じ方向に引き揃えられた樹脂未含浸
の多数本の強化用繊維の層をフィラメントワインディン
グやその他の方法で予め層状に施し、次いで液状の樹脂
をその強化用繊維の層に含浸させ、それ以後は上記の
(1)または(2)と同様にして凸部の形成および樹脂
の固化を行って、FRP部分のみからなる中空の単層構
造のFRPロッド、或いはFRP層と他の層とが一体と
なった中空または中実の多層構造のFRPロッドを製造
する方法を採用してもよい。
【0035】本発明のFRPロッドは、表面積が大き
く、軽量であり(特に中空のFRPロッドの場合)、引
張強度に代表される機械的強度が高く、セメント、モル
タル、コンクリートなどの水硬性物質との接着性が極め
て良好であるので、例えば、盛土の補強、法面の補強、
アースアンカー、鉄筋代替品などとして土木工事や建築
工事などにおける水硬性物質の補強材として、極めて有
効に使用することができる。
【0036】
【実施例】以下に本発明を実施例等により具体的に説明
するが、本発明はそれにより何ら制限されない。以下の
例中、FRPロッドの最大径(R)、FRP部占有断面
積率、FRP部分における繊維体積含有率、凸部高さ、
FRPロッドの引張強度およびコンクリート接着力は、
以下のようにして測定または評価した。
【0037】[FRPロッドの最大径]実施例または比
較例で得られたFRPロッドをその任意の箇所でロッド
の長さ方向に直角に切断し、切断面における最大径
(R)(mm)をノギスを用いて測定した。
【0038】[FRP部占有断面積率]上記した切断面
における最大径(R)(mm)とFRP部分の内側の部分
の径(r)(mm)をノギスを用いて測定し、上記した数
式によりFRP部占有断面積率(%)を求めた。
【0039】[FRP部分における繊維体積含有率]下
記の式(1)によりFRPロッドの単位長さ当りの樹脂
の重さ(Wr)(g/m)を求め、その値から下記の式
(2)によりFRP部分における繊維体積含量率(V
f)(%)を求めた。
【0040】
【数2】 Wr(g/m)=W(g/m)−Wf(g/m)−W'(g/m) (1) Vf(%)=[(Wf/ρf)/{(Wr/ρr)+(Wf/ρf)}]×100 (2) [式中、Wr=FRPロッドの単位長さ当りの樹脂の重
さ(g/m) W =FRPロッドの単位長さ当りの重さ(g/m) Wf=FRPロッドの単位長さ当りの強化用繊維の重さ
(g/m) W'=FRPロッドの単位長さ当たりのFRP層の内側
の層(管状層および/または芯)の重さ(g/m) Vf=FRP部分における繊維体積含有率(%) ρf=FRP部分における強化用繊維の比重 ρr=FRP部分における樹脂の比重]
【0041】[凸部高さ]実施例または比較例で得られ
たFRPロッドをその任意の5箇所で外周に存在する凸
部の高さを(H)をノギスを用いて測定し、前記5箇所
の平均値(mm)を求めた。
【0042】[引張強度]図5に示す装置を使用して次
のようにして測定した。なお図5において、6は歪み量
ゲージ、7は定着治具、8は座金、9は油圧シリンダ
ー、10はストレインゲージ、11はセンターホール型
ロードセル、12は座金、13は定着治具、14は歪み
量ゲージ、15は油圧ジャッキ、16は歪み量の計測装
置、17は応力の計測装置を示す。FRPロッド(F)
の両端を金属管よりなる定着治具7および定着治具13
内にそれぞれ挿入した状態で定着治具7および13の内
部にエポキシ樹脂を充填し硬化させて、FRPロッド
(F)の両端を定着治具7および13に固定する。次い
で、油圧ジャッキ15を用いて加圧することによって、
定着治具13をセンターホール型ロードセル11および
座金12と共に移動させて(図5の向かって右側方向に
移動)FRPロッド(F)に引張力をかけ、FRPロッ
ド(F)が破断した際の油圧ジャッキ15でかけた圧力
(tonf)と歪み量を計測装置16,17で読み取っ
てFRPロッドの引張強度とした。
【0043】[コンクリート接着力]実施例または比較
例で得られたFRPロッドを長さ120cmに切断し、
これを普通セメントを用いて製造されたコンクリート
(圧縮強度210kg/cm2、スランプ15cm;J
IS A 5308に記載の標準品)中に、30cmの
深さに埋め込んでコンクリートを固めた後、コンクリー
トの外側に突出している部分を把持して、垂直方向(F
RPロッドの長さ方向)に、FRPロッドが破断するか
またはコンクリートから抜けるまで引っ張って、破断時
または抜けた際の引張強度を測定して、コンクリートと
の接着力の評価を行った。
【0044】《実施例 1》 (1) ポリビニルアルコール繊維[(株)クラレ製
「ビニロン7901」](ヤーンデニール1800d/
1000f)を762本束ねて、エポキシ樹脂(油化シ
ェルエポキシ社製「エピコート807」)と硬化剤(油
化シェルエポキシ社製「エピキュアZ」)を100:2
2の重量比で混合したエポキシ樹脂組成物の液に含浸
し、これを150℃に加熱された直径12mmの金属棒
の周りに、ポリビニルアルコール繊維が金属棒の長さ方
向に平行になるように且つその厚さが均一になるように
引き揃えてFRPの未硬化被覆層を形成した。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維3
本を60回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を加えながら綾状に巻き付けた後(巻
き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の間隔
15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹脂組
成物を硬化させた。冷却後、中心部の金属棒を引き抜い
て、図1の(a)に示すFRP部分のみからなる中空の
単層構造FRPロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0045】《実施例 2》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を8
96本束ねて、実施例1で使用したのと同じエポキシ樹
脂組成物の液に含浸し、これをポリ塩化ビニルパイプ
(水道管用13A;外径18mm、内径15mm)の周
りに、ポリビニルアルコール繊維がポリ塩化ビニルパイ
プの長さ方向に平行になるように且つその厚さが均一に
なるように引き揃えてFRPの未硬化被覆層を形成し
た。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維3
本を60回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を加えながら綾状に巻き付けた後(巻
き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の間隔
15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹脂組
成物を硬化させて、ポリ塩化ビニルパイプの上にFRP
の層を有する、図1の(b)に示す中空の多層構造FR
Pロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0046】《実施例 3》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を1
596本束ねて、実施例1で使用したのと同じエポキシ
樹脂組成物の液に含浸し、これをポリ塩化ビニルパイプ
(水道管用20A;外径26mm、内径20mm)の周
りに、ポリビニルアルコール繊維がポリ塩化ビニルパイ
プの長さ方向に平行になるように且つその厚さが均一に
なるように引き揃えてFRPの未硬化被覆層を形成し
た。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維3
本を60回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を調節しながら綾状に巻き付けた後
(巻き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の
間隔15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹
脂組成物を硬化させて、ポリ塩化ビニルパイプの上にF
RPの層を有する、図1の(b)に示す中空の多層構造
FRPロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0047】《実施例 4》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を2
520本束ねて、実施例1で使用したのと同じエポキシ
樹脂組成物の液に含浸し、これをポリ塩化ビニルパイプ
(水道管用16A;外径22mm、内径15mm)の周
りに、ポリビニルアルコール繊維がポリ塩化ビニルパイ
プの長さ方向に平行になるように且つその厚さが均一に
なるように引き揃えてFRPの未硬化被覆層を形成し
た。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維3
本を60回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を調節しながら綾状に巻き付けた後
(巻き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の
間隔15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹
脂組成物を硬化させて、ポリ塩化ビニルパイプの上にF
RPの層を有する、図1の(b)に示す中空の多層構造
FRPロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0048】《実施例 5》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を1
536本束ねて、実施例1で使用したのと同じエポキシ
樹脂組成物の液に含浸し、これを150℃に加熱された
直径40mmの金属棒の周りに、ポリビニルアルコール
繊維が金属棒の長さ方向に平行になるように、且つその
厚さが均一になるように引き揃えてFRPの未硬化被覆
層を形成した。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維5
本を50回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を加えながら綾状に巻き付けた後(巻
き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の間隔
15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹脂組
成物を硬化させた。冷却後、中心部の金属棒を引き抜い
て、図1の(a)に示すFRP部分のみからなる中空の
単層構造FRPロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0049】《比較例 1》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を5
60本束ねて、これを実施例1で使用したのと同じエポ
キシ樹脂組成物の液に含浸した後、ポリビニルアルコー
ル繊維が長さ方向に平行になるように引き揃え、その表
面に、前記と同じポリビニルアルコール繊維3本を60
回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本を張力を
加えながら綾状に巻き付けた後(巻き付け用の1本の繊
維束における隣り合う螺旋間の間隔15mm)、150
℃に30分間保ってエポキシ樹脂組成物を硬化させて、
中実(FRP部占有断面積率=100%)のFRPロッ
ドを得た。 (2) 上記(1)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部分における繊維体積含有率、凸部高
さ、引張強度およびコンクリート接着力を上記した方法
で測定または評価したところ、下記の表1に示すとおり
であった。
【0050】《比較例 2》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を8
96本束ねて、これを実施例1で使用したのと同じエポ
キシ樹脂組成物の液に含浸し、これをポリ塩化ビニルパ
イプ(水道管用13A;外径18mm、内径13mm)
の周りに、ポリビニルアルコール繊維がポリ塩化ビニル
パイプの長さ方向に平行になるように且つその厚さが均
一になるように引き揃えてFRPの未硬化被覆層を形成
した。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維1
本を20回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を加えながら綾状に巻き付けた後(巻
き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の間隔
15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹脂組
成物を硬化させて、ポリ塩化ビニルパイプの上にFRP
の層を有する、図1の(b)に示す中空の多層構造FR
Pロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0051】《比較例 3》 (1) 実施例1で用いたのと同じポリビニルアルコー
ル繊維(ヤーンデニール1800d/1000f)を3
016本束ねて、これを実施例1で使用したのと同じエ
ポキシ樹脂組成物の液に含浸し、これをポリ塩化ビニル
パイプ(水道管用13A)の周りに、ポリビニルアルコ
ール繊維がポリ塩化ビニルパイプの長さ方向に平行にな
るように且つその厚さが均一になるように引き揃えてF
RPの未硬化被覆層を形成した。 (2) 次に、前記と同じポリビニルアルコール繊維3
本を60回/mの割合で予め撚糸しておいた繊維束2本
を用いて、上記(1)で形成されたFRPの未硬化被覆
層の表面に、張力を加えながら綾状に巻き付けた後(巻
き付け用の1本の繊維束における隣り合う螺旋間の間隔
15mm)、150℃に30分間保ってエポキシ樹脂組
成物を硬化させて、ポリ塩化ビニルパイプの上にFRP
の層を有する、図1の(b)に示す中空の多層構造FR
Pロッドを得た。 (3) 上記(2)で得られたFRPロッドの最大径
(R)、FRP部占有断面積率、FRP部分における繊
維体積含有率、凸部高さ、引張強度およびコンクリート
接着力を上記した方法で測定または評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0052】
【表1】
【0053】上記表1の結果から、上記の要件(i)〜
(iii)のすべてを満たしている実施例1〜5のFRP
ロッド(すなわち 同じ方向に引き揃えられた多数本の
強化用繊維を含むFRP部分が70%以下のFRP部占
有断面積率でロッドの外周部分に存在し且つロッドの表
面に高さが0.2mm以上の凸部をロッドの任意の横断
面において1個以上存在しているFRPロッド)は、1
0tonf以上の高い引張強度を有し、しかもコンクリ
ートとの接着性に優れていてコンクリートから抜けるこ
とがなく、その引張応力が破断応力(引張強度)に達す
るまでコンクリート中に強固に接着・保持されてコンク
リートの補強を行うことがわかる。
【0054】それに対して、本発明における上記の要件
(ii)を満たしていない、FRP部占有断面積率が10
0%である比較例1の中実の単層構造FRPロッド、お
よびFRP部占有断面積率が75%である比較例3の中
空の多層構造FRPロッドは、いずれもロッド表面に高
さが0.2mm以上の凸部が存在するにも拘わらず、コ
ンクリートとの接着性に劣って、それぞれ6.4ton
fおよび24.8tonfの引張力がかかった時点でコ
ンクリートから簡単に抜けてしまい補強材としての機能
を充分に果たし得ないことがわかる。
【0055】また、比較例2のFRPロッドは、FRP
部占有断面積率が48%であって、上記の要件(ii)を
満たしているものの、凸部の高さが0.1mmであって
上記の要件(iii)を満たしていないことによって、や
はりコンクリートとの接着性に劣っており、3.0to
nfの引張力がかかった時点でコンクリートから簡単に
抜けてしまい補強材としての機能を充分に果たし得ない
ことがわかる。
【0056】
【発明の効果】本発明のFRPロッドは、高い機械的強
度、特に高い引張強度を有し、しかもセメント、モルタ
ル、コンクリートなどの水硬性物質などとの接着性に優
れていて、強い外力などがかかっても水硬性物質などか
ら抜けたり剥離したりすることがなく、水硬性物質中に
そのまま安定した状態で強固に保持されて水硬性物質な
どの補強を半永久的に安定して行うことができる。更
に、本発明による場合は、従来の中実のFRPロッドと
同程度またはそれよりも少ない量のFRPの使用量で、
上記した優れた機械的強度および水硬性物質などとの高
い接着性を有するFRPロッドを得ることができる。そ
して、本発明のFRPロッド(特に中空のFRPロッ
ド)は軽量であるので、運搬作業、水硬性物質などへの
埋設作業などの作業時における取り扱い性が良好であ
る。また、本発明による場合は、FRPの使用量が少な
くてすむために、経済的な価格で上記した優れた機械的
強度および水硬性物質などの高い接着性を有するFRP
ロッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFRPロッドの例の横断面を示す図で
ある。
【図2】本発明のFRPロッドの別の例の横断面を示す
図である。
【図3】本発明のFRPロッドの例の外観の概略図であ
る。
【図4】FRPロッドの凸部の高さの測定法を示す図で
ある。
【図5】FRPロッドの引張強度の測定に用いた装置の
構造を示す図である。
【符号の説明】
A FRP部分(FRPの層) B 他の層 B’他の層 C 他の層(芯部) F FRPロッド 1 強化用繊維 2 樹脂 3 凸部 4 線状材料 5 布帛または網状体 6 歪み量ゲージ 7 定着治具 8 座金 9 油圧シリンダー 10 ストレインゲージ 11 センターホール型ロードセル 12 座金 13 定着治具 14 歪み量ゲージ 15 油圧ジャッキ 16 歪み量の計測装置 17 応力の計測装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 厚生 東京都港区赤坂2−4−1 株式会社テノ ックス内 (72)発明者 吉田 茂 東京都港区赤坂2−4−1 株式会社テノ ックス内 (72)発明者 上 周史 東京都港区赤坂2−4−1 株式会社テノ ックス内 (72)発明者 小沢 潔 東京都港区赤坂2−4−1 株式会社テノ ックス内 (72)発明者 馬屋原 光郎 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 山本 忠之 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 日笠 純一 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 曽根 勲 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 浜田 敏裕 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 松尾 信次 東京都中央区日本橋3丁目8番2号 株式 会社クラレ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化プラスチックロッドであって、 (i) 同じ方向に引き揃えられた多数本の強化用繊維
    に樹脂を含浸し固化してなる繊維強化プラスチック部分
    が該ロッドの外周部分に存在し; (ii) 該ロッドの任意の横断面において、該繊維強化
    プラスチック部分の占める断面積の割合が該ロッドの最
    大外周より求めた断面積の70%以下であり;且つ、 (iii) 該ロッドの表面に高さが0.2mm以上の凸
    部が存在し、該凸部は、繊維、繊維束、糸、紐および/
    またはその他の線状材料をロッド表面に沿って綾状また
    は螺旋状に巻き付けるか、布帛または網状体をロッド表
    面に付着させるか、或いはそれらの併用によって形成さ
    れたものである;ことを特徴とする繊維強化プラスチッ
    クロッド。
  2. 【請求項2】 繊維強化プラスチック層のみからなる中
    空の単層構造ロッド、或いは繊維強化プラスチック層と
    他の層とからなる中空または中実の多層構造ロッドであ
    る請求項1の繊維強化プラスチックロッド。
  3. 【請求項3】 強化用繊維が、ポリビニルアルコール系
    繊維、ポリエステル系繊維、アラミド系繊維、アクリル
    系繊維、ポリオレフィン系繊維などの有機繊維、および
    ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維のうちの1種また
    は2種以上から選ばれる請求項1または2の繊維強化プ
    ラスチックロッド。
  4. 【請求項4】 繊維強化プラスチックロッドの表面に更
    に微細な固形粒子が付着されている請求項1〜3のいず
    れか1項の繊維強化プラスチックロッド。
  5. 【請求項5】 水硬性物質用の補強材である請求項1〜
    4のいずれか1項の繊維強化プラスチックロッド。
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