JPH07213918A - 触媒用メタルハニカム - Google Patents

触媒用メタルハニカム

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JPH07213918A
JPH07213918A JP6012705A JP1270594A JPH07213918A JP H07213918 A JPH07213918 A JP H07213918A JP 6012705 A JP6012705 A JP 6012705A JP 1270594 A JP1270594 A JP 1270594A JP H07213918 A JPH07213918 A JP H07213918A
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幹雄 山中
Masuhiro Fukaya
益啓 深谷
Nobuhiro Fujita
展弘 藤田
Yasushi Ishikawa
泰 石川
Toshikazu Nakagawa
俊和 中川
Masao Yashiro
正男 八代
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストの触媒用メタルハニカムを提供す
る。 【構成】 0.1〜0.6%のNbを含有し高温で酸化
クロムを主体とする皮膜を表面に生成するフェライト系
ステンレス鋼箔の平板と波板とを相互に拡散接合または
液相接合により接合してなる触媒用メタルハニカム。箔
成分としてはAl:不純物レベル〜0.8%、C:0.
2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、選択
成分としてTi,Zr,V,Mo,Wを含むことができ
る。 【効果】 製造コストの低い箔材で拡散または液相接合
を促進すると同時に必要な耐酸化性を確保し、組立工程
の単純な拡散または液相接合により低コスト化が実現さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気ガス淨化
用の触媒装置や化学プラントの触媒装置に用いられるメ
タルハニカムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年内燃機関とりわけ自動車用のガソリ
ンエンジンの排気ガス淨化用の触媒装置にメタルハニカ
ムが用いられるケースが増えてきた。これは従来用いら
れてきたセラミックスハニカムに比べてメタルハニカム
の開孔率が大きいうえ、温度の上下が激しい環境下にお
いてもメタルハニカムは耐久性に優れているなどの利点
があるからである。このメタルハニカムは、耐熱性の優
れたステンレス鋼箔で厚さ50μm程度の平箔と、これ
を波付加工したものを重ね、これらを相互に接合したも
のである。
【0003】ステンレス鋼箔としては特公昭58−23
138号公報、特公昭54−15035号公報、特開昭
56−96726号公報などに記載されているように、
耐酸化性に優れたFe−Cr−Al系合金箔が用いられ
る。これらの箔は高温で表面に酸化アルミニウム皮膜を
生じてきわめて優れた耐酸化性を保持する。また接合方
法としては特開昭61−199574号公報の記載にあ
るようなろう付け、特開昭64−40180号公報の記
載にあるような抵抗溶接、特開昭54−13462号公
報の記載にあるようなレーザービーム溶接や電子ビーム
溶接など各種のものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ハニカム材として使用
されているFe−Cr−Al合金箔例えば20Cr−5
Al鋼箔は耐酸化性は優れているものの、その製造性は
きわめて悪く、製造コストが高い。また実使用環境は最
高でも800℃程度で使われる場合が多く、この材料の
持つ耐酸化性は過剰品質である場合が多い。また接合方
法もろう付けでは使用するろう材が高価で、これを行う
工程もバインダーの塗布→ろう材の付着→真空熱処理と
複雑を極める。抵抗溶接は生産性の低い製造方法で量産
には向かない。またレーザービーム溶接は溶接装置がき
わめて高価になるなどの欠点を有する。
【0005】比較的安価な接合方法として米国特許第4
300956号明細書や特開平1−270947号公報
の記載に示されている拡散接合の方法もあるが、触媒用
基体として必要な耐酸化性を箔材に確保しようとする
と、用いられる材料が前記のFe−Cr−Al系合金で
は、拡散接合を行うための真空熱処理において炉内のわ
ずかな酸素源(CO,H2 O)と反応して箔表面には極
く薄い酸化アルミニウムの皮膜が生じて、1200℃以
上の高温に加熱してもこれらの皮膜が拡散接合の障害と
なって、接合は局所的かつ不安定なものにならざるを得
ない。また特開平1−270947号公報に記載のSU
S410L,同430,同434等の通常のステンレス
鋼では箔材としての耐酸化性や高温強度が不足して自動
車排ガス用触媒の基材としての耐熱生に欠ける。
【0006】本発明は上記したような現状の問題点を解
決すべくなされたもので、Cr−Nb系ステンレス鋼箔
を用いて比較的単純な接合方法で安価な触媒用メタルハ
ニカムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成すべくなされたもので、その要旨とするところは下記
の通りである。 (1)0.1〜0.6%のNbを含有し、高温で酸化ク
ロムを主体とする皮膜を表面に生成するフェライト系ス
テンレス鋼箔の平板と波板とを相互に拡散接合または液
相接合により接合してなる触媒用メタルハニカム。 (2)フェライト系ステンレス鋼箔のAlの含有量が不
純物レベル〜0.8%であって、高温で酸化アルミニウ
ム皮膜を作らないことを特徴とする前項(1)記載の触
媒用メタルハニカム。 (3)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比で、C :
0.2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、
Al:不純物レベル〜0.8%、残部がFeおよび不可
避不純物よりなる前項(1)記載の触媒用メタルハニカ
ム。 (4)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比でC :0.
2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、A
l:不純物レベル〜0.8%、およびYを含む希土類元
素の1種または2種以上を合計で0.01〜0.2%含
み、残部がFeおよび不可避不純物よりなる前項(1)
記載の触媒用メタルハニカム。 (5)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比で、C :
0.2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、
Al:不純物レベル〜0.8%、更にTi:0.05〜
0.5%、Zr:0.05〜0.5%、V :0.03
〜0.5%、Mo:0.3〜3%、W :0.5〜3%
のいずれか1種または2種以上を含み、残部がFeおよ
び不可避不純物よりなる前項(1)記載の触媒用メタル
ハニカム。 (6)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比でC :0.
2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、A
l:不純物レベル〜0.8%、Yを含む希土類元素の1
種または2種以上を合計で0.01〜0.2%含み、更
にTi:0.05〜0.5%、Zr:0.05〜0.5
%、V :0.03〜0.5%、Mo:0.3〜3%、
W :0.5〜3%のいずれか1種または2種以上を含
み、残部がFeおよび不可避不純物よりなることを特徴
とする請求項1記載の触媒用メタルハニカムである。
【0008】本発明者らは先に特願平5−24517号
において、箔材に必要な耐酸化性を維持しながら拡散〜
液相接合性を向上させるためにAlを低く限定したうえ
1%超〜3.5%のSiを添加することを提案したが、
その後の研究によりSiを1%以下にしてもNbを0.
1〜0.6%添加すれば必要な耐酸化性を維持しながら
拡散〜液相接合性を向上させ得ることを知見して本発明
をなしたものである。すなわち、本発明はメタルハニカ
ムの箔材として、0.1〜0.6%のNbを含有するス
テンレス鋼箔を用いることにより拡散または液相接合を
容易にすると同時に必要な耐酸化性を確保し、且つ比較
的工程の単純な拡散または液相接合を用いる際に障害と
なるアルミナ皮膜が生じないようにAl含有量を0.8
%以下に抑えることにより、拡散または液相接合をより
低い温度で円滑に行わしめるものである。しかして本発
明はFe−Cr−Al合金系ステンレス鋼箔よりはるか
に製造性の良いCr−Nb系のステンレス鋼箔を用い
て、比較的工程の単純な拡散または液相接合をより低温
で行わしめることが可能であり、低コストのメタルハニ
カムを提供するものである。
【0009】次に本発明においてハニカムのステンレス
鋼箔の成分を限定した理由を述べる。NbはAlやSi
を高位に含まないフェライト系ステンレス口において、
その耐酸化性を補強し、また高温強度を高めてハニカム
の耐熱疲労性を改善すると同時にアルミを低位に含有す
る鋼材でも酸化アルミニウム皮膜の形成を阻害して拡散
接合を容易にする。しかしながら0.1%未満ではそれ
らの添加効果が不足し、また0.6%超では材質が劣化
するので添加量を0.1〜0.6%とした。Siは不可
避的に含有される元素で高めに添加すれば鋼材の耐酸化
性を向上させ、酸化アルミニウム皮膜の形成を阻害する
効果があるので拡散接合を容易にするが、本発明におい
てはNbがこの役割を担っているのでSiの範囲を1%
以下とした。但しCrが18%以下の場合は箔の耐酸化
性を補強するためにSi含有量を0.6%以上にするの
が望ましい。
【0010】AlはCr系ステンレス鋼に1%も添加す
ると高温で酸化アルミニウムの保護性の皮膜を形成して
耐酸化性は向上するものの、本発明においては拡散また
は液相接合の妨げとなるため排除する。但し箔材の変態
点を使用温度より高温側にずらすために酸化アルミニウ
ム皮膜を作らない範囲内ですなわち0.8%以下のAl
を添加することができる。
【0011】Cは箔材融点を下げて拡散または液相接合
を容易にするが、過剰に添加すると材質を劣化させるの
で上限を0.2%とした。Crはステンレス鋼の耐酸化
性を維持する基本的な元素で、11%未満では耐酸化性
が不足し、25%超では材質を硬くして製造性が悪くな
るので11〜25%とした。
【0012】Yを含む希土類元素は箔材の耐酸化性を改
善するので、本発明においては必要に応じて添加する。
但しその1種または2種以上の合計で0.01%未満で
は効果がなく、0.2%超では材料に疵をもたらすため
0.01〜0.2%とした。Ti,Zr,V,Mo,W
は夫々箔材の高温強度を改善するので、必要に応じて添
加する。夫々の下限値未満では添加効果が不充分で、上
限を超えると材質が硬くなり、製造性も悪くなる。また
ジーゼル用の触媒では硫酸露点腐食がハニカムに生じる
場合があり、この場合はMoを1%以上添加すると耐露
点腐食性が向上する。
【0013】表1に本発明ハニカムに使用し得る箔材組
成の例を挙げた。本発明に使用される箔材の化学組成の
うち、Mn,P,Sについては特に規定していないが、
これらは通常のステンレス鋼に含有されるレベルであれ
ば問題はない。
【0014】
【表1】
【0015】また本発明でいう拡散接合とは、波箔の頂
部と平箔の接触面が固相のまま相互拡散を生じて接合す
るものである。また本発明でいう液相接合とは、上記の
接触面に塗布されたグラファイト粉などの融点降下剤に
より両表面が液相となり接合するものである。
【0016】
【実施例】
〔実施例−1〕表1のA,C,F,Pの化学組成よりな
る50μm厚の箔を夫々作成し、一部を波付加工して波
箔を得、平箔と重ねて巻回して外径97mmφ、長さ10
0mmのハニカムを作成した。更に外筒として19%Cr
鋼の厚さ1.5mmのステンレス鋼板で外径100mmφ、
長さ100mmの円筒を作り、この中に前記のハニカムを
挿入した。これを真空中で1200℃×30分間の熱処
理を行い、外筒とハニカム最外周、ハニカム内の波板と
平板を相互に拡散接合させた。この際ハニカム内の全領
域にわたって波箔と平箔が接合されると、エンジンで使
用中に熱疲労破壊を生じ易いため、図1の断面図で模式
的に示すように、ハニカム体の斜線で示した部分3につ
いてはハニカムに巻回するときにチタニアを主成分とす
る拡散ストップ材を塗布して、この部分については拡散
接合が生じないようにした。図中1は、ハニカム体を収
納した外筒、2はハニカム体の接合する領域を示す。比
較例としてSUS430(16%Cr鋼)の50μm厚
の箔材を使用して前記のものと同様にしてハニカムを外
筒に挿入して真空熱処理を行った。
【0017】これら2種の金属基体を排気容量2000
cc、4気筒のエンジンのエキゾーストパイプの途中に装
着して、5000mpm で全負荷運転して800℃×10
分加熱・エンジン停止20分冷却の冷熱試験を900回
行った。その結果表1のA,C,F,Pの箔を使用した
ものでは900回の冷熱試験後も特に異常はみられなか
ったのに対し、20Cr−5Alの箔を用いた比較例の
ものでは冷熱600回の点検時にハニカムの中央部の3
分の2程度が排ガスの出側にズレを生じていた。調査の
結果、前者のハニカムでは波箔の頂点と平箔は確実に拡
散接合しており、接合は面状に広がりを有していたが、
後者のものでは接合はまばらにしか行われておらず、し
かも接合している部分でも点状の接合しか行われていな
かった。すなわち20Cr−5Alの箔では真空熱処理
中に酸化アルミニウムの皮膜が生じて、拡散接合が充分
に行われなかったことを示している。
【0018】〔実施例−2〕表1のA,C,M,Oの化
学組成の50μm厚の箔を作成し、実施例−1と同様に
して金属基体を作成した。但し、この場合は接合すべき
波箔の頂点にはグラファイト粉をペースト状にして塗布
し、真空熱処理は1150℃で行った。同時に熱処理し
た調査用のハニカムを調べたところ、グラファイト粉を
塗布したところでは箔表面が溶融して液相接合が行われ
ていた。比較例としてSUS430(16%Cr鋼)の
50μm厚の箔を作成し、前記と同様にして金属基体を
作成した。
【0019】これら2種の金属基体を実施例−1と同様
にしてエンジンベンチによる冷熱試験を行った。その結
果前者の金属基体は冷熱900回後も特段の異常はみと
められなかったが、後者のものでは、冷熱600回の点
検時に排ガスの入側のハニカム面の箔が部分的に黒変し
て一部が欠けて消失していたので試験を中止した。調査
の結果、後者の金属基体のハニカムでは拡散接合は充分
に行われていたが、ハニカムの内部がかなり酸化されて
一部に空洞が生じていた。すなわちSUS430の箔で
は耐酸化性が不足であることを示している。
【0020】
【発明の効果】上記の実施例が示す通り、本発明は比較
的安価な箔材を用いて単純な接合方法により低コストの
触媒用ハニカムを提供するもので、公害対策技術に寄与
するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための金属基体の接合構造の
例を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
1 外筒 2 ハニカムの接合する領域 3 ハニカムの接合しない領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】比較的安価な接合方法として米国特許第4
300956号明細書や特開平1−270947号公報
の記載に示されている拡散接合の方法もあるが、触媒用
基体として必要な耐酸化性を箔材に確保しようとする
と、用いられる材料が前記のFe−Cr−Al系合金で
は、拡散接合を行うための真空熱処理において炉内のわ
ずかな酸素源(CO,H2 O)と反応して箔表面には極
く薄い酸化アルミニウムの皮膜が生じて、1200℃以
上の高温に加熱してもこれらの皮膜が拡散接合の障害と
なって、接合は局所的かつ不安定なものにならざるを得
ない。また特開平1−270947号公報に記載のSU
S410L,同430,同434等の通常のステンレス
鋼では箔材としての耐酸化性や高温強度が不足して自動
車排ガス用触媒の基材としての耐熱性に欠ける。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成すべくなされたもので、その要旨とするところは下記
の通りである。 (1)0.1〜0.6%のNbを含有し、高温で酸化ク
ロムを主体とする皮膜を表面に生成するフェライト系ス
テンレス鋼箔の平板と波板とを相互に拡散接合または液
相接合により接合してなる触媒用メタルハニカム。 (2)フェライト系ステンレス鋼箔のAlの含有量が不
純物レベル〜0.8%であって、高温で酸化アルミニウ
ム皮膜を作らないことを特徴とする前項(1)記載の触
媒用メタルハニカム。 (3)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比で、C :
0.2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、
Al:不純物レベル〜0.8%、Nb:0.1〜0.6
%、残部がFeおよび不可避不純物よりなる前項(1)
記載の触媒用メタルハニカム。 (4)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比でC :0.
2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、
b:0.1〜0.6%、Al:不純物レベル〜0.8
%、およびYを含む希土類元素の1種または2種以上を
合計で0.01〜0.2%含み、残部がFeおよび不可
避不純物よりなる前項(1)記載の触媒用メタルハニカ
ム。 (5)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比で、C :
0.2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、
Nb:0.1〜0.6%、Al:不純物レベル〜0.8
%、更にTi:0.05〜0.5%、Zr:0.05〜
0.5%、V :0.03〜0.5%、Mo:0.3〜
3%、W :0.5〜3%のいずれか1種または2種以
上を含み、残部がFeおよび不可避不純物よりなる前項
(1)記載の触媒用メタルハニカム。 (6)ステンレス鋼箔の化学組成が重量比でC :0.
2%以下、Si:1%以下、Cr:11〜25%、
b:0.1〜0.6%、Al:不純物レベル〜0.8
%、Yを含む希土類元素の1種または2種以上を合計で
0.01〜0.2%含み、更にTi:0.05〜0.5
%、Zr:0.05〜0.5%、V :0.03〜0.
5%、Mo:0.3〜3%、W :0.5〜3%のいず
れか1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不可
避不純物よりなることを特徴とする請求項1記載の触媒
用メタルハニカムである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】次に本発明においてハニカムのステンレス
鋼箔の成分を限定した理由を述べる。NbはAlやSi
を高位に含まないフェライト系ステンレス鋼において、
その耐酸化性を補強し、また高温強度を高めてハニカム
の耐熱疲労性を改善すると同時にアルミを低位に含有す
る鋼材でも酸化アルミニウム皮膜の形成を阻害して拡散
接合を容易にする。しかしながら0.1%未満ではそれ
らの添加効果が不足し、また0.6%超では材質が劣化
するので添加量を0.1〜0.6%とした。Siは不可
避的に含有される元素で高めに添加すれば鋼材の耐酸化
性を向上させ、酸化アルミニウム皮膜の形成を阻害する
効果があるので拡散接合を容易にするが、本発明におい
てはNbがこの役割を担っているのでSiの範囲を1%
以下とした。但しCrが18%以下の場合は箔の耐酸化
性を補強するためにSi含有量を0.6%以上にするの
が望ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 302 Z 38/26 (72)発明者 石川 泰 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 中川 俊和 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 八代 正男 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.1〜0.6%のNbを含有し高温で
    酸化クロムを主体とする皮膜を表面に生成するフェライ
    ト系ステンレス鋼箔の平板と波板とを相互に拡散接合ま
    たは液相接合により接合してなることを特徴とする触媒
    用メタルハニカム。
  2. 【請求項2】 フェライト系ステンレス鋼箔のAlの含
    有量が不純物レベル〜0.8%であって、高温で酸化ア
    ルミニウム皮膜を作らないことを特徴とする請求項1記
    載の触媒用メタルハニカム。
  3. 【請求項3】 ステンレス鋼箔の化学組成が、重量比で C :0.2%以下、 Si:1%以下、 Cr:11〜25%、 Al:不純物レベル〜0.8%、 残部がFeおよび不可避不純物よりなることを特徴とす
    る請求項1記載の触媒用メタルハニカム。
  4. 【請求項4】 ステンレス鋼箔の化学組成が、重量比で C :0.2%以下、 Si:1%以下、 Cr:11〜25%、 Al:不純物レベル〜0.8%、 およびYを含む希土類元素の1種または2種以上を合計
    で0.01〜0.2%含み、残部がFeおよび不可避不
    純物よりなることを特徴とする請求項1記載の触媒用メ
    タルハニカム。
  5. 【請求項5】 ステンレス鋼箔の化学組成が、重量比で C :0.2%以下、 Si:1%以下、 Cr:11〜25%、 Al:不純物レベル〜0.8%、 更に Ti:0.05〜0.5%、 Zr:0.05〜0.5%、 V :0.03〜0.5%、 Mo:0.3〜3%、 W :0.5〜3%のいずれか1種または2種以上 を含み、残部がFeおよび不可避不純物よりなることを
    特徴とする請求項1記載の触媒用メタルハニカム。
  6. 【請求項6】 ステンレス鋼箔の化学組成が、重量比で C :0.2%以下、 Si:1%以下、 Cr:11〜25%、 Al:不純物レベル〜0.8%、 Yを含む希土類元素の1種または2種以上を合計で0.
    01〜0.2%含み、更に Ti:0.05〜0.5%、 Zr:0.05〜0.5%、 V :0.03〜0.5%、 Mo:0.3〜3%、 W :0.5〜3%のいずれか1種または2種以上 を含み、残部がFeおよび不可避不純物よりなることを
    特徴とする請求項1記載の触媒用メタルハニカム。
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