JP2598242B2 - 解媒用メタルハニカム体及びその製造方法 - Google Patents

解媒用メタルハニカム体及びその製造方法

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幹雄 山中
益啓 深谷
展弘 藤田
泰 石川
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は内燃機関の排気ガス浄化用の触媒装置や化学
プラントの触媒装置に用いられる触媒用メタルハニカム
体に関する。
背景技術 近年内燃機関とりわけ自動車用のガソリンエンジンの
排気ガス浄化用の触媒装置にメタル担体が用いられるケ
ースが増えてきた。これは従来用いられてきたセラミッ
クス担体に比べてメタル担体の開孔率が大きいうえ、温
度の上下が激しい環境下においてもメタル担体は耐久性
に優れているなどの利点があるからである。一般にメタ
ル担体は、耐熱性の優れたステンレス鋼箔で厚さが50μ
mの程度の平箔と、これを波付け加工した波箔を巻込み
あるいは積層してハニカム体を形成し、このハニカム体
を外筒に収納し相互に接合して構成される。
ステンレス鋼箔としては特公昭58−23138号公報、特
公昭54−15035号公報、特開昭56−96726号公報などに記
載されているように、耐酸化性に優れたFe−Cr−Al系合
金箔が用いられる。これらの箔は高温で表面に酸化アル
ミニウム皮膜を生じ極めて優れた耐酸化性を保持する。
また接合方法として特開昭61−190574号公報の記載にあ
るようなろう付け、特開昭64−40180号公報の記載にあ
るような抵抗溶接、特開昭54−13462号公報の記載にあ
るようなレーザービーム溶接や電子ビーム溶接など各種
のものが用いられている。
ハニカム体として使用されるFe−Cr−Al合金箔例えば
20Cr−5Al鋼箔は耐酸化性は優れているものの、Al含有
量が多いため箔素材の加工性が劣るので製造性は極めて
悪く、製造コストが高い。
また、実使用環境は最高でも、800℃程度で使われる
場合が多く、この材料の持つ耐酸化性は過剰品質である
場合が多い。
通常用いられている接合方法として、ろう付け方法が
多いが、この方法で用いられるろう剤は高価で、更に、
その接合工程も、バインダーの塗布→ろう剤の付着→真
空熱処理と複雑を極める。抵抗溶接は生産性の低い製造
方法で量産には向かない。またレーザービーム溶接は溶
接装置が極めて高価になるなどの欠点を有する。
比較的安価な接合方法として米国特許第4300956号明
細書や特開平1−270947号公報の記載に示されている拡
散接合の方法もあるが、触媒用基体として必要な耐酸化
性に箔材を確保しようとすると、用いられる材料がFe−
Cr−Al系合金になるため拡散接合を行うための真空熱処
理において炉内のわずかな酸素源(CO,H2O)と反応して
箔表面には極く薄い酸化アルミニウムの皮膜が生じて、
1200℃以上の高温に加熱してもこれらの皮膜が拡散接合
の障害となって、接合は局所的かつ不安定なものになら
ざるを得ない。
このような障害をなくすために、特開平2−14747号
公報の実施例に記載されているように、加熱温度1100℃
で2時間加熱、あるいは特開平1−266978号公報の実施
例に記載されているように加熱温度1100℃で1.5時間保
持というように拡散接合に長時間を必要とする技術が開
示されている。
また前記特開平1−270947号公報に他の箔材例として
記載されているSUS430やSUS410等の通常のステンレス鋼
では箔材としての耐酸化性が不足して自動車排ガス用触
媒の基材としての耐酸化性に欠ける。
本発明は上記したような現状の問題点を解決すべくな
されたもので、高Si−Cr−低Al系ステンレス鋼箔を用い
て比較的単純な接合方法で安価な触媒用メタルハニカム
体(及びメタル担体)を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は体酸化性の優れた触媒用メタルハ
ニカム体を提供することを目的とする。
発明の開示 本願発明者は上記目的を達成すべく、メタルハニカム
箔材として耐酸化性と接合性の良い材料を究明したとこ
ろ、Al含有量を酸化アルミニウム皮膜が生じない範囲、
すなわち0.8%(以下、%は全て重量%)以下に抑えて
も、Siを1%超3.5%以下の範囲でフェライト系ステン
レス鋼を含有せしめると、真空中での拡散接合性を損う
ことなく、中高温の酸化性雰囲気中での箔材の表面にで
きる酸化クロム皮膜を著しく緻密化せしめ、自動車メタ
ル担体としての必要な耐酸化性を保持し得ることを発見
したのである。
すなわち、Si含有ステンレス鋼からなる箔材を通常の
真空雰囲気(或いは不活性雰囲気)中で所定の条件で熱
処理すると、箔材表面直下にサブスケールが生じ、この
サブスケールがAlの箔材表層部への拡散を阻止するの
で、Al含有量が0.8%以下(不純物レベルまで)であれ
ば酸化アルミニウム皮膜を形成せしめないのである。
したがって、メタルハニカム体を上記雰囲気中で熱処
理することによって、平箔と波箔内の構成原子が固相の
まゝ相互に拡散し、その接合部が同一組織の箔体の形成
(拡散接合)されるのである。
一方、以上のようにして形成されるメタルハニカム体
を中高温酸化雰囲気にさらすと、メタルハニカム体を構
成する箔の表面に、より緻密な酸化クロムの保護皮膜が
形成され高度の耐酸化性が得られる。
すなわち、たとえばエンジン排ガスのような湿潤雰囲
気で800℃以下の中高温の温度範囲において、本発明の
材料でつくったハニカム体の箔の表面にSi含有量が1%
以下の材料に比べ、皮膜の保護性を悪化させる酸化鉄の
含有量の少いいわゆる緻密な酸化クロム皮膜を形成する
ことができる。
この酸化クロム皮膜は酸化アルミニウム皮膜ほど耐酸
化性はないが排ガスの温度がほゞ800℃程度の場合は十
分な耐酸性を示す。
なお、本発明の材料ではAl含有量が少なく拡散接合性
に優れているため、1200℃以上1250℃未満の加熱時間で
は15分〜30分の保持時間で拡散接合が可能で、1250℃以
上1300℃以下の加熱温度では、更に短い保持時間で拡散
接合が可能である。即ち1分から15分で拡散接合が可能
である。
以上のように本発明はメタル担体のハニカム体の箔材
として、1%超のSiを含有するステンレス鋼箔を用いる
ことにより拡散接合を容易にすると同時に必要な耐酸化
性を確保し、且つ比較的工程の単純な拡散接合を用いる
際に障害となる酸化アルミニウム皮膜が生じないように
Al含有量を0.8%以下に抑えることにより、拡散接合を
より短時間で円滑に行わしめるものである。
図面の簡単な説明 第1図はメタル担体を模式的に示す断面図である。
第2図はハニカム体にストップ剤を塗布した場合のメ
タル担体を模式的に示す断面図である。
第3図は本発明成分の平箔と波箔により形成したメタ
ル担体の接合部を示す金属組織写真である。
第4図は従来成分の平箔と波箔により形成したメタル
担体の接合部を示す金属組織写真である。
第5図はメタル担体の押抜き試験方法を示す断面図で
ある。
発明を実施するための最良な形態 先ず、本発明の触媒用ハニカム体を構成するCr系ステ
ンレス鋼箔の化学成分について説明する。
Siは箔表面に酸化アルミニウムの皮膜の形成を妨げ、
構成原子の拡散を活発化させるとともに、高温酸化雰囲
気において形成される酸化クロムの保護膜をより緻密化
させて耐酸化性を強化せしめるので、1%超3.5%以下
の範囲で添加する。1%以下の添加ではその効果が十分
でなく、また、3.5%を超えると材質を悪化して製造性
を著しく劣化させる。
Mnは製鋼時、不可避的に含まれる元素であるが、通常
のステンレス鋼に含まれる程度の量、すなわち、1%以
下であれば特に問題はない。
AlはCr系ステンレス鋼に0.8%超の量を添加すると高
温で酸化アルミニウムの保護性の皮膜を形成して耐酸化
性は向上するものの、本発明においては拡散接合の妨げ
となるため排除する。但し、箔材の変態点を使用温度よ
り高温側にずらすために酸化アルミニウム皮膜を作らな
い範囲内ですなわち0.8%以下のAlを添加することがで
きる。
Cは箔材融点を下げて拡散接合を容易にするので0.00
5%以上添加し、又過剰に添加すると材質を劣化させる
ので上限を0.2%とした。
Crはステンレス鋼の耐酸化性を維持する基本的な元素
で、9%未満では耐酸化性が不足し、22%超では材質を
硬くして製造性が悪くなるので9〜22%とした。
Yを含む希土類元素は箔材の耐酸化性を改善するの
で、温度の時間的〜位置的変動の激しい熱疲労的負荷の
激しい触媒担体では必要に応じて添加する。但し、その
1種または2種以上の合計で0.01%未満では効果がな
く、0.2%超では材料製造時に疵をもたらすために0.01
〜0.2%とした。
Nb,V,Mo,Wは夫々箔材の高温強度を改善するので、必
要に応じて下記範囲で添加する。
Nb:0.05〜1.0%、V:0.03〜0.5%、 Mo:0.3〜3%、W:0.5〜3%、 すなわち、それぞれの下限値未満では添加効果が不十
分で、上限を超えると材質が硬くなり、製造性も悪くな
る。またこれらの元素のうちNbとMoは箔材の耐食性をも
改善するので、ジーゼルエンジン用の触媒で硫酸露点腐
食が問題になるようなケースでは添加することが望まし
い。
第1表に本発明のハニカム体に使用し得る箔組成の例
を挙げた。本発明に使用される箔材の化学組成のうち、
P,Sについては特に規定していないが、これらは通常の
ステンレス鋼に含有されるレベルであれば問題はない。
次に、本発明のハニカム体の製造方法について述べ
る。
本発明のハニカム体は第1図で示すように、上述の化
学組成を有するとともに50μm程度の厚さを有する平箔
4と、この平箔に波付け加工した波箔5を圧力をかけて
一緒に巻込むか、又は平箔と波箔からなる層を複数層重
ね合せて構成される。波箔と平箔の接合は、その接触面
近傍の構成原子を所望の範囲に亘り固相のまゝ相互に拡
散せしめることによって行われる。
すなわち、前記ハニカム体を真空加熱炉(又は不活性
雰囲気の加熱炉)に挿入し、定温から1200゜〜1300℃の
温度範囲まで約20℃/分で昇温し、この温度で1〜30分
保持する。加熱温度が1200〜1250℃未満の範囲では15〜
30分の保持時間が必要であり、又、1250〜1300℃の高温
温度範囲では1〜15分の短い保持時間で接合できる。
このような熱処理によって、平箔と波箔の接触面で拡
散接合が行われ、該接触面における母材同士が一体の金
属組織となって強固に接合される。
箔の接触面を拡散接合させた後は室温まで炉冷あるい
は不活性ガスによる加熱冷却を行う。
なお、本発明のハニカム体を使用してメタル担体を製
造するには、平箔と波箔を巻込み又は積層してハニカム
体を形成したのち、そのまゝ、又は該ハニカム体の外面
の所定部位に液状接着剤に粉末ろう剤をブレンドした塗
布剤を塗布した後、外筒内へ圧力を加えて押込むか又は
外筒に組込んで縮管機などを用いて縮径することによ
り、ハニカム体内の接触面及びハニカム体と外筒との密
着度を高め、乾燥後、上記真空加熱炉で熱処理を行う。
このようにして、ハニカム体を固相拡散接合し、かつハ
ニカム体と外筒を拡散接合又はろう接合せしめる。
加熱炉における真空度は1×10-2〜1×10-4Torr程度
が良く、又、真空雰囲気の代りに水素雰囲気、アルゴン
雰囲気などの不活性雰囲気も利用できる。
こゝで、第1表鋼番Bの材料のステンレス鋼箔を使用
し、第1図で示すハニカム体2を形成した後外筒3に圧
入し、しかる後、真空度1×10-4Torr、熱処理温度1210
℃、保持時間28分で真空熱処理し拡散接合して得られた
接合部の金属組織写真を第3図に示す。また第4図に従
来の材料の一つであるFe−20Cr−5Alのステンレス鋼箔
を使用して形成したハニカム体2を外筒3に圧入した
後、本発明と同様の真空熱処理を施し、拡散接合した接
合部の金属組織写真を示す。
第3図で明らかのように、本発明の材料でつくったハ
ニカム体内部の接合部は、決勝組織が平箔4と波箔5の
境界9を越えて成長しているのに比し、従来材でつくっ
たハニカム体内部の接合部は、第4図で明らかのよう
に、結晶組織が平箔4と波箔5の境界10を越えて成長し
ておらず、更に欠陥の一つであるボイドが境界に沿って
生じており、極めて不安定な接合となっている。
このように本発明はFe−Cr−Al合金系ステンレス鋼箔
よりはるかに製造性の良いFe−Cr−Si系のステンレス鋼
箔を用いて、比較的工程の単純な拡散接合をより短時間
で行わしめることが可能であり、したがって、本発明は
低コストのメタル担体を安定して提供することができ
る。
実施例 実施例1 第1表鋼番Bの化学組成よりなる50μm厚の平箔を作
成し、平箔の一部を波付け加工して波箔を得、平箔と波
箔を重ねて巻込んで外径97mmφ、長さ100mmのハニカム
体を作成した。更に外筒として19%Cr鋼の厚さ1.5mmの
フェライトステンレス鋼板で外径100mmφ、長さ100mmの
円筒を作り、この中に前記ハニカム体を圧入した。これ
を1×10-2Torrの真空中で1210℃×28分間の熱処理を行
い、外筒とハニカム体最外周、ハニカム体内の波箔と平
箔を相互に拡散接合させた。この際ハニカム体内の全領
域にわたって波箔と平箔が接合されると、エンジンで使
用中に熱疲労破壊を生じ易いため、第2図の断面図で模
式的に示すように、ハニカム体2−2の斜線で示した部
分6についてはハニカム体2−2に巻込むときにチタニ
アを主成分とする拡散接合防止剤を塗布して、この部分
について拡散接合が生じないようにした。
比較例としてFe−20Cr−5Alの50μmの厚の箔材を使
用して前記のものと同様に作成したハニカム体2を外筒
3に圧入して第1図に示すメタル担体を作成し、1×10
-2Torrの真空中で加熱温度1200℃、保持時間30分間の熱
処理を行った。
これら2種のメタル担体1,2−1の排気容量2000cc、
4気筒のエンジンのエキゾーストパイプの途中に装着し
て、5000rpmで全負荷運転して800℃×10分間加熱−エン
ジン停止20分間−冷却の冷熱試験を900回行った。その
結果、第1表鋼番Bの箔を使用したものでは900回の冷
熱試験後も特に異常は見られなかったのに対し、Fe−20
Cr−5Alの箔を用いた比較例のものは冷熱600回の点検時
にハニカム体の中央部の3分の2程度が排ガスの出側に
ズレを生じていた。調査の結果、前者のハニカム体2で
は波箔5の頂点で平箔4は確実に拡散接合しており、接
合部は面状の広がりを有していたが、後者のもので接合
はまばらにしか行われず、しかも接合している部分でも
点状の接合しか行われていなかった。すなわちFe−20Cr
−5Alの箔では真空熱処理中に酸化アルニウムの皮膜が
生じて、拡散接合が充分に行われなかったことを示して
いる。
実施例2 第1表鋼番Qの化学組成よりなる50μm厚の箔を作製
し、第1図に示すように平箔4と波箔5を重ねて巻込み
外径102mmφ、長さ115mmのハニカム体2を作製した。こ
れを19%Cr鋼の厚さ1.5mmの外筒3に圧入した後、1×1
0-4Torrの真空中で加熱温度1250℃、保持時間15分間の
熱処理を行い、外筒3とハニカム体2の最外周間および
バニカム体2内の平箔4と波箔5を相互に拡散接合し
た。
メタル担体1の接合構造は第1図に示す全領域にわた
る接合とした。比較例としてFe−15Cr−4Alの50μmの
厚の箔材を使用して前記のものと同じく全領域接合のメ
タル担体を作り、これを1×10-4Torrの真空中で加熱温
度1250℃保持時間15分間の熱処理を行った。
これら2種のメタル担体1を実施例1と同様にしてエ
ンジンベンチによる冷熱試験を行った。その結果、前者
のメタル担体は冷熱900回後も特段の異常は認められな
かったが、後者のものでは、冷熱300回の点検時に排ガ
スの入側のハニカム体2面の箔が部分的に欠けて消失し
ていたので実験を中止した。調査の結果、後者のメタル
担体のハニカム体2では実施例1のFe−20Cr−5Al箔の
場合と同様に拡散接合は充分に行われていなかったこと
が判明した。
実施例3 第1表に示したA〜Vまでの化学組成からなる50μm
厚の箔を作製し、平箔と波箔を重ねて巻込み、外径97mm
φ、長さ30mmのハニカム体を作製し、これを19%Cr鋼の
厚さ1.5mmの外径100mmφ、長さ30mmの外筒に圧入して第
1図で示すメタル担体1を作成した。比較材としてFe−
20Cr−5Alの箔材を使用したものを、同様に外筒に挿入
した。これを加熱温度1210℃、保持時間28分間;加熱温
度1250℃、保持時間15分間;加熱温度1300℃、保持時間
1分間の各条件で真空熱処理を行った。真空度はいずれ
も1×10-4Torrとした。
これらのメタル担体1について押抜き試験で接合状態
を評価した。ハニカム体2がずれる時の荷重が、ハニカ
ム体2の接合状況と対応しており、その結果を第2表に
示す。押抜き試験の方法はFig.5に示すように、受台7
にメタル担体1を乗せ、上方からポンチ8で押抜く方法
を用いた。受台7の内径を90mmφ、ポンチ8の外径を8
7.5mmφとした。
押抜き試験の結果は本発明のメタル担体はいずれの熱
処理条件においても全て1400kg以上の押抜き荷重が得ら
れるが、比較材のメタル担体は150〜200kgの押抜き荷重
が得られたに過ぎず、拡散接合が不十分であることが判
明した。
上記の実施例が示す通り、本発明は比較的安価な箔材
を用いて単純な接合方法により低コストの触媒用メタル
担体を提供することができ、その適用車種の拡大が可能
となり公害対策技術に寄与するところ大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 泰 愛知県東海市東海町5―3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 中川 俊和 愛知県東海市東海町5―3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 八代 正男 愛知県東海市東海町5―3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (72)発明者 太田 仁史 愛知県東海市東海町5―3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si:1超〜3.5重量%、Al:0.8重量%以下を
    含有するフェライト系ステンレス鋼からなる平箔と、該
    平箔を波付け加工した波箔が交互に積層又は一緒に巻込
    まれていること;積層又は巻込まれた平箔と波箔の接合
    部が各箔の構成原子の相互拡散によって接合されている
    こと;以上からなる触媒用メタルハニカム体。
  2. 【請求項2】前記メタルハニカム体を構成する平箔と波
    箔の化学組成が、重量比で C:0.005〜0.2%、Si:1超〜3.5%、Cr:9〜22%、Al:0.8
    %以下、残部Fe及び不可避的不純物 からなる請求の範囲1項記載のメタルハニカム体。
  3. 【請求項3】前記メタルハニカム体を構成する平箔と波
    箔の化学組成が、重量比で更に (a)Yを含む希土類元素のグループから選ばれた少く
    とも1種を合計で0.01〜0.2%を含む; (b)Nb:0.05〜1.0%、V:0.03〜0.5%、Mo:0.3〜3
    %、W:0.5〜3%のグループから選ばれた少くとも1
    種; 以上の(a)及び(b)のグループから少くとも1種を
    含む請求の範囲2項記載のメタルハニカム体。
  4. 【請求項4】Si:1超〜3.5重量%、Al:0.8重量%以下を
    含有するフェライト系ステンレス鋼からなる平箔と、該
    平箔を波付け加工した波箔を交互に積層又は一緒に巻込
    み、メタルハニカム体を形成すること;前記メタルハニ
    カム体を真空熱処理炉へ挿入し、該熱処理炉において10
    -2〜10-4Torrの真空度、1200〜1300℃の温度で1分〜30
    分未満保持する熱処理を前記メタルハニカム体に施すこ
    と; 以上からなる触媒用メタルハニカム体の製造方法。
  5. 【請求項5】前記メタルハニカム体を構成する平箔と波
    箔の化学組成が、重量比で、 C:0.005〜0.2%、Si:1超〜3.5%、Cr:9〜22%、Al:0.8
    %以下、残部Fe及び不可避的不純物 からなる請求の範囲4項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】前記メタルハニカム体を構成する平箔と波
    箔の化学組成が、重量比で更に (a)Yを含む希土類元素のグループから選ばれた少く
    とも1種を合計で0.01〜0.2%を含む; (b)Nb:0.05〜1.0%、V:0.03〜0.5%、Mo:0.3〜3
    %、W:0.5〜3%のグループから選ばれた少くとも1
    種; 以上の(a)及び(b)のグループから少くとも1種を
    含む請求の範囲5項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記真空加熱炉における温度及び保持時間
    が1200〜1250℃未満及び15分超〜30分未満である請求の
    範囲4項記載の製造方法。
  8. 【請求項8】前記真空加熱炉における温度及び保持時間
    が、1250〜1300℃及び1〜15分である請求の範囲4項記
    載の製造方法。
  9. 【請求項9】前記真空加熱炉が不活性ガス雰囲気の加熱
    炉である請求の範囲4項記載の製造方法。
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