JPH07213432A - 肉焙り器 - Google Patents

肉焙り器

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JPH07213432A
JPH07213432A JP6025962A JP2596294A JPH07213432A JP H07213432 A JPH07213432 A JP H07213432A JP 6025962 A JP6025962 A JP 6025962A JP 2596294 A JP2596294 A JP 2596294A JP H07213432 A JPH07213432 A JP H07213432A
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JP
Japan
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meat
skewer
roasting
heating device
roasted
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JP6025962A
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Hiroshi Ono
博 小野
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Individual
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J37/00Baking; Roasting; Grilling; Frying
    • A47J37/06Roasters; Grills; Sandwich grills

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に串の握り部が過熱されないように、第
2に保温器等の別の設備を必要とせずに焙り上がりの肉
塊の保存を可能とし、第3に肉の焙り上がりにむらが生
じないようにする。 【構成】 串12に突き通された肉塊Mを、串12の軸
線回りに回動させつつ上方に配置された加熱装置60に
より熱して焙る肉焙り器であって、串12の握り部15
が加熱装置60により熱せられるのを防止する遮蔽板3
8を設ける。遮熱板38は、握り部15を遮蔽しない位
置に開動可能に設ける。焙り上がった肉塊Mを、串12
の軸線回りに回動させつつ加熱装置60からの余熱によ
り焙り上がりに近い状態で保存する保存棚40を、加熱
装置60の上方に設ける。肉を焙る位置の下方に設けら
れ、水を貯留するシンク50と、シンク50の給排水を
自動的に制御する制御手段54とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焙り肉(シェラスコ)を
自動的に調理するための肉焙り器に関する。特に、肉塊
を焙る過程で串の握り部が過熱するのを防止することが
できる肉焙り器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるシェラスコと呼ばれる南米風焙
り肉料理は、剣を模して形成された串に牛肉や豚肉の大
きめの肉塊を突き通し、これを料理人が手動で回転させ
つつ焙ることにより調理するものである。このような調
理方法は、料理人が常に肉塊の焼け具合を監視しながら
肉塊を回転させる必要があるため、料理の技量に熟達を
要するという難点を有していた。
【0003】そこで、本件出願人は実願平2−1208
17号において、自動的に肉塊を回転させて焙ることが
可能で、料理の技量に熟達していなくとも焙り肉を料理
することのできる肉焙り器を開示した。
【0004】図10はこの肉焙り器を示す正面図、図1
1は図10のXI-XI 断面図、図12は図10のXII-XII
断面図である。
【0005】これらの図面において、1は全体が直方体
形状に形成された肉焙り器であり、正面には肉塊を出し
入れするための開口部3が形成されている。4は開口部
3の下縁に張設されたチェーンである。このチェーン4
は、開口部3の左右両方に設けられたスプロケット5,
6に掛けられ、さらにテンションスプロケット7,8、
駆動スプロケット9に巻装されている。この駆動スプロ
ケット9は減速機付きの駆動モータ10により回動され
る。チェーン4の駆動速度は、1分間にスプロケット1
7が一回転する程度である。
【0006】チェーン4は、開口部3において、6つの
チェーンカバー11によりカバーされている。チェーン
カバー11の途切れた凹部は、串12の握り部15近傍
が支持される支持部13となる。
【0007】串12は肉塊Mが突き通される金属製の串
刺部14と、木製の握り部15とからなる。16は円形
の鍔、17はこの鍔16と握り部15との間に固定され
たスプロケットである。このスプロケット17は、串1
2の握り部15近傍を支持部13に支持した際に、開口
部3のチェーン4と噛み合うようになっている。
【0008】22は肉塊Mの下方に配置されるシンクで
ある。23は肉塊Mを焙るための熱源となる遠赤外線発
熱器、24は排気口である。
【0009】このような肉焙り器は、次のようにして使
用する。
【0010】まず、肉塊Mを串刺部14の突端20から
突き刺し、串12に肉塊Mを保持する。串12は肉焙り
器1の開口部3から内部に入れられ、突端20を孔21
に嵌め込み、後端近くを支持部13に載せる。この状態
でスプロケット17はチェーン4と噛み合う。肉塊Mの
セットが終了したら、図示しないスイッチにより駆動モ
ータ10を作動させてチェーン4を駆動させるととも
に、遠赤外線発熱器23を発熱させる。
【0011】これにより、チェーン4に組み合ったスプ
ロケット17が回転し、肉塊Mが自動的に回転しつつ焙
られる。したがって、焼きむらの少ない肉塊Mを得るこ
とができ、料理の技量に熟達していなくとも美味しい焙
り肉を料理することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した肉焙り器は料
理の技量に熟達していなくとも美味しい焙り肉を得るこ
とができるとともに、料理人の手間を大幅に省くことが
可能であったが、次のような改良の余地を有していた。
【0013】遠赤外線発熱器23は、串12の肉塊Mの
上方に配置されて、串12全体を熱するようになってい
た。このため、肉塊Mが焙り上がる頃には、素手で持つ
ことができないほどに串12の握り部15が過熱するこ
とがあった。
【0014】また、焙り上げた肉塊Mは、焙り上げてす
ぐに顧客に出すことが望ましい。しかし、注文を受けて
から肉塊Mを焙ったのでは相当の時間を要するため、実
際にはあらかじめ焙り上げておいた肉塊Mを保温器等に
保存しておいて、顧客に出す方法をとっている。このた
め、肉焙り器とは別に保温器等の設備が必要であった。
【0015】シンク22に溜めた水は、発熱器23によ
る加熱や肉塊Mから垂れた油脂によりしだいに熱くなり
肉塊Mの焼き具合に影響を及ぼすことがあった。したが
って、シンク22に溜めた水の温度が一定温度以上にな
らないようにタイミングを見計らって給水する必要があ
る。しかし、給水のタイミングは料理人の勘に頼るとこ
ろが多く、肉の焙り上がりにむらが生じることがあっ
た。
【0016】本発明は以上のような問題を解決するもの
で、第1の目的は、串の握り部が過熱されないようにす
ることにある。
【0017】また、第2の目的は、肉焙り器とは別の保
温器等の設備を必要とせずに焙り上がりの肉塊を保存す
ることにある。
【0018】また、第3の目的は、肉の焙り上がりにむ
らが生じないようにすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の肉焙り器は、串に突き通され
た肉塊を、串の軸線回りに回動させつつ上方に配置され
た加熱装置により熱して焙る肉焙り器であって、前記串
の握り部が前記加熱装置により熱せられるのを防止する
遮蔽板を設けたことを特徴とする。
【0020】請求項2記載の肉焙り器は、請求項1記載
の肉焙り器において、前記遮蔽板は、前記串の握り部を
遮蔽しない位置に開動可能に設けられていることを特徴
とする。
【0021】上記第2の目的を達成するために、請求項
3記載の肉焙り器は、串に突き通された肉塊を、串の軸
線回りに回動させつつ上方に配置された加熱装置により
熱して焙る肉焙り器であって、焙り上がった肉塊を、そ
の串の軸線回りに回動させつつ前記加熱装置からの余熱
により焙り上がりに近い状態で保存する保存棚を、加熱
装置の上方に設けたことを特徴とする。
【0022】上記第3の目的を達成するために、請求項
4記載の肉焙り器は、串に突き通された肉塊を、串の軸
線回りに回動させつつ上方に配置された加熱装置により
熱して焙る肉焙り器であって、肉を焙る位置の下方に設
けられた水を貯留するシンクと、このシンクの給排水を
自動的に制御する制御手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0023】
【作用効果】請求項1記載の肉焙り器によれば、串の握
り部が上方に配置された加熱装置により熱せられるのを
防止する遮蔽板が設けられているので、肉塊を焙ってい
る最中に串の握り部が過熱されることがなく、焙り上が
りの串の握り部を素手で掴むことができる。
【0024】したがって、串を取り出す際の操作に、特
別の手袋などが必要とならない。
【0025】請求項2記載の肉焙り器によれば、遮蔽板
が串の握り部を遮蔽しない位置に開動可能に設けられて
いるので、肉を焙る位置へ串をセットする際や肉を焙る
位置から串を取り外す際に、遮蔽板を開動させることに
より、スムーズな串の出し入れを実現することができ
る。
【0026】請求項3記載の肉焙り器によれば、焙り上
がった肉塊をその串の軸線回りに回動させつつ加熱装置
からの余熱により焙り上がりに近い状態で保存する保存
棚が、加熱装置の上方に設けられているので、焙り上が
った肉塊をこの保存棚に保存しておくことにより、顧客
に出す際の状態を焙り上がりと略同じ状態に保つことが
できる。
【0027】したがって、従来のような、肉焙り器とは
別の保温器等の設備を必要としないというメリットがあ
る。
【0028】請求項4記載の肉焙り器によれば、肉を焙
る位置の下方には水を貯留するシンクが設けられている
ので、肉を焙る過程で肉塊から出る油脂をこのシンクで
受けることができ煙や匂いの発生する原因を防ぐことが
できる。
【0029】シンクの給排水は制御手段により自動的に
制御されるようになっているので、シンクに貯留される
水の温度が一定以上にならないようにすることができ、
器内温度の上昇を防止することが可能であるとともに、
シンクから立ち昇る蒸気の量をほどよいものとすること
ができる。
【0030】したがって、肉塊の焙り上がりにむらが生
じにくく、仕上がりのよい肉塊を顧客に提供することが
できる。
【0031】また、シンクに溜まった油脂を排水ととも
に自動的に除去することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0033】<第1実施例>
【0034】図1(a)は本発明に係る肉焙り器の第1
実施例を示す正面図、図1(b)はは同じく肉焙り器の
天板を外した状態の平面図、図2は同じく右側面図、図
3は図1(a)のIII-III 断面図、図4は図1のIV-IV
断面図、図5は図1(a)のV-V 断面図である。
【0035】これらの図面において、本実施例の肉焙り
器30は、串12に突き通された肉塊Mを、串12の軸
線回りに串12とともに回動させつつ上方に配置された
加熱装置60により熱して焙る肉焙り機構を有してい
る。また、串12の握り部15が加熱装置60により熱
せられるのを防止する遮蔽板38と、焙り上がった肉塊
Mを、串12の軸線回りに串12とともに回動させつつ
加熱装置60からの余熱により焙り上がりに近い状態で
保存する保存棚40と、肉を焙る位置の下方に設けられ
た水を貯留するシンク50と、このシンク50の給排水
を自動的に制御する制御手段54とを備えている。
【0036】なお、串12は従来例と同様の構成のもの
を用いる。
【0037】肉焙り器30は全体が直方体形状であり、
金属製の枠体を有する。31は肉焙り器30を床面FL
に固定するための足部、32は移動用のキャスターであ
る。
【0038】33は肉焙り器30の前面に設けられた開
口部である。開口部33の下縁にはチェーン34が張設
されている。チェーン34は、開口部33の左方に設け
られた駆動スプロケット35と開口部33の右方に設け
られたスプロケット36とに掛けられ、さらに図示しな
いテンションスプロケットに巻装されている。駆動スプ
ロケット35は、図4に示すように、減速機付きの駆動
モータ35aにより回動される。
【0039】図6において、37はチェーン34を前後
方向から挟み込むようにして設けられた支持部であり、
串12の握り部15近傍が支持される凹部37aが形成
されている。串12のスプロケット17は、串12の握
り部15近傍を支持部37に支持した際に、チェーン3
4と噛み合うようになっている。37bは左右に隣接す
る支持部37間に渡して設けられた板である。
【0040】遮蔽板38は、正面視略「へ」の字形状に
折曲された耐熱性の板であり、串の握り部15全体を覆
う大きさに形成されている。38aは遮熱板38の基部
であり、湾曲形成された一端部38bが板37b上に固
定された軸37cに緩く嵌め込んである。したがって、
遮蔽板38は軸37cを中心として図中矢印X1,X2
方向に回動することが可能となっている。
【0041】これにより、串12を肉焙り位置にセット
する際や串12を肉焙り位置から取り外す際には、遮蔽
板38を図中X1方向に開動させて串12の握り部15
を露出させることが可能となる。特に、串12を肉焙り
位置から取り外す際には、串12の手前側端部を持ち上
げれば、遮蔽板38が図中矢印X1方向へ開動すること
となり、遮蔽板38を開く手間が省ける。
【0042】37dは長孔であり、遮蔽板38を回動さ
せたときに、基部38aの一端部38bがこれに入り込
む。図4において、21は串12の突端20を嵌め込む
孔である。
【0043】保存棚40は、図1(a),および図3に
示すように、加熱装置60の上方に設けられており、チ
ェーン41と、このチェーン41が掛けられるスプロケ
ット42,43と、チェーン41の前後に設けられ串1
2の一端部近傍を支持する支持部44と、串12の先端
部を支持する支持孔45とを有している。
【0044】スプロケット42の回転軸42aには、別
のスプロケット46が取り付けられており、このスプロ
ケット46に掛けられたチェーン47が肉焙り機構の駆
動モータ35aの出力軸35bに取り付けられたスプロ
ケット48に掛けられている(図4参照)。
【0045】したがって、駆動モータ35aが回転する
と、スプロケット48、チェーン47、スプロケット4
6を介して、スプロケット42が回転し、スプロケット
42とスプロケット43とに掛けられたチェーン41が
回転する。
【0046】49は保存棚の出し入れ口である。図5に
おいて、49aは保存棚40の下部に設けた底の浅いシ
ンクであり、水が貯留される。
【0047】図5に示すように、シンク50には給水口
51と、オーバーフロータイプの排水口52が設けられ
ている。給水口51は電磁弁53により開くようになっ
ており、電磁弁53が開いてシンク50に一定量の水が
給水される。給水により、シンク50に貯留された水が
一定量以上、すなわち、排水口52を越える水位となる
と、排水口52から水が自動的に排水される。この際、
肉塊Mから垂れて溜まっている油脂が排水とともに除去
される。
【0048】図1(a)において、54はスイッチボッ
クス55に収容された制御手段である。この制御手段5
4はタイマーを備えており、給水口51の電磁弁53を
一定時間おきに開閉するようになっている。
【0049】シンク50は肉塊Mから出る油脂を受け、
煙や匂いの発生する原因を防ぐとともに肉塊Mの過熱を
防止する機能を備えているものであるから、これらの機
能が損なわれないような給水が制御手段54によってな
される必要がある。さらに、肉焙り器30の器内温度、
過熱防止温度、およびシンクから立ち昇る蒸気による器
内湿度、さらにシンク50に溜まった油脂の除去等の関
係を考慮して、乾燥のない仕上がりのよい肉塊が得られ
る給水であることが望ましい。
【0050】本件出願人は、制御手段54のタイマーに
よる給水間隔を設定する上で、実験を重ねた結果、シン
ク50の水温を80度C以下に保つように、給水間隔を
設定することにより肉塊Mが美味しく仕上がるという結
果を得た。そこで、本実施例ではタイマの設定時間を1
5分とし、15分間隔で給水するようにしてある。
【0051】なお、保存棚40の下部に設けた底の浅い
シンク49aについても、上述したシンク50と同様の
給排水の制御手段を設けてもよい。
【0052】加熱装置60は、内部に図示しないガスバ
ーナを備えており、下面は熱せられることにより遠赤外
線を発生するセラミック製である。この加温装置60
は、図1(a),(b)に示すように、肉焙り器30の
上方に設けられた昇降装置61により、図1(a)中2
点鎖線で表した位置を上限として、昇降可能に設けられ
ている。
【0053】昇降装置61は、駆動モータ62と、この
駆動モータ62の出力軸に固定された駆動スプロケット
63と、従動スプロケット64と、駆動スプロケット6
3と従動スプロケット64とに掛けられた伝動チェーン
65と、加熱装置60を吊り下げるための4本の吊下用
チェーン66a〜66dと、これら4本の吊下用チェー
ン66a〜66dに噛み合う6つの吊下用スプロケット
67a〜67fと、加熱装置60より多少軽い重り68
とからなっている。
【0054】吊下用チェーン66a,66bは、加熱装
置60の枠体60aの左側前後に一端部がそれぞれ固定
され、吊下用スプロケット67a,67b、吊下用スプ
ロケット67c,67dをそれぞれ介して図1(a),
(b)中右側に配置されている重り68に、各他端部が
固定されている。また、吊下用チェーン66c,66d
は、加熱装置60の右側前後に一端部がそれぞれ固定さ
れ、吊下用スプロケット67e、吊下用スプロケット6
7fをそれぞれ介して重り68に各他端部が固定されて
いる。68aは各吊下用チェーン66a〜66dを重り
68に取り付けるための取付具である。
【0055】なお、従動スプロケット64と吊下用スプ
ロケット67a,67cとは回動可能に支持されたシャ
フト61aにそれぞれ固定され、また、スプロケット6
7b,67d,67e,67fは同じく回動可能に支持
されたシャフト61bにそれぞれ固定されている。ま
た、各吊下用スプロケット67a〜67fの歯数は同じ
である。図2において、69は重り68を安定させるた
めのコイルスプリングである。
【0056】このような昇降装置61によれば、駆動モ
ータ62を作動させることにより、駆動スプロケット6
3、伝動チェーン65を介して従動スプロケット64が
回動し、吊下用スプロケット67a,67cが回動す
る。吊下用スプロケット67a,67cが回動すると、
吊下用チェーン66a,66b、吊下用スプロケット6
7b,67dを介して、右側の吊下用スプロケット67
e,67fも回動し、全ての吊下用チェーン66a〜6
6dが、同時に引き上げられ、あるいは引き下げられる
こととなる。
【0057】これにより、加温装置60が昇降されるこ
ととなる。なお、加温装置60の上限位置と下限位置と
には、図示しないリミットスイッチが設けられており、
加温装置60が上限位置より上昇しないように、また、
下限位置より下降しないようになっている。
【0058】次に、本実施例の肉焙り器の作用について
説明する。
【0059】まず、肉塊Mを串刺部14の突端20から
突き刺し、串12に保持する。次に、遮蔽板38を図6
中X1方向に開動させて、支持部37を露出させる。な
お、前回串12を取り出した際に、遮蔽板38は図中矢
印X1方向へ開動しているので、この状態のままであれ
ば、遮蔽板38を開く手間が省ける。
【0060】その後、串12を開口部33から肉焙り器
33の内部に入れ、突端20を図4に示した孔21に嵌
め込み、握り部15近傍を支持部37の凹部37aに載
せる。この状態で、串12のスプロケット17は開口部
33のチェーン34と噛み合う。
【0061】その後、遮蔽板38を図6中矢印X2方向
に閉動させて、遮蔽板38で串12の握り部15を覆
う。これにより、肉塊Mのセットが終了する。その後、
加熱装置60を作動させるとともに、駆動モータ35a
を作動させてチェーン34を駆動させる。これにより、
肉塊Mは自動的に回転しつつ焙られることとなる。した
がって、焼きむらの少ない肉塊Mを得ることができ、料
理の技量に熟達していなくとも美味しい焙り肉を料理す
ることができる。
【0062】肉塊Mが焙り上がり、串12を取り出す場
合には、次のようにする。
【0063】串12の握り部15を下方から手で掴ん
で、そのまま串12を持ち上げる。これにより、遮蔽板
38が図中矢印X1方向へ開動し、串12をダイレクト
に取り出すことができる。
【0064】この場合、握り部15は、肉を焙っている
間中、遮蔽板38によって覆われていたので、熱くな
く、素手で掴むことができる。
【0065】したがって、肉を焙る位置から串12を取
り出す際の操作に、特別の手袋などが必要とならない。
また、遮蔽板38は、串12の握り部15を遮蔽しない
位置に開動可能に設けられているので、肉を焙る位置へ
串12をセットする際や肉を焙る位置から串12を取り
外す際に、邪魔とならず、スムーズな串12の出し入れ
を実現することができる。
【0066】なお、串12を取り出す際には、遮蔽板3
8を図6中矢印X1方向に開動させてから、握り部15
を手で掴んで上方に持ち上げてもよい。
【0067】焙り上がった肉塊Mは、すぐに顧客に出す
予定がない場合には保存棚40に保存する。保存棚40
に保存する場合には、出し入れ口49より串12を保存
棚40の内部に入れ、突端20を図3に示した孔45に
嵌め込み、後端近くを支持部44の凹部44aに載せ
る。この状態で、串12のスプロケット17は保存棚4
0のチェーン41と噛み合い、串12が保存棚40に保
存される。
【0068】保存棚40の下方には加熱装置60が設け
られているので、保存棚40に保存された肉塊Mは、加
熱装置60の余熱により焙り上がりに近い状態で保存さ
れることとなる。したがって、従来のような、肉焙り器
30とは別の保温器等の設備を必要としないというメリ
ットがある。
【0069】また、肉を焙る位置の下方には水を貯留す
るシンク50が設けられているので、肉を焙る過程で肉
塊Mから出る油脂をこのシンク50で受けることができ
煙や匂いの発生する原因を防ぐことができる。
【0070】シンク50の給排水は制御手段54のタイ
マにより自動的に制御され、一定時間をおいて給排水が
繰り返されるようになっているので、シンク50に貯留
される水の温度が一定以上にならないようにすることが
でき、器内温度の上昇を防止することが可能であるとと
もに、シンク50から立ち昇る蒸気の量をほどよいもの
とすることができる。また、シンク50に溜まった油脂
を排水とともに除去することができる。
【0071】したがって、肉塊Mの焙り上がりにむらが
生じにくく、仕上がりのよい肉塊Mを顧客に提供するこ
とができる。
【0072】なお、加熱装置60は、昇降装置61によ
り昇降可能に設けられているので、加熱装置60を肉塊
Mに近接離反させることにより、肉塊Mの焼き具合を調
節することができる。
【0073】<第2実施例>図7(a)は本発明に係る
肉焙り器の第2実施例を示す正面図、図7(b)は同じ
く肉焙り器の天板を取り外した状態の平面図、図8は図
7(a)のVIII-VIII 断面図、図9は図7(a)のIX-I
X 断面図である。
【0074】本実施例が前記実施例と異なるところは、
昇降装置70から重りを除去した点にある。
【0075】昇降装置70は、駆動モータ62と、この
駆動モータ62の出力軸に設けられた駆動スプロケット
63と、従動スプロケット64と、駆動スプロケット6
3と従動スプロケット64とに掛けられた伝動チェーン
65と、加熱装置60を吊り下げるための4本の吊下用
チェーン71a〜71dを有している。
【0076】4本の吊下用チェーン71a〜71dのう
ち、吊下用チェーン71aは、加熱装置60の枠体60
aの左側後部に一端が固定され、器内上部へ立ち上げら
れた後、図7(a),(b)中左側に配置された吊下用
スプロケット72a1に噛み合い、その後、図中右側に
設けられた吊下用スプロケット72a2に下側から噛み
合った後に、中央に引き戻されて、その他端部がコイル
スプリング76aを介して機枠に固定されている。
【0077】このように設けられた吊下用チェーン71
aは、図1(a)に示すように、正面視略S字状に左右
の吊下用スプロケット72a1,72a2に掛けられる
こととなる。
【0078】他の吊下用チェーン71b,71c,71
dは、加熱装置60の枠体60aの左側前部、右側後
部、右側前部にそれぞれ一端側が固定され、その他の構
成は上記吊下用チェーン71aと同様となっている。7
2b1,72b2は吊下用チェーン71bの吊下用スプ
ロケット、72c1,72c2は吊下用チェーン71c
の吊下用スプロケット、72d1,72d2は吊下用チ
ェーン71dの吊下用スプロケットである。また、76
b〜76dは吊下用チェーン71b〜71dの他端を固
定するためのコイルスプリングである。
【0079】73a,73bは左右一対の連動用シャフ
トであり、連動用スプロケット74a,連動用チェーン
75、連動用スプロケット74bにより連動して回動す
るようになっている。
【0080】連動用チェーン75は、図示しないが、中
央部分で交差させて、左右の連動用スプロケット74
a,74bに掛けてある。したがって、左右の連動用シ
ャフト73a,73bは、互いに逆方向に回動するよう
になっている。
【0081】このような昇降装置70によれば、駆動モ
ータ62を作動させることにより、駆動スプロケット6
3、伝動チェーン65を介して従動スプロケット64が
回動し、右側の連動用シャフト73aが回動する。連動
用シャフト73aが回動すると、連動用スプロケット7
4a、連動用チェーン75、連動用スプロケット74b
を介して左側の連動用シャフト73bが回動する。
【0082】これにより、両連動用シャフト73a,7
3bに固定された吊下用スプロケット72a1,72a
2、72b1,72b2、72c1,72c2、72d
1,72d2がそれぞれ回動し、4本の吊下用チェーン
71a〜71dが引き上げられ、あるいは降ろされる。
これにより、加熱装置60が昇降されることとなる。
【0083】なお、図9に示すように、肉焙り機構の駆
動モータ35aは、肉焙り器30の下方に配置し、駆動
スプロケット35と従動スプロケット35dとに長い伝
動チェーン35cを掛けた構成とした。
【0084】上述した本実施例の肉焙り器によれば、前
記第1実施例と同様の作用効果が得られるとともに、昇
降装置70の側方に配置される重りを除去した構成とし
たので、肉焙り器の左右方向の寸法を小さくすることが
できるというメリットがある。
【0085】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0086】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る肉焙り器の第1実施例を
示す正面図、(b)は同じく天板を外した状態の平面
図。
【図2】同じく右側面図
【図3】図1(a)のIII-III 断面図
【図4】図1のIV-IV 断面図。
【図5】図1のV-V 断面図で同じく背面図。
【図6】要部拡大斜視図。
【図7】(a)は本発明に係る肉焙り器の第2実施例を
示す正面図、(b)は同じく天板を外した状態の平面
図。
【図8】図7(a)のVIII-VIII 断面図。
【図9】図7(a)のIX-IX 断面図。
【図10】実願平2−120817号に係る肉焙り器を
示す正面図。
【図11】図10のXI-XI 断面図。
【図12】図10のXII-XII 断面図。
【符号の説明】
12 串 15 握り部 30 肉焙り器 38 遮蔽板 40 保存棚 50 シンク 54 制御手段 60 加熱装置 M 肉塊

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 串に突き通された肉塊を、串の軸線回り
    に回動させつつ上方に配置された加熱装置により熱して
    焙る肉焙り器であって、前記串の握り部が前記加熱装置
    により熱せられるのを防止する遮蔽板を設けたことを特
    徴とする肉焙り器。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽板は、前記串の握り部を遮蔽し
    ない位置に開動可能に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の肉焙り器。
  3. 【請求項3】 串に突き通された肉塊を、串の軸線回り
    に回動させつつ上方に配置された加熱装置により熱して
    焙る肉焙り器であって、焙り上がった肉塊を、その串の
    軸線回りに回動させつつ前記加熱装置からの余熱により
    焙り上がりに近い状態で保存する保存棚を、加熱装置の
    上方に設けたことを特徴とする肉焙り器。
  4. 【請求項4】 串に突き通された肉塊を、串の軸線回り
    に回動させつつ上方に配置された加熱装置により熱して
    焙る肉焙り器であって、肉を焙る位置の下方に設けらた
    水を貯留するシンクと、このシンクの給排水を自動的に
    制御する制御手段とを設けたことを特徴とする肉焙り
    器。
JP6025962A 1994-01-31 1994-01-31 肉焙り器 Pending JPH07213432A (ja)

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KR1019940032522A KR950023368A (ko) 1994-01-31 1994-12-02 고기 구이기(器)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034125A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Komibo:Kk 肉塊加熱装置
CN107920687A (zh) * 2015-06-08 2018-04-17 阿尔托-沙姆有限公司 对流式烤箱

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