JPH0721321U - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH0721321U
JPH0721321U JP5598993U JP5598993U JPH0721321U JP H0721321 U JPH0721321 U JP H0721321U JP 5598993 U JP5598993 U JP 5598993U JP 5598993 U JP5598993 U JP 5598993U JP H0721321 U JPH0721321 U JP H0721321U
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JP
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sprue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一次スプル2からランナ3、二次スプル溜り
4、二次スプル5およびゲート6を介してキャビティ7
へ連通する材料流路1を有するとともに二次スプル5お
よびゲート6を複数等配に設けた射出成形用金型につい
て、二次スプル溜り4の円周上、充填バランスを旨く取
ることができるようにする。 【構成】 ランナ3を二次スプル溜り4の略中央に開口
して射出時、ランナ3から二次スプル溜り4に注入され
る成形材料が二次スプル溜り4内をランナ3を中心とし
て放射状に拡がるようにした。またこれに伴って発生す
るアンダーカット8を外すべくスライドブロック9を設
けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、射出成形用金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図4ないし図6に示す成形品を成形する場合、従来は、図7に示す金 型が使用されている。
【0003】 図4ないし図6の成形品は樹脂製のギヤであって、内周部に円筒形の芯金22 を埋設した円筒部21とこの円筒部21の外周側に設けられた環状の鍔部23と よりなり、鍔部23の外周縁にギヤ歯24が設けられている。
【0004】 図7の金型は射出成形により上記成形品を多数個取りするものであって、一次 スプル2からランナ3、二次スプル溜り4、二次スプル5およびゲート6を介し てキャビティ7へ連通する材料流路1が設けられており、更に上記成形品を多数 個取りすべく、図8に示すように、ランナ3以降の材料流路1が一次スプル2を 中心として複数等配(図では三等配)に設けられている。またこの金型は多点ピ ンゲート方式の金型であって、円盤形の二次スプル溜り4とキャビティ7が同軸 上に配置され、この二次スプル溜り4とキャビティ7を繋いだ二次スプル5およ びゲート6がそれぞれ複数等配(成形品の円筒部21において五等配、これとは 別に成形品の鍔部23において五等配、図6参照)に設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の金型においては、図示したように、一次スプル2の下端と二次スプ ル溜り4が同じ高さ位置に配置され、この一次スプル2と二次スプル溜り4を繋 いだランナ3が円盤形の二次スプル溜り4の側面に横方向から開口している。し たがってこの従来の金型によると、射出時、成形材料が二次スプル溜り4に対し てその側面から注入されるために、円盤形の二次スプル溜り4の円周上、充填バ ランスを旨く取ることができず、これにより成形品の寸法(真円度またはギヤ精 度等)や強度(ウェルド部の強度等)に大きなばらつきが発生する問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され たものであって、この目的を達成するため、一次スプルからランナ、二次スプル 溜り、二次スプルおよびゲートを介してキャビティへ連通する材料流路を有する とともに前記二次スプルおよび前記ゲートを複数等配に設けた射出成形用金型に おいて、前記ランナを前記二次スプル溜りの略中央に開口し、かつ前記二次スプ ル溜りによるアンダーカットを外すべくスライドブロックを設けることにした。
【0007】
【作用】
ランナを二次スプル溜りの略中央に開口すると、射出時、ランナから二次スプ ル溜りに注入される成形材料が二次スプル溜り内をランナを中心として放射状に 拡がることになり、これにより上記した充填バランスを旨く取ることができるよ うになる。但し、このようにランナを二次スプル溜りの略中央に開口すると、金 型に二次スプル溜りによるアンダーカットが形成されるために、スプルランナ( 材料流路内で硬化した樹脂バリ)を一体に取り出すことができなくなる。このた め本考案では、このアンダーカットを外すべくスライドブロックを設けることに した。
【0008】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明すると、当該射出成形用金型は 上記従来技術と同様に、図4ないし図6に示した成形品(樹脂製のギヤ)を多数 個取りするものである。また図1に示すように、一次スプル2からランナ3、二 次スプル溜り4、二次スプル5およびゲート6を介してキャビティ7へ連通する 材料流路1が設けられており、更に上記成形品を多数個取りすべく、図2に示す ように、ランナ3以降の材料流路1が一次スプル2を中心として複数等配(図で は三等配)に設けられている。またこの金型は多点ピンゲート方式の金型であっ て、円盤形の二次スプル溜り4とキャビティ7が同軸上に配置され、この二次ス プル溜り4とキャビティ7を繋いだ二次スプル5およびゲート6がそれぞれ複数 等配(成形品の円筒部21において五等配、これとは別に成形品の鍔部23にお いて五等配、図6参照)に設けられている。
【0009】 当該金型においては、図1または図2に示したように、一次スプル2と二次ス プル溜り4が異なる高さ位置に配置され、この一次スプル2と二次スプル溜り4 を繋いだランナ3が中途で下方へ折れ曲がって、円盤形の二次スプル溜り4の上 面の略中央に上方から開口している。したがって射出時、ランナ3から二次スプ ル溜り4に注入される成形材料が二次スプル溜り4内をランナ3を中心として放 射状に拡がることになり、これにより円盤形の二次スプル溜り4の円周上、充填 バランスを旨く取ることができるようになっている。
【0010】 但し、このようにランナ3を二次スプル溜り4の略中央に開口すると、当該金 型に、符号8で示す二次スプル溜り4によるアンダーカットが形成されるために 成形後、当該金型からスプルランナ(材料流路1内で硬化した樹脂バリ)を中途 で折らずに一体に取り出すことができなくなる。このため当該金型には、このア ンダーカット8を外すべく水平方向にスライドするスライドブロック9が設けら れ、このスライドブロック9にランナ3が設けられている。スライドブロック9 は型開き時に、アンギュラピン10の働きによりスライドする。
【0011】 尚、当該金型は成形品を多数個取りするものであって、ランナ3以降の材料流 路1が一次スプル2を中心として複数等配に設けられているのに伴ってアンダー カット8も複数が形成されることになり、これに伴ってスライドブロック9およ びアンギュラピン10も複数が設けられている。すなわち、今、成形品を三個取 りする場合を例に採ると、ランナ3以降の材料流路1、スライドブロック9およ びアンギュラピン10の位置関係は以下のようになる。
【0012】 ア)図3に示すように、一次スプル2を中心としてランナ3以降の材料流路1 が三等配に設けられている。1A,1B,1Cは材料流路を示しており、3A, 3B,3Cがそれぞれのランナ、4A,4B,4Cがそれぞれの二次スプル溜り 、7A,7B,7Cがそれぞれのキャビティを示している。また8A,8B,8 Cがそれぞれのアンダーカットを示している。
【0013】 イ)一次スプル2を中心としてスライドブロック9が三等配に設けられている 。9A,9B,9Cはスライドブロックを示しており、11Aがスライドブロッ ク9Aとスライドブロック9Bの合わせ面、11Bがスライドブロック9Bとス ライドブロック9Cの合わせ面、11Cがスライドブロック9Cとスライドブロ ック9Aの合わせ面を示している。
【0014】 ウ)スライドブロック9A,9B,9Cにアンギュラピン10A,10B,1 0Cが一本ずつ組み合わされており、アンギュラピン10Aの働きによりスライ ドブロック9Aが矢示A方向にスライドする。またアンギュラピン10Bにより スライドブロック9Bが矢示B方向にスライドし、アンギュラピン10Cにより スライドブロック9Cが矢示C方向にスライドする。
【0015】 エ)スライドブロック9A,9B,9Cのスライドは同時に行なわれ、スライ ドブロック9Aとスライドブロック9Bがスライドすることによりアンダーカッ ト8Bが当該金型より外される。またスライドブロック9Bとスライドブロック 9Cがスライドすることによりアンダーカット8Cが当該金型より外され、スラ イドブロック9Cとスライドブロック9Aがスライドすることによりアンダーカ ット8Aが当該金型より外される。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以下の効果を奏する。すなわち、ランナを二次スプル溜りの略中央に 開口して射出時、ランナから二次スプル溜りに注入される成形材料が二次スプル 溜り内をランナを中心として放射状に拡がるようにしたために、円盤形の二次ス プル溜りの円周上、充填バランスを旨く取ることができる。したがってこれによ り成形品の寸法(真円度またはギヤ精度等)や強度(ウェルド部の強度等)に発 生しがちなばらつきを小さくすることができる。またランナを二次スプル溜りの 略中央に開口すると、金型に二次スプル溜りによるアンダーカットが形成される ために、スプルランナ(材料流路内で硬化した樹脂バリ)を一体に取り出すこと ができなくなるが、このアンダーカットを外すべくスライドブロックを設けたた めに、スプルランナを一体に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る射出成形用金型の要部断
面図
【図2】同金型の材料流路とキャビティを示す説明図
【図3】同金型の平面配置を示す説明図
【図4】成形品の斜視図
【図5】成形品の断面図
【図6】成形品の平面図
【図7】従来例に係る射出成形用金型の要部断面図
【図8】同金型の材料流路とキャビティを示す説明図
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 材料流路 2 一次スプル 3,3A,3B,3C ランナ 4,4A,4B,4C 二次スプル溜り 5 二次スプル 6 ゲート 7,7A,7B,7C キャビティ 8,8A,8B,8C アンダーカット 9,9A,9B,9C スライドブロック 10,10A,10B,10C アンギュラピン 11A,11B,11C 合わせ面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次スプル(2)からランナ(3)、二
    次スプル溜り(4)、二次スプル(5)およびゲート
    (6)を介してキャビティ(7)へ連通する材料流路
    (1)を有するとともに前記二次スプル(5)および前
    記ゲート(6)を複数等配に設けた射出成形用金型にお
    いて、前記ランナ(3)を前記二次スプル溜り(4)の
    略中央に開口し、かつ前記二次スプル溜り(4)による
    アンダーカット(8)を外すべくスライドブロック
    (9)を設けたことを特徴とする射出成形用金型。
JP1993055989U 1993-09-24 1993-09-24 射出成形用金型 Expired - Lifetime JP2590925Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003242994A (ja) * 2002-02-13 2003-08-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池用セパレータの製造方法およびそれを用いた高分子電解質型燃料電池
JP2005343111A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Fuji Xerox Co Ltd 成形用金型、リング状樹脂部品及びリング状樹脂部品の製造方法

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JP2590925Y2 (ja) 1999-02-24

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