JPH0418835Y2 - - Google Patents

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JPH0418835Y2
JPH0418835Y2 JP15463087U JP15463087U JPH0418835Y2 JP H0418835 Y2 JPH0418835 Y2 JP H0418835Y2 JP 15463087 U JP15463087 U JP 15463087U JP 15463087 U JP15463087 U JP 15463087U JP H0418835 Y2 JPH0418835 Y2 JP H0418835Y2
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mold
core
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gate
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ゴム材または樹脂材等の射出成形加
工に用いる射出成形型に関する。
〔従来の技術〕
従来から、射出成形型は第4図に示すように、
互いに接離する上下の金型11,12の対向面間
にランナ14、ゲート15およびキヤビテイ16
が形成されており、図示しない射出装置のノズル
を上型11のスプル13に接合し、前記ノズルか
ら射出されたゴム材等の成形用材料が前記ランナ
14およびゲート15を経由して製品成形空間で
あるキヤビテイ16へ充填されるようになつてい
る。
成形完了後、上下型11,12を開離して取り
出された成形品は、キヤビテイ16内で成形され
た製品部から、スプル13、ランナ14およびゲ
ート15内等において固化してできたバリ部を分
離除去する工程を経て製品となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ここで、製品部とバリ部の分離はゲート部で行
なわれるため、ゲート15が狭いほどバリ部の分
離除去が容易であり製品の美観上も好ましい。し
かし、ゲート15が狭いとキヤビテイ16への成
形用材料の充填に時間がかかり、ウエルドライン
やフローマーク等が発生して成形不良が起こり易
くなる問題があり、したがつてこのような成形不
良を防止するためにはゲート15を広くして、高
い射出圧力で短時間に充填を完了しなければなら
ない。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る射出成形型は、上記問題点に鑑
み、上型と、該上型と接離する下型と、該下型上
に保持されたコア型の少なくとも3つの金型から
なり、上型には射出装置のノズルと接合するスプ
ルが、また上型とコア型の間にはスプルと連なる
ランナが、またコア型の外周の上型と下型の間に
は狭いゲートを介してランナと連なるキヤビテイ
が形成され、コア型と下型には接触幅が小さく適
宜弾性変形可能な密接部が周設されて互いに密接
し、該密接部によりコア型は下型に浮上状態で支
承されてなる構成とし、成形用材料の射出時はゲ
ートを広く、射出完了後はゲートを狭くし得るよ
うにしたものである。
〔作用〕
射出時、コア型がスプルからランナを通る成形
用材料の圧力を受けると、接触幅の小さい密接部
に応力が集中して該密接部が弾性変形し、コア型
は、上型と離隔する方向へ移動するため、ゲート
が広くなり、キヤビテイ内への材料充填が短時間
で行なわれる。また、充填が完了して射出圧力が
切れると、前記密接部の弾性回復力によつてコア
型は射出前の状態に復帰し、ゲートが狭くなる。
〔実施例〕
第1図は本考案の第1実施例を示す射出成形型
で、この成形型は、射出装置のノズルに接続する
スプル4を有する上型1と、該上型1と接離する
下型2と、該下型2上に保持されたコア型3から
なるもので、上型1とコア型3との間に前記スプ
ル4と連なるランナ5が形成されるとともに、コ
ア型3外周における上型1と下型2の間に、狭い
ゲート6を介して前記ランナ5と連なる成形用キ
ヤビテイ7が形成されている。
コア型3はその下部が下型2に設けた凹部8内
に保持されているもので、これをさらに詳しく説
明すると、前記凹部8の内周面8aはテーパ状を
なすとともに、コア型3の下部外周面3aは前記
テーパ状内周面8aに対して角度差θ(好ましく
は0.5°〜2°)をもつたテーパ状に形成されており、
コア型3の下面3bおよびこれと対向する下型2
の凹部8の底面8bとの間には隙間tが設定さ
れ、コア型3と下型2は前記両周面3a,8aの
上縁部に相当する環状の密接部3c,8cにおい
てのみ互いに接触している。
上記構成において、図示のごとく型締めし、上
型1のスプル4に接合された射出装置のノズルか
ら型内への成形用材料の射出を開始すると、スプ
ル4を経てランナ5へ流れ込む成形用材料の圧力
によつて、コア型3は下方へ押圧され、コア型3
と下型2の密接部3c,8cの接触幅が小さいた
め該部3c,8cに応力が集中して弾性変形を生
じ、コア型3は下方へ移動する。コア型3の下面
3bとこれに対向する下型2の凹部底面8bは、
前記密接部3c,8cの歪み量が弾性限度に達す
る前に互いに当接するよう、該両面3b,8b間
の隙間tの大きさが設定されており、すなわちコ
ア型3は隙間tだけ下降可能となつている。この
結果、射出前の状態では第2図Aに示すように幅
Gであつたゲート6は、コア型3の下降によつて
同図Bに示すように幅G′に拡大するため、キヤ
ビテイ7への成形用材料の充填が短時間で行なわ
れる。射出が完了すると、密接部3c,8cの弾
性回復力によつて、コア型3は再び前記Aの状態
に復帰するため、ゲート6も幅Gまで狭まる。
つぎに、第3図は本考案の第2実施例を示す射
出成形型で、上記実施例と異なるところは、下型
2の密接部8cに対するコア型3の密接部3cを
鍔状とすることによつて該密接部3cの歪み量を
大きくし、コア型3の下面3bと下型2の凹部底
面8bとの間の隙間t、すなわちコア型3の可動
量を大きくして、射出時におけるゲート6の拡大
量をより大きくすることができるようにしたこと
にあり、下型2側の密接部8cを容易に変形する
形状とすることも可能である。
なお、コア型3と下型2は、図示しない嵌合部
等により互いに偏心することのない構成であるこ
とはもちろんである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る射出成形型
は、成形用材料の射出時はゲートが広くなるた
め、キヤビテイへの材料充填の所要時間が大幅に
短縮されてウエルドライン等の発生による成形不
良を防止できるとともに、射出完了後はゲートが
狭くなるため、成形後の製品部とバリ部の境界部
(ゲート部)が薄くなつてバリ部の分離が容易に
なるとともに、製品の美観の向上にも役立つもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す断面図、第
2図A,Bはそれぞれ同実施例の作動を示す要部
拡大断面図、第3図は第2実施例を示す断面図、
第4図は従来例を示す断面図である。 1……上型、2……下型、3……コア型、3a
……テーパ状の外周面、3b……下面、3c,8
c……密接部、4……スプル、5……ランナ、6
……ゲート、7……キヤビテイ、8……凹部、8
a……テーパ状の内周面、8b……底面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上型1と、該上型1と接離する下型2と、該下
    型2上に保持されたコア型3の少なくとも3つの
    金型からなり、上型1には射出装置のノズルと接
    合するスプル4が、また上型1とコア型3の間に
    はスプル4と連なるランナ5が、またコア型3の
    外周の上型1と下型2の間には狭いゲート6を介
    してランナ5と連なるキヤビテイ7が形成され、
    コア型3と下型2には接触幅が小さく適宜弾性変
    形可能な密接部3c,8cが周設されて互いに密
    接し、該密接部3c,8cによりコア型3は下型
    2に浮上状態で支承されてなることを特徴とする
    射出成形型。
JP15463087U 1987-10-12 1987-10-12 Expired JPH0418835Y2 (ja)

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JP15463087U JPH0418835Y2 (ja) 1987-10-12 1987-10-12

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JPH0159613U JPH0159613U (ja) 1989-04-14
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