JP2590925Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2590925Y2
JP2590925Y2 JP1993055989U JP5598993U JP2590925Y2 JP 2590925 Y2 JP2590925 Y2 JP 2590925Y2 JP 1993055989 U JP1993055989 U JP 1993055989U JP 5598993 U JP5598993 U JP 5598993U JP 2590925 Y2 JP2590925 Y2 JP 2590925Y2
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JP
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sprue
runner
secondary sprue
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JP1993055989U
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俊之 臼田
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形用金型の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4ないし図6に示す成形品を
成形する場合、従来は、図7に示す金型が使用されてい
る。
【0003】図4ないし図6の成形品は樹脂製のギヤで
あって、内周部に円筒形の芯金22を埋設した円筒部2
1とこの円筒部21の外周側に設けられた環状の鍔部2
3とよりなり、鍔部23の外周縁にギヤ歯24が設けら
れている。
【0004】図7の金型は射出成形により上記成形品を
多数個取りするものであって、一次スプル2からランナ
3、二次スプル溜り4、二次スプル5およびゲート6を
介してキャビティ7へ連通する材料流路1が設けられて
おり、更に上記成形品を多数個取りすべく、図8に示す
ように、ランナ3以降の材料流路1が一次スプル2を中
心として複数等配(図では三等配)に設けられている。
またこの金型は多点ピンゲート方式の金型であって、円
盤形の二次スプル溜り4とキャビティ7が同軸上に配置
され、この二次スプル溜り4とキャビティ7を繋いだ二
次スプル5およびゲート6がそれぞれ複数等配(成形品
の円筒部21において五等配、これとは別に成形品の鍔
部23において五等配、図6参照)に設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の金型におい
ては、図示したように、一次スプル2の下端と二次スプ
ル溜り4が同じ高さ位置に配置され、この一次スプル2
と二次スプル溜り4を繋いだランナ3が円盤形の二次ス
プル溜り4の側面に横方向から開口している。したがっ
てこの従来の金型によると、射出時、成形材料が二次ス
プル溜り4に対してその側面から注入されるために、円
盤形の二次スプル溜り4の円周上、充填バランスを旨く
取ることができず、これにより成形品の寸法(真円度ま
たはギヤ精度等)や強度(ウェルド部の強度等)に大き
なばらつきが発生する問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、一次スプル
からランナ、二次スプル溜り、二次スプルおよびゲート
を介してキャビティへ連通する材料流路を有するととも
に前記二次スプルおよび前記ゲートを複数等配に設けた
射出成形用金型において、前記ランナを前記二次スプル
溜りの略中央に開口し、かつ前記二次スプル溜りによる
アンダーカットを外すべくスライドブロックを設けるこ
とにした。
【0007】
【作用】ランナを二次スプル溜りの略中央に開口する
と、射出時、ランナから二次スプル溜りに注入される成
形材料が二次スプル溜り内をランナを中心として放射状
に拡がることになり、これにより上記した充填バランス
を旨く取ることができるようになる。但し、このように
ランナを二次スプル溜りの略中央に開口すると、金型に
二次スプル溜りによるアンダーカットが形成されるため
に、スプルランナ(材料流路内で硬化した樹脂バリ)を
一体に取り出すことができなくなる。このため本考案で
は、このアンダーカットを外すべくスライドブロックを
設けることにした。
【0008】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該射出成形用金型は上記従来技術と同様
に、図4ないし図6に示した成形品(樹脂製のギヤ)を
多数個取りするものである。また図1に示すように、一
次スプル2からランナ3、二次スプル溜り4、二次スプ
ル5およびゲート6を介してキャビティ7へ連通する材
料流路1が設けられており、更に上記成形品を多数個取
りすべく、図2に示すように、ランナ3以降の材料流路
1が一次スプル2を中心として複数等配(図では三等
配)に設けられている。またこの金型は多点ピンゲート
方式の金型であって、円盤形の二次スプル溜り4とキャ
ビティ7が同軸上に配置され、この二次スプル溜り4と
キャビティ7を繋いだ二次スプル5およびゲート6がそ
れぞれ複数等配(成形品の円筒部21において五等配、
これとは別に成形品の鍔部23において五等配、図6参
照)に設けられている。
【0009】当該金型においては、図1または図2に示
したように、一次スプル2と二次スプル溜り4が異なる
高さ位置に配置され、この一次スプル2と二次スプル溜
り4を繋いだランナ3が中途で下方へ折れ曲がって、円
盤形の二次スプル溜り4の上面の略中央に上方から開口
している。したがって射出時、ランナ3から二次スプル
溜り4に注入される成形材料が二次スプル溜り4内をラ
ンナ3を中心として放射状に拡がることになり、これに
より円盤形の二次スプル溜り4の円周上、充填バランス
を旨く取ることができるようになっている。
【0010】但し、このようにランナ3を二次スプル溜
り4の略中央に開口すると、当該金型に、符号8で示す
二次スプル溜り4によるアンダーカットが形成されるた
めに成形後、当該金型からスプルランナ(材料流路1内
で硬化した樹脂バリ)を中途で折らずに一体に取り出す
ことができなくなる。このため当該金型には、このアン
ダーカット8を外すべく水平方向にスライドするスライ
ドブロック9が設けられ、このスライドブロック9にラ
ンナ3が設けられている。スライドブロック9は型開き
時に、アンギュラピン10の働きによりスライドする。
【0011】尚、当該金型は成形品を多数個取りするも
のであって、ランナ3以降の材料流路1が一次スプル2
を中心として複数等配に設けられているのに伴ってアン
ダーカット8も複数が形成されることになり、これに伴
ってスライドブロック9およびアンギュラピン10も複
数が設けられている。すなわち、今、成形品を三個取り
する場合を例に採ると、ランナ3以降の材料流路1、ス
ライドブロック9およびアンギュラピン10の位置関係
は以下のようになる。
【0012】ア)図3に示すように、一次スプル2を中
心としてランナ3以降の材料流路1が三等配に設けられ
ている。1A,1B,1Cは材料流路を示しており、3
A,3B,3Cがそれぞれのランナ、4A,4B,4C
がそれぞれの二次スプル溜り、7A,7B,7Cがそれ
ぞれのキャビティを示している。また8A,8B,8C
がそれぞれのアンダーカットを示している。
【0013】イ)一次スプル2を中心としてスライドブ
ロック9が三等配に設けられている。9A,9B,9C
はスライドブロックを示しており、11Aがスライドブ
ロック9Aとスライドブロック9Bの合わせ面、11B
がスライドブロック9Bとスライドブロック9Cの合わ
せ面、11Cがスライドブロック9Cとスライドブロッ
ク9Aの合わせ面を示している。
【0014】ウ)スライドブロック9A,9B,9Cに
アンギュラピン10A,10B,10Cが一本ずつ組み
合わされており、アンギュラピン10Aの働きによりス
ライドブロック9Aが矢示A方向にスライドする。また
アンギュラピン10Bによりスライドブロック9Bが矢
示B方向にスライドし、アンギュラピン10Cによりス
ライドブロック9Cが矢示C方向にスライドする。
【0015】エ)スライドブロック9A,9B,9Cの
スライドは同時に行なわれ、スライドブロック9Aとス
ライドブロック9Bがスライドすることによりアンダー
カット8Bが当該金型より外される。またスライドブロ
ック9Bとスライドブロック9Cがスライドすることに
よりアンダーカット8Cが当該金型より外され、スライ
ドブロック9Cとスライドブロック9Aがスライドする
ことによりアンダーカット8Aが当該金型より外され
る。
【0016】
【考案の効果】本考案は以下の効果を奏する。すなわ
ち、ランナを二次スプル溜りの略中央に開口して射出
時、ランナから二次スプル溜りに注入される成形材料が
二次スプル溜り内をランナを中心として放射状に拡がる
ようにしたために、円盤形の二次スプル溜りの円周上、
充填バランスを旨く取ることができる。したがってこれ
により成形品の寸法(真円度またはギヤ精度等)や強度
(ウェルド部の強度等)に発生しがちなばらつきを小さ
くすることができる。またランナを二次スプル溜りの略
中央に開口すると、金型に二次スプル溜りによるアンダ
ーカットが形成されるために、スプルランナ(材料流路
内で硬化した樹脂バリ)を一体に取り出すことができな
くなるが、このアンダーカットを外すべくスライドブロ
ックを設けたために、スプルランナを一体に取り出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る射出成形用金型の要部断
面図
【図2】同金型の材料流路とキャビティを示す説明図
【図3】同金型の平面配置を示す説明図
【図4】成形品の斜視図
【図5】成形品の断面図
【図6】成形品の平面図
【図7】従来例に係る射出成形用金型の要部断面図
【図8】同金型の材料流路とキャビティを示す説明図
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 材料流路 2 一次スプル 3,3A,3B,3C ランナ 4,4A,4B,4C 二次スプル溜り 5 二次スプル 6 ゲート 7,7A,7B,7C キャビティ 8,8A,8B,8C アンダーカット 9,9A,9B,9C スライドブロック 10,10A,10B,10C アンギュラピン 11A,11B,11C 合わせ面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次スプル(2)からランナ(3)、二
    次スプル溜り(4)、二次スプル(5)およびゲート
    (6)を介してキャビティ(7)へ連通する材料流路
    (1)を有するとともに前記二次スプル(5)および前
    記ゲート(6)を複数等配に設けた射出成形用金型にお
    いて、前記ランナ(3)を前記二次スプル溜り(4)の
    略中央に開口し、かつ前記二次スプル溜り(4)による
    アンダーカット(8)を外すべくスライドブロック
    (9)を設けたことを特徴とする射出成形用金型。
JP1993055989U 1993-09-24 1993-09-24 射出成形用金型 Expired - Lifetime JP2590925Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1993055989U JP2590925Y2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 射出成形用金型

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JPH0721321U JPH0721321U (ja) 1995-04-18
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JP4622322B2 (ja) * 2004-06-07 2011-02-02 富士ゼロックス株式会社 リング状樹脂部品

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JPH0721321U (ja) 1995-04-18

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