JPH0721199B2 - コンクリート構築物の保護膜形成方法 - Google Patents

コンクリート構築物の保護膜形成方法

Info

Publication number
JPH0721199B2
JPH0721199B2 JP6992489A JP6992489A JPH0721199B2 JP H0721199 B2 JPH0721199 B2 JP H0721199B2 JP 6992489 A JP6992489 A JP 6992489A JP 6992489 A JP6992489 A JP 6992489A JP H0721199 B2 JPH0721199 B2 JP H0721199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
protective film
sheet
formwork
concrete structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6992489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02248530A (ja
Inventor
昇 栗原
Original Assignee
株式会社ダイトー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ダイトー filed Critical 株式会社ダイトー
Priority to JP6992489A priority Critical patent/JPH0721199B2/ja
Publication of JPH02248530A publication Critical patent/JPH02248530A/ja
Publication of JPH0721199B2 publication Critical patent/JPH0721199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンクリート構築物のコンクリートや内部の
鉄筋を保護するための保護膜形成方法に関する。
[従来の技術] 一般にコンクリート構築物は、型枠を組んで内部に補強
用の鉄筋を配置した後、型枠内にコンクリートを流し込
んで製造される。コンクリートは圧縮荷重に強く、しか
も内部の鉄筋が引張り及び曲げ荷重を負担するので、外
力にたいしてはかなりの強度を有するが、天候による温
度差、雨水、海水等に対する強度は不充分で、特に湾岸
や海中構築物の場合に耐久性の低下が著しい。
この最大の原因は、コンクリートの多孔性にあり、表面
からの水分がここから浸透して内部の鉄筋を腐食させる
のである。一方、コンクリートはアルカリ性であるか
ら、本来であれば鉄筋の酸化腐食は抑制されるはずであ
るが、コンクリート内に水分が浸透すると空気中の炭酸
ガスがコンクリートを中和させるため、前述の抑制作用
が大幅に低下する。
また、寒冷地にあっては、コンクリートに浸透した水分
が凍結してコンクリートを損傷させる原因となってお
り、更に湾岸や海中構築物にあっては、前述の天候以外
にも潮風、波しぶき及び海水の影響を受けるので、これ
らがコンクリートや鉄筋の腐食を一層促進させる。
この腐食を防止するため、特公昭63−12968号の発明で
は、型枠内面に耐食性の保護剤を塗布してからコンクリ
ートを流し込み、固化したコンクリートの表面に保護膜
を形成している。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この保護膜形成方法にあっては、コンクリート
の固化後に型枠のみをうまく外すには、型枠内面に予め
離型剤を塗布する必要があり、またコンクリートに対す
る保護膜の固着力が不充分で外力により剥離するおそれ
があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、離型剤を要せずに型枠のみを容易に外すこと
ができ、保護膜の密着力も向上するコンクリート構築物
の保護膜形成方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明の保護膜形成方法で
は、孔を有する耐食性シートの内面に接着剤で不織布を
固着し、該シートの外側を型枠の内側へ面状ファスナま
たは両面接着テープで仮着し、次いで型枠の内部にコン
クリートを流し込んで固化させ、最後に外側の型枠を外
す構成にしている。
[作用] これらの構成により、まず保護膜となる耐食性シートは
面状ファスナまたは両面接着テープで型枠内面に仮着さ
れるので、離型剤がなくても型枠のみを容易に外すこと
ができる。一方、耐食性シートは、不織布及び接着剤を
介してコンクリートの外側に形成され、しかもコンクリ
ートの注入時にその圧力で接着剤の一部がシートの孔に
入り、はみ出して固化するのでシートとコンクリートの
密着力が大きく向上する。
[実施例] 第1図(A),(B)及び第2図は、桟橋の支柱1をコ
ンクリート被覆する場合の実施例を示したもので、第3
図は保護膜部分の分解図である。
桟橋は、海中に複数の鋼管支柱1を打ち込み、各支柱1
の上部に鋼材(図示せず)を渡して上部コンクリート2
を形成すると共に支柱1の被防食域もコンクリート被覆
される。
コンクリートの打設工事に当たっては、まず型枠の支持
や作業員の足場となる受け台3が支柱1の周囲に取り付
けられ、支柱1の外側にはボルトスタッド等の鉄筋4が
溶接される。次いで、四隅にマジックテープ(登録商
標)等の面状ファスナ5aが設けられた型枠6(第3図)
を複数組み合わせて支柱1の周囲を角筒状に被覆し、各
型枠6の下端を受け台3で支持する。
次いで外側の四隅に面状ファスナ5bが設けられた耐食性
シート7を第1図(A)に示すように型枠6の内面に仮
着する。このシート7は、FRP等の樹脂製で複数の孔8
が形成され、内側にはナイロン製の不織布9が接着剤10
で貼り付けられている。
次に型枠6の内部にコンクリート11を流し込むと、コン
クリート11の内圧で不織布9と接着剤10が外側へ押され
るが、外側は型枠6で固定されているため不織布9は圧
縮され、接着剤10はシート7の各孔8に入り込む。
内部のコンクリート11が固化したら、周囲の型枠6を取
り外せば、各支柱1は第2図に示すようにコンクリート
11で被覆されると共にコンクリート11の外側もシート7
で保護される。
型枠6を外す際は、四隅の面状ファスナ5aを剥がすだけ
でよいから、シート7との分離は容易に行なえる。ま
た、シート7の孔8に入り込んだ接着剤10は、第1図
(B)に示すようにはみ出た状態で固まるため、ちょう
どリベットのようにシート7とコンクリート11とを固着
し、更に介装された不織布9も両者の密着力を向上させ
る。
尚、上記実施例では、シート7と型枠6の仮止めに面状
ファスナ5a,5bを用いたが、両面接着テープ等も使用可
能である。また、本発明の保護膜形成方法は、桟橋の支
柱以外にも種々のコンクリート構築物に適用できる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明におけるコンクリート構築
物の保護膜形成方法では、面状ファスナや両面テープを
用いて型枠内面に耐食性シートを仮着しているので、離
型剤を要せずに両者を容易に剥がすことができる。
また、不織布を耐食性シートとコンクリートの間に介装
し、コンクリート圧で接着剤が入り込む孔をシートに設
けているので、シートとコンクリートの固着力が大きく
向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は各々本発明の保護膜形成方法の
施工状態図、第2図はコンクリート被覆された桟橋支柱
の正面図、第3図はコンクリート保護膜の分解図であ
る。 1…支柱、5a,5b…面状ファスナ、6…型枠 7…耐食性シート、8…孔、9…不織布、10…接着剤、
11…コンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孔を有する耐食性シートの内面に接着剤で
    不織布を固着し、該シートの外側を型枠の内側へ面状フ
    ァスナまたは両面接着テープで仮着し、次いで型枠の内
    部にコンクリートを流し込んで固化させ、最後に外側の
    型枠を外すことを特徴とするコンクリート構築物の保護
    膜形成方法。
JP6992489A 1989-03-22 1989-03-22 コンクリート構築物の保護膜形成方法 Expired - Lifetime JPH0721199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6992489A JPH0721199B2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 コンクリート構築物の保護膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6992489A JPH0721199B2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 コンクリート構築物の保護膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02248530A JPH02248530A (ja) 1990-10-04
JPH0721199B2 true JPH0721199B2 (ja) 1995-03-08

Family

ID=13416725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6992489A Expired - Lifetime JPH0721199B2 (ja) 1989-03-22 1989-03-22 コンクリート構築物の保護膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721199B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100504213B1 (ko) * 2002-07-26 2005-08-01 주식회사 준별에프알피산업 콘크리트 구조물의 표면 보호공법
KR100641960B1 (ko) * 2005-02-16 2006-11-06 이성우 섬유강화 복합소재 패널을 이용한 수중 기초구조물용 거푸집 및 이를 이용한 기초구조물 시공방법
JP2014151500A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Shimizu Corp 粗面材付きコンクリート部材の製造方法
CN111576200B (zh) * 2020-06-04 2023-04-11 江苏东南结构防灾工程有限公司 基于严酷环境的水下桥墩复合材料重防腐加固方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02248530A (ja) 1990-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108824230B (zh) 一种frp管加固桥梁水下桥墩的方法
JPH0721199B2 (ja) コンクリート構築物の保護膜形成方法
JP2004044092A (ja) 外断熱構造及びその施工方法
JP2796301B2 (ja) コンクリート壁工法
JPS59224730A (ja) コンクリ−ト構築物の保護膜形成方法
JP2571418B2 (ja) 既設構造物の組積造壁体の移築工法
JP3450315B2 (ja) プレビーム合成桁の床版構築方法
JP3117385B2 (ja) 鋼製橋脚とフーチングとの固着方法
JPH0613165B2 (ja) コンクリート構築物の保護膜とその形成方法
JPH02307706A (ja) コンクリート構築物の保護膜形成方法
JP2714908B2 (ja) コンクリート構造物の保護膜とその形成方法
CN206733262U (zh) 一种三字扣式箱梁封端模板
JPH0620760U (ja) コンクリート部材養生シート
JP2993693B2 (ja) 窯業系押出し板材による型枠工法
JPH1144047A (ja) 連続繊維シートを用いたコンクリート構造物の補強構造
JPH0571163A (ja) 型枠工法
CN216664195U (zh) 一种有底套箱施工系统
JP2597851Y2 (ja) 捨て型枠の調整機構
JPH0245378Y2 (ja)
CN106808564A (zh) 一种三字扣式箱梁封端模板及箱梁封端方法
JP3001674B2 (ja) ハーフプレキャストスラブ板逆置き工法
JPS604350B2 (ja) 床板工法
JP2000027438A (ja) コンクリ−ト水平部材の垂直打継ぎ方法
JP2655890B2 (ja) トンネルの覆工工法及びその装置
JP2608336B2 (ja) スラブの施工方法