JPH07209864A - パターン形成方法およびパターン形成装置 - Google Patents

パターン形成方法およびパターン形成装置

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JPH07209864A
JPH07209864A JP487294A JP487294A JPH07209864A JP H07209864 A JPH07209864 A JP H07209864A JP 487294 A JP487294 A JP 487294A JP 487294 A JP487294 A JP 487294A JP H07209864 A JPH07209864 A JP H07209864A
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film
polyurea
substrate
chamber
polyurea film
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Yoshikazu Takahashi
善和 高橋
Yoshiyuki Ukishima
禎之 浮島
Masayuki Iijima
正行 飯島
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Ulvac Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の回転塗布法に比較して膜厚の制御性に
優れ、基板上に形成された薄膜の有機溶媒の除去、乾燥
工程がなく作業環境性に優れ、真空中で一貫して不純物
の混入、ダストを防止して基板表面のポリ尿素膜に所望
のフォトレジストのパターン形状を極めて容易に形成す
ることが出来るパターン形成方法。 【構成】 真空中で感光性合成樹脂の原料モノマーを蒸
発させ、基板表面で蒸着重合させてポリ尿素膜を形成
し、次いで形成されたポリ尿素膜にパターン形成用のフ
ォトマスクを使用して紫外線を照射し、露光した後、該
ポリ尿素膜を加熱し、未露光部分の膜を熱分解させて除
去してポリ尿素膜にパターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパターン形成方法および
パターン形成装置に関し、更に詳しくは、半導体素子、
電子機器等の製造に用いるフォトレジストのパターン形
成方法およびそれに用いるパターン形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフォトレジストのパター
ン形成方法としては、有機超薄膜エレクトロニクス(株
式会社培風館 1993年10月 5日 初版発行)第 184頁な
いし第185頁の「図5.1 フォトエッチング工程」に
開示されているパターン形成方法が知られている。
【0003】この「図5.1 フォトエッチング工程」
に開示されている方法は次の通りである。
【0004】尚、「図5.1 フォトエッチング工程」
の工程図を添付図面では図2として示す。
【0005】図面にポジ型フォトレジストを用いた微細
加工プロセスを示す。同図にはシリコン集積回路を作製
するうえで基本的なプロセスとなる酸化シリコン膜をエ
ッチング加工する作業工程を示した。
【0006】 シリコン基板に酸化シリコン膜を形成
する。 クリーンルームとよばれる清浄な部屋で、酸化膜を
形成したシリコン基板にフォトレジストを塗布する。フ
ォトレジストは有機溶媒に溶かした溶液の状態になって
いるから、通常は回転塗布(スピンコート)法とよばれ
る手法で薄膜形成を行う。レジスト膜厚はレジスト溶液
の粘度と塗布時の回転数でほぼ決定する。この薄膜には
有機溶媒が残留しているため、80度程度の温度で加熱
乾燥(プリベーク)する。 レジスト膜を露光する。この露光方式には密着、近
接投影、縮小投影方式、あるいは電子線やイオンビーム
による走査投影方式等がある。現在の半導体集積回路の
量産化システムでは投影露光方式が主流であり、水銀灯
等から発生する短波長光を反射鏡、レンズ、フィルタ
ー、フォトマスク等の組み合わせを通してレジスト膜へ
入射する。 レジスト膜を現像し、露光パターンを形成する。エ
ッチング工程との関係やレジスト膜の残留、耐エッチン
グ特性等の関係から、リンス、熱処理(ポストベー
ク)、プラズマ処理等を行う場合もある。 現像後のレジストパターンを保護膜として酸化シリ
コン膜をエッチングする。酸化シリコンのエッチングに
は、フッ素系の溶液を使ったウェットエッチング、また
はガスを用いたプラズマエッチングが使われる。 最後に用済みとなったレジスト膜を剥離液や酸素プ
ラズマを用いて除去し、微細加工は終了する。
【0007】実際の集積回路(LSI)プロセスではこ
のようなフォトエッチング工程を繰り返す必要があり、
20以上にも及ぶ複雑な処理工程を経て作製されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のパターン形
成方法は、 基板上にレジスト材を塗布するため、前工程(真空
プロセス)から大気圧に戻し作業を行う必要があり、作
業途中で基板上にダスト等が付着する。 レジスト材の塗布後、レジスト材に含まれている有
機溶媒を除去するための加熱、乾燥処理を行う必要があ
る。 現像に有機溶媒、または酸或いはアルカリ溶液を使
用するため、現像後に有機溶媒または酸或いはアルカリ
溶液を除去設備を必要とする。 パターン形成後、再び真空プロセスに戻す。 等の複雑な工程、設備が必要であるという問題があっ
た。
【0009】本発明は、かかる問題点を解消し、真空中
で一貫してフォトレジストパターンを形成することが可
能なパターン形成方法およびそれに用いるパターン形成
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、蒸着重合法で形成されるポリ尿素膜中の尿素結
合は温度250〜300℃で解重合(重合の逆反応)す
ることが知られている。そこで真空中でポリ尿素膜を温
度300℃に加熱するとポリ尿素は解重合により蒸発す
る。
【0011】一方、ポリ尿素膜に紫外線を照射すると、
ポリ尿素膜内で架橋反応が起こり、温度300℃に加熱
してもポリ尿素は解重合が起こりにくい。
【0012】この性質を利用してフォトマスクを使用
し、基板上に形成されたポリ尿素膜に紫外線を照射し、
その後、温度300℃程度に加熱すると、未照射部分の
ポリ尿素は解重合して蒸発し、照射部分のポリ尿素膜の
みが基板上に残ることを知見した。
【0013】本発明のパターン形成方法およびパターン
形成装置はかかる知見に基づいてなされたものであり、
本発明は、 1. 真空中で感光性合成樹脂の原料モノマーを蒸発させ
て、これを基板上で蒸着、重合させるレジスト形成プロ
セスおよび装置 2. 該レジスト膜に真空中で紫外線を照射し、露光する
プロセスおよび装置 3. 該露光後のレジスト膜を真空中で加熱し、未照射部
分のレジスト膜を解離、蒸発させるプロセスおよび装置 から成る。
【0014】更に詳しくは、パターン形成方法は、真空
中で感光性合成樹脂の原料モノマーを蒸発させ、基板表
面で蒸着重合させてポリ尿素膜を形成し、次いで形成さ
れたポリ尿素膜にパターン形成用のフォトマスクを使用
して紫外線を照射し、露光した後、該ポリ尿素膜を加熱
し、未露光部分の膜を熱分解させて除去してポリ尿素膜
にパターンを形成する。
【0015】また、前記パターン形成方法に用いるパタ
ーン形成装置は、真空中で感光性合成樹脂の原料モノマ
ーを蒸発させる蒸発源と、原料モノマーの蒸着重合でポ
リ尿素膜が形成される基板を互いに対向して配置した蒸
着重合室と、基板上のポリ尿素膜に紫外線を照射する紫
外線源と、該ポリ尿素膜にパターンを形成するフォトマ
スクを配置した露光室と、紫外線の照射露光後のポリ尿
素膜に加熱処理を施す加熱装置を配置した現像室とから
成る。
【0016】
【作用】真空中で感光性合成樹脂の原料モノマーを蒸発
させ、基板表面に蒸着させると、基板表面で重合してポ
リ尿素膜を形成する。基板上に形成されたポリ尿素膜は
紫外線を照射するとポリ尿素膜内で架橋反応が起こり、
紫外線が照射されたポリ尿素部分は解重合しないポリ尿
素となるので、紫外線照射後、加熱処理を施すと未照射
部分のポリ尿素を解重合により蒸発し、取り除くことが
出来る。これらの工程を真空中で行うことにより、パタ
ーン形成プロセス中での不純物の混入、ダストを防止す
る。
【0017】
【実施例】以下添付図面に従って本発明の実施例につい
て説明する。
【0018】図1は本発明のパターン形成装置の1例を
示すもので、図示例は基板搬送方式のパターン形成装置
の説明線図であり、該パターン形成装置は、感光性合成
樹脂のポリ尿素膜を形成する蒸着重合室1、該ポリ尿素
膜に紫外線を照射し、露光する露光室2、紫外線を照射
されたポリ尿素膜に加熱処理を施す現像室3から構成さ
れており、バルブ4により蒸着重合室1、露光室2、現
像室3の順で互いに連通されている。
【0019】また、蒸着重合室1の上流側にバルブ5を
介して外部の真空ポンプその他の真空排気系6に接続さ
れた真空室7を配置し、また、現像室3の下流側にバル
ブ8を介して外部の真空ポンプその他の真空排気系9に
接続された真空室10を配置し、真空排気系6、真空排
気系9のいずれかの一方または両方の真空排気系の作動
により蒸着重合室1内、露光室2内、現像室3内を夫々
所定の圧力に設定出来るようにした。
【0020】前記蒸着重合室1内に感光性合成樹脂の蒸
着重合膜(ポリ尿素膜)を形成せしめるべき基板11を
保持する基板ホルダー12を配置すると共に、該蒸着重
合室1の下方に前記基板11に対向させてポリ尿素膜の
一方の原料モノマーaとしてジアミン、他方の原料モノ
マーbとしてジイソシアナートを夫々蒸発させるための
ガラス製の蒸発源13,13を設け、該各蒸発源13を
その近傍に設けられた水晶振動の蒸発モニター14と、
ヒーター15とによって前記原料モノマーaおよびbの
蒸発量を常に一定化させる所定温度にコントロール出来
るようにした。
【0021】また、基板11と両蒸発源13との間にシ
ャッター16を配置し、また、両蒸発源13間に仕切板
17を設けた。
【0022】前記露光室2内の下方に基板ホルダー12
に保持された基板11に対向させて紫外線源18を設
け、基板11の前方に所定形状のパターンを備えるフォ
トマスク19を設けて、前記蒸着重合室1内で基板11
表面に形成されたポリ尿素膜(感光性合成樹脂の蒸着重
合膜)に紫外線源18より紫外線を照射してパターン状
に露光させるようにした。
【0023】前記現像室3内に基板ホルダー12に保持
された基板11背面側にハロゲンランプから成る加熱装
置20を設けて、前記露光室2内で紫外線が照射された
合成樹脂の蒸着重合膜に所定温度の加熱処理を施して紫
外線の未照射部分の蒸着重合膜を解重合させて除去する
ようにした。
【0024】本発明のパターン形成方法において真空中
で蒸発させて基板上に蒸着重合させるポリ尿素膜の感光
性合成樹脂の一方の原料モノマーaに用いるジアミンと
しては、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミ
ノ−3,3′−ジメチルジフェニルメタン等が挙げられ
る。
【0025】また、ポリ尿素膜の感光性合成樹脂の他方
の原料モノマーbに用いるジイソシアナートとしては、
4,4′−ジイソシアン酸メチレンジフェニル、3,
3′−ジメチルジフェニル−4,4′−ジイソシアナー
ト等が挙げられる。
【0026】また、蒸着重合室1内で前記原料モノマー
を蒸発させて基板上で蒸着重合させる際の真空度として
は 1.3×10- 3〜 1.3×10- 2Pa(1×10- 5〜1×10-
4Torr)程度に設定する。
【0027】また、前記原料モノマーを蒸着重合させる
基板の材質としてはポリ尿素膜の成膜後、紫外線を照射
し、加熱により現像させるため、温度 350℃以上の耐熱
性を有する材質であればよく、例えばガラス、シリコン
ウエハ、金属板、ポリイミドフィルムが挙げられる。
【0028】また、露光室2内で基板上のポリ尿素膜に
紫外線を照射させる際の真空度としては 1.3×10- 3
1.3×10- 2Pa(1×10- 5〜1×10- 4Torr)程度に設
定する。
【0029】また、現像室3内で紫外線が照射されたポ
リ尿素膜を加熱する際の温度はポリ尿素膜の膜厚並びに
ポリ尿素膜の種類、基板の材質により設定するが、一般
には250〜330℃程度とし、また、加熱する際の真
空度としては 1.3×10- 3〜1.3×10- 2Pa(1×10- 5
〜1×10- 4Torr)程度に設定する。
【0030】次に前記図1装置を用いて基板上に合成樹
脂の蒸着重合膜としてポリ尿素膜を形成し、続いてパタ
ーン形成の具体的実施例について説明する。
【0031】実施例1 先ず、各バルブ4,5,8を閉じた状態で蒸着重合室1
内で基板ホルダー12に縦75mm、横26mm、厚さ 1mmのガ
ラス製の基板11を保持すると共に、蒸着重合室1内の
蒸発源13,13の一方に原料モノマーa即ちジアミン
として4,4′−ジアミノジフェニルメタン(以下原料
モノマーaという)と、他方に原料モノマーb即ちジイ
ソシアナートとして4,4′−ジイソシアン酸メチレン
ジフェニル(以下原料モノマーbという)を夫々充填
し、シャッター16を閉じた状態で各バルブ4,5,8
を開き、蒸着重合室1、露光室2および現像室3内の全
圧力を真空室7の真空排気系6および真空室10の真空
排気系9を介して 1.3×10- 3Pa(1×10- 5Torr)に
設定した後、各バルブ4,5,8を閉じた。
【0032】次に、蒸発モニター14,14で蒸発源1
3,13から各原料モノマーa,bの蒸発量を測定しな
がらヒーター15,15によって原料モノマーaを温度
100±0.2 ℃に、また原料モノマーbを温度70±0.2 ℃
に夫々加熱した。
【0033】次いで、原料モノマーa,bが所定温度に
達して所要の蒸発量が得られた後、シャッター16を開
き、蒸着重合室1内の基板ホルダー12に保持された基
板11表面に該原料モノマーa,bを 200Å/分の析出
速度で膜厚2500Åに蒸着し、堆積させた後、シャッター
16を閉じ、基板11表面でポリ尿素の重合反応を起こ
させてポリ尿素膜を形成した。
【0034】尚、原料モノマーa,bは化学量論的にポ
リ尿素膜が形成されるように蒸発量の調整によって1:
1のモル比で蒸発するようにした。また、原料モノマー
a,bの蒸発時における蒸着重合室1内の圧力は 6.5×
10- 3Pa( 5×10- 5Torr)とした。
【0035】次に、蒸着重合室1と露光室2との間のバ
ルブ4のみを開き、蒸着重合室1内でポリ尿素膜が形成
された基板11を予め圧力が 1.3×10- 3Pa(1×10-
5Torr)に設定された露光室2内に搬送した後、該バル
ブ4を閉じると共に、ステンレス製から成る幅 5mm、長
さ 5mmの方形状のパターン10本が穿設されたフォトマス
ク19上に基板11表面のポリ尿素膜側を固定した。続
いて、フォトマスク19を通して紫外線源18から中心
波長254nm、10Wの紫外線をポリ尿素膜に 5分間
照射した。
【0036】次に、露光室2と現像室3との間のバルブ
4のみを開き、露光室2内でポリ尿素膜に紫外線を照射
された基板11を予め圧力が 1.3×10- 3Pa(1×10-
5Torr)に設定された現像室3内に搬送した後、該バル
ブ4を閉じると共に、基板11をヒーター20下の所定
位置に固定した。続いて、ヒーター20により基板11
を温度 300℃で5 分間加熱処理による現像を施した。
【0037】次に、現像室3と真空室10との間のバル
ブ8のみを開き、現像室3内でポリ尿素膜に現像処理が
施された基板11を予め圧力が 1.3×10- 3Pa(1×1
0- 5Torr)に設定された真空室10内に搬送した後、該
バルブ8を閉じ、真空室10内を大気圧にした後、基板
11を真空室10内より取り出した。
【0038】真空室10内より取り出した基板11表面
のポリ尿素膜を調べたところ、紫外線が照射された照射
部分のポリ尿素膜はそのまま基板表面に膜厚1800Åで残
り、紫外線が未照射部分のポリ尿素膜は解重合して基板
表面には残っておらず、フォトマスクのパターン形状と
同形のパターンが形成されていることが分かった。
【0039】実施例2 一方の原料モノマーaとして4,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテルを用い、その加熱温度を 135±2 ℃とし、
他方の原料モノマーbとして4,4′−ジイソシアン酸
メチレンジフェニルを用い、その加熱温度を70±0.2 ℃
とした以外は前記実施例1と同様の方法で基板11表面
にポリ尿素膜を形成した。
【0040】そして前記実施例1と同様の方法で基板1
1表面に形成されたポリ尿素膜に紫外線を照射し、加熱
装置で現像した後、ポリ尿素膜を調べたところ、前記実
施例1と同様に紫外線が未照射の未照射部分のポリ尿素
膜は解重合により除去されて基板表面には残っておら
ず、フォトマスクのパターン形状と同形のパターンが形
成されていることが分かった。
【0041】実施例3 一方の原料モノマーaとして4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタンを用い、その加熱温度を 100±0.2 ℃とし、
他方の原料モノマーbとして3,3′−ジメチルジフェ
ニル−4,4′−ジイソシアナートを用い、その加熱温
度を 135±1 ℃とした以外は前記実施例1と同様の方法
で基板11表面にポリ尿素膜を形成した。
【0042】そして前記実施例1と同様の方法で基板1
1表面に形成されたポリ尿素膜に紫外線を照射し、加熱
装置で現像した後、ポリ尿素膜を調べたところ、前記実
施例1と同様に紫外線が未照射の未照射部分のポリ尿素
膜は解重合により除去されて基板表面には残っておら
ず、フォトマスクのパターン形状と同形のパターンが形
成されていることが分かった。
【0043】実施例4 ポリ尿素膜への現像、即ち、加熱装置による基板への加
熱温度を 290℃とし、加熱時間を10分間とした以外は
前記実施例1と同様の方法で基板表面にポリ尿素膜の形
成、並びにポリ尿素膜への紫外線照射を行った。
【0044】そして現像後ポリ尿素膜を調べたところ、
前記実施例1と同様に紫外線が未照射の未照射部分のポ
リ尿素膜は解重合により除去されて基板表面には残って
おらず、フォトマスクのパターン形状と同形のパターン
が形成されていることが分かった。
【0045】実施例5 ポリ尿素膜への現像、即ち、加熱装置による基板への加
熱温度を 310℃とした以外は前記実施例1と同様の方法
で基板表面にポリ尿素膜の形成、並びにポリ尿素膜への
紫外線照射を行った。
【0046】そして現像後ポリ尿素膜を調べたところ、
前記実施例1と同様に紫外線が未照射の未照射部分のポ
リ尿素膜は解重合により除去されて基板表面には残って
おらず、フォトマスクのパターン形状と同形のパターン
が形成されていることが分かった。
【0047】前記実施例では基板ホルダー12への基板
11の保持を蒸着重合室1内で行ったが、真空室7内で
行ってもよい。
【0048】前記図1装置では蒸着重合室1内、露光室
2内、現像室3内の排気を真空室7の真空排気系6、真
空室10の真空排気系9のいずれか一方、または両方で
行うようにしたが、蒸着重合室1、露光室2、現像室3
に夫々真空ポンプその他の真空排気系を設置して、各室
毎に排気するようにしてもよい。
【0049】本発明は真空中で基板表面へのポリ尿素膜
の形成工程、ポリ尿素膜への紫外線照射による露光工
程、紫外線照射後の未照射部分のポリ尿素の解重合によ
る現像工程を連続して行うことが出来るので、電極蒸着
プロセス、絶縁膜形成プロセス等の他の真空プロセスと
連結して真空中で一貫して基板表面の合成樹脂膜へのパ
ターンを形成することが出来る。
【0050】
【発明の効果】本発明のパターン形成方法によるとき
は、基板表面へのレジスト材の形成をポリ尿素膜の蒸着
重合法で行うようにしたので、真空中でフォトレジスト
を形成することが出来るから、従来の回転塗布法に比較
して膜厚の制御性に優れると共に、基板表面へのレジス
ト材の形成は有機溶媒で溶解した溶液状態で行わないか
ら、形成された薄膜の有機溶媒の除去、乾燥工程がない
ため作業環境性に優れ、また、ポリ尿素膜に紫外線を照
射すると照射部分のポリ尿素は架橋反応して加熱されて
も解重合しない安定したポリ尿素となるので、パターン
形成用のフォトマクスを通して紫外線を照射し、その後
加熱処理を施すだけで、真空中で一貫して不純物の混
入、ダストを防止してポリ尿素膜に所望のフォトレジス
トのパターン形状を極めて容易に形成することが出来る
等の効果がある。
【0051】また、本発明のパターン形成装置によると
きは、装置を基板表面にポリ尿素膜を形成する蒸着重合
室と、該ポリ尿素膜に紫外線を照射する露光室と、紫外
線が照射されたポリ尿素膜に加熱を施す現像室で構成し
たから、従来装置のような基板表面に形成された薄膜の
有機溶媒の除去、乾燥装置がないためフォトレジスト膜
の形成が簡単で作業環境性に優れると共に、真空中で一
貫してフォトレジストパターンを不純物の混入、ダスト
を防止して容易に形成することが出来るパターン形成装
置を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパターン形成装置の1実施例の説明
線図、
【図2】 従来のフォトエッチングの1例を示す工程
図。
【符号の説明】
1 蒸着重合室、 2 露光室、 3
現像室、6,9 真空排気系、 11 基
板、 13 蒸発源、18 紫外線源、
19 フォトマスク、 20 加熱装置、a,
b 原料モノマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/36 H01L 21/027

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空中で感光性合成樹脂の原料モノマー
    を蒸発させ、基板表面で蒸着重合させてポリ尿素膜を形
    成し、次いで形成されたポリ尿素膜にパターン形成用の
    フォトマスクを使用して紫外線を照射し、露光した後、
    該ポリ尿素膜を加熱し、未露光部分の膜を熱分解させて
    除去してポリ尿素膜にパターンを形成することを特徴と
    するパターン形成方法。
  2. 【請求項2】 真空中で感光性合成樹脂の原料モノマー
    を蒸発させる蒸発源と、原料モノマーの蒸着重合でポリ
    尿素膜が形成される基板を互いに対向して配置した蒸着
    重合室と、基板上のポリ尿素膜に紫外線を照射する紫外
    線源と、該ポリ尿素膜にパターンを形成するフォトマス
    クを配置した露光室と、紫外線の照射露光後のポリ尿素
    膜に加熱処理を施す加熱装置を配置した現像室とから成
    ることを特徴とするパターン形成装置。
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