JPH07207182A - 防錆顔料 - Google Patents

防錆顔料

Info

Publication number
JPH07207182A
JPH07207182A JP6161392A JP16139294A JPH07207182A JP H07207182 A JPH07207182 A JP H07207182A JP 6161392 A JP6161392 A JP 6161392A JP 16139294 A JP16139294 A JP 16139294A JP H07207182 A JPH07207182 A JP H07207182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
pigment
salt
water
phosphonated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6161392A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael Bamber
マイケル・バンバー
Kenneth Urmston Holker
ケネス・アームストン・ホルカー
John Richard Collier
ジョン・リチャード・コリアー
Thomas Gerard Laffey
トーマス・ジェラード・ラフィー
Bernard Paul Connarty
バーナード・ポール・コナーティ
Robert John Newton
ロバート・ジョン・ニュートン
William Henderson
ウィリアム・ヘンダーソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solvay Solutions UK Ltd
Original Assignee
Albright and Wilson Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB939314407A external-priority patent/GB9314407D0/en
Priority claimed from GB939326441A external-priority patent/GB9326441D0/en
Application filed by Albright and Wilson Ltd filed Critical Albright and Wilson Ltd
Publication of JPH07207182A publication Critical patent/JPH07207182A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/08Anti-corrosive paints
    • C09D5/082Anti-corrosive paints characterised by the anti-corrosive pigment
    • C09D5/086Organic or non-macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/3804Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)] not used, see subgroups
    • C07F9/3808Acyclic saturated acids which can have further substituents on alkyl

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な防錆顔料の提供 【構成】 オルガノ置換リン酸、またはホスホン酸本体
を1つのみ有するオルガノ置換ホスホン酸、またはホス
ホノカルボン酸の多価金属塩の多価金属塩類を含有する
防錆顔料であり、該金属としては該酸の水不溶性塩を形
成する金属であり、例えばカルシウム、アルミニウム、
亜鉛等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防錆顔料および該顔料を
含有する塗料組成物、接着組成物、他の保護塗料及び予
備処理組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】従来使用されている防錆顔料
の多くは濃い色を有しており、これは保護表面に塗布さ
れるべき仕上げ塗膜の数及び厚さを増す必要性からであ
る。さらに、幾つかの公知の防錆顔料、特に鉛及びクロ
ムから誘導されるものは固有的に毒性があり、従って環
境上許容されない。
【0003】リン酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛及びメタホ
ウ酸バリウムを含有する淡色の非毒性顔料の幾つかのタ
イプが提案されているが、このものは鉛及びクロムから
誘導された顔料と比較して欠点があることがわかった。
防錆顔料を含有する保護塗料は錆形成の抑制、腐食によ
る金属のロスの抑制および保護されるべき表面上の腐食
生成物形成の抑制のために使用され、従って保護される
べき表面への予備処理組成物の接着性の改良及び塗料接
着性の改良のために用いられる。
【0004】本発明者らはある種の有機リン酸類及び有
機ホスホン酸類から誘導される顔料が、塗料組成物及び
接着組成物に使用された場合に、腐食抑制性が改良され
ることを見いだした。特に、実質的に水不溶性のホスホ
ノカルボン酸の多価金属塩類が特に耐腐食顔料として有
用であることがわかった。
【0005】ホスホノカルボン酸の水溶性塩類が、金
属、例えば鉄、ボイラー水のような水性系の表面の腐食
及び/又はスケールの形成を抑制し、例えば0.1〜1
00ppmのような非常に低濃度で存在しても効果的であ
る水処理剤の製造に特に有用であることは知られてい
る。該処理剤は、有効な作用に必要な最小濃度のため
に、限界剤(threshold agent)として知られている。限
界レベルは典型的には、古典的なキレート剤のような理
論試薬(stochiometric reagent)よる有用な保護を達
成するのに必要なレベルより非常に低い。
【0006】スケール及び腐食抑制特性を示すと報告さ
れている一群の化合物は、ホスホンコハク酸の水溶性塩
類である。しかしながら、これらは顕著な商業的成功を
享有するには十分効果的ではない。特に成功的な限界ス
ケール抑制剤は2−ホスホノ−1,2,4−トリカルボ
キシブタン(以下、PTCBと略記する)のナトリウム
塩であ。このものは特に低濃度で効果的であり、他のス
ケール抑制剤により効果的に処理できないある種の問題
の水系の処理に有用であると言われている。しかしなが
ら、PTCBは通常は商業的に腐食抑制剤として使用さ
れていない。
【0007】現在使用されている限界腐食抑制剤は2−
ヒドロキシ−2−ホスホノ酢酸、(HO)2POCHO
HCOOH(以下、HPPという)のナトリウム塩であ
る。HPPは限界腐食抑制剤として、ある種の主要な戻
し性(drawback)を有し、水処理及び塩素化水系におい
て幅広く使用されているが、亜鉛の存在下では比較的効
果的でない。EP−A−2252322には、水処理における
限界スケール抑制剤及び/又は腐食抑制剤として有用な
ホスホノカルボン酸類およびその混合物が記載されてい
る。
【0008】GB−2121419には、ある種のポリホスホ
ン酸のカルシウム又は亜鉛の塩類の使用が提案されてい
るが、その具体例は顔料として、アセトジホスホン酸
(ADPA)として公知のエチドロン酸(etidronic ac
id)のみである。しかしながら、一般に、それらを使用
する際の非常に困難な環境のために、水処理剤および防
錆顔料は、従来から、殆ど又は全くオーバーラップしな
い別の技術であると見なされてきた。上記したADPA
のカルシウム又は亜鉛の塩類はこの点で例外的である
が、商業的利用を正当化するためには適した性能を与え
なかった。かくしてそれらは上述の一般性を否定するよ
りむしろ肯定する傾向にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
れば、オルガノ置換リン酸、またはホスホン酸本体を1
つのみ有するオルガノ置換ホスホン酸、またはホスホノ
カルボン酸の多価金属塩を含有する防錆顔料が提供され
る。
【0010】本発明の第2の態様によれば、腐食抑制顔
料としてのホスホノカルボン酸の多価金属塩の使用が提
供される。さらに本発明の態様によれば、ホスホノカル
ボン酸のカルシウム、亜鉛、バリウム、ストロンチウム
またはマグネシウムの塩を含有する顔料が提供される。
【0011】さらに本発明の態様によれば、(i)乾性
油、揮発性有機溶剤及び/又は水からなる液状ビヒク
ル;(ii)前記乾性油及び/又は前記液状ビヒクルに分
散された又は分散されうる塗膜形成性重合体又は硬化性
樹脂からなるバインダー;(iii)前記液状ビヒクルに
分散された又は分散された顔料を含有し、そして本発明
の顔料、殊に有機ホスホノカルボン酸の実質的に水不溶
性塩を含有する被覆組成物が提供される。
【0012】さらに本発明の態様によれば、5%から飽
和までのホスホノカルボン酸またはその水溶性塩を含有
する水溶液を、強無機酸のカルシウム及び/又は亜鉛の
塩と共に加熱し、そして反応混合物から固体状のホスホ
ノカルボン酸のカルシウム及び/又は亜鉛の塩を分離す
ることを特徴とする腐食抑制顔料の製造法が提供され
る。
【0013】さらに本発明の態様によれば、オルガノ置
換リン酸又はオルガノ置換ホスホン酸を含有する水溶
液、またはコロイド状シリカと共にオルガノ置換リン酸
又はオルガノ置換ホスホン酸を含有する分散液を表面に
塗布し、被覆された表面を乾燥することにより該表面上
に防錆又は接着促進材料を付着させた、次いで行われる
有機仕上げ塗料の塗布のための表面を調製する方法が提
供される。
【0014】上記した有機仕上げ塗料の塗布のための表
面を調製する方法において、前記水溶液又は分散液は、
適当には20〜300℃で乾燥される。該表面は金属性
であることが好ましく、該金属としては鉄、アルミニウ
ム、錫又は亜鉛、あるいはこれらの1種又はそれ以上を
含有する合金である。該溶液又は分散液を表面から乾燥
した後、該表面は有機材料で付加的に被覆することがで
きる。この材料は熱硬化性樹脂であることができ、これ
は次いで硬化される。
【0015】好ましくは、顔料は前記リン酸又はホスホ
ン酸と実質的に水不溶性塩を形成する金属の塩である。
“実質的に水不溶性”とは、例えば20℃で2g/l又
はそれ以下の水への溶解度であることを意味する。該塩
は1種又はそれ以上の金属の塩、例えばマグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウ
ム、錫又は亜鉛、あるいはこれらの1種又はそれ以上を
含有する合金から選ばれた1種又はそれ以上の金属の塩
である。
【0016】本発明の1つの態様によれば、リン酸又は
ホスホン酸は、アルキル、アルケニル、シクロアルキ
ル、シクロアルケニル、アラルキル、アルカリール、縮
合環、複素基、天然生成物基、モノ置換及びポリ置換カ
ルボキシレート基からなる基の1種又はそれ以上で置換
されていることができる。適当な置換基はC8〜C20
ルキル、例えば2−エチルヘキシル、ジ(2−エチルヘ
キシル)、n−オクチル、ノニル又はオクタデシル基で
ある。また、置換基はC1〜C4アルキル基であってもよ
い。本発明の顔料がリン酸から誘導される塩である場合
は、リン酸アルキルの塩が使用される。このような塩の
例としては、リン酸n−オクチル、リン酸ノニル及びリ
ン酸2−エチルヘキシルの亜鉛、カルシウム及びアルミ
ニウム塩が包含される。
【0017】本発明に用いられる好ましい顔料はホスホ
ノカルボン酸の実質的に水に不溶性の塩、殊にカルシウ
ム及び亜鉛の塩である。例えば、PTCB及びHPPの
塩類はホスホノコハク酸の塩と同様に、非常に効果的で
あることがわかった。しかしながら、最も好ましいホス
ホノカルボン酸塩は、ホスホネート化された活性オレフ
ィンのオリゴマーである。該オリゴマーは下記式で表さ
れるものである。 H[CHRCHR]n−PO32 各単位中のRの少なくとも1つはCOOMであり、他の
Rは水素、COOM、ヒドロキシル、ホスホノ、スルホ
ノ、スルファト、C1〜C7アルキル、C1〜C7アルケニ
ル基、又はカルボキシレート、ホスホノ、スルホノ、ス
ルファト及び/又はヒドロキシで置換されたC1〜Cア
ルキル又はアルケニル基)であり、Mはホスホネート化
されたオリゴマーが実質的に水に不溶性であるようなカ
チオンであり、nは1より大きく、例えば6までの数で
ある。好ましくは、nは5より小さい値、例えば1.2
〜3である。
【0018】また、上記式において、[CHRCHR]
nが異なるモノマーから誘導される少なくとも2つの
[CHRCHR]基を有し且つnの合計値が少なくとも
3である、ホスホネート化された共オリゴマーの塩も価
値あるものである。例えば、少なくとも1つの[CH2
CHCOOM]基及び少なくとも1つの[CHCOOM
CHCOOM]基を有するホスホネート化されたマレエ
ート及びアクリレートのトリマー又は高次共オリゴマー
が包含される。
【0019】好ましい態様によれば、本発明では、式: H(CHCO2MCHCO2M)nPO32 (式中、nは1より大きい数、Mは化合物が実質的に水
に不溶性であるようなカチオン種である)で表される、
ホスホネート化されたマレイン酸のオリゴマー又はその
混合物、殊に該化合物とホスホノコハク酸との混合物又
はその実質的に水に不溶性塩が、しばしば溶剤未含有混
合物の全重量当たり少量で、使用される。
【0020】本発明によれば、溶剤未含有組成物当たり
50重量%までのホスホノコハク酸塩;ホスホネート化
されたマレイン酸のダイマー;場合により、該ダイマー
の重量に比して少量のホスホネート化されたマレインの
高次オリゴマー;および0.5〜5重量%のリン酸塩か
らなる反応生成物を使用することが特に好ましい。1.
3の重合度を有する上記タイプのホスホネート化された
オリゴマレエート反応生成物を、本明細書ではPOMと
いう。
【0021】本発明の顔料の製造に用いられる、上記し
た好ましいPOM反応生成物は、GB−A−2252322の
教示に従って製造することができる。本発明のホスホノ
カルポキシレート顔料は、対応するホスホノカルボン酸
又はその水溶性塩(例えば、ナトリウム塩)の水溶液を
多価金属イオン源、例えば多価金属酸化物、水酸化物又
は強無機酸の塩のような多価金属イオンと接触させるこ
とにより、製造することができる。
【0022】驚くべきことに、上記多価金属源は実質的
に水溶性である必要はない。適当な塩は、カルシウム、
亜鉛又はバリウムの塩化物、硫酸塩、硝酸塩又は炭酸塩
を包含する。水溶性ホスホノカルポキシレートを、生成
物顔料のモル溶解度より少なくとも10倍多いモル濃度
で、好ましくは5重量%超過、より好ましくは10重量
%超過から飽和まで、典型的には20〜60重量%、殊
に30〜55重量%を存在させることが好ましい。添加
される多価金属塩又は塩基の量は実質的に化学量論量で
あることが好ましい。生成物の最終pHは典型的には4
〜9、例えば5〜8.5であることができるが、多価金
属塩又は塩基は、溶液のpHを実質的に中和するため
に、例えば6〜8、望ましくは6.5〜7.9、より通
常は6.8〜7.8、好ましくは6.9〜7.5、殊に
6.9〜7.1の最終pHを与えるように、選択される かくして、ホスホノカルポン酸のナトリウム塩の出発溶
液は通常はアルカリ性であり、それを中和するには酸が
必要であるが、遊離の酸を含有する溶液はそれを中和す
るためにライムのような塩基を少なくともある割合で必
要とする。
【0023】ホスホノカルポキシレート顔料を製造する
ために本発明の方法に使用することができる多価金属化
合物の典型的な例としては、塩化カルシウム、硫酸亜
鉛、硫酸カルシウム、水酸化バリウム、硫酸アルミニウ
ム、酸化亜鉛及び酸化カルシウムが包含される。反応は
熱により、例えば還流下に沸騰させることにより促進さ
れる。30℃より高い温度、より好ましくは40〜10
0℃の温度で操作することが好ましい。反応に必要な時
間は反応体、その濃度及び温度に依存する。ゆっくり反
応体を混合することにより、例えば20分間〜2時間、
例えば30〜90分間かけて多価金属化合物を添加し、
ついで好ましくは昇温下に6時間まで、例えば1〜5時
間、混合物を熟成することにより、実質的に反応を完結
させることが好ましい。顔料は、濾過、デカンテーショ
ン、遠心分離又は他の適当な技法により、母液から回収
することができる。顔料は典型的には冷水で洗浄され、
例えば熱風又は真空で乾燥される。
【0024】本発明に使用するための生成物は、それら
を互いに組み合わせて、及び/又は他の防錆成分又は塗
料成分と組み合わせて使用することができる。該成分と
しては、例えばアニオン界面活性剤(例えば、C10〜C
20アルキルベンゼンスルホネート、C10〜C20オレフィ
ンスルホネート、C10〜C20アルキルサルフェート、C
10〜C20アルキル1〜25モルエーテルサルフェート、
10〜C20パラフィンスルホネート、C10〜C20石鹸、
10〜C20アルキルフェノールサルフェート、スルホス
クシネート、スルホスクシナメート、リグニンスルホネ
ート、脂肪酸エステルスルホネート、C10〜C20アルキ
ルフェニルエーテルサルフェート、C10〜C20アルキル
エタノールアミドサルフェート、C10〜C20アルキルス
ルホ脂肪酸塩、C10〜C20アシルサルコシネート、イセ
チオネート、C10〜C20アシルタウリド、C10〜C20
ルキル水素ホスフェート)、非イオン界面活性剤(例え
ば、エトキシレート化及び/又はプロポキシレート化C
10〜C20アルコール、エトキシレート化及び/又はプロ
ポキシレート化C10〜C20カルボン酸、エトキシレート
化脂肪酸アミン又はアルカノールアミド、C10〜C20
シルソルビタン及び/又はグリセリルエトキシレートア
ミンオキサイド及び/又は脂肪酸アルカノールアミ
ド)、両性界面活性剤(例えばベタイン、スルホベタイ
ン及び/又は4級化イミダゾリン)、及び/又はカチオ
ン界面活性剤(例えば、ベンザルコニウム塩、C10〜C
20アルキルトリメチルアンモニウム塩、及び/又はC10
〜C20アルキルトリメチル又はトリス(ヒドロキシメチ
ル)ホスホニウム塩);金属封鎖財、キレート剤及び腐
食抑制剤(例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、亜鉛又はアルミニウムのトリポリホスフェート、エ
チレンジアミンテトラアセテート、ニトリロトリアセテ
ート又はピロホスフェート、アセトジホスホン酸及びそ
の塩、アンモニウムトリスメチレンホスホン酸及びその
塩、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン)
酸及びその塩、ジエチレントリアミンペンタキス(メチ
レンホスホン)酸及びその塩、及びトリルトリアゾー
ル);殺生剤(例えば、テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)ホスホニウム塩、ホルムアルデヒド、グルタルアル
デヒド);シリコーン消泡剤のような発泡調整剤;メチ
ルエチルケトキシム、松油、ジペンテン又はグアヤコー
ルのような脱酸素剤;アミン、ホウ酸塩、クエン酸塩、
酢酸塩のようなpH調節及び/又は緩衝剤;クロム塩;
亜鉛塩;高分子分散剤及び凝固剤を包含する。
【0025】本発明の顔料は、酸化チタン、酸化鉄、カ
ーボンブラック、フタロシアニン顔料又はアルミニウム
ステアレート、塩素化ゴム、ポリスチレン及びシリコー
ンのような重合体、アスファルト、湿潤剤、分散剤、乳
化剤、殺生剤、海洋防汚剤、消泡剤、粘度調整剤、難燃
剤、蛍光剤、エアゾール噴射剤、タルク又はクレイのよ
うな増量剤、及び/又は可塑剤と共に使用することがで
きる。
【0026】本発明の顔料は、防錆ペイント、ワニス、
エナメル、ラッカー又はその他の塗料配合物に分散させ
ることが好ましい。該配合物は揮発性液ビヒクル、例え
ば水又は石油スピリット、テレビン油、ケトン、エステ
ル、及び/又は芳香族炭化水素溶剤のような揮発性有機
溶剤、及び/又は場合により前記溶剤に溶解するか、ま
たは前記水に乳化しうる乾生油、例えばアマニ油、大豆
油、キリ油、脱水ヒマシ油を含有することができる。ま
た、該配合物は典型的には、それに溶解又は分散される
樹脂、又は硬化性樹脂前駆体、例えばポリエステル樹
脂、尿素樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、
アクリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリウレタン樹脂、塩
化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂又はエ
ポキシ樹脂を含有することができる。本発明の顔料は付
加的な腐食抑制顔料、例えば鉛丹、クロム酸亜鉛カリウ
ム、金属亜鉛又はアルミニウム粉又は酸化亜鉛、亜鉛、
カルシウム又はアルミニウムのリン酸塩又はクエン酸塩
を含有すべきことが好ましい。酸化亜鉛を付加的顔料と
して用いる場合は、防錆顔料の0.1〜50重量%、好
ましくは5〜45重量%の量で、ペイント組成物中に存
在させることが適当である。
【0027】本発明は、さらに本発明の防錆顔料の1種
又はそれ以上を含有する接着組成物を提供するものであ
る。樹脂相に可溶な防錆顔料は、接着促進及び防錆特性
を与えるために、接着組成物の配合に有用である。接着
系としては2液型エポキシ及びポリアクリレート系を包
含する。ここに記載の防錆顔料が配合された接着組成物
は、金属と金属、金属と金属複合体、金属とプラスチッ
ク複合体等の接着に適している。
【0028】
【実施例】以下に示す実施例により本発明をさらに説明
する。 実施例1 防錆顔料は、下記のようにして、上記のPOMのナトリ
ウム塩から製造され、下記式を有するものであり。
【0029】
【化1】
【0030】POMの多価金属塩の調製 (a) 亜鉛塩 (i) POM(0.5モル)の50%w/w水溶液340
gを70℃に加熱した。この溶液に、硫酸亜鉛8水和物
(288g,1.0モル)の水300g中の溶液を2時
間かけて加えた。反応混合物を4時間加熱してリフラッ
クスさせ、常温に冷却した。白色の不溶性沈澱物を真空
濾過し、水500gで4回洗浄し、100℃で3時間真
空で乾燥させた。白色粉末233gが生成した。
【0031】(ii) 市販のPOMをIR120Hイオン交換樹
脂と反応させることより、ナトリウム未含有のPOMを
34%w/w溶液として調製した。この溶液930g
を、100gの水中の酸化亜鉛(260g,3.22モ
ル)の撹拌懸濁液に2時間かけて加えた。ついで、反応
混合物を加熱してリフラックスさせ、4時間熟成した。
白色沈澱物を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥した。生
成物の収量は646gであった。
【0032】(b) アルミニウム塩 POM(0.25モル)の50%水溶液170gに、水
200g中の硫酸アルミニウム6水和物(106g,
0.168モル)溶液を1時間かけて加えた。反応混合
物を常温で16時間撹拌した。白色の不溶性沈澱物を遠
心分離し、500gの水で4回洗浄し、100℃で3日
間真空で乾燥した。白色粉末56gが生成した。
【0033】(c) カルシウム塩 (i) POM(0.25モル)の50%水溶液170g
を、水400g中の硫酸カルシウム2水和物(86g,
0.5モル)の懸濁液に加えた。反応混合物を加熱して
リフラックスさせ、7時間保持した。ついで、白色の不
溶性沈澱物を真空濾過し、500gの水で3回洗浄し、
100℃で3日間真空で乾燥した。白色粉末85gが生
成した。
【0034】(ii) 上記(a)(ii)に記載したようにし
て、ナトリウム未含有のPOM溶液を調製した。この溶
液(1.34モル)930gを、水420g中の酸化カ
ルシウム(180g,3.22モル)の撹拌懸濁液に2
時間かけて加えた。ついで、反応混合物を加熱してリフ
ラックスさせ、4時間熟成した。白色沈澱物を濾過し、
水で洗浄し、真空で乾燥した。生成物の収量は460g
であった。
【0035】(iii) POM(1.0モル)の40%溶液
850gを、水700g中の塩化カルシウム2水和物
(296g,2.0モル)の撹拌溶液に1時間かけて加
えた。ついで、反応混合物を加熱してリフラックスさ
せ、4時間熟成した。白色沈澱物を濾過し、水で洗浄
し、真空で乾燥した。生成物の収量は341gであっ
た。
【0036】(iv) POM(1.0モル)の40%溶液
850gを、水800g中の硝酸カルシウム4水和物
(296g,2.0モル)の撹拌溶液に1時間かけて加
えた。ついで、反応混合物を加熱してリフラックスさ
せ、4時間熟成した。白色沈澱物を濾過し、水で洗浄
し、真空で乾燥した。生成物の収量は342gであっ
た。
【0037】(d) バリウム塩 POM(0.25モル)の50%水溶液170gを、水
400g中の水酸化バリウム8水和物(157g,0.
5モル)の懸濁液に加えた。反応混合物を常温で24時
間撹拌した。ついで、白色の不溶性沈澱物を真空濾過
し、500gの水で4回洗浄し、100℃で3日間真空
で乾燥した。白色粉末125gが生成した。
【0038】実施例2 “BAYHIBIT”(登録商標)AMとして市販されているPTC
Bから、下記のようにして顔料を調製した。 (a) PTCBの亜鉛塩 PTCB(0.5モル)の33%溶液270gを、水4
00g中の酸化亜鉛(101g,1.25モル)の撹拌
懸濁液に、50℃で1時間かけて加えた。ついで、反応
混合物を70℃に加熱し、5時間熟成した。白色沈澱物
を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥した。生成物の収量
は217gであった。
【0039】(b) PTCBのカルシウム塩 PTCB(0.5モル)の33%溶液270gを、水3
00g中の酸化カルシウム(70g,1.25モル)の
撹拌懸濁液に、50℃で1時間かけて加えた。ついで、
反応混合物を70℃に加熱し、5時間熟成した。白色沈
澱物を濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥した。生成物の
収量は190gであった。
【0040】実施例3 “BELCOR”(登録商標) 575として市販されているHPP
から、下記のようにして顔料を調製した。 (a) HPPの亜鉛塩 HPP(1モル)の33%溶液312gを、水200g
中の酸化亜鉛(54g,0.67モル)の撹拌懸濁液
に、50℃で1時間かけて加えた。ついで、反応混合物
を70℃に加熱し、5時間熟成した。白色沈澱物を濾過
し、水で洗浄し、真空で乾燥した。生成物の収量は16
6gであった。
【0041】(b) HPPのカルシウム塩 HPP(1モル)の33%溶液312gを、水200g
中の酸化カルシウム(38g,0.67モル)の撹拌懸
濁液に、50℃で1時間かけて加えた。ついで、反応混
合物を70℃に加熱し、5時間熟成した。白色沈澱物を
濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥した。生成物の収量は
94gであった。
【0042】実施例1、2および3の塩を種々のペイン
ト配合物に防錆顔料として使用した。ペイントは下記に
手法で試験された。6×4インチの軟鋼パネルを用い
た。これをキシレンで洗浄し、エメリーペーパーで研磨
し、再びキシレンで洗浄して研磨による残渣を除き、乾
燥した。ペイントはバーコーターを用いて、特定の塗膜
厚に塗布した。1週間の熟成後、パネルを対角線状にけ
がき(scribe)付け、中性塩スプレーをかけた。この鋼
パネルをけがき線腐食、塗膜下のふくれ(blistering)
および錆びの度合いについて試験した。上記したペイン
ト試験に関連して、下記に規格が使用された。 (a)ペイント塗布前のパネルの調製:B.S.3900:Part A
3(1965) (b)中性塩スプレーに対する抵抗性の測定:B.S.3900:
Part F12(1985) (c)ふくれの程度の指定:B.S.3900:Part H3(1983)
【0043】上記顔料の試験に使用した基本ペイント配
合は、下記の配合を有する短油アルキッドプライマーで
ある。 カーボンブラック 2.0g 防錆顔料 5.4g 炭酸カルシウム 30.0g アルキッド樹脂 38.0g キシレン 20.0g オクタン酸コバルト(10%Co) 0.2g
【0044】実施例4 実施例1、2および3の塩を防錆顔料として使用し、結
果を表Iに示した。
【0045】
【表1】
【0046】実施例5 成分として酸化亜鉛に特定した、スチレン/アクリル共
重合体水性ペイント配合物に、防錆顔料として、実施例
1(a)および(c)の塩を使用した。結果を表IIに示し
た。この実施例で用いたペイントの配合は下記のとおり
である。 ベントナイト(“Bentone”LT) 0.75g 水 29.4g 界面活性剤“Dispese Ayd”W22 2.25g 錆び抑制剤 Serad FA 579 2.265g 脱泡剤“Drewplus”TS4380 0.25g スチレン/アクリル樹脂 エマルジョン(“Neocryl”XK62) 50.0g 2−ブトキシエタノール 5.25g 二酸化チタン(“Tioxide”RCR2) 50.0g 25%アンモニア溶液 5.0g バライト 14.5g タルク 22.5g 酸化亜鉛 14.5g スチレン/アクリル樹脂 エマルジョン(“Neocryl”XK62) 120.0g 2−ブトキシエタノール 10.5g 防錆顔料 21.5g スチレン/アクリル樹脂 エマルジョン(“Neocryl”XK62) 95.0g “Reshydrol”溶液 36.5g “Drewplus”TS4380 0.15g 25%アンモニア溶液 1.70g 脱鉱物水 7.35g
【0047】高速分散機を用いて分散させ、ついでボー
ルミル処理した。“Reshydrol”溶液を次のように調製
した。 “Reshydrol”WE-273樹脂−L/70% 64.3重量部 2−ブトキシエタノール 30.4重量部 コバルト乾燥剤 0.8重量部 アンモニア溶液(25%)pH9まで 4.5重量部
【0048】
【表2】
【0049】実施例6 (a) 二液型エポキシ−ポリアミドプライマー ベース:エポキシ樹脂(“Epikote”1001×75) 80.6g ブタノール 4.2g メチルイソブチルケトン 40.8g キシレン 20.7g メトキシプロピルアセテート 12.2g 防錆顔料 31.6g 二酸化チタン 16.7g タルク 28.8g 黄色酸化鉄 2.1g 酸化クロム 10.4g アンチスリップ剤(“Byk”300) 0.5g 触媒: ポリアミド樹脂(“Versamid”115X) 42.0g ポリアミド樹脂(“Versamid”140) 9.8g シランA 1120 2.5g ブタノール 66.2g キシレン 53.6g 混合比(容量):ベース:触媒=2:1 PVC 30.0% 固体物重量 51.0% 固体物容量 35.0% 硬化:室温で7日間
【0050】
【表3】
【0051】 (b)二液型エポキシプライマー ベース:エポキシ樹脂(“Epikote”1001×75) 27.4g Beetle BE 640 1.8g EFKA-63 0.6g 二酸化チタン 25.3g タルク 22.5g バライト 32.8g 防錆顔料 4.4g キシレン:ブタノール(1:1) 30.3g 触媒: ポリアミド樹脂(“Versamid”115) (キシレン:ブタノールの65%溶液) 14.8g PVC 46% 固体物容量 50% 塗膜厚40ミクロン;中性塩スプレー250時間
【0052】
【表4】
【0053】 (c)ウレタンアルキッドプライマー ウレタン樹脂(“Hythane”3W) 63.4g ベントナイト 1.0g 大豆レシチン 0.8g バライト 22.4g 二酸化チタン 10.0g 赤色酸化鉄 6.8g タルク 35.0g 防錆顔料 21.2g ホワイトスピリット 20.2g 10%カルボン酸カルシウム 1.6g メチルエチルケトオキシム 0.2g ウレタン樹脂(“Hythane”3W) 52.2g ホワイトスピリット 23.2g 10%オクタン酸コバルト 0.3g 24%ナフテン酸鉛 1.4g PVC 30.0% PVC/CPVC(計算値) 0.59 固体物容量 35.0%
【0054】
【表5】
【0055】 (d)エポキシ/ウレアホルムアルデヒド コイル被覆プライマー エポキシ樹脂(“Epikote”1007) 32.3g キシレン 9.7g ブタノール 6.2g 芳香族炭化水素溶剤 9.8g エトキシプロピルアセテート 21.2g ジアセトンアルコール 1.3g 二酸化チタン 6.4g ベントナイト 0.6g 芳香族炭化水素溶剤 1.0g ジアセトンアルコール 1.4g ウレアホルムアルデヒド樹脂(“Resamine”HF131) 8.8g アンチスリップ剤(Byk 300) 0.1g PVC 20% 固体物重量 51% 固体物容量 40% 硬化45秒/350℃(PTM 220℃)
【0056】
【表6】
【0057】下記の実施例のものは実施例1の一般的な
方法で調製された。塩/組成物 実施例7(a) カンフィルホスホン酸の亜鉛塩 実施例7(b) カンフィルホスホン酸のカルシウム塩 実施例7(c) カンフィルホスホン酸のアルミニウム
【0058】実施例8(a) n−ドデシルホスホン酸
の亜鉛塩 実施例8(b) n−ドデシルホスホン酸のカルシウム
塩 実施例8(c) n−ドデシルホスホン酸のアルミニウ
ム塩
【0059】実施例9(a) ジ−2−エチルヘキシル
ホスホン酸の亜鉛塩 実施例9(b) ジ−2−エチルヘキシルホスホン酸の
カルシウム塩 実施例9(c) ジ−2−エチルヘキシルホスホン酸の
アルミニウム塩
【0060】実施例10(a)n−オクタン酸ホスフェ
ートの亜鉛塩 実施例10(b)n−オクタン酸ホスフェートのアルミ
ニウム塩 実施例10(c)n−オクタン酸ホスフェートのカルシ
ウム塩
【0061】実施例11(a)2−エチルヘキシル酸ホ
スフェートの亜鉛塩 実施例11(b)2−エチルヘキシル酸ホスフェートの
アルミニウム塩 実施例11(c)2−エチルヘキシル酸ホスフェートの
カルシウム塩
【0062】実施例12 脂肪酸アルキルポリエト
キシ酸ホスフェートのアルミニウム塩
【0063】実施例13(a)ノニル酸ホスフェートの
亜鉛塩 実施例13(b)ノニル酸ホスフェートのアルミニウム
塩 実施例13(c)ノニル酸ホスフェートのカルシウム塩
【0064】実施例14 スチレンホスホン酸の亜
鉛塩
【0065】実施例7〜14に定義した顔料を短油アル
キッドプライマー配合物中で、けがき線腐食、塗膜下の
ふくれ及び錆びテストにより、該顔料の防錆特性を試験
した。比較としてカルシウム交換シリカを使用した。 塗膜厚25〜30ミクロン;中性塩スプレー150時間
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【0068】実施例7〜14において、特記しない限
り、酸化亜鉛含有量(使用した場合)は防錆顔料組成物
全重量の37%である。
【0069】予備処理の例 実施例15 ナトリウム未含有POMを0.5、1.0、2.0、
3.0、4.0及び5.0w/w%含有する溶液(50
%w/w活性材料)を脱鉱物水中で調製した。溶融メッ
キスチールのパネル(6×4インチ)をアルカリ洗浄剤
をスプレーすることにより洗浄し、冷水ついで温水でリ
ンスした。該パネルを乾燥した。過剰のPOM溶液を各
パネルに塗布し、その過剰分はシーンスピナ(sheen sp
inner)で除去し、金属表面に均一な塗膜を残した。パ
ネルを160℃(金属のピーク温度)に加熱して、乾燥
し、約300mg/m2の塗膜を与えた。乾燥したパネルを
バーコーターを用いてクロメート含有エポキシプライマ
ーで被覆し、216℃のPMTに加熱した場合に、9μ
mの乾燥塗膜厚を与えた。ついで、パネルをPVF2
被覆し、250℃のPMTに加熱して場合に、25μm
の乾燥塗膜厚を与えた。
【0070】該パネルについて、BS3900:Part F12(198
5)(中性塩スプレー)により耐腐食性の試験を行った。
比較のために、慣用のクロメート/シリカ分散液により
同様の手法で処理された比較パネル、およびいかなる予
備処理もしない比較パネルの耐腐食性も評価した。20
00時間の塩スプレー試験の後、POM溶液で予備処理
されたパネルの耐腐食性は、慣用のクロメート/シリカ
分散液で予備処理されたパネルの耐腐食性に匹敵するも
のであり、未処理のパネルの耐腐食性よりもはるかに優
れていることが認められた。
【0071】実施例16 ヒュームドシリカ(商標名:エアロジル200)(1.6
%w/w)を含有する分散液中のナトリウム未含有PO
Mを0.5、1.0、2.0、3.0、4.0及び5.
0w/w%含有する溶液(50%w/w活性材料)を調
製した。実施例15に記載したようにしてパネルを調製
し、試験した。2000時間の塩スプレー試験の後、P
OM分散液で予備処理されたパネルの耐腐食性は、慣用
のクロメート/シリカ分散液で予備処理されたパネルの
耐腐食性に匹敵するものであり、未処理のパネルの耐腐
食性よりもはるかに優れていることが認められた。
【0072】実施例17 実施例16に記載の手法により、PTCBを1.0、
2.0、3.0、4.0、5.0および6.0w/w%
含有する溶液(50%w/w活性材料)を調製した。P
TCBの溶液で処理された全てのパネルの耐腐食性は、
PTCB1%溶液で処理したパネルを除き、慣用のクロ
メート/シリカ分散液で予備処理された比較パネルの耐
腐食性より優れ、未処理のパネルの耐腐食性より著しく
優れていることが認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス・アームストン・ホルカー イギリス国、ウースターシャー、キダーミ ンスター、ハイゲイト・クローズ 13 (72)発明者 ジョン・リチャード・コリアー イギリス国、スタフォードシャー、キャノ ック、ハンズフォード、チェイス・ハイ ツ、スタグバラ・ウェイ 69 (72)発明者 トーマス・ジェラード・ラフィー イギリス国、ウースターシャー、キダーミ ンスター、クェイル・パーク・ドライブ 9 (72)発明者 バーナード・ポール・コナーティ イギリス国、バーミンガム、セリー・オー ク、ミドル・パーク・ロード 41 (72)発明者 ロバート・ジョン・ニュートン イギリス国、ウエスト・ミッドランズ、ニ ア・スツアブリッジ、ワーズリー、シルヴ ァーデイル・ガーデンズ 27 (72)発明者 ウィリアム・ヘンダーソン ニュージーランド国、ハミルトン、ホーシ ャム・ダウンズ、アール・ディ 1

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノ置換リン酸、またはホスホン酸
    本体を1つのみ有するオルガノ置換ホスホン酸、または
    ホスホノカルボン酸の多価金属塩類を含有する防錆顔
    料。
  2. 【請求項2】 前記塩が20℃において2g/lまたは
    それ以下の水への溶解度を有する請求項1記載の顔料。
  3. 【請求項3】 前記金属がマグネシウム、カルシウム、
    ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、錫、鉛、チ
    タン、ジルコニウム、バナジウム、クロム、モリブデ
    ン、タングステン、マンガン、鉄、コバルト又は亜鉛で
    ある請求項1又は2記載の顔料。
  4. 【請求項4】 前記金属が亜鉛、カルシウム又はアルミ
    ニウムである請求項3記載の顔料。
  5. 【請求項5】 前記顔料が1〜20の炭素原子を有する
    アルキルリン酸又はホスホン酸である請求項1〜4のい
    ずれかに記載の顔料。
  6. 【請求項6】 前記金属塩が下記式を有するホスホネー
    ト化された活性オレフィンのオリゴマーを含有する、腐
    食を抑制するための請求項1〜4のいずれかに記載の顔
    料。 H[CHRCHR]n−PO32 (式中、各単位中のRの少なくとも1つはCOOMであ
    り、他のRは水素、COOM、ヒドロキシル、ホスホ
    ノ、スルホノ、スルファト、C1〜C7アルキル、C1
    7アルケニル基、又はカルボキシレート、ホスホノ、
    スルホノ、スルファト及び/又はヒドロキシで置換され
    たC1〜C7アルキル又はアルケニル基であり、各Mはホ
    スホネート化されたオリゴマーが実質的に水に不溶性で
    あるようなカチオンであり、nは1より大きい)
  7. 【請求項7】 前記nが1.2〜3の平均値を有する請
    求項6記載のオリゴマーを含有する顔料。
  8. 【請求項8】 前記ホスホネート化されたオリゴマーの
    鎖[CHRCHR]nが異なるモノマーから誘導される
    少なくとも2つの[CHRCHR]基を有し且つnの値
    が少なくとも3である請求項7記載の顔料。
  9. 【請求項9】 前記顔料が少なくとも1つの[CH2
    HCOOM]基及び少なくとも1つの[CHCOOM
    CHCOOM]基(Mは請求項6の定義と同じ)を有す
    る請求項6〜8のいずれかに記載の顔料。
  10. 【請求項10】 前記顔料が式:H(CHCO2MCH
    CO2M)nPO32(式中、Mは組成物が実質的に水
    不溶性であるようなカチオンである)のホスホネート化
    されたマレイン酸のオリゴマーを少なくとも1種含有す
    る請求項6〜9のいずれかに記載の顔料。
  11. 【請求項11】 前記顔料が溶剤未含有顔料当たり50
    重量%までのホスホノコハク酸塩;ホスホネート化され
    たマレイン酸のダイマー;場合により、該ダイマーの重
    量に比して少量のホスホネート化されたマレインの高次
    オリゴマー;および0.5〜5重量%のリン酸塩を含有
    する請求項6〜10のいずれかに記載の顔料。
  12. 【請求項12】 5%から飽和までのホスホノカルボン
    酸またはその水溶性塩を含有する水溶液と強無機酸の反
    応混合物を加熱し、そして該反応混合物から固体状のホ
    スホノカルボン酸の金属塩を分離することを特徴とする
    腐食抑制顔料の製造法。
  13. 【請求項13】 前記ホスホノカルボン酸のモル濃度が
    前記溶液の10重量%より大きい請求項12記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 前記ホスホノカルボン酸のモル濃度が
    前記溶液の20〜60重量%である請求項13記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記ホスホノカルボン酸のモル濃度が
    前記溶液の30〜55重量%である請求項14記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 前記強無機酸の金属塩がカルシウム、
    亜鉛、バリウム及びアルミニウムから選ばれるカチオ
    ン、および塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、酸化物及
    び水酸化物から選ばれるアニオンを包含する請求項12
    〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記加熱が30℃より高い温度で実施
    される請求項12〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記加熱が40〜100℃の温度で実
    施される請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 (i)乾性油、揮発性有機溶剤及び/
    又は水からなる液状ビヒクル;(ii)前記乾性油及び/
    又は前記液状ビヒクルに分散された又は分散されうる塗
    膜形成性重合体又は硬化性樹脂からなるバインダー;お
    よび(iii)前記液状ビヒクルに分散された又は分散さ
    れた、請求項1〜11のいずれかに記載の顔料を含有す
    る被覆組成物。
  20. 【請求項20】 前記顔料が有機ホスホノカルボン酸の
    実質的に水に可溶の塩を含有する請求項19記載の組成
    物。
  21. 【請求項21】 防錆顔料としてホスホノカルボン酸の
    多価金属塩を使用する方法。
  22. 【請求項22】 オルガノ置換リン酸、1つのみのホス
    ホノ基を有するオルガノ置換ホスホン酸、またはホスホ
    ノカルボン酸を含有する水溶液、またはそれらのコロイ
    ド状シリカとの分散液を表面に塗布し、被覆された表面
    を乾燥することにより該表面上に、請求項1〜11のい
    ずれかに記載の防錆又は接着促進顔料のプライマー被覆
    を付着させた、有機仕上塗料の塗布のための金属表面を
    調製する方法。
  23. 【請求項23】 前記金属表面が鉄、アルミニウム、錫
    又は亜鉛、あるいそれらの1種又はそれ以上からなる合
    金である請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記溶液又は分散液の乾燥後、前記表
    面が付加的に有機材料で被覆される請求項22又は23
    記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記有機材料が熱硬化性有機樹脂であ
    り、次いで硬化される請求項24記載の方法。
JP6161392A 1993-07-13 1994-07-13 防錆顔料 Pending JPH07207182A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB939314407A GB9314407D0 (en) 1993-07-13 1993-07-13 Anticorrosive pigments
GB9314407.9 1993-07-13
GB939326441A GB9326441D0 (en) 1993-12-24 1993-12-24 Anticorrosive pigments
GB9326441.4 1993-12-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07207182A true JPH07207182A (ja) 1995-08-08

Family

ID=26303233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6161392A Pending JPH07207182A (ja) 1993-07-13 1994-07-13 防錆顔料

Country Status (15)

Country Link
EP (1) EP0634460A2 (ja)
JP (1) JPH07207182A (ja)
CN (1) CN1103651A (ja)
AU (1) AU6744494A (ja)
BR (1) BR9402698A (ja)
CA (1) CA2127959A1 (ja)
CZ (1) CZ169794A3 (ja)
FI (1) FI943340A (ja)
GB (1) GB2279953B (ja)
HK (1) HK1005777A1 (ja)
HU (1) HUT69044A (ja)
NO (1) NO942626L (ja)
NZ (1) NZ260993A (ja)
PL (1) PL304271A1 (ja)
SK (1) SK85394A3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004083771A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属保護被膜形成用組成物

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2734275B1 (fr) * 1995-05-17 1997-07-11 Lafarge Nouveaux Materiaux Compositions de revetement anticorrosion en phase aqueuse et leur utilisation a la protection d'elements metalliques
ATE280202T1 (de) * 1995-08-25 2004-11-15 Grace Gmbh Antikorrosive pigmente und diese enthaltende zusammensetzungen
US7235142B2 (en) 2002-01-04 2007-06-26 University Of Dayton Non-toxic corrosion-protection rinses and seals based on cobalt
US7294211B2 (en) 2002-01-04 2007-11-13 University Of Dayton Non-toxic corrosion-protection conversion coats based on cobalt
EP1472319A1 (en) 2002-01-04 2004-11-03 University Of Dayton Non-toxic corrosion protection pigments based on cobalt
US20040011252A1 (en) 2003-01-13 2004-01-22 Sturgill Jeffrey A. Non-toxic corrosion-protection pigments based on manganese
EP2505690A1 (de) * 2011-03-28 2012-10-03 Straetmans high TAC GmbH Polymerer Korrosionsinhibitor für metallischen Oberflächen und deren Herstellung
CN103013269B (zh) * 2012-12-12 2015-12-09 铜陵三佳变压器有限责任公司 一种抗湿性变压器用环氧树脂漆
CN103396703B (zh) * 2013-08-22 2014-08-20 吴江市冰心文教用品有限公司 一种防腐颜料
US9074162B1 (en) 2014-02-07 2015-07-07 Ecolab Usa Inc. Detergent compositions comprising vinylidene diphosphonic acid polymers
CN103924228B (zh) * 2014-04-22 2017-08-11 祝军 耐腐蚀性优异的金属材料
EP3314038B1 (en) * 2015-05-28 2021-12-29 Ecolab Usa Inc. Purine-based corrosion inhibitors
ES2949192T3 (es) 2015-05-28 2023-09-26 Ecolab Usa Inc Inhibidores de la corrosión de bencimidazol sustituido en 2
CN107667094B (zh) 2015-05-28 2022-06-14 艺康美国股份有限公司 作为腐蚀抑制剂的水溶性吡唑衍生物
WO2016191667A2 (en) 2015-05-28 2016-12-01 Ecolab Usa Inc. Novel corrosion inhibitors
CZ307644B6 (cs) * 2017-05-04 2019-01-30 TESORO Spin off, s.r.o. Antikorozní a ochranný prostředek na bázi sloučenin trojmocného titanu a způsob jeho přípravy
ES2958522T3 (es) * 2019-09-18 2024-02-09 Novelis Inc Recubrimientos de superficies metálicas para mejorar la capacidad de adherencia y métodos para preparar los mismos
CN115820003A (zh) * 2022-12-13 2023-03-21 广东中湛融合科技研究有限公司 一种金属颜料防腐层的制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2121419B (en) 1982-06-01 1985-07-31 Int Paint Plc Anti-corrosive paint
GB2160527B (en) * 1984-05-25 1988-02-17 Kao Corp Metal salts of phoshate monoesters
ES535240A0 (es) * 1984-08-17 1985-06-16 Colores Hispania Procedimiento para la preparacion de un pigmento anticorrosivo
GB8507048D0 (en) 1985-03-19 1985-04-24 Int Paint Plc Paint
US4966630A (en) 1989-03-29 1990-10-30 Tayca Corporation Anticorrosive pigment composition and an anticorrosive coating composition containing the same
DE3930687A1 (de) * 1989-09-14 1991-04-11 Byk Chemie Gmbh Phosphorsaeureester, verfahren zu deren herstellung und deren verwendung als dispergiermittel
AU667295B2 (en) 1990-12-18 1996-03-21 Albright & Wilson Uk Limited Water treatment agent
GB9101468D0 (en) 1991-01-23 1991-03-06 Ciba Geigy Coating compositions
WO2009095033A1 (en) 2008-01-31 2009-08-06 Agirx Limited Vaccine compositons

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004083771A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属保護被膜形成用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0634460A3 (ja) 1995-02-22
GB9414175D0 (en) 1994-08-31
AU6744494A (en) 1995-01-27
GB2279953A (en) 1995-01-18
FI943340A (fi) 1995-01-14
HK1005777A1 (en) 1999-01-22
HUT69044A (en) 1995-08-28
NZ260993A (en) 1996-08-27
CN1103651A (zh) 1995-06-14
PL304271A1 (en) 1995-01-23
CZ169794A3 (en) 1995-01-18
GB2279953B (en) 1998-05-06
NO942626D0 (no) 1994-07-13
SK85394A3 (en) 1995-04-12
BR9402698A (pt) 1996-04-30
EP0634460A2 (en) 1995-01-18
FI943340A0 (fi) 1994-07-13
CA2127959A1 (en) 1995-01-14
NO942626L (no) 1995-01-16
HU9402088D0 (en) 1994-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07207182A (ja) 防錆顔料
JP2565862B2 (ja) 複素環式腐食防止剤
JP2547316B2 (ja) 複素環式腐蝕防止剤
CA2587714C (en) Anticorrosive coating compositions
CA2589980C (en) Quaternary ammonium salts as a conversion coating or as anticorrosive additive in paints
US7828884B2 (en) Environmentally pollution-free anti-corrosion pigment composition
WO2004065497A2 (en) Corrosion resistant coatings containing rare earth compounds
KR100499215B1 (ko) 내식성안료및이안료가배합된조성물
WO2006076457A1 (en) Stable, non-chrome, thin-film organic passivates
EP1229087A1 (en) Acidic, water-thinnable anti-rust coating
US5226956A (en) Surface coating compositions
JP2795710B2 (ja) 防錆剤組成物
GB2228489A (en) Anticorrosive pigments
US3574566A (en) Nitrogen- and phosphorus-containing composition suitable for application to metal surfaces
JPH04359973A (ja) 防錆顔料組成物
JP4230984B2 (ja) 防錆塗料組成物
JPH04275256A (ja) 化合物、製造法及び用途
NO167870B (no) Antikorrosive beleggspreparater.
JPH1149977A (ja) 防錆顔料組成物およびこれを含有する防錆塗料
JPH02151664A (ja) 防錆顔料組成物
JPH02151665A (ja) 防錆顔料組成物
KR950018313A (ko) 내식성 안료