JPH07203886A - 焦げ目つき麺類の製造方法 - Google Patents

焦げ目つき麺類の製造方法

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JPH07203886A
JPH07203886A JP6019832A JP1983294A JPH07203886A JP H07203886 A JPH07203886 A JP H07203886A JP 6019832 A JP6019832 A JP 6019832A JP 1983294 A JP1983294 A JP 1983294A JP H07203886 A JPH07203886 A JP H07203886A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 α化した麺類を閉鎖可能な耐熱性容器に充填
した後、耐熱性容器を閉鎖し耐熱性容器の表面を加熱焼
成してα化した麺類に焦げ目をつけて焦げ目つき麺類を
製造する方法、更にそれを冷凍して焦げ目つき冷凍麺類
を製造する方法。 【効果】 本発明の方法による場合は、麺の表面にカリ
カリとして歯ざわりが良く且つ香ばしい焦げ目が付さ
れ、それと同時に麺の内部がふっくらとしていて食感が
良好であり、しかもほぐれ易くて包装用の容器や袋に充
填し易く且つ食べ易い、高品質の焦げ目つき麺類を簡単
な操作で円滑に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焦げ目つき麺類およびそ
の製造方法に関する。より詳細には、麺の表面にパリパ
リとした香ばしい焦げ目が付与されていると同時に麺の
内部がふっくらとしていて良好な食感を有し、しかもほ
ぐれ易くて包装用の容器や袋に充填し易く、且つ食べ易
い焦げ目つき麺類、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】茹で麺や蒸し麺の表面に焦げ目をつけた
麺類が販売されており、焦げ目による独特の香ばしい風
味とパリパリとした食感が好まれ、あんかけ麺として食
したり、または麺類に予め味付けがなされている場合は
そのままで食されたりしている。
【0003】焦げ目つき麺類の製造法に関しては従来か
ら色々の出願がなされており(特開昭50−88258
号公報、特開昭61−224952号公報、特開昭61
−227751号公報等)、これらの従来技術では、茹
でたり蒸したりした麺類をフライパンなどの開放式の耐
熱性容器に入れて焼いて焦げ目をつける方法が一般に採
用されている。しかしながら、そのような従来法による
場合は、麺類の表面に焦げ目が付されると同時に、焦げ
目をつけた麺線同士が互いに付着しており、包装が行い
にくかったり、箸でほぐれず食べにくいという欠点があ
る。その上、焦げ目をつける際に麺類の内部から水分が
失われて、麺類全体が硬くなり、その食感が低下すると
いう欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、焦げ
目をつけた後でも麺線同士の付着が少なくてほぐれ易
く、しかも焦げ目によるパリパリとした良好な歯ざわり
と香ばしさを有すると同時に、硬くなくふっくらとして
いて良好な食感を有する焦げ目つき麺類およびその製造
方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは色々検討を重ねてきた。その結果、茹でた
り蒸したりしてα化した麺類に焦げ目をつけるに当たっ
て、フライパンなどの開放式の耐熱性容器を用いる従来
法に代えて、閉鎖可能な耐熱性容器を使用すると、麺の
表面にパリパリとした良好な風味の焦げ目が付与される
と同時に、麺線同士の付着が少なくてほぐれ易く、しか
も麺自体はふっくらとして硬くならず、食感、風味、取
り扱い性に優れ、極めて食べ易い焦げ目つき麺類が得ら
れることを見出して本発明を完成した。さらに本発明者
らは、上記のようにして製造した焦げ目つき麺類は冷凍
してもそのような優れた特性が損なわれず、長期保存が
可能な焦げ目つき冷凍麺類にすることもできることを見
出した。
【0006】したがって、本発明は、α化した麺類を閉
鎖可能な耐熱性容器に充填した後、耐熱性容器を閉鎖し
耐熱性容器の表面を加熱焼成してα化した麺類に焦げ目
をつけることを特徴とする焦げ目つき麺類の製造方法で
ある。更に、本発明は、上記の方法により得られた焦げ
目つき麺類を冷凍して焦げ目つき冷凍麺類を製造する方
法である。そして本発明は、上記のようにして製造され
た焦げ目つき麺類および焦げ目つき冷凍麺類を包含す
る。
【0007】ここで、本発明における麺類とは、炒めた
り焼いたりして食され得る麺類であればいずれでもよく
特に制限されないが、その代表例としては中華麺類(特
に焼そば)、うどん、スパゲティなどを挙げることがで
きる。また本発明では、焦げ目をつける「α化した麺
類」として、生麺、乾麺、半乾燥麺等の麺類を水の存在
下に加熱してα化した麺類を使用する。その際のα化
は、茹で処理、蒸した後の茹で処理、または蒸し処理の
みによって行うことができる。α化の程度は特に限定さ
れず、麺類の種類や太さなどの個々の状況に応じてて適
宜選択変更することができるが、通常、α化度を約50
〜90%の範囲にしておくのが、食感や風味等の点で好
ましい。
【0008】また、耐熱性容器への充填をむらなく行う
ことができる点、加熱焼成後に麺類のほぐれが良好にな
る点、耐熱性容器壁への付着や焦げつきを防止できる点
などから、耐熱性容器に充填する前または充填時にα化
した麺類に食用油脂を混ぜたり付着させておくのが好ま
しい。その際の食用油脂としては、サラダ油、てんぷら
油、ごま油、マーガリン、牛脂、豚脂、バター或いはこ
れらの混合物などの動植物油脂を使用することができ、
麺類の種類に応じて適宜選択するのがよい。常温で液状
の植物油を使用した場合は、α化した麺類への混合が容
易であり、耐熱性容器への充填の際に麺類が固まらず取
り扱い性が良好になる。食用油脂の使用量はα化した麺
類の重量に基づいて約3〜15重量%程度とするのが好
ましい。 また必要に応じて、調味料などを使用してα化した麺類
に予め味をつけておいてもよく、場合によってはα化し
た麺類と共に野菜類や肉、魚介類などの具を混ぜておい
てもよい。
【0009】そして、本発明ではα化した麺類を閉鎖可
能な耐熱性容器に充填し、該容器を閉鎖した後に容器外
壁を加熱焼成してα化した麺類の表面に焦げ目をつけ
る。本発明では閉鎖可能な耐熱性容器を使用することに
よって、加熱焼成された容器壁が麺類の表面を焼成して
焦げ目をつける働きをすると同時に、麺類から発生した
水分(蒸気)が外部に逃げず容器内に充満するので、麺
が硬くならずふっくらとした食感が保たれ、しかもその
蒸気によって麺線同士の付着が防止されてほぐれ易い焦
げ目つき麺類が得られる。
【0010】上記の点から、耐熱性容器としては、外部
に蒸気の逃げない完全またはほぼ完全に密閉し得るもの
を使用するのが好ましいが、場合によっては容器内が過
飽和状態になるのを防止するために蒸気を多少逃がすこ
とのできる適当なスリットや孔を有していてもよい。耐
熱性容器は、麺類の表面に焦げ目をつけるのに十分な温
度、一般に約150〜300℃、好ましくは約200〜
250℃にまで加熱しても耐えることのできる耐熱性の
材質から形成するのがよく、金属、耐熱ガラス等のセラ
ミック等が挙げられるが、特にアルミニウム、鉄、銅な
どからなる金属製容器が好ましい。特に、アルミニウム
製の容器は軽量で且つ熱伝導性が良いため、焦げ目をつ
けるための焼成作業を楽に行うことができしかも均一な
焦げ目を麺類の表面につけることができるので好まし
い。
【0011】耐熱性容器の形状は特に制限されず、広い
または比較的広い焼成面を有するように設計されている
ものであればいずれでもよい。限定されるものではない
が、耐熱性容器の具体例としては、図1の(a)および
(b)に示すような本体1と蓋2からなる円盤状(楕円
盤状)ものや偏平な立方形状のもの、図1の(c)およ
び(d)に示すような2つの割形部分3と3’が合わさ
った円盤状(楕円盤状)のもの、偏平な立方形状のも
の、図1の(e)および(f)に示すような2つの割形
部分3と3’が合わさったラグビーボール状のものや球
状のものなどを挙げることができる。その場合に、図1
の(d)〜(f)に示すように、耐熱性容器の中央部分
が径がその上下面よりも大きく外方に膨らんだ形状の耐
熱性容器では、加熱焼成後に2つの割形部分3および
3’をその接合面で開いて焦げ目をつけた麺類を容器外
に取り出す際に、取り出し口の方が広くなっていること
によって麺類が容器内に残留せずに外部に円滑に排出さ
れるので、取り出し操作が容易になる。
【0012】また、図1の(a)〜(f)に示すような
耐熱性容器において、本体1と蓋2の接合面、または2
つの割形部分3,3’の接合面の面積を少なくしておく
(例えば線接触状態にしておく)と、耐熱性容器内にα
化した麺類を充填して容器を閉鎖した際に該接合面での
麺類の噛みこみを少なくすることができ好ましい。ま
た、図1の(a)〜(f)に示すような耐熱性容器で
は、本体1と蓋2、または割形部分3と3’とが麺類へ
の焦げ目つけ工程中に互いにはずれたり移動したりしな
いように設計しておくことが必要である。例えば、図1
の(a)および(b)に示すような耐熱性容器の場合
は、蓋2を本体1にスライド式に開閉可能に取り付けて
おくと蓋2の外れなどを防止することができ、また図1
の(c)〜(f)に示すような耐熱性容器の場合は、2
つの割形部分3、3’を固定する適当な手段を耐熱性容
器に設けておくとよい。
【0013】耐熱性容器の外壁を加熱して焼成を行って
麺類に焦げ目をつけるに当たっては、耐熱性容器の上側
の外壁面のみを加熱しても、下側の外壁面のみを加熱し
ても、上側と下側の両方の外壁面を加熱しても、または
全部の外壁面を加熱してもよく、それぞれに応じて加熱
壁に相当する部分に焦げ目を有する焦げ目つき麺類を得
ることができる。そして、例えば耐熱性容器の上側と下
側の両方の外壁面を加熱する場合、および全部の外壁面
を加熱する場合は、それらの外壁面を同時に加熱しても
逐次に加熱してもよい。焦げ目つけに際しては、耐熱性
容器内で麺類が静置された状態になるようにして加熱焼
成を行っても、ある程度加熱が行われたら耐熱性容器を
ひっくり返して加熱焼成を行っても、または耐熱性容器
を例えば振動、揺動、転動させて耐熱性容器内の麺類を
緩く動かしながら加熱焼成を行ってもよい。
【0014】例えば、図1の(a)〜(d)に示すよう
な偏平な耐熱性容器を使用して、焼成中に耐熱性容器内
で麺類が動かないようにしながら、その上面および下面
の少なくとも一方を加熱焼成すると、その上面および下
面の少なくとも一方に焦げ目のついたほぼ偏平にゆるく
まとまった焦げ目つき麺塊が得られる。また、例えば図
1の(e)〜(f)に示すようなラグビーボール状また
は球状の耐熱性容器を使用して、耐熱性容器内の麺類が
動かないようにしながら耐熱性容器の全面から加熱焼成
すると、全面に焦げ目のついた麺類が得られる。更に、
例えば図1の(e)〜(f)に示す容器を使用して容器
を低速で回転して容器内の麺類を撹拌しながらその全面
から加熱焼成すると、ゆるくまとまった麺塊の表面だけ
でなく、塊の内側の麺類の表面にも焦げ目のついた麺類
が得られる。
【0015】耐熱性容器の大きさは、α化麺類の耐熱性
容器に対する充填のし易さや取り出し易さ、焦げ目つけ
操作時の作用性、麺の表面に均一な焦げ目をつけること
ができると同時にその内部をふっくらと仕上げることが
できる点、焦げ目をつけた麺類の包装のし易さ、更に冷
凍する場合は冷凍のし易さ、冷凍した焦げ目つき麺類の
解凍のし易さ、食べ易さなどの点から、1食分または2
〜5食分のα化麺類が充填できる大きさとしておくのが
好ましく、一般に内容積が約150〜1500cc、特
に約180〜900ccの耐熱性容器を使用するのが好
ましい。また限定されるものではないが、例えば図1の
(a)〜(f)に示したような耐熱性容器を使用する場
合は、図1に示した耐熱性容器の直径または一辺の長さ
1と厚さL2との比(L1/L2)を約1〜10になるよ
うにしておくのが、麺類の上面および/または下面、あ
るいは全面に焦げ目を均一につけることができ好まし
い。
【0016】耐熱性容器へのα化した麺類の充填量は、
耐熱性容器の内容積180cc当たり80〜200gに
なるようにするのが好ましく、110〜180gがより
好ましい。α化した麺類の充填量が80g未満である
と、加熱焼成時に容器内が蒸した状態になりにくく、麺
類の表面には焦げ目はつくものの麺の内部がふっくらと
仕上がらず硬い不良な食感になる。一方、耐熱性容器へ
のα化した麺類の充填量が180gを超えると、焦げ目
をつけた部分における麺線同士の付着が強くなってほぐ
れにくくなり、特に200gを超すと耐熱性容器内の麺
塊全体が硬くなってふっくらとせず食感が低下するか、
または蒸気が過度になってベタついた食感となる。
【0017】加熱焼成条件としては、α化した麺類と接
触する耐熱性容器壁の表面温度が約150〜300℃、
好ましくは200〜250℃になるような温度を採用し
て、約1〜6分間行うのがよい。その際の加熱方法とし
ては、ガスバーナー、電気ヒーター、遠赤外線ヒーター
などを用いて耐熱性容器の外部から加熱して容器壁を焼
成温度にする方法、耐熱性容器の壁内にヒーターを組み
込んでおいて直接容器壁を加熱する方法などを採用する
ことができる。またその際に、耐熱性容器の上面と下面
を同時に加熱しても、耐熱性容器の全面を一度に加熱し
ても、耐熱性容器の上面および下面の一方を加熱した後
残りの面を加熱する逐次方式を採用しても、耐熱性容器
の上面およと下面の一方のみを加熱するようにしてもよ
い。
【0018】上記によって表面に焦げ目のついて麺類が
得られるが、焦げ目をつけた麺類は耐熱性容器から取り
出して、そのまま、または適当な量に分けて、一食分ま
たは複数食分づつを包装して流通販売することができ
る。また、上記により得られた焦げ目つき麺類は、包装
する前または包装後に冷凍して焦げ目つき冷凍麺類とし
て流通販売してもよい。冷凍する場合は、α化した麺類
に対して従来採用されている冷凍方法および冷凍装置の
いずれもが使用できる。焦げ目つき冷凍麺類では、速や
かに内部まで冷凍し易く且つ食べる際の加熱解凍が容易
である点から、厚さを約3cm以下にして冷凍するのが
望ましく、冷凍温度は−18℃以下とするのが好まし
い。そして、上記により得られた本発明の焦げ目つき麺
類は、焦げ目つき麺類のみを或いは必要に応じてあんか
け用の材料を別添のかたちで添えて、または該材料など
を直接その上に載せたり、混ぜたりして流通販売する。
以下に実施例等により本発明を具体的に説明するが、本
発明はそれにより限定されない。
【0019】
【実施例】
《実施例 1》 (1) 準強力粉100部(重量部)にかんすい(粉
末)0.5部および水36部を加えて脱気混合した後、
圧延して厚さ1mmの麺帯にした。この麺帯を#14番
の切り刃で切って生麺を得た。この生麺を10分間蒸し
あげて蒸し麺をつくった。水洗いした後、蒸し麺100
g当たりサラダ油12gを軽くまぶし、更に醤油味の調
味液3gをまぶして味付けした。 (2) 上記(1)で得た味付け蒸し麺160gを、内
容積が約180ccの図1の(d)に示すアルミニウム
製の密封式の容器(L1=100mm、L2=20mm、
3=110mm)に充填した後、該容器を閉鎖して、
これを上下加熱式のガスグリルに入れて容器の上下両面
から温度200〜230℃で約2分間焼成して、焦げ目
つき焼きそばを製造した。得られた焦げ目つき焼きそば
を下記の表1に示す評価基準にしたがって5名のパネラ
ーに評価してもらってその平均値を採ったところ、下記
の表2に示す結果を得た。
【0020】《比較例 1》実施例1の(1)と同様に
して製造した味付け蒸し麺160gを、実施例1の
(2)で使用したのと同じ板厚を有する図2に示すよう
なアルミニウム製の開放式容器(底面直径100mm、
上部直径115mm、深さ直径40mm)に20mmの
厚さに充填した後、ガスの炎の温度を実施例1と同じに
調節したガスバーナーに載せて底面より2分間焼成して
片面に焦げ目のある焦げ目つき焼きそばを製造した。得
られた焦げ目つき焼きそばを下記の表1に示す評価基準
にしたがって5名のパネラーに評価してもらってその平
均値を採ったところ、下記の表2に示す結果を得た。
【0021】
【表1】 焦げ目つき麺類の品質の評価基準 外 観 : 3・・適度な焦げ目が表面に均一についており、外観極めて良好 2・・焦げ目がほぼ表面にほぼ均一についており、外観ほぼ良好 1・・焦げ目が不足しているか、または過度に焦げており、外観不良 ほぐれ易さ : 3・・麺線同士の付着がなく箸で簡単にほぐれ、極めて食べ易い 2・・多少麺線同士の付着があるが、箸でほぐすことができる 1・・麺線同士の付着が強く、箸で簡単にほぐれず、食べにくい 食 感 : 3・・麺の表面が焦げ目によりカリカリとしていて香ばしく、しかも内部が ふっくらとしており、食感が極めて良好 2・・麺の表面が焦げ目によりカリカリとしていて香ばしく、しかも内部が ほぼふっくらとしていて、食感がほぼ良好 1・・焦げ具合が不足してカリカリした食感と香ばしさが不足しているかま たは焦げが大きく苦みがあり、また麺の内部が硬くふっくらとしてい ないかベタついており、食感が不良
【0022】
【表2】 外 観 ほぐれ易さ 食 感 実施例1 2.6 2.6 2.8 比較例1 1.8 1.8 1.21) 1) 麺の内部が硬くてふっくらとしておらず食感が不良
【0023】上記表2の結果から、閉鎖可能なアルミニ
ウム製容器を使用している実施例1の場合は、麺の表面
に焦げ目が均一に良好につけられると同時に麺線同士の
付着がなくてほぐれ易く、しかも麺の内部はふっくらと
して食感の良好な焦げ目つき焼きそばが得られること、
それに対して開放式のアルミニウム製容器を使用してい
る比較例1の場合は麺線の付着が生じていて麺がほぐれ
にくく、しかも麺全体が硬くなって食感が劣ったものに
なることがわかる。
【0024】《実施例 2》味付け蒸し麺のアルミニウ
ム製容器への充填量を下記の表3に示すようにした以外
は実施例1と同様にして焦げ目つき焼きそばを製造し
た。得られた焦げ目つき焼きそばの品質を上記の表1に
示した評価基準にしたがって5名のパネラーにより評価
してもらって平均値を採ったところ、下記の表3に示す
とおりの結果であった。
【0025】
【表3】 アルミニウム製容器への味付け蒸し麺の充填量 70g 80g 110g 150g 180g 200g 210g (容器100cc当り) (39g) (44g) (61g) (83g) (100g) (111g) (117g) 外 観 1.4 1.6 2.2 2.6 2.8 2.4 2.0 ほぐれ易さ 1.6 2.4 2.8 2.6 2.0 1.0 1.0 食 感 1.01) 1.2 2.2 2.8 2.0 1.2 1.22) 1) 内部が硬くふっくらとしておらず、食感が不良 2) 内部がベタついており、食感が不良
【0026】《実施例 3》 (1) 準強力粉100部に、食塩4部および水36部
を加えて脱気混合した後、圧延して厚さ2.5mmの麺
帯にした。この麺帯を#12番の切り刃で切って生麺を
得た。この生麺を沸騰水中で12分間茹であげて茹で麺
をつくった。これを水洗いした後、茹で麺100g当た
りサラダ油5gを軽くまぶし、ついで醤油味の調味液5
gをまぶして味付けした。 (2) 上記(1)で得た味付け茹で麺180gを、図
1の(c)に示したアルミニウム製の容器(容器の内容
積200cc;L1=100mm、L2=20mm)に充
填した後、これをガスバーナーに載せて片面を約2分間
焼成した後、容器をひっくり返してもう一方の面を同様
にして約2分間焼成して上面と下面に焦げ目を有する焦
げ目つき焼きうどんを製造した。 (3) 上記(2)で得られた焦げ目つき焼きうどんの
品質を上記の表1に示した評価基準にしたがって5名の
パネラーにより評価してもらって平均値を採ったとこ
ろ、外観は2.6点、ほぐれ具合は2.2点、そして食
感は2.0点であり、焦げ目の状態、ほぐれ具合および
食感のいずれもが良好であった。
【0027】《実施例 4》市販の乾麺スパゲティ(太
さ1.8mm)を沸騰水中に入れて10分間茹であげ、
水切り後、茹で麺100g当たりバター8gを加えてよ
く混ぜた。これを実施例1で使用したのと同じ容器に1
50g充填した後、容器を閉鎖して実施例1の(2)と
同様にしてガスグリルを使用して、その両面を約2.5
分間焼成して両面に焦げ目のついた焼きスパゲティを得
た。得られた焦げ目つき焼きスパゲティの品質を上記の
表1に示した評価基準にしたがって5名のパネラーによ
り評価してもらって平均値を採ったところ、外観は2.
4点、ほぐれ具合は2.8点、そして食感は2.4点で
あり、焦げ目の状態、ほぐれ具合および食感のいずれも
が良好であった。
【0028】《実施例 5》 (1) 準強力粉100部にかんすい(粉末)0.3部
および水34部を加えて脱気混合した後、圧延して厚さ
0.7mmの麺帯にした。この麺帯を#22番の切り刃
で切って生麺を得た。この生麺を10分間蒸しあげた後
沸騰水中で1分間茹であげてα化した麺をつくった。水
洗い後、α化した麺100g当たりサラダ油12gを軽
くまぶし、次いでソース味の調味液5gをまぶして味付
けした。 (2) 上記(1)で得た味付け蒸し麺150gを、実
施例1で使用したのと同じ容器に充填した後、容器を閉
鎖して、これを実施例1で使用したのと同じガスグリル
に入れて容器の上下両面から約2分間焼成して両面に焦
げ目をつけた。次いで、焦げ目つきの麺を容器から取り
出した後、プラスチック製のトレーに入れて−32℃に
急速冷凍して焦げ目つき冷凍焼きそばを製造した。これ
を−18℃で12カ月間保存した後、冷凍庫から取り出
して電子レンジ(出力1300kw)で1分間加熱して
解凍したものに、別に用意しておいて肉と野菜を炒めた
ものをかけて食したところ、箸で容易にほぐれて食べ易
く、しかも焦げ目によるカリカリとして香ばしい風味と
ふっくらとした食感を有しており、風味および食感とも
極めて良好であった。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法による場合は、麺の表面に
カリカリとして歯ざわりが良く且つ香ばしい焦げ目が付
され、それと同時に麺の内部がふっくらとしていて食感
が良好であり、しかもほぐれ易くて包装用の容器や袋に
充填し易く且つ食べ易い、高品質の焦げ目つき麺類を簡
単な操作で円滑に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦げ目つき麺類の製造に使用し得る閉
鎖式の耐熱性容器の具体例を概略的に示した図である。
【図2】従来の焦げ目つき麺類の製造に使用されていた
耐熱性容器の例を示した図である。
【符号の説明】
1 本体 2 蓋 3 耐熱性容器の割形部分 3’耐熱性容器の割形部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α化した麺類を閉鎖可能な耐熱性容器に
    充填した後、耐熱性容器を閉鎖し耐熱性容器の表面を加
    熱焼成してα化した麺類に焦げ目をつけることを特徴と
    する焦げ目つき麺類の製造方法。
  2. 【請求項2】 耐熱性容器の内容積100cc当たりα
    化した麺類を45〜110gの割合で充填する請求項1
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の方法により得られた
    焦げ目つき麺類をさらに冷凍することを特徴とする焦げ
    目つき冷凍麺類の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの方法により得
    られた焦げ目つき麺類または焦げ目つき冷凍麺類。
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WO2006046326A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 Acecook Co., Ltd. 即席焼きそばの製造方法
WO2006054372A1 (ja) * 2004-11-17 2006-05-26 Acecook Co., Ltd. 即席焼きそばの製造方法

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JPS61224952A (ja) * 1985-03-28 1986-10-06 Hoxan Corp 凍結焼きそばの製造方法

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