JPH0719893Y2 - 車両用灰皿装置 - Google Patents

車両用灰皿装置

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JPH0719893Y2
JPH0719893Y2 JP1988164033U JP16403388U JPH0719893Y2 JP H0719893 Y2 JPH0719893 Y2 JP H0719893Y2 JP 1988164033 U JP1988164033 U JP 1988164033U JP 16403388 U JP16403388 U JP 16403388U JP H0719893 Y2 JPH0719893 Y2 JP H0719893Y2
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JP
Japan
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inner box
outer case
ashtray
torsion spring
arm portion
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JP1988164033U
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JPH0284736U (ja
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博文 栗本
幸範 岡田
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Kojima Industries Corp
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Kojima Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用灰皿装置に関し、とくにアウタケース
内に、灰皿を構成するインナボックスを上方へ脱着可能
に嵌合させた車両用灰皿装置の構造に関する。
[従来の技術] 車両用灰皿装置において、アウタケースと灰皿を構成す
るインナボックスとを別体に構成して、インナボックス
をアウタケース内に嵌合保持させ、灰皿内が吸殻等で一
杯になった時等にインナボックスのみをアウタケースか
ら上方に取り出せるようにした灰皿装置が従来から知ら
れている。このような灰皿装置においては、極力手を汚
すことなく簡単にインナボックスを取り出せることが望
ましい。
この種の灰皿装置として、特開昭61-50842号公報に、第
9図および第10図に示すように、インナボックス1をア
ウタケース2に対して上方に押し上げる押し出しばね3
と、インナボックス1の上方への移動を規制する係止手
段4と、該係止手段4の作動を制御可能な大きく湾曲し
たアウタケースの上蓋部5とを備えた灰皿構造が開示さ
れている。第9図は、インナボックス1をアウタケース
2に対して押し上げた(以下ポップアップともいう)状
態を示している。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記特開昭61-50842号公報開示の如き従
来の車両用灰皿装置においては、インナボックス1のポ
ップアップ用押し出しばねとして、アウタケース2の内
底面に固定されインナボックス1の底面が当接する腕3
a、3aを有する板ばね3が用いられているが、インナボ
ックス1を取り出すためにインナボックス1をポップア
ップさせるとき、第10図のような形状の板ばね3では、
ポップアップのためのストロークを大きくとることが困
難であるという問題がある。つまり、ストロークを大き
くとるためには、板ばね3の腕3aの長さを大きくする必
要があるが、狭いスペース内にそのような大きな板ばね
を取付けることは困難である。インナボックスをアウタ
ケースから取り出し易くするには、インナボックスを3c
m程度ポップアップさせることが望ましいが、上記板ば
ね3の構造では困難である。
また、板ばね3は、インナボックス1がアウタケース2
の中に灰皿使用状態の位置まで押し込まれているときに
は、略平板形状になるまでその両腕3aが開かれるので、
くり返し使用中に、ばねのへたりが生じやすいという問
題もある。
本考案は、インナボックスのポップアップ用ストローク
を大きくとることができ、かつばねのへたりを防止する
ことができる車両用灰皿装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案の車両用灰皿装置は、アウタケー
ス内に、灰皿を構成するインナボックスを上方へ脱着可
能に嵌合させ、アウタケースとインナボックスとの間
に、インナボックスを上方に付勢する付勢手段を設け、
アウタケース側に、アウタケースに対するインナボック
スの上方への動きをロックするロック手段を設けた車両
用灰皿装置において、前記付勢手段を、アウタケース側
からインナボックス底面に向って延び前記インナボック
スの底面と接触可能な腕部を有し該腕部の両側に捩り方
向に大きく弾性変形可能なコイル部を有するトーション
スプリングから構成し、前記ロック手段を、前記インナ
ボックスの幅方向ほぼ中央に配置したものから成る。
[作用] このような車両用灰皿装置においては、トーションスプ
リングのコイル部の弾性変形により腕部が回動されるこ
とにより、インナボックスが底面側から押し上げられポ
ップアップされる。アウタケース側からインナボックス
底面に向って延びるトーションスプリングの腕部は、捩
り方向に大きく弾性変形するコイル部によって回動され
るので、腕部の回動角度はコイル部の弾性変形量に応じ
た大きいものとなり、ポップアップ用ストロークを大き
く設定することが可能となる。
また、トーションスプリングの腕部の回動量は、腕部の
両側に位置する2つのコイル部の弾性変形によって十分
吸収されるので、トーションスプリング自体にへたりは
生じなく、腕部による付勢力は長期にわたって安定した
ものとなる。
[実施例] 以下に、本考案の望ましい実施例を、図面を参照して説
明する。
第1図ないし第4図は、本考案の一実施例に係る車両用
灰皿装置を示している。図において、11は灰皿部を開閉
可能な灰皿のドア、12は灰皿のアウタケース、13は灰皿
を構成するインナボックスを示しており、インナボック
ス13はアウタケース12内に上方へ脱着可能に嵌合されて
いる。
アウタケース12の背面側には、ケース14が取り付けられ
ており、ケース14は、爪部14a、14bを介してアウタケー
ス12に固定されている。このケース14下部両側には、第
3図に示すような互に対向配置された軸部15が設けられ
ており、両軸部15、15間に大きく開けられている。この
軸部15に、本実施例では、トーションスプリング16が装
着されている。トーションスプリング16は、インナボッ
クス13の底面13aと接触可能な腕部17を有している。ト
ーションスプリング16は、腕部17の両側に位置し捩り可
能に大きく弾性変形するコイル部18を有している。トー
ションスプリング16の装着は、第3図の矢印で示すよう
に行われ、トーションスプリング16の腕部17の両側に位
置するコイル部18、18を互に近接する方向に変位させて
両軸部15、15間に挿入し、挿入後に解放することによっ
てスプリング16自身のばね力によりコイル部18、18が両
軸部15、15周りに自然に装着される。
トーションスプリング16の装着状態にて、その両端部1
9、19は、ケース14の外面に係止され、腕部17は、イン
ナボックス13の底面13aに向かって延びている。ケース1
4の軸部15は、ケース14取り付け状態にて第1図に示す
如くアウタケース12の底部角部に位置し、その位置から
トーションスプリング16の腕部17がインナボックス13の
底面13aまで延びることになり、したがって該腕部17
は、実質的にアウタケース12側からインナボックス底面
13aまで延びている。そして、上記腕部17が、係止され
た両端部19に対して回動し、インナボックス13を上方に
付勢する方向にばね力を発揮できるように、トーション
スプリング16のねじりばね力方向が設定されている。
インナボックス13は、アウタケース12に対し、トーショ
ンスプリング16により上方に移動されようとするが、そ
の移動は、アウタケース12側に取付けられたロック機構
部20によって規制される。ロック機構部20は、ブラケッ
ト20a、段付軸21、コイルスプリング22、ロック部材23
とから構成されている。ロック機構部20は、インナボッ
クス13の軸方向ほぼ中央部に位置するように配置されて
いる。ロック機構部20のブラケット20aは、アウタケー
ス12の背面側に固定されたケース14に設けられており、
ブラケット20には、段付軸21が取り付けられている。段
付軸21には、コイルスプリング22と、コイルスプリング
22により軸21周りの回動方向および軸21の軸心に沿う方
向に付勢されたロック部材23が支持されており、ロック
部材23はその先端が鉤状に形成されている。
インナボックス13の背面側には、ロック部材23の先端鉤
状部に係合可能な爪24が設けられており、爪24がロック
部材23に係止されることになり、インナボックス13の上
方への移動が規制できるようになっている。また、この
係止が解除されたときインナボックス13はトーションス
プリング16の付勢力により上方へとポップアップされる
ようになっている。ロック部材23と爪24との係合を解除
する係合解除レバー25が、スプリング26によって上方に
付勢支持されており、係合解除レバー25を下方に押すこ
とにより、先端傾斜面27がロック部材23を爪24との係合
を外す方向に押し出すようになっている。また、28は、
ケース14に取り付けられたダンパを示しており、そのギ
ヤ29がインナボックス13の背面に固定されたラック30に
噛合している。ダンパ28により、インナボックス13ポッ
プアップの速度が緩められ、滑らかな作動が得られるよ
うになっている。
上記係止解除機構は、第1図の構造に限定されず、たと
えば第5図に示すような構造をとることもできる。第5
図に示す構造においては、インナボックス41の上端部
に、軸42周りに回動可能にプロテクタ43が支持されてい
る。プロテクタ43には、下方に延びる係合解除レバー部
44が設けられている。プロテクタ43は、スプリング45に
よって上方に(回動方向に)付勢されており、係合解除
レバー部44がインナボックス41の背面に当接することに
よりこの方向への回動が規制され、スプリング45の付勢
力に抗してプロテクタ43および係合解除レバー部44が反
対方向に回動されることにより、係合解除レバー部44が
ロック手段50のロック部材46を後方に押し、ロック部材
46と爪47との係合を解除できるようになっている。ロッ
ク部材46、コイルスプリング48、支持軸49、ブラケット
50aからなるロック手段50の構造は、前述の実施例に準
じる。
上記のように構成された実施例装置の作用を、第1図な
いし第4図に示した装置について説明する。
第6図ないし第8図に、本実施例装置の各状態を示す。
まず、第6図は、インナボックス13を取り付けていない
状態を示している。ダブルトーションスプリング16は、
ケース14を介して実質的にアウタケース12側に取り付け
られており、その腕部17は、アウタケース12内を斜め上
方に向かって延びている。
第6図の状態のアウタケース12内に、上方からインナボ
ックス13が嵌合され、灰皿使用状態の位置まで押し込ま
れると、第7図に示す状態となる。つまり、インナボッ
クス13の底面にトーションスプリング16の腕部17の先端
が当接し、ばね力に抗してインナボックス13が下方に押
し込まれ、インナボックス13背面の爪24がロック部材23
の先端鉤状部に係合することにより、インナボックス13
は第7図の位置に係止される。
第7図の状態から、係合解除レバー25を押すと、その先
端傾斜面27がロック部材23と爪24との係合を解除するの
で、トーションスプリング16のばね力により、腕17がイ
ンナボックス13を底面13aから押し上げ、インナボック
ス13が第8図に示す位置までポップアップされる。
インナボックス13をポップアップさせるトーションスプ
リング16の腕部17は、アウタケース12側から延びている
ので、第10図に示したような板ばね構造に比べ、はるか
に長く設定することができる。トーションスプリング16
の腕部17は、捩り方向に大きく弾性変形するコイル部18
によって回動されるので、腕部17の回動角度はコイル部
18の弾性変形量に応じた大きいものとなり、インナボッ
クス13のポップアップ量は従来装置に比べ大幅に増大さ
れる。
また、付勢手段をトーションスプリング16としたことに
より、腕部17の回動代は極く円滑にコイル部18によって
吸収されるので、実質的に、ばねのへたりは発生しな
い。腕部17は、2つのコイル部18の間に配置されるの
で、腕部17には均等な付勢力が作用し、インナボックス
13の底面13aを安定させた状態で押し上げることが可能
となる。
さらに、アウタケース12に対するインナボックス13の上
方への動きをロックするロック手段20を、インナボック
ス13の幅方向ほぼ中央に配置したので、ロック解除時に
はインナボックス13は左右均等に付勢された状態で押し
上げられることになり、円滑なポップアップ作動が得ら
れる。
[考案の効果] 本考案の車両用灰皿装置によれば、つぎの効果が得られ
る。
(1) インナボックスをポップアップさせる付勢手段
を、アウタケース側からインナボックス底面に向って延
びインナボックスの底面と接触可能な腕部を有しこの腕
部の両側に捩り方向に大きく弾性変形するコイル部を有
するトーションスプリングから構成したので、腕部の長
さを従来装置よりも長くすることが可能になるととも
に、コイル部の十分な弾性変形により腕部の回動角度を
大きくすることが可能となる。したがって、インナボッ
クスのポップアップ量を大きくとることができ、インナ
ボックスをアウタケースから簡単に取り出すことができ
る。
(2) トーションスプリングは、腕部の両側に捩り方
向に大きく弾性変形可能なコイル部を有しているので、
腕部を左右均等に付勢することが可能になり、インナボ
ックスの底面を安定させた状態で押し上げることができ
る。また、腕部の回動に伴うトーションスプリングの弾
性変形は2つのコイル部によって十分に吸収されるの
で、トーションスプリング自体のへたりを防止すること
ができ、安定した付勢力を長期にわたって維持すること
ができる。
(3) ロック手段を、インナボックスの幅方向ほぼ中
央に配置するようにしたので、ロック解除時にはインナ
ボックスは左右均等に付勢された状態で押し上げられる
ことになり、円滑なポップアップ作動が得られる。した
がって、ロック解除の際にインナボックスが傾くことは
なくなり、インナボックスから吸殻がこぼれ落ちること
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両用灰皿装置の縦断
面図で第2図のI−I線に沿う縦断面図、 第2図は第1図の装置の全体外観斜視図、 第3図は第1図の装置のトーションスプリング装着部の
分解斜視図、 第4図は第1図の装置のロック機構部の分解斜視図、 第5図は別の実施例に係るロック機構部およびロック解
除部の分解斜視図、 第6図は第1図の装置のインナボックス取り付け前の状
態を示す縦断面図、 第7図は第1図の装置のインナボックス取り付け後の状
態を示す縦断面図、 第8図は第1図の装置のインナボックスポップアップ時
の状態を示す縦断面図、 第9図は従来の車両用灰皿装置の縦断面図、 第10図は第9図の装置の板ばね部の拡大断面図、であ
る。 12……アウタケース 13、41……インナボックス 13a……底面 16……トーションスプリング 17……腕部 18……コイル部 20……ロック手段 50……ロック手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウタケース内に、灰皿を構成するインナ
    ボックスを上方へ脱着可能に嵌合させ、アウタケースと
    インナボックスとの間に、インナボックスを上方に付勢
    する付勢手段を設け、アウタケース側に、アウタケース
    に対するインナボックスの上方への動きをロックするロ
    ック手段を設けた車両用灰皿装置において、前記付勢手
    段を、アウタケース側からインナボックス底面に向って
    延び前記インナボックスの底面と接触可能な腕部を有し
    該腕部の両側に捩り方向に大きく弾性変形可能なコイル
    部を有するトーションスプリングから構成し、前記ロッ
    ク手段を、前記インナボックスの幅方向ほぼ中央に配置
    したことを特徴とする車両用灰皿装置。
JP1988164033U 1988-12-20 1988-12-20 車両用灰皿装置 Expired - Lifetime JPH0719893Y2 (ja)

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JP1988164033U JPH0719893Y2 (ja) 1988-12-20 1988-12-20 車両用灰皿装置

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JPH0284736U JPH0284736U (ja) 1990-07-02
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6146729A (ja) * 1984-08-14 1986-03-07 Otsuka Gomme Kagaku Kk 車両用収納容器
JPH0659805B2 (ja) * 1984-08-14 1994-08-10 大塚ポリテック株式会社 車両用灰皿

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JPH0284736U (ja) 1990-07-02

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