JPH07197745A - ドアユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工の容易化，短縮化，施工コストの低廉
化，量産性の向上や部品点数の減少化を図ることができ
るドアユニットを提供する。 【構成】 外側面側に化粧縁１がそれぞれ一体化されて
いる第１ドア枠２および第２ドア枠３と、前記第１ドア
枠２の開口部に設けられているドア２Ａと、前記第１ド
ア枠２および前記第２ドア枠３の内側面側どうしが互い
に対向され、前記第１ドア枠２および前記第２ドア枠３
どうしが互いに結合されてドア枠体４が構成される際
に、その第１ドア枠２および第２ドア枠３の内周面側の
結合個所に固定されてその結合個所を隠蔽する戸当たり
５とを備えているドアユニットである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はドアユニットに関し、特
に、ドアとドア枠体などからなるドアユニットなどに適
用して有効な技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、ドアユニットとして、ドアと
ドア枠体と金具などが一体となったドアユニットが存在
する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うなドアユニットにおいては、たとえば、施工の容易化
や短縮化，施工コストの低廉化，量産性の向上，部品点
数の減少化，保管や運搬時の至便性の向上などが要求さ
れる。

【０００４】本発明の目的は、施工の容易化や短縮化，
施工コストの低廉化，量産性の向上，部品点数の減少
化，保管や運搬時の至便性の向上などを図ることができ
るドアユニットを提供することにある。

【０００５】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。

【０００７】すなわち、本発明のドアユニットは、外側
面側に化粧縁がそれぞれ一体化されている第１ドア枠お
よび第２ドア枠と、前記第１ドア枠の開口部に設けられ
ているドアと、前記第１ドア枠および前記第２ドア枠の
内側面側どうしが互いに対向され、前記第１ドア枠およ
び前記第２ドア枠どうしが互いに結合されてドア枠体が
構成される際に、その第１ドア枠および第２ドア枠の内
周面側の結合個所に固定されてその結合個所を隠蔽する
戸当たりとを備えている構造としたものである。

【０００８】この場合に、前記第１ドア枠および前記第
２ドア枠の内側面側どうしが互いに対向され、前記第１
ドア枠および前記第２ドア枠どうしが互いに係合された
際に、前記第１ドア枠および前記第２ドア枠どうしが相
対的にスライド可能に係合される構造とすることができ
る。

【０００９】また、前記第１ドア枠および前記第２ドア
枠の内側面側に係合部がそれぞれ形成され、この係合部
どうしの嵌合によって前記第１ドア枠および前記第２ド
ア枠どうしが互いにスライド可能に係合される構造とす
ることができる。

【００１０】更に、前記第２ドア枠が所定の部材による
組立可能な構造とすることができる。

【００１１】

【作用】前記した本発明のドアユニットによれば、仕上
げされた壁の開口部両側開口端間が第１ドア枠と第２ド
ア枠の内側面間に介在され、第１ドア枠と第２ドア枠の
内側面どうしが対向するように第１ドア枠と第２ドア枠
どうしを互いに結合させた後に、この第１ドア枠および
第２ドア枠の内周面側の結合個所に戸当たりを固定して
その結合個所を隠蔽することにより、前記開口部両側開
口端が化粧縁によって隠蔽され化粧されたドア枠付きの
ドアを構築することができるので、後付けによる施工の
容易化，短縮化，施工コストの低廉化などを図ることが
でき、また前記したような後付けが可能であるので、ド
アが構築される建築物施工に伴うドア枠付きのドアの損
傷や破損を確実に防止することができる。更に、第１ド
ア枠にドアを取り付けた状態で保管，運搬することがで
き、この結果、保管や運搬時のコストの削減，保管量や
輸送量の増加を図ることができるなど、保管，運搬時の
至便性を向上させることができる。

【００１２】また、第１ドア枠および第２ドア枠はその
外側面側に化粧縁がそれぞれ一体化され、また第１ドア
枠の開口部にはドアが設けられているため、たとえば工
場などの生産現場における第１ドア枠および第２ドア枠
の化粧縁の予めの形成およびドアの第１ドア枠の開口部
への予めの形成が可能であるので、ドア取り付け現場に
おける第１ドア枠および第２ドア枠の形成を不要とする
ことができ、この結果、前記した後付けによる施工の容
易化，短縮化，施工コストの低廉化の利点の他に、ドア
ユニットの量産性の向上や部品点数の減少化を図ること
ができる。

【００１３】前記した場合に、前記第１ドア枠および前
記第２ドア枠の内側面側どうしが互いに対向され、前記
第１ドア枠および前記第２ドア枠どうしが互いに係合さ
れた際に、前記第１ドア枠および前記第２ドア枠どうし
が相対的にスライド可能に係合される構造とすると、そ
のスライド可能な係合によりドア構築時における第ドア
枠と第２ドア枠の対向内側面間の間隔の調整の容易化を
図ることができる。

【００１４】また、前記第１ドア枠および前記第２ドア
枠の内側面側に係合部がそれぞれ形成され、この係合部
どうしの嵌合によって前記第１ドア枠および前記第２ド
ア枠どうしが互いにスライド可能に係合される構造とす
ると、その係合部という簡素な構造によってスライド可
能な係合構造を容易に得ることができる。

【００１５】更に、前記第２ドア枠が所定の部材による
組立可能な構造とされていると、たとえば、第２ドア枠
の組立前における所定の部材による保管や運搬、すなわ
ち、組立後の第２ドア枠による嵩張りを減少させた保管
や運搬が可能となり、この結果、保管や運搬時の至便性
を向上させることができる。

【００１６】

【実施例】図１は本発明の一実施例であるドアユニット
を示す図３のＩ−Ｉ線における断面図、図２はそのドア
ユニットを示す図３のII−II線における断面図、図３は
そのドアユニットを示す正面図である。

【００１７】たとえば、本実施例のドアユニットは、一
般家屋などの建築物内に使用されるドアユニットなどに
適用され、外側面側に化粧縁１がそれぞれ一体化されて
いる第１ドア枠２および第２ドア枠３と、前記第１ドア
枠２の開口部に設けられているドア２Ａと、前記第１ド
ア枠２および前記第２ドア枠３の内側面側どうしが互い
に対向され、前記第１ドア枠２および前記第２ドア枠３
どうしが互いに結合されてドア枠体４が構成される際
に、その第１ドア枠２および第２ドア枠３の内周面側の
結合個所に固定されてその結合個所を隠蔽する戸当たり
５とを備えている。

【００１８】前記第１ドア枠２，第２ドア枠３，ドア２
Ａ，戸当たり５は、ドア２Ａのノブ６やドア２Ａと第１
ドア枠２間に介在される蝶番７などの所定の金具を除い
て木材によって形成されている。

【００１９】本実施例においては、第１ドア枠２および
第２ドア枠３の内側面側どうしが互いに対向されて第１
ドア枠２および前記第２ドア枠３どうしが互いに係合さ
れた際に、第１ドア枠２および前記第２ドア枠３どうし
が相対的にスライド可能に係合される構造とされてい
る。このようなスライド可能な構造として、第１ドア枠
２および第２ドア枠３の内側面側には係合部８がそれぞ
れ形成され、この係合部８どうしの嵌合によって第１ド
ア枠２および第２ドア枠３どうしが互いにスライド可能
に係合されるようになっている。

【００２０】また、本実施例においては、前記第２ドア
枠３が所定の部材による組立可能な構造とされている。
たとえば、その所定の部材とは、上側の化粧縁付きドア
上枠３Ａ，下側の化粧縁付きドア下枠３Ｂ，左側の化粧
縁付きドア上枠３Ｃ，右側の化粧縁付きドア右枠３Ｄな
どからなり、これらの各部材状態で保管や運搬し、施工
現場においてこれらの各部材により第２ドア枠３を組立
てる。

【００２１】本実施例のドアユニットは、このような構
造からなる。

【００２２】この場合に、本実施例によれば、仕上がり
された壁９の開口部両側開口端間が第１ドア枠２と第２
ドア枠３の内側面間に介在され、第１ドア枠２と第２ド
ア枠３の内側面どうしが対向するように第１ドア枠２と
第２ドア枠３どうしを互いに結合させた後に、この第１
ドア枠２および第２ドア枠３の内周面側の結合個所に戸
当たり５を固定してその結合個所を隠蔽することによ
り、前記開口部両側開口端が化粧縁１によって隠蔽され
化粧されたドア枠付きのドアを構築することができるの
で、後付けによる施工の容易化，短縮化，施工コストの
低廉化などを図ることができ、また前記したような後付
けが可能であるので、ドアが構築される建築物施工に伴
うドア枠付きのドアの損傷や破損を確実に防止すること
ができる。更に、第１ドア枠２にドア２Ａを取り付けた
状態で保管，運搬することができ、この結果、保管や運
搬時のコストの削減，保管量や輸送量の増加を図ること
ができるなど、保管，運搬時の至便性を向上させること
ができる。

【００２３】また、第１ドア枠２および第２ドア枠３は
その外側面側に化粧縁１がそれぞれ一体化され、また第
１ドア枠２の開口部にはドア２Ａが設けられているた
め、たとえば工場などの生産現場における第１ドア枠２
および第２ドア枠３の化粧縁１の予めの形成およびドア
２Ａの第１ドア枠２の開口部への予めの形成が可能であ
るので、ドア取り付け現場における第１ドア枠２および
第２ドア枠３の形成を不要とすることができ、この結
果、前記した後付けによる施工の容易化，短縮化，施工
コストの低廉化の利点の他に、ドアユニットの量産性の
向上や部品点数の減少化を図ることができる。

【００２４】更に、本実施例のドアユニットは、仕上が
りされた壁９の開口部両側開口端間の幅員の相違や、す
なわち、種々な開口部両側開口端間の幅員の相違や誤差
を第１ドア枠２と第２ドア枠３の対向内側面間の間隔の
調整によって吸収することができるので、種々な開口部
両側開口端間の幅員に対応したドア構築作業が可能であ
る。

【００２５】また、本実施例においては、第１ドア枠２
および第２ドア枠３の内側面側どうしが互いに対向さ
れ、第１ドア枠２および第２ドア枠３どうしが互いに係
合された際に、第１ドア枠２および第２ドア枠３どうし
が相対的にスライド可能に係合される構造とすると、そ
のスライド可能な係合によりドア構築時における第１ド
ア枠２と第２ドア枠３の対向内側面間の間隔の調整の容
易化を図ることができる。

【００２６】また、第１ドア枠２および第２ドア枠３の
内側面側に係合部８がそれぞれ形成され、この係合部８
どうしの嵌合によって第１ドア枠２および第２ドア枠３
どうしが互いにスライド可能に係合される構造とする
と、その係合部８という簡素な構造によってスライド可
能な係合構造を容易に得ることができる。

【００２７】更に、前記第２ドア枠３が所定の部材によ
る組立可能な構造とされていると、たとえば、第２ドア
枠３の組立前における所定の部材による保管や運搬、す
なわち、組立後の第２ドア枠３による嵩張りを減少させ
た保管や運搬が可能となり、この結果、保管や運搬時の
至便性を向上させることができる。

【００２８】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。

【００２９】たとえば、前記実施例のドアユニットは、
木材を主体として形成されているが、本発明のドアユニ
ットはそのような木製の適用に限定されるものではな
く、たとえば、任意の材質の使用が可能である。

【００３０】

【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。

【００３１】(1) 本発明のドアユニットによれば、仕上
げされた壁の開口部両側開口端間が第１ドア枠と第２ド
ア枠の内側面間に介在され、第１ドア枠と第２ドア枠の
内側面どうしが対向するように第１ドア枠と第２ドア枠
どうしを互いに結合させた後に、この第１ドア枠および
第２ドア枠の内周面側の結合個所に戸当たりを固定して
その結合個所を隠蔽することにより、前記開口部両側開
口端が化粧縁によって隠蔽され化粧されたドア枠付きの
ドアを構築することができるので、後付けによる施工の
容易化，短縮化，施工コストの低廉化などを図ることが
でき、また前記したような後付けが可能であるので、ド
アが構築される建築物施工に伴うドア枠付きのドアの損
傷や破損を確実に防止することができる。

【００３２】(2) 第１ドア枠にドアを取り付けた状態で
保管，運搬することができ、この結果、保管や運搬時の
コストの削減，保管量や輸送量の増加を図ることができ
るなど、保管，運搬時の至便性を向上させることができ
る。

【００３３】(3) 第１ドア枠および第２ドア枠はその外
側面側に化粧縁がそれぞれ一体化され、また第１ドア枠
の開口部にはドアが設けられているため、たとえば工場
などの生産現場における第１ドア枠および第２ドア枠の
化粧縁の予めの形成およびドアの第１ドア枠の開口部へ
の予めの形成が可能であるので、ドア取り付け現場にお
ける第１ドア枠および第２ドア枠の形成を不要とするこ
とができ、この結果、前記した後付けによる施工の容易
化，短縮化，施工コストの低廉化の利点の他に、ドアユ
ニットの量産性の向上や部品点数の減少化を図ることが
できる。

【００３４】(4) 前記した場合に、前記第１ドア枠およ
び前記第２ドア枠の内側面側どうしが互いに対向され、
前記第１ドア枠および前記第２ドア枠どうしが互いに係
合された際に、前記第１ドア枠および前記第２ドア枠ど
うしが相対的にスライド可能に係合される構造とする
と、そのスライド可能な係合によりドア構築時における
第ドア枠と第２ドア枠の対向内側面間の間隔の調整の容
易化を図ることができる。

【００３５】(5) 前記した場合に、前記第１ドア枠およ
び前記第２ドア枠の内側面側に係合部がそれぞれ形成さ
れ、この係合部どうしの嵌合によって前記第１ドア枠お
よび前記第２ドア枠どうしが互いにスライド可能に係合
される構造とすると、その係合部という簡素な構造によ
ってスライド可能な係合構造を容易に得ることができ
る。

【００３６】(6) 前記した場合に、前記第２ドア枠が所
定の部材による組立可能な構造とされていると、たとえ
ば、第２ドア枠の組立前における所定の部材による保管
や運搬、すなわち、組立後の第２ドア枠による嵩張りを
減少させた保管や運搬が可能となり、この結果、保管や
運搬時の至便性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるドアユニットを示す図
３のＩ−Ｉ線における断面図である。

【図２】そのドアユニットを示す図３のII−II線におけ
る断面図である。

【図３】そのドアユニットを示す正面図である。

【符号の説明】

１ 化粧縁 ２ 第１ドア枠 ２Ａ ドア ３ 第２ドア枠 ３Ａ 上側の化粧縁付きドア上枠 ３Ｂ 下側の化粧縁付きドア下枠 ３Ｃ 左側の化粧縁付きドア上枠 ３Ｄ 右側の化粧縁付きドア右枠 ４ ドア枠体 ５ 戸当たり ６ ノブ ７ 蝶番 ８ 係合部 ９ 壁

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側面側に化粧縁がそれぞれ一体化され
   ている第１ドア枠および第２ドア枠と、前記第１ドア枠
   の開口部に設けられているドアと、前記第１ドア枠およ
   び前記第２ドア枠の内側面側どうしが互いに対向され、
   前記第１ドア枠および前記第２ドア枠どうしが互いに結
   合されてドア枠体が構成される際に、その第１ドア枠お
   よび第２ドア枠の内周面側の結合個所に固定されてその
   結合個所を隠蔽する戸当たりとを備えていることを特徴
   とするドアユニット。
2. 【請求項２】 前記第１ドア枠および前記第２ドア枠の
   内側面側どうしが互いに対向され、前記第１ドア枠およ
   び前記第２ドア枠どうしが互いに係合された際に、前記
   第１ドア枠および前記第２ドア枠どうしが相対的にスラ
   イド可能に係合されることを特徴とする請求項１記載の
   ドアユニット。
3. 【請求項３】 前記第１ドア枠および前記第２ドア枠の
   内側面側に係合部がそれぞれ形成され、この係合部どう
   しの嵌合によって前記第１ドア枠および前記第２ドア枠
   どうしが互いにスライド可能に係合されることを特徴と
   する請求項２記載のドアユニット。
4. 【請求項４】 前記第２ドア枠が所定の部材による組立
   可能な構造とされていることを特徴とする請求項１、
   ２、または３記載のドアユニット。