JPH07195583A - 射出成形長靴の製造方法 - Google Patents

射出成形長靴の製造方法

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JPH07195583A
JPH07195583A JP6010763A JP1076394A JPH07195583A JP H07195583 A JPH07195583 A JP H07195583A JP 6010763 A JP6010763 A JP 6010763A JP 1076394 A JP1076394 A JP 1076394A JP H07195583 A JPH07195583 A JP H07195583A
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JP
Japan
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boots
injection
synthetic resin
resin layer
knitted fabric
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Withdrawn
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JP6010763A
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Toshimaro Sasage
逸麿 捧
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形時における裏布材の軟質発泡合成樹
脂層の潰れが解消でき、長靴本体と該樹脂層との接着強
度を向上でき、しかも履き心地が良く、保温性も良好な
防寒用の射出成形長靴を提供する。 【構成】 射出成形時の長靴成形材料Zの熱や樹脂射出
圧により気泡が潰れない、JIS K6401で定義さ
れる密度21.0〜100kg/m3 、JISK640
1で定義される硬度8.0〜60.0kgの軟質発泡合
成樹脂層13の表裏面に編布14,15を積層してなる
靴下状の裏布材12をラストモールド16に吊り込み、
該ラストモールド16、ボトムモールド17およびサイ
ドモールド18とを嵌合し、長靴成形材料Zを長靴成形
空隙19内に、樹脂射出圧74〜554kg/cm2
射出温度170〜220℃で射出成形することにより、
長靴成形材料Zが、長靴本体11側に積層された編布1
5の一部または全部に浸み込むとともに、軟質発泡合成
樹脂層13中の発泡気泡を押し潰すことなく、該軟質発
泡合成樹脂層13に一体に接着されようになした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保温性に優れた裏布材
が設けられた射出成形長靴の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従前の防寒用の長靴は、靴内面にパイル
やボアを接着したものが一般的であったが、パイルやボ
アは手作業で接着するので生産性が低く、この欠点を解
消するものとして大量生産が可能な射出成形の長靴が開
発された。この防寒用の射出成形長靴は、保温層である
断熱性のある発泡体層を有する裏布材を、靴下状に設け
靴内面に配置して射出成形により一体成形するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな発泡体層を有する裏布材を靴内面に配置して射出成
形するものは、長靴成形材料が靴内側に浸み出して発泡
体層を潰すので、良好な防寒用の長靴が製造できなかっ
た。これにより、従来の射出成形による防寒用の長靴に
あっては、発泡体層を有する裏布材を、長靴の射出成形
後に靴内面に接着するものが主流であった。しかし、こ
の作業は前述のパイルやボアの場合と同様に手作業であ
るので、手間がかかって生産性が悪く、さらに部分的に
しか裏布材と長靴本体とが接着していないことが現実で
あり、長期間の使用や靴内が湿った状態で使用すると、
裏布材が長靴本体から剥がれる恐れがあった。
【0004】また、通常、裏布材用の発泡体層には編布
が貼り合わされているが、これらの発泡体層と編布と
は、一般的にフレームラミネートにより貼り合わされて
いるので、貼り合わせ条件の弱い部分の接着強度が弱く
なり、長期間の使用により長靴本体側の編布が発泡体層
から剥離し、引き続いて使用していると発泡体層が破損
する恐れがあった。しかも、この裏布材は、防寒機能の
目的により発泡体層の両面に編布を設けているので、結
果として積層材となり、通常の編布などの1枚の裏布材
に比較して厚みがあることとなる。このため、射出成形
の際、一定の長靴成形空隙内に占める長靴成形材料の流
動層が薄くなり、該長靴成形材料の流れに作用して影響
を与え、カケ(注入不良)、防寒性の欠如などの問題が
発生する恐れがあった。
【0005】さらに、長靴内での足の踵部が長靴の中底
踵部接地部に浮いた状態で履用されたとき、長靴の踵部
の立ち上がり内壁部や踵上部周辺を踏みつけることにな
り、これにより長靴の踵上部が靴が接地する度に折れ曲
がって踵部周辺に亀裂が生じ、外部より雨水などが靴内
に侵入して防寒性を損なうという問題点があった。さら
に、裏布材の外面側(長靴本体側)に発泡体層を設ける
と、発泡体層が常に露出した状態で裏布材が加工される
ので、屑や塵などが発泡体層に付着し、射出成形時に長
靴成形材料により付着した屑などが裏布材の発泡体層の
表面から流れて長靴成形材料内に取り込まれ、これによ
り屑などが長靴表面から露出して外観を損ねてしまうと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来技術を背景にな
されたもので、射出成形時における裏布材の発泡体層の
潰れが解消でき、長靴本体と発泡体層との接着強度を向
上でき、しかも履き心地が良く、保温性も良好な防寒用
の射出成形長靴を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、断熱性を有す
る軟質発泡合成樹脂層の表裏面に編布を積層してなる靴
下状の裏布材をラストモールドに吊り込み、該ラストモ
ールド、ボトムモールドおよびサイドモールドとを嵌合
し、長靴成形材料を長靴成形空隙内に射出して長靴を製
造する方法であって、軟質発泡合成樹脂層として射出成
形時の長靴成形材料の熱や樹脂射出圧により気泡が潰れ
ない、JIS K6401で定義される密度21.0〜
100kg/m3 、JIS K6401で定義される硬
度8.0〜60.0kgの発泡合成樹脂を用い、かつ樹
脂射出圧74〜554kg/cm2 、射出温度170〜
220℃で射出成形することにより、長靴成形材料が、
長靴本体側に積層された編布の一部または全部に浸み込
むとともに、軟質発泡合成樹脂層中の発泡気泡を押し潰
すことなく、該軟質発泡合成樹脂層に一体に接着されよ
うになしたことを特徴とする射出成形長靴の製造方法を
提供するものである。
【0008】以下、本発明の製造方法を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の製造方法によって得ら
れる射出成形長靴の断面図であり、この射出成形長靴1
0は、長靴本体11の内面に裏布材12が設けられた射
出成形長靴である。同図の部分拡大図に示すように、裏
布材12は、射出成形時の長靴成形材料の熱や樹脂射出
圧により気泡が潰れない、断熱性を有する軟質発泡合成
樹脂層13と、軟質発泡合成樹脂層13の表裏面に配置
された編布14,15とを積層してなる。
【0009】この軟質発泡合成樹脂層13としては、例
えばブロック状に発泡させた軟質ポリウレタンフォーム
を薄くスライスしたシートが好適であり、その他にもポ
リエチレンフォーム、ポリプロピレンフォームなどのポ
リオレフィン系フォーム、エチレン/酢酸ビニル共重合
体(EVA)フォーム、軟質ポリ塩化ビニル樹脂(PV
C)フォームなどの軟質発泡フォームが使用でき、PV
CフォームやEVAフォームなどは、架橋したものであ
ると、機械的強度や耐熱性に優れているのでより好まし
い。なお、図1においては、前記軟質ポリウレタンフォ
ームを薄くスライスしたシートが採用されている。この
軟質ポリウレタンフォームは、軽く、柔軟性に富み、優
れたクッション性、保温性、緩衝性などの性能を有し、
しかも熱可塑性のため自己接着性があり、フレームラミ
ネートにより編布との接着が容易であるので、特に好適
である。
【0010】軟質発泡合成樹脂層13の密度は、21.
0〜100kg/m3 、好ましくは22.0〜80kg
/m3 であり、21.0kg/m3 未満では、長靴本体
側の編布15から浸み出した長靴成形材料が前記軟質発
泡合成樹脂層13に浸透し、発泡気泡を溶融滅失してし
まう。一方、100kg/m3 を超えると、長靴本体側
から浸み出した長靴成形材料による前記軟質発泡合成樹
脂層13の溶融が少なくなり、結果として長靴本体との
接着強度が低下を来すことになる。図1では、27kg
/m3 のものが採用されている。なお、ここで規定する
密度は、JISK6401で定義される。
【0011】また、軟質発泡合成樹脂層13の硬度は、
8.0〜60.0kg、好ましくは10.0〜40.0
kgであり、8.0kg未満では、長靴成形材料の樹脂
射出圧によって、該軟質発泡合成樹脂層13が全体的に
押し潰されて、保温層としての機能を失うことになり、
また長靴成形材料の充填量が、該軟質発泡合成樹脂層1
3が押し潰された分だけ多くなることにより、射出成形
長靴の重量が増すことに繋がる。一方、60kgを超え
ると、長靴成形材料の樹脂射出圧に抗して、該軟質発泡
合成樹脂層13の圧縮がなされないことにより、長靴成
形空隙に長靴成形材料の充填度が充分になされず低いた
め、カケ(注入不良)を生ずる。なお、図1では、硬度
11.4kgのものが採用されている。また、ここで規
定する硬度とは、JIS K6401で定義される。
【0012】なお、軟質発泡合成樹脂層13の厚さは、
0.5〜10.0mm、好ましくは1.0〜5.0mm
である。0.5mm未満では、長靴本体側の編布15よ
り浸み出した長靴成形材料による軟質発泡合成樹脂層1
3への溶融厚が0.5mmであり、軟質発泡合成樹脂層
13の滅失が全体にわたり、保温層が確保できなくな
る。一方、10.0mmを超えると、ラストモールドお
よびサイドモールド間で形成される長靴成形空隙の厚み
を超えてしまい、裏布材本体自体が収納できず、成形不
可能となる。なお、図1では、4mmのものを採用して
いる。
【0013】また、軟質発泡合成樹脂層13は、裏布材
12自体が伸張された状態でラストモールドに吊り込ま
れるので、JIS K6402で定義される伸びが、好
ましくは70〜300%、さらに好ましくは90〜30
0%のものを用いることが望ましい。70%未満では、
裏布材12のラストモールドへの吊り込み作業性が悪
く、吊り込み時に発泡気泡(フォーム)の破壊を生じ、
一方300%を超えると裏布材12が伸びすぎて、ラス
トモールドに吊り込まれた該裏布材は、長靴成形空隙内
に射出された長靴成形材料の流れに引きずられ、かつ折
れ曲がり、長靴本体表面に露出することとなり、雨水な
どが裏布材の露出部より浸入し、防寒性を損なうことと
なる。さらに、軟質発泡合成樹脂層13は、連続気泡、
独立気泡のどちらのものであってもよが、独立気泡の方
が好ましい。
【0014】前記編布14,15は、メリヤスなどの伸
縮性のある編布ならばどのような品種のものでも使用で
き、編布だけでなくても、裏布材12を後記するラスト
モールド16に吊り込むのに充分な伸縮性があれば織布
であっても使用できる。編布15については、トリコッ
トや、丸編として、平織、ゴム編、パール編、片畔編、
両畔編、テレコ編、テレコタック編、ミラノリブ編、片
袋編、アイレット編、横縞(ダブルピケ)、両面編、ス
ムース編、3段両面編、針抜き編、アコーディオン編、
シングルピケ、テクシイピケ、タックリップル(4/
2)、ウエルトリップル(3/9)、横縞(タック)、
タック編、ジャガード、ツイル、シングルジャージイ
ー、はめこみ編、1×1の二重タック編、ランダム編な
どが好ましい。
【0015】編布15の編み構造としては、上記に挙げ
たものが好ましいが、丸編よりはトリコットの方がさら
に好ましい。丸編では、筒状のものを切り開くことにな
るので、加工工程が多くなり、かつ部分的に力を加え切
開することにより伸ばされ、部分的な伸びの差、コース
数、ウエール数の差を生じやすい。ここで、規格外の伸
び、コース数、ウエール数のものが生産ライン内に入る
と、製品不良を発生し易いからである。トリコットで
は、切開加工がなく、部分的な伸びの差、コース数、ウ
エール数の差を生じ難く、このような問題が発生し難
い。
【0016】また、編布15の構成糸は、ナイロン、ポ
リエステル、レーヨン、アセテート、スパンデックス、
ポリウレタン、ポリ尿素、ビニロン、アクリルなどから
なる繊維が用いられる。なかでも、編布15の構成糸に
ついては、長靴本体に埋め込まれ補強材となるため、強
度が強く、かつ湿潤時の物性の低下が少ない、ナイロ
ン、ポリエステル、スパンデックス、ポリウレタン、ポ
リ尿素などからなる繊維が好ましい。
【0017】一方、長靴を履いたときに足に接する側の
編布14は、伸縮性のある編布であればどのようなもの
であってもよく、トリコットに限定されることなく、丸
編である平編、ゴム編、パール編、片畔編、両畔編、テ
レコ編、テレコタック編、ミラノリブ編、片袋編、アイ
レット編、横縞(ダブルピケ)、両面編、スムース編、
3段両面編、針抜き編、アコーディオン編、シングルピ
ケ、テクシイピケ、タックリップル(4/2)、ウエル
トリッピル(3/9)、横縞(タック)、タック編、裏
毛編、立毛編、ジャガード、ツイル、シングルジャージ
イー、はめこみ編、1×1の二重タック編、ランダム編
などのほか、パイルなどを適宜用いることができる。ま
た、編布14の構成糸は、上記編布15の構成糸と同様
のもののほか、綿、羊毛、絹なども用いることができ
る。なお、図1では、編布14,15として、ナイロン
トリコットが採用されている。
【0018】長靴本体側の編布15のウエール数は、好
ましくは25〜45/インチ、さらに好ましくは30〜
45/インチである。25/インチ未満では、編布の強
度が弱くなり、踵部の踏みつけによる屈曲により、長靴
本体に亀裂が生じやすくなり、雨水などの浸入により防
寒性を確保できなくなる。一方、45/インチを超える
と、編布糸間が小さすぎて、長靴成形材料の浸透がし難
くなり、結果として編布が長靴本体にほとんど埋め込ま
れず、履用により編布が長靴本体から剥がれて、踵部の
屈曲に対して亀裂を生じさせ、雨水などの浸入により防
寒性の確保ができなくなる。図1では、ウエール数38
/インチのものが採用されている。
【0019】また、編布15のコース数は、好ましくは
20〜90インチ、さらに好ましくは23〜70/イン
チである。20/インチ未満では、編布の強度が弱くな
り、踵部の踏みつけによる屈曲により、長靴本体に亀裂
が生じやすくなり、雨水などの浸入により防寒性を確保
できなくなる。一方、90/インチを超えると、編布糸
間が小さすぎて、長靴成形材料の浸透がし難くなり、結
果として編布が長靴本体にほとんど埋め込まれず、履用
により編布が長靴本体から剥がれて、踵部の屈曲に対し
て亀裂を生じさせ、雨水などの浸入により防寒性の確保
ができなくなる。なお、図1では、コース数32/イン
チのものが採用されている。
【0020】さらに、長靴本体側の編布15に用いられ
る糸のデニール数は、好ましくは10〜300de、さ
らに好ましくは15〜200deである。10de未満
では、強度不足となり長靴踵部の屈曲による破損切損や
履用中の足との摩耗滅損を来たし、結果として長靴本体
の亀裂に繋がり、長靴内への雨水などが浸入し、防寒性
を損なうものとなる。一方、300deを超えると、射
出成形長靴の裏布材の構成である編布によっては、その
長靴本体との素材構成の組み合わせ上、長靴本体である
長靴成形材料の充填容積が相対的に少なくなり、長靴本
体の厚みが薄く本体強度が弱くなるので、結果として履
用中の屈曲によって亀裂を来たし、長靴内への雨水など
の浸入を許し、防寒性を損なうことになる。なお、図1
では、フロント30de、バック20deのものが採用
されている。
【0021】なお、本体側の編布15は、射出成形され
た熱可塑性合成樹脂からなる長靴成形材料Zを一部また
は全部浸透させるため、JIS L1018で定義され
る伸びが、好ましくは50〜250%、さらに好ましく
は100〜250%のものを用いることが望ましい。5
0%未満では、ラストモールドへの吊り込み作業ができ
ず、一方250%を超えると、ラストモールドにフィッ
トしないため、射出成形時に裏布材12が長靴成形材料
Zに流され、シワが発生し、長靴表面に露出し水漏れが
発生することがある。
【0022】ここでいう一部に浸み込むとは、長靴成形
材料が長靴本体側の編布に浸み込んだ際、編布内に浸透
はするが編布全体を長靴成形材料が包み込むまでに至ら
ない状態をいう。また、全部に浸み込むとは、長靴成形
材料が編布全体に浸透するとともに、編布全体を包み込
んでしまう状態をいう。なお、浸み込まないということ
は、長靴成形材料が編布に浸透できず、編布内部に入り
込まず、長靴本体側の編布表面に長靴成形材料が接して
いる状態である。
【0023】なお、裏布材12を構成する表面側の編布
14としては、通常、ウエール数25〜50/インチ、
コース数15〜100/インチ、糸のデニール数が5〜
300de、伸びが50〜250%程度のものが用いら
れるが、特に限定されるものではない。
【0024】裏布材12は、これらのシート状の軟質発
泡合成樹脂層13と、編布14,15とを、例えばフレ
ームラミネート法、ドライラミネート法、ウエットラミ
ネート法などの接着手段の適宜の積層方法で製造され
る。
【0025】そののち、製造されたシート状の裏布材1
2を裁断して図2に示す裁断片12aとし、これを縫
製、熱融着または高周波融着などにより靴下状に設ける
(図3参照)。なお、図3では、ロックミシンによる縫
製が採用されている。また、裏布材12は、必要により
底部材をフェルト、ボアなどの別部材をさらに貼着また
は縫着して構成してもよい。
【0026】次いで、本発明の製造方法においては、図
4に示すように、靴下状の裏布材12をラストモールド
16に吊り込み、さらにボトムモールド17、サイドモ
ールド18を嵌合し、内部形成された長靴成形空隙19
内に、例えばポリ塩化ビニル樹脂コンパウンド、熱可塑
性ゴムコンパウンド、反応性の樹脂(ポリウレタンな
ど)の長靴成形材料Zを、長靴成形空隙19内における
樹脂射出圧が74〜554kg/cm2 、好ましくは9
2〜535kg/cm2 、射出温度170〜220℃、
好ましくは185〜205℃で射出して裏布材12と一
体化した長靴本体11を射出成形することにより防寒用
の射出成形長靴10が製造される。
【0027】この際、樹脂射出圧が、74kg/cm2
未満では長靴成形材料が編布15に浸透せず、踵部の耐
屈曲性が悪くなり、一方554kg/cm2 を超えると
裏布材12を押し潰すこととなり、結果として保温層を
確保できず、防寒性を損なうことになる。また、射出温
度が170℃未満では、長靴成形材料Zの粘度が高く、
長靴本体側の編布15に長靴成形材料が浸透せず、該編
布が長靴本体に埋め込まれなくなり、履用により編布の
長靴本体からの剥離が生じ、これにより踵部の屈曲に対
して亀裂を生じ雨水などが侵入し、防寒性を損なうこと
になる。一方、射出温度が220℃を超えると、長靴成
形材料Zの粘度が低く、かつ温度が高いため、長靴成形
材料により軟質発泡合成樹脂層13が溶かされ、潰され
て保温性層が確保できなくなる。なお、図4において、
長靴成形材料Zにポリ塩化ビニル樹脂コンパウンドを用
い、樹脂射出圧は258kg/cm2 、射出温度は19
5℃である。
【0028】この射出成形の際に、軟質発泡合成樹脂層
13が密度21.0〜100kg/m3 、硬度8.0〜
60.0kgの軟質発泡合成樹脂層により構成されてい
るので、長靴成形材料Zが編布15より浸透して軟質発
泡合成樹脂層13に接触することにより、この樹脂層1
3に熱影響や樹脂射出圧の影響を及ぼしても、それらの
影響に抗して軟質発泡合成樹脂層13の気泡の押し潰れ
や潰滅が生じず、軟質発泡合成樹脂層13は気泡により
断熱性を保持し、設計当初に設定された射出成形長靴1
0の保温性が得られる。
【0029】また、裏布材12の表裏面には編布14,
15が配置されているので、裏布材12を裁断、縫製加
工する際に屑や塵の付着が少なく、仮に付着しても軽く
叩くことにより容易に屑などを払い落とすことができ
る。これにより、裏布材12に付着した屑などが射出成
形時に長靴本体11の表面から露出することを原因とし
た不良品の発生が防止できる。
【0030】しかも、裏布材12の裏面側(長靴本体
側)に配置された編布15が、射出成形時に長靴成形材
料が浸透する素材、具体的にはウエール数25〜45/
インチ、コース数20〜90/インチを用いているの
で、長靴成形材料Zが浸透し、軟質発泡合成樹脂層13
を溶融する際に、軟質発泡合成樹脂層13と長靴成形材
料Zとの接着強度を高めることから、長期間の長靴10
の使用や、靴内が湿った状態で使用しても軟質発泡合成
樹脂層13の損傷が削減できる。また、長靴本体11側
の編布15は、長靴本体11に一部または全部埋め込ま
れることになるので、踏み付けによる長靴本体11の踵
上部の屈曲に対して、埋め込まれた編布15が補強材と
なり、長期間の使用しても裏布材12の摩擦などによる
劣化が少なく、長靴本体11の亀裂の発生が起き難くな
ることにより、長靴10内への雨水などの侵入が防止さ
れて防寒性を維持できる。
【0031】以上、本発明の製造方法を図面を用いて説
明したが、これに限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更などがあっても本発明に含まれ
る。例えば、以上の図面においては、防寒用の射出成形
長靴を例に説明したが、これに限定しなくても本発明の
技術思想は、防寒用の射出成形ブーツや射出成形靴の製
造方法にも適用できる。
【0032】
【作用】本発明の射出成形長靴の製造方法においては、
裏布材を構成するシート材の軟質発泡合成樹脂層が、密
度21.0〜100kg/m3 、硬度8.0〜60.0
kgの発泡合成樹脂により構成されているので、射出成
形時に、長靴成形材料が編布より浸透して軟質発泡合成
樹脂層に接触することにより、この樹脂層に熱影響や樹
脂射出圧の影響を及ぼしても、それらの影響に抗して軟
質発泡合成樹脂層の気泡の押し潰れや潰滅を生じること
がない。これにより、軟質発泡合成樹脂層は、気泡によ
り断熱性を保持し、設計当初に設定された長靴の保温性
が得られる。また、裏布材の表裏面には編布が配置され
ているので、裏布材を裁断、縫製加工する際に屑や塵の
付着が少なく、仮に付着しても編布側を軽く叩くことに
より容易に屑などを払い落とすことができるので、裏布
材に付着した屑などが射出成形時に長靴本体の表面から
露出するのを原因とした不良品の発生が防止できる。
【0033】特に、裏布材の長靴本体側(裏面側)に配
置された編布が、射出成形時に長靴成形材料の一部また
は全部が浸透する素材を用いているので、該編布を通し
て長靴成形材料が浸透し、軟質発泡合成樹脂層を溶融す
る際に、軟質発泡合成樹脂層と長靴成形材料との接着強
度を高めることから、長期間の長靴の使用や、靴内が湿
った状態で使用しても軟質発泡合成樹脂層の損傷が削減
できる。また、長靴本体側の編布は、長靴本体に一部ま
たは全部埋め込まれることになるので、踏みつけによる
長靴本体の踵上部の屈曲に対して、埋め込まれた該編布
が補強材となり、長期間使用しても屈曲などによる劣化
が少なく、長靴本体の亀裂の発生が起き難くなることに
より、長靴内への雨水などの侵入が防止されて防寒性を
維持できる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中における各種の試験は、次
のようにして評価した。剥離強度 長靴本体側の編布15(ナイロントリコット)と軟質合
成発泡樹脂層13(ポリウレタンフォーム)との間の剥
離強度であり、試験材料を2.5cm幅に切り出し、J
IS K6854で剥離強度を測定した。単位は、kg
/2.5cm幅である。
【0035】バンプ屈曲試験 得られる射出成形長靴の踵部を65mm×70mmに切
り出し、−10℃下で55回/分の伸縮のサイクルで試
料を屈曲するバンプ屈曲試験を実施した。千回、5千
回、8千回、以後1万回ごと10万回まで屈曲試験を実
施し、亀裂の発生の有無を調べた。バンプ屈曲試験は、
長靴本体11と裏布材12との接着の度合いによる耐屈
曲性および長靴成形材料の編布15に対する浸み出しに
よる踵部強度向上の度合いを示す目安となるものであ
る。10万回まで亀裂の発生がないものは、通常使用O
Kであり、評価としては○、7万回以上10万回未満ま
で亀裂を生じない場合は、使用状況により踵部の割れを
生じる場合があり、評価としては△(使用に耐える)、
7万回未満で亀裂が生じる場合には、評価としては×と
した。
【0036】吊り込み作業性 靴下状に加工された裏布材を、紳士用25.5cmのラ
ストモールドに吊り込み、そのときの作業時間により作
業性の良し悪しを判断した。○は12秒以内に吊り込み
作業が終了した場合、△は吊り込み作業に12秒を超え
る時間を要したが吊り込みが可能、×は吊り込みできな
いことを示す。成形性 上記吊り込み作業性を確認後、射出成形を行い、製品外
観、性能を評価した。○は外観、性能に問題なし、△は
性能に問題はないが外観に問題あり、×は性能に問題が
ある場合であり、この場合は、ラストモールドにフィッ
トしないため、射出成形時に裏布材が長靴成形材料に流
され、シワが発生し、裏布材が長靴本体の表面に露出
し、水漏れが発生することを示す。
【0037】実施例1 射出成形長靴用の金型として図4に示すものを、また厚
さ4mmで各種の密度と硬度を有するポリウレタンフォ
ームからなる軟質発泡合成樹脂層13に、ウエール数3
8/インチ、コース数32/インチ、構成糸のデニール
数がフロント30de、バック20deのナイロントリ
コットからなる編布14と、ウエール数38/インチ、
コース数32/インチ、構成糸のデニール数がフロント
30de、バック20deのナイロントリコットからな
る長靴本体側の編布15を、それぞれフレームラミネー
ト法によって積層してなる裏布材12を、さらに塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対し、ジオクチルフタレート
(DOP)110重量部、滑剤0.2重量部、安定剤
2.0重量部、炭酸カルシウム10重量部および顔料
2.0重量部を配合した塩化ビニル樹脂コンパウンドを
長靴成形材料Zとして用い、樹脂射出圧258kg/c
2 、射出温度195℃で射出成形することにより、射
出成形長靴を得た。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1から明らかなように、軟質発泡合成樹
脂層13(ポリウレタンフォーム)の密度が21.0〜
100kg/m3 で、かつ硬度が8.0〜60.0kg
のものが、編布15と軟質発泡合成樹脂層13との接着
強度が向上し良好で、かつフォーム層の潰れが少ないこ
とが分かる。なお、射出成形後の剥離強度は、編布15
が長靴本体に埋め込まれているため、長靴本体11と軟
質発泡合成樹脂層13(ポリウレタンフォーム)との接
着強度を示している。
【0040】実施例2 軟質合成樹脂層13として、密度27kg/m3 、硬度
11.4kgのポリウレタンフォームを用い、長靴本体
側の編布15として表2に示す各種編み組織のナイロン
トリコットを用いる以外は、実施例1と同様にして射出
成形長靴を製造し、評価した。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】表2から明らかなように、本体側の編布1
5のウエール数が25〜45/インチで、かつコース数
が20〜90/インチのものは、バンプ屈曲試験が良好
で、踵割れの発生がないか、あるいは少ないことが分か
る。
【0043】実施例3 軟質発泡合成樹脂層13として、表3に示す各種の伸び
を有するポリウレタンフォームを用いる以外は、実施例
1と同様にして射出成形長靴を製造し、評価した。結果
を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】表3から明らかなように、軟質発泡合成樹
脂層13(ポリウレタンフォーム)の伸びが70〜30
0%であると、裏布材12のラストへの吊り込み作業が
良好であり、フォーム破壊が生じず、かつ水漏れが発生
しないため、好ましいことが分かる。
【0046】実施例4 軟質合成樹脂層13として、密度27kg/m3 、硬度
11.4kgのポリウレタンフォームを用いるととも
に、編布15を構成する糸のデニール数を表4に示すよ
うに変更する以外は、実施例1と同様にして射出成形長
靴を製造し、評価した。結果を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】表4から明らかなように、長靴本体側(裏
面)の編布15に用いられる糸のデニール数が10〜3
00deであると、バンプ屈曲試験の結果から実用に供
し得る射出成形長靴が得られて好ましいことが分かる。
【0049】実施例5 軟質合成樹脂層13として、密度27kg/m3 、硬度
11.4kgのポリウレタンフォーム、長靴本体側(裏
面)の編布15として、表5に示す各種の伸びを有する
ナイロントリコットを用いる以外は、実施例1と同様に
して射出成形長靴を製造し、評価した。結果を表5に示
す。
【0050】
【表5】
【0051】表5から明らかなように、長靴本体側(裏
面)の編布15の伸びが50〜250%であると、吊り
込み作業性、成形性の点から実用に供し得る射出成形長
靴が得られて好ましいことが分かる。
【0052】実施例6 樹脂射出圧を表6に示すように変化させた以外は、実施
例1と同様にして射出成形長靴を製造し評価した。結果
を表6に示す。
【0053】
【表6】
【0054】表6より、樹脂射出圧が74〜554kg
/cm2 の範囲にあると、得られる製品の踵部の屈曲性
が良好であり、防寒性も良好であることが分かる。
【0055】実施例7 射出温度を表7に示すように変化させた以外は、実施例
1と同様にして射出成形長靴を製造し評価した。結果を
表7に示す。なお、射出温度は、バレルヒーターの温度
を変え、テスト前に射出成形機ノズルより長靴成形材料
を射出し、温度計で測定した。
【0056】
【表7】
【0057】表7より、射出樹脂温度が、170〜22
0℃の範囲にあると、得られる製品の踵部の屈曲性が良
好であり、防寒性も良好であることが分かる。
【0058】実施例8 編布15を丸編の両面編スムース編にし、糸をナイロン
として、該糸のデニール数を変化させた以外は、実施例
1と同様にして射出成形長靴を製造し評価した。結果を
表8に示す。
【0059】
【表7】
【0060】表8より、丸編の両面編スムース編でも、
糸のデニール数が10〜300deの範囲であると、バ
ンプ屈曲試験から実用に供し得る射出成形長靴が得ら
れ、好ましいことが分かる。
【0061】
【発明の効果】本発明の射出成形長靴の製造方法は、こ
のように裏布材の軟質発泡合成樹脂層が、密度21.0
〜100kg/m3 、硬度8.0〜60.0kgの断熱
性を有する発泡合成樹脂からなるので、射出成形時の長
靴成形材料の熱や樹脂射出圧により気泡が押し潰された
り、潰滅されないので、保温性および断熱性が良好であ
る。また、裏布材は、伸縮性に富む軟質発泡合成樹脂層
や編布により構成されているので、ラストモールドへの
吊り込みが良く、作業性が良好である。
【0062】さらに、射出された長靴成形材料は、裏布
材の長靴本体側の編布より浸透して軟質発泡合成樹脂層
の表面を溶融させるので、軟質発泡合成樹脂層と長靴本
体との接着強度は充分であり、踏みつけによる長靴本体
の踵上部の屈曲に対して亀裂の発生が起き難く、雨水な
どの浸入が防止され、防寒性が維持できるとともに、長
期間の使用に耐えるものとなる。さらにまた、両面に編
布が配置された裏布材を用いるので、裏布材を加工する
際に屑などの付着が少なく、射出成形された長靴の表面
に屑などが露出することが低減でき、外観の優れた長靴
を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって得られる射出成形長
靴の断面図である。
【図2】本発明に使用される裏布材の展開図である。
【図3】本発明に使用される裏布材の縫製状態を示す平
面図である。
【図4】本発明の射出成形長靴の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 射出成形長靴 11 長靴本体 12 裏布材 13 軟質発泡合成樹脂層 14,15 編布 16 ラストモールド 17 ボトムモールド 18 サイドモールド 19 長靴成形空隙 Z 長靴成形材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:20 B29L 31:50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱性を有する軟質発泡合成樹脂層の表
    裏面に編布を積層してなる靴下状の裏布材をラストモー
    ルドに吊り込み、該ラストモールド、ボトムモールドお
    よびサイドモールドとを嵌合し、長靴成形材料を長靴成
    形空隙内に射出して長靴を製造する方法であって、軟質
    発泡合成樹脂層として射出成形時の長靴成形材料の熱や
    樹脂射出圧により気泡が潰れない、JIS K6401
    で定義される密度21.0〜100kg/m3 、JIS
    K6401で定義される硬度8.0〜60.0kgの
    発泡合成樹脂を用い、かつ樹脂射出圧74〜554kg
    /cm2 、射出温度170〜220℃で射出成形するこ
    とにより、長靴成形材料が、長靴本体側に積層された編
    布の一部または全部に浸み込むとともに、軟質発泡合成
    樹脂層中の発泡気泡を押し潰すことなく、該軟質発泡合
    成樹脂層に一体に接着されようになしたことを特徴とす
    る射出成形長靴の製造方法。
  2. 【請求項2】 軟質発泡合成樹脂層のJIS K640
    2で定義される伸びが70〜300%である請求項1記
    載の射出成形長靴の製造方法。
  3. 【請求項3】 長靴本体側の編布がウエール数25〜4
    5/インチ、コース数20〜90/インチである請求項
    1記載の射出成形長靴の製造方法。
  4. 【請求項4】 長靴本体側の編布に用いられる糸のデニ
    ール数が10〜300deである請求項1記載の射出成
    形長靴の製造方法。
  5. 【請求項5】 長靴本体側の編布のJIS L1018
    で定義される伸びが50〜250%である請求項1記載
    の射出成形長靴の製造方法。
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