JPH057501A - 防寒性射出成形ブーツとその製造方法 - Google Patents

防寒性射出成形ブーツとその製造方法

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JPH057501A
JPH057501A JP3189609A JP18960991A JPH057501A JP H057501 A JPH057501 A JP H057501A JP 3189609 A JP3189609 A JP 3189609A JP 18960991 A JP18960991 A JP 18960991A JP H057501 A JPH057501 A JP H057501A
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JP
Japan
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synthetic resin
injected
lining
last
thermoplastic synthetic
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JP3189609A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Honma
博 本間
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HONMA SHOJI KK
Original Assignee
HONMA SHOJI KK
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 足形状に縫製した裏布材を射出成形金型のラ
ストに被着し、熱可塑性合成樹脂を射出して裏布材と一
体にした射出成形ブーツを製造する方法とブーツにおい
て、射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させない合成樹
脂等を一面に塗布した、射出された熱可塑性合成樹脂を
浸透させない編布と通常の編布との間に断熱性、可撓性
合成樹脂フォームを介して裏布材を射出された熱可塑性
合成樹脂を浸透させない編布が外側になるようにラスト
に被着して熱可塑性合成樹脂を射出する防寒性射出成形
ブーツとその製造方法 【効果】 編布が熱可塑性合成樹脂を浸透させないだけ
でなく、さらに、その編布の一面に溶融樹脂を浸透させ
ない合成樹脂を塗布してあるため、断熱性、可撓性合成
樹脂フォームを圧縮せず、成形後、ほとんど同じ厚みに
復元することによって保温性、断熱性が極めて良好であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保温性に優れた裏布材
を取り付けた射出成形ブーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来保温性に優れたブーツとしては種々
存在している。例えば、パイル調の生地を有する裏布
材、断熱性の合成樹脂発泡体を介して成形したブーツ、
作業性にも支障がなく裏布材としてボアを有する保温性
裏布材を使用し得る防寒性射出成形ブーツの製造法(特
公昭61−1121号公報参照)等が存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の技術においては、裏布材にボア(毛羽状の起毛)
があると、射出成形時にこれらのフロックが樹脂の流れ
に巻き込まれ、ブーツの表面を走ることにより線状の傷
が露出したりして外観品位を著しく低下させてしまう。
また、断熱性、可撓性合成樹脂フォームを介したブーツ
は、成形時に高圧を伴わないゴム製品には有効である
が、熱可塑性合成樹脂を射出して裏布材で一体にする
際、裏布材を浸透して断熱性、可撓性合成樹脂フォーム
にまで、熱可塑性合成樹脂が侵入してしまう上、金型の
ラストに押し付けられて圧縮され、これがためブーツを
金型から外した際、発泡体が圧縮されたまま復元しない
ため、断熱性が半減してしまい、さらに、特公昭61−
1121号公報に示された防寒性射出成形ブーツの製造
法は、射出された熱可塑性合成樹脂配合物が直接フォー
ムシートに被着するため、該熱可塑性合成樹脂が断熱
性、可撓性合成樹脂フォームシートに侵入して、この侵
入した状態のまま成形されるため金型内でフォームが圧
縮される。このため、金型から取り外しても圧縮された
ままになり、厚さが薄くなり空気層部も減ってしまい、
保温性は半減してしまうという問題点があった。本発明
は、この点に鑑み、簡単な構成で、射出された熱可塑性
合成樹脂を浸透させない合成樹脂材等を一面に塗布し
た、射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させない編布と
通常の編布との間に断熱性、可撓性合成樹脂フォームを
介して裏布材を射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させ
ない編布が外側になるように(裏地となるように)ラス
トに被着して熱可塑性合成樹脂を射出して成形されるブ
ーツを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題の
解決を図ったもので、防寒性射出成形ブーツとその製造
方法において、足形状に縫製した裏布材を射出成形金型
のラストに被着し、熱可塑性合成樹脂を射出して裏布材
と一体にした射出成形ブーツを製造する方法において、
射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させない合成樹脂材
等を一面に塗布した、射出された熱可塑性合成樹脂を浸
透させない編布と通常の編布との間に断熱性、可撓性合
成樹脂フォームを介して裏布材を、射出された熱可塑性
合成樹脂を浸透させない編布が外側になるように(裏地
となるように)ラストに被着して熱可塑性合成樹脂を射
出するという技術的手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明は、以上の技術的手段を採用することに
より、簡単な構成で、射出された熱可塑性合成樹脂を浸
透しない編布の一面に、さらに射出された熱可塑性合成
樹脂を浸透させない樹脂を塗布したので、断熱性、可撓
性合成樹脂フォームにまで熱可塑性合成樹脂が侵入しな
いので、成形した際、発泡体が圧縮されたまま復元しな
いということはない、極めて保温性の高いブーツを得ら
れるものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面で詳細に説
明する。図1で示す1は射出された熱可塑性合成樹脂を
浸透させない合成樹脂材等を一面に塗布した、射出され
た熱可塑性合成樹脂を浸透させない編布(裏地)8と通
常の編布(表地)6との間に断熱性、可撓性合成樹脂フ
ォーム3を介在させ、貼り合わせた積層材を足形状に裁
断した状態を示す裏布材である。射出された熱可塑性合
成樹脂を浸透させない編布(裏地)8とは縦メリヤス、
緯(ヨコ)メリヤス、等で、射出された熱可塑性合成樹
脂を浸透させないように編布8に塗布する合成樹脂材等
とは、天然または合成ラテックス、あるいはアクリル系
樹脂材で、断熱性、可撓性合成樹脂フォーム3は、断熱
性と可撓性を有し、柔軟性を有する合成樹脂フォーム
(発泡体)であればなんでも良く、例えば、ポリウレタ
ンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリ塩化ビニール
フォーム等がある。この断熱性、可撓性合成樹脂フォー
ム3はラスト5への吊り込み作業性やフィット状態か
ら、厚さ0.5〜7程度が好ましい。また、ラスト5に
接する編布(表地)6は通常の緯メリヤス、縦メリヤ
ス、パイル調生地等でよく、ラスト5への吊り込み、着
脱が用意な展延性、強度があればよい。射出された熱可
塑性合成樹脂を浸透させない編布8と断熱性、可撓性合
成樹脂フォーム3、通常の編布(表地)6とを貼り合わ
せるには、接着剤による慣用手段でも良く、あるいはフ
ォーム表面を加熱溶融して貼り合わせる、いはゆるフレ
ームラミネート方法でもよい。この貼り合わせた裏布材
1は断熱性、可撓性合成樹脂フォーム3が適度な伸縮性
を有するので編布6,8の伸びを阻害することなく、ラ
スト5への被着作業が簡単にできる。また、射出された
熱可塑性合成樹脂を浸透させないように塗布する合成樹
脂材の塗布方法は羽毛等によるのり引き、または塗布機
による塗布など従来公知の方法によるものである。足形
状に裁断した裏布材1を縫合4した、図2に示すように
靴下状裏布2とし、これを図3に示すように射出成形金
型用のラスト5に吊り込んで被着させる、この時、編布
(表地)6が靴下状裏布2の内側(表地)になり、熱可
塑性合成樹脂を通さない編布8に塗布した合成樹脂材、
例えば、合成ラテックスが表側(裏地)になるように、
靴下状裏布2を構成し、編布(表地)6側がラスト5に
面するように被着させる。被着後常法通りにポリ塩化ビ
ニール等の熱可塑性合成樹脂7をラスト5の周囲に射出
し、図4に示すようなブーツを成形する。なお、本発明
における靴下状裏布2において、足裏に該当する部分9
の素材をフェルトなどの別素材で構成することも良いこ
とはいうまでもない。また、図5に示したものは、前記
で説明してきたものの図4のA−A切断した熱可塑性合
成樹脂7をラスト5の周囲に射出しブーツを成形してで
きあがった際の、A−A切断した熱可塑性合成樹脂7と
射出された熱可塑性合成樹脂7を浸透させない合成樹脂
材などを一面に塗布した射出された熱可塑性合成樹脂を
浸透させない編布8と、断熱性、可撓性合成樹脂フォー
ム3と通常の編布(表地)6との融合状態を示す拡大断
面図であり、本願の発明の状態を示すもので、全く浸透
しないので合成樹脂フォームが圧縮して成形された後ラ
スト5から取り外して、使用状態にするとフォームは復
元して厚みが成形する前と同じ程度になるため保温、断
熱効果が良いことになる。なぜ、本考案のように構成す
るかといえば、射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させ
ない編布でも、実際上は編布のために編目から少し浸透
してしまうので、浸透しない合成樹脂材を塗布するもの
である。なお、射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させ
ない編布8に合成樹脂材等をどちらか一面に塗布するだ
けでなく、両面に塗布するのでも良いことはいうまでも
ない。また、図6は従来の裏布材を使用した場合の溶融
状態を示すものである。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基づき、次の効
果を得ることができる。 (1) 編布が熱可塑性合成樹脂を浸透させないだけで
なく、さらに、その編布の一面に溶融樹脂を浸透させな
い合成樹脂材を塗布してあるため、断熱性、可撓性合成
樹脂フォームを圧縮せず、成形後ほとんど同じ厚みに復
元することによって保温性、断熱性が極めて良好であ
る。 (2) 靴下状裏布は編布と断熱性、可撓性合成樹脂フ
ォームの積層シートからなるものであるが、断熱性、可
撓性合成樹脂フォームが伸縮性を有するものであるか
ら、ラストへの吊り込み作業は何ら困難性がなく、従来
の一重の編布よりなる靴下状裏布と同様の作業性があ
る。 (3) 射出された熱可塑性合成樹脂は裏地により貫通
を阻止されるからフォーム内へはもとより、表地への熱
可塑性合成樹脂の浸み出しが生ぜず、感触、保温性がす
ぐれている。 (4) 得られたブーツは、裏布材が断熱性の高い合成
樹脂フォームと編布とからなるものであるから非常に保
温性が優れたものとなり、防寒性ブーツとして好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の裏布材を足形状に裁断した状態の平面
図である。
【図2】本発明の靴下状に縫製した状態の説明図であ
る。
【図3】本発明の裏布をラストに吊り込んだ状態の断面
図である。
【図4】本発明の製造されたブーツの断面図である。
【図5】図4のA−A線切断拡大断面図である。
【図6】従来の裏布材を使用した場合の溶融状態を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
1‥‥裏布材 2‥‥靴下状裏布 3‥‥断熱性、可撓性合成樹脂フォーム 4・・・・縫合部 5‥‥ラスト 6‥‥編布(表地) 7‥‥熱可塑性合成樹脂 8‥‥射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させない編布
(裏地) 9・・・・足裏に該当する部分 10‥‥溶融樹脂を浸透させない樹脂材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足形状に縫製した裏布材を射出成形金型
    のラストに被着し、熱可塑性合成樹脂を射出して裏布材
    と一体にした射出成形ブーツを製造する方法において、
    射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させない合成樹脂材
    等を一面に塗布した、射出された熱可塑性合成樹脂を浸
    透させない編布と通常の編布との間に断熱性、可撓性合
    成樹脂フォームを介して裏布材を射出された熱可塑性合
    成樹脂を浸透させない編布が外側になるように(裏地と
    なるように)ラストに被着して熱可塑性合成樹脂を射出
    することを特徴とする防寒性射出成形ブーツの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂を射出して裏布材と一
    体にした射出成形ブーツにおいて、射出された熱可塑性
    合成樹脂を浸透させない合成樹脂材等を一面に塗布し
    た、射出された熱可塑性合成樹脂を浸透させない編布と
    通常の編布との間に断熱性、可撓性合成樹脂フォームを
    介在させ貼り合わせてなる裏布材の射出された熱可塑性
    合成樹脂を浸透させない編布が熱可塑性合成樹脂に面す
    る側に位置するように(裏地となるように)してなる防
    寒性射出成形ブーツ。
JP3189609A 1991-07-04 1991-07-04 防寒性射出成形ブーツとその製造方法 Pending JPH057501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08224108A (ja) * 1995-02-23 1996-09-03 Daiichi Gomme Kk 防寒性ブーツの裏布材の内張りパイル地

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02239802A (ja) * 1989-03-14 1990-09-21 Honma Shoji Kk 防寒性射出成形ブーツとその製造方法
JPH0386102A (ja) * 1989-08-31 1991-04-11 Achilles Corp 樹脂発泡体層を有する裏材を設けた射出成形靴及びその製造法

Patent Citations (2)

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