JPS5835684B2 - ボア−裏布を有する射出成型ブ−ツの製造法 - Google Patents
ボア−裏布を有する射出成型ブ−ツの製造法Info
- Publication number
- JPS5835684B2 JPS5835684B2 JP55085648A JP8564880A JPS5835684B2 JP S5835684 B2 JPS5835684 B2 JP S5835684B2 JP 55085648 A JP55085648 A JP 55085648A JP 8564880 A JP8564880 A JP 8564880A JP S5835684 B2 JPS5835684 B2 JP S5835684B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boa
- fabric
- lining fabric
- lining
- injection molded
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は保温性に優れたボアー裏布を有する射出成形ブ
ーツの製造法に関する。
ーツの製造法に関する。
この種従来技術としては、メリヤス、トリコット等の編
布を足形状に裁断、縫合して射出成形金型のラストに嵌
着し、通常の方法により射出成形してこれらの裏布を有
する射出成形ブーツを製造する方法がある。
布を足形状に裁断、縫合して射出成形金型のラストに嵌
着し、通常の方法により射出成形してこれらの裏布を有
する射出成形ブーツを製造する方法がある。
裏布にメリヤス、トリコット等の編布を使用する目的は
、(イ)足当り心地の改良、(ロ)履用時の足の着脱性
の改良、←喉部効果の改良、に)成形時、ラストからの
型抜き性の改良等の効果を得るためである。
、(イ)足当り心地の改良、(ロ)履用時の足の着脱性
の改良、←喉部効果の改良、に)成形時、ラストからの
型抜き性の改良等の効果を得るためである。
所でこれらメリヤス、トリコット等の編布は、繊維にフ
ロック(“FLOCK”、1毛羽”、゛パイル”ともい
う)を有するために原反のit使用した場合、射出成形
時にこれらのフロックが樹脂の流れに巻込1れ、ブーツ
等の表面を走ることにより線条の傷が露出するという欠
点から免れることが出来なかった。
ロック(“FLOCK”、1毛羽”、゛パイル”ともい
う)を有するために原反のit使用した場合、射出成形
時にこれらのフロックが樹脂の流れに巻込1れ、ブーツ
等の表面を走ることにより線条の傷が露出するという欠
点から免れることが出来なかった。
特に黒色エナメル様ブーツの場合は、ブーツ表面が銀色
線条を呈し外観品位を著しく低下させることがある。
線条を呈し外観品位を著しく低下させることがある。
従って一般には、該欠点を改良するため、表面のフロッ
クを炎で焼いて除去する、所謂フロック焼処理をほどこ
した織布を使用している。
クを炎で焼いて除去する、所謂フロック焼処理をほどこ
した織布を使用している。
更に従来使用されているメリヤス、トリコット等はいず
れも保温性に劣り、寒冷地での履用に適さないものであ
る。
れも保温性に劣り、寒冷地での履用に適さないものであ
る。
そのため、保温性に優れたボアーを裏布として使用する
ことが従来より試みられており、既に手帖のゴムブーツ
等では実用化されているが、射出成形靴の製造において
は、以下に述べるような理由で実用に至っていない。
ことが従来より試みられており、既に手帖のゴムブーツ
等では実用化されているが、射出成形靴の製造において
は、以下に述べるような理由で実用に至っていない。
既ち(イ) ボアーの構造上、基布面にも有害なフロッ
クが多く、従ってこれを除去するためフロック焼処理を
すると毛足が抜は保温性がなくなるため、フロック焼処
理ができない。
クが多く、従ってこれを除去するためフロック焼処理を
すると毛足が抜は保温性がなくなるため、フロック焼処
理ができない。
(ロ)足形状とするために、一般には裁断後オーバーロ
ックミシンで縫合するが、フロックの毛足が長いために
、縫目よりフロックが樹脂の侵入する面に露出する傾向
がある。
ックミシンで縫合するが、フロックの毛足が長いために
、縫目よりフロックが樹脂の侵入する面に露出する傾向
がある。
(ハ)ラストに嵌着後、樹脂を射出した場合、射出圧に
より織目より樹脂が貫通し70・ツク側に侵入するため
、フロックが硬化しボアーとしての効果が薄れる。
より織目より樹脂が貫通し70・ツク側に侵入するため
、フロックが硬化しボアーとしての効果が薄れる。
従って、トリコット、メリヤス等よりも保温性の点です
ぐれているボアーを裏布として使用した射出成型ブーツ
の製造法が斯界で強く望1れていた。
ぐれているボアーを裏布として使用した射出成型ブーツ
の製造法が斯界で強く望1れていた。
本発明は上述したようなボアーに付随する技術上の課題
を解決し、ボアーを裏布として使用する射出成形ブーツ
の製造法を提供するものである。
を解決し、ボアーを裏布として使用する射出成形ブーツ
の製造法を提供するものである。
鼓に本発明で使用する用語゛ボアー′′に関して解明す
る。
る。
用語゛ボアー″は学術的に認められた用語ではなく、慣
用語であり、その意のするところは゛天然あるいは人造
繊維ステープル、あるいは連続フィラメントが接着剤、
溶融繊維、あるいは機械的方法により接合され、表面が
毛皮(即ちボアー)様フロックを有する布状物質パであ
る。
用語であり、その意のするところは゛天然あるいは人造
繊維ステープル、あるいは連続フィラメントが接着剤、
溶融繊維、あるいは機械的方法により接合され、表面が
毛皮(即ちボアー)様フロックを有する布状物質パであ
る。
その製広の点からより詳細に述べると、ボアーは、原糸
を糸繰りしシールフライス機又はダブル織機で編立てる
。
を糸繰りしシールフライス機又はダブル織機で編立てる
。
かくして得られた布は、編布の基布に毛足となる繊維を
編込んだ状態になり、裏布に糊付をしヒートテンターで
幅出し後、編込んだ毛足の繊維を毛割しシャーリング仕
上げ加工を基本としたもので、毛割工程後、その渣1艶
出し仕上げしたもの、プリントし裏糊付し更に毛割シャ
ーリング仕上げしたもの、エンボス加工後裏糊付したも
の等種々の風合の異なったものが得られる。
編込んだ状態になり、裏布に糊付をしヒートテンターで
幅出し後、編込んだ毛足の繊維を毛割しシャーリング仕
上げ加工を基本としたもので、毛割工程後、その渣1艶
出し仕上げしたもの、プリントし裏糊付し更に毛割シャ
ーリング仕上げしたもの、エンボス加工後裏糊付したも
の等種々の風合の異なったものが得られる。
従って本発明で使用する用語゛ボアー″は、上述のボア
ーに関する定義および製法を勘案して理解されるべきで
ある。
ーに関する定義および製法を勘案して理解されるべきで
ある。
又用語゛ブーツバは°゛靴”をも含有するものである。
以下、添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。
本発明に従って
(1)基布面に接着剤を塗布しブロックを固着させたボ
アーを仕度し、踵に相当する部分に凸部6を設けて、一
定の寸法をもって裁断(第4図イ)シ、ボアーのフロッ
ク面を表にして履口部7を除いて裁断面を縫合8し、縫
合後にボアーのフロック面が内側になるよう裏返し、足
形状のボアーの裏布を形成(第4図−口)する。
アーを仕度し、踵に相当する部分に凸部6を設けて、一
定の寸法をもって裁断(第4図イ)シ、ボアーのフロッ
ク面を表にして履口部7を除いて裁断面を縫合8し、縫
合後にボアーのフロック面が内側になるよう裏返し、足
形状のボアーの裏布を形成(第4図−口)する。
(2)ボアーより伸長率のよいトリコット、例えばナイ
ロントリコットをボアーの裏布と同形状でやや小さ目に
裁断、縫合して、足形状のナイロントリコットの裏布を
形成(第5図)する。
ロントリコットをボアーの裏布と同形状でやや小さ目に
裁断、縫合して、足形状のナイロントリコットの裏布を
形成(第5図)する。
(3)上記の如く、足形状のボアー及びナイロントリコ
ットの裏布を各々仕度し、第2図に示すようにボアーの
裏布1を射出成形金型のラスト5に釣込み嵌着させ、次
で該ボアー裏布1の表面を被覆するように、ナイロント
リコットの裏布2を釣込み該ボアーの裏布1に嵌合させ
ると共に、該裏布2を充分伸長させて、ラスト5に該ボ
アーの裏布1及び該裏布2を密着させた後、金型を閉じ
てキャビティを形成後常法により射出成形する。
ットの裏布を各々仕度し、第2図に示すようにボアーの
裏布1を射出成形金型のラスト5に釣込み嵌着させ、次
で該ボアー裏布1の表面を被覆するように、ナイロント
リコットの裏布2を釣込み該ボアーの裏布1に嵌合させ
ると共に、該裏布2を充分伸長させて、ラスト5に該ボ
アーの裏布1及び該裏布2を密着させた後、金型を閉じ
てキャビティを形成後常法により射出成形する。
本発明は、上記のような構成よりなるので、樹脂を射出
した場合、樹脂の流れはナイロントリコットに抵抗され
、更にナイロントリコットの織目を通過するので、ナイ
ロントリコットがなくて直接にボアー裏布に接触する場
合に比較し、ボアーに接触する圧力が非常に小さくなる
。
した場合、樹脂の流れはナイロントリコットに抵抗され
、更にナイロントリコットの織目を通過するので、ナイ
ロントリコットがなくて直接にボアー裏布に接触する場
合に比較し、ボアーに接触する圧力が非常に小さくなる
。
更にボアー〇基布面に塗布された接着剤層3でその侵入
を遮断されるので、ボアーの独特の風合や保温性を活か
した射出成形ブーツを得ることができる。
を遮断されるので、ボアーの独特の風合や保温性を活か
した射出成形ブーツを得ることができる。
本発明でボアー〇基布面に塗布する接着剤は(1)ボア
ーの伸びを著しく低下させないために、低粘度のもの。
ーの伸びを著しく低下させないために、低粘度のもの。
(2)樹脂と相溶性のあるもの。
例えばポリ塩化ビニル樹脂を使用するブーツでは、ニト
リル系又はウレタン系の固形分5−200I)、粘度1
00〜300CPSの有機溶剤タイプの接着剤が好昔し
い。
リル系又はウレタン系の固形分5−200I)、粘度1
00〜300CPSの有機溶剤タイプの接着剤が好昔し
い。
又該接着剤の塗布方法としては、スプレーによる吹き付
け、刷毛塗り等所期の目的に適うならば適宜選択できる
。
け、刷毛塗り等所期の目的に適うならば適宜選択できる
。
又、ナイロントリコットの裏布の形状は、足形状に限定
されるものではなく、伸長率が犬であるため筒状(第6
図)でも支障はない。
されるものではなく、伸長率が犬であるため筒状(第6
図)でも支障はない。
ナイロントリコットに代えて、メリヤス等の編布も使用
できるが、スフ、綿等のフロックを有する繊維を材料と
して使用する場合は、従来同様フロック焼処理が必要で
ある。
できるが、スフ、綿等のフロックを有する繊維を材料と
して使用する場合は、従来同様フロック焼処理が必要で
ある。
かくして得られたボアーの裏布を有する射出成形ブーツ
は (1)従来の一重の編布よりなる裏布を有する射出成形
ブーツに比し、数倍の保温効果が得られ、寒冷地や冷凍
室等での履用にも十分に耐える。
は (1)従来の一重の編布よりなる裏布を有する射出成形
ブーツに比し、数倍の保温効果が得られ、寒冷地や冷凍
室等での履用にも十分に耐える。
(2)裏布を基布面に接着剤を塗布したボアーの裏布を
ラストに嵌着し、更にその上にナイロントリコットの裏
布を嵌着させた二重構造としたため、ボアーのフロック
がナイロントリコットによって完全に封じられるため、
ボアー基布面のフロック焼処理の必要がなくなると共に
、フロック、毛足の喰み出しの問題が解消した。
ラストに嵌着し、更にその上にナイロントリコットの裏
布を嵌着させた二重構造としたため、ボアーのフロック
がナイロントリコットによって完全に封じられるため、
ボアー基布面のフロック焼処理の必要がなくなると共に
、フロック、毛足の喰み出しの問題が解消した。
(3)ブーツ表面へのフロックの露出問題が解消したの
で、線条の傷等のない滑らかな外観品位が得られる。
で、線条の傷等のない滑らかな外観品位が得られる。
(4)射出された樹脂は、ナイロントリコットの織目を
通過し、ボアー基布面に塗布された接着剤と相溶するの
で、ボアーのフロック効果音tfiうことなく接着が可
能となった。
通過し、ボアー基布面に塗布された接着剤と相溶するの
で、ボアーのフロック効果音tfiうことなく接着が可
能となった。
等の著しい効果が得られる。
第1図は本発明の製品の断面図、第2図はラストに裏布
を釣込んだ状態を示す断面図、第3図は第1囲周部の拡
大断面図、第4図−イはボアーの裁断形状を示す平面図
、第4図−口は第4図−イの縫合後の側面図、第5図は
縫合後のナイロントリコット裏布の側面図、第6図はナ
イロントリコット裏布の別の実施例を示す側面図。 1・・・・・・ボアー裏布、2・・・・・・ナイロント
リコット裏布、3・・・・・・接着剤層、4・・・・・
・樹脂層、5・・・・・・ラスト、6・・・・・・ボア
ー裏布の凸部、7・・・・・・履口部、8・・・・・・
縫合部。
を釣込んだ状態を示す断面図、第3図は第1囲周部の拡
大断面図、第4図−イはボアーの裁断形状を示す平面図
、第4図−口は第4図−イの縫合後の側面図、第5図は
縫合後のナイロントリコット裏布の側面図、第6図はナ
イロントリコット裏布の別の実施例を示す側面図。 1・・・・・・ボアー裏布、2・・・・・・ナイロント
リコット裏布、3・・・・・・接着剤層、4・・・・・
・樹脂層、5・・・・・・ラスト、6・・・・・・ボア
ー裏布の凸部、7・・・・・・履口部、8・・・・・・
縫合部。
Claims (1)
- 1 ボアー〇基布面に接着剤を塗布し、該ボアーを足形
状に裁断、縫合しフロック面を内側にして射出成形金型
のラストに嵌着し、更に嵌着された該ボアー0表面に足
形状に裁断、縫合された絹布を被覆嵌着して後、常法に
より射出成形することを特徴とするボアー裏布を有する
射出成形ブーツの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55085648A JPS5835684B2 (ja) | 1980-06-23 | 1980-06-23 | ボア−裏布を有する射出成型ブ−ツの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55085648A JPS5835684B2 (ja) | 1980-06-23 | 1980-06-23 | ボア−裏布を有する射出成型ブ−ツの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5711602A JPS5711602A (en) | 1982-01-21 |
JPS5835684B2 true JPS5835684B2 (ja) | 1983-08-04 |
Family
ID=13864633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55085648A Expired JPS5835684B2 (ja) | 1980-06-23 | 1980-06-23 | ボア−裏布を有する射出成型ブ−ツの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835684B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5922501A (ja) * | 1982-07-28 | 1984-02-04 | アキレス株式会社 | 防寒性射出成形ブ−ツの製造方法 |
JPS60241401A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-30 | 弘進ゴム株式会社 | ボア付防寒靴の製造方法 |
JP2545611B2 (ja) * | 1989-08-31 | 1996-10-23 | アキレス株式会社 | 樹脂発泡体層を有する裏材を設けた射出成形靴及びその製造法 |
-
1980
- 1980-06-23 JP JP55085648A patent/JPS5835684B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5711602A (en) | 1982-01-21 |
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