JP2823591B2 - スエード調靴の製造方法 - Google Patents

スエード調靴の製造方法

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光雄 金子
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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B3/00Footwear characterised by the shape or the use
    • A43B3/0036Footwear characterised by the shape or the use characterised by a special shape or design
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は外観,防水性,保温性等に優れたスエード調
靴を能率良く製造できるスエード調靴の製造方法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
靴は足の対衝撃保護や保温という実用面のみならず装
身的な面をも有し、また長時間履くものであることから
履き心地の良さも必要であり、これらを満足するように
従前から様々な工夫がなされてきた。
ところで、靴の主要部分を占める胛被をスエード調に
形成することは外観上及び保温上の両面から好ましいこ
とである。従つて、このような靴を製造する方法が近年
種々提案されており、その一つとして特開昭62−231601
号「植毛したゴム靴及びその製造方法」で開示されてい
る方法がある。この製造方法は、未加硫ゴムシートをベ
ースとしこの未加硫ゴムシートの底部分との接着部分以
外の他の部分に接着剤を塗布した後にこれにナイロン製
等のフロツクを電着させて植毛し、次にこの植毛した未
加硫ゴムシートを裁断して靴金型上で靴の形態に形成し
た後に加硫処理して靴を完成させる方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら前述したようなスエード調靴の従来の製
造方法においては、予め所望位置に植毛されている素材
を所定形状に裁断して靴金型に套被し吊込んで靴底と貼
着させ、更に必要に応じてその上にゴムテープ等を貼着
して靴の形態に形成してから加硫するため、植毛されて
いる部分が接着代部分と重なつた場合にはその部分の接
着が植毛部と不植毛部との接着となるので接着が不充分
で隙間が生じて水が浸透し易くなるという問題点があ
り、またこの問題点を解決するように接着代となる部分
を植毛されている部分に連続して充分に大きく設けてお
くとこの植毛されていない部分が植毛部やゴムテープ等
の端縁との間に直接表われるようになつて全体が植毛さ
れている素材で構成されているように見える靴が得られ
ないと共に各胛被部端の切断面に非植毛部分が僅かでは
あるが露出して外観を損なうようになるという問題点が
あつた。
そこでこのような問題点が生じないように植毛したシ
ートを靴金型上で靴の形態に貼着・形成させようとして
も、胛被の底部側の接着代となる非植毛部分全体を靴底
に正確に当接させて接着させる作業は非常に面倒で非能
率的であり、かなり熟練しても不良品が生じ易いという
問題点もあつた。
更に、上記のような問題点を生じないように留意して
胛被部やゴムテープ等や靴底部の貼着を行えたとして
も、ゴム靴は靴の形態に形成された後に通常加硫処理を
行われて製品となるためにこの加硫処理によつて各構成
素材間の収縮程度が相違して素材同士の接合部の境界部
分に非植毛部分が表れて外観を損なうようになるという
問題点があった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記従来技
術の欠点を解消し、靴全体が均一に植毛されて外観の優
れたスエード調靴を得ることができ且つ隙間等が生じて
水が浸透することのないスエード調靴を能率良く製造す
ることのできるスエード調靴の製造方法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは以上のような課題を解決すべく種々検討
した結果、金型に套被し吊込む素材を編織物から成る裏
布の表側に接着剤によりゴム層又は合成樹脂層を形成し
たシート材としてこれを裁断・縫製して製作された靴下
形状体とし、この靴下形状体を前記ゴム層又は合成樹脂
層が外側になるようにして靴金型に被せ、次にこの靴下
形状体の外面に胛被補強ゴム,底テープ,背テープ,履
口テープ,靴底を貼り付けて靴形状体を形成し、続いて
常法により加硫し、しかる後に加硫された靴形状体の底
部をマスキング部材でマスキングしてマスキング部分以
外の全体に静電電植により植毛した後にマスキング部材
を除去した靴金型から取り外せば、上記課題を解決出来
ることを究明して本発明を完成したものである。
以下に本発明に係るスエード調靴の製造方法を図面に
より詳細に説明する。
第1図は本発明に係るスエード調靴の製造方法の1例
の概略工程を示すフローシート、第2図は第1図の第1
工程において得られる裏布の表側に接着剤によりゴム層
又は合成樹脂層を形成したシートの断面図、第3図は第
1図の第2工程において得られる靴下形状体の側面図、
第4図は第1図の第4工程において得られる靴形状体の
斜視図である。
本発明に係るスエード調靴の製造方法は、第1図に示
すように、主に第1工程:裏布1の表側に接着剤2aによ
つてゴム層又は合成樹脂層2を形成したシート製造工
程、第2工程:靴下形状体3の形成工程、第3工程:靴
下形状体3の靴金型への接着工程、第4工程:靴形状体
4の形成工程、第5工程:加硫処理工程、第6工程:マ
スキング処理工程、第7工程:植毛工程、第8工程:マ
スキングの除去及び金型からの取外し工程の8工程に分
離される。
第1工程の裏布1の表側に接着剤2aによつてゴム層又
は合成樹脂層2の形成したシート製造工程においては、
裏布1としてメリヤス,トリコット,ボアーの如き編織
物が使用され、ゴム層又は合成樹脂層2として天然ゴ
ム,合成ゴム,塩化ビニル、ウレタンゴム等が好ましく
用いられ、裏布1の表側に接着剤2aによつてゴム層又は
合成樹脂層2を形成させる方法としてはゴム層又は合成
樹脂層2がゴム層又は塩化ビニル層の場合には裏布1の
表側に接着剤2aを塗布した後にゴム層又は塩化ビニル層
をカレンダーコートすれば良く、ゴム層又は合成樹脂層
2がウレタンゴムの場合には裏布1の表側に接着剤2aを
塗布した後に湿式法にてウレタンゴムを転写圧着すれば
良い。第2工程の靴下形状体3を形成させる工程におい
ては、第1工程で製造したシートを胴部分3aと前胛被部
分3b多び足裏部分3cとを構成するように所定形状に裁断
し、この裁断したシートをゴム層又は合成樹脂層2を表
側にして第3図に示すように胴部分3aと足裏部分3cとは
ロツク縫いし胴部分3aと前胛被部分3bとは千鳥縫いして
縫合する。第3工程の靴下形状体3の靴金型(図示な
し)への装着工程においては、第2工程で製造した靴下
形状体3をゴム層又は合成樹脂層2が外側になるように
靴金型に被せることによつて完了する。第4工程の靴形
状体4の形成工程においては、第4図に示すように靴金
型に被せられている靴下形状体3の外面に前胛被補強ゴ
ム4a,後胛被補強ゴム4b,底テープ4c,背テープ4d,履口テ
ープ4e,靴底4fが貼り付けられるのであるが、この際靴
下形状体3の外面がゴム層ではない場合にはその表面を
ゴムのグラフト系ポリマーのようなプライマーで処理し
た後に前胛被補強ゴム4a,後胛被補強ゴム4b,底テープ4
c,背テープ4d,履口テープ4e,靴底4fを貼り付けて合成樹
脂とゴムとの接着力を向上させる。この各テープ4c,4d,
4eはゴムテープの他に合成樹脂製テープを用いてもよ
い。第5工程の加硫処理工程においては、未硫化ゴムを
通常実施されているように130〜140℃程度で加熱するこ
とにより加硫させて素材の強度が確保される。第6工程
のマスキング処理工程においては、靴底4f,靴金型及び
必要に応じて履口テープ4eのような植毛の不要な部分に
植毛されることを防止するために植毛の不要な部分にマ
スキング部材として粘着テープ(図示なし)を貼着させ
ることにより行う。第7工程の植毛工程においては、第
6工程において粘着テープ等のマスキング部材でマスキ
ングされた靴形状体4のマスキング部分以外の全体に接
着剤を塗布して静電電植によりその接着剤塗布部分に立
体植毛される。この第7工程において使用する植毛用の
素材は特に限定されないが、ナイロンフロツクが強度の
面でより好ましい。この第7工程に入る前に、靴下形状
体3の外面がゴム層の場合はハロゲン化物のプライマー
を塗布する前処理を施しておくことが加硫ゴムと接着剤
の接着力を向上させるのでより好ましい。第8工程のマ
スキングの除去及び靴金型からの取外し工程において
は、マスキングを行つていた粘着テープ等のマスキング
部材を除去する作業と、靴金型を使用して製靴を行つて
きた場合には従来から必要であつた靴金型から製造され
た製品を取り出す作業とが行われる。
〔作 用〕
上述したような8工程から成る本発明に係るスエード
調靴の製造方法においては、編織物から成る裏布の表側
に接着剤によりゴム層又は合成樹脂層を形成したシート
を裁断・縫製して靴下形状体を製作し、この靴下形状体
を前記ゴム層又は合成樹脂層が外側になるようにして靴
金型に被せた後に該靴下形状体の外面に胛被補強ゴム,
底テープ,背テープ,履口テープ,靴底を貼り付けて靴
形状体を形成し、続いて常法により加硫して収縮や変形
しにくい最終的な靴形状体を形成させた後にこの靴形状
体の底部及び必要部分をマスキング部材でマスキングし
てマスキング部以外の全体に静電電植により植毛した後
に該マスキング部材を除去し靴金型から取り外す方法で
あるため、完成したスエード調の靴は植毛されるべき部
分に植毛されないということが防止され、また植毛部分
が接着代と重なつて隙間が生じて水が浸透するという問
題点を解消されるのである。
また靴形状体を形成させる際に胛被部を構成させる素
材には植毛されていないため、従来と違つて植毛部分と
底部とを厳密に合致させる必要が無く、その結果それら
の当接作業や接着作業を容易に且つ迅速に行うことが出
来るため、スエード調靴を能率良く生産できると共に不
良品の発生も少なくなるのである。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明に係るスエード調靴の製造方
法によれば、次のような種々の効果が得られ外観上及び
品質上優れたスエード調靴が得られると共にその生産性
の面も優れており、その工業的価値は非常に大きなもの
がある。
加硫処理による素材の収縮等によつて非植毛部分が表
されて外観が低下することがない。
胛被部の素材に厚みがあつても、最終工程で植毛する
ためにその境界部分は段差として表れるのみでその段差
部に非植毛部分が露出することがない。
靴の胛被全体が植毛されているスエード調靴が簡単に
得られる。
植毛されている部分が接着部分と重なつて隙間が生じ
て水が浸透し易くなるという問題がなくなる。
靴形状体を形成させる段階では、胛被部には未だ植毛
さていないため、従来と違つて植毛部分と底部とを厳密
に合致させる必要が無く、各部材の当接作業や接着作業
を容易にかつ迅速に行うことができるため、能率良く生
産できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスエード調靴の製造方法の1例の
概略工程を示すフローシート、第2図は第1図の第1工
程において得られる裏布の表側に接着剤によりゴム層又
は合成樹脂層を形成したものの断面図、第3図は第1図
の第2工程において得られる靴下形状体の側面図、第4
図は第1図の第4工程において得られる靴形状体の斜視
図である。 図面中 1……裏布 2……ゴム層又は合成樹脂層 2a……接着剤 3……靴下形状体 3a……胴部分 3b……前胛被部分 3c……足裏部分 4……靴形状体 4a……前胛被補強ゴム 4b……後胛被補強ゴム 4c……底テープ 4d……背テープ 4e……履口テープ 4f……靴底
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A43B 1/00 - 23/30 B05D 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】編織物から成る裏布の表側に接着剤により
    ゴム層又は合成樹脂層を形成したシートを裁断・縫製し
    て靴下形状体を製作し、この靴下形状体を前記ゴム層又
    は合成樹脂層が外側になるようにして靴金型に被せ、次
    に該靴下形状体の外面に胛被補強ゴム,底テープ,背テ
    ープ,履口テープ,靴底を貼り付けて靴形状体を形成
    し、続いて常法により加硫し、しかる後に該靴形状体の
    底部及び必要部分をマスキング部材でマスキングしてマ
    スキング部分以外の全体に静電電植により植毛した後に
    該マスキング部材を除去し靴金型から取り外すことを特
    徴とするスエード調靴の製造方法。
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