JP2759333B2 - 靴用植毛ゴムシートの製造方法 - Google Patents

靴用植毛ゴムシートの製造方法

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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B3/00Footwear characterised by the shape or the use
    • A43B3/0036Footwear characterised by the shape or the use characterised by a special shape or design
    • A43B3/0078Footwear characterised by the shape or the use characterised by a special shape or design provided with logos, letters, signatures or the like decoration
    • A43B3/0084Arrangement of flocked decoration on shoes

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バツクスキン状の部分を少なくとも一部に
有する未加硫の靴用植毛ゴムシートの製造方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
靴は足の対衝撃保護や保温という実用面と共に装身的
な面をも有し、また長時間履くものであることから履き
心地の良さも必要であり、これらを満足するように従前
から様々な工夫がなされてきた。このことは、靴の素材
が古くから使用されてきた獣皮である場合だけでなく、
プラスチツク,布地,ゴム等の素材とする場合も同様で
ある。
ところで、靴の主要部分を占める胛被を毛皮様に形成
することは保温上からも外観上からも好ましいことであ
る。このような靴を製作するための獣皮以外の素材は、
従来次のようにして製造されていた。
(イ)布地をベースとする場合: 布地のバツクに糸をパイル状に打ち込んで裏側より樹
脂処理した後にパイルを切断し、ポリシヤーをかけてス
ウエード仕上げをする。
(ロ)不織布又は塩ビシートをベースとする場合: それぞれのベースにネオプレン系又はウレタン系の接
着剤を均一に塗布し、その上にナイロン製等のフロツク
(長さは通常0.5〜0.8mm)を静電電着させて植毛する。
(ハ)未加硫ゴムシートをベースとする場合: このシートにシートと同質のゴム系の接着剤を塗布
し、その上に(ロ)と同様にナイロン製等のフロツクを
電着させて植毛する(シートは素材のときは未加硫のま
まであり、靴の形態に成形された後に加硫処理され
る)。
しかしながら、上記(イ)の方法で得た素材を胛被に
使用して製作された靴は、胛被から水を通し易い欠点が
あつた。また塩ビをベースとする(ロ)の方法で得た素
材を使用して製作された靴は、雰囲気温度の高低により
大きな硬度差があつて、雰囲気温度の変化の全範囲に亘
つて適度な強さを有する靴は得難いし、またベース中の
可塑剤が徐々に抜けることによつて次第に硬くなつて履
き心地が不良となる欠点があつた。また(ハ)の方法及
び不織布をベースとする(ロ)の方法の場合には、それ
らの方法による植毛状態はすべて立毛であつて植毛部分
全体が一様な立毛状態となつて外観が単調となつて優美
さの表現に欠けるばかりか靴用素材として好ましいバツ
クスキン状のものが得られない欠点があつた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明な上記従来技術の欠点を解消し、立毛状態では
ないバツクスキン状に植毛することが出来、また素材の
植毛部分に植毛状態に変化を与えて優美な模様を形成さ
せることの出来るように、そして得られる素材は水を通
さないし雰囲気温度の通常の変化の全範囲に亘つて硬さ
の変化の少ない靴が得られるように未加硫の靴用植毛ゴ
ムシートの製造方法を構成すことを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は種々検討した結果、ベースに未加硫ゴムシ
ートを使用して一旦その表面に立毛状態に植毛した後、
溶剤により植毛部分表面のゴム系接着剤を全面的に又は
部分的に膨潤させ、適度に加熱しながら植毛を押圧して
膨潤部分の全面又は一部をバツクスキン状とすることに
より、上記課題を解決出来ることを究明して本発明を成
した。
以下に本発明に係る靴用植毛ゴムシートの製造方法を
図面により詳細に説明する。
第1図は本発明に係る靴用植毛ゴムシートの製造方法
の1例の概略工程を示すフローシート、第2図は本発明
に係る靴用植毛ゴムシートの製造方法で製造された靴用
植毛ゴムシートの1実施例の平面図である。
本発明においては、素材のベースとして未加硫ゴムシ
ート1を使用する。これは一般にゴムは雰囲気温度(必
ずしも気温だけでなく、靴が接するもの例えば雪の温
度)の通常における変化の全範囲で硬軟の差が余り大き
くないからである。この未加硫ゴムシート1にこれと同
質のゴム系の接着剤2を塗布した後、その上に合成樹脂
製のフロツク3(ナイロンフロツクが一般的)を静電電
着させて第1図に示す如くその表面に立毛した植毛未加
硫ゴムシート4(以下、立毛ゴムシートと言うことがあ
る)を得る。上記工程は従来一般的に行われている既知
の材料及び方法によればよい。
次いで、上記のようにして得られた立毛ゴムシート4
の植毛部分の全面又は所定部分に前記ゴム系接着剤を溶
解し得る溶剤、例えばトルエン,トリクレン又はゴム用
揮発油等を塗布する。この立毛ゴムシート4の植毛部分
の所定部分に溶剤を塗布する具体的方法例は、第1図示
す如く所定部分を打ち抜いた打抜きスクリーン5を立毛
ゴムシート4の上に乗せスプレーノズル6から溶剤を塗
布するなどの手段によればよい。塗布量は約200〜400g/
m2が適当である。本発明においては、素材の立毛部分が
広く且つその全面をバツクスキン状部とする場合もあ
り、このときは上記打抜きスクリーン5を使用しないで
塗布すれば良い。この溶剤塗布により立毛ゴムシート4
の溶剤を塗布された植毛部分における接着剤2は膨潤す
る。
次いで、このような状態の立毛ゴムシート4を150〜2
00℃の板又はローラにより1〜2秒間押圧すると、立毛
フロツクは寝かせられて接着剤の層上に圧着されるが、
この際に立毛ゴムシート4の植毛部分に塗布された溶剤
により膨潤した接着剤が更に溶融状態化して設定部分の
フロツク3の圧着状態が固定されてバツクスキン状部8a
となり、その他の部分では押圧状態が除かれると元の立
毛状態の立毛部8bとなるのである。このような作業は、
立毛ゴムシート4の全面をバツクスキン状部8aに形成す
る場合には植毛部分全面に溶剤を塗布してその植毛部分
全面をその表面が平坦な150〜200℃の板又はローラ7で
1〜2秒間押圧して全面にバツクスキン状部8aを形成す
れば良い。また立毛ゴムシート4の所定部分のみをバツ
クスキン状部8aに形成する場合には、前述したように立
毛ゴムシート4の所定部分に対応する打抜き模様の形成
されたスクリーンを通して溶剤を塗布して植毛部分全面
をその表面が平坦な150〜200℃の板又はローラ7で1〜
2秒間押圧するか又は所定部分に対応する突部を有する
150〜200℃の板又はローラで1〜2秒間押圧して立毛部
8bとバツクスキン状部8aとから成る模様を形成させる場
合と、立毛ゴムシート4の植毛部分全面に溶剤を塗布し
て所定部分に対応する突部を有する150〜200℃の板又は
ローラ7で1〜2秒間押圧して立毛部8bとバツクスキン
状部8aとから成る模様を形成させる場合とがある。この
150〜200℃の板又はローラ7での押圧力は5〜20kg/cm2
が適当である。この工程は第1図に示す如くローラ7に
よるのが作業能率と品質一定を図る上で好ましい。
上記の如くにして得られた靴用植毛ゴムシート8に
は、植毛部分全面をバツクスキン状部8aとした場合以外
には第2図に示す如くバツクスキン状部8aと立毛部8bと
が形成されており、そして植毛部分全面に同じフロツク
3を植立されていても上記2つの部分8a,8bは見掛けの
色の濃さを異にして(一般に立毛部8bが濃くバツクスキ
ン状部8aが深い)色模様を構成しており、そしてこの模
様は単に色の濃淡によるだけでなく植毛状態の変化を伴
なうことによつて視覚的に優美さをもつて掴えられるの
である。更に、手で触れれば凹凸ある立体的模様として
(バツクスキン状部8aが凹状で立毛部8bが凸状として)
触感的にも掴えられるものである。また立毛ゴムシート
4の植毛部分全面に溶剤を塗布して植毛部分全面を押圧
すれば、従来靴用素材として好ましいとされながらも実
用に至らなかつた全面バツクスキン状ゴムシートが容易
に得られるのである。この素材は未加硫のままであり、
靴の形態に成形された後に常法に従つて加硫される。
〔発明の効果〕
以上詳述した如き本発明に係る靴用植毛ゴムシートの
製造方法は、既知技術によつて一旦立毛ゴムシートを得
た後、これに溶剤を塗布して所定温度で押圧するという
工程で、従来容易には得られなかつたバツクスキン状に
植毛された靴用素材を簡単に製造することが出来る方法
である。そしてこの立毛ゴムシートの溶剤の塗布された
植毛部分を立毛ゴムシートの全面に形成してそのうちの
所定部分のみを所定温度で押圧するか、又は立毛ゴムシ
ートの溶剤の塗布された植毛部分を立毛ゴムシートに部
分的に形成してその部分のみを所定温度で押圧すること
によつて植毛部分がバツクスキン状部と立毛部とから構
成されてそれらの植毛状態の変化を伴なう優美な模様の
素材が容易に得られる。そして素材のベースとして未加
硫のゴムシートを使用しているので、これが使用された
靴は通常の雰囲気温度の変化範囲では適度な硬さを保
ち、また水を通すことがなく、靴に成形された後に加硫
によつて所定形状を維持し且つ接合部分が強固なものと
なるのであり、本発明方法の工業的価値は非常に大きな
ものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る靴用植毛ゴムシートの製造方法の
1例の概略工程を示すフローシート、第2図は本発明に
係る靴用植毛ゴムシートの製造方法で製造された靴用植
毛ゴムシートの1実施例の平面図である。 1……未加硫ゴムシート 2……接着剤 3……合成樹脂製フロツク 4……植毛未加硫ゴムシート(立毛ゴムシート) 5……打抜きスクリーン 6……スプレーノズル 7……ローラ 8……靴用植毛ゴムシート 8a……バツクスキン状部 8b……立毛部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未加硫ゴムシートにゴム系接着剤を塗布し
    た後、その上に合成樹脂製フロツクを静電電着させて立
    毛した植毛未加硫ゴムシートを得、次いで該シートの植
    毛部分に前記ゴム系接着剤を溶解し得る溶剤を塗布した
    後にその溶剤を塗布した部分のうち所定部分を150〜200
    ℃の板又はローラで1〜2秒間押圧してバツクスキン状
    部を形成することを特徴とする未加硫の靴用植毛ゴムシ
    ートの製造方法。
  2. 【請求項2】植毛未加硫ゴムシートの植毛部分全面に溶
    剤を塗布してその植毛部分全面をその表面が平坦な150
    〜200℃の板又はローラで1〜2秒間押圧して全面にバ
    ツクスキン状部を形成する請求項1に記載の未加硫の靴
    用植毛ゴムシートの製造方法。
  3. 【請求項3】植毛未加硫ゴムシートに上記所定部分に対
    応する打抜き模様の形成されたスクリーンを通して溶剤
    を塗布してその所定部分を150〜200℃の板又はローラで
    1〜2秒間押圧して立毛部とバツクスキン状部とから成
    る模様を形成させる請求項1に記載の未加硫の靴用植毛
    ゴムシートの製造方法。
  4. 【請求項4】植毛未加硫ゴムシートの植毛部分全面に溶
    剤を塗布して上記所定部分に対応する突部を有する150
    〜200℃の板又はローラで1〜2秒間押圧して立毛部と
    バツクスキン状部とから成る模様を形成させる請求項1
    に記載の未加硫の靴用植毛ゴムシートの製造方法。
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