JP2551814B2 - 植毛樹脂靴とその製造方法 - Google Patents

植毛樹脂靴とその製造方法

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    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B3/00Footwear characterised by the shape or the use
    • A43B3/0036Footwear characterised by the shape or the use characterised by a special shape or design
    • A43B3/0078Footwear characterised by the shape or the use characterised by a special shape or design provided with logos, letters, signatures or the like decoration
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面に植毛された継目無しの合成樹脂胛被
からなる新規な植毛樹脂靴とその製造方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
スエード革のブーツは、外観・感触が優美なビロード
調であるため、高級ブーツとして特に女性の間に人気が
高い。しかし、素材である革の値段が高い上にその製法
も複雑でコストがかかる。その上、革の継目から靴の内
部に水が滲み込み易い欠点がある。
革靴の代わりに合成樹脂、特に塩化ビニル樹脂による
成形靴が市販されている。
そして、胛被表面に植毛したスエード調の樹脂靴やゴ
ム靴も製造されている。しかし、このような靴は、従来
は、合成樹脂シート又はゴムシートの表面に接着剤を塗
布し、磁場で繊維フロックを静電植毛し、この植毛した
合成樹脂シート又はゴムシートを、靴一足分の大きさに
裁断し、この裁断された植毛シートを靴の形をした金型
に被せて賦形し、縫製又は接着により、靴が作られてい
た。
しかし、この方法では、製作に手間がかかり、コスト
高となる上に、素材が樹脂又はゴムのシートである為
に、外表面にシボ(革皺)その他の微妙な凹凸を後から
付与することは不可能であった。その為に、たとえ表面
に繊維フロックを静電植毛して、スエード調の表面に仕
上げたとしても、一般に合成樹脂やゴムの素材の特徴と
して、履用によってスエード革のブーツに現れるシボ状
凹凸やその他の微妙・優美な凹凸ラインを出現せしめる
ことは不可能である。又、この靴では、胛被の継目が避
けられないので、靴内部に水が滲み込み易い欠点も残っ
ている。更に、植毛した後にシートを裁断しているの
で、シートの裁断面等の植毛して無い部分がどうしても
靴表面の何処かに現れてしまうと云う欠点があった。
一方、スラッシュ・モールディング法による合成樹脂
靴の製造法が公知である。この方法は、電鋳法で作製し
た靴形をした薄い中空の金型内に、塩化ビニル樹脂ペー
スト(乳化重合により製造されたポリ塩化ビニル粉末に
可塑剤を混合してペースト状にしたもので、プラスチゾ
ルと呼ばれる)を注型し、外部より加熱して金堅の壁面
から内部のゾルをゲル化せしめ、ゲル化層が所定の厚み
に達した後、内部の未ゲル化プラスチゾルを排出して、
後加熱冷却して得られる皺形のスキンを剥離して取り出
す方法である。
この金堅内面に種々の凹凸を付与して、スラッシュ・
モールディング法により製造される靴の表面をモデファ
イする試みは種々なされており、スエード調を与えるた
めの細かな凹凸細工も試みられているが、この方法で、
本物に近いスエード調の表面を得ることは絶対に不可能
であると云って良い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上の現実を踏まえて、本発明者は、本物のスエード
革ブーツに限りなく近く、かつ、革ブーツの履用により
現れるシボやその他の微妙・優美な凹凸ラインをデザイ
ンして付与し得る、高級感に溢れ、又、防水性も優れ、
しかも安価なスエード調樹脂靴と、その簡単で安価な製
造方法を提供することを目的として鋭意研究の結果、本
発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、 (1)履用による革皺(シボ)又は/及びシボ様デザイ
ン皺を付与した天然皮革靴の表面を忠実に転写した短靴
状又は長靴状の継目なしの合成樹脂スキンの胛被部外表
面及び胛被部上端面に接着剤を塗布し、太さ1.5d以下、
長さ1mm以下の合成繊維フロックを静電植毛してなるス
エード調の植毛樹脂靴、 (2)天然皮革靴に履用による革皺(シボ)を付与し
た、又は/及び、シボ様デザイン皺を付与した短靴又は
長靴を原型に用いて、電鋳法、眷属蒸着法等により履き
皺又は/及びデザイン皺を付与した天然皮革靴の表面状
態を忠実に内面に転写した靴用中空金型を用いて、プラ
スチゾル又はプラスチックパウダーのスラッシュ・モー
ルディングにより、靴胛被及び靴底の少なくとも一部を
形成する継目なしのスキンを成形し、該成形スキン内面
に靴下状ライニング材を装着し、必要に応じて履口とな
る上端部を整え、ついで該成形スキンのシボ様凹凸を有
する外面及び上端面に接着剤を塗布した後、長さ1mm以
下、太さ1.5d以下の繊維ブロックの静電植毛を施すこと
を特徴とする植毛樹脂靴の製造方法、 を提供するものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる中空金型は、内側側面、即ち、靴の胛
被外面に該当する面が、所望の凹凸曲面からなる中空金
型である。
例えば、スエード革ブーツに限りなく似た靴を製造し
ようとする場合、例えば、上等の本革で実際にブーツを
作り、時間をかけて表面にシボ(革皺)立てし、又は、
必要に応じてシボ以外の微妙でエレガントなライン状凹
凸をデザインして入れた靴を作る。このような靴は、原
型となるものであるから、如何に手間・暇をかけて作っ
ても良い訳である。そして、この靴の外面に電鋳法、金
属蒸着法等により金属皮膜を作り、この金属皮膜を靴か
ら離して中空金型ができる。この公知方法によれば、内
側表面に所望のエレガントで複雑な凹凸を有する靴製作
用中空金型が比較的簡単に製作できる。
この中空金型を用いて樹脂靴を作るスラッシュ・モー
ルディング法は公知である。この方法は、例えば、既に
述べた塩化ビニル樹脂ペーストのプラスチゾルを注型
し、オープン中で、外側より加熱して、金型内面の接触
部分よりゾルをゲル化せしめ、所定の厚みに成長せしめ
た後、内部の未ゲル化ゾルを排出し、残ったゲル化皮膜
を加熱冷却せしめ、靴状のスキンを形成せしめる方法で
ある。
このスラッシュ・モールディング法の原料樹脂として
は、靴の素材として適当で、かつ、スラッシュ・モール
ディングに適する限り、塩化ビニル樹脂以外の如何なる
樹脂を用いても良い。
このスラッシュ・モールディングによって、靴の胛被
部分と靴底の少なくとも一部が一体に成形される。例え
ば、靴底に厚いヒールが有る場合には、その部分は後で
付加しても良い。
このようにして得られる靴状のスキンの内面に靴下状
のライニング材を装着し、必要に応じて履口となるスキ
ン上端を切断して所望の靴形に整え、次いで、接着剤を
スキンの凹凸面を有する外面、及び上端面に塗布し、磁
場において、繊維フロックを外面に塗布された接着剤層
に静電植毛することにより、本発明の植毛樹脂靴を製造
することができる。なお、接着剤を塗布しない部分を模
様状に構成し、これに植毛を施すと、その模様通りに植
毛されない部分を形成でき、それによって靴に装飾的外
観を与えることもできる。
第1図は、本発明のスエード調長靴の一例を示す斜視
図である。
本発明で用いる接着剤としては、特に限定されない
が、用いるフロック材と素材樹脂の両方に長い接着性を
有するものでなければならない。例えば、塩化ビニル・
ブラスチゾルから得られる樹脂靴の場合、含有されてい
る可塑剤により接着効果に難点があるような接着剤を使
用する場合には、用いる接着剤と良い接着性を示す、バ
リヤー性の良好な樹脂でプライマー処理を表面に施し、
可塑剤のブリードを防止し、接着効果を増進することも
できる。
用いる接着剤の具体例としては、ウレタン系樹脂にア
クリル系樹脂をグラフトし、溶剤に溶解されているも
の、又はウレタン系樹脂を水性化した水性ウレタン樹脂
等を挙げることができるが、勿論これらに限定されるも
のではない。
本発明に用いるフロック材の繊維としては、ナイロ
ン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊
維、綿等の天然繊維の短繊維、特にナイロンの短繊維が
用いられる。短繊維の長さ、及び太さは、目的とする靴
の用途により任意に選定することができる。例えば、ア
ザラシ毛皮の靴に似せる場合は、毛足も、太さも大きな
ものとなり、スエード調靴に似せる場合は、例えば1m
m、1.5d程度、又は、それ以下の短く、細い繊維フロッ
クを用いる等である。
本発明の植毛樹脂靴は、外表面に更に適当な撥水剤、
例えば、シリコン系、弗素系等任意の撥水剤で撥水処理
を施すことが望ましい。特に、ブーツの場合は、雨降り
時に覆くことが多いであろうから、撥水処理をするのが
望ましい。又、植毛が合成樹脂の場合は、静電気により
汚れ易いから、界面活性剤を付着させる方法やその他の
方法で、表面に防汚処理を施すことも望ましい。
上記の方法で得られる本発明の植毛樹脂靴は、外面に
所望の凹凸を有する継目無しの合成樹脂スキンからなる
胛被外面に接着剤層を介して繊維フロックを植毛してな
る植毛樹脂靴である。
〔発明の効果〕
本発明の植毛樹脂靴は、必要により任意の毛足及び太
さのフロック繊維が静電植毛されているので、所望によ
り、アザラシ革の靴やスエード革の靴に限りなく近づい
た種々の樹脂靴が得られる。又、スエード調であると同
時に、エレガントな外観と感触を有する如何様の凹凸表
面をもデザインして樹脂靴に付与することもできるし、
靴の形に後から植毛するので、接着剤を施すことのでき
るどの部分にも植毛をすることができ、従来の植毛した
シードの裁断片を金型に被せて形成した靴のように裁断
片の植毛していない端面が外に現れることによって美観
を損なうと云うことも無い。又、本発明の植毛樹脂靴
は、継目が全く無いので、水が滲み込み易いと云う欠点
も無い。
本発明の製造法は、安価なプラスチゾルやプラスチッ
クパウダー等から、公知のスラッシュ・モールディング
法及び静電植毛法を適用することにより、非常に簡単に
一定の品質のものが量産できる、安価で生産性の高い、
工業的に価値の高い方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスエード調長靴の1例を示す斜視図
である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】履用による革靴(シボ)又は/及びシボ様
    デザイン皺を付与した天然皮革靴の表面を忠実に転写し
    た短靴状又は長靴状の継目なしの合成樹脂スキンの胛被
    部外表面及び胛被部上端面に接着剤を塗布し、太さ1.5d
    以下、長さ1mm以下の合成繊維フロックを静電植毛して
    なるスエード調の植毛樹脂靴。
  2. 【請求項2】天然皮革靴に履用による革皺(シボ)を付
    与した、又は/及び、シボ様デザイン皺を付与した短靴
    又は長靴を原型に用いて、電鋳法、金属蒸着法等によ
    り、履き皺又は/及びデザイン皺を付与した天然皮革靴
    の表面状態を忠実に内面に転写した靴用中空金型を用い
    て、プラスチゾル又はプラスチックパウダーのスラッシ
    ュ・モールディングにより、靴胛被及び靴底の少なくと
    も一部を形成する継目なしのスキンを成形し、該成形ス
    キン内面に靴下状ライニング材を装着し、必要に応じて
    履口となる上端部を整え、ついで該成形スキンのシボ様
    凹凸を有する外面及び上端面に接着材を塗布した後、長
    さ1mm以下、太さ1.5d以下の繊維フロックの静電植毛を
    施すことを特徴とする植毛樹脂靴の製造方法。
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