JP2002301778A - 射出成形長靴のリサイクル方法 - Google Patents

射出成形長靴のリサイクル方法

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みの長靴を回収し、これをを再生して
リサイクルを行う。 【解決手段】 射出成形長靴の洗浄処理(S2)と、粗
粉砕処理(S3)と、分別処理と、ペレット化処理(S
4)と、配合処理(S5)と、長靴成形処理(S6)と
を順次行なう。洗浄処理した射出成形長靴を粗粉砕処理
によって粗粒に粉砕し、粗粒をさらに微粒に粉砕すると
共に合成樹脂と、ライニングとに分別処理する。ペレッ
ト化処理は、分別処理によって得られた合成樹脂の微粒
を造粒して長靴本体の靴材料の原料に再生させる処理で
あり、配合処理は、ペレット化処理によって得られた再
生ペレットに、同種の純原料ペレットを加えて配合ペレ
ットにブレンドする処理である。再生ペレットを長靴の
成形材料としてライニングと組み合わせ、長靴成形処理
によって、リサイクル射出成形長靴に再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みの射出成
形長靴を原料として射出成形長靴に再生させる射出成形
長靴のリサイクル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂射出成形長靴は、本来降雨時、
降雪時の歩行用履物として用いられるものであるが、数
としては、食品工場のように水を扱う作業現場の業務用
履物として使用されるものも多い。このような業務に用
いられる履物は、工場内で作業する全作業員に提供され
る。このような業務用の履物の特徴は、歩行用履物のよ
うに履きつぶすまで使うという性質のものではなく、衛
生管理上の問題があって、一定の期間(たとえば6ヶ月
〜1年)を限って使用され、その後は新しい履物と一斉
に交換されるのが通例である。
【0003】そして、使用済みとなった不要の履物は、
従来、廃棄物として埋め立て又は焼却処分されていたの
である。一般的な合成樹脂は、周知のように生物分解す
ることができない。そのため、埋め立て処分をしても、
腐らず、嵩張った状態で地中に存在するため、地盤が締
まらず、埋立跡地の利用が問題となっているのは周知の
通りである。
【0004】もちろん、廃棄物を埋立てしようとして
も、現在ではごみ埋立地の確保が難しく、ごみの減容化
が強く要請されている。従来は、ごみの減容のために焼
却処分が行われてきたが、PVCのような合成樹脂廃棄
物が焼却されると、塩化水素が発生して大気を汚染する
ばかりではなく、塩化水素は焼却施設の装置を腐食させ
ることになる。焼却施設の装置を腐食させないように不
適切に低温焼却をすると、ダイオキシンなどの環境ホル
モンの発生につながるので、ごみ焼却施設では極めて厄
介である。
【0005】このような事情から、最近では環境問題へ
の関心が高まり、省資源化、環境負荷低減を含めた環境
保全活動への積極的な取り組みが迫られる状況である。
現実にも、容器包装リサイクル法、家電リサイクル法な
ど、各業界におけるリサイクルの動きが加速して循環型
社会への移行の機運が急速に高まっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合成樹脂射
出成形長靴、特に食品工場のように水を扱う業務の作業
現場の履物として使用される履物は、工場内で作業する
全作業員が着用するため、1,000足、2,000足
のようにまとまった数がメーカーから工場に提供され、
作業員が新品の履物に履き替えることによって、同じ数
だけ不要な長靴が発生するのである。
【0007】本発明の目的は、上記のような事情に鑑
み、使用済みの長靴を回収し、回収した長靴を原料とし
てリサイクル長靴に再生させる方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による射出成形長靴のリサイクル方法におい
ては、長靴本体と、ライニングとが一体化された射出成
形長靴のリサイクル方法であって、洗浄処理と、粗粉砕
処理と、分別処理と、ペレット化処理と、配合処理と、
長靴成形処理とを有し、長靴本体は、靴材料を用いて射
出成形された合成樹脂層であり、ライニングは、長靴本
体の合成樹脂層の内面に一体に積層された裏布であり、
洗浄処理は、射出成形長靴の付着物を洗い落とす処理で
あり、粗粉砕処理は、射出成形長靴を粗粒に粉砕する処
理であり、分別処理は、粗粉砕処理によって粉砕された
射出成形長靴の粗粒をさらに微粒に粉砕すると共に合成
樹脂と、ライニングとに分別する処理であり、ペレット
化処理は、分別処理によって得られた合成樹脂の微粒を
造粒して長靴本体の靴材料の原料に再生させる処理であ
り、配合処理は、ペレット化処理によって得られた再生
ペレットに、同種の純原料ペレットまたは純原料を加え
て配合ブレンドする処理であり、長靴成形処理は、再生
ペレットを長靴の成形材料としてライニングと組み合わ
せ、リサイクル射出成形長靴の長靴本体に再生する処理
である。
【0009】また、ペレット化処理は、分別処理によっ
て得られた合成樹脂の微粒に、安定剤、顔料などの添加
剤を加えて造粒する処理を含むものである。
【0010】また、配合処理において、再生ペレット
は、50〜100%の重量比で純原料ペレットに配合さ
れ、リサイクル射出成形長靴の重量の50%以上を占め
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1に、本発明によるリサイクル方法によって製
造された射出成形長靴の一例を示す。図1において、射
出成形長靴が、長靴本体1と、ライニング2とが一体化
された射出成形長靴である点は一般の射出成形長靴と何
ら異なるものではない。長靴本体1は、靴材料(例えば
PVC)を用いて射出成形された甲皮および靴底を含む
合成樹脂層であり、ライニング2は、長靴本体1の合成
樹脂層の内面に一体に積層された裏布である。
【0012】本発明によるリサイクル方法によって製造
された長靴本体1は、図1に示すように、その合成樹脂
層中に繊維屑3を含んでいることがある。合成樹脂層中
に含まれる繊維屑3は、射出成形長靴を破砕したことに
よって生じたライニングの屑である。
【0013】リサイクル射出成形長靴の長靴本体1の合
成樹脂層中にライニング2の繊維屑3が含まれる理由
は、本発明によるリサイクル方法が使用済みの射出成形
長靴を原料に用いるからである。原料となる射出成形長
靴の大部分のライニングは、長靴本体の合成樹脂層の粉
砕物から分離除去されるが、除去されぬままに合成樹脂
粉砕物とともに原料ペレットに造粒されたものが含ま
れ、この原料ペレットが射出成形長靴の靴成形材料に用
いられたからである。
【0014】本発明方法による射出成形長靴のリサイク
ルシステムの概要を、図2を用いて説明する。図2にお
いて、長靴メーカーは、ユーザーの工場から使用済みの
長靴を回収する(ステップS1)。本発明によるリサイ
クル射出成形長靴の原料は、使用済みの射出成形長靴で
ある。使用済みの射出成形長靴は、前述のように、食品
工場のように水を扱う業務の作業現場の履物として一定
の期間使用されて用済みになったものである。
【0015】このような業務用の作業長靴は、サイズは
さまざまであっても、同じ材質で、同系色、たとえば白
色に統一して製造されたものである。しかも、同じ環境
で同じ時期に使用されたものであるため、汚れの質、程
度には差がほとんどないという特徴がある。これが、一
般の降雨時、降雪時の歩行用履物として用いられた長靴
であれば、色、材質、構造がまちまちであり、仮に多数
の長靴を同時に回収できたところで、色、材質別に選別
することが難しい、たとえ、これが選別できたとして
も、靴の材料や、色毎に再生することはほとんど不可能
に近い。
【0016】本発明は、洗浄処理と、粉砕処理と、分別
処理と、ペレット化処理と、配合処理と、長靴成形処理
とを順に行い、ペレット化処理によって得られた再生ペ
レットを長靴本体の靴材料に用いて射出成形長靴に再生
させるものである。洗浄処理は、射出成形長靴の付着物
を洗い落とす処理である。ユーザーの工場から回収され
た射出成形長靴を、洗浄する(ステップS2)。粗粉砕
処理は、射出成形長靴を粗粒に粉砕する処理である。粗
粉砕をした粗粒4は、次に、分別処理としてさらに微粉
砕するとともに、合成樹脂の微粒4aと、ライニングの
繊維屑3とに分別する(ステップS3)。
【0017】ペレット化処理は、分別処理によって得ら
れた合成樹脂の微粒4aを造粒して長靴本体の靴材料の
原料として再生ペレット5に再生させる処理である。合
成樹脂の微粒4aを造粒し、ペレットに加工(ステップ
S4)し、得られた再生ペレット(再生PVCペレッ
ト)5を配合処理として同種の純原料ペレットまたは純
原料をブレンドする(ステップS5)。一方、合成樹脂
層の粗粒4から分離されたライニングの繊維屑3は、繊
維原料としてのマテリアルリサイクル、固形燃料あるい
はサーマルリサイクル等3aに別途再利用する。
【0018】ステップS5で得られた配合ペレットのコ
ンパウンドを、長靴成形処理として、新しいライニング
を吊りこんだ成形型内に射出して新たな長靴本体を成形
し、成形された射出成形長靴を仕上げ、検査後、梱包し
(ステップS6)、その製品を車両に搭載してユーザー
の工場に出荷する(ステップS7)。ユーザーの工場で
は、受け取った新しい長靴を作業員の長靴と交換し、メ
ーカーは新たに発生した使用済み長靴を車両に積み込ん
で持ち帰り(ステップS8)、ステップS1に戻り、回
収した長靴を粉砕し、前述のステップを繰り返して長靴
のリサイクルを行う。
【0019】本発明において、回収された長靴には、前
述のように泥、化学薬品、塗料、油など、その長靴が使
用された工場に固有の付着物が付着している。回収され
た長靴を靴材料として再生させるにはなによりもまず、
洗浄されなければならない。通常の場合、回収された長
靴を洗剤液中に浸し、あるいは水洗いをして表面に付着
した泥、汚物を洗浄するが、おそらくは、長靴をそのま
ま洗浄するだけでは、表面付着物の除去が難しい場合が
多い。
【0020】このため、ステップの順序を入れ替えて洗
浄処理に先立って粗粉砕処理を行い、粗粉砕された粗粒
について洗浄を行なうのが効果的である。さらには、粗
粉砕処理を行ないながら洗浄処理を行なうことができ
る。洗浄処理と、粗粉砕処理とのステップを入れ替えて
も、洗浄処理は、射出成形長靴の付着物を洗い落とす処
理であることには変わりはない。図3において、粗粉砕
処理として、粉砕機6に、原料となる用済みの射出成形
長靴MBを投入して粗粉砕をする。
【0021】原料長靴MBは、粉砕機6内に給水管7か
ら水あるいは洗剤を噴射すれば、洗浄処理と、粗粉砕処
理とが同時に行なわれる。さらに、粉砕物4を次工程に
移送するコンベア装置6a内にも引き続き洗剤あるい
は、水を供給することによって、粉砕物である粗粒4
は、コンベア装置6aを移動中も水あるいは洗剤に十分
接触しつつ粗粒に付着する泥、汚物などは、粗粒から除
去されて脱水機9に送り込まれる。
【0022】粗粒4は、脱水機9に送り込まれて脱水さ
れ、第1ブロア8の風力に吸引され、第1サイクロン1
0に輸送される。第1サイクロン10では、重量の大き
い合成樹脂の粗粒は第1サイクロン10から二次粉砕機
11に落下し、二次粉砕機11内で二次粉砕されて1m
m程度の大きさの微粒に微粉砕される。
【0023】同時に、ライニングも二次粉砕機11内で
微粉砕されて繊維屑となり、合成樹脂の微粉砕物と、ラ
イニングの繊維屑とは粉砕時のせん断力を受けて強制的
に分離され、ともに第2ブロア12に吸引されて二次粉
砕機11から第2サイクロン13に空気輸送される。第
2サイクロン13においては、重量の大きい合成樹脂の
微粉砕物は、自重でホッパー14に落下し、軽量のライ
ニングの繊維屑は風力を受け、引き続き空気輸送されて
バグフィルター15に捕捉され、これによって、合成樹
脂の微粉砕物と、ライニングの繊維屑とはかなりの程度
高度に分別することができる。
【0024】一方、二次粉砕機11に落下せずに空気中
に浮遊する軽量の浮遊物は、そのまま第3のブロア16
に吸引されて空気輸送され、第3サイクロン17に送り
込まれる。第3サイクロン17において、合成樹脂の微
粉砕物は、ピット18に落下し、ライニングの繊維屑
は、バグフィルター15に捕捉されてそれぞれ合成樹脂
の微粉砕物とライニングの繊維屑とに分別される。
【0025】得られた合成樹脂の微粉砕物は、これを造
粒し、再生ペレットに加工してリサイクル射出成形長靴
の原料に用いられるが、再生ペレットを長靴材料に用い
るに際し、再生ペレットに同種の純原料ペレットを加え
て配合ブレンドするのは、射出成形長靴が再生品であっ
ても、当初製品と同等の製品特性を保持させるためであ
る。PVCは、混練すればするほど緻密な組織が得られ
るというものの、再生ペレットの組成がオリジナルの純
原料ペレットとはやや異なり、安定剤、可塑剤、顔料、
充填剤などの添加剤がオリジナルの純原料ペレットに比
べて低下する。
【0026】このため、再生ペレットだけで長靴本体を
成形したときには、その靴の物性が低下する場合があ
る。例えば、可塑剤が抽出され、硬くなる場合などがあ
るが、このような物性の低下を補うために再生ペレット
に新しいペレットを配合するのである。
【0027】もっとも、再生ペレットに新しい純原料ペ
レットまたは純原料を配合するに先立ち、ペレット化処
理として、分別処理によって得られた合成樹脂の微粒
に、安定剤、顔料などの添加剤を加えて造粒することが
できる。表1に、分別処理によって得られた合成樹脂の
微粒に加える添加剤の配合例を示す。
【0028】
【表1】
【0029】再生ペレットに新しい純原料を配合する場
合の材料の配合例を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】もっとも、回収した長靴から得られる再生
ペレットだけを原料に用いた場合であっても、再生ペレ
ットを射出成形長靴の靴材料として使用できない事はな
い。通常、新しい原料ペレットに対し、再生ペレットを
50〜100%の配合比に設定するが、再生ペレットを
長靴の重量の50%以上使用して資材の再利用率を高め
ることが重要である。
【0032】本発明において、再生ペレットには、分別
できないライニングの繊維屑が混じっていることがあ
る。このような再生ペレットを用いて製造されたリサイ
クル射出成形長靴の長靴本体には、図1に示したように
ライニングの繊維屑がまじることになる。もっとも、射
出成形長靴の長靴本体の色と、ライニングの色とを同色
にすることによって、長靴本体に混じるライニングの繊
維屑の色を目立たさないようにすることができる。
【0033】本発明は、主として、各種工場内で使用さ
れる作業用の長靴を再生利用しようというものであり、
この種の作業用長靴、特に食品工場で使用される作業用
長靴は衛生管理上の問題があって、専ら白色の長靴が使
用され、しかもその長靴は、一定の期間(たとえば6ヶ
月〜1年)を限って使用され、その後は新しいものと一
斉に交換されるのが通例であり、したがって、極端に汚
損されるような事情がなく、汚れの質が同じであること
から、一律に洗浄が可能であり, 洗浄処理と、粗粉砕処
理と、分別処理と、これに引き続くペレット化処理によ
って射出成形靴原料に再生することは容易である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、使用済み
の射出成形長靴を回収し、回収した射出成形長靴を洗浄
処理と、粗粉砕処理と、分別処理と、ペレット化処理
と、混合処理と、長靴成形処理とを順次行ない、新しい
原料ペレットに対し、再生ペレットを50〜100%の
配合比に設定することにより、再生ペレットの再利用率
を高めて、長靴を有効に再生して繰り返し利用すること
ができ、資源の有効利用を図り、廃棄物問題を解消でき
る。
【0035】また、本発明において、配合処理としてペ
レット化処理によって得られた再生ペレットに、同種の
純原料ペレットを加えて配合ペレットにブレンドし、さ
らには、ペレット化処理においても、分別処理によって
得られた合成樹脂の微粒に、安定剤、顔料などの添加剤
を加えて造粒することによって、靴材料の品質を確保し
てリサイクル射出成形長靴の品質を低下させずに繰り返
し再生利用でき、とりわけ1工場から1000足〜20
00足レベルでまとめて回収することが可能な工場内で
使用される作業用長靴のリサイクルに適用して靴メーカ
ーと、ユーザーである各種工場間の射出成形靴のリサイ
クルシステムを容易に構築できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示すリサイクル射出成形
長靴の断面図である。
【図2】射出成形長靴のリサイクルのステップを示す図
である。
【図3】リサイクルのステップにおける射出成形長靴の
粉砕、分離の要領を示す図である。
【符号の説明】
B 長靴 MB 使用済み射出成形長靴 1 長靴本体 2 ライニング 3 繊維屑 4 粗粒 4a 微粒 5 再生ペレット 6 粉砕機 7 給水管 8 第1ブロア 9 脱水機 10 第1サイクロン 11 二次粉砕機 12 第2ブロア 13 第2サイクロン 14 ホッパー 15 バグフィルター 16 第3ブロア 17 第3サイクロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 和明 栃木県足利市山下町2504−5 Fターム(参考) 4D004 AA07 AA12 BA03 BA06 BA07 CA04 CA08 CA14 CA40 CB16 CC11 DA03 DA10 DA11 4F050 AA07 KA08 LA02 NA23 4F301 AB02 BD05 BD29 BF03 BF11 BF26 BF27 BF32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長靴本体と、ライニングとが一体化され
    た射出成形長靴のリサイクル方法であって、洗浄処理
    と、粗粉砕処理と、分別処理と、ペレット化処理と、配
    合処理と、長靴成形処理とを有し、 長靴本体は、靴材料を用いて射出成形された合成樹脂層
    であり、 ライニングは、長靴本体の合成樹脂層の内面に一体に積
    層された裏布であり、 洗浄処理は、射出成形長靴の付着物を洗い落とす処理で
    あり、 粗粉砕処理は、射出成形長靴を粗粒に粉砕する処理であ
    り、 分別処理は、粗粉砕処理によって粉砕された射出成形長
    靴の粗粒をさらに微粒に粉砕すると共に合成樹脂と、ラ
    イニングとに分別する処理であり、 ペレット化処理は、分別処理によって得られた合成樹脂
    の微粒を造粒して長靴本体の靴材料の原料に再生させる
    処理であり、 配合処理は、ペレット化処理によって得られた再生ペレ
    ットに、同種の純原料ペレットまたは純原料を加えて配
    合ブレンドする処理であり、 長靴成形処理は、再生ペレットを長靴の成形材料として
    ライニングと組み合わせ、リサイクル射出成形長靴の長
    靴本体に再生する処理であることを特徴とする射出成形
    長靴のリサイクル方法。
  2. 【請求項2】 ペレット化処理は、分別処理によって得
    られた合成樹脂の微粒に、安定剤、顔料などの添加剤を
    加えて造粒する処理を含むものであることを特徴とする
    請求項1に記載の射出成形長靴のリサイクル方法。
  3. 【請求項3】 配合処理において、再生ペレットは、5
    0〜100%の重量比で純原料ペレットまたは純原料に
    配合され、リサイクル射出成形長靴の重量の50%以上
    を占めるものであることを特徴とする請求項1に記載の
    射出成形長靴のリサイクル方法。
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