JPH06311901A - 射出成形長靴およびその製造方法 - Google Patents
射出成形長靴およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH06311901A JPH06311901A JP5124826A JP12482693A JPH06311901A JP H06311901 A JPH06311901 A JP H06311901A JP 5124826 A JP5124826 A JP 5124826A JP 12482693 A JP12482693 A JP 12482693A JP H06311901 A JPH06311901 A JP H06311901A
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- molded
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モールドに高額な専用設備や加工を施さなく
ても、一般の長靴製造設備を用いて、保温性や履き心地
のソフト感を向上させた極厚のライニング材を有する射
出成形長靴を提供する。 【構成】 肉厚なライニング材10が内側に設けられた
長靴本体20の下部に靴底30が一体成形されている射
出成形長靴において、ライニング材10の前後センター
部11、12を、縫製および/または熱加工により肉薄
化させた。
ても、一般の長靴製造設備を用いて、保温性や履き心地
のソフト感を向上させた極厚のライニング材を有する射
出成形長靴を提供する。 【構成】 肉厚なライニング材10が内側に設けられた
長靴本体20の下部に靴底30が一体成形されている射
出成形長靴において、ライニング材10の前後センター
部11、12を、縫製および/または熱加工により肉薄
化させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肉厚なライニング材を
有する射出成形長靴を、一般の長靴製造設備を用いて製
造できる射出成形長靴およびその製造方法に関する。
有する射出成形長靴を、一般の長靴製造設備を用いて製
造できる射出成形長靴およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、寒冷な地域への販売を目的とし
て、靴内に張られる靴下状のライニング材を肉厚化させ
て保温性を向上させた射出成形長靴が数多く開発されて
いる。現状の射出成形長靴は、モールド設計の観点から
厚さが3mm位の発泡ポリウレタン製のライニング材を
使用するのが一般的であるが、3mm程度の厚さでは保
温性および履き心地のソフト感が充分とはいえなかっ
た。
て、靴内に張られる靴下状のライニング材を肉厚化させ
て保温性を向上させた射出成形長靴が数多く開発されて
いる。現状の射出成形長靴は、モールド設計の観点から
厚さが3mm位の発泡ポリウレタン製のライニング材を
使用するのが一般的であるが、3mm程度の厚さでは保
温性および履き心地のソフト感が充分とはいえなかっ
た。
【0003】そこで、これを解消するものとして、3m
m以上の極厚のライニング材を吊り込んだラストモール
ドと、左右一対のサイドモールドと、ボトムモールドと
を嵌合させて、これらのモールド間に形成された長靴成
形用空隙内に長靴成形材料を射出して長靴を成形する射
出成形長靴の製造方法が知られている。
m以上の極厚のライニング材を吊り込んだラストモール
ドと、左右一対のサイドモールドと、ボトムモールドと
を嵌合させて、これらのモールド間に形成された長靴成
形用空隙内に長靴成形材料を射出して長靴を成形する射
出成形長靴の製造方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
極厚のライニング材を用いると、幅の狭い長靴成形用空
隙内に極厚のライニング材を押し込むことになるので、
左右のサイドモールドどうしを嵌合する際に、両サイド
モールドの前後の嵌合部であるパーティング部に、長靴
成形用空隙内に収まらないライニング材の前センター部
と後センター部が挟まって頻繁に不良品が出来るという
問題点があった。
極厚のライニング材を用いると、幅の狭い長靴成形用空
隙内に極厚のライニング材を押し込むことになるので、
左右のサイドモールドどうしを嵌合する際に、両サイド
モールドの前後の嵌合部であるパーティング部に、長靴
成形用空隙内に収まらないライニング材の前センター部
と後センター部が挟まって頻繁に不良品が出来るという
問題点があった。
【0005】従来、これを解消する手段としてモールド
に加えられる特殊な専用設備が開発されているが、この
ような設備は多額の設備投資を必要とし、コスト高にな
るという別の問題点が現出してしまう。
に加えられる特殊な専用設備が開発されているが、この
ような設備は多額の設備投資を必要とし、コスト高にな
るという別の問題点が現出してしまう。
【0006】本発明は、このような従来技術を背景にな
されたもので、モールドに高額な専用設備や加工を施さ
なくても、一般の長靴製造設備を用いて、保温性や履き
心地のソフト感を向上させた極厚のライニング材を有す
る射出成形長靴を提供できる射出成形長靴およびその製
造方法を提供することを目的とする。
されたもので、モールドに高額な専用設備や加工を施さ
なくても、一般の長靴製造設備を用いて、保温性や履き
心地のソフト感を向上させた極厚のライニング材を有す
る射出成形長靴を提供できる射出成形長靴およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、肉厚なライニ
ング材が内側に設けられた長靴本体の下部に靴底が一体
成形されている射出成形長靴において、前記ライニング
材の前後センター部を、縫製および/または熱加工によ
り肉薄化させたことを特徴とする射出成形長靴を提供す
るものである。
ング材が内側に設けられた長靴本体の下部に靴底が一体
成形されている射出成形長靴において、前記ライニング
材の前後センター部を、縫製および/または熱加工によ
り肉薄化させたことを特徴とする射出成形長靴を提供す
るものである。
【0008】また、本発明は、肉厚なライニング材を吊
り込んだラストモールドと、左右一対のサイドモールド
と、ボトムモールドとを嵌合させて、これらのモールド
間に形成された長靴成形用空隙内に長靴成形材料を射出
して長靴を成形する射出成形長靴の製造方法であって、
前記左右のサイドモールドどうしが嵌合するパーティン
グ部に沿うように、前記ライニング材の前後センター部
を縫製および/または熱加工により肉薄化させたことを
特徴とする射出成形長靴の製造方法を提供するものであ
る。
り込んだラストモールドと、左右一対のサイドモールド
と、ボトムモールドとを嵌合させて、これらのモールド
間に形成された長靴成形用空隙内に長靴成形材料を射出
して長靴を成形する射出成形長靴の製造方法であって、
前記左右のサイドモールドどうしが嵌合するパーティン
グ部に沿うように、前記ライニング材の前後センター部
を縫製および/または熱加工により肉薄化させたことを
特徴とする射出成形長靴の製造方法を提供するものであ
る。
【0009】
【作用】本発明の射出成形長靴およびその製造方法にお
いては、肉厚のライニング材の前後センター部を縫製お
よび/または熱加工により肉薄化させたので、ライニン
グ材を吊り込んだラストモールドを内部に収納状態で左
右のサイドモールドを嵌合する際に、両サイドモールド
の前後のパーティング部には、肉薄になったライニング
材の前後センター部が相対し、これによりモールドに高
額な専用設備や加工を施さない一般の長靴製造設備であ
っても、サイドモールドどうしの嵌合時にライニング材
の前後センター部がパーティング部に挟まれなくなり、
よってこの挟み込みによる不良品の発生が解消されて、
保温性や履き心地のソフト感を向上させた極厚のライニ
ング材を有する射出成形長靴が良好に製造できるように
なった。
いては、肉厚のライニング材の前後センター部を縫製お
よび/または熱加工により肉薄化させたので、ライニン
グ材を吊り込んだラストモールドを内部に収納状態で左
右のサイドモールドを嵌合する際に、両サイドモールド
の前後のパーティング部には、肉薄になったライニング
材の前後センター部が相対し、これによりモールドに高
額な専用設備や加工を施さない一般の長靴製造設備であ
っても、サイドモールドどうしの嵌合時にライニング材
の前後センター部がパーティング部に挟まれなくなり、
よってこの挟み込みによる不良品の発生が解消されて、
保温性や履き心地のソフト感を向上させた極厚のライニ
ング材を有する射出成形長靴が良好に製造できるように
なった。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1〜5を参照して本発明の第1実
施例の射出成形長靴およびその製造方法を説明する。
に説明する。まず、図1〜5を参照して本発明の第1実
施例の射出成形長靴およびその製造方法を説明する。
【0011】図1は本発明の第1実施例の射出成形長靴
に用いられる中底を縫着したライニング材の斜視図、図
2は本発明の第1実施例の射出成形長靴の断面図であ
る。図2に示すように、本発明の第1実施例の射出成形
長靴は、極厚のライニング材10が内側に設けられた軟
質ポリ塩化ビニル製の長靴本体20の下部に、硬質ポリ
塩化ビニル製の靴底30を射出成形により一体成形した
ものである。
に用いられる中底を縫着したライニング材の斜視図、図
2は本発明の第1実施例の射出成形長靴の断面図であ
る。図2に示すように、本発明の第1実施例の射出成形
長靴は、極厚のライニング材10が内側に設けられた軟
質ポリ塩化ビニル製の長靴本体20の下部に、硬質ポリ
塩化ビニル製の靴底30を射出成形により一体成形した
ものである。
【0012】図3に示すように、ライニング材10は、
厚さが10mmくらいのウレタンシート10aの表裏面
にメリヤスの裏布40をサンドイッチ状に積層したもの
であり、図1に示すようにライニング材10の下部には
中底50が縫着されている。また、ライニング材10の
前センター部11は千鳥縫いにより、一方ライニング材
10の後センター部12はロック縫いにより、それぞれ
幅3〜30mmにわたって、厚さ10mmの極厚のライ
ニング材10が1〜7mmになるまで肉薄化されている
(図3参照)。すなわち、縫製時の糸の締着力により極
厚のライニング材10が前後センター部11のラインに
沿って部分的に締め付けられて薄くなっている。
厚さが10mmくらいのウレタンシート10aの表裏面
にメリヤスの裏布40をサンドイッチ状に積層したもの
であり、図1に示すようにライニング材10の下部には
中底50が縫着されている。また、ライニング材10の
前センター部11は千鳥縫いにより、一方ライニング材
10の後センター部12はロック縫いにより、それぞれ
幅3〜30mmにわたって、厚さ10mmの極厚のライ
ニング材10が1〜7mmになるまで肉薄化されている
(図3参照)。すなわち、縫製時の糸の締着力により極
厚のライニング材10が前後センター部11のラインに
沿って部分的に締め付けられて薄くなっている。
【0013】次に、本発明の第1実施例の射出成形長靴
の製造方法を説明する。
の製造方法を説明する。
【0014】図4は本発明の第1実施例の射出成形長靴
に用いられるライニング材の展開図であり、略ホームベ
ース形の平坦な厚さ10mmくらいの極厚なライニング
材10の幅方向の中央部(前センター部11)を、ライ
ニング材10の長さ方向に直線的に幅3〜30mmだ
け、厚さが1〜7mmになるように千鳥縫いする。
に用いられるライニング材の展開図であり、略ホームベ
ース形の平坦な厚さ10mmくらいの極厚なライニング
材10の幅方向の中央部(前センター部11)を、ライ
ニング材10の長さ方向に直線的に幅3〜30mmだ
け、厚さが1〜7mmになるように千鳥縫いする。
【0015】次いで、図1に示すように、ライニング材
10の幅方向の両端部を引き寄せてライニング材10を
筒形になし、これにより対峙状態になったライニング材
10の幅方向の両端部(後センター部12)を幅3〜3
0mmだけ、厚さが前センター部11と同様に1〜7m
mになるようにロック縫いし、次いでライニング材10
の開口する下部に中底50をロック縫いにより縫着す
る。
10の幅方向の両端部を引き寄せてライニング材10を
筒形になし、これにより対峙状態になったライニング材
10の幅方向の両端部(後センター部12)を幅3〜3
0mmだけ、厚さが前センター部11と同様に1〜7m
mになるようにロック縫いし、次いでライニング材10
の開口する下部に中底50をロック縫いにより縫着す
る。
【0016】それから、図5に示すように、中底50を
有するライニング材10をラストモールド60に吊り込
み、このラストモールド60と、左右一対のサイドモー
ルド70と、あらかじめ射出成形された靴底30がモー
ルド面に載置されたボトムモールド80とを嵌合させ
る。このとき、両サイドモールド70の前後の嵌合部で
あるパーティング部71、72には、ライニング材10
の肉薄になった前後センター部11、12を相対させ
る。
有するライニング材10をラストモールド60に吊り込
み、このラストモールド60と、左右一対のサイドモー
ルド70と、あらかじめ射出成形された靴底30がモー
ルド面に載置されたボトムモールド80とを嵌合させ
る。このとき、両サイドモールド70の前後の嵌合部で
あるパーティング部71、72には、ライニング材10
の肉薄になった前後センター部11、12を相対させ
る。
【0017】このように、極厚のライニング材10の前
後センター部11、12を縫製により肉薄化させたの
で、ライニング材10を吊り込んだラストモールド60
を内部に収納状態で左右のサイドモールド70を嵌合す
る際に、両サイドモールド70の前後のパーティング部
71、72には、肉薄になったライニング材10の前後
センター部11、12が相対し、これによりモールドに
高額な専用設備や加工を施さない一般の長靴製造設備で
あっても、サイドモールド70どうしの嵌合時にライニ
ング材10の前後センター部11、12がパーティング
部71、72に挟まれなくなり、よってこの挟み込みに
よる不良品の発生が解消されて、保温性や履き心地のソ
フト感を向上させた極厚のライニング材10を有する射
出成形長靴が良好に製造できるようになった。
後センター部11、12を縫製により肉薄化させたの
で、ライニング材10を吊り込んだラストモールド60
を内部に収納状態で左右のサイドモールド70を嵌合す
る際に、両サイドモールド70の前後のパーティング部
71、72には、肉薄になったライニング材10の前後
センター部11、12が相対し、これによりモールドに
高額な専用設備や加工を施さない一般の長靴製造設備で
あっても、サイドモールド70どうしの嵌合時にライニ
ング材10の前後センター部11、12がパーティング
部71、72に挟まれなくなり、よってこの挟み込みに
よる不良品の発生が解消されて、保温性や履き心地のソ
フト感を向上させた極厚のライニング材10を有する射
出成形長靴が良好に製造できるようになった。
【0018】次いで、図5に示すサイドモールド70に
形成された注入口73から、長靴成形用空隙90内に長
靴成形材料Zを射出して、ライニング材10、靴底30
および中底50と一体化した長靴本体20を成形するこ
とにより、図2に示す射出成形長靴が製造される。
形成された注入口73から、長靴成形用空隙90内に長
靴成形材料Zを射出して、ライニング材10、靴底30
および中底50と一体化した長靴本体20を成形するこ
とにより、図2に示す射出成形長靴が製造される。
【0019】次に、図6〜7を参照して本発明の第2実
施例の射出成形長靴およびその製造方法を説明する。
施例の射出成形長靴およびその製造方法を説明する。
【0020】図6は本発明の第2実施例の射出成形長靴
に用いられる分割ライニング材の平面図、図7はこの分
割ライニング材からなるライニング材の展開図である。
本発明の第2実施例の射出成形長靴は、ライニング材1
00として左右一対の分割ライニング材110からなる
ものを採用した例であり、ライニング材100は、一対
の分割ライニング材110を前センター部101におい
て千鳥縫いにより縫着し、後センター部102において
ロック縫いにより縫着して筒形に付形して設けられてい
る(図1参照)。なお、その他の構成および作用は第1
実施例と同様であるので説明を省略する。
に用いられる分割ライニング材の平面図、図7はこの分
割ライニング材からなるライニング材の展開図である。
本発明の第2実施例の射出成形長靴は、ライニング材1
00として左右一対の分割ライニング材110からなる
ものを採用した例であり、ライニング材100は、一対
の分割ライニング材110を前センター部101におい
て千鳥縫いにより縫着し、後センター部102において
ロック縫いにより縫着して筒形に付形して設けられてい
る(図1参照)。なお、その他の構成および作用は第1
実施例と同様であるので説明を省略する。
【0021】次に、図8〜9を参照して本発明の第3実
施例の射出成形長靴およびその製造方法を説明する。
施例の射出成形長靴およびその製造方法を説明する。
【0022】図8は本発明の第3実施例の射出成形長靴
に用いられるライニング材の展開図であり、ライニング
材120として前センター部121を幅2〜30mm、
厚さが1〜7mmになるように熱加工したものを採用し
た例である。
に用いられるライニング材の展開図であり、ライニング
材120として前センター部121を幅2〜30mm、
厚さが1〜7mmになるように熱加工したものを採用し
た例である。
【0023】すなわち、あらかじめ展開状態のライニン
グ材120の前センター部121を前記数値範囲で熱加
工し、次いで後センター部121をロック縫いにより縫
着して、筒形のライニング材120を形成する(図9参
照)。なお、熱加工としては、高周波加工、熱プレス加
工、樹脂含浸熱プレス加工などの方法が挙げられる。
グ材120の前センター部121を前記数値範囲で熱加
工し、次いで後センター部121をロック縫いにより縫
着して、筒形のライニング材120を形成する(図9参
照)。なお、熱加工としては、高周波加工、熱プレス加
工、樹脂含浸熱プレス加工などの方法が挙げられる。
【0024】このように、ライニング材120の前セン
ター部121の肉薄化方法として熱加工を採用したこと
により、均一化された厚みに加工することができ、また
厚みの設定が簡便にできるという効果が得られる。
ター部121の肉薄化方法として熱加工を採用したこと
により、均一化された厚みに加工することができ、また
厚みの設定が簡便にできるという効果が得られる。
【0025】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲での設計および作用の変更などがあっても本発
明に含まれる。例えば、実施例では、ライニング材の前
後センター部を肉薄化させる縫製としてチドリ縫いとロ
ック縫いとを採用したが、これに限定しなくても例えば
ストローベルミシン、平型本縫いミシン(1〜4本針)
を使用するなどのその他の縫製手段を採用してもよい。
また、実施例では、長靴本体の下部に一体成形される靴
底として一層式のものを採用したが、これに限定され
ず、例えば長靴本体と靴底が一体に成形されたものでも
よく、また靴底が二層以上の複層式の靴底であってもよ
い。さらに、例えば第1実施例では、ライニング材10
として、中底50を有するものを例に挙げたが、図10
に具示されるように、ライニング材10を靴下状に縫製
し、中底のないものを用いてもよいことはいうまでもな
い。
はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲での設計および作用の変更などがあっても本発
明に含まれる。例えば、実施例では、ライニング材の前
後センター部を肉薄化させる縫製としてチドリ縫いとロ
ック縫いとを採用したが、これに限定しなくても例えば
ストローベルミシン、平型本縫いミシン(1〜4本針)
を使用するなどのその他の縫製手段を採用してもよい。
また、実施例では、長靴本体の下部に一体成形される靴
底として一層式のものを採用したが、これに限定され
ず、例えば長靴本体と靴底が一体に成形されたものでも
よく、また靴底が二層以上の複層式の靴底であってもよ
い。さらに、例えば第1実施例では、ライニング材10
として、中底50を有するものを例に挙げたが、図10
に具示されるように、ライニング材10を靴下状に縫製
し、中底のないものを用いてもよいことはいうまでもな
い。
【0026】
【発明の効果】本発明の射出成形長靴およびその製造方
法においては、このように肉厚のライニング材の前後セ
ンター部を縫製および/または熱加工により肉薄化させ
たので、ライニング材を吊り込んだラストモールドを内
部に収納状態で左右のサイドモールドを嵌合する際に、
両サイドモールドの前後のパーティング部には、肉薄に
なったライニング材の前後センター部が相対し、これに
よりモールドに高額な専用設備や加工を施さない一般の
長靴製造設備であっても、サイドモールドどうしの嵌合
時にライニング材の前後センター部がパーティング部に
挟まれなくなり、よって保温性や履き心地のソフト感を
向上させた極厚のライニング材を有する射出成形長靴が
製造できるようになった。
法においては、このように肉厚のライニング材の前後セ
ンター部を縫製および/または熱加工により肉薄化させ
たので、ライニング材を吊り込んだラストモールドを内
部に収納状態で左右のサイドモールドを嵌合する際に、
両サイドモールドの前後のパーティング部には、肉薄に
なったライニング材の前後センター部が相対し、これに
よりモールドに高額な専用設備や加工を施さない一般の
長靴製造設備であっても、サイドモールドどうしの嵌合
時にライニング材の前後センター部がパーティング部に
挟まれなくなり、よって保温性や履き心地のソフト感を
向上させた極厚のライニング材を有する射出成形長靴が
製造できるようになった。
【図1】本発明の第1実施例の射出成形長靴に用いられ
るライニング材の斜視図である。
るライニング材の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の射出成形長靴の断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第1実施例の射出成形長靴に用いられ
るライニング材の前後センター部の拡大断面図である。
るライニング材の前後センター部の拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の射出成形長靴に用いられ
るライニング材の展開図である。
るライニング材の展開図である。
【図5】本発明の第1実施例の射出成形長靴の製造方法
におけるモールド嵌合状態を示す断面図である。
におけるモールド嵌合状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の射出成形長靴に用いられ
る分割ライニング材の平面図である。
る分割ライニング材の平面図である。
【図7】図6に示す分割ライニング材からなるライニン
グ材の展開図である。
グ材の展開図である。
【図8】本発明の第3実施例の射出成形長靴に用いられ
るライニング材の展開図である。
るライニング材の展開図である。
【図9】本発明の第3実施例の射出成形長靴に用いられ
る中底を縫着したライニング材の斜視図である。
る中底を縫着したライニング材の斜視図である。
【図10】本発明に用いられるその他のライニング材の
縫製工程図であり、図10(A)はライニング材の展開
図、図10(B)はライニング材を靴下状に縫製した状
態図、図10(C)はライニング材の斜視図である。
縫製工程図であり、図10(A)はライニング材の展開
図、図10(B)はライニング材を靴下状に縫製した状
態図、図10(C)はライニング材の斜視図である。
10 ライニング材 11 前センター部 12 後センター部 20 長靴本体 30 靴底 60 ラストモールド 70 サイドモールド 71 パーティング部 72 パーティング部 80 ボトムモールド 90 長靴成形用空隙 100 ライニング材 110 分割ライニング材 101 前センター部 102 後センター部 120 ライニング材 121 前センター部 122 後センター部 Z 長靴成形材料
Claims (2)
- 【請求項1】 肉厚なライニング材が内側に設けられた
長靴本体の下部に靴底が一体成形されている射出成形長
靴において、前記ライニング材の前後センター部を、縫
製および/または熱加工により肉薄化させたことを特徴
とする射出成形長靴。 - 【請求項2】 肉厚なライニング材を吊り込んだラスト
モールドと、左右一対のサイドモールドと、ボトムモー
ルドとを嵌合させて、これらのモールド間に形成された
長靴成形用空隙内に長靴成形材料を射出して長靴を成形
する射出成形長靴の製造方法であって、前記左右のサイ
ドモールドどうしが嵌合するパーティング部に沿うよう
に、前記ライニング材の前後センター部を縫製および/
または熱加工により肉薄化させたことを特徴とする射出
成形長靴の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5124826A JPH06311901A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 射出成形長靴およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5124826A JPH06311901A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 射出成形長靴およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06311901A true JPH06311901A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14895065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5124826A Withdrawn JPH06311901A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 射出成形長靴およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06311901A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002283473A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Achilles Corp | 射出成形長靴のリサイクル方法 |
JP2002301778A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-15 | Achilles Corp | 射出成形長靴のリサイクル方法 |
JP2012120777A (ja) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Kohshin Rubber Co Ltd | フットベッド形状の底部を備えた長靴およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP5124826A patent/JPH06311901A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002283473A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Achilles Corp | 射出成形長靴のリサイクル方法 |
JP2002301778A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-15 | Achilles Corp | 射出成形長靴のリサイクル方法 |
JP2012120777A (ja) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Kohshin Rubber Co Ltd | フットベッド形状の底部を備えた長靴およびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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