JP2759750B2 - 靴の射出成形法 - Google Patents

靴の射出成形法

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JP2759750B2
JP2759750B2 JP6074443A JP7444394A JP2759750B2 JP 2759750 B2 JP2759750 B2 JP 2759750B2 JP 6074443 A JP6074443 A JP 6074443A JP 7444394 A JP7444394 A JP 7444394A JP 2759750 B2 JP2759750 B2 JP 2759750B2
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shoe
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大薮信夫
勇 大塚
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は靴の射出成形法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平5−36043号によっ
て、胛被と踵部に切欠部を設けた中底を袋状に縫着した
胛部、いわゆるカルフォルニア胛を、踵成形部の底面に
凸部を形成した靴型に中底の切欠部に凸部を挿入して吊
込み、これにサイドモ−ルドとボトムモ−ルドを組合
せ、常法によって靴底を射出成形するとともに、靴底の
踵部の内側にクッション材挿入用の凹部を形成する、射
出成形靴の製造方法が提案されている。しかしながらこ
の方法による場合、カルフォルニア胛の中底の踵部に切
欠部が設けられているため、胛被と中底との縫着作業を
踵部で中断しなければならず縫着作業が阻害され縫着作
業の能率低下が著しく、しかも胛部を靴型に吊込む際、
踵部において胛被の下周辺部が引き伸ばされて胛部の踵
部を靴型に正確に密着させることができず、胛被の踵部
に皺が発生したり、靴底を成形し、完成された靴を脱型
した後、靴の踵部が変形したりする欠点があった。この
ため発明者は、胛被と切欠部を設けていない中底を袋状
に縫着した従来の胛部を、底部外周辺に段差部を残して
突出部を形成した靴型に吊込み、常法によって靴底を胛
部下面に一体に成形するとともに、靴型の底部に形成さ
れた突起によって、靴内にクッション材挿入用の凹部を
有する靴の射出成形法について種々検討したが、靴型の
外周下面に突起によって形成された段差部に、胛被の下
周縁から中底の外周辺にかけて胛部を靴型に密着させる
ことができず、靴内にラストの底面に形成された突起に
正確に対応した形状のクッション材挿入用の凹部を形成
することができず、靴成形後、クッション材挿入段階で
クッション材の形状を修正する必要があり、修正作業が
煩雑でありコスト高になる欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来のカ
ルフォルニアタイプの胛部を使用することによって、胛
被と中底の縫着作業を能率的に行うことができ、靴型に
対する胛被の吊込みが簡単で、靴内に靴型の底部に形成
された突部形状に正確に対応したクッション材挿入用の
凹部を簡単に成形するとともに、靴成形後の踵部の変形
がなく、外観良好で耐久性に優れた靴を提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以下、この発明の実施状
態を示す図面によって説明すれば、この発明は胛被11
と中底12とを袋状に縫着10し、しかも胛被11の下
周辺から中底12の外周辺にかけて投錨孔101.10
1…を形成した胛部1を、底部外周辺に段差部21を残
して凸部22を形成した靴型2に、胛部1に形成された
前記の投錨孔101.101…を靴型の段差部21に対
応させて吊込み、この胛部1を吊込んだ靴型2とサイド
モ−ルド3,3とボトムモ−ルド4とを組み合わせて、
胛部1の下面に形成された靴底成形キャビティ0に靴底
成形材を射出導入して、靴底5を胛部1の底面に一体に
成形するとともに、靴底成形材の一部を前記の投錨孔1
01.101…を通して靴底の段差部21に充填して、
靴の内周下縁部に前記の縫着10部を被覆して、靴底5
と一体な補強梁6と該補強梁6によって取りまかれ、し
かも靴型2の底部に形成された凸部22の形状に対応し
たクッション材挿入用の凹部7とを靴内に形成すること
を特徴とする靴の射出成形法を発明の要旨とするもので
ある。
【0005】この発明において胛被11と中底12と
は、天然乃至合成繊維、皮革、ゴム、合成樹脂シ−トま
たはこれらの貼り合せ材で裁断構成され、常法によって
裁断され、袋状に縫着10して胛部1として準備される
ものである。そして胛被11の下周辺から中底12の外
周辺にかけて形成される投錨孔101.101…は、胛
被11または中底12を裁断する工程で打ち抜き形成し
ておけば便利である。この投錨孔101.101…は、
胛部1を靴型2に吊込んだ際、靴型2の底部外周辺に形
成された段差部21に対応した位置に合せて、胛被11
の下周辺または中底の外周辺、あるいはそれらの双方に
一定の間隔をおいて形成されている。具体的にこの投錨
孔101.101…は、射出成形される靴底の材料、射
出温度、射出圧、靴底成形キャビティ0に対する射出ゲ
−ト01の位置によっても相違が、射出ゲ−ト01.0
1…がボトムモ−ルドの中央部に設けられ、靴底成形材
料が塩化ビニルのような熱可塑性の合成樹脂、熱可塑性
ゴムであり、射出ノズルの温度が150℃〜190℃で
射出圧が10kg/cm2〜30kg/cm2である場合、直径2
mm〜10mmの円形の孔を2.5mm〜30mm間隔で中底の
外周辺部に設けておけば充分である。またこの発明にお
いて、上記と同様な射出条件で射出ゲ−ト01.01…
がボトムモ−ルド4とサイドモ−ルド3.3との摺り合
わせ面に形成されている場合は、胛被11の下周辺に直
径1mm〜5mmの円形の孔を2.5mm〜30mm間隔で設け
ておけば充分である。
【0006】この発明において靴型2の底部に形成され
る凸部22は、踵部から爪先部にかけて同一の高さで、
その側壁(段差部の側壁)211を靴型の底面(段差部
の上壁)20に対してほぼ垂直に突出させておけば、凸
部22に対応して靴内に踵部から爪先部にかけて一定深
さの凹部7を形成出来るので、凹部7に挿入するクッシ
ョン材8として一定の厚みを有する発泡シ−ト、フェル
等を打ち抜き裁断等で簡単に大量に低コストで準備でき
るので便利である。
【0007】この発明において靴底成形材としたは、塩
化ビニル、熱可塑性のゴム、液ポリウレタン、通常の天
然乃至合成ゴム等通常の充実性乃至発泡性靴底の射出成
形に使用されているものが使用される。
【0008】以上によって準備された材料を使用し、ま
ず胛部1を常法によって靴型2に吊込み、胛被11の下
周辺から中底12の外周辺にかけて形成された投錨孔1
01.101…を靴型2の段差部21に対応させて、常
法によって胛部1を吊込んだ靴型2とサイドモ−ルド
3,3とボトムモ−ルド4とを組み合わせ、胛部1の下
面に形成された靴底成形キャビティ0に靴底成形材を射
出導入すれば、靴底成形キャビティ0に導入された靴底
成形材の一部が射出圧によって胛部1に形成された投錨
孔101.101…を投錨して段差部21に充填され
て、靴底5と一体な補強梁6が靴内に形成される。靴底
成形キャビティ0に靴底成形材を射出導入する際、靴底
成形キャビティ0に開口する射出ゲ−ト01をボトムモ
−ルドとサイドモ−ルドとの摺り合わせ面またはボトム
モ−ルドの外周上面等、段差部21と対応する位置に開
口させておけば、靴底成形材を投錨孔101.101…
を介して段差部21によりスム−ズに投錨充填できるの
で便利である。
【0009】
【発明の作用効果】この発明は以上のように、胛被11
と中底12とを袋状に縫着10した胛部1を靴型2に吊
込むため、段差部21以外では胛部1を靴型2に正確に
密着でき、靴底成形後靴が変形したり、胛被11の踵部
下周辺に皺が発生したりして外観が低下することがな
い。また靴型2の下周辺に形成された段差部21には、
靴底5成形時に靴底成形材の一部を胛被11の下周辺か
ら中底12の外周辺にかけて形成された投錨孔101.
101…を投錨させて、胛被11と中底12との縫着1
0部を被覆して補強梁6を形成するので、縫着10部が
著しく強化され、しかも靴底5と補強梁6とが胛部1に
形成された投錨孔101.101…を介して投錨一本化
されているので、胛部1と靴底5との接合強度に優れ耐
久性に優れた靴を提供できる。また靴内に補強梁6に取
り囲まれ、しかも凸部22の形状に正確に合致した凹部
7を成形できるので、クッション材8の準備がコスト安
でこれを使用時に凹部7に簡単に挿入して完成された靴
を使用することができる。そして胛被11と中底12と
は踵部で中断することなく、従来同様連続して袋状に縫
着10できるので縫製作業が能率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の靴の射出状態を示す短手方向におけ
る要部断面図である。
【図2】この発明によって成形された靴の短手方向にお
ける要部断面図である。
【符号の説明】
1.胛部 10…縫着 101…投錨孔 11…胛被 12…中底 2.靴型 21…段差部 22…凸部 3.サイドモ−ルド 4.ボトムモ−ルド 5.靴底 6.補強梁 7.凹部 8.クッション材 0.靴底成形キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29D 31/50 A43B 13/00 - 13/42 A43B 23/00 - 23/30 B29C 45/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胛被11と中底12とを袋状に縫着10
    し、しかも胛被11の下周辺から中底12の外周辺にか
    けて投錨孔101.101…を形成した胛部1を、底部
    外周辺に段差部21を残して凸部22を形成した靴型2
    に、胛部1に形成された前記の投錨孔101.101…
    を靴型の段差部21に対応させて吊込み、この胛部1を
    吊込んだ靴型2とサイドモ−ルド3,3とボトムモ−ル
    ド4とを組み合わせて、胛部1の下面に形成された靴底
    成形キャビティ0に靴底成形材を射出導入して、靴底5
    を胛部1の底面に一体に成形するとともに、靴底成形材
    の一部を前記の投錨孔101.101…を通して靴底の
    段差部21に充填して、靴の内周下縁部に前記の縫着1
    0部を被覆して、靴底5と一体な補強梁6と該補強梁6
    によって取りまかれ、しかも靴型2の底部に形成された
    凸部22の形状に対応したクッション材挿入用の凹部7
    とを靴内に形成することを特徴とする靴の射出成形法。
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