JPH07117157A - 射出成形靴の成形法 - Google Patents
射出成形靴の成形法Info
- Publication number
- JPH07117157A JPH07117157A JP5291386A JP29138693A JPH07117157A JP H07117157 A JPH07117157 A JP H07117157A JP 5291386 A JP5291386 A JP 5291386A JP 29138693 A JP29138693 A JP 29138693A JP H07117157 A JPH07117157 A JP H07117157A
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- JP
- Japan
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- insert
- molding
- insert piece
- mold
- injection molding
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】射出成形によって簡単にインサ−ト片を靴底の
規定の位置に正確に埋設成形する。 【構成】インサ−ト室31にインサ−ト片bをセットし
たダミ−ボトムモ−ルド3を使用して、胛被aの下面に
上底cを一体に射出成形する。次にダミ−ボトムモ−ル
ド3をボトムモ−ルド4と取替え、上底cとインサ−ト
片bの下面に一体に下底dを射出成形する。
規定の位置に正確に埋設成形する。 【構成】インサ−ト室31にインサ−ト片bをセットし
たダミ−ボトムモ−ルド3を使用して、胛被aの下面に
上底cを一体に射出成形する。次にダミ−ボトムモ−ル
ド3をボトムモ−ルド4と取替え、上底cとインサ−ト
片bの下面に一体に下底dを射出成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は射出成形靴の成形法、
詳しくは射出成形によって靴底中にインサ−ト片を埋設
した射出成形靴の成形法に関するものである。
詳しくは射出成形によって靴底中にインサ−ト片を埋設
した射出成形靴の成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−4号に示すようにラス
トに吊込まれた胛部の中底下面に、針状突起または接着
剤によってクッション体を固着しておき、この胛部の下
部にサイドモ−ルドとボトムモ−ルドを組み合わせて靴
底成形空隙を形成し、この靴底成形空隙に靴底成形材を
射出して、胛部に一体に靴底を成形するとともに靴底中
にクッション体を埋設する方法が提案されているが、ク
ッション体を中底下面の規定の位置に接着剤、粘着剤で
正確に位置付けて固着するには熟練を要し、また針状突
起に突き刺して固着した場合、完成された靴底を備えた
靴をラストから脱型する際、針状突起によってクッショ
ン体が損傷される欠点があった。
トに吊込まれた胛部の中底下面に、針状突起または接着
剤によってクッション体を固着しておき、この胛部の下
部にサイドモ−ルドとボトムモ−ルドを組み合わせて靴
底成形空隙を形成し、この靴底成形空隙に靴底成形材を
射出して、胛部に一体に靴底を成形するとともに靴底中
にクッション体を埋設する方法が提案されているが、ク
ッション体を中底下面の規定の位置に接着剤、粘着剤で
正確に位置付けて固着するには熟練を要し、また針状突
起に突き刺して固着した場合、完成された靴底を備えた
靴をラストから脱型する際、針状突起によってクッショ
ン体が損傷される欠点があった。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】この発明は、射出成形
によって簡単にインサ−ト片を靴底の規定の位置に正確
に埋設成形しようとするものである。
によって簡単にインサ−ト片を靴底の規定の位置に正確
に埋設成形しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以下この発明の実施状態
を示す図面によって説明すれば、この発明は胛被aを吊
込んだラスト1とサイドモ−ルド2.2と上面にインサ
−ト室31を備え、このインサ−ト室31にインサ−ト
片bをセットしたダミ−ボトムモ−ルド3とによって胛
被aの下面に上底成形キャビティ01を形成し、上底成
形キャビティ01に上底成形材を射出して、胛被aの下
面に上底cを一体に射出成形するとともに、上底cにイ
ンサ−ト片bをインサ−ト成形した後、ダミ−ボトムモ
−ルド3をボトムモ−ルド4と取替え、上底cとインサ
−ト片bの下面に下底成形キャビティ02を形成し、下
底成形キャビティ02に下底成形材を射出して、上底c
とインサ−ト片bの下面に一体に下底dを射出成形する
ことによって、インサ−ト片bを靴底S中に埋設するこ
とを特徴とする射出成形靴の成形法を発明の要旨とする
ものである。
を示す図面によって説明すれば、この発明は胛被aを吊
込んだラスト1とサイドモ−ルド2.2と上面にインサ
−ト室31を備え、このインサ−ト室31にインサ−ト
片bをセットしたダミ−ボトムモ−ルド3とによって胛
被aの下面に上底成形キャビティ01を形成し、上底成
形キャビティ01に上底成形材を射出して、胛被aの下
面に上底cを一体に射出成形するとともに、上底cにイ
ンサ−ト片bをインサ−ト成形した後、ダミ−ボトムモ
−ルド3をボトムモ−ルド4と取替え、上底cとインサ
−ト片bの下面に下底成形キャビティ02を形成し、下
底成形キャビティ02に下底成形材を射出して、上底c
とインサ−ト片bの下面に一体に下底dを射出成形する
ことによって、インサ−ト片bを靴底S中に埋設するこ
とを特徴とする射出成形靴の成形法を発明の要旨とする
ものである。
【0005】この発明においてダミ−ボトムモ−ルド3
の上面に形成されるインサ−ト室31は、帯状に連続し
て突出された区画壁で囲繞して形成されていても良い
し、一定の間隔を置いて突出された多数の独立した突起
によって囲繞して形成されていても良いし、ダミ−ボト
ムモ−ルド上面に凹み311を設け、この凹み311に
よって形成されていてもよい。
の上面に形成されるインサ−ト室31は、帯状に連続し
て突出された区画壁で囲繞して形成されていても良い
し、一定の間隔を置いて突出された多数の独立した突起
によって囲繞して形成されていても良いし、ダミ−ボト
ムモ−ルド上面に凹み311を設け、この凹み311に
よって形成されていてもよい。
【0006】この発明においてインサ−ト片bは、軟質
発泡体、空気袋、フェルト等のクッション体、衝撃吸収
体、硬質ゴム、プラスチック板、繊維強化プラスチック
板、金属板等のシャンク体等靴底の用途に応じて適宜選
定され、インサ−ト室31の形状に合わせて、インサ−
ト自在に打抜き成形されている。
発泡体、空気袋、フェルト等のクッション体、衝撃吸収
体、硬質ゴム、プラスチック板、繊維強化プラスチック
板、金属板等のシャンク体等靴底の用途に応じて適宜選
定され、インサ−ト室31の形状に合わせて、インサ−
ト自在に打抜き成形されている。
【0007】この発明において、インサ−ト片bを上底
成形材または下底成形材と相溶性のあるもので構成して
おけば、インサ−ト片bを靴底S中に接着した状態で埋
設できるので、靴底の強度を著しくアップでき便利であ
る。またインサ−ト片に孔b’.b’…を設けておき、
この孔b’.b’…に上底成形材を投錨させることによ
って、インサ−ト片bと靴底Sとの接着強度をアップす
ることもできる。
成形材または下底成形材と相溶性のあるもので構成して
おけば、インサ−ト片bを靴底S中に接着した状態で埋
設できるので、靴底の強度を著しくアップでき便利であ
る。またインサ−ト片に孔b’.b’…を設けておき、
この孔b’.b’…に上底成形材を投錨させることによ
って、インサ−ト片bと靴底Sとの接着強度をアップす
ることもできる。
【0008】この発明において上底cを射出成形する
際、ダミ−ボトムモ−ルド3のインサ−ト室31にセッ
トされたインサ−ト片bと、胛被aの下面、即ち中底部
下面とインサ−ト片b間に空隙011が形成されるよう
に、インサ−ト片bの厚みを設定しておけば、この空隙
にも上底成形材が流入され、胛被aと上底cとの接着面
積が拡大され、胛被aと上底cを強力に接着一体化でき
る。
際、ダミ−ボトムモ−ルド3のインサ−ト室31にセッ
トされたインサ−ト片bと、胛被aの下面、即ち中底部
下面とインサ−ト片b間に空隙011が形成されるよう
に、インサ−ト片bの厚みを設定しておけば、この空隙
にも上底成形材が流入され、胛被aと上底cとの接着面
積が拡大され、胛被aと上底cを強力に接着一体化でき
る。
【0009】この発明において、上底成形材,下底成形
材は、塩化ビニル、ポリウレタン、1.2ポリブタジエ
ン、スチレンとブタジエンのブロック共重合体等の、通
常靴底の射出成形材に使用されるものが使用される。そ
してまた上底成形材または下底成形材を透明乃至半透明
のもので構成しておけば、インサ−ト片bを上底cまた
は下底dを透して透視できるので、視覚にビジブルな靴
底とすることができる。
材は、塩化ビニル、ポリウレタン、1.2ポリブタジエ
ン、スチレンとブタジエンのブロック共重合体等の、通
常靴底の射出成形材に使用されるものが使用される。そ
してまた上底成形材または下底成形材を透明乃至半透明
のもので構成しておけば、インサ−ト片bを上底cまた
は下底dを透して透視できるので、視覚にビジブルな靴
底とすることができる。
【0010】この発明において下底dを射出成形した
後、必要によってボトムモ−ルド4を第2ボトムモ−ル
ドと取替え、下底dの下面に外底成形空隙を形成し、こ
の外底成形空隙に外底成形材を射出して、下底d下面に
一体に外底を成形することもできる。
後、必要によってボトムモ−ルド4を第2ボトムモ−ル
ドと取替え、下底dの下面に外底成形空隙を形成し、こ
の外底成形空隙に外底成形材を射出して、下底d下面に
一体に外底を成形することもできる。
【0011】
【発明の作用効果】この発明は以上のように構成されて
いるので、上底射出成形に先だって、インサ−ト片bを
ダミ−ボトムモ−ルド3のインサ−ト室31にインサ−
トするだけで、射出成形によって簡単に靴底Sの規定の
位置に正確にインサ−ト片を埋設できる。
いるので、上底射出成形に先だって、インサ−ト片bを
ダミ−ボトムモ−ルド3のインサ−ト室31にインサ−
トするだけで、射出成形によって簡単に靴底Sの規定の
位置に正確にインサ−ト片を埋設できる。
【図1】A.上底成形状態を示す要部断面図である。 B.下底成形状態を示す要部断面図である。
01.上底成形キャビティ 011.空隙 02.下底成形キャビティ 1.ラスト 2.サイドモ−ルド 3.ダミ−ボトムモ−ルド 31.インサ−ト室 311…凹み 4.ボトムモ−ルド a.胛被 b.インサ−ト片 b’…孔 c.上底 d.下底 S.靴底
Claims (1)
- 【請求項1】胛被aを吊込んだラスト1とサイドモ−ル
ド2.2と上面にインサ−ト室31を備え、このインサ
−ト室31にインサ−ト片bをセットしたダミ−ボトム
モ−ルド3とによって胛被aの下面に上底成形キャビテ
ィ01を形成し、上底成形キャビティ01に上底成形材
を射出して、胛被aの下面に上底cを一体に射出成形す
るとともに、上底cにインサ−ト片bをインサ−ト成形
した後、ダミ−ボトムモ−ルド3をボトムモ−ルド4と
取替え、上底cとインサ−ト片bの下面に下底成形キャ
ビティ02を形成し、下底成形キャビティ02に下底成
形材を射出して、上底cとインサ−ト片bの下面に一体
に下底dを射出成形することによって、インサ−ト片b
を靴底S中に埋設することを特徴とする射出成形靴の成
形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5291386A JP2627246B2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 射出成形靴の成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5291386A JP2627246B2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 射出成形靴の成形法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117157A true JPH07117157A (ja) | 1995-05-09 |
JP2627246B2 JP2627246B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=17768248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5291386A Expired - Lifetime JP2627246B2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 射出成形靴の成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627246B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08322604A (ja) * | 1995-05-30 | 1996-12-10 | Nordica Spa | 靴製造方法及びこの方法により製造される靴 |
JP2012521314A (ja) * | 2009-03-26 | 2012-09-13 | シンプリシティー ワークス ユーロップ,エセ.エレ. | 履物を製造する方法 |
JP2020156821A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 美津濃株式会社 | ソール構造用部材の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125611U (ja) * | 1989-03-28 | 1990-10-16 | ||
JPH04242602A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-31 | Achilles Corp | 射出成形靴および射出成形靴の製造方法 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP5291386A patent/JP2627246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125611U (ja) * | 1989-03-28 | 1990-10-16 | ||
JPH04242602A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-31 | Achilles Corp | 射出成形靴および射出成形靴の製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08322604A (ja) * | 1995-05-30 | 1996-12-10 | Nordica Spa | 靴製造方法及びこの方法により製造される靴 |
JP2012521314A (ja) * | 2009-03-26 | 2012-09-13 | シンプリシティー ワークス ユーロップ,エセ.エレ. | 履物を製造する方法 |
JP2020156821A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 美津濃株式会社 | ソール構造用部材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2627246B2 (ja) | 1997-07-02 |
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