JPH07194305A - シート状チョコレートおよびその製法 - Google Patents

シート状チョコレートおよびその製法

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JPH07194305A
JPH07194305A JP5353118A JP35311893A JPH07194305A JP H07194305 A JPH07194305 A JP H07194305A JP 5353118 A JP5353118 A JP 5353118A JP 35311893 A JP35311893 A JP 35311893A JP H07194305 A JPH07194305 A JP H07194305A
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sheet
chocolate
shaped
film
shaped chocolate
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JP5353118A
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Shizuo Taniguchi
静雄 谷口
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TANIGUCHI KK
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TANIGUCHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 口当たりが軽く、ケーキへの装飾効果が高く
従来の厚肉のチョコレート板等とは全く異なる斬新な装
飾を施すことができるシート状チョコレートおよびその
製法を提供する。 【構成】 ホッパー3の側壁下端縁に設けたスリットか
ら、走行する帯状フィルム2上にシート状にチョコレー
ト溶融液を吐出し、これを固化したのち所定間隔に切断
し、帯状フィルム2から剥がして取り出すことにより、
厚さ2mm以下のシート状チョコレートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デコレーションケーキ
やショートケーキ等のデコレーションに用いられるシー
ト状チョコレートおよびその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、デコレーションケーキやショ
ートケーキ,ロールケーキ等のデコレーションは、生ク
リームやバタークリーム,チョコレートクリーム等をコ
ーティングしたり口金から絞り出して飾り付けることに
よって行われている。また、上記クリーム等による飾り
付けとともに、文字や絵を描いたチョコレート板やビス
ケット板,フルーツ,ウエハース,砂糖菓子等による飾
り付け等も行われる。
【0003】ところで、近年、健康志向の高まりから、
低カロリー,低糖を謳う食品が好まれるようになってお
り、ケーキについても、生地自身に野菜繊維を含有させ
たり、飾り付けに用いるクリーム等を低カロリー化し
て、ヘルシーなイメージを強調した商品が出回ってい
る。このような動きを背景に、ケーキに載せる飾り用の
チョコレート板も、厚みがあると口当たりが重くなり、
カロリーも高くなることから、より薄くて装飾性の高い
形状にすることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チョコ
レート板を薄くすればするほど強度が低下するため、そ
の取扱いが難しく、例えば従来の型流し法によって薄肉
のチョコレート板を得ようとしても、脱型時にひび割れ
たり欠損したりして、一定の厚み(約3mm)より薄く
できないのが実情である。そして、上記チョコレート板
をケーキの装飾に使う場合には、チョコレート面を利用
して文字や図柄を描くため、ある程度の面積が必要とな
り、どうしても使用するチョコレート板が嵩高くなって
口当たりが重くしつこい風味とならざるを得ないという
問題がある。また、このようなチョコレート板による装
飾では、いくら文字や図柄を変更しても、印象にさほど
の差がなく、斬新なデザインのケーキを得ることはでき
ないという問題もある。そこで、いわゆる「トッピング
チップ」として、チョコレートを小さな粒状に成形した
り、噴霧成形によって5,6mm程度の小棒状体にした
ものを用いることも行われているが、これらのチップを
ケーキ表面に振りかけても、点在したチップではボリュ
ーム感に乏しく高級感がでにくいという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、口当たりが軽く、ケーキへの装飾効果が高く従
来のチョコレート板とは全く異なる斬新な装飾を施すこ
とのできるシート状チョコレートおよびその製法の提供
をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、厚さ2mm以下のシート状に成形されて
なるシート状チョコレートを第1の要旨とし、厚さ2m
m以下のシート状に成形され、その表面に切り込み線が
形成され、上記切り込み線に沿ってシート状チョコレー
トを折ることによりシート状チョコレートが2枚以上の
小片に分割可能になっているシート状チョコレートを第
2の要旨とする。
【0007】また、下流側に向かって定速移動する帯状
フィルム上に、このフィルム移動を妨げない状態で上面
開口箱形ホッパーを設け、このホッパーの、下流側に面
した側壁の下端縁に、切り込み深さが2mm以下で幅が
適宜に設定されたスリットを設け、上記ホッパー内に投
入されたチョコレート溶融液を、上記スリットからフィ
ルム上にシート状に押し出し、このシート状チョコレー
トを、フィルムに載せた状態で低温雰囲気下で冷却固化
し、その下流側で、フィルム上方から一定のタイミング
で刃先が略フィルム表面まで下降し再び上昇することを
繰り返す切断刃によって、上記固化したシート状チョコ
レートを所定間隔をあけて切断し、その下流側で、上記
シート状チョコレートを搬送してきたフィルムを、フィ
ルム下側に当接されたローラ表面に沿って下向きに走行
させ、固化したシート状チョコレートをフィルム表面か
ら剥がして取り出すようにしたシート状チョコレートの
製法を第3の要旨とする。
【0008】さらに、上記フィルム表面から剥がして取
り出したシート状チョコレートを、刃先が上記シート状
チョコレート表面に切り込みうる高さに設定された第1
の切り込み刃の下を通過させることにより、シート状チ
ョコレート表面に、移動方向に沿う第1の切り込み線を
形成し、ついで、その下流側で上記シート状チョコレー
トを停止させ、上記第1の切り込み刃の向きと異なる向
きで刃先が上記シート状チョコレート表面に切り込みう
る高さに設定された第2の切り込み刃を、シート状チョ
コレート側部から反対側に横断させて、上記第1の切り
込み線と交差する第2の切り込み線を形成するようにし
たシート状チョコレートの製法を第4の要旨とする。
【0009】
【作用】すなわち、本発明は、従来、肉厚の板状かチッ
プ状であったチョコレートを、直径2mm以下のシート
状に成形したもので、このシート状チョコレートを用
い、従来にない、斬新な装飾をケーキに施すことができ
る。そして、本発明のシート状チョコレートは、口中で
ペキペキと容易に折れるため、口当たりが軽く、ボリュ
ーム感を出すために広い面積にわたって使用しても、チ
ョコレート量自体は従来の板状のものに比べ少なくて済
むという利点を有している。また、本発明の製法によれ
ば、本発明の、ごく薄いシート状チョコレートを、職人
芸によることなく、スムーズかつ効率よく、連続的に製
造することができる。
【0010】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳細
に説明する。
【0011】
【実施例】本発明のシート状チョコレートは、例えば、
図1において模式的に示される装置により製造すること
ができる。この装置は、基台1上を、図において左から
右に走行する搬送用の帯状フィルム2と、チョコレート
溶融液11を溜めるホッパー3と、ホッパー3内のチョ
コレート溶融液11を所定温度以上に保温するヒータ4
と、冷却固化用のクーリングトンネル5とを備えてい
る。なお、5は帯状フィルム2を繰り出してライン上に
供給する供給ロールであり、6は帯状フィルム2を定速
で引き出す引き出しロールである。また、7は引き出さ
れる帯状フィルム2に一定のテンションをかけながら下
方に送るテンションロールである。
【0012】上記ホッパー3は上下面が開口した箱型形
状で、図2に示すように、上記帯状フィルム2を横切る
ように設けられ、その下端縁が帯状フィルム2に当接し
ている。ただし、ホッパー3は、前後の側壁に取り付け
られたガイド片3aを介して基台1側から支受されてお
り、自重が帯状フィルム2にかかることはない。したが
って、ホッパー3の下端縁によって帯状フィルム2の走
行が妨げられることはない。
【0013】上記ホッパー3の、下流側に面した側壁8
の下部は、図3および図4(図3のA−A′断面図)に
示すように切り欠かれており、この切り欠き部8aを覆
うように、シャッター9が取り付けられている。このシ
ャッター9の下端縁はホッパー3の他の下端縁よりわず
かに上になるよう保持されており、走行する帯状フィル
ム2表面との間に、厚さ1mmのスリット10が形成さ
れる。なお、スリット10の幅は、適宜に設定される
が、この実施例では174mmに設定されている。
【0014】上記ホッパー3にチョコレート溶融液11
を供給すると、図4に示すように、上記スリット10か
らチョコレート溶融液11が、走行する帯状フィルム2
上にシート状に吐出され、シート状チョコレート(溶融
状態)12となる(図2参照)。
【0015】つぎに、上記シート状チョコレート12
は、帯状フィルム2に搬送されてクーリングトンネル5
(図1参照)内を通過する。このクーリングトンネル5
内は、雰囲気温度が10℃以下に保たれており、この中
を通過する間に、上記シート状チョコレート12は固化
する。
【0016】そして、上記固化したシート状チョコレー
ト12は、帯状フィルム2の上方に設けられた切断刃1
3によって、所定長さ(例えば220mm)ごとに切断
される。すなわち、上記切断刃13は、図5に示すよう
に、シート状チョコレート12を横断する長さを有し、
一定のタイミングで昇降動作を繰り返す昇降ベース15
に取り付けられている。そして、この昇降ベース15
は、基台1側に取り付けられた左右2本のシリンダ14
によって昇降動作が与えられるようになっている。した
がって、上記シリンダ14が押し出し作動すると、切断
刃13が下降し、その刃先が帯状フィルム2表面には到
達しない位置までシート状チョコレート12に食い込ん
だのち、再度所期位置まで上昇する。このとき、チョコ
レートは脆いので、刃先が完全に帯状フィルム2表面ま
で到達しなくても、シート状チョコレート12は完全に
切断される。この動作が一定のタイミングで行われ、そ
の間、シート状チョコレート12は、帯状フィルム2と
ともに定速で下流側に移動するため、シート状チョコレ
ート12は等間隔で切断されることになる。なお、上記
切断刃13の刃先が帯状フィルム2を傷つけると、フィ
ルム片等が製品に混入するおそれがあるため、刃先が帯
状フィルム2の表面に到達することのないようシリンダ
14のストロークを調整することが重要である。したが
って、この装置では、上記シリンダ4のストロークを、
ロータリーエンコーダ(図示せず)で正確に制御するよ
うにしている。
【0017】このようにして所定間隔で切断されたシー
ト状チョコレート12は、装置下流端において、帯状フ
ィルム2から剥がされ所定のパッケージ内に取り出され
る。すなわち、帯状フィルム2は、図1に示すように、
装置下流端に設けられた引き出しロール6およびテンシ
ョンロール7に沿って下向きに引き出されるが、シート
状チョコレート12は、引き出しロール6の円周に沿っ
て曲がることができないため、図6に示すように、帯状
フィルム2とは離れて直進する。そこで、この引き出し
ロール6の下流側に、図示のように、製品充填用のパッ
ケージ20を配置しておくと、図6および図7に示すよ
うに、帯状フィルム2から完全に離れたシート状チョコ
レート12(所定長に切断されている)がこのパッケー
ジ20内に落下する。そして、図7に示すように、斜め
に落下したものについては、台付作業者が随時これを水
平に落とし、最終的には、所定長に切断されたシート状
チョコレート12が多段に積重された製品を得ることが
できる。
【0018】このようにして得られた1枚1枚のシート
状チョコレート12は、図8に示すように、厚さ1mm
で174mm×220mmのシート状で、従来の板状チ
ョコレートに比べ、厚みが非常に薄いため、簡単に割っ
たりカットしたりすることができる。したがって、型抜
きや切断によって、任意形状にすることができ、ケーキ
に対し斬新な装飾を施すことができる。そして、広い面
積のものを用いたり、カットした小片を複数枚重ねて使
用したりしても、総重量はあまりなく、カロリーはさほ
ど高くならないという利点を有する。また、喫食する
と、口の中で容易にペキペキと折れて、口当たりが軽
く、従来のチョコレート板のようにしつこい甘さを感じ
ることがない。また、シート状なので、これ自体にホワ
イトチョコレート等で文字や図柄を描き、メッセージカ
ードのようにして贈答用やお祝い用に用いることができ
る。
【0019】なお、上記実施例では、ホッパー3(図3
参照)に切り欠き8aを設け、この部分にシャッター9
を取り付けるようにしているが、これは、シャッター9
の取り付け位置の高さを微妙に上下にずらして取り付け
ることにより、得られるシート状チョコレート12の厚
みを変更することができるよう考慮したものである。も
ちろん、画一的な寸法のものを常時製造するのであれ
ば、ホッパー3の側壁8自体にスリット10を形成する
ようにしても差し支えはない。
【0020】また、上記実施例では、切断刃13を、シ
リンダ14によって昇降させている(図5参照)が、昇
降手段はこれに限らず適宜のものを用いることができ
る。
【0021】そして、シート状チョコレート12の寸法
は、上記実施例に限らず、適宜の寸法に設定することが
できる。厚みは、すでに述べたように、シャッター9の
取り付け位置を変更することにより変えることができ
る。また、その長さは、切断刃13の昇降動作の間隔を
変更するか、帯状フィルム2の送り速度を変更すること
によって、変えることができる。
【0022】ただし、本発明のシート状チョコレート1
2は、従来にない薄さを有していることが特徴であり、
その厚さは2mm以下でなければならない。
【0023】また、本発明のシート状チョコレート12
を得る場合、ホッパー3に投入するチョコレート溶融液
11として、ミルクチョコレート,スイートチョコレー
ト,ホワイトチョコレート等、各種のチョコレート溶融
液を用いることができるが、例えばスイートチョコレー
ト溶融液とホワイトチョコレート溶融液とを同時に投入
してシート状に押し出すことにより、図9に示すよう
な、こげ茶色と白色が部分的に混じり合ったマーブル調
の模様を形成することができる。これにより、従来、板
状チョコレートといえばこげ茶色,茶色,白色のいずれ
か単色でしかなかったが、マーブル調の、新規なシート
状チョコレート12による装飾を行うことができる。
【0024】さらに、これらのシート状チョコレート1
2の表面に、図10(a)に示すように、所定間隔で浅
い切り込み線30,31を付けることにより、1枚のシ
ート状チョコレート12を、同図(b)に示すように、
切り込み線30,31に沿って複数枚の小片12aに分
割することができるようにしてもよい。このようにする
と、菓子職人が、装飾の目的に応じて、1枚の大判のシ
ート状チョコレート12から必要な分だけ、小片12a
を分割して使用することができ、取扱いが便利である。
【0025】上記切り込み線30,31は、例えばつぎ
のようにして形成することができる。すなわち、まず、
シート状チョコレート12を、ライン上で正確に位置決
めするために、図11に示すような、片側に位置決め用
のL字状ガイド32aが取り付けられたキャリア32
に、所定長に切断されたシート状チョコレート12を載
置する。載置は、一旦、図6および図7に示すようにし
てパッケージ20内に取り出されたシート状チョコレー
ト12を、手作業によって、1枚ずつ上記キャリア32
上に、角部を上記L字状ガイド32aに合わせて載せる
ようにしてもよいし、あるいは、図12に示すように、
上記キャリア32を、上記パッケージ20に代えて引き
出しロール6の下流側に位置決めし、このキャリア32
上にシート状チョコレート12を落下させるようにして
もよい。ただし、この場合も、作業者が、シート状チョ
コレート12の角部をL字状ガイド32aに合わせて正
しい姿勢で載るよう補助しなければならない。
【0026】このようにしてシート状チョコレート12
を載せたキャリア32を、図13に示すように、搬送ベ
ルト40上に載せて、下流側に間欠移動させる。この搬
送ベルト40による搬送路途中の上方には、搬送方向に
沿う向きに、3枚の平行な切り込み刃41が設けられて
おり、各刃先42は、キャリア32上のシート状チョコ
レート12の表面にわずかに切り込むことのできる高さ
(例えば切り込み深さ0.2mm)に設定されている。
したがって、上記搬送ベルト40による送り動作によ
り、上記切り込み刃41の下をキャリア32が通過する
と、図14に示すように、シート状チョコレート12の
表面には、平行な3本の切り込み線30が形成される。
これにより、シート状チョコレート12は、図面上、上
下方向に4分割される。
【0027】つぎに、上記キャリア32を、図14にお
いて鎖線で示すように、上記切断刃41の設けられてい
る位置より下流側の所定位置で、一時停止させる。この
位置の、シート状チョコレート12側方には、図15お
よびそのB−B′矢視図である図16に示すように、上
記切り込み刃41の向きと直交する向きに、第2の切り
込み刃43が設けられている。この切り込み刃41は、
図16に示すように、初期位置では、上記シート状チョ
コレートの表面より上方に保持されているが、シート状
チョコレート12が停止した段階で、矢印Pで示すよう
に所定角度だけ下がり、刃先44が上記シート状チョコ
レート12表面に切り込むことのできる高さに位置決め
される。そして、その姿勢のまま、矢印Qで示すよう
に、シート状チョコレート12を横断して反対側に移動
する。この動作により、図17に示すように、先に形成
された切り込み線30と直交する第2の切り込み線31
が形成される。これにより、シート状チョコレート12
は、図面上、左右方向に4分割される。つぎに、切り込
み刃43は、図16において矢印Rで示すように、所定
角度だけ上がって刃先44を上げた初期の姿勢に戻り、
その状態で、矢印Sで示すように初期位置に戻る。この
とき、搬送ベルト40は移動してシート状チョコレート
12はキャリア32ごとさらに下流に送られるととも
に、第1の切り込み線30が形成された新たなシート状
チョコレート12が、この位置に位置決めされる。この
一連の動作を繰り返すことにより、連続的に、第1,第
2の切り込み線30,31を形成することができる。
【0028】上記切り込み線付シート状チョコレート1
2を切り込み線30,31に沿って割ることにより得ら
れる小片12aは、図18(a)に示すように、そのま
ま、あるいは文字や図柄を描いてショートケーキの飾り
に用いたり、あるいは同図(b)に示すように、丸型ケ
ーキの周囲を取り巻く飾りに用いたりすることができ
る。
【0029】なお、上記シート状チョコレート12に形
成する切り込み線30,31は、必ずしも直交している
必要はなく、例えば第2の切り込み刃41を斜めに配し
斜めに移動させることにより、分割される小片12aが
菱形になるようにしてもよい。
【0030】また、切り込み刃43の動かし方も、図1
6に示す方法に限らず、適宜の昇降動作,水平移動動作
を行うことができる。
【0031】さらに、シート状チョコレート12の寸法
が、比較的小さい場合には、必ずしも複数本の切り込み
線30,31を形成する必要はなく、四つ割り,あるい
は二つ割りできるような切り込み線を形成するだけでも
よい。
【発明の効果】以上のように、本発明のシート状チョコ
レートは、厚さが2mm以下のシート状に成形されてお
り、従来にない、斬新な装飾をケーキに施すことができ
る。そして、このものは、口中でペキペキと容易に折れ
るため、口当たりが軽く、広い面積のものを使用したり
重ねて複数枚使用しても、チョコレート量自体は従来の
厚肉のものに比べ少なくて済むという利点を有してい
る。また、本発明の製法によれば、上記シート状チョコ
レートを、スムーズかつ効率よく製造することができ
る。さらに、上記シート状チョコレート表面に切り込み
線を形成し小片に分割可能にしたものは、いちいちシー
ト状チョコレートを切断する手間が不要で、小片を多数
枚使用するのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる製造装置の模式的な
構成図である。
【図2】上記装置のホッパー周辺部の説明図である。
【図3】上記ホッパーのスリットの説明図である。
【図4】上記図3のA−A′断面図である。
【図5】上記装置の切断刃の説明図である。
【図6】上記装置からシート状チョコレートを取り出す
態様の説明図である。
【図7】同じくシート状チョコレートを取り出す態様の
説明図である。
【図8】取り出されたシート状チョコレートの説明図で
ある。
【図9】本発明のシート状チョコレートの変形例の説明
図である。
【図10】(a)および(b)は本発明のシート状チョ
コレートに切り込み線を形成した変形例の説明図であ
る。
【図11】上記切り込み線の形成に用いるキャリアの説
明図である。
【図12】上記キャリアを用いたシート状チョコレート
の取り出し方の説明図である。
【図13】切り込み線の形成方法に用いる搬送手段の説
明図である。
【図14】第1の切り込み線の形成方法の説明図であ
る。
【図15】第2の切り込み線の形成方法の説明図であ
る。
【図16】上記図15のB−B′矢視図である。
【図17】形成された切り込み線の説明図である。
【図18】(a)および(b)は切り込み線付シート状
チョコレートから得られる小片の使用態様の説明図であ
る。
【符号の説明】
2 帯状フィルム 3 ホッパー 5 クーリングトンネル 10 スリット 11 チョコレート溶融液 12 シート状チョコレート 12a 小片 13 切断刃 30,31 切り込み線 41,43 切り込み刃 42,44 刃先

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ2mm以下のシート状に成形されて
    なることを特徴とするシート状チョコレート。
  2. 【請求項2】 厚さ2mm以下のシート状に成形され、
    その表面に切り込み線が形成され、上記切り込み線に沿
    ってシート状チョコレートを折ることによりシート状チ
    ョコレートが2枚以上の小片に分割可能になっているこ
    とを特徴とするシート状チョコレート。
  3. 【請求項3】 下流側に向かって定速移動する帯状フィ
    ルム上に、このフィルム移動を妨げない状態で上面開口
    箱形ホッパーを設け、このホッパーの、下流側に面した
    側壁の下端縁に、切り込み深さが2mm以下で幅が適宜
    に設定されたスリットを設け、上記ホッパー内に投入さ
    れたチョコレート溶融液を、上記スリットからフィルム
    上にシート状に押し出し、このシート状チョコレート
    を、フィルムに載せた状態で低温雰囲気下で冷却固化
    し、その下流側で、フィルム上方から一定のタイミング
    で刃先が略フィルム表面まで下降し再び上昇することを
    繰り返す切断刃によって、上記固化したシート状チョコ
    レートを所定間隔をあけて切断し、その下流側で、上記
    シート状チョコレートを搬送してきたフィルムを、フィ
    ルム下側に当接されたローラ表面に沿って下向きに走行
    させ、固化したシート状チョコレートをフィルム表面か
    ら剥がして取り出すようにしたことを特徴とするシート
    状チョコレートの製法。
  4. 【請求項4】 上記フィルム表面から剥がして取り出し
    た請求項3記載のシート状チョコレートを、刃先が上記
    シート状チョコレート表面に切り込みうる高さに設定さ
    れた第1の切り込み刃の下を通過させることにより、シ
    ート状チョコレート表面に、移動方向に沿う第1の切り
    込み線を形成し、ついで、その下流側で上記シート状チ
    ョコレートを停止させ、上記第1の切り込み刃の向きと
    異なる向きで刃先が上記シート状チョコレート表面に切
    り込みうる高さに設定された第2の切り込み刃を、シー
    ト状チョコレート側部から反対側に横断させて、上記第
    1の切り込み線と交差する第2の切り込み線を形成する
    ようにしたことを特徴とするシート状チョコレートの製
    法。
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