JP2019062857A - 棒状食材の供給方法及び棒状食材の供給装置 - Google Patents

棒状食材の供給方法及び棒状食材の供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 固形の棒状食材をシート状生地の上に自動で安定的に供給することができるようにする。特に、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材を、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、できるだけ正確に、しかも高速で載置できるようにする。【解決手段】 板状の固形食材1をこれを構成する棒状食材Bの長手方向が進行方向に直交するように供給コンベア21に載置して搬送し、棒状食材Bの境界部2を最下流側から順番に割断して分割することにより、複数の分割された棒状食品Bとなるようにし、その後、最下流側から順番に棒状食材Bをその方向を維持させながら供給コンベア21の先端から搬送コンベア21上のシート状生地Sに向けて落下させるとともに、落下する棒状食材Bをガイド板63に衝止させてその飛び出しを規制しシート状生地Sの目標位置に棒状食材Bが載置されるようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばチョコレート等の固形の棒状食材をパン生地等のシート状生地に載置して供給し例えばクロワッサンの中間品等の食材を作製する際に有用な棒状食材の供給方法及び棒状食材の供給装置に関する。
近年、例えば、クロワッサンにおいて、三角形状の生地からなるシート状生地に固形のチョコレート等の固形の棒状食材を載置し、それから、棒状食材が生地からはみ出ないように生地を巻き上げて成形し、これを焼成して製造されるものがある。このシート状生地に棒状食材を載置する際には、棒状食材が生地からはみ出ないようにするために、所定の重量・形状を有する棒状食材を、手作業により、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、できるだけ正確に載置するようにしている。そのため、供給は安定するが、人手なので作業効率が著しく悪くなる。即ち、棒状食材を連続的にシート状生地の所定の位置に自動で載置する装置はなく、自動化が望まれている。
ところで、従来から、例えば、クロワッサンにおいて、三角形状の生地からなるシート状生地に流動状のフィリングを載置し、それから、フィリングが生地からはみ出ないように生地を巻き上げて成形し、これを焼成して製造されるものが知られている。このタイプのクロワッサンにおいては、シート状生地に流動状のフィリングを載置する際には、例えば、特開平6−38660号公報(特許文献1)に示される供給装置を用い、シート状生地をベルトコンベアで搬送し、その搬送過程で一時的に搬送を停止し、この停止中にフィリング充填装置のノズルからフィリングを所定量押出してシート状生地に載置することを行っている。
特開平6−38660号公報
しかしながら、上記従来の流動状のフィリングを供給する装置では、固形の棒状食材の供給には実質的に対応することができないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、固形の棒状食材をシート状生地の上に自動で安定的に供給することができる棒状食材の供給方法及び棒状食材の供給装置を提供することを目的とする。特に、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材を、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、できるだけ正確に、しかも高速で載置できるようにすることを課題とする。
このような目的を達成するための本発明の棒状食材の供給方法は、搬送コンベアに所定間隔で載置されて順次搬送される所定形状のシート状生地に固形の棒状食材を載置して供給する棒状食材の供給方法において、
予め、複数の棒状食材がその長手方向が平行になるように並べられて、境界部において隣り合う棒状食材同士が互いに部分的に固着された板状の固形食材を作製しておき、
上記搬送コンベアの上側に平面から見て該搬送コンベアの搬送方向と同方向の搬送方向を有する供給コンベアを設け、上記板状の固形食材をこれを構成する棒状食材の長手方向が進行方向に直交するように上記供給コンベアに載置して搬送し、そのまま該板状の固形食材をこれを構成する棒状食材の方向を維持させて搬送させながらその境界部を最下流側から順番に割断して分割することにより、複数の分割された棒状食品となるようにし、かつ、該分割された棒状食材をその長手方向が進行方向に直交するように並んで整列した状態のまま上記供給コンベアで連続的に搬送し、その後、最下流側から順番に棒状食材をその方向を維持させながら上記供給コンベアの先端から上記搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させるとともに、落下する棒状食材をガイド板に衝止させてその飛び出しを規制し、シート状生地の目標位置に該棒状食材が載置されるようにした構成としている。
本願発明の「境界部」とは、板状の固形食材を構成している各棒状食材が、その隣の棒状食材と互いに固着する部分であり、両端に位置する棒状食材は片側のみにしか設けられない。例えば、図8に示すような態様が挙げられる。図8(a1)(a2)に示すように、角柱状の棒状食材Bからなる板状の固形食材1に、一定幅の帯状の境界部2(k1)を設けることができる。また、図8(b1)(b2)に示すように、底面が平らな略円柱状の棒状食材Bからなる板状の固形食材1に、図8(a1)(a2)に示す固形食材1の場合よりも幅の狭い帯状の境界部2(k2)を設けることができる。さらに、図8(c1)(c2)に示すように、底面が平らな略円柱形状の棒状食材Bからなる板状の固形食材1に、複数箇所に境界部2(k3)を設けることもできる。
これにより、供給コンベアに、切込み等によって形成された境界部を介して互いに部分的に固着している棒状食材が複数列設された板状の固形食材を載置して搬送すると、搬送される固形食材の最下流側の棒状食材から順番に境界部を割断して分割され、分割された各棒状食材は、その長手方向が進行方向に直交するように並んで整列した状態を維持させながら供給コンベアで連続的に搬送される。一方、搬送コンベアによりシート状生地が搬送されており、搬送コンベアの搬送過程で、供給コンベアの先端から搬送方向先頭の棒状食材が搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させられるとともに、落下する棒状食材がガイド板に衝止してその飛び出しが規制され、シート状生地の目標位置に棒状食材がその方向を維持したまま載置される。そのため、シート状生地から転落したり、曲がって載置されるなどの事態が抑制され、固形の棒状食材を正しい方向で、正確な位置にシート状生地上に安定的に供給することができるようになる。
即ち、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材を、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、正確に、しかも高速で載置できるようになる。例えば、具体的には、棒状食材が1cmずれて載置されるとその後の成形工程後の形状がバラついてしまうため不良品の原因になるおそれがあることから、棒状食材のシート状生地上への載置においてはミリ単位で誤差をなくすようにする正確さが要求され、本発明はこれに対応することができるようになる。また、例えば、1分間に、一列あたり棒状食材を50〜100個載置するくらいのペースを確保することができる。
本発明においては、上記搬送コンベアにシート状生地を一定方向に所定間隔で複数列載置するとともに、上記供給コンベアを、上記シート状生地の列に対応させて所定間隔で複数列設けることができる。棒状食材のシート状生地への載置を正確に、しかも高速度で多量に処理することができる。
また、本発明においては、上記供給ベルトの先端から搬送方向先頭の固形食材を上記搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させる際、上記シート状生地を一時的に停止させることが有効である。これにより、搬送コンベアによりシート状生地を搬送ベルトに載置して搬送すると、搬送コンベアの搬送過程でシート状生地の搬送が一時的に停止させられ、このシート状生地の停止中に、棒状食材がシート状生地の所定の目標位置に載置するよう供給される。そのため、より一層、棒状食材をシート生地上に正確に載置することができるようになる。
更に、本発明においては、上記板状の固形食材の境界部を割断する際、その搬送過程で、該板状の固形食材に外側から曲げ応力を付与し、この曲げ応力により該固形食材の境界部を割断し、該割断により分割して得られた各棒状食材を搬送方向下流側の棒状食材から順に搬送して供給することが有効である。これにより、板状の固形食材を分割するときは、その搬送過程で、固形食材に外側から曲げ応力が付与され、この曲げ応力により固形食材の境界部が割断され、割断により分割して得られた各棒状食材が搬送方向下流側の棒状食材から順に送り出される。このため、外側から曲げ応力を付与するだけで、棒状食材にすることができるので、それだけ、処理スピードを上げて、処理効率を向上させることができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の棒状食材の供給装置は、複数の棒状食材がその長手方向が平行になるように並べられるとともに境界部において隣り合う棒状食材同士が互いに部分的に固着された板状の固形食材の当該棒状食材を分割し、該分割した棒状食材を所定形状のシート状生地に載置する棒状食材の供給装置であって、
上記シート状生地を搬送ベルトに載置して搬送するベルトコンベアからなる搬送コンベアと、該搬送コンベアの搬送過程で、上記シート状生地の搬送を一時的に停止させるシート状生地停止手段と、該シート状生地停止手段によるシート状生地の停止中に上記棒状食材を該シート状生地の所定の目標位置に載置するよう供給する棒状食材供給部とを備え、
上記棒状食材供給部を、上記搬送コンベアの上側に設けられ平面から見て該搬送コンベアの搬送方向と同方向の搬送方向を有するとともに、上記固形食材をその棒状食材の長手方向が進行方向に直交するように載置して搬送する供給コンベアと、該供給コンベアで搬送される固形食材の最下流側の棒状食材から順番に境界部を割断して分割し、該分割された棒状食材をその長手方向が進行方向に直交するように整列させて該供給コンベアに連続的に搬送させる分割部と、上記供給コンベアの先端部側で構成され上記棒状食材を載置する供給ベルトを備え該供給ベルトの先端から搬送方向先頭の棒状食材を上記停止中のシート状生地に向けて落下させる落下供給部と、該落下供給部の供給ベルトの先端側に対峙する対峙面を有し該供給ベルトの先端から落下する棒状食材を衝止させて上記目標位置に位置するように飛び出しを規制するガイド板とを備えて構成している。
これにより、棒状食材供給部において、供給コンベアに、切込み等によって形成された境界部を介して互いに部分的に固着している棒状食材が複数列設された板状の固形食材を載置して搬送すると、搬送される固形食材の最下流側の棒状食材から順番に境界部を割断して分割され、分割された棒状食材は、その長手方向が進行方向に直交するように整列させられて供給コンベアで連続的に搬送される。一方、搬送コンベアによりシート状生地が搬送されており、搬送コンベアの搬送過程で、シート状生地停止手段により、シート状生地の搬送が一時的に停止させられる。そして、落下供給部において、供給コンベアの先端から搬送方向先頭の棒状食材が搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させられるとともに、落下する棒状食材がガイド板に衝止してその飛び出しが規制され、シート状生地の目標位置に棒状食材が載置される。そのため、シート状生地から転落したり、曲がって載置されるなどの事態が抑制され、固形の棒状食材をシート状生地上に安定的に供給することができるようになる。即ち、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材を、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、できるだけ正確に、しかも高速で載置できるようになる。
即ち、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材を、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、正確に、しかも高速で載置できるようになる。例えば、具体的には、棒状食材が1cmずれて載置されるとその後の成形工程後の形状がバラついてしまうため不良品の原因になるおそれあることから、棒状食材のシート状生地上への載置においてはミリ単位で誤差をなくすようにする正確さが要求され、本発明はこれに対応することができるようになる。また、例えば、1分間に、一列あたり棒状食材を50〜100個載置するくらいのペースを確保することができる。
この場合、上記分割部を、上記供給コンベアによる上記固形食材の搬送過程で、該固形食材に外側から曲げ応力を付与し、この曲げ応力により該固形食材の境界部を割断する曲げ応力付与手段を備え、該曲げ応力付与手段の割断により分割した棒状食材を搬送方向下流側の棒状食材から順に送り出すことが有効である。
これにより、固形食材を分割するときは、コンベアにより固形食材を搬送すると、この搬送過程で、曲げ応力付与手段によって、固形食材に外側から曲げ応力が付与され、この曲げ応力により固形食材の境界部が割断され、割断により分割した棒状食材が搬送方向下流側の棒状食材から順に送り出される。このため、外側から曲げ応力を付与するだけで、棒状食材に分割できるので、それだけ、処理スピードを上げて、処理効率を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記供給コンベアを上記固形食材の一方面及び他方面の何れか一方を支持する移動ベルトを備えたベルトコンベアで構成し、該ベルトコンベアの途中に移動ベルトを上下に撓み可能にする撓みエリアを設け、上記曲げ応力付与手段を、上記撓みエリア内であって固形食材をその一方面側及び他方面側の両方から上記移動ベルトとともに挟んで相対的に押圧し且つ互いに押圧点の異なる第1押圧部材及び第2押圧部材を設けて構成し、該第1押圧部材及び第2押圧部材の相対的な押圧により該固形食材に曲げ応力を付与することが有効である。
これにより、移動ベルトの撓みエリアにおいて、第1押圧部材及び第2押圧部材でこれを通過する固形食材に曲げ応力を付与できるので、容易に曲げ応力を発生させることができる。この場合、曲げ応力により、固形食材が撓むが、移動ベルトは撓んでこれを吸収することができる。
この場合、上記第1押圧部材及び第2押圧部材の少なくとも何れかを複数設けることが有効である。固形食材に曲げ応力を確実に付与することができる。
更に、必要に応じ、上記第1押圧部材及び第2押圧部材の少なくとも何れかを上記固形食材側に付勢する付勢手段を備えたことが有効である。付勢手段により固形食材の厚さにバラツキがあっても吸収することができる。
更にまた、必要に応じ、上記第1押圧部材及び第2押圧部材のうち少なくとも上記固形食材に当接する一方を上記搬送方向に直交する回転軸を有したローラで構成することが有効である。ローラが固形食材の表面を転動できるので、曲げ応力を付与しつつ、搬送を円滑に行うことができる。
この場合、上記第1押圧部材及び第2押圧部材のうち上記固形食材に当接する一方を構成するローラを回転駆動して上記固形食材を搬送方向に送り出す駆動部を備えたことが有効である。積極的に固形食材を送り出すので、曲げ応力を付与しつつ、より一層搬送を円滑に行うことができる。
また、必要に応じ、上記第1押圧部材及び第2押圧部材のうち上記固形食材に当接する一方の上流側において、上記固形食材を押さえてその跳ね上がりを阻止する押さえ部材を設けたことが有効である。固形食材の保持が確実になるので、固形食材に曲げ応力を確実に付与できる。
そしてまた、本発明においては、必要に応じ、上記ガイド板の上側を上記シート状生地の搬送方向に直交する回動軸に支持して該ガイド板を回動可能にし、該ガイド板を回動させて該ガイド板を上記棒状食材の規制を行わせる規制位置及び該規制位置から離間し該棒状食材が載置されたシート状生地の通過を許容する待機位置の2位置に移動させるガイド板駆動部を設けた構成としている。
これにより、ガイド板を待機位置に離間させて、棒状食材が載置されたシート状生地の通過を許容するので、シート状生地が搬送される際にシート状生地上の棒状食材がガイド板にぶつかる事態がなくなる。そのため、規制位置においてはガイド板の下端側をできるだけシート状生地に近づけることができ、それだけ、棒状食材の落下時の規制を確実に行うことができるようになる。
また、必要に応じ、上記ガイド板の下端に、該ガイド板の規制位置において上記搬送ベルト上のシート状生地の先端に当接してシート状生地の搬送を停止するストッパを設け、上記シート状生地停止手段を、上記ストッパを含むガイド板及び上記ガイド板駆動部で構成している。シート状生地停止手段を、ガイド板を利用して構成したので、それだけ、装置の構造を簡略化することができる。
更に、必要に応じ、上記供給コンベアを駆動する供給コンベア駆動部を備え、該供給コンベア駆動部及び上記ガイド板駆動部を制御する制御部を備え、該制御部は、上記ガイド板駆動部を作動させて上記ガイド板を規制位置に位置させたとき、上記供給コンベア駆動部を上記棒状食材が上記供給コンベアの落下供給部の先端から1個落下するように始動,停止させる構成としている。これにより、供給コンベア駆動部の始動,停止のみで棒状食材を落下させるので、特別に棒状食材の搬送を停止させるストッパなどを設けなくても良く、それだけ、装置の構造を簡略化することができる。
更にまた、必要に応じ、上記供給コンベアの落下供給部の供給ベルトを、搬送方向に向けて下向きに傾斜させた構成としている。供給ベルトの移動による落下を可能な限り瞬時に行うことができるようになり、それだけ、シート状生地への棒状食材の載置をスピーディーにでき、食材の作製効率を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記供給コンベアを、上記搬送コンベアの幅方向に沿って複数台並設し、上記ガイド板を、各供給コンベアに同時に対応できるように1つ設けた構成としている。シート状生地を搬送ベルトの幅方向に複数載置して同時に複数の食材を作製することができる。また、ガイド板1つで、シート状生地の停止と、棒状食材の規制を行うことができるので、それだけ、装置の構造を簡略化することができる。
本発明によれば、供給コンベアに、切込み等によって形成された境界部を介して互いに部分的に固着している棒状食材が複数列設された板状の固形食材を載置して搬送すると、搬送される固形食材の最下流側の棒状食材から順番に境界部を割断して分割され、分割された各棒状食材は、その長手方向が進行方向に直交するように並んで整列した状態を維持させながら供給コンベアで連続的に搬送される。一方、搬送コンベアによりシート状生地が搬送されており、搬送コンベアの搬送過程で、供給コンベアの先端から搬送方向先頭の棒状食材が搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させられるとともに、落下する棒状食材がガイド板に衝止してその飛び出しが規制され、シート状生地の目標位置に棒状食材がその方向を維持したまま載置される。そのため、シート状生地から転落したり、曲がって載置されるなどの事態が抑制され、固形の棒状食材を正しい方向で、正確な位置にシート状生地上に安定的に供給することができるようになる。即ち、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材を、シート状生地の所定の位置に、所定の方向を向けて、正確に、しかも高速で載置できるようになる。
本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置を示す全体斜視図である。 本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置において、棒状食材供給部の分割部を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置において、棒状食材供給部の分割部による固形食材の分割状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置において、落下供給部及びガイド板を示す要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置において、落下供給部及びガイド板の作用を示し、(a)はガイド板の規制位置における状態を示す図、(b)はガイド板の待機位置における状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置において、分割部の別の例を示す図(a)(b)である。 本発明が適用される固形食材の境界部の態様例を示し、(a1)は角柱状の棒状食材に係る境界部の一例を示す斜視図、(a2)はその平面図、(b1)は底面が平らな略円柱状の棒状食材に係る境界部の一例を示す斜視図、(b2)はその平面図、(c1)は底面が平らな略円柱状の棒状食材に係る境界部の他の例を示す斜視図、(c2)はその平面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給方法及び棒状食材の供給装置について詳細に説明する。具体的に、本発明に係る棒状食材としては通常のチョコレートの他、ホワイトチョコレートやイチゴ味のチョコレートなど、他のフレーバーのチョコレートであっても問題なく、また、チーズやバター、マーガリン、ソーセージ、固形タイプのコンソメ等であってもよい。本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給方法は、本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置で実現されるので、この供給装置の作用において説明する。
以下、本実施の形態においては、融点35〜37℃のチョコレートを使用しており、このようなチョコレートを使用する場合、その温度が高すぎると、当該チョコレートが軟化したり、表面にベタつきが生じたりして作業性が悪くなるおそれがあり、逆にその温度が低すぎると硬化して当該チョコレートの境界部を割断する際にいびつな形状に割れたり、割れカスが多く生じたりするおそれがある。従って、当該チョコレートを素材とする板状の固形食材を割断、供給する際には、当該チョコレートの温度を5℃〜35℃とすることが好ましく、20℃〜25℃とすることがより好ましい。これらの温度帯であればチョコレートの軟化や表面のベタつきを防止することができ、また、板状の固形食材をそれぞれ棒状食材に割断する際にいびつな形状に割れることがなくなり、割断しやすくなり、割れカスが多く生じることを防止することができる。図1乃至図6に示す本発明の実施の形態に係る棒状食材の供給装置Kは、クロワッサンにおいて、三角形状の生地からなるシート状生地Sに上述のチョコレートからなる固形の棒状食材Bを載置する装置である。クロワッサンは、その後、棒状食材Bが載置されたシート状生地Sを、棒状食材Bが生地からはみ出ないように巻き上げて成形し、これを焼成して製造される。本供給装置Kは、複数の棒状食材Bがその長手方向が平行になるように並べられるとともに境界部2において隣り合う棒状食材B同士が互いに部分的に固着された板状の固形食材1の当該棒状食材Bを分割し、この分割した棒状食材Bを所定形状のシート状生地Sに載置するものである。固形食材1は、切込みにより棒状食材B間に隙間を形成する一方面3と、棒状食材B間が固着されて連続する他方面4とを有して形成され、図8(a1)(a2)にも示すように、角柱状の棒状食材B間に一定幅の帯状の境界部2(k1)が設けられている。
本供給装置Kの基本的構成は、シート状生地Sを搬送ベルト11に載置して搬送するベルトコンベアからなる搬送コンベア10と、搬送コンベア10の搬送過程で、シート状生地Sの搬送を一時的に停止させるシート状生地停止手段12と、シート状生地停止手段12によるシート状生地Sの停止中に棒状食材Bをシート状生地Sの所定の目標位置に載置するよう供給する棒状食材供給部20とを備えてなる。シート状生地Sは、台形板状に形成され、底辺を前側にして搬送コンベア10で搬送される。また、シート状生地Sは、図2に示すように、搬送コンベア10上に、搬送方向Rに沿って所定間隔で載置されるとともに、搬送方向Rに直交する方向に所定間隔で所定数載置され、搬送コンベア10によって、列をなして搬送される。
棒状食材供給部20は、搬送コンベア10の上側に設けられ平面から見て搬送コンベア10の搬送方向Rと同方向の搬送方向Rを有するとともに、固形食材1をその棒状食材Bの長手方向が進行方向に直交するように載置して搬送する供給コンベア21を備えている。供給コンベア21は、固形食材1の一方面3及び他方面4の何れか一方(実施の形態では一方面3)を支持して搬送する。棒状食材供給部20において、供給コンベア21は、図2に示すように、搬送コンベア10の上側に、幅方向に沿って複数台並設されている。即ち、供給コンベア21は、搬送コンベア10上で搬送方向Rに直交する方向に所定間隔で所定数載置されたシート状生地Sに対応して、所定数設けられている。また、実施の形態では、固形食材1は、人手により供給コンベア21に投入される。自動で投入するようにしても良い。
また、棒状食材供給部20は、供給コンベア21で搬送される固形食材1の最下流側の棒状食材Bから順番に境界部2を割断して分割し、分割された棒状食材Bをその長手方向が進行方向に直交するように整列させて供給コンベア21に連続的に搬送させる分割部30を備えている。
分割部30は、供給コンベア21による固形食材1の搬送過程で、固形食材1に外側から曲げ応力を付与し、この曲げ応力により固形食材1の境界部2を割断する曲げ応力付与手段31を備え、この曲げ応力付与手段31の割断により分割した棒状食材Bを搬送方向R下流側の棒状食材Bから順に送り出す。
詳しくは、供給コンベア21は、固形食材1の一方面3及び他方面4の何れか一方(実施の形態では一方面3)を支持する移動ベルト22を備えたベルトコンベアで構成されており、この供給コンベア21の途中に移動ベルト22を上下に撓み可能にする撓みエリアEが設けられている。曲げ応力付与手段31は、図3及び図4に示すように、撓みエリアE内であって固形食材1をその一方面3側及び他方面4側の両方から移動ベルト22とともに挟んで相対的に押圧し且つ互いに押圧点の異なる第1押圧部材32及び第2押圧部材33を設けて構成されている。詳しくは、第1押圧部材32は、撓みエリアE内であって移動ベルト22に支持した固形食材1の一方面3側を移動ベルト22を介して押圧し、第2押圧部材33は、第1押圧部材32の押圧点とは異なる位置で固形食材1の他方面4側に当接してこれを相対的に押圧する。この第1押圧部材32及び第2押圧部材33の相対的な押圧により固形食材1に曲げ応力を付与する。
第1押圧部材32は複数設けられている。実施の形態では、第1押圧部材32は、移動ベルト22を支持し、搬送方向Rに直交する軸線を有し、搬送方向Rに所定間隔離間して配置されたローラ(以下「第1押圧ローラ34」とも言う)で構成されており、第1押圧ローラ34は、所定間隔で一対設けられている。撓みエリアEを除く移動ベルト22の一般部は、支持板35に支持されている。
第2押圧部材33は、搬送方向Rに直交する回転軸を有したローラ(以下「第2押圧ローラ36」とも言う)で構成されており、この第2押圧ローラ36は、一対の第1押圧ローラ34間に位置している。本装置においては、第2押圧ローラ36を固形食材1側に付勢する付勢手段40が備えられている。具体的には、図1及び図3に示すように、撓みエリアEのある供給コンベア21の機台24には、固形食材1を通過させる門型のゲート部材41が設けられており、第2押圧ローラ36は、このゲート部材41内に設けられている。ゲート部材41内には、第2押圧ローラ36の回転軸37の両側を回転自在に保持するチャンネル状の保持部材42が設けられており、この保持部材42は、ゲート部材41にシリンダ43a及びピストン43bを備えたエアシリンダ装置43に支持されている。エアシリンダ装置43のシリンダ43aの基端はゲート部材41の天板44に固定され、ピストン43bの先端は保持部材42の上板45に固定されている。そして、このエアシリンダ装置43が付勢手段40として構成されている。即ち、エアシリンダ装置43のシリンダ43a内には常時エアが供給されており、このエアの作用により、第2押圧ローラ36を固形食材1側に付勢している。
また、本装置においては、第2押圧ローラ36を回転駆動して固形食材1を搬送方向Rに送り出す駆動部50が備えられている。駆動部50は、第2押圧ローラ36の上側であって保持部材42に設けられ第2押圧ローラ36の回転軸37と平行な回転軸52を有した電動モータ51と、電動モータ51の回転軸52に設けられ保持部材42及びゲート部材41の外側に位置する主動プーリ53と、第2押圧ローラ36の回転軸37に設けられ保持部材42及びゲート部材41の外側に位置する従動プーリ54と、主動プーリ53及び従動プーリ54間に掛渡されたエンドレスベルト55とから構成されている。電動モータ51の回転軸52,主動プーリ53,第2押圧ローラ36の回転軸37,従動プーリ54及びエンドレスベルト55は、エアシリンダ装置43に支持された保持部材42の進退動を妨げないように、ゲート部材41に対しては非干渉になるように設けられている。
また、図3に示すように、第2押圧部材33の上流側での固形食材1の跳ね上がりを阻止する押さえ部材56が設けられている。押さえ部材56は、固形食材1の他面側を転動可能なローラ(以下「押さえローラ57」とも言う)からなり、一対設けられている。1つの押さえローラ57は、ゲート部材41の上流側に機台24に取付部材58を介して回転自在に設けられ、他の押さえローラ57は、ゲート部材41に回転可能に設けられている。固形食材1は、移動ベルト22と押さえ部材56との間を通過する。
そしてまた、棒状食材供給部20は、図1,図2及び図5に示すように、供給コンベア21の先端部側で構成され棒状食材Bを載置する供給ベルト61を備えこの供給ベルト61の先端から搬送方向R先頭の棒状食材Bを停止中のシート状生地Sに向けて落下させる落下供給部60と、落下供給部60の供給ベルト61の先端側に対峙する対峙面を有し、この供給ベルト61の先端から落下する棒状食材Bを衝止させて目標位置に位置するように飛び出しを規制するガイド板63とを備えて構成されている。供給コンベア21の落下供給部60の供給ベルト61は、搬送方向Rに向けて下向きに傾斜させられている。
また、図5及び図6に示すように、ガイド板63は、先端が搬送方向R下流側に突出するように断面クランク状に折曲形成されており、その上側は、シート状生地Sの搬送方向Rに直交する回動軸64に支持されて、回動可能に搬送コンベア10の機台13に支持されている。図2に示すように、ガイド板63は、各供給コンベア21に同時に対応できるように1つ設けられている。搬送コンベア10の機台13には、ガイド板63を回動させてガイド板63を棒状食材Bの規制を行わせる規制位置X及び規制位置Xから離間し棒状食材Bが載置されたシート状生地Sの通過を許容する待機位置Yの2位置に移動させるガイド板駆動部65が設けられている。ガイド板駆動部65は、機台13に設けられ回動軸64を正逆回動させる電動モータ66で構成されている。ガイド板63を待機位置Yに離間させて、棒状食材Bが載置されたシート状生地Sの通過を許容するので、シート状生地Sが搬送される際にシート状生地S上の棒状食材Bがガイド板63にぶつかる事態がなくなる。
更に、図5及び図6に示すように、ガイド板63の下端は、ガイド板63の規制位置Xにおいて搬送ベルト11上のシート状生地Sの先端に当接してシート状生地Sの搬送を停止するストッパ70として構成されている。そして、シート状生地停止手段12は、ストッパ70を含むガイド板63及びガイド板駆動部65で構成される。シート状生地停止手段12を、ガイド板63を利用して構成したので、それだけ、装置の構造を簡略化することができる。また、ガイド板63を、各供給コンベア21に同時に対応できるように1つ設けた構成としているので、シート状生地Sを搬送ベルト11の幅方向に複数載置して同時に複数の食材を作製することができる。また、ガイド板63は、1つで、シート状生地Sの停止と、棒状食材Bの規制を行うことができるので、それだけ、装置の構造を簡略化することができる。
本装置においては、供給コンベア21を駆動する図示外の供給コンベア駆動部が備えられているとともに、供給コンベア駆動部及びガイド板駆動部65を制御する図示外の制御部が備えられている。制御部は、ガイド板駆動部65を作動させてガイド板63を規制位置Xに位置させたとき、供給コンベア駆動部を棒状食材Bが供給コンベア21の落下供給部60の先端から1個落下するように始動,停止させる機能を備えている。
従って、実施の形態に係る棒状食材の供給装置Kによれば、以下のように棒状食材Bが供給される。
まず、図1及び図2に示すように、棒状食材供給部20において、供給コンベア21に、切込みによって形成された境界部2を介して棒状食材Bが複数列設された板状の固形食材1を載置して搬送すると、図1,図3及び図4に示すように、分割部30において、搬送される固形食材1の最下流側の棒状食材Bから順番に境界部2を割断して分割され、分割された棒状食材Bは、その長手方向が進行方向に直交するように整列させられて供給コンベア21で連続的に搬送される。
この場合、固形食材1を分割するときは、供給コンベア21により固形食材1を搬送すると、この搬送過程で、曲げ応力付与手段31によって、固形食材1に外側から曲げ応力が付与され、この曲げ応力により固形食材1の境界部2が割断され、割断により分割した棒状食材Bが搬送方向R下流側の棒状食材Bから順に送り出される。このため、外側から曲げ応力を付与するだけで、棒状食材Bに分割できるので、それだけ、処理スピードを上げて、処理効率を向上させることができる。
詳しくは、移動ベルト22の撓みエリアEにおいて、第1押圧部材32及び第2押圧部材33でこれを通過する固形食材1に曲げ応力を付与できるので、容易に曲げ応力を発生させることができる。この場合、曲げ応力により、固形食材1が撓むが、移動ベルト22は撓んでこれを吸収することができる。また、この場合、第1押圧部材32が複数設けられているので、固形食材1に曲げ応力を確実に付与できる。
更に、第2押圧部材33を固形食材1側に付勢する付勢手段40を備えたので、付勢手段40により第2押圧部材33が上下可能になるので、固形食材1の厚さにバラツキがあっても吸収できる。更にまた、第2押圧部材33は、搬送方向Rに直交する回転軸37を有した第2押圧ローラ36で構成されているので、第2押圧ローラ36が固形食材1の表面を転動できることから曲げ応力を付与しつつ、搬送を円滑に行うことができる。また、駆動部50により第2押圧ローラ36を回転駆動して固形食材1を搬送方向Rに積極的に送り出すので、曲げ応力を付与しつつ、より一層搬送を円滑に行うことができる。更に、第2押圧部材33の上流側においては、押さえ部材56により、固形食材1が押さえられてその跳ね上がりを阻止することができ、そのため、固形食材1の保持が確実になるので、固形食材1に曲げ応力を確実に付与できる。
このように、分割部30において分割された棒状食材Bは、その長手方向が進行方向に直交するように整列させられて供給コンベア21で連続的に搬送される。一方、搬送コンベア10によりシート状生地Sが搬送されており、図5に示すように、搬送コンベア10の搬送過程で、シート状生地停止手段12により、シート状生地Sの搬送が一時的に停止させられる。即ち、ガイド板駆動部65により、ガイド板63が回動させられて、棒状食材Bの規制を行わせる規制位置Xに位置させられる。このガイド板63の規制位置Xにおいては、ガイド板63のストッパ70が搬送ベルト11上のシート状生地Sの先端に当接してシート状生地Sの搬送を停止する。この場合、ガイド板63を、各供給コンベア21に同時に対応できるように1つ設けた構成としているので、搬送ベルト11の幅方向に複数載置されたシート状生地Sは同時に停止させられる。
そして、図6(a)に示すように、落下供給部60において、供給コンベア21の先端から搬送方向R先頭の棒状食材Bが搬送コンベア10上のシート状生地Sに向けて落下させられる。この際、制御部は、ガイド板63を規制位置Xに位置させた状態で、供給コンベア駆動部を棒状食材Bが供給コンベア21の落下供給部60の先端から1個落下するように始動,停止させる。この場合、供給コンベア21の落下供給部60の供給ベルト61は、搬送方向Rに向けて下向きに傾斜しているので、供給ベルト61の移動による落下を可能な限り瞬時に行うことができるようになり、それだけ、シート状生地Sへの棒状食材Bの載置をスピーディーにでき、食材の作製効率を向上させることができる。
供給コンベア21の先端から搬送方向R先頭の棒状食材Bが搬送コンベア10上のシート状生地Sに向けて落下させられると、落下する棒状食材Bがガイド板63に衝止してその飛び出しが規制され、シート状生地Sの目標位置に棒状食材Bが載置される。そのため、シート状生地Sから転落したり、曲がって載置されるなどの事態が抑制され、固形の棒状食材Bをシート状生地S上に安定的に供給することができるようになる。即ち、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材Bを、シート状生地Sの所定の位置に、所定の方向を向けて、できるだけ正確に、しかも高速で載置できるようになる。
即ち、所定の重量・形状を有する多数の棒状食材Bを、シート状生地Sの所定の位置に、所定の方向を向けて、正確に、しかも高速で載置できるようになる。例えば、具体的には、棒状食材Bが1cmずれて載置されるとその後の成形工程後の形状がバラついてしまうため不良品の原因になるおそれがあることから、棒状食材Bのシート状生地S上への載置においてはミリ単位で誤差をなくすようにする正確さが要求され、本発明はこれに対応することができるようになる。また、例えば、1分間に、一列あたり棒状食材Bを50〜100個載置するくらいのペースを確保することができる。
その後、図6(b)に示すように、ガイド板駆動部65により、ガイド板63が回動させられて、規制位置Xから待機位置Yに位置させられる。これにより、棒状食材Bが載置されたシート状生地Sは、その通過が許容され、搬送コンベア10により搬送される。この場合、ガイド板63を待機位置Yに離間させて、棒状食材Bが載置されたシート状生地Sの通過を許容するので、シート状生地Sが搬送される際にシート状生地S上の棒状食材Bがガイド板63にぶつかる事態がなくなる。その後、搬送コンベア10によって搬送された棒状食材Bが載置されたシート状生地Sは、棒状食材Bが生地からはみ出ないように巻き上げられて成形されるとともに、焼成されてクロワッサンとして製造される。
尚、上記実施の形態では、曲げ応力付与手段31において、一対の第1押圧部材32は、固形食材1の移動ベルト22を介した一方面3側を押圧し、第2押圧部材33は、固形食材1の他方面4側を相対的に押圧する構成にしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、図7(a)に示すように、供給コンベア21は、固形食材1の他方面4を支持して搬送するようにし、上記の第1押圧部材32及び第2押圧部材33の関係を逆にして、第2押圧部材33が固形食材1の他方面4側を移動ベルト22を介して押圧し、一対の第1押圧部材32が固形食材1の一方面3側を相対的に押圧するように構成しても良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態では、曲げ応力付与手段31において、一対の第1押圧部材32を、第1押圧ローラ34で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、図7(b)に示すように、撓みエリアEを形成する前後の支持板35の互いに対峙する端部35aで構成しても良く、適宜変更して差支えない。また、固形食材1において、棒状食材Bや境界部2の形状や大きさも、図8に示したように、種々の態様のものであって良いことは勿論である。要するに、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
K 棒状食材の供給装置
S シート状生地
B 棒状食材
1 固形食材
2 境界部
3 一方面
4 他方面
10 搬送コンベア
11 搬送ベルト
12 シート状生地停止手段
13 機台
R 搬送方向
20 棒状食材供給部
21 供給コンベア
22 移動ベルト
24 機台
30 分割部
31 曲げ応力付与手段
E 撓みエリア
32 第1押圧部材
33 第2押圧部材
34 第1押圧ローラ
35 支持板
35a 端部
36 第2押圧ローラ
37 回転軸
40 付勢手段
41 ゲート部材
42 保持部材
43 エアシリンダ装置
50 駆動部
56 押さえ部材
57 押さえローラ
60 落下供給部
61 供給ベルト
63 ガイド板
64 回動軸
X 規制位置
Y 待機位置
65 ガイド板駆動部
70 ストッパ

Claims (17)

  1. 搬送コンベアに所定間隔で載置されて順次搬送される所定形状のシート状生地に固形の棒状食材を載置して供給する棒状食材の供給方法において、
    予め、複数の棒状食材がその長手方向が平行になるように並べられて、境界部において隣り合う棒状食材同士が互いに部分的に固着された板状の固形食材を作製しておき、
    上記搬送コンベアの上側に平面から見て該搬送コンベアの搬送方向と同方向の搬送方向を有する供給コンベアを設け、上記板状の固形食材をこれを構成する棒状食材の長手方向が進行方向に直交するように上記供給コンベアに載置して搬送し、そのまま該板状の固形食材をこれを構成する棒状食材の方向を維持させて搬送させながらその境界部を最下流側から順番に割断して分割することにより、複数の分割された棒状食品となるようにし、かつ、該分割された棒状食材をその長手方向が進行方向に直交するように並んで整列した状態のまま上記供給コンベアで連続的に搬送し、その後、最下流側から順番に棒状食材をその方向を維持させながら上記供給コンベアの先端から上記搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させるとともに、落下する棒状食材をガイド板に衝止させてその飛び出しを規制しシート状生地の目標位置に該棒状食材が載置されるようにしたことを特徴とする棒状食材の供給方法。
  2. 上記搬送コンベアにシート状生地を一定方向に所定間隔で複数列載置するとともに、上記供給コンベアを、上記シート状生地の列に対応させて所定間隔で複数列設けたことを特徴とする請求項1記載の棒状食材の供給方法。
  3. 上記供給ベルトの先端から搬送方向先頭の固形食材を上記搬送コンベア上のシート状生地に向けて落下させる際、上記シート状生地を一時的に停止させることを特徴とする請求項1または2記載の棒状食材の供給方法。
  4. 上記板状の固形食材の境界部を割断する際、その搬送過程で、該板状の固形食材に外側から曲げ応力を付与し、この曲げ応力により該固形食材の境界部を割断し、該割断により分割して得られた各棒状食材を搬送方向下流側の棒状食材から順に搬送して供給することを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の棒状食材の供給方法。
  5. 複数の棒状食材がその長手方向が平行になるように並べられるとともに境界部において隣り合う棒状食材同士が互いに部分的に固着された板状の固形食材の当該棒状食材を分割し、該分割した棒状食材を所定形状のシート状生地に載置する棒状食材の供給装置であって、
    上記シート状生地を搬送ベルトに載置して搬送するベルトコンベアからなる搬送コンベアと、該搬送コンベアの搬送過程で、上記シート状生地の搬送を一時的に停止させるシート状生地停止手段と、該シート状生地停止手段によるシート状生地の停止中に上記棒状食材を該シート状生地の所定の目標位置に載置するよう供給する棒状食材供給部とを備え、
    上記棒状食材供給部を、上記搬送コンベアの上側に設けられ平面から見て該搬送コンベアの搬送方向と同方向の搬送方向を有するとともに、上記固形食材をその棒状食材の長手方向が進行方向に直交するように載置して搬送する供給コンベアと、該供給コンベアで搬送される固形食材の最下流側の棒状食材から順番に境界部を割断して分割し、該分割された棒状食材をその長手方向が進行方向に直交するように整列させて該供給コンベアに連続的に搬送させる分割部と、上記供給コンベアの先端部側で構成され上記棒状食材を載置する供給ベルトを備え該供給ベルトの先端から搬送方向先頭の棒状食材を上記停止中のシート状生地に向けて落下させる落下供給部と、該落下供給部の供給ベルトの先端側に対峙する対峙面を有し該供給ベルトの先端から落下する棒状食材を衝止させて上記目標位置に位置するように飛び出しを規制するガイド板とを備えて構成したことを特徴とする棒状食材の供給装置。
  6. 上記分割部を、上記供給コンベアによる上記固形食材の搬送過程で、該固形食材に外側から曲げ応力を付与し、この曲げ応力により該固形食材の境界部を割断する曲げ応力付与手段を備え、該曲げ応力付与手段の割断により分割した棒状食材を搬送方向下流側の棒状食材から順に送り出すことを特徴とする請求項5記載の棒状食材の供給装置。
  7. 上記供給コンベアを上記固形食材の一方面及び他方面の何れか一方を支持する移動ベルトを備えたベルトコンベアで構成し、該ベルトコンベアの途中に移動ベルトを上下に撓み可能にする撓みエリアを設け、上記曲げ応力付与手段を、上記撓みエリア内であって固形食材をその一方面側及び他方面側の両方から上記移動ベルトとともに挟んで相対的に押圧し且つ互いに押圧点の異なる第1押圧部材及び第2押圧部材を設けて構成し、該第1押圧部材及び第2押圧部材の相対的な押圧により該固形食材に曲げ応力を付与することを特徴とする請求項6記載の棒状食材の供給装置。
  8. 上記第1押圧部材及び第2押圧部材の少なくとも何れかを複数設けたことを特徴とする請求項7記載の棒状食材の供給装置。
  9. 上記第1押圧部材及び第2押圧部材の少なくとも何れかを上記固形食材側に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項7または8記載の棒状食材の供給装置。
  10. 上記第1押圧部材及び第2押圧部材のうち少なくとも上記固形食材に当接する一方を上記搬送方向に直交する回転軸を有したローラで構成したことを特徴とする請求項7乃至9何れかに記載の棒状食材の供給装置。
  11. 上記第1押圧部材及び第2押圧部材のうち上記固形食材に当接する一方を構成するローラを回転駆動して上記固形食材を搬送方向に送り出す駆動部を備えたことを特徴とする請求項10記載の棒状食材の供給装置。
  12. 上記第1押圧部材及び第2押圧部材のうち上記固形食材に当接する一方の上流側において、上記固形食材を押さえてその跳ね上がりを阻止する押さえ部材を設けたことを特徴とする請求項7乃至11何れかに記載の棒状食材の供給装置。
  13. 上記ガイド板の上側を上記シート状生地の搬送方向に直交する回動軸に支持して該ガイド板を回動可能にし、該ガイド板を回動させて該ガイド板を上記棒状食材の規制を行わせる規制位置及び該規制位置から離間し該棒状食材が載置されたシート状生地の通過を許容する待機位置の2位置に移動させるガイド板駆動部を設けたことを特徴とする請求項5乃至12何れかに記載の棒状食材の供給装置。
  14. 上記ガイド板の下端に、該ガイド板の規制位置において上記搬送ベルト上のシート状生地の先端に当接してシート状生地の搬送を停止するストッパを設け、上記シート状生地停止手段を、上記ストッパを含むガイド板及び上記ガイド板駆動部で構成したことを特徴とする請求項13記載の棒状食材の供給装置。
  15. 上記供給コンベアを駆動する供給コンベア駆動部を備え、該供給コンベア駆動部及び上記ガイド板駆動部を制御する制御部を備え、該制御部は、上記ガイド板駆動部を作動させて上記ガイド板を規制位置に位置させたとき、上記供給コンベア駆動部を上記棒状食材が上記供給コンベアの落下供給部の先端から1個落下するように始動,停止させることを特徴とする請求項14記載の棒状食材の供給装置。
  16. 上記供給コンベアの落下供給部の供給ベルトを、搬送方向に向けて下向きに傾斜させたことを特徴とする請求項15記載の棒状食材の供給装置。
  17. 上記供給コンベアを、上記搬送コンベアの幅方向に沿って複数台並設し、上記ガイド板を、各供給コンベアに同時に対応できるように1つ設けたことを特徴とする請求項5乃至16何れかに記載の棒状食材の供給装置。
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