JP3014697B2 - 練り粉体押圧装置および焼きもち製造方法 - Google Patents
練り粉体押圧装置および焼きもち製造方法Info
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Description
に関する。
いては、製造コストを低減し、迅速に製造するための努
力が盛んである。したがって、麦焼きもちの製造におい
て過去数年間に幾つかの異なる製造手段、製造方法が開
発されてきた。
いる。この手段では約135kg〜約180kg(300〜400ポン
ド)の水平混合器内で焼きもち練り粉を混合する。次に
練り粉を単一ねじまたは二重ねじ押出器の供給ホッパー
へ移す。上記押出器は約25mm(1インチ)厚の練り粉シ
ートを圧延切断機械のコンベヤベルト上へ押出す。圧延
切断機械において、練り粉をベルトの走行方向に対して
垂直な方向に圧延して(横断圧延)、長手方向に圧延
(板状化)することによって、ひも状の練り粉を漸次薄
くして約750mm(約30インチ)の幅の無端シートに形成
する。シートの処理に際しては、適量のメリケン粉を散
粉することによって、シートがコンベヤおよび板状化ロ
ールに付着しないようにする。回転ダイスを用いて焼き
もちを切断して円形の切断片を得る。切断片は練り粉の
残余打抜き部分(グリッド)から分離し、圧延切断機械
を出た焼きもちはオーブンへ送られ調理され、グリッド
は押出器の供給ホッパへ戻して再処理する。通常、この
種の装置は約15cm(6インチ)、約20cm(8インチ)の
焼きもちを1時間当り約1700ダース製造し、約25cm(10
インチ)の焼きもちを1時間当り約1200ダース製造す
る。この高製造率が低人件費と相まって製造コストを安
くしている。しかし製品の品質は最良ではない。これ
は、押出されて圧延されたシートの大部分がグリッドを
形成し、このグリッドには多量の散粉メリケン粉が付着
し該グリッドとメリケン粉とが一緒になって再処理され
るので、再混合ができず、シートが層をなす傾向があ
り、最終製品が数日後にはほぼ可撓性を失い、製品をバ
リトゥー(burrito)のような形状に折曲するとクラッ
クを生じ、製品の味が「砂っぽく」なるなどの理由によ
る。
にもとづくものがある。この場合は、練り粉を分割して
から各部分をボールに形成する(練り粉)「分割丸め
器」と呼ばれる装置内で練り粉ボールを作る。ボールは
約5分間「校正」される。すなわち上記ボール製造装置
によって過度に加工した練り粉を弛緩させる。次に、練
り粉を2方向(直交方向)に圧延する「二重交雑」圧延
機構中へボールを供給し、該ボールを最終焼きもち製品
の厚さまで延ばす。上記装置によっては充分丸い製品が
出来にくいので、形状安定化の目的で加熱されるテーブ
ルの上で、手作業によってボールを丸く延ばす。しかし
て、上記製造手段による出力量は約15cm(6インチ)の
焼きもちで1時間当り800ダース、約25cm(10インチ)
の焼きもちで1時間当り350ダースである。この方法の
利点は、練り粉を苛酷に取り扱わないこと、板状化の前
に練り粉を校正すること、再生利用する板状化練り粉が
少ないことである。依然として若干の散粉メリケン粉が
付着しているものの、得られる製品は可撓性があり、し
たがって、バリトゥーのような製品の製造にも充分であ
る。しかし、個々の練り粉片を事実上手作業で形成しな
ければならないので人件費が非常にかさむのが大きな欠
点である。
り、押圧装置が用いられる。この手段では、練り粉ボー
ルが分割丸め器で形成され、校正キャビネットまたは自
動校正器内で校正され、自動的または人手によってコン
ベヤへ供給され、該コンベヤによって6〜12個の練り粉
ボールが焼きもち押圧装置の加熱プラテン間の位置へ同
時に運び込まれる。必要とするボリュームの製品を得る
ためには、プラテンによって焼きもちへ多量の熱を与え
て、焼きもちが原形に復帰する傾向に打ち勝って焼きも
ちに厚みを持たせ、周囲長に縮みを与えなければならな
い。したがって、使用するコンベヤベルトは高い耐熱性
を持つ必要がある。このような理由に加え、ベルトに充
分な非付着性、強度、可撓性、耐久性をもたせるため
に、通常使用するコンベヤベルトはテフロン被覆を施こ
したガラス繊維織り地から作っている。押圧プラテン間
に1ロット分の練り粉ボールが適切に位置決めされる
と、コンベヤが停止して、押圧装置が約1秒間閉じて練
り粉ボールを押圧して該ボールを丸い「パンケーキ」状
の焼きもちに整形する。得られた焼きもちはオーブンへ
送られ調理される。押圧時に焼きもちの形状、大きさを
安定するために該焼きもちに加えた熱が練り粉中のショ
ートニングの一部分を融解するので、散粉メリケン粉は
不用であり良質で味の良い製品が得られる。しかしなが
ら、コンベヤによって新たな練り粉ボールが押圧装置へ
運び込まれる度にコンベヤを起動し、停止させなければ
ならないため、上記装置の出力量はかなり制限され、約
15cm〜約20cm(6インチ〜8インチ)の焼きもちが1時
間当り約350〜500ダースの範囲製造されるに過ぎない。
が長く、その間製造が制限される。その他にも所望の製
造速度、品質レベルを得るのを難かしくしている要因が
多い。ベルトの構成は、該ベルトが用いられる物理的、
熱的環境や、充分に非接着性で最終製品がベルトから容
易に除去できるといった要件によって決まる。特に非接
着性を重視すると、上記条件に合う材料の一特性として
本来的な滑り易さが上げられる。しかしベルトがつるつ
るで滑り易いと、ベルトを停止、起動するサイクルの度
毎のベルトの加速、減速の度合がかなり制限されるか
ら、製品のボリュームはこのことによって更に大幅に制
限されてしまう。もし制限しないと、速度変化時に自身
の慣性のために練り粉が滑落するからであり、このこと
はボール状練り粉の場合に著じるしい。上記不具合を低
減する1つの方法は、作業者がベルト上にボールを配置
して各ボールを手作業で押しつぶすことによって、ベル
ト表面への練り粉の接着性を増すことであるが、この方
法はコスト高で時間的に不経済である。もしベルト上で
練り粉が動くと、出来上った焼きもちが互いに重なり合
ったり、全体的もしくは部分的に押圧領域外のものが発
生してしまう。その結果、押圧された焼きもちが丸味に
欠け、不規則、不完全な押圧を受け、厚みの均一性が欠
けたりして、商品として使用できない。不合格品となっ
て製造損失を生じる。このことは、押圧動作時における
閉成プラテンへの練り粉ボールの押しつけが、プラテン
の対向面のいたる所で実質的に一様でない場合にも発生
する。これは練り粉が移動したり、押圧装置の作用を受
ける練り粉体のパターンに欠落があるときに生じ、この
とき両プラテンの相互係合時の平行平面関係が失なわ
れ、当該ロットの焼きもちの一様な平坦化が行なえな
い。さらにまた、押圧装置の上側プラテンを上下動させ
るのに通常用いられる水圧シリンダ機構のピストンロッ
ドに加わる力の横方向モーメントが、上記のことによっ
て不具合となる可能性もある。上記した問題の発生の可
能性は、この発明が特徴とする一定送りによって実質的
に低減できるが、別の手段も設けて問題点の回避の完璧
を期すのが望ましい。すなわち、練り粉ボールの慣性に
よるずれがこの発明によって回避されて生じないとして
も、練り粉ボールの幾何学的配置が不規則になる問題が
残る。例えば、ボールが配置されるべき位置に、練り粉
ボール分配器からのボールが位置決めされなかったり、
手作業時に作業者が1個またはそれ以上のボールの配置
を間違えることがある。
と、上記従来の方法および装置では、後の調理を行なう
オーブン内の熱量の制御とかオーブンでの製品の調理度
合の制御が困難になり、燃料の使用効率が悪くなる。オ
ーブンへ練り粉のロットが順次導入されるとオーブンへ
間欠的に負荷が加わり、調理過程でオーブンが供給する
熱量が変動し、与えられた時間間隔に亘ってオーブン内
の温度が変動する。その結果、多量の練り粉の直後にオ
ーブン内に配置された焼きもちは調理が不足し、オーブ
ンがしばらく空いた後にオーブン内へ導入された焼きも
ちは、過剰調理されたり焦げ付き(特に周縁で)を生じ
たりさえする。このような温度の「広がり」を避けるた
めにオーブンでの燃料使用量を変えると、燃料使用の効
率化が妨げられたり過熱化が起る。
や、その他のくずの破片によって汚れ勝ちなことであ
る。これらの付着物はプラテンで加熱されると炭化して
温点を形成し、該温点においてはベルトが急速に劣化
し、時にはベルトを焼いて穴をあけてベルトが使用不能
になる。
位時間当りの生産性が低いこと、多くの人手を要するこ
と、成分練り粉に手作業を加えた場合衛生上の問題があ
ること、製品の密度が低いこと、製品品質が悪いこと、
燃料効率が悪いこと、くずの発生量が多いこと、間欠製
造でオーブンに間欠負荷がかかること等である。
化した練り粉の製品を連続的、自動的に製造する手段を
提供するにある。
少いくず発生量、高いエネルギ効率で達成する手段を提
供するにある。
で使用装置の構成要素の長寿命化を果す手段を提供する
にある。
段であって、焼きもちなどの製品を製造するための他の
公知手段と一体化できる手段を提供するにある。
押圧手段は上下側プラテンを具備し、両プラテンの押圧
面は互いに平行関係にあり、上側プラテンは、選択的に
上下動して下側プラテンと接近又は離間し、未押圧練り
粉体ボールがコンベヤベルトに担持されて移動している
際、押圧手段は移動するコンベヤベルトと同一速度で同
一方向に移動し、この移動の際上側プラテンは下動し
て、下側プラテンと協同して未押圧練り粉体ボールを押
圧し、この押圧作動の終了後押圧手段は停止し、その後
反対方向に移動するとともに上側プラテンは上動して停
止し、この上動によって形成された両プラテンの間隙中
を後続の未押圧練り粉体ボールがコンベヤベルトに担持
されて移動し、この際押圧手段は移動するコンベヤベル
トと同一速度で同一方向に移動するとともに、上側プラ
テンは下動して下側プラテンと協同して未押圧練り粉体
ボールを押圧し、以後前記と同様の作動を繰り返す。他
の実施例によると、焼きもち押圧形成装置は真空手段を
備えていて、ベルト面から破片を除去し、また、プラテ
ンフランジ手段を備えていて、両プラテン間の練り粉体
の分布の一様性に拘わりなく、両プラテンが押圧動作中
に相互に平行平面関係を保ち得るようにする。さらに、
この発明の過程を実行する方法が提供される。
す。押圧手段10は支持フレーム12を備え、この支持フレ
ーム12上に駆動ロール15が移動自在に取り付けられ、駆
動ロール15の周りに無端状のコンベヤベルト14が掛けて
ある。コンベヤベルト14はテフロン被覆ガラス繊維織り
地、その他公知の耐熱性、可撓性、耐久性の材料から作
られている。直流駆動モータと速度調節器または速度制
御器のような公知手段(図示せず)によってコンベヤベ
ルトの速度が制御されて、コンベヤベルトは一定の選択
速度で駆動される。フレーム12は前後のレール24を有し
ており、支持フレーム16の底の移動自在な車輪がレール
に沿って移動できるようになっている。さらにフレーム
16には下側プラテン20と上側プラテン18とが取り付けら
れ、特に上側プラテン18は、該プラテンを上下に移動す
る水圧作動機構17のピストンロッドへ取り付けられる。
少ない移動量で、下側プラテンを上下に移動させる構造
とすることもできるが、以下の説明から明らかなように
通常その必要はない。電気的に付勢される発熱ロッド2
1、その他公知の加熱装置を用いて両プラテンを加熱で
きる。車輪22を具備しているため、フレーム16はコンベ
ヤベルト14の走行方向と同方向および逆方向に移動でき
る。なお、コンベヤベルト14の上側走行面上に被処理練
り粉体が配置され、該上側走行面は両プラテン18,20の
平行押圧面間に配置される。コンベヤベルト14の戻り走
行面は下側プラテン20の下方を走行する。プラテン18,2
0に対してコンベヤベルト14を上記のように配置する
と、フレーム16の前面部材の一部分と駆動ロール15の前
面支持部の一部分とを着脱自在にでき、ロール15とフレ
ーム16のプラテン支持部分とをフレーム16の背面から離
して片持ちばり支持できるので、コンベヤベルトの頻繁
な交換の必要性に対処できる。これについては後で説明
する。前記の手段によって、押圧器支持体を大幅に分解
しなくてもコンベヤベルト14の取り外し、交換が行なえ
る。第2図は、第1図の押圧手段をその通常の協働装置
へ適用したものの実施例を示す。公知の分割丸め器11か
ら延びる公知の未押圧練り粉ボール供給器2を設ける。
練り手段1のチェーン5間の横断棒(図示せず)に揺動
自在に取り付けられたボール担持盆4(フエリス大回転
観覧車の座席のようなもの)、又は練り手段を経て練り
粉ボールを運ぶ他の公知手段へ、上記供給器によって練
り粉ボールを連続的に供給する。各盆は通常6個以上の
練り粉ボールを並置担持する。分割丸め器内で加工され
た練り粉は、練り手段を経由する短かい時間(例えば5
分)の間に「弛緩」して安定化する。モータ17によって
駆動されるスプロケットホイール3の周囲に沿って搬送
されたボールBが、担持体4の反転点に達すると、該担
持体が担持する未押圧練りボールは自動分配器9の供給
パイプ6内に落下する。ここで各グループ内のボールは
分配されて、未押圧練り粉ボールの平行列を形成する
(通常3列)。次に、各未押圧練り粉ボール群(本例で
は3個のボール群)が同時に放出され、コンベヤベルト
34とロール7との間または1対の平坦対向ベルト(図示
せず)や、その他の類似手段の間を通過する。その結
果、ボールは僅かに平坦化して供給ベルト34に少々付着
するようになると共に完全に丸い時よりも転がりにくく
なる。上記のボールは、供給ベルト34上で一様に離間し
たこね粉単体の縦横列をなし一様に離間したボール群を
順次形成する。供給ベルト34の長さだけ移動した各未押
圧練り粉ボール群の寸法は上側プラテンの押圧面の作動
方向寸法と殆んど同じになる。供給ベルト34の出口端は
軸36の周りで方向転換し、一様に離間した練り粉ボール
列はコンベヤベルト14へ順次送られる。コンベヤベルト
14は一定の選択速度で走行して、練り粉ボール群(通常
各列につき3個で3列)を押圧手段10の領域へ運ぶ。押
圧手段10はベルト14の走行方向で前後に移動し、上側プ
ラテン18が上下に動く。これらの動きは後述の手段によ
って統制され、上側プラテン18が下動するとともに、押
圧手段がコンベヤベルトと同一速度で同一方向に動き、
未押圧練り粉ボールの押圧が終了すると、押圧手段の反
転移動によって起動位置へ戻った後に、上側プラテン18
が上動し、その後にコンベヤベルトの走行方向への移動
を再開し、押圧し終えた未押圧練り粉ボール群に隣接す
る後続のボール群に対して押圧サイクルを再開する。コ
ンベヤベルト14の放出端には公知の焼きもち取出器38を
配置する。この取出器は押圧手段のロール15に対して反
対方向に回転する軸である。取出器の刷毛状カバーが、
出来上った焼きもちをベルト14から持上げて離し、ベル
ト40上へ移し、焼きもちはベルト40によってオーブン44
へ運び込まれ最終的に調理される。
較的高価な耐熱コンベヤベルトに関する問題点を説明し
た。すなわち、練り粉ボールの粒子とかその他の砕片が
コンベヤベルト表面に付着し、高温化すると早々にベル
トを使用不能にするため、コンベヤベルトは前記粒子や
砕片による損傷を受け易い。したがって、この発明にお
いては、コンベヤベルト14の戻り走行面の内側と外側
に、第2図に示すように、それぞれ刷毛94,96を設けそ
の後に真空装置90,92を配設する。この手段によって、
ベルト14の上下両面が使用中に連続的に清掃されて、ベ
ルトの寿命を延ばし、ベルトの据付け、保守、交換の費
用を実質的に低減する。
手前側の一部分の詳細図である。第3図に示す正面図の
左側は、上側プラテン18の通常の上動位置を示し、右側
は清掃、保守などのためにプラテン18を更に上動した状
態を示す。第3図に示すように押圧手段のフレーム16は
垂直な支柱を有し、その部分支柱60は前記のように取出
し可能でコンベヤベルトの交換を容易にしている。部分
支柱は全て長いボルト56と締付けナット58とによって保
持される。水圧作動器46がフレーム16の表面に取付けら
れ、作動器46のピストン48に上側プラテン18が取付けら
れ、該作動器によって上側プラテン18が上下動される。
ピストン48と上側プラテン18との間に支持部材50,28を
配置し、ピストン48によって与えられる力を強化、分配
してプラテン18へ一様に加える。プラテン18と支持部材
28とは隔離層26で分離する。隔離層26を設けたため、支
持部材28が上側プラテン18から熱を奪い放射することは
ない。同じ理由で、支持部材30によって保持される下側
プラテン20も隔離層26によって支持部材30から同様に分
離する。
坦面の上にくさび状シム部材51を設け、上側プラテン18
の前後縁に沿って該プラテンの下方平坦面の下にくさび
状のシム部材52を設ける。そして、下方のシム部材52上
には逆向きのくさび状シム部材54をブラケット53によっ
て摺動自在に取付ける。これらのシム部材を設けること
によって、プラテン18,20が対向面のいたる所で所定均
一距離以上に相互に接近することを防止でき、かつ、上
側プラテン18が下側プラテン20に作用する力を一様化で
きる。これらのシムの対向傾斜面の「傾斜」効果によっ
て、上側プラテンと下側プラテンとが近接したときに両
プラテン間の距離の調整が可能になり、両プラテンの長
さ方向、幅方向のいたる所で上記の距離を一様にでき
る。前記の手段を設けたことによって、両プラテン間で
の焼きもちの押圧厚さを正確に制御、調整できる。さら
に、1個以上の練り粉体ボールが欠落していたり、ずれ
て配置されていたりしたために、両プラテン間での練り
粉体ボールの幾何学的分布が不連続である場合は、両プ
ラテンを任意の一定距離だけ離して相互に平行配置でき
る。したがって、個々の焼きもちの厚さが異なったり、
ある焼きもち群中の焼きもち間で厚さが異なることがな
く、さらに、ピストンロッド48へ横方向力のモーメント
が加えられることなどによる機械の損傷を回避できる。
各プラテンの各隅に支柱を設けるなどの他の手段によっ
ても同様な結果が得られるが、上記のシム構造は両プラ
テンの面に沿う広い範囲に力を分配できる利点がある。
り、第2図の右側すなわちベルト14の走行方向から見た
図である。第4図から明らかなように、押圧手段の正面
に向って左側に示されている押圧器フレーム60の垂直支
持材と異なり、押圧手段の背面に向って右側に示されて
いる垂直支持部材は分割されておらず、ベルト交換用の
特別な部分を取りはずしできるようになっている。これ
は、フレームの背面部分がベルト交換時にベルトロー
ル、下側プラテン20、フレーム16の上方部分(水圧作動
器と上側プラテンとを支持する)を片持ちばり支持する
からである。さらに、第4図においては、前輪66と後輪
68との間およびそれらの支持レール67,69との間に相異
がある。前輪66は溝付きで、支持レール67としての山形
材の逆形状の長さ部分を受入れるようになっているの
で、押圧手段はベルト14やその他の機械部分から外れる
ことなく前後に移動できる。しかし、後輪68用の背面レ
ール69には同様な構造を施こす必要がなく、支持レール
間の僅かな外れに起因する押圧器フレームの若干の横振
れを許容している。
し、制御し、同期化し、かつ制御する手段の概略図であ
る。この装置では、約15cm(6インチ)または約20cm
(8インチ)のボールに対して、押圧手段の移動速度を
20サイクル/分に調節すると(約25cm(10インチ)のボ
ールに対しては16サイクル/分)、分割丸め練り手段か
ら毎分240個のボール(約25cm(10インチ)のボールで
は毎分96個)が得られる。「マスタ」は独立可変量で、
相互に関連する運動機構部分を制御するものであり分割
丸め練り手段の速度に相当する。この速度は駆動モータ
101の出力側の機械的(可変滑車輪)速度調整器によっ
て調節される。押圧手段駆動機構は、可変速度制御器10
0を具備した直流モータ72(速度調整が容易)である。
制御器100は、イントロロック600型(Introloc Model 6
00)のように速度、位置(位相)の両方を制御する機能
をもつデジタル速度制御器102からの0〜10ボルトの信
号によって制御される。コンベヤベルトの速度、押圧用
両プラテンの相互位置、両プラテンの開閉タイミング、
分配器からの練り粉ボールを放出するゲートの開閉タイ
ミングなどは、全てが押圧手段の駆動に「機械的」(す
なわち純機械式または空気式)に「従属」して、前記の
各動作、位置間のタイミングや押圧手段の動作、位置に
関するタイミングを制御する。制御装置102が機能する
ためには原基準位置からの速度信号や、位置(位相)信
号を入力してやる必要がある。また、前記の基準位置か
らの入力信号を切替えることによって、機械の速度間の
比の変化に見合う異なった入力を発生できることが望ま
しい(約15cm(6インチ)または約20cm(8インチ)の
ボールの代りに約25cm(10インチ)のボールを用いたた
め練り手段を通過するボール数が少ない場合などは、前
記したように出力比が相応に変化する)。第5図は2個
の入力速度センサA、Bと、2個の位置センサC,Dとを
示している。しかし、2組のセンサと2組のスイッチ素
子を第5図のようには設けず、速度センサ、位相センサ
を1組としこの1組を用いて上記出力比の変更を行なう
ようなデジタル速度制御装置の構成としてもよい。速度
センサA,B、位置(位相)センサC,Dはそれぞれが最終段
のホイール3′によって作動される。練り手段コンベヤ
のチェーン5はこのホイール3′を通過した後に、該チ
ェーンによって運ばれるボールが分配器9内へ放出され
る位置に到達する。前記のホイール3′は、練り手段の
出力に関係させ相関させなければならない種々の動作が
始まる前に行なう「読取り」の最後の機会を与えるの
で、該ホイールを原基準位置として使用する。そして、
原基準位置での制御読取りを行なうことによって各可変
量間の関係付けをする。好ましくは、角変位データ(例
えば1回転につき360゜)および速度データを発生し得
るカムその他の検出器を用いて、前記の位置での読取り
データを機械的に得るようにする。動作時は、先ず分割
丸め練り手段の駆動を開始させてから押圧手段を駆動す
る。速度センサは先ず原基準位置での練り手段の速度を
検出する。この検出散に応じて制御装置は押圧手段の速
度を調整して、押圧手段を通りコンベヤベルトによって
単位時間に運ばれる練り粉ボールの数を分割丸め練り手
段からの練り粉ボール出力と等しくする。したがって、
例えば6個の練り粉を担持する盆を練り手段が単位時間
に分配器へ送り届け、押圧コンベヤベルトが単位時間当
り12個のボールを運ぶ場合は、押圧コンベヤベルトの直
線速度は練り手段のコンベヤチェーンの直線速度の半分
である。両速度が設定されて両ボール出力率が等しくな
ると、練り手段の原基準点に在る動作位相センサからの
位置(位相)信号をセンサ制御器によって調べる。通
常、位置信号は1サイクル当り1パルスの割合で発生す
る。そして、センサ制御器は押圧手段の駆動部の速度を
調整して、該駆動部を練り手段の位相基準信号の位相に
同期させる。両駆動部を運転させながら入力信号を定期
的に(例えば4秒毎)サンプルし、押圧手段の速度を調
整してタイミングと位相同期化を保つ。前記のように押
圧プラテンの開閉サイクル、押圧手段の位置決め機構、
分配器制御ゲートのような他の相互関連運動機構は、押
圧手段の駆動と機械的に連結されているから、前記の全
ての運動機構の速度及び位相が相互間、押圧手段との間
及び練り手段の出力との間で効果的に制御され同期化さ
れる。
走行方向)、後方へ移動させる機構の一部分の詳細を示
す平面図である。第6図において、駆動モータ72はベル
ト駆動部71を介して減速装置73へ接続し、モータ72の出
力が振動器駆動部77へ接続する。振動器駆動部77はイリ
ノイ州ホイーリングのエマーソン電気会社のカム商品部
門の製造による「カムコ」(CAMCO)装置のようなもの
で、減速装置73の出力軸の回転をアーム76の前後動に変
換する機構と、押圧コンベヤベルト、プラテン開閉機
構、分配器ゲート、その他の制御された機構を駆動する
ための動力取出し部として機能する回転軸75とを与え
る。
図に示すロッド78のコンベヤベルト14の走行路に沿う直
線変位との間の相互関係を表わすグラフである。点A,B
の間の曲線部分は、各サイクルにおいて押圧手段の両プ
ラテンを閉じた状態でベルト14の走行と同一速度で同一
方向に押圧手段が移動している期間を表わす。「A」点
で上側プラテンが練り粉体ボールに先ず衝突し、「B」
点は、上側プラテンが上方に動き、新たに形成された焼
きもちから離れた後の位置を表わす。AからBへの経過
時間中に上記のように練り粉体ボールが加熱されてそれ
らの押圧形状が安定化する。B点から曲線のピークまで
の部分は押圧手段の前進を減速して該手段を停止させる
のに要する時間を表わす。右側の最低点に到る曲線の残
余部分は、押圧手段が元の出発位置へ戻るのに要する時
間を表わす。「A」点に先行する傾斜部分は、押圧器フ
レームをベルトの走行方向へ再度移動させ、A点でプラ
テンが閉成する時までに該フレームの速度をベルトの速
度まで高めるのに必要な時間を表わしている。
の回転角度の関数として示している。点Bからグラフラ
インの下降開始部分までは、両プラテンが開いた時と押
圧手段のベルト走行方向への直線移動が減少し始める時
との間のカムシャフト回転量(もちろん、カムの速度に
応じて調時されている)を表わす。点Bの後の曲線底部
に到る逆傾斜は、カム回転の程度を表わし、したがって
押圧手段が出発位置へ戻るのに要する期間を表わす。こ
れに続く上向き傾斜はカム回転の期間を表わし、したが
って押圧手段のコンベヤベルト走行方向への移動が再開
し、ベルトと同じ速度(曲線の平坦な頂部の開始点で表
わす)に達するまでの時間経過が表わす。その後の点A
で両プラテンが閉じ点B以降に開くまで閉成状態を保
つ。
時間は「T1」から「T6」へと経過する。時刻T1で、押圧
手段Pは前進し(すなわちコンベヤベルトBの走行方向
へ)、一定速度のベルトBによって両プラテン間の領域
へ新たに導入された練り粉ボールB1,B2,B3上へと閉じつ
つある。(直前の押圧済み練り粉体群A1,A2,A3はコンベ
ヤベルトBの走行方向にずれて新たな単体群B1,B2,B3に
隣接している)。時刻T2で押圧手段Pとコンベヤベルト
Bとが同一速度で移動しながら単体群B1,B2,B3を同時に
押圧する。時刻T3で、押圧手段PとコンベヤベルトBと
が依然として同一速度で前進しながら、加熱押圧を完了
する。時刻T4では、新たに形成された焼きもちB1,B2,B3
から上側プラテンが離れて出発位置へ戻り始める。時刻
T5で、押圧手段Pは出発位置へ戻り、その間にコンベヤ
ベルトBの連続走行によって新たな練り粉ボール群C1,C
2,C3が両プラテン間のほぼ押圧位置へ導入される。時刻
T5では押圧プラテンの最終的押圧位置に対して、押圧プ
ラテンと練り粉ボールとの間に位置ずれがあり、この位
置ずれは、押圧手段がコンベヤベルトBの走行方向への
移動を再開するときには時刻T6に示すようになる。しか
し、時刻T1におけるようなプラテン閉成に先立って、新
たな練り粉ボール群C1,C2,C3を押圧プラテンと一致する
適切な押圧位置に保つのに必要な直線速度まで押圧手段
が到達する間に、押圧手段Pに対してコンベヤベルトB
が移動して上記位置ずれを解消させる。以降、上記と同
じ過程を繰り返す。
うな製品のボリューム、質、特質を向上できる。なお、
上記したこの発明の実施例は例示であり限定的なもので
はなく、特許請求の範囲から逸脱しない限り種々の実施
例が可能である。
と組み合せたこの発明の実施例の側面図、第3図は第2
図の実施例の一方の側の一部分を示す前面図、第4図は
第2図、第3図に示すこの発明の実施例の別の側の一部
分を示す前面図、第5図はこの発明の実施例の各種要素
を示す概略斜視図、第6図は第2図に示すこの発明の実
施例の一部分を示す平面図、第7図は第2図〜第6図に
示すこの発明の実施例の一部分の動作を説明するための
線図、第8図は他の部分の動作を説明するための第7図
と同様な線図、第9図はこの発明の経時動作を示す図で
ある。 10……押圧手段、14……コンベヤベルト 18……上側プラテン、20……下側プラテン B……練り粉体群
Claims (10)
- 【請求項1】練り粉体を平坦なパンケーキ形状に押圧す
るための押圧装置であって、上、下側プラテンを有する
押圧手段を具え、両プラテン間には所定速度で走行する
未押圧練り粉ボールを担持するコンベヤベルトを配置
し、各プラテンはほぼ平坦な押圧面を有し、一方のプラ
テンの押圧面がほぼ平行に他方のプラテンの押圧面に対
向し、少なくとも上側プラテンが上下に移動自在であっ
て、(1)押圧手段が未押圧練り粉ボールを担持したコ
ンベヤベルトと同一速度で同一方向に移動し、(2)押
圧手段はこの移動時に上側のプラテンが下動して、両プ
ラテンの押圧面が相互に第1距離をもって近接並置して
未押圧練り粉ボールを押圧し、(3)この押圧作業の終
了後に押圧手段が減速して停止し、(4)その後に押圧
手段は出発位置に向けて、コンベヤベルトと反対方向に
移動して出発位置に停止し、(5)上側プラテンは押圧
手段のこの移動時に、両プラテンの押圧面の間に、コン
ベヤベルトに担持された後続の未押圧練り粉ボールが搬
送される間隔を有する第2距離だけ離間したところまで
上動して停止し、(6)コンベヤベルトに担持された後
続の未押圧練り粉ボールが、上側プラテンの押圧面の下
方に到達すると、押圧手段が再度未押圧練り粉ボールを
担持したコンベヤベルトと同一速度で同一方向に移動す
るとともに、上側プラテンが前記第1距離に達するまで
下動するようになっている練り粉体押圧装置。 - 【請求項2】請求項1において、少なくとも一方のプラ
テンが加熱されるようになっている練り粉体押圧装置。 - 【請求項3】請求項2において、両プラテンが加熱さ
れ、コンベヤベルトが耐熱材からなる練り粉体押圧装
置。 - 【請求項4】請求項3において供給手段と制御手段とを
設け、供給手段は、未押圧練り粉体ボールをコンベヤベ
ルトの表面上へほぼ一様な離間状態となるように供給
し、制御手段はコンベヤベルトと押圧手段の速度及び位
相を供給手段の速度及び位相に制御して、押圧手段がコ
ンベヤベルトと同一速度で同一方向に移動するときに、
上側プラテンは両プラテンの押圧面がコンベヤベルトに
担持された後続の未押圧練り粉ボールが搬送される間隔
を有する第2距離だけ離間したところまで上動して停止
し、ついでコンベヤベルトに担持された後続の未押圧練
り粉ボールが、上側プラテンの押圧面の下方に到達する
と、押圧手段が再度この後続の未押圧練り粉ボールを担
持したコンベヤベルトと同一速度で同一方向に移動する
とともに、上側プラテンが前記第1距離に達するまで下
動するようになっている練り粉体押圧装置。 - 【請求項5】請求項4において制御手段は、練り手段か
ら出される練り粉体ボールの数と、コンベアベルトが運
ぶ練り粉体ボールの数とを等しくする電子手段を具えて
いる練り粉体押圧装置。 - 【請求項6】焼きもち製造装置であって、練り粉分割手
段が練り手段へ放出を行ない、この練り手段が分配手段
へ放出を行ない、この分配手段が幾何学的配置の練り粉
体をコンベヤベルト上へ放出し、このコンベヤベルトが
その走行路に沿って、前後動自在な押圧手段の上側プラ
テンと下側プラテンとの間を通る上側走行面を有し、上
側プラテンが上下に移動自在であって、下側プラテンと
の協働押圧関係への移動を行ない、コンベヤベルトがオ
ーブンのコンベヤベルト上への放出を行うようになって
いる練り粉分割手段と、練り手段及び分配手段と、練り
手段を駆動する練り手段駆動手段と、コンベヤベルトの
所定速度駆動、上側プラテンの上下駆動、押圧手段の前
後駆動及び分配器の駆動を、前記各要素間の速度、位相
の制御作動を行なう機械的連結手段を介して同時駆動す
る押圧装置駆動手段と、この押圧装置駆動手段の速度、
位相と練り手段の速度、位相との制御をする電子連結手
段とを具え、(1)押圧手段がコンベヤベルトと同一速
度で同一方向に移動し、(2)この移動時に両プラテン
の押圧面が第1距離をもって未押圧練り粉ボールを押圧
し、(3)この押圧作業の終了後に押圧手段が減速して
停止し、(4)その後に押圧手段は出発位置に向けて、
コンベヤベルトと反対方向に移動して出発位置に停止
し、(5)上側プラテンは押圧手段のこの移動時に、両
プラテンの押圧面の間に、コンベヤベルトに担持された
後続の未押圧練り粉ボールが搬送される間隔を有する第
2距離だけ離間したところまで上動して停止し、(6)
コンベヤベルトに担持された後続の未押圧練り粉ボール
が、上側プラテンの押圧面の下方に到達すると、押圧手
段が再度未押圧練り粉ボールを担持したコンベヤベルト
と同一速度で同一方向に移動するとともに、上側プラテ
ンが前記第1距離に達するまで下動する焼きもち製造装
置。 - 【請求項7】請求項6において、コンベヤベルトの両側
から砕片を除去する手段を、該コンベヤベルトの戻り走
行面に沿って設けた焼きもち製造装置。 - 【請求項8】請求項6において、両プラテンの押圧面が
第1距離だけ離間している時に、両プラテンの押圧面の
いたる所が調整自在な所定距離以下に接近するのを阻止
する突出接合部を与える手段を、少なくとも一方のプラ
テンの縁部に沿って設けた焼きもち製造装置。 - 【請求項9】請求項7において、両プラテンの押圧面が
第1距離だけ離間している時に、両プラテンの押圧面の
いたる所が調整自在な所定距離以下に接近するのを阻止
する突出接合部を与える手段を、少なくとも一方のプラ
テンの縁部に沿って設けた焼きもち製造装置。 - 【請求項10】コンベヤベルトの走行路に沿って前後動
可能で、かつコンベヤベルトが担持する未押圧練り粉体
ボールに対する押圧位置に、移動可能な上側プラテン及
び下側プラテンを有する押圧手段を設け、両プラテン間
を一様な所定速度で走行するコンベヤベルトの上側面に
練り粉体ボールを配置する工程と、押圧手段をコンベヤ
ベルトと同一速度でコンベヤベルトの走行方向に移動さ
せる工程と、押圧手段の速度がコンベヤベルトの速度に
保たれているときに、両プラテン間で練り粉体ボールを
押圧する工程と、プラテンによる練り粉体ボール押圧動
作を終らせる工程とを備えた焼きもち製造方法。
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