JPH0116132B2 - - Google Patents

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JPH0116132B2
JPH0116132B2 JP57175316A JP17531682A JPH0116132B2 JP H0116132 B2 JPH0116132 B2 JP H0116132B2 JP 57175316 A JP57175316 A JP 57175316A JP 17531682 A JP17531682 A JP 17531682A JP H0116132 B2 JPH0116132 B2 JP H0116132B2
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JP
Japan
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sheet
rolled
scraper
thickness
thiokolate
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Iwao Hacha
Fumio Oohashi
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は巻きチヨコレートの製造方法に関し、
詳しくは軽い歯ざわりと良好な口溶けとを有し、
しかも耐変形性、耐輸送性および生産性にすぐれ
た巻きチヨコレートの製造方法に関するものであ
る。 巻きチヨコレートは、薄いチヨコレートを円筒
状にカールさせ積層成形したものであり、通常の
板チヨコレートと異なり手作り風の形状を有し、
喫食時に口中で容易に崩れる歯ざわりと良好な口
溶けとによりすぐれた食感を持つものである。 従来、この巻きチヨコレートは菓子職人がチヨ
コレートをナイフで削りながらカールさせて製造
しており、生産効率が極めて悪く、しかも大き
さ、形状およびカールした積層の密度が一定せ
ず、品質のバラツキが大きかつた。そのため、量
産が不可能であり僅かにケーキ等の飾り用チヨコ
レートとして使用されるにすぎなかつた。 巻きチヨコレートの品質の一定化と生産効率の
向上とを意図した発明、考案等がこれまでに種々
提案されている。例えば平板上にチヨコレートを
溶融状態にして流し、薄く平板状に伸ばして固化
し、平板の進行方向および平板面に対して偏角せ
しめて配置した刃体を固化したチヨコレートに当
て平板の進行方向に対して斜め下方向に移動させ
ることによりチヨコレートを切断しつつ平板面よ
りかんな屑状に剥離して巻きあげ、巻きチヨコレ
ートを製造する装置が知られている(実開昭56―
57084号公報)。しかし、この装置ではチヨコレー
トに刃体を喰い込ませ斜め下方向に移動させてチ
ヨコレートを巻き上げるため、得られる巻きチヨ
コレートの形状が限定され、また巻きチヨコレー
トの両端部や最外層の縁部は螺線状となり形状が
不揃いとなる。さらに、この装置では刃体を平板
面に対して三次元的に偏角させ刃体の一端のみで
チヨコレートの巻き上げを行なうため、繰り返し
作業による刃体の部分的摩耗が著しい。しかも、
チヨコレートを展延した平板の進行停止中に刃体
による巻き上げ操作を一方向からのみ行なう間欠
巻上げ方式のため、きわめて生産効率の低いもの
である。 また、薄層シート状の食品をスクレーパーで円
筒状に巻き上げる方法として、中空棒状チーズの
製造方法が知られている(特開昭56―58449号公
報)。この方法は、溶融したチーズをロール表面
に比較的厚手に付着させたのち、ロール表面に対
して接線に近い角度で固着したスクレーパーで該
チーズをロールより掻き取り、管状、樹皮状等の
形状に巻き上げ、さらに巻き上げたチーズをスク
レーパー上で切断して分離するものである。すな
わち、この方法は「チヨコレートフレークバー」
等の名で知られている樹皮状にカールしたチヨコ
レートの製法と基本的に同じ方法であり、チーズ
のような乳蛋白、乳脂より成るo/w型の乳化食
品であつて、チヨコレートよりも広い温度範囲で
固形化し、かつ十分な柔軟性を有するものについ
ては管状等に巻き上げた形状のものを得ることが
出来る。しかしながら、チヨコレートのようなカ
カオバター等を主体とし、狭い温度範囲で流動状
から固形状に急速に変化する油脂性食品はこのよ
うな方法によつては円筒状に成形されず、樹皮状
にちぢれた、いわゆる「チヨコレートフレークバ
ー」タイプのものしか得られない。さらに、成形
直後のチヨコレートは柔かく、しかもチヨコレー
トフレークバーは物理的に壊れ易い形状であるた
め、連続的操作が不可能であり、間欠的な成形方
法をとらざるを得ない。 本発明者らは、上記の如き従来技術の欠点を除
き、品質が一定し、より生産効率の向上した巻き
チヨコレートの製造法について鋭意研究を重ねた
結果、スチールベルト上に連続的に均一の厚さに
シート状に展延したチヨコレートシートを冷却
し、さらに該ベルトの運行方向に直交する方向お
よび必要により該ベルトの運行方向に適宜間隔で
切り込みを刻設し、次いでスチールベルトの彎曲
部に適宜密接固定したスクレーパーで剥離し、巻
き上げることにより耐変形性、耐輸送性にすぐれ
た一定の円筒形状の巻きチヨコレートを連続的に
製造し得ることを見出し、本発明を完成したので
ある。 すなわち、本発明は調温した流動状チヨコレー
トを、運行するスチールベルト上に均一な厚さの
シート状に展延したのち冷却、固化せしめ、次い
で該チヨコレートシートにスチールベルトの運行
方向に直交する方向および必要により該ベルトの
運行方向に所定間隔で切り込みを刻設し、しかる
後スチールベルトの彎曲部においてチヨコレート
シートを剥離し巻き上げることを特徴とする巻き
チヨコレートの製造方法を提供するものである。 本発明を、第1図および第2図に基づいて説明
する。なお、第1図および第2図は本発明の方法
を実施する際に用いる装置の1例を示したもので
あり、本発明を何ら制限するものではない。 第1図に示す如く、調温処理したチヨコレート
生地1を温水ジヤケツト付の生地供給装置2のホ
ツパー中に供給し、該装置2の下部に内蔵するピ
ストンノズル(図示せず)より定量的にスチール
ベルト3上に注下する。ここで用いられるチヨコ
レートは砂糖、カカオマス、全脂粉乳、カカオバ
ター等を主原料とする通常のチヨコレートでよ
く、特に制限はない。具体的にはスイートチヨコ
レート、ミルクチヨコレートなどがあげられる。
生地供給装置2のホツパーへのチヨコレート生地
1の供給は連続的あるいは間欠的に行なうことが
でき、連続生産に支障をきたさない程度に行なえ
ばよい。チヨコレート生地1のスチールベルト3
上への注下は一定速度で行なうことが好ましく、
注下速度はスチールベルト3の幅、所望のチヨコ
レートシート5の厚さあるいはスチールベルト3
の運行速度等を考慮し適宜選択すればよい。 スチールベルト3上に注下されたチヨコレート
生地1は、スチールベルト3の定速運行によりス
リツト板4の位置まで運ばれ、スリツトより排出
されて均一の厚さのチヨコレートシート5′に成
形される。このチヨコレート5′の厚さは製品で
ある巻きチヨコレートの食感等に大きく影響し、
厚すぎるとバリバリした軽い歯ざわりと良好な口
溶け性が失なわれてしまう。一方、厚さが薄すぎ
ると、製品の衝撃による破損が増大し、耐輸送性
が著しく低下するという欠点を生ずる。本発明に
おいて、チヨコレートシートの厚さは0.5〜1.5mm
の範囲内の一定値とすることが好ましく、特に
0.5〜1.0mmの範囲内の厚さにすると、食感および
耐輸送性の極めて良好な巻きチヨコートが得られ
る。 スチールベルト3上に一定の均一な厚さに展延
したチヨコレートシート5′を次いで冷却、固化
せしめる。この操作は通常10〜20℃の冷風を循環
通風している冷却トンネル6内を運行通過せしめ
ることにより行ない、所望程度に冷却、固化され
たチヨコレートシート5″を得る。冷却、固化の
程度は後記する運行方向の直交方向および必要に
より運行方向に切り込みを刻設したチヨコレート
シート5のスクレーパー10による巻き上げ成
形性および巻きチヨコレートの耐輸送性に大きく
影響する。すなわち、冷却、固化の程度が過大で
あると、スクレーパー10による曲げモーメント
を受容できず微小なヒビ割れを生じ、耐輸送性が
著しく低下する。また、冷却、固化の程度が不十
分であると、チヨコレートシート5″は円筒状に
巻き上げきれず、樹皮状にちぢんだ不定形状のも
のとなり、巻き上げ成形性が不良となる。直径
9.5mm、重量3.55gステンレス鋼球を54.6mmの高さ
から冷却固化後のチヨコレートシート5″上に落
下させた時にチヨコレートシート5″表面に生ず
るボール衝突跡の陥没した凹部の直径をスケール
ルーペ(10倍率)で側定した値を陥没度と称す
る。この値をチヨコレートシートの冷却固化の程
度の目安とした。この値は、チヨコレートの種類
や成分の相違等の要因にはあまり関係がなく、チ
ヨコレートシートの厚さが大きな影響を与える。
チヨコレートシート5′の厚さが0.5mmの場合に
は、陥没度を2.5〜3.5mmとすることにより良好な
巻き上げ成形性、耐輸送性が得られる。また、チ
ヨコレートシート5′の厚さが0.95mmの場合には
陥没度を2.6〜2.9mmとするのが好適である。この
ように、チヨコレートシートの厚さを考慮して巻
き上げ成形性、耐輸送性の良好な巻きチヨコレー
トが得られるように陥没度を設定すれば良い。な
お、一般にチヨコレートシートを厚くすると、冷
却固化程度の目安である陥没度の好適範囲は狭く
なる。 上記の如く、展延するチヨコレートシート5″
の厚さにより好適な陥没度を示すように冷却、固
化したチヨコレートシート5″は、次いで必要に
よりサーキユラーカツター7で運行方向に切り込
みを刻設したのち、引続きスチールベルトの運行
速度に合せてカム駆動により揺動しつつ上下する
揺動式カツター8で運行方向の直交方向に切り込
みを刻設する。巻きチヨコレートの長さ、すなわ
ち両端間の長さはチヨコレートシートの成形時に
一定の間隔を置いて一定の幅で展延することによ
り決めることもできるが、一般的には、前述した
如くサーキユラーカツター7による切り込みで決
定される。また、巻きチヨコレートの巻き上げ長
さは揺動式カツター8による切り込みにより決定
される。通常は、巻きチヨコレートの直径を15mm
程度にするにはチヨコレートシートの厚さに応じ
て切断長さを決め、たとえば厚さが0.5mmの場合
は長さ300mm、厚さが0.55mmの場合は長さ280mm、
厚さが0.75mmの場合は長さ210mm、厚さが0.95mm
の場合は長さ145mmという具合にそれぞれ切断す
る。 上記の如く必要による運行方向および運行方向
の直交方向にそれぞれ切り込みを刻設したチヨコ
レートシート5はスチールベルト3の彎曲部に
おいて剥離し、巻き上げる。この操作は通常、該
ベルト3の彎曲部に適宜密接固定したスクレーパ
ー10により行ない、剥離されたチヨコレート5
は次にスクレーパー上で円筒状に巻き上げられ
る。巻きチヨコレート15は揺動式カツター8に
より運行方向の直交方向に切り込まれた刻設箇所
でスチールベルト3より分離し、スクレーパー1
0により次のチヨコレートシート5の巻き上げ
が開始される。このようにして、連続的な巻き上
げ成形が行なわれる。スクレーパーより分離され
た巻きチヨコレートはスクレーパーの上を重力に
より転動しつつ降下し、ベルトコンベアー11上
に移され、ベルトコンベアーの運行により次の包
装工程へと移送される。 スクレーパーをスチールベルトの反転彎曲部あ
るいは直転彎曲部等の彎曲部の適宜箇所、すなわ
ち反転あるいは直転ロールの後面側上部の圧接部
等に一定の上面固定角度で密接固定することによ
りチヨコレートシート5はサーキユラーカツタ
ー7による切り込み刻設個所を両端とする、全く
歪みのない完全に揃つた円筒形状の巻きチヨコレ
ートに連続的に巻き上げ成形される。なお、スク
レーパーの材質は特に制限はされないが、摩耗の
点から鋼鉄等の金属製のものが特に好ましい。 第2図に示す如く、スクレーパーの刃角Q、す
なわちスクレーパーのスチールベルトへの接触部
12でのスクレーパーの上面と下面とのなす角度
Qはスクレーパー上面固定角度α、すなわちスク
レーパーのスチールベルトへの接触部でのスチー
ルベルトの接線13方向とスクレーパーの上面と
のなす角度αより小さく、さらに巻き上げた巻き
チヨコレートはスクレーパー上面を重力により転
動しつつ降下させるため、スクレーパーの上面は
水平面13に対し傾斜角βを持たせて密接固定す
る。上記の如く、チヨコレートシート5″の運行
の前後および左右方向に適宜間隔で切り込みを刻
設されたチヨコレートシート5の巻き成形性は
スクレーパー上面固定角度αの影響を受け、この
角度αが小さ過ぎると、チヨコレートシート5
に対する曲げモーメントが小さくなるため、同じ
巻き方向長さのチヨコレートシート5を巻き上
げた時に第3図に示した製品の形状において中心
空洞16の大きい太い巻きチヨコレート15とな
つてしまう。一方、スクレーパー上面固定角度α
が大き過ぎると、逆に中心空洞16がほとんどな
い細い巻きチヨコレート15になる。一般に、こ
の角度αが一定であつても、チヨコレートシート
の厚さの相違により中心空洞直径は異なり、該シ
ートの厚さが薄い場合には中心空洞直径が小さく
なる傾向がある。また、スクレーパー上面固定角
度αが小さい程、中心空洞直径が大きくなる傾向
がみられる。この角度αが60゜以上であると、チ
ヨコレートシートの巻き上げ成形性が悪く、巻き
チヨコレート表面に微小なヒビ割れを生じ、破損
し易い製品となり、耐輸送性が著しく低下する。
しかし、チヨコレートシートの厚さが比較的薄い
ときは角度αが60゜でも、このような欠点が生じ
ない。また、角度αが20゜未満と極端に小さくな
ると、巻き上げ成形は可能であるが、スクレーパ
ー10の刃体が極端に薄くなり、機械的強度が低
下してスクレーパー10にタワミを生じ、巻き上
げ状態不良の製品が発生しやすくなる。さらに、
空洞直径が大きくなりすぎたものは、巻き上げ成
形後にチヨコレートの自重による歪みが起こりや
すく不適当である。上記した理由で一般的には、
スクレーパーの上面固定角度αは20〜60゜とすべ
きである。 本発明により製造した巻きチヨコレートは、カ
カオバターおよび植物油脂等の結晶化が十分進行
しており、巻きチヨコレートが自重により形状の
歪みを生ずることがなく、したがつて次工程でさ
らに冷却、固化する必要がない。それ故、エネル
ギー節約の面からも本発明の方法は有利である。 以下、本発明の実施例を示す。 実施例 1 砂糖44.5部、カカオマス20部、全脂粉乳20部、
カカオバター10部、植物性油脂5部およびレシチ
ン0.5部をミキサー中で混合したのち、ローラー
ミルにて日本標準篩200メツシユを通過する程度
まで磨砕し、ペースト状のチヨコレート生地を得
た。このチヨコレート生地を調温後、生地供給装
置のホツパー中に供給し、該装置下部に装着した
ピストンの駆動によりノズルから3.5m/分の定
速運行スチールベルト上に該チヨコレート生地を
注下した。 該チヨコレート生地は幅250mmで所定の高さに
調節したスリツトを通過させることにより幅250
mm、厚さが0.3〜1.8mmの範囲の9水準の種々の厚
さのチヨコレートシートに展延し、次いでこのシ
ートを長さ7mの冷却トンネル内を通過させて陥
没度が2.5〜3.5mmとなるように冷却、固化した。
さらに、このチヨコレートシートにサーキユラー
カツターでスチールベルトの運行方向に25mm間隔
で9本の切り込みを設け、10列のチヨコレートシ
ートにした。次いで、運行方向にチヨコレート厚
さ0.3mmの場合は350mm、0.4mmでは330mm、0.5mmで
は300mm、0.8mmでは190mm、1.0mmでは130mm、1.3
mmでは80mm、1.5mmでは72mm、1.6mmでは75mm、1.8
mmでは60mmの長さになる様に幅300mmのカム駆動
による揺動式カツターで運行方向と直交する方向
に切り込みを設けた。続いて、前後方向に切り込
みを設けた該チヨコレートシートをスチールベル
ト反転彎曲部にスクレーパー上面固定角度35゜、
水平面に対する傾斜角度30゜になる様に密接固定
した刃角30゜、幅300mmのスクレーパーで連続的に
剥離して円筒状に巻き上げ、しかる後スクレーパ
ー上面を重力により転動しつつ降下させて排出せ
しめ、トレー中に入れて空調した19〜20℃の室温
に24時間放置し、長さ25mm、直径を約15mmに揃え
た巻きチヨコレートを得た。 このようにして得た巻きチヨコレートについて
専門家パネル30名により歯ざわり、口溶けの食感
を官能試験した。また、この製品の耐輸送性試験
を行なつた。 (食感の官能試験結果) 上記実施例で得た厚さ0.3〜1.8mmの各厚さのチ
ヨコレートシートより形成された巻チヨコレート
を食味した際、歯ざわりが非常にパリパリして軽
い食感を与えた時の評点を5、かなりパリパリし
た歯ざわりを与えた時の評点を4、板チヨコと同
等の歯ざわりを与えた時の評点を3、板チヨコよ
りもかなりもたつきのある歯ざわりを与えた時の
評点を2、非常にもたつきのある歯ざわりを与え
た時の評点を1と規定し、パネル全員の平均評点
が4.5以上のものを◎、4.0〜4.4のものを〇、3.5
〜3.9のものを△、3.4以下のものを×と表示し
た。 また、口溶け評価についても同様に口溶けが非
常に早いものの評点を5、口溶けが板チヨコより
相当に早いものの評点を4、口溶けが板チヨコと
同等のものの評点を3、口溶けが板チヨコよりか
なり遅いものの評点を2、口溶けが非常に遅いも
のの評点を1と規定し、パネル全員の平均点が
4.5以上のものを◎、4.0〜4.4のものを〇、3.5〜
3.9のものを△と表示した。なお、対照品として
の板チヨコレートは市販の「明治ミルクチヨコレ
ート」を使用した。結果を下記第1表に示す。 (耐輸送性試験) 実施例1で得た巻きチヨコレートを長さ123mm、
幅25mm、深さ15mmの凹部を2列、9段配設した厚
さ0.3mmの塩化ビニール製トレー内に18本並べ、
その上に厚さ3mmの市販のエアパツキング材を載
置し、次いで長さ130mm、幅70mm、深さ17mm、厚
さ0.4mmの内面寸法を有する紙容器内に収容して
封緘した。続いて、この巻きチヨコレート収納紙
容器を深さ108mm、長さ144mm、幅136mm、厚さ0.5
mmのボール箱内に2列、5段計10個収納した後、
該ボール箱を19〜20℃の室温に24時間放置して巻
きチヨコレートの品温を19〜20℃にした。しかる
後、500mmの高さより水平に3回床下に落下せし
めたのち、紙容器内より巻きチヨコレートを取り
出して破損した巻きチヨコレート重量の巻きチヨ
コレート総重量に対する割合を破損率として算出
した。 破損率(%)=破損した巻きチヨコレート重量(
g)/巻きチヨコレート総重量(g)×100 上記の破損率が5%未満のものを◎、5%以上
10%未満のものを〇、10%以上15%未満のものを
△、15%以上のものを×と規定して表示した。結
果を下記第1表に示す。
【表】
【表】 第1表に示した如く、チヨコレートの厚さは
0.5〜1.5mm、特に0.5〜1.mmの範囲内の一定厚にす
ると、歯ざわりおよび口溶けについての食感およ
び耐輸送性についてすぐれた巻きチヨコレートが
得られる。 実施例 2 砂糖43.5部、カカオマス15部、全脂粉乳22部、
カカオバター14部、植物性油脂5部およびレシチ
ン0.5部を混合し、常法により磨砕しペースト状
にしたものを用い、実施例1と同様に処理してミ
ルクチヨコレート生地を得た。さらに、砂糖50
部、カカオマス33部、全脂粉乳3部、カカオバタ
ー8.5部、植物性油脂5部およびレシチン0.5部よ
りなる混合物を実施例1と同様に処理してスイー
トチヨコレート生地を得た。 次いで、上記ミルクチヨコレート生地およびス
イートチヨコレート生地を用い実施例1と同様の
操作を行なつた。ただし、揺動式カツターによる
切断をチヨコレートシートの厚さが0.5mmの場合
には長さ300mm、厚さが0.55mmの場合には長さ280
mm、厚さが0.75mmの場合には長さ210mm、厚さが
0.95mmの場合には長さ145mmとし、幅はすべて25
mmとして巻きチヨコレートを成形した。この際、
陥没度を種々に変化させて巻き上げ成形性および
耐輸送性試験を行なつた。 (巻き上げ成形性) 巻きチヨコレートの成形に際して、円筒状にな
らず樹皮状になつたものを×、円筒状に巻き上げ
たものを〇、円筒状になるがチヨコレート表面の
巻き上げ方向、すなわちスチールコンベア運行方
向の直交方向に微小なヒビ割れが多数生じたもの
を△と表示した。結果を第2表に示す。 (耐輸送性試験) 実施例1と同様に行なつた。結果を第2表に示
す。
【表】
【表】 上表に示したように、良好な巻き上げ成形性お
よび耐輸送性を有する巻きチヨコレートを得るた
めの陥没度は、ミルクチヨコレートおよびスイー
トチヨコレート別の配合タイプによつてはほとん
ど差がなく、チヨコレートシートの展延の厚さに
より調整する必要があり、厚さ0.5mmの場合には
冷却固化の目安としての陥没度は3.5〜2.5mmが好
適であるが、チヨコレートシートの厚さが0.55
mm、0.75mm、0.95mmと大きくなるにしたがい陥没
度の好適範囲が縮少し狭くなることが判る。 実施例 3 実施例1で用いたものと同じ組成のチヨコレー
ト生地を用い、実施例1と同様の操作を行なつて
厚さが0.5mm、0.8mmまたは1.0mmのチヨコレートシ
ートを得た。このシートを冷却固化度が2.5〜3.5
mmとなるように冷却、固化したのちスクレーパー
上面固定角度を20〜67゜の範囲で種々変化させて
製造した巻きチヨコレートの巻き上げ成形性およ
び中心空洞直径を測定した。 (巻き上げ成形性) 実施例2と同様に行なつた。結果を第3表に示
す。 (中心空洞直径) 各々の巻きチヨコレート10個について中心空洞
直径をノギスにて測定し、その平均値を算出し
た。結果を第3表に示す。
【表】 *1 耐輸送性低下
*2 自重によるゆがみ
上表に示すように、スクレーパー上面固定角度
は一般的に云つて20゜〜60゜、好ましくは25゜〜60゜
とすると巻き上げ成形性および中心空洞直径に好
適な状態の製品が得られる。スクレーパー上面固
定角度が20゜の場合にはチヨコレートシート厚が
0.5mmの場合にのみ巻き上げ成形がかろうじて可
能で、中心空洞直径が大き目で耐輸送性にやや劣
るものとなるが、厚さ0.8mm、1.0mmの場合には中
心空洞直径が大き過ぎ、自重によりゆがみを生ず
る。また、スクレーパー上面固定角度が60゜の場
合にはチヨコレートシート厚が0.5mmと小さい場
合にのみ巻きチヨコレート表面にひび割れを生じ
ないが、0.8mm、1.0mmと大きい場合には微小なひ
び割れを生じ耐輸送性が低下する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する装置の一例の概
略斜視図、第2図は第1図をA―A′線、B―
B′線で横断した部分の縦断面図、第3図は巻き
チヨコレートの斜視図である。 1:チヨコレート生地、2:生地供給装置、
3:スチールベルト、4:スリツト板、5′,
5″:チヨコレートシート、6:冷却トンネル、
7:サーキユラーカツター、8:揺動式カツタ
ー、9:スチールベルト反転ローラー、10:ス
クレーパー、11:ベルトコンベアー、12:ス
クレーパー接触部、13:接線、14:水平面、
15:巻きチヨコレート、16:中心空洞。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 調温した流動状チヨコレートを、運行するス
    チールベルト上に均一な厚さのシート状に展延し
    たのち冷却、固化せしめ、次いで該チヨコレート
    シートにスチールベルトの運行方向の直交方向お
    よび必要により該ベルトの運行方向に所定間隔で
    切り込みを該設し、しかる後スチールベルトの彎
    曲部においてチヨコレートシートを剥離し巻き上
    げることを特徴とする巻きチヨコレートの製造方
    法。 2 スチールベルトの彎曲部に密接固定したスク
    レーパーによりチヨコレートシートの剥離と巻き
    上げを行なう特許請求の範囲第1項記載の巻きチ
    ヨコレートの製造方法。 3 調温した流動状チヨコレートを厚さ0.5〜1.5
    mmのシート状に展延する特許請求の範囲第1項記
    載の巻きチヨコレートの製造方法。 4 直径9.5mm、重量3.55gのステンレス鋼球を
    54.6mmの高さから落下させたときチヨコレートシ
    ート上面に直径2.5〜3.5mmの陥没凹部を生ずる程
    度に冷却、固化する特許請求の範囲第1項記載の
    巻きチヨコレートの製造方法。 5 チヨコレートシートと接触するスクレーパー
    の上面と接線方向とにより形成されるスクレーパ
    ー上面角度が20゜〜60゜である特許請求の範囲第2
    項記載の巻きチヨコレートの製造方法。
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