JPH0719330A - 車両用変速機の制御装置 - Google Patents

車両用変速機の制御装置

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JPH0719330A
JPH0719330A JP5191761A JP19176193A JPH0719330A JP H0719330 A JPH0719330 A JP H0719330A JP 5191761 A JP5191761 A JP 5191761A JP 19176193 A JP19176193 A JP 19176193A JP H0719330 A JPH0719330 A JP H0719330A
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JP
Japan
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shift
port
speed
prohibition condition
condition
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Application number
JP5191761A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Yasuo Hojo
康夫 北條
Masato Kaigawa
正人 甲斐川
Takeshi Inuzuka
武 犬塚
Masashi Hattori
雅士 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディテント機構の耐久性の低下を防止する。 【構成】 シフト装置1を複数の変速段位置のいずれか
に操作することにより変速段を選択する手動変速が可能
であり、かつ所定の変速段禁止条件が満たされることに
より該変速段禁止条件に対応した変速段位置への手動操
作がディテント機構2によって阻止される車両用変速機
Mの制御装置において、所定の変速段を禁止する禁止条
件が成立したことを判断する禁止条件成立判断手段3
と、禁止条件が成立したことが判断された場合にシフト
装置1がいずれの変速段位置にも操作されていない中間
位置を検出する中間位置検出手段4と、前記禁止条件の
成立が判断されかつ中間位置が検出された場合に禁止条
件が成立した変速段位置へのシフト装置1の操作を禁止
するディテント機構2を動作させるディテント出力手段
5とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシフト装置を手動操作
することによって変速段を選択することのできる車両用
変速機を対象とした制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両の自動変速機は、多板
クラッチや多板ブレーキなどの摩擦係合装置を油圧によ
って選択的に係合させることにより、所定の変速段を達
成するように構成されており、最近の自動変速機におい
ては、油圧制御装置を電気的に制御することにより前記
摩擦係合装置の係合・解放の切り換えすなわち変速を制
御するようになっている。この種の自動変速機では、電
気信号を出力することにより所定の変速段を設定できる
ので、シフト装置に変速段スイッチを設け、その変速段
スイッチをシフトレバーによってON動作させることに
より、手動操作に基づいて変速段を選択することも可能
であり、本出願人も例えば特願平4−141039号に
よってその一例を提案した。
【0003】その自動変速機は、パーキング(P)レン
ジやドライブ(D)レンジなどの自動変速モードでのレ
ンジを選択する位置とは別に、第1速から第4速までの
変速段位置をシフト装置に設け、それらの各変速段位置
に配置してあるスイッチがシフトレバーを操作してON
動作させられた場合には、その変速段位置に対応する変
速段をエンジンブレーキが効く状態で設定する変速信号
を出力するように構成されている。すなわち運転者の希
望する変速段を、シフトレバーによって直接選択するよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した自動
変速機における手動操作に基づく変速段の選択は、シフ
トレバーを操作すれば良いので、自由に行うことができ
る。これに対して自動変速機において設定できる変速段
は、急なエンジンブレーキを防止し、あるいは摩擦係合
装置の耐久性を維持し、さらには変速ショックを防ぐな
どのために制限を受ける場合がある。このような設定を
制限される変速段は、たとえシフト装置によってその変
速段が選択された場合であっても、電子制御装置による
判断に基づいて強制的に禁止される。この場合、手動操
作によって選択した変速段と、実際に設定される変速段
とが相違して、運転者に違和感を与える可能性がある。
【0005】このような不都合を回避するために、禁止
されている変速段位置へのシフトレバーの移動を阻止す
るディテント機構をシフト装置に設けることが考えられ
る。このディテント機構は、設定することが禁止されて
いる変速段の位置にシフトレバーが移動することを強制
的に阻止するものであるから、一般的には、電気的に駆
動するアクチュエータを使用する。しかるに手動操作に
よって所定の変速段を選択することを禁止する条件は、
車両の走行状態に基づくものや制御機器のフェールに基
づくものなど、多様であるから、それらの禁止条件の成
立の都度、ディテント機構を動作させるとすれば、前記
アクチュエータのON・OFFが頻繁に生じ、その耐久
性が低下する可能性がある。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてさなれたも
ので、手動操作に基づく変速段の選択を阻止するために
設けられているディテント機構の耐久性の低下を防止す
ることのできる制御装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、図に示す構成としたことを特徴とす
るものである。すなわち請求項1に記載した発明は、図
1に示すように、シフト装置1を複数の変速段位置のい
ずれかに操作することにより変速段を選択する手動変速
が可能であり、かつ所定の変速段禁止条件が満たされる
ことにより該変速段禁止条件に対応した前記変速段位置
への手動操作がディテント機構2によって阻止される車
両用変速機Mの制御装置において、所定の変速段を禁止
する禁止条件が成立したことを判断する禁止条件成立判
断手段3と、該禁止条件が成立したことが判断された場
合に前記シフト装置1がいずれの変速段位置にも操作さ
れていない中間位置を検出する中間位置検出手段4と、
前記禁止条件の成立が判断されかつ中間位置が検出され
た場合に前記禁止条件が成立した変速段位置へのシフト
装置1の操作を禁止するディテント機構2を動作させる
ディテント出力手段5とを具備していることを特徴とす
るものである。
【0008】また請求項2に記載した発明は、図2に示
すように、シフト装置1を複数の変速段位置のいずれか
に操作することにより変速段を選択する手動変速が可能
であり、かつ所定の変速段禁止条件が満たされることに
より該変速段禁止条件に対応した前記変速段位置への手
動操作がディテント機構2によって阻止される車両用変
速機Mの制御装置において、所定の変速段を禁止する禁
止条件が成立したことを判断する禁止条件成立判断手段
3と、該禁止条件が前記変速段位置への操作を一時的に
禁止する条件か恒久的に禁止する条件かの判定を行う禁
止条件内容判定手段6と、前記禁止条件が成立したこと
が判断された場合に前記シフト装置1がいずれの変速段
位置にも操作されていない中間位置を検出する中間位置
検出手段4と、前記禁止条件が恒久的な禁止条件である
と判定された場合には直ちに前記禁止条件が成立した変
速段位置へのシフト装置1の操作を禁止するディテント
機構2を動作させ、かつ禁止条件が一時的な禁止条件で
あると判定された場合には中間位置が検出された場合に
前記禁止条件が成立した変速段位置へのシフト装置1の
操作を禁止するディテント機構2を動作させるディテン
ト出力手段7とを具備していることを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】この発明で対象とする変速機Mは、シフト装置
1を手動操作することにより変速段を選択することがで
きる。また所定の変速段禁止条件が満たされると、その
変速段を選択することがディテント機構2によって阻止
される。そして請求項1に記載した発明では、いずれか
の変速段を手動操作によって選択することを禁止するべ
き条件が成立すると、これを禁止条件成立判断手段3が
判断する。またシフト装置1によっていずれの変速段位
置をも選択していない状態が中間位置検出手段4で検出
される。そしていずれかの変速段を禁止する条件が成立
したことが禁止条件成立判断手段3で判断され、かつシ
フト装置1が中間位置になったことが中間位置検出手段
4で検出されると、その禁止された変速段をシフト装置
1で選択することを阻止するようディテント機構2がデ
ィテント出力手段5からの出力信号によって動作せられ
る。すなわち許可されている変速段で走行している際に
他の変速段を禁止する条件が成立しても、許可されてい
る変速段で走行している間は禁止された変速段が選択さ
れる可能性はないのであり、したがってその状態でディ
テント機構2が動作させられることがないので、ディテ
ント機構2が頻繁に動作することがなく、その結果、そ
の耐久性の低下が防止される。
【0010】また請求項2に記載した発明では、所定の
変速段の禁止条件が成立すると、その禁止条件が一時的
な禁止条件か恒久的な条件かが禁止条件内容判定手段6
によって判定される。判定された禁止条件が一時的な禁
止条件であれば、中間位置が中間位置検出手段4によっ
て検出されることにより、ディテント出力手段7がその
禁止条件の成立している変速段をシフト装置1で選択で
きないようにディテント機構2を動作させる。また禁止
条件が恒久的な禁止条件であれば、ディテント出力手段
7は直ちにディテント機構2を動作させて、禁止条件の
成立している変速段へのシフト装置1による変速操作を
阻止する。すなわち解除される可能性のない恒久的な禁
止条件であれば、中間位置を待つことなくディテント機
構2を動作させて変速段の選択を確実に阻止し、また一
時的な禁止条件の場合には、禁止された変速段が選択さ
れる可能性のある中間位置になって初めてディテント機
構2を動作させ、不必要にディテント機構2がON・O
FFされることを防止する。
【0011】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図3はこの発明の一実施例の基本的な構成を示
すブロック図であって、ここに示す自動変速機Aは、走
行状態に応じて変速段を設定する自動変速モードと、手
動操作に基づいて変速段を設定する手動変速モードとを
選択できるように構成されている。すなわち自動変速機
Aは、油圧制御装置20における変速用のソレノイドバ
ルブS1 ,S2 、およびエンジンブレーキを効かせる状
態にするためのソレノイドバルブS3 、ならびにライン
圧用ソレノイドバルブSLT、ロックアップクラッチ用ソ
レノイドバルブSLU、さらにはアキュームレータ背圧用
ソレノイドバルブSLNを自動変速機用の電子制御装置
(ECU)21によって制御するとともに、シフトレバ
ーによって操作するシフト装置22によりマニュアルバ
ルブを動作させて所定のレンジを設定し、また変速段ス
イッチを動作させて所定の変速段を設定するように構成
されている。
【0012】このシフト装置22は、シフトレバー23
によって自動変速モードでの走行レンジを選択する一
方、手動変速モードで変速段を選択する機能を備えたも
のである。その一例が図4ないし図7に示されており、
パーキング(P)、リバース(R)、ニュートラル
(N)、ドライブ(D)、セカンド(S)、ロー(L)
の各レンジ位置が車両の前後方向に向けて直線状に配列
されており、そのドライブレンジ位置を中心にして4つ
の変速段スイッチSW1,SW2,SW3,SW4が「H」の字
形に配置されている。そしてこれらのスイッチSW1,〜
SW4を設けてある位置は、各レンジ位置を結ぶ「I」の
字形の溝24に交差する「H」の字形の溝25によって
連結されている。シフトレバー23は、I字形の溝24
と平行な方向に沿う第1軸(仮に縦軸とする)26とこ
れに直交する第2軸(仮に横軸とする)27とのそれぞ
れを中心に回動するよう支持されており、上記の各溝2
4,25を形成したアッパープレート28を貫通して上
方向に延びている。さらにシフトレバー23のグリップ
の頂部に手動変速モード(ダイレクトモード:DMモー
ド)に切り換えるためのDMスイッチSDMが設けられて
いる。
【0013】そのシフトレバー23のうち回動中心より
上側の位置に、ディテントロックソレノイド29が設け
られている。このディテントロックソレノイド29は、
前記I字形の溝24に直行する左右方向に向けかつ上下
にわずかずらせて設けた左右各一対のピンHL ,LL ,
HR ,LR を、入力される信号に基づいて選択的に突出
させるものであり、それらのピンHL ,LL ,HR ,L
R に対応して左右一対のディテントプレート30,31
が設けられている。これらのディテントプレート30,
31は、その一例を図7に示すように、突出状態の上側
のピンHL ,HR を当接させてシフトレバー23が第1
速の位置あるいは第3速の位置に回動することを阻止す
る第1当接部32と、突出状態の下側のピンLL ,LR
を当接させてシフトレバー23が第2速の位置あるいは
第4速の位置に回動することを阻止する第2当接部33
とを備えている。
【0014】そしてDMスイッチSDMをON動作させる
ことにより手動変速モードに切り替わるとともに、いず
れかの変速段スイッチSW1,〜SW4をシフトレバー23
によってON動作させ、その変速段スイッチから出力さ
れる信号によって指示される変速段が、エンジンブレー
キの効く状態で設定されるようになっている。また急な
エンジンブレーキの可能性があるなどの所定の禁止条件
が成立する変速段については、その変速段に対応するピ
ンHL ,LL ,HR ,LR がディテントロックソレノイ
ド29によって突出させられ、そのピンがディテントプ
レート30,31の所定の当接部32,33に係合して
その変速段位置にシフトレバー23が移動しないように
なっている。なお、各スイッチSW1,〜SW4,SDMは電
子制御装置21に信号を送るようにこれに接続され、ま
た各ディテントソレノイド29は電子制御装置21から
の出力信号によってON/OFF制御されるようになっ
ている。
【0015】ここで電子制御装置21について簡単に説
明すると、電子制御装置21は中央演算処理装置(CP
U)およびROMやRAMなどの記憶素子を主体として
構成されており、この電子制御装置21には、図8にブ
ロック図で示すように、入力インターフェース回路36
を介して、各変速段スイッチSW1,〜SW4からの信号、
D・G・T信号、オートドライブコンピューターからの
信号、ニュートラルスタートスイッチからの信号、DM
スイッチからの信号、水温センサーからの信号、スロッ
トルポジションセンサーからの信号、後述する第2クラ
ッチC2 の回転速度を検出するNc2センサーからの信
号、後述するクセッチC0 の回転速度を検出するNc0セ
ンサーからの信号、スピードセンサーNO.1およびNO.
2からの信号、トランスミッション(TM)インプット
スピードセンサーからの信号、キックダウンスイッチか
らの信号、トランスミッションコントロールスイッチか
らの信号、ストップランプスイッチからの信号、パター
ンセレクトスイッチからの信号、吸気管圧力に関する信
号がそれぞれ入力されている。また出力インターフェー
ス回路37を介して燃料噴射制御コンピュータ(EFI
コンピュータ)に信号が出力され、また他の出力インタ
ーフェース回路37を介して、変速用のソレノイドバル
ブS1 ,S2 、エンジンブレーキ用のソレノイドバルブ
S3 、ライン圧制御用のソレノイドバルブSLT、ロック
アップクラッチ制御用のソレノイドバルブSLU、アキュ
ームレータ背圧制御用のソレノイドバルブSLNに信号が
出力され、また前記ディテントロックソレノイド29に
信号が出力され、さらにダイアグノーシス信号が出力さ
れている。なお、電子制御装置21は、定電圧電源38
を介してバッテリー39に接続されている。
【0016】この電子制御装置21によって制御される
自動変速機Aの歯車列の一例は図9のとおりであり、ま
た変速を制御するための油圧回路の一例は図10のとお
りである。
【0017】すなわち図9において、ロックアップクラ
ッチLc を有するトルクコンバータTc と、一組の遊星
歯車機構を有する第2変速部G2 と、二組の遊星歯車機
構によって複数の前進段および後進段を設定する第1変
速部G1 とが設けられている。
【0018】第2変速部G2 は、ハイ・ローの二段の切
換えを行うものであって、その遊星歯車機構のキャリヤ
40がトルクコンバータTc のタービンランナTr に連
結されており、またこのキャリヤ40とサンギヤ41と
の間にはクラッチC0 および一方向クラッチFo が相互
に並列の関係となるよう設けられ、さらにサンギヤ41
とハウジングHu との間にブレーキB0 が設けられてい
る。
【0019】第1変速部G1 の各遊星歯車機構における
サンギヤ42,43は、共通のサンギヤ軸44に設けら
れており、この第1変速部G1 の図における左側(フロ
ント側)の遊星歯車機構におけるリングギヤ45と第2
変速部G2 におけるリングギヤ46との間に第1クラッ
チC1 が設けられ、また前記サンギヤ軸44と第2変速
部38のリングギヤ46との間に第2クラッチC2 が設
けられている。第1変速部G1 における図の左側の遊星
歯車機構のキャリヤ47と右側(リヤ側)の遊星歯車機
構のリングギヤ48とが一体的に連結されるとともに、
これらのキャリヤ47とリングギヤ48とに出力軸49
が連結されている。
【0020】そしてバンドブレーキである第1ブレーキ
B1 がサンギヤ軸44の回転を止めるように、より具体
的には第2クラッチC2 のクラッチドラムの外周側に設
けられており、またサンギヤ軸44とハウジングHu と
の間に、第1一方向クラッチF1 と第2ブレーキB2 と
が直列に配置されており、またリヤ側の遊星歯車機構に
おけるキャリヤ50とハウジングHu との間に第2一方
向クラッチF2 と第3ブレーキB3 とが並列に配置され
ている。
【0021】上記の歯車列を備えた自動変速機Aは、前
進段で第1速ないし第4速を設定することができ、これ
らのうち第1速および第2速は自動変速モードでエンジ
ンブレーキが効かず、手動変速モードでエンジンブレー
キを効かせる必要があるので、前記油圧制御装置20に
は図10に示す油圧回路が組み込まれている。
【0022】マニュアルバルブ100は、シフトレバー
を操作してスプール101を移動することにより油圧の
給排状態を切換えるものであって、プライマリーレギュ
レータバルブ(図示せず)で調圧されたライン圧PL を
供給するライン圧油路60が入力ポート102に接続さ
れており、Dレンジでは、スプール101が図示の位置
にあって入力ポート102をDポート103に連通させ
るようになっている。またSレンジではスプール101
が図の下側に移動して入力ポート102がDポート10
3とSポート104とに連通し、Lレンジではスプール
101が更に下側に移動して入力ポート102がDポー
ト103、Sポート104およびLポート105の三者
に連通し、また反対にNレンジではスプール101が入
力ポート102を閉じ、Rレンジでは入力ポート102
がRポート106に連通し、Pレンジでは入力ポート1
02を閉じるとともに、他のポートをドレンポートに連
通するようになっている。
【0023】第1速と第2速との間の変速を行う 1-2シ
フトバルブ200は、四つのランドを有するスプール2
01とその一端部に配置したスプリング202とを備え
ており、スプリング202とは反対側の端部に形成した
制御ポート203が第2ソレノイドバルブS2 に接続さ
れ、第2ソレノイドバルブS2 がOFFのときに、ライ
ン圧油路61からストレーナ62およびオリフィス63
を介して供給されるライン圧PL が制御ポート203に
生じるようになっている。
【0024】制御ポート203より図での下側に、最上
部のランドで開閉されるセカンドコーストポート204
と、このセカンドコーストポート204とドレンポート
205とに選択的に連通される第1ブレーキポート20
6とが順に形成され、この第1ブレーキポート206に
セカンドコーストモジュレータバルブ64を介して第1
ブレーキB1 が接続されている。またドレンポート20
5より図での下側に、マニュアルバルブ100のDポー
ト103に接続したDポート207が形成されており、
このDポート207と他のドレンポート208とに選択
的に連通される第2ブレーキポート209に第2ブレー
キB2 が接続されている。前記他のドレンポート208
より図での下側に更に他のドレンポート210が形成さ
れており、このドレンポート210とローコーストポー
ト211とに選択的に連通される第3ブレーキポート2
12に第3ブレーキB3 が接続されている。そしてスプ
リング202を配置してある最下端部にホールドポート
213が形成されている。
【0025】第2速と第3速との間の変速を行う 2-3シ
フトバルブ300は、六つのランドを形成したスプール
301と、その一端部(図の下端部)に配置したスプリ
ング302とを有しており、スプリング302とは反対
側の端部に形成した制御ポート303が第1ソレノイド
バルブS1 に接続され、第1ソレノイドバルブS1 がO
FFのときに、前記マニュアルバルブ100のDポート
103からストレーナ65およびオリフィス66を介し
て供給されるライン圧PL が制御ポート303に生じる
ようになっている。
【0026】この 2-3シフトバルブ300には、図の上
から順に、第1ドレンポート304、ブレーキポート3
05、第1Dポート306が形成されており、そのブレ
ーキポート305が前記 1-2シフトバルブ200のセカ
ンドコーストポート204に接続されるとともに、この
ブレーキポート305を第1ドレンポート304と第1
Dポート306とに選択的に連通させるようになってい
る。上記のポートに続けて、ホールド出力ポート30
7、入力ポート308、クラッチポート309、第2ド
レンポート310が順に形成されており、第1ドレンポ
ート304とブレーキポート305とが連通していると
きに、第1Dポート306とホールド出力ポート30
7、入力ポート308とクラッチポート309とがそれ
ぞれ連通し、ブレーキポート305が第1Dポート30
6に連通しているときに、ホールド出力ポート307と
入力ポート308、クラッチポート309と第2ドレン
ポート310とがそれぞれ連通するようになっている。
【0027】さらに第2ドレンポート310に続けてブ
レーキポート311、第2Dポート312が順に形成さ
れており、クラッチポート309が入力ポート308に
連通しているときに第2ドレンポート310がブレーキ
ポート311に連通し、また反対にクラッチポート30
9が第2ドレンポート310に連通しているときにブレ
ーキポート311と第2Dポート312とが連通するよ
うになっている。さらにまたスプリング302を配置し
てある最下端部にホールドポート313が形成されてい
る。
【0028】そして前記クラッチポート309に第2ク
ラッチC2 が接続される一方、前記1-2シフトバルブ2
00のホールドポート213とこのクラッチポート30
9とが接続されている。またブレーキポート311がロ
ーコーストモジュレータバルブ67を介して 1-2シフト
バルブ200のローコーストポート211に接続されて
いる。さらにホールドポート313がマニュアルバルブ
100のLポート105に接続され、Lレンジではスプ
ール301を図の右半分に示すように押し上げた位置に
保持するようになっている。
【0029】3-4シフトバルブ400は第2ソレノイド
バルブS2 および 2-3シフトバルブ300のホールド出
力ポート307から送られる油圧によって制御されて、
前述した第2変速部37の変速を実行するものであっ
て、四つのランドが形成されたスプール401とその一
端部に配置したスプリング402とを備えており、スプ
リング402とは反対側の端部に形成した制御ポート4
03が、前述した 1-2シフトバルブ200の制御ポート
203と同様に、第2ソレノイドバルブS2 に接続さ
れ、またスプリング402を配置してある端部に形成し
たホールドポート404が、 2-3シフトバルブ300に
おけるホールド出力ポート307に接続されている。
【0030】この 3-4シフトバルブ400は、第2ソレ
ノイドバルブS2 がOFFとなっていて制御ポート40
3にライン圧PL が作用している場合に、ライン圧油路
61に接続してある入力ポート405が、ブレーキB0
を接続してあるブレーキポート406に連通し、また反
対に制御ポート403から排圧されている場合あるいは
ホールドポート404に油圧が作用している場合に入力
ポート405が、クラッチC0 を接続してあるクラッチ
ポート407に連通するようになっている。
【0031】そしてマニュアルバルブ100のDポート
103に第1クラッチC1 が接続されるとともに、この
第1クラッチC1 から 2-3シフトバルブ300の第1お
よび第2のDポート306,312に至る油路68の途
中に、手動変速モードでの第1速と第2速とでエンジン
ブレーキを効かせるため、換言すれば自動変速モードで
の第1速と第2速とでのエンジンブレーキを阻止するた
めのコーストブレーキカットオフバルブ500が設けら
れている。
【0032】これは、第1クラッチC1 に接続してある
クラッチポート501と 2-3シフトバルブ300の第1
および第2のDポート306,312に接続してあるブ
レーキポート502とを選択的に連通させるものであっ
て、スプリング503によって一方向に押圧されたスプ
ール504を有するとともに、スプリング503を配置
した端部に形成されているホールドポート505が、オ
ーバードライブ(O/D)ロックアウトバルブ600を
介して、マニュアルバルブ100のSポート104に接
続され、またこれとは反対側の端部に形成した制御ポー
ト506が第3ソレノイドバルブS3 に接続されてい
る。そしてこの第3ソノイドバルブS3 は、第1クラッ
チC1 と制御ポート506とを、ストレーナ65および
オリフィス70を介して接続している油路71に介装さ
れ、OFF状態でドレンポートを閉じて制御ポート50
6にライン圧PL を生じさせ、ON状態でドレンポート
を開いて制御ポート506から排圧するようになってい
る。
【0033】O/Dロックアウトバルブ600は、弁体
601の位置を、制御ポート602に作用するライン圧
PL とこの制御圧に対抗するスプリング603とによっ
て制御することにより、出力ポート604を入力ポート
605とドレンポート606とに選択的に連通させるよ
う構成されている。すなわち弁体601は、中間部の外
径を両端部の外径より小さくしたものであって、図10
の右半分に示すように弁体601がスプリング603を
圧縮して押し下げられている状態では、出力ポート60
4と入力ポート605とが弁体601の外周側の隙間を
介して連通し、また弁体601が図10の左半分に示す
位置に押し上げられている状態では、入力ポート605
が閉じられるとともに、出力ポート604がドレンポー
ト606に連通する。
【0034】そしてその出力ポート604にコーストブ
レーキカットオフバルブ500のホールドポート505
が接続され、また入力ポート605はマニュアルバルブ
100のSポート104に接続され、さらに制御ポート
602は第1ソレノイドバルブS1 に接続されている。
【0035】上記の各ソレノイドバルブS1 ,S2 ,S
3 が図11に示すようにONもしくはOFFとされるの
で、 1-2シフトバルブ200では、第1速で右半分に示
すようにスプール201が押し下げられ、それ以外の前
進段ではスプール201が図の左半分に示すように押し
上げられ、また 2-3シフトバルブ300では、第1速お
よび第2速で図の右半分に示すようにスプール301が
押し上げられ、第3速および第4速ではスプール301
が図の左半分に示すように押し下げられ、さらに 3-4シ
フトバルブ400では、第1速ないし第3速でスプール
401が図の右半分に示すように押し上げられ、第4速
で図の左半分に示すように押し下げられる。その結果、
各摩擦係合装置が図11に示すように係合あるいは解放
されて各変速段が設定される。
【0036】なお、図11は作動表であって、○印はソ
レノイドバルブについてON、摩擦係合装置については
係合を示し、また×印はソレノイドバルブについてOF
F、摩擦係合装置については解放を示す。
【0037】ここで特に手動変速モードでの第1速と第
2速とについて説明すると、これらの変速段を設定する
場合、第3ソレノイドバルブS3 はONとされるので、
コーストブレーキカットオフバルブ500の制御ポート
506から排圧され、そのスプール504がスプリング
503によって図の左半分に示す位置へ押し上げられ
る。その結果、クラッチポート501とブレーキポート
502とが連通するので、 2-3シフトバルブ300の第
1Dポート306と第2Dポート312とにライン圧P
L が供給される。一方、 2-3シフトバルブ300は、第
1速および第2速を設定する際に、第1ソレノイドバル
ブS1 がONとされて制御ポート303から排圧され、
それに伴ってスプール301が図の右半分に示す位置に
押し上げられているから、第1Dポート306がブレー
キポート305に連通し、第2Dポート312がブレー
キポート311に連通する。すなわちこれらのブレーキ
ポート305,311にそれぞれ接続されている 1-2シ
フトバルブ200のセカンドコーストポート204とロ
ーコーストポート211とにライン圧PL が供給され
る。
【0038】この 1-2シフトバルブ200は、第1速の
ときに第2ソレノイドバルブS2 がOFFとなって制御
ポート203に油圧が供給されることによりスプール2
01が図の右半分に示す位置に押し下げられるから、ロ
ーコーストポート211が第3ブレーキポート212に
連通し、その結果、ここに接続してある第3ブレーキB
3 に油圧が供給されてこれが係合する。すなわち図9に
示す歯車列において、第2一方向クラッチF2 と並列の
関係にある第3ブレーキB3 が係合するためにキャリヤ
50の正逆両方向への回転が阻止され、エンジンブレー
キを効かせることができる。
【0039】また 1-2シフトバルブ200は第2速の際
に、第2ソレノイドバルブS2 がONとなって制御ポー
ト203から排圧され、そのスプール201が図の左半
分に示す位置へ押し上げられるから、セカンドコースト
ポート204が第1ブレーキポート206に連通し、そ
の結果、ここに接続してある第1ブレーキB1 が係合す
る。すなわち図9に示す歯車列において、第1一方向ク
ラッチF1 および第2ブレーキB2 に対して並列の関係
にある第1ブレーキB1 が係合することにより、第1変
速部38におけるサンギヤ42,43の正逆両方向の回
転が阻止され、エンジンブレーキを効かせることができ
る。
【0040】上記の歯車列および油圧回路を備えた自動
変速機Aでの自動変速モードから手動変速モードへの切
り換えは、DMスイッチSDMをON動作させることによ
り行い、また手動変速モードでの変速段の選択は、シフ
トレバー23を「H」の字形の溝27に移動していずれ
かの変速段スイッチSW1,〜SW4をON動作させること
により行う。
【0041】なおここで、自動変速モードとは、通常の
車両用自動変速機における変速制御と同様に、車両の走
行状態と変速線図とに基づいて設定すべき変速段を判断
し、その変速段への変速を実行するモードである。した
がって自動変速モードでDレンジを選択していれば、第
1速ないし第4速が走行状態に応じて設定され、かつ第
1速および第2速ではエンジンブレーキが効かない。ま
たSレンジを選択していれば、第1速ないし第3速が走
行状態に応じて設定され、かつ第2速でエンジンブレー
キが効くようになる。さらにLレンジを選択していれ
ば、第1速および第2速が走行状態に応じて設定され、
かつこれら両方の変速段でエンジンブレーキが効く。
【0042】これに対して手動変速モードとは、運転者
のマニュアル操作によって変速段を選択し、その変速段
への変速を実行し、さらに選択される全ての変速段でエ
ンジンブレーキを効かせるモードである。したがってこ
の手動変速モードにおいては、第1速あるいは第2速を
設定する場合、変速用のソレノイドバルブS1 ,S2お
よびエンジンブレーキ用のソレノイドバルブS3 が、図
11の作動表のうち「手動」の欄に示すようにONもし
くはOFFとされる。
【0043】手動変速モードの場合、変速段の選択は運
転者が行うことになるので、車両の走行状態や制御のた
めの機器のフェールの状態によっては所定の変速段の設
定を禁止する必要があり、その場合には、電気的に変速
段の設定を禁止するとともに、ディテントロックソレノ
イド29を動作させて所定の変速段位置にシフトレバー
23が移動することを阻止する。このディテントロック
ソレノイド29の制御は、一例として図12および図1
3に示すように行われる。
【0044】すなわち図12において入力信号の処理
(ステップ1)を行った後に、DMスイッチSDMがフェ
ールしているか否かを判断し(ステップ2)、DMスイ
ッチSDMがフェールしていなければ、ステップ3に進ん
でいずれかの変速段スイッチSW1,〜SW4がフェールし
ているか否かを判断する。いずれかの変速段スイッチS
W1,〜SW4がフェールしていた場合には、フェールして
いる変速段スイッチSW1,〜SW4に対応する変速段の設
定を禁止するための仮設定すなわち変速禁止段の仮設定
を行う(ステップ4)。これは禁止すべき変速段の判定
とその判定結果を保持する制御である。
【0045】この制御を行った後、もしくはステップ3
の判断結果が“ノー”であった場合には、ステップ5に
進んで前記Nc2センサーやNc0センサーなどの回転セン
サーが正常か否かを判断する。所定の回転部材の回転数
は、変速ショックを良好にするための変速過渡制御に必
要であるから、いずれかの回転センサーが異常であれ
ば、その回転センサーで得られる回転数を使用する変速
過渡制御が不可能になるので、その変速によって設定さ
れる変速段を禁止する変速禁止段の仮設定を行う(ステ
ップ6)。
【0046】この制御を行った後、もしくはステップ5
の判断結果が“ノー”の場合には、ステップ7に進んで
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 が正常か否かを判断す
る。これらのソレノイドバルブS1 ,〜S3 は変速を実
行するためのものであるから、いずれかのソレノイドバ
ルブS1 ,〜S3 に異常があれば、フェールの状態に応
じた特定の変速段を禁止する変速禁止段の仮設定を行う
(ステップ8)。この制御を行った後、もしくはステッ
プ7の判断結果が“ノー”の場合には、図13に示すス
テップ9に進む。
【0047】変速ショックを良好にするために変速中に
エンジン出力の低減制御を行うことがあり、そこでステ
ップ9では、エンジンの出力制御が正常か否かを判断す
る。その判断結果が“ノー”の場合には、エンジン出力
の制御を伴って設定される変速段を禁止する変速禁止段
の仮設定を行う(ステップ10)。この制御を行った
後、もしくはステップ9の判断結果が“ノー”の場合
に、ステップ11に進んで変速許可領域にあるか否かを
判断する。変速が許可されない領域にある場合には、そ
の特定の変速段を禁止する変速禁止段の仮設定を行い
(ステップ12)、その後にステップ13に進む。また
ステップ11の判断結果が“ノー”であれば、直ちにス
テップ13に進む。そしてこのステップ13では変速段
スイッチSW1,〜SW4の状態を読み込み、ついでステッ
プ14に進む。
【0048】他方、前記ステップ2の判断結果が“ノ
ー”の場合には、手動変速モードでの変速段の設定が不
可能であるから、第1速ないし第4速の全ての変速段を
禁止する仮設定を行い(ステップ15)、ついでステッ
プ14に進む。
【0049】上述した各仮設定のうち、ステップ4およ
びステップ15の変速禁止段の仮設定は、スイッチのフ
ェールを原因とするものであり、この種の禁止条件は走
行中に解消されることのないいわゆる恒久的的な禁止条
件であり、ステップ14では、これらの仮設定が行われ
た場合に、その仮設定された変速段を禁止するように前
記ディテントロックソレノイド29を動作させる。すな
わちディテントを実行する。
【0050】またこれに続くステップ16では、全ての
変速段スイッチSW1,〜SW4がオフか否かを判断する。
すなわちシフトレバー23が全ての変速段スイッチSW
1,〜SW4から離れているいわゆる中間位置であれば、
仮設定されている禁止変速段を含むいずれかの変速段を
手動操作で選択する可能性があり、そこでステップ16
の判断結果が“イエス”であれば、ステップ6,8,1
0,12で禁止の仮設定をされた変速段を正式な変速禁
止段とし、その変速段の選択を阻止するようにディテン
トロックソレノイド29を動作させる。すなわちディテ
ントを実行する(ステップ17)。この場合、一旦禁止
条件が成立し、その後に禁止条件が解消した変速段につ
いては、この時点でディテントが解除され、また新たに
禁止条件が成立した変速段についてディテントが実行さ
れる。
【0051】また一方、いずれかの変速段スイッチSW
1,〜SW4がON動作していることによりステップ16
の判断結果が“ノー”となった場合には、ディテントを
実行せずにリターンする。すなわちステップ6,8,1
0,12で行う禁止仮設定は、特定の変速段についての
制御であり、他の変速段から必ずその禁止仮設定された
変速段に変速されるとは限らないので、シフト装置22
が手動変速モードでのいわゆる中間位置にならない限
り、ディテントは実行しない。したがってディテントロ
ックソレノイド29が不必要にON動作させられること
がないので、その耐久性の維持に有利となる。
【0052】なお、この発明は上記の実施例に限定され
ないのであって、上記の実施例で示した歯車列や油圧回
路以外の歯車列もしくは油圧回路を備えた自動変速機を
対象とする変速制御装置にも適用することができる。ま
た禁止変速段の仮設定は、上記の実施例で示した原因に
よるものに限定されず、必要に応じてさらに他の条件を
加えても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
たとえ所定の変速段の設定禁止条件が成立してもシフト
装置がその禁止変速段を選択する可能性のある状態すな
わち中間位置になるまでは、禁止変速段の手動操作によ
る選択を阻止しないから、すなわちその禁止変速段につ
いてのディテントを実行しないから、ディテント機構が
不必要に動作することを防止でき、その耐久性を向上さ
せることができる。
【0054】またこの発明では、手動操作による設定を
禁止する条件によっては、シフト装置が中間位置になる
まで禁止変速段の手動操作による選択を阻止しないか
ら、すなわちその禁止変速段についてのディテントを実
行せず、また禁止されている変速段が手動操作で必ず選
択される可能性のある禁止条件の場合には、シフト装置
の状態に拘らずディテントを実行するので、不必要なデ
ィテントを防止し、かつ確実なディテントを行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載したこの発明の基本的な構成を
説明するためのブロック図である。
【図2】請求項2に記載したこの発明の基本的な構成を
説明するためのブロック図である。
【図3】この発明の一実施例を概略的に示すブロック図
である。
【図4】シフト装置の一例を示す概略的な側面図であ
る。
【図5】そのシフト装置の正面図である。
【図6】そのシフト装置における変速段スイッチおよび
ディテントプレートの配置を示す平面図である。
【図7】ディテントプレートの形状を示す側面図であ
る。
【図8】電子制御装置の制御システムを概略的に示すブ
ロック図である。
【図9】歯車列を示すスケルトン図である。
【図10】油圧回路の主要部を示す油圧回路図である。
【図11】各変速段を設定するための摩擦係合装置の係
合作動表を示す図である。
【図12】ディテント制御ルーチンの一部を示すフロー
チャートである。
【図13】ディテント制御ルーチンの他の部分を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 シフト装置 2 ディテント機構 3 禁止条件成立判断手段 4 中間位置検出手段 5,7 ディテント出力手段 6 禁止条件内容判定手段 M 変速機
フロントページの続き (72)発明者 甲斐川 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 犬塚 武 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 服部 雅士 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフト装置を複数の変速段位置のいずれ
    かに操作することにより変速段を選択する手動変速が可
    能であり、かつ所定の変速段禁止条件が満たされること
    により該変速段禁止条件に対応した前記変速段位置への
    手動操作がディテント機構によって阻止される車両用変
    速機の制御装置において、 所定の変速段を禁止する禁止条件が成立したことを判断
    する禁止条件成立判断手段と、該禁止条件が成立したこ
    とが判断された場合に前記シフト装置がいずれの変速段
    位置にも操作されていない中間位置を検出する中間位置
    検出手段と、前記禁止条件の成立が判断されかつ中間位
    置が検出された場合に前記禁止条件が成立した変速段位
    置へのシフト装置の操作を禁止するディテント機構を動
    作させるディテント出力手段とを具備していることを特
    徴とする車両用変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 シフト装置を複数の変速段位置のいずれ
    かに操作することにより変速段を選択する手動変速が可
    能であり、かつ所定の変速段禁止条件が満たされること
    により該変速段禁止条件に対応した前記変速段位置への
    手動操作がディテント機構によって阻止される車両用変
    速機の制御装置において、 所定の変速段を禁止する禁止条件が成立したことを判断
    する禁止条件成立判断手段と、該禁止条件が前記変速段
    位置への操作を一時的に禁止する条件か恒久的に禁止す
    る条件かの判定を行う禁止条件内容判定手段と、前記禁
    止条件が成立したことが判断された場合に前記シフト装
    置がいずれの変速段位置にも操作されていない中間位置
    を検出する中間位置検出手段と、前記禁止条件が恒久的
    な禁止条件であると判定された場合には直ちに前記禁止
    条件が成立した変速段位置へのシフト装置の操作を禁止
    するディテント機構を動作させ、かつ禁止条件が一時的
    な禁止条件であると判定された場合には中間位置が検出
    された場合に前記禁止条件が成立した変速段位置へのシ
    フト装置の操作を禁止するディテント機構を動作させる
    ディテント出力手段とを具備していることを特徴とする
    車両用変速機の制御装置。
JP5191761A 1993-07-05 1993-07-05 車両用変速機の制御装置 Pending JPH0719330A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024064A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Aisin Aw Co Ltd 変速機の変速制御装置及び変速制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024064A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Aisin Aw Co Ltd 変速機の変速制御装置及び変速制御方法

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