JPH0718915Y2 - グリルにおける翼体連結構造 - Google Patents

グリルにおける翼体連結構造

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JPH0718915Y2
JPH0718915Y2 JP2756890U JP2756890U JPH0718915Y2 JP H0718915 Y2 JPH0718915 Y2 JP H0718915Y2 JP 2756890 U JP2756890 U JP 2756890U JP 2756890 U JP2756890 U JP 2756890U JP H0718915 Y2 JPH0718915 Y2 JP H0718915Y2
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JP
Japan
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plate
groove
welding
base end
shaped
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JP2756890U
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寛人 山田
弘 中屋
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、並置された板状翼体を特殊な固定溝を具える
連結部材を介して溶着の手段により連結一体化すること
を基本として、見栄えがよく構造的安定性に優れ又製造
コストの大幅な低減をも期しうる、グリルにおける翼体
連結構造に関するものである。
(従来技術及び考案が解決しようとする課題) 空調装置の吹き出し部や換気孔の開口部等に取付けられ
るグリルは、従来射出成形によって一体成形されていた
が、そのための金型は構造的に複雑で大型のものとなら
ざるを得なかったことから、その設計製作に多くの手間
と時間を要して金型代が非常に高く付き、従って、グリ
ルの大きさの種類は極限られたものとならざるを得なか
った。
ところで近年におけるインテリアの多様化傾向からし
て、グリルについても、その用途(エアコンの吹き出し
口用途や換気孔の開口部用途あるいは照明器具の緩光用
途さらには単なる装飾用途等)に応じて各種大きさのも
のが求められるようになってきている。
しかしながらグリルを射出成形によって一体成形する限
り、少量生産とならざるを得ない各種タイプのグリルの
夫々について金型を設計製作することは、製造コストと
の関係で事実上不可能なことである。
本考案は、並置された板状翼体相互を連結部材を介して
溶着の手段により連結一体化することを基本として前記
問題点を解決可能とする、グリルにおける翼体連結構造
(以下構造という)の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案は以下のごとき手段を
採用する。
本考案に係る構造は、並置された合成樹脂製の板状翼体
1,1相互を合成樹脂製の連結部材2を介して超音波溶着
等の溶着手段により連結一体化してなるグリルにおける
翼体連結構造であって、 該連結部材2は、部材本体10の一面側に、板状翼体1の
基端側部分1aを嵌込み固定させるための固定溝11が、板
状翼体1の並設ピッチに等しいピッチで並設されてな
り、この固定溝11は、前記基端側部分1aを嵌込ませる嵌
込溝12の対向する溝壁部13,13の基端部において係止溝1
5,15を凹設したT字状の溝として形成されており、かつ
対向する溝壁部13,13は、嵌込溝12の底部16の両端面17,
17から外方に稍突出した状態となされており、 嵌込溝12に板状翼体1の基端側部分1aが嵌込まれかつ板
状翼体の基端面部20と嵌込溝の底部16との当接部分に溶
着が施されることによって板状翼体1と連結部材2とは
固定された状態にあり、溶着の際に軟化し膨らみ変形し
た板状翼体1の基端両側部分21,21は係止溝15,15に食い
込んだ状態にあり、又嵌込溝12の底部16の両端17,17か
ら外方に突出する部分でかつ溶着によって膨らみ変形し
た部分22は、前記突出する溝壁部18,18によって形成さ
れる隠蔽空間19内に納まった状態にあることを特徴とす
るものである。
本考案において、板状翼体及び連結部材が合成樹脂製で
あるとは、「両部材を溶着の手段によって固定すること
ができる限り、夫々の部材の全体が合成樹脂を以て製作
されていることは必ずしも必要ではない」ということを
意味する。又嵌込溝12の底部16の両端17,17から外方に
突出する溝壁突出部18,18は、それが溶着によって脹ら
み変形した部分22を隠蔽する隠蔽空間部19を形成する限
り、係止溝15,15が延長形成されていることは必ずしも
必要でない。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1〜2図において本考案に係る構造は、並置された板
状翼体1,1相互を連結部材2を介して溶着例えば超音波
溶着の手段により連結一体化してなる、グリル3(第3
図参照)における翼体連結構造であり、第4図は該グリ
ル3を空調装置の天井吹き出し口に取付けられた状態を
示す。
板状翼体1は、第5図に示すごとく、先端が円弧面とし
て形成された板状をなす翼本体5の基端に、該翼本体5
よりも稍薄肉に形成された固定突片6を連設した構成を
有しており、所要長さの合成樹脂押出成形体として製作
されている。なお本実施例においては、超音波溶着がよ
り効果的に行われるようにするため、固定突片6の端面
両側縁に横断面が例えば三角形状を呈する小突条7,7が
突設されている。
連結部材2は、第5〜6図に示すごとく、両側面8,9が
平坦な平行する面として形成された細長な合成樹脂製の
棒材として射出成形により製作されている。そして部材
本体10の一面側には、前記固定突片6としての基端側部
分1aを嵌込み固定させるための固定溝11が、対向側面8,
9において開口するごとく板状翼体1の並設ピッチに等
しいピッチで多数並設されている。この固定溝11は、基
端側部分1a(固定突片6)を嵌込ませる嵌込溝12の対向
する溝壁部13,13の基端部において係止溝15,15を凹設し
たT字状の溝として形成されており、かつ対向する溝壁
部13,13は、嵌込溝12の底部16の両端17,17から外方に稍
突出した状態となされている。そして、溝壁突出部18,1
8によって隠蔽空間19が形成されるごとくなされてい
る。なお本実施例においては、溝壁突出部18,18に、係
止溝15,15が延長形成されている。
このような構成を有する板状翼体1と連結部材2とを超
音波溶着の手段を用いて組合せ一体化することにより第
3図に示すグリル1が製作されるのであるが、その要領
は、所要間隔を隔てて並置された連結部材3の各嵌込溝
12に板状翼体2の基端側部分1aを嵌め込んで後、板状翼
体の基端面部20と嵌込溝の底部16との当接部分に超音波
溶着を施して板状翼体2と連結部材3とを固定すること
により行う。そしてこのように固定された状態におい
て、超音波溶着の際に軟化し膨らみ変形した板状翼体2
の基端両側部分21,21は、第2図に示すごとく両係止溝1
5,15に食い込んだ状態にある。又第7図に示す、嵌込溝
12の底部16の端17から外方に突出する部分でかつ溶着に
よって膨らみ変形した部分22は、第8図に示すごとく隠
蔽空間19内に納まった状態にある。
なお第5図において符号23は、グリル固定用の透孔であ
る。
(考案の効果) 本考案に係る構造は以上のように構成されているため、
以下のごとき優れた効果を奏する。
独立部材としての板状翼体と連結部材とを超音波溶
着等の溶着の手段を用いて連結一体化する構成を採用す
るため、グリルの長さは、板状翼体の長さを所要のもの
に設定することによって自由に決めることができ、又グ
リルの幅は、板状翼体の並置枚数に合致させて連結部材
を選択することにより所望のものに設定することができ
る。
従って、グリルの全体を射出成形する場合に比して製造
コストの大幅な低減を期することができ、グリルの多品
種少量生産を可能とし、近年におけるグリルに関しての
インテリアの多様化傾向に応じうることとなる。
板状翼体は、連結部材の固定溝に溶着によって固定
されているだけでなく、固定溝の対向する係止溝内に板
状翼体の基端両側部分が食い込んだ状態となっている。
このようなことから、板状翼体と連結部材との固定強度
は非常に安定したものとなっている。従って、グリルが
天井面に取付けられる等グリルの取付け向きに関わら
ず、仮に溶着の不完全部分があったとしても、係止溝内
への樹脂食い込みによるアンカー作用によって、板状翼
体の固定不安定のおそれが確実に回避される。
溶着の際に生ずる、嵌込溝の底部両端から突出した
部分における膨らみ変形は、固定溝の対向する溝壁部が
嵌込溝の底部両端から外方に突出することによって形成
される隠蔽空間内に納まることとなり、この膨らみ変形
部分は目視不能の状態となっている。
従って、溶着の際に生ずる目障りな変形部分が可視面に
現れることがなく、板状翼体の長さ方向のスッキリした
直線性が確保されて見栄えのよいグリルが構成され、グ
リル本来の装飾効果が遺憾なく発揮されることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構造を説明する部分斜視図、第2図は
その断面図、第3図は本考案を応用して構成されたグリ
ルの一例を示す斜視図、第4図はグリルの使用状態を示
す斜視図、第5図は板状翼体と連結部材とを分解して示
す斜視図、第6図は連結部材の固定溝の構成を説明する
断面図、第7図は隠蔽空間内に納められる膨らみ変形部
分を示す斜視図、第8図はその断面図である。 1……板状翼体、1a……板状翼体の基端側部分、2……
連結部材、3……グリル、10……部材本体、11……固定
溝、12……嵌込溝、13……溝壁部、15……係止溝、16…
…嵌込溝の底部、17……嵌込溝の底部端、18……溝壁突
出部、19……隠蔽空間、20……板状翼体の基端面部、22
……膨らみ変形部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】並置された合成樹脂製の板状翼体1,1相互
    を合成樹脂製の連結部材2を介して超音波溶着等の溶着
    の手段により連結一体化してなる、グリルにおける翼体
    連結構造であって、 該連結部材2は、部材本体10の一面側に、板状翼体1の
    基端側部分1aを嵌込み固定させるための固定溝11が、板
    状翼体1の並設ピッチに等しいピッチで並設されてな
    り、この固定溝11は、前記基端側部分1aを嵌込ませる嵌
    込溝12の対向する溝壁部13,13の基端部において係止溝1
    5,15を凹設したT字状の溝として形成されており、かつ
    対向する溝壁部13,13は、嵌込溝12の底部16の両端17,17
    から外方に稍突出した状態となされており、 嵌込溝12に板状翼体2の基端側部分1aが嵌込まれかつ板
    状翼体の基端面部20と嵌込溝の底部16との当接部分に溶
    着が施されることによって板状翼体1と連結部材2とは
    固定された状態にあり、溶着の際に軟化し膨らみ変形し
    た板状翼体1の基端両側部分21,21は係止溝15,15に食い
    込んだ状態にあり、又嵌込溝12の底部16の両端17,17か
    ら外方に突出する部分でかつ溶着によって膨らみ変形し
    た部分22は、前記突出する溝壁突出部18,18によって形
    成される隠蔽空間19内に納まった状態にあることを特徴
    とするグリルにおける翼体連結構造。
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