JP4741812B2 - 鉄道車両の冷風グリル - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の天井に設けられ、空調ダクトに連通して冷風を車両内に吹き出すための冷風グリルに関する。
鉄道車両においては、一般に、屋根上もしくは天井に空調機を配置し、その空調機からの冷風を天井部に設けた空調ダクトに流すとともに、車両の天井部には、その空調ダクトに連通し、かつ、車両の長手方向に伸びる冷風グリルを設け、その冷風グリルを介して車両内に冷風を吹き出すようにした構造が多用されている(例えば特許文献1参照)。
このような空調機からの冷風を吹き出すための冷風グリルとしては、従来、図6(A)に上面図(車両の天井側から見た図)を、同図(B)にそのA−A断面図を例示するような構造のものが用いられている。
この種の冷風グリルは車両の長手方向に沿った長尺体であるため、通常は樹脂製の押出成形材が用いられる。この例においては、吹き出し口からの冷風が下向きに広がって車室内に拡散するように4枚のガイド板101a〜101dが一体に形成されている。すなわち、両端部のガイド板101aと101dの上端部が上側の平坦部102に繋がり、その平坦部102が中央のガイド板101b,101cの上端部に繋がっているとともに、この中央のガイド板101b,101cの下端部は下側の平坦部103を介して相互に繋がっている。
吹き出し口104は、ガイド板101aと101bの間、および101cと101dの間の平坦部102に、それぞれ長手方向に一定の間隔で形成され、この各吹き出し口104は、冷風グリルの押出成形後に、ルーター等を用いて切り欠くことによって形成される。
特開昭55−68415号公報
ところで、以上の従来の冷風グリルにおいては、吹き出し口104の切欠き作業には、切欠き加工後にバリ取り作業を必要とするなど、多くの工数を必要とし、トータルコストが高くなるという問題があった。
本発明の課題は、従来と同等の機能を持ちながらも、トータルコストを大幅に低減することのできる鉄道車両の冷風グリルを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の鉄道車両の冷風グリルは、鉄道車両の天井部に設けられ、空調ダクトに連通して冷風を車室内に吹き出すためのグリルであって、
複数の押出成形材が車両の長手方向に沿って互いに平行に、かつ、互いに空隙を開けてそれぞれが車室内に向けて突出するように配置され、これらの各押出成形材が、長手方向に所定の間隔を開けて配置された連結部材により相互に連結されてなり、冷風が上記各押出成形材間の空隙を介して当該各押出成形材にガイドされて車室内に吹き出されるとともに、上記各押出成形材は、上記連結部材に対して固定するための平坦部分と、その平坦部分から冷風の吹き出し方向に広がる向きに斜めに突出する斜面部分とを含む、複数種類の形状のものからなり、かつ、これらの各押出成形材は、当該各押出成形材に形成されている上記平坦部分が上記連結部材に設けられている平坦部分に当接した状態で連結されていることによって特徴づけられる。
本発明は、押出成形材を用いるものの、従来のように一体物とせずに、複数の押出形成材を、互いに空隙を開けて平行に配置するとともに、これらを長手方向に所定の間隔を開けた位置で連結部材により相互に連結した構造とすることにより、送風のための孔の加工を不要とし、所期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、押出成形材の一体物からなる従来の冷風グリルのトータルコストが高くなる原因は、押出成形後に吹き出し口のための孔加工とそれに関連するバリ取り加工にあり、本発明では、押出成形材を用いるものの、複数の押出成形材を互いに隙間を開けて平行に配置して長手方向に所定の間隔を開けて連結部材で連結する構造の採用により、押出成形材間の隙間が吹き出し口を形成して、孔加工が不要となる結果、トータルコストを低減することができる。
本発明によれば、複数の押出成形材を互いに隙間を開けて平行に配置した状態で、これらを長手方向に所定の間隔を開けて配置される連結部材により相互に連結した構造を採用することにより、冷風の吹き出し口は押出成形材間に形成され、従来のように孔加工を施す必要がなくなり、トータルコストの低減を達成することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る冷風グリルを採用した鉄道車両の天井構造の構成例を示す図であり、車幅方向に沿った断面図である。また、図2はその一方の空調ダクト3aの車幅方向外側に形成されている凹所5aの近傍の拡大図で、図3はその図2のA−A断面図である。
車幅方向中央部に横流ファン1およびロールフィルタ2が車両の長手方向適宜箇所に配置されている。その横流ファン1およびロールフィルタ2の両側に空調ダクト3aおよび3bが配置されている。これらの空調ダクト3a,3bは、それぞれ屋根上等に設けられている空調機(図示略)に連通し、その内部を冷気が流れる。
空調ダクト3a,3bの車幅方向外側には、それぞれ、各空調ダクト3a,3bの側壁部分と、これらの空調ダクト3a,3bの外側に設けられた形材4a,4bで形成される下向きに開口した溝状の凹所5a,5bが形成されている。こられの凹所5a,5bと空調ダクト3a,3bとを仕切る側壁部分には、車両の長手方向複数箇所において切欠き部が形成されており、この切欠き部により凹所5a,5bは空調ダクト3a,3bと連通し、空調ダクト3a,3b内を流れる冷気は凹所5a,5bに流れ込む。
各凹所5a,5bには、車両長手方向に所定の間隔を開けて吊手棒受け6の基端部が挿入されている。この吊手棒受け6は、図2,図3に示すように、その基端に第1のフランジ部61が形成され、その先端には吊手棒7を支持するためのフック部62が形成されているとともに、これらの間には第2のフランジ部63が形成されている。この吊手棒受け6は、第1のフランジ部61において凹所5a,5bを形成する形材4a,4bとともに、屋根構10に固定された内骨11に対してボルトB1で固定されている。そして、この吊手受け棒6の第2のフランジ部63には、冷風グリル7の両端部がボルトB2により固定さ、この冷風グリル7によって凹所5a,5bの下向きの開口部分が塞がれている。
図4(A)に冷風グリル7の下面図(車両の床面側から見た図)、同図(B)に上面図を示し、図5には図4(A)におけるA−A拡大断面図を示す。
この冷風グリル7は、3本の押出成形材71,72および73を、互いに平行に、かつ、隣接するものどうしの間に隙間Gを開けた状態で、その長手方向に所定のピッチで連結部材74により連結一体化した構造を有している。
各押出成形材71〜73のうち、中央の押出成形材72は、その断面形状が上底部分72aと下底部分72bの両端部を下向きに広がる斜面72c,72dで繋いだ略台形の中空部材であり、上底部分72aがが連結部材74に固定されている。その両側の押出形材71,73は、連結部材74に固定される平坦部71a,73aに対し、それぞれ互いに広がる向きの斜面71b,73bを一体に形成した断面形状を有している。
以上の構成により、冷風グリル7は、空調ダクト3a,3bから凹所5a,5bを通じて供給される冷気を、各押出成形材71,72および73の間に設けられている隙間Gを介して、斜面71bと72c,72dと73bをガイドとして下向きに拡散するように冷風を吹き出すことができる。
以上の本発明の実施の形態における冷風グリル7は、3本の押出成形材71,72および73を連結部材74で連結することによって組み立てられるのであるが、この作業は、図6に例示した従来の一体物の押出成形材に吹き出し口を形成する作業に比して、格段に工数が少なくてすむため、トータルコストの低減を図ることができる。
なお、以上の実施の形態の冷風グリル7においては、3本の押出成形材71〜73を連結部材74で連結した例を示したが、押出成形材の数は任意であり、また、その形状についても特に限定されるものではない。また、各押出成形材の材質についても特に限定されるものではなく、アルミまたはその合金のほか、樹脂を用いることもできる。
本発明に係る冷風グリルを採用した鉄道車両の天井構造の構成例を示す図であり、車幅方向に沿った断面図である。 図2は図1における一方の空調ダクト3bの車幅方向外側に形成されている凹所5bの近傍の拡大図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の実施の形態の冷風グリル7の下面図(A)および上面図(B)である。 図4(A)のA−A拡大断面図である。 従来の鉄道車両の冷風グリルの例を示す正面図(A)およびそのA−A断面図である。
符号の説明
3a.3b 空調ダクト
5a,5b 凹所
6 吊手受け棒
61,63 フランジ部
62 フック部
7 冷風グリル
71,72,73 押出成形材
71b,72c,72d,73b 斜面
74 連結部材
G 隙間

Claims (1)

  1. 鉄道車両の天井部に設けられ、空調ダクトに連通して冷風を車室内に吹き出すためのグリルであって、
    複数の押出成形材が車両の長手方向に沿って互いに平行に、かつ、互いに空隙を開けてそれぞれが車室内に向けて突出するように配置され、これらの各押出成形材が、長手方向に所定の間隔を開けて配置された連結部材により相互に連結されてなり、冷風が上記各押出成形材間の空隙を介して当該各押出成形材にガイドされて車室内に吹き出されるとともに、上記各押出成形材は、上記連結部材に対して固定するための平坦部分と、その平坦部分から冷風の吹き出し方向に広がる向きに斜めに突出する斜面部分とを含む、複数種類の形状のものからなり、かつ、これらの各押出成形材は、当該各押出成形材に形成されている上記平坦部分が上記連結部材に設けられている平坦部分に当接した状態で連結されていることを特徴とする鉄道車両の冷風グリル。
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