JP5184192B2 - 区画部材及びそれを備える車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置の吹出口を区画分割するための区画部材と、該区画部材を具備する車両用空調装置に関する。
自動車用空調装置の一種として、冷却用熱交換器及びヒータの双方を同一のケーシングに収容するHVAC(Heating,Ventilating,and Air-Conditioning)システムが知られている。この場合、冷却用熱交換器内を流通する冷媒と熱交換することで冷却された空気の一部は、ヒータに接触して昇温された後、ヒータに接触することなくバイパス通路を通過した残余の冷却空気と混合され、空調風として吹出口から車室内に導出される。
ここで、吹出口としては、車室内前席の乗員の上半身又は車両側面窓ガラスに向けて空調風を導出するサイドフェイス口、前席乗員の上半身に向けて空調風を導出するセンタフェイス口、前席の乗員の足下に空調風を導出するフット口等が形成される。このような構成においては、さらに、空調風をサイドフェイス口に導入するために常時開口された、いわゆるマルチユース通路が形成されることもある。
特許文献1、2にも記載されるように、サイドフェイス口及びセンタフェイス口には、扉部材が近接している。乗員が車室内の温度を調整する操作を行うことに伴ってこの扉部材の開度が調整され、これにより、サイドフェイス口及びセンタフェイス口から引き出される空調風の量が調節される。
特開平9−39546号公報(特に図1) 特開平11−115457号公報(特に図1)
特許文献1、2の各図1に示されるように、サイドフェイス口及びセンタフェイス口とマルチユース通路とは、ケーシングに一体的に形成された壁部によって区画分割される。しかしながら、この場合、ダンパ部材を回動可能とするためには、特許文献1に記載されるように、本体ケースの仕切板に回動軸を挿入するための凹部を設けるとともに、本体ケースの形状に対応する形状のダクトジョイントを形成する必要がある。
また、特許文献2に記載の従来技術は、特許文献1記載の従来技術の煩雑な構成を回避することは可能であるものの、ダンパ部材を回動可能とするためには、ダンパ部材に延長部を設ける必要がある。このため、ダンパ部材を作製する作業が煩雑となる。
以上のように、特許文献1、2記載の各従来技術には、車両用空調装置の構成が複雑化するとともに、その組立作業が煩雑になるという不具合が顕在化している。
しかも、これらの従来技術では、マルチユース通路、ひいては各吹出口の開口面積が一定値となる。このため、同一の車両用空調装置を車格が異なる車体に搭載する場合等に、車格に応じて各吹出口の開口面積を変更することができない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、車両用空調装置の構成及び組立作業を簡素化することが可能であり、しかも、各吹出口の開口面積を変更することが容易な区画部材及びそれを備える車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両用空調装置を構成するケーシングに連結されることで前記ケーシングに形成された吹出口を複数個に区画分割する区画部材であって、
前記吹出口の一端部から他端部にわたって橋架されて前記吹出口を区画するとともに、各端部が前記吹出口の内壁に臨む仕切板部と、
前記仕切板部に連結され、且つ前記仕切板部の延在方向に平行な方向に沿って突出形成された第1橋架部及び第2橋架部と、
前記第1橋架部及び前記第2橋架部の各先端から折曲して設けられた第1係止爪及び第2係止爪と、
を有し、
前記ケーシングにおける前記吹出口を囲繞する縁部に前記第1係止爪及び前記第2係止爪がそれぞれ係止されることで前記ケーシングに連結され、
前記第1橋架部及び前記第2橋架部の下端面が前記縁部の上端面に当接することを特徴とする。
すなわち、この区画部材を車両用空調装置のケーシングに連結すれば、ダクトジョイントを設けたり、ダンパ部材に延長部を設けたりすることなく、ダンパ部材を回動可能に前記ケーシングに取り付けることができると同時に、吹出口を区画分割することができる。従って、車両用空調装置の構成が簡素化されるとともに、その組立作業も簡素化される。
ここで、仕切板部の各端部に該仕切板部の厚みに比して幅広の第1当接部及び第2当接部を形成し、且つこれら第1当接部及び第2当接部を吹出口の内壁に当接させることが好ましい。これにより区画部材とケーシングとの接触面積が大きくなるので、区画部材にガタツキが生じ難くなる。
そして、仕切板部の各端面、又は、第1当接部及び第2当接部の各々の端面に第1リブ及び第2リブを突出形成する一方、ケーシングに第1溝及び第2溝を陥没形成することが好ましい。これら第1溝及び第2溝に前記第1リブ及び前記第2リブをそれぞれ係合することにより、区画部材のガタツキが一層生じ難くなる。勿論、仕切板部の各端面、又は、第1当接部及び第2当接部の各々の端面に第1溝及び第2溝を陥没形成する一方、ケーシングに第1リブ及び第2リブを突出形成するようにしてもよい。
ここで、第1リブ及び第2リブの幅方向寸法が、第1溝及び第2溝に挿入が開始される側の端部から挿入が終了する側の端部に向かってテーパー状に拡開されていることが好ましい。これにより、リブないし溝に寸法誤差が存在する場合でも溝にリブを挿入することが容易となり、しかも、挿入後のリブに溝内でのガタツキが生じることも回避されるからである。勿論、この場合、第1溝及び第2溝の幅方向寸法も、第1リブ及び第2リブの幅方向寸法に対応してテーパー状に拡開される。
さらに、第1橋架部及び第2橋架部の延在方向寸法が、縁部の突出寸法に比して大きく設定されていることが好ましい。このような構成において、仮に、区画部材に対して該区画部材を取り外す方向の力が加わった場合には、係止爪の係り代が大きくなる方向に変形が生じる。従って、区画部材を脱落させるためには大きな荷重が必要となり、結局、該区画部材がケーシングから脱落し難くなる。
そして、第1係止爪及び第2係止爪が、第1橋架部及び第2橋架部の延在方向に対して傾斜した状態で折曲形成されていることが好ましい。これにより、区画部材をケーシングに連結する際に第1係止爪及び第2係止爪が縁部に干渉することが低減されるようになるので、ケーシングに対する区画部材の連結が容易となる。
また、本発明に係る車両用空調装置は、上記のように構成された区画部材が連結されたことを特徴とする。
この車両用空調装置においては、区画部材によって吹出口を区画分割することが可能である。従って、区画部材として、第1橋架部及び第2橋架部の各軸線と仕切板部の軸線との離間距離が相違するものを選定することにより、吹出口の区画分割位置、ひいては分割された各吹出口の開口面積を種々設定することが可能である。
しかも、この場合、区画部材を連結するのみであるので、組立作業が煩雑化することがないという利点が得られる。
車両用空調装置には、前記縁部の上端面に、第1橋架部及び第2橋架部の下端面に向かう凸部を突出形成することが好ましい。この凸部によって第1橋架部及び各第2橋架部が緊張され、この状態で、第1係止爪及び第2係止爪が縁部に係止される。従って、区画部材にガタツキが生じることが有効に防止される。
本発明によれば、区画部材をケーシングに連結することで車両用空調装置の吹出口を形成するようにしている。このため、部品点数が低減するとともに構成を簡素化することができるので、組立作業も簡素化する。
しかも、区画部材として仕切板部の位置が異なるものを選定することにより、車両用空調装置の吹出口と車室内吹出口とを連通させるダクトの形状、ないしは車室の形状に対応した適切な風量配分を得るために、各吹出口の開口面積を変更することも可能である。すなわち、車格が異なる別種の車体に車両用空調装置を搭載するような場合等、各吹出口の開口面積の変更を要する際に容易に対応することができる。
以下、本発明に係る区画部材につき、それを備える車両用空調装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る車両用空調装置の要部概略斜視図を図1に示す。この車両用空調装置10は、第1ケーシング部材12、第2ケーシング部材14及び第3ケーシング部材16を有するケーシング18を具備する。この中、第2ケーシング部材14内には、図2に示すように、第1収容室22と第2収容室24とが区画される。勿論、第1ケーシング部材12内も同様に区画されており、これら第1収容室22、第2収容室24の各々には、冷却用熱交換器とヒータ(ともに図示せず)が収容される。
図3に示すように、第1ケーシング部材12及び第2ケーシング部材14の各上端部近傍には、半長穴26、28が形成されている。車両用空調装置10を作製する際に第1ケーシング部材12と第2ケーシング部材14が連結されると、これら半長穴26、28同士が連なることによって1つの大吹出口30が形成される。
この大吹出口30の開口近傍には、図示しないインシュレータを貼付するための縁部32が形成されている。そして、図4に示すように、第1ケーシング部材12側の縁部32には第1区画部材34が係止され、一方、第2ケーシング部材14側の縁部32には第2区画部材36が係止されている。これにより、大吹出口30が区画分割されて第1吹出口38、第2吹出口40及び第3吹出口42の3つの小吹出口が形成されている。
図2から諒解されるように、これら第1吹出口38、第2吹出口40及び第3吹出口42には、扉部材としてのダンパ部材44が近接する。このダンパ部材44は、回動軸46に3枚の板状部材48が連結された形態となっており、隣接する板状部材48、48同士は、第1区画部材34及び第2区画部材36の位置に対応する位置で離間している。
なお、前記回動軸46は、第1ケーシング部材12及び第2ケーシング部材14の側方に形成された支持孔50に回動自在に支持され、図示しない回動機構の作用下に回転動作される。
ここで、第1区画部材34及び第2区画部材36につき説明する。図5に示すように、第1区画部材34は、仕切板部60と、該仕切板部60の両端部に形成された第1当接部62及び第2当接部64と、これら第1当接部62及び第2当接部64の各々から突出形成された第1橋架部66及び第2橋架部68と、これら第1橋架部66及び第2橋架部68の各先端から折曲して設けられた第1係止爪70及び第2係止爪72とを有する。
仕切板部60は、図2に示すように、大吹出口30の長手方向に対して略直交する方向の一端部から他端部にわたって縁部32に橋架される。この仕切板部60により、大吹出口30が第1吹出口38と第2吹出口40に区画分割されるとともに、互いの空調風が混合されることが防止される。なお、仕切板部60の下端部には、前記回動軸46を通すための湾曲部が形成される。
第1当接部62及び第2当接部64は、この仕切板部60の各端部から、該仕切板部60の延在方向に対して略直交する方向に折曲形成されている。換言すれば、第1当接部62及び第2当接部64は、半長穴26、28(大吹出口30)の長手方向に沿って延在し、図2及び図3に示すように、該半長穴26、28(大吹出口30)の内壁に当接する。
図5〜図7に示すように、第1当接部62には鉛直方向に沿って延在する第1リブ74が突出形成されており、同様に、第2当接部64にも鉛直方向に沿って延在する第2リブ76が突出形成されている。これら第1リブ74及び第2リブ76は、鉛直下方から鉛直上方に向かうに従ってテーパー状に拡開されている。後述するように、これら第1リブ74及び第2リブ76が、第1ケーシング部材12に形成された第1溝80及び第2溝82のそれぞれに挿入される。
勿論、これとは逆に、第1当接部62及び第2当接部64の各々に第1溝及び第2溝を形成する一方、第1ケーシング部材12に第1リブ及び第2リブを形成するようにしてもよい。
第1橋架部66及び第2橋架部68は、それぞれ、第1当接部62及び第2当接部64から突出形成される。ここで、図6及び図7から諒解されるように、これら第1橋架部66及び第2橋架部68は、互いに同一の軸線L1上に配置され、且つこの軸線L1は、仕切板部60の軸線L2から離間する。すなわち、第1橋架部66及び第2橋架部68は、仕切板部60の軸線Lから離間して配置される。
また、第1橋架部66及び第2橋架部68は、仕切板部60の軸線Lに沿う方向、換言すれば、延在方向に沿って突出している。すなわち、第1橋架部66及び第2橋架部68は、仕切板部60の延在方向と平行な方向に沿って突出形成されている。
これら第1橋架部66及び第2橋架部68の各々から折曲されて設けられた第1係止爪70及び第2係止爪72は、それぞれ、返し部84を有する。第1橋架部66及び第2橋架部68、第1係止爪70及び第2係止爪72、及び返し部84が、前記縁部32を囲繞する。
第2区画部材36は、第1区画部材34の構成要素と同一の構成要素を具備する。従って、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、図8に示すように、第2区画部材36の形状は、第1区画部材34の形状に対して線対称の関係にある。
図3に示すように、第1ケーシング部材12における半長穴26の縁部32には、該縁部32を切り欠くようにして第1係止部86及び第2係止部88が陥没形成されている。一方、図3及び図9に示すように、第2ケーシング部材14における半長穴28の縁部32にも、該縁部32を切り欠くようにして第3係止部90及び第4係止部92が陥没形成されている。
第2ケーシング部材14を例示した図9から諒解されるように、第1ケーシング部材12及び第2ケーシング部材14における第1当接部62及び第2当接部64が当接する部位には、第1溝80及び第2溝82が形成されている。これら第1溝80及び第2溝82は、前記第1リブ74及び前記第2リブ76の形状に対応し、鉛直下方から鉛直上方に向かうに連れてテーパー状に拡開されている。
縁部32において、第3係止部90及び第4係止部92が形成された端部は、他の部位に比して若干短く形成されている。この端部に第1係止爪70及び第2係止爪72が回り込み、且つ該端部の下端面に返し部84が当接する。
第3係止部90及び第4係止部92の各幅方向寸法Dm1、Dm2は、第1橋架部66及び第2橋架部68の突出幅寸法Dn1、Dn2に比して若干短く設定されている。また、第3係止部90及び第4係止部92の各上端面には、半長穴28の長手方向に平行に延在する凸部94が突出形成されている。
特に詳述しないが、上記の構成は、第1ケーシング部材12と第1区画部材34においても同様である。
本実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
ケーシングを構成する際には、第1ケーシング部材12に対して第2ケーシング部材14が連結される。これにより、半長穴26、28同士が連なって大吹出口30が形成される。
次に、図10に示すように、第1ケーシング部材12に対して第1区画部材34が連結される。この際、第1リブ74及び第2リブ76が第1溝80及び第2溝82のそれぞれに挿入される。
直線状に延在するリブを直線状溝に挿入する場合、製造誤差のために該リブの幅方向(水平方向)寸法が直線状溝よりも大きいと、リブを挿入することが容易ではない。また、該リブの幅方向寸法が直線状溝よりも小さいと、挿入されたリブが直線状溝内でガタツキを起こす。
これに対し、本実施の形態においては、上記したように第1リブ74及び第2リブ76が下方から上方に向かってテーパー状に拡開するように形成されているため、第1溝80に第1リブ74の挿入を開始したときには、第1溝80の幅方向寸法が第1リブ74に比して大きい。勿論、第2溝82と第2リブ76においても同様である。従って、第1リブ74及び第2リブ76を第1溝80及び第2溝82に挿入することが容易である。
また、例えば、第1溝80の下端の幅方向寸法が第1リブ74の下端に比して大きい場合であっても、第1溝80の上端の幅方向寸法が第1リブ74の上端に略一致すれば、第1リブ74が第1溝80内でガタツキを起こすことが回避される。
その上、第1区画部材34及び第2区画部材36の各第1係止爪70及び各第2係止爪72は、縁部32から離間する方向に若干傾斜している。このため、図10に示すように、第1橋架部66と第2橋架部68を第係止部86及び第係止部88に当接させる際、第1係止爪70及び第2係止爪72が縁部32に干渉することがない。
最終的に、図11に示すように、第1橋架部66及び第2橋架部68の下端面が第1係止部86及び第2係止部88に形成された凸部94に当接するとともに、第1係止爪70及び第2係止爪72の返し部84が縁部32の下端面に当接する。これにより、第1区画部材34が第1ケーシング部材12に連結される。
勿論、第2区画部材36も同様にして、図2及び図12に示すように、第2ケーシング部材14に連結される。これにより、大吹出口30が第1吹出口38、第2吹出口40及び第3吹出口42に区画分割される。
このように、本実施の形態によれば、第1区画部材34及び第2区画部材36を用いて大吹出口30を区画分割するようにしている。従って、特許文献1記載の従来技術のように仕切板に凹部を設けたり、特許文献2記載の従来技術のようにダンパ部材44に段差を設けたりする必要がない。このため、車両用空調装置10を簡素な構成とすることができ、コスト的にも有利となる。
なお、第2吹出口40に対する第1吹出口38及び第3吹出口42の開口面積を変更する場合には、区画部材として、第1橋架部66及び第2橋架部68の軸線L1と、仕切板部60の軸線L2との離間距離が上記した第1区画部材34及び第2区画部材36とは異なるものを選定すればよい。この場合、第1ケーシング部材12及び第2ケーシング部材14に対する仕切板部60の橋架位置が第1区画部材34及び第2区画部材36の仕切板部60の橋架位置と相違するので、第1吹出口38〜第3吹出口42の開口寸法が変化するからである。
このことから諒解されるように、本実施の形態によれば、同一のケーシング18を用いた場合であっても、区画部材を変更するのみで第1吹出口38〜第3吹出口42の各開口寸法を変化させることが可能となる。このため、車格が異なる別種の車体に車両用空調装置10を搭載するような場合等に容易に対応することができる。
しかも、第1橋架部66及び第2橋架部68が凸部94に乗り上げて第1係止爪70及び第2係止爪72が縁部32に係止されているので、第1橋架部66及び第2橋架部68の撓み代が略消費される。すなわち、第1橋架部66及び第2橋架部68が緊張した状態にあるため、第1区画部材34及び第2区画部材36にガタツキが生じることが防止される。
以上のように、本実施の形態によれば、車両用空調装置10を簡素な構成とすることができ、しかも、各吹出口の開口面積を変更することが容易となるという利点が得られる。
その上、本実施の形態では、第1橋架部66及び第2橋架部68の突出幅寸法Dn1、Dn2が第1係止部86及び第2係止部88の各幅方向寸法Dm1、Dm2に比して若干長い。このため、第1区画部材34及び第2区画部材36をケーシング18から取り外すときには、図13に示すように、返し部84の係り代が大きくなる。従って、第1区画部材34及び第2区画部材36を取り外すためには大きな荷重が必要となる。このことは、第1区画部材34及び第2区画部材36に何らかの外力が加わっても、ケーシング18から脱落し難いことを意味する。
なお、上記した実施の形態においては、第1係止爪70及び第2係止爪72を縁部32から離間するように傾斜させているが、傾斜させる必要は特にない。また、縁部32に凸部94を形成する必要も特にない。
さらに、第1橋架部66と第2橋架部68の軸線同士が一致している必要も特にない。また、仕切板部60の軸線Lと、第1橋架部66及び第2橋架部68の各軸線の少なくともいずれか一方とが一致した区画部材であってもよい。
さらにまた、第1リブ74及び第2リブ76を設ける必要も特になく、第1当接部62及び第2当接部64を設けることなく仕切板部60の各端部を大吹出口30の内壁に当接させるようにしてもよい。
そして、第1橋架部66及び第2橋架部68の突出幅寸法と縁部32の幅寸法とは、略同等であってもよい。
本実施の形態に係る車両用空調装置の要部概略斜視図である。 図1の車両用空調装置を構成する第2ケーシング部材の内面側の全体概略斜視図である。 図1の車両用空調装置を構成するケーシングの吹出口を示す要部概略平面図である。 図3の吹出口が第1区画部材及び第2区画部材によって区画分割された状態を示す要部概略平面図である。 第1区画部材の全体概略正面図である。 第1区画部材の全体概略斜視図である。 図6とは別の角度からの第1区画部材の全体概略斜視図である。 第2区画部材の全体概略斜視図である。 第2ケーシング部材の吹出口近傍を示す要部拡大斜視図である。 第1区画部材を第1ケーシング部材に連結している状態を示す一部切欠正面図である。 第1区画部材が第1ケーシング部材に連結された状態を示す一部切欠正面図である。 第2区画部材が第2ケーシング部材に連結された状態を示す要部拡大斜視図である。 第1区画部を第1ケーシング部材から取り外している状態を示す一部切欠正面図である。
符号の説明
10…車両用空調装置 18…ケーシング
30…大吹出口 32…縁部
34、36…区画部材 38…第1吹出口
40…第2吹出口 42…第3吹出口
44…ダンパ部材 60…仕切板部
62…第1当接部 64…第2当接部
66…第1橋架部 68…第2橋架部
70…第1係止爪 72…第2係止爪
74…第1リブ 76…第2リブ
80…第1溝 82…第2溝
84…返し部 86…第1係止部
88…第2係止部 90…第3係止部
92…第4係止部 94…凸部

Claims (7)

  1. 車両用空調装置を構成するケーシングに連結されることで前記ケーシングに形成された吹出口を複数個に区画分割する区画部材であって、
    前記吹出口の一端部から他端部にわたって橋架されて前記吹出口を区画するとともに、各端部が前記吹出口の内壁に臨む仕切板部と、
    前記仕切板部に連結され、且つ前記仕切板部の延在方向に平行な方向に沿って突出形成された第1橋架部及び第2橋架部と、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の各先端から折曲して設けられた第1係止爪及び第2係止爪と、
    を有し、
    前記ケーシングにおける前記吹出口を囲繞する縁部に前記第1係止爪及び前記第2係止爪がそれぞれ係止されることで前記ケーシングに連結され、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の下端面が前記縁部の上端面に当接し、
    前記仕切板部の各端部に該仕切板部の厚みに比して幅広の第1当接部及び第2当接部が形成され、
    且つ前記第1当接部及び前記第2当接部が前記吹出口の内壁に当接することを特徴とする区画部材。
  2. 請求項1記載の区画部材において、前記第1係止爪及び前記第2係止爪が、前記第1橋架部及び前記第2橋架部の延在方向に対して傾斜した状態で折曲形成されていることを特徴とする区画部材。
  3. 車両用空調装置を構成するケーシングに連結されることで前記ケーシングに形成された吹出口を複数個に区画分割する区画部材であって、
    前記吹出口の一端部から他端部にわたって橋架されて前記吹出口を区画するとともに、各端部が前記吹出口の内壁に臨む仕切板部と、
    前記仕切板部に連結され、且つ前記仕切板部の延在方向に平行な方向に沿って突出形成された第1橋架部及び第2橋架部と、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の各先端から折曲して設けられた第1係止爪及び第2係止爪と、
    を有し、
    前記ケーシングにおける前記吹出口を囲繞する縁部に前記第1係止爪及び前記第2係止爪がそれぞれ係止されることで前記ケーシングに連結され、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の下端面が前記縁部の上端面に当接し、
    前記仕切板部の各端部に該仕切板部の厚みに比して幅広の第1当接部及び第2当接部が形成され、
    前記仕切板部の各端面、もしくは、前記第1当接部及び前記第2当接部の各々の端面に、前記ケーシングに設けられた第1溝及び第2溝にそれぞれ係合される第1リブ及び第2リブが突出形成されるか、又は、前記ケーシングに設けられた第1リブ及び第2リブにそれぞれ係合される第1溝及び第2溝が陥没形成されたことを特徴とする区画部材。
  4. 請求項3記載の区画部材において、前記第1リブ及び前記第2リブの幅方向寸法が、前記第1溝及び前記第2溝に挿入が開始される側の端部から挿入が終了する側の端部に向かってテーパー状に拡開されるとともに、前記第1溝及び前記第2溝の幅方向寸法が前記第1リブ及び前記第2リブの幅方向寸法に対応してテーパー状に拡開されたことを特徴とする区画部材。
  5. 車両用空調装置を構成するケーシングに連結されることで前記ケーシングに形成された吹出口を複数個に区画分割する区画部材であって、
    前記吹出口の一端部から他端部にわたって橋架されて前記吹出口を区画するとともに、各端部が前記吹出口の内壁に臨む仕切板部と、
    前記仕切板部に連結され、且つ前記仕切板部の延在方向に平行な方向に沿って突出形成された第1橋架部及び第2橋架部と、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の各先端から折曲して設けられた第1係止爪及び第2係止爪と、
    を有し、
    前記ケーシングにおける前記吹出口を囲繞する縁部に前記第1係止爪及び前記第2係止爪がそれぞれ係止されることで前記ケーシングに連結され、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の下端面が前記縁部の上端面に当接し、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の延在方向寸法が、前記縁部の突出寸法に比して大きく設定されていることを特徴とする区画部材。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載された区画部材が連結されたことを特徴とする車両用空調装置。
  7. ケーシングに連結されることで前記ケーシングに形成された吹出口を複数個に区画分割する区画部材を有する車両用空調装置であって、
    前記区画部材は、前記吹出口の一端部から他端部にわたって橋架されて前記吹出口を区画するとともに、各端部が前記吹出口の内壁に臨む仕切板部と、
    前記仕切板部に連結され、且つ前記仕切板部の延在方向に平行な方向に沿って突出形成された第1橋架部及び第2橋架部と、
    前記第1橋架部及び前記第2橋架部の各先端から折曲して設けられた第1係止爪及び第2係止爪と、
    を有し、
    前記吹出口を囲繞するとともに、前記第1係止爪及び前記第2係止爪がそれぞれ係止されて前記区画部材が前記ケーシングに連結されたときに該第1橋架部及び該第2橋架部の下端面が当接する前記ケーシングの縁部の上端面に、前記第1橋架部及び前記第2橋架部の下端面に向かう凸部が突出形成されたことを特徴とする車両用空調装置。
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