JPH07187011A - 自動車のサスタワー補強部材の取付構造 - Google Patents

自動車のサスタワー補強部材の取付構造

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JPH07187011A
JPH07187011A JP33130293A JP33130293A JPH07187011A JP H07187011 A JPH07187011 A JP H07187011A JP 33130293 A JP33130293 A JP 33130293A JP 33130293 A JP33130293 A JP 33130293A JP H07187011 A JPH07187011 A JP H07187011A
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修一 中髪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サスタワーに対する着脱が簡単で、また、サ
スタワー間から取り外した際に特定の固定具等を設ける
ことなく容易に格納することができる自動車のサスタワ
ー補強部材の取付構造を提供する。 【構成】 左右のリヤサスタワー1間を相互に連結して
補強するストラットバー10が、その左右両端部を各リ
ヤサスタワーに対してそれぞれ着脱可能に係止する着脱
機構を介して両サスタワー間に取り付けられ、上記着脱
機構には、ストラットバーの端部のサスタワーに対する
係止状態と離脱可能状態とを切り換える切換手段が設け
られており、かつ、ストラットバーは、可倒式のリヤシ
ート2のシートバック2aに一体的に取り付けられてお
り、各リヤサスタワーとの連結が解除された際には、シ
ートバック2aの折り畳み動作に伴って所定の格納位置
に格納し得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サスペンション装置
の上部をそれぞれ支持する左右のサスタワー間を相互に
連結してこれらサスタワーを補強する自動車のサスタワ
ー補強部材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体の走行中における強
度および剛性を高めるために、サスペンション装置の上
部をそれぞれ支持する左右のサスタワー間を相互に連結
して補強するサスタワー補強部材(所謂ストラットバー)
を設けることは一般に良く知られている。例えば実開昭
63−12479号公報では、車体前部のフロント側サ
スタワー間に補強部材を設けた車体構造が開示されてい
る。かかるサスタワー補強部材を設けることにより、サ
スタワーの特に車幅方向の剛性を向上させることがで
き、車両走行中に車輪を介してサスペンション装置に突
き上げ荷重が入力された場合などに生じ得る、所謂サス
タワーの内倒れや車体のねじれ等を有効に規制すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サスタ
ワー補強部材は、リヤ側のサスタワー間に設けられる場
合には、一般に、リヤシート後方の荷室空間に位置する
ことになる。従って、例えば荷物の出し入れを行う際な
どには、特定の工具等を用いることなく簡単に取付・取
り外しができれば好都合である。また、フロント側のサ
スタワー間に設けられた場合についても、エンジンルー
ム内のメインテナンスを行う場合などには、簡単に取り
外し及び再度の取付ができれば便利である。しかしなが
ら、従来では、上記サスタワー補強部材は、通常、その
両端部が左右のサスタワーに対してボルト部材等を用い
て固定されており、取外し及び再度の取付を行うには特
定の工具等(スパナやレンチなど)を用意する必要があ
り、その作業にも一定の手間がかかり煩わしいという難
点があった。
【0004】また、例えば、上記リヤシート後方の荷室
空間により多くの荷物を積み込むためにサスタワー補強
部材を取り外した際には、この補強部材を車内に格納し
ておく必要があるが、ほぼ車幅全長に近い長尺物の部材
を、走行中に振動等を受けても移動しないように一定箇
所に格納するには、何等かの固定具が必要とされ、本来
スペースの余裕に乏しい車室内において、かかる部材の
専用の格納場所を確保し、しかも、その格納のための固
定具を設けることは、レイアウト上の観点から容易では
なかった。更に、リヤシート後方には、一般に、該リヤ
シート後方の荷室空間の上方を覆うトリム部材(所謂パ
ッケージトリム)が水平方向に配設されるが、荷室空間
をより広く確保することが求められる場合には、上記サ
スタワー補強部材だけでなく、このパッケージトリムも
リヤシート後方から取り除く必要があり、これらの取り
外し作業を別々に行うことは煩わしいという問題があっ
た。
【0005】この発明は、上記諸問題に鑑みてなされた
もので、サスタワーに対する着脱が簡単で、また、サス
タワー間から取り外した際に特定の固定具等を設けるこ
となく容易に格納することができる自動車のサスタワー
補強部材の取付構造を提供することを基本的な目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、サスペンション装置の上部をそれぞれ支持する
左右のサスタワー間を相互に連結してこれらサスタワー
を補強する自動車のサスタワー補強部材の取付構造であ
って、上記サスタワー補強部材は、その左右両端部を上
記各サスタワーに対してそれぞれ着脱可能に係止する着
脱機構を介して両サスタワー間に取り付けられており、
上記着脱機構には、サスタワー補強部材の端部のサスタ
ワーに対する係止状態と離脱可能状態とを切り換える切
換手段が設けられているようにしたものである。
【0007】また、本願の第2の発明は、サスペンショ
ン装置の上部をそれぞれ支持する左右のサスタワー間を
相互に連結してこれらサスタワーを補強する自動車のサ
スタワー補強部材の取付構造であって、上記サスタワー
補強部材は、車体に対して前後方向へ回動し得る回動部
材に一体的に取り付けられており、上記各サスタワーと
の連結が解除された際には、上記回動部材の回動動作に
連動して所定の格納位置に格納し得るようにしたもので
ある。
【0008】更に、本願の第3の発明は、サスペンショ
ン装置の上部をそれぞれ支持する左右のサスタワー間を
相互に連結してこれらサスタワーを補強する自動車のサ
スタワー補強部材の取付構造であって、上記サスタワー
補強部材は、その左右両端部を上記各サスタワーに対し
てそれぞれ着脱可能に係止する着脱機構を介して両サス
タワー間に取り付けられ、上記着脱機構には、サスタワ
ー補強部材の端部のサスタワーに対する係止状態と離脱
可能状態とを切り換える切換手段が設けられており、か
つ、上記サスタワー補強部材は、車体に対して前後方向
へ回動し得る回動部材に一体的に取り付けられており、
上記各サスタワーとの連結が解除された際には、上記回
動部材の回動動作に伴って所定の格納位置に格納し得る
ようにしたものである。
【0009】また、更に、本願の第4の発明は、上記第
2の発明または第3の発明において、上記サスタワー補
強部材は、左右のリヤサスタワー間に配設されるととも
に、リヤシートの可倒式シートバックに一体的に取り付
けられていることを特徴としたものである。
【0010】また、更に、本願の第5の発明は、上記第
4の発明において、上記リヤシートが車幅方向について
複数に分割して形成されるとともに、この分割幅に応じ
て上記サスタワー補強部材も車幅方向について複数に分
割して形成され、隣合うサスタワー補強部材どうしは、
両者の隣接する端部どうしを着脱可能に係止する着脱機
構を介して相互に結合されており、上記着脱機構には、
上記両者の隣接する端部どうしの係止状態と離脱可能状
態とを切り換える切換手段が設けられていることを特徴
としたものである。
【0011】また、更に、本願の第6の発明は、上記第
1〜第5の発明のいずれか一の発明において、上記サス
タワー補強部材は、左右のリヤサスタワー間に配設され
るとともに、リヤシート後方において水平方向に配設さ
れたトリム部材に連結されていることを特徴としたもの
である。
【0012】また、更に、本願の第7の発明は、上記第
3の発明において、上記サスタワー補強部材は、左右の
リヤサスタワー間に配設されるとともに、車室後端側を
開閉する前後回動式のリフトゲートに一体的に取り付け
られていることを特徴としたものである。
【0013】また、更に、本願の第8の発明は、上記第
7の発明において、上記サスタワー補強部材と左右の各
リヤサスタワーとの間に設けられた上記着脱機構の切換
手段は、上記リフトゲートが開かれる際には、該リフト
ゲートの車体に対するロック機構が解除されるよりも先
に上記サスタワー補強部材の端部がサスタワーに対して
離脱可能状態となるように切り換える一方、上記リフト
ゲートが閉じられる際には、該リフトゲートの車体に対
するロック機構が作動した後に上記サスタワー補強部材
の端部がサスタワーに対して係止状態となるように切り
換えることを特徴としたものである。
【0014】また、更に、本願の第9の発明は、サスペ
ンション装置の上部をそれぞれ支持する左右のサスタワ
ー間を相互に連結してこれらサスタワーを補強する自動
車のサスタワー補強部材の取付構造であって、上記サス
タワー補強部材は、車室後端側を開閉する前後回動式の
リフトゲート自体で構成されているようにしたものであ
る。
【0015】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記サスタ
ワー補強部材は、その左右両端部がそれぞれ上記着脱機
構を介して左右の各サスタワーに取り付けられ、この着
脱機構には上記切換手段が設けられているので、該切換
手段を操作することによってサスタワー補強部材の端部
のサスタワーに対する係止状態と離脱可能状態とを切り
換えることができる。すなわち、従来のように、特定の
工具等を用いる必要なしに、かつ簡単な操作で、サスタ
ワー補強部材の取付・取り外しを行うことができ、利便
性を大いに高めることができる。
【0016】また、本願の第2の発明によれば、サスタ
ワー補強部材は、上記回動部材に一体的に取り付けら
れ、各サスタワーとの連結が解除された際には、上記回
動部材の回動動作に連動して所定の格納位置に格納でき
るようにしたので、サスタワー補強部材をサスタワー間
から取り外した際でも、特定の固定具を設ける必要なし
に、上記回動部材と一体にその回動位置に格納すること
ができる。すなわち、特にレイアウト上の問題を生じる
ことなく、サスタワー間から取り外したサスタワー補強
部材を所定の格納位置に格納することができ、また、上
記回動部材の回動操作により、簡単かつ容易に、サスタ
ワー補強部材のサスタワー間からの取り外し作業および
サスタワー間への再度の配設作業を行うことができる。
【0017】更に、本願の第3の発明によれば、上記サ
スタワー補強部材は、その左右両端部がそれぞれ上記着
脱機構を介して左右の各サスタワーに取り付けられ、こ
の着脱機構には上記切換手段が設けられているので、該
切換手段を操作することによってサスタワー補強部材の
端部のサスタワーに対する係止状態と離脱可能状態とを
切り換えることができる。すなわち、従来のように、特
定の工具等を用いる必要なしに、かつ簡単な操作で、サ
スタワー補強部材の取付・取り外しを行うことができ、
利便性を大いに高めることができる。しかも、サスタワ
ー補強部材は、上記回動部材に一体的に取り付けられ、
各サスタワーとの連結が解除された際には、上記回動部
材の回動動作に連動して所定の格納位置に格納できるよ
うにしたので、サスタワー補強部材をサスタワー間から
取り外した際でも、特定の固定具を設ける必要なしに、
上記回動部材と一体にその回動位置に格納することがで
きる。すなわち、特にレイアウト上の問題を生じること
なく、サスタワー間から取り外したサスタワー補強部材
を所定の格納位置に格納することができ、また、上記回
動部材の回動操作により、簡単かつ容易に、サスタワー
補強部材のサスタワー間からの取り外し作業およびサス
タワー間への再度の配設作業を行うことができる。
【0018】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第2の発明または第3の発明と同様の
効果を奏することができる。特に、上記サスタワー補強
部材は、左右のリヤサスタワー間に配設されるととも
に、リヤシートの可倒式シートバックに一体的に取り付
けられているので、このシートバックを前方へ倒すこと
により、サスタワー間から取り外したサスタワー補強部
材をシートバックの折り畳み格納位置に格納することが
でき、また、上記シートバックの回動動作により、簡単
かつ容易に、サスタワー補強部材のサスタワー間からの
取り外し作業およびサスタワー間への再度の配設作業を
行うことができる。
【0019】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記リヤシートが車幅方向について複
数に分割して形成されている場合について、この分割幅
に応じて上記サスタワー補強部材も車幅方向について複
数に分割して形成し、隣合うサスタワー補強部材どうし
が上記着脱機構を介して相互に結合されており、該着脱
機構には上記切換手段が設けられているようにしたの
で、サスタワー補強時におけるサスタワー補強部材の剛
性を確保した上で、分割された各シート部分の個々の動
作に対応することができる。
【0020】また、更に、本願の第6の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第5の発明のいずれか一の発明
と同様の効果を奏することができる。特に、上記サスタ
ワー補強部材は、左右のリヤサスタワー間に配設される
とともに、リヤシート後方の上記トリム部材に連結され
ているので、リヤシート後方の荷室空間の拡張が求めら
れる場合などには、サスタワー補強部材の取り外しと上
記トリム部材のリヤシート後方からの退避とを同時に行
うことができ、利便性をより高めることができる。
【0021】また、更に、本願の第7の発明によれば、
基本的には、上記第3の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記サスタワー補強部材は、左右のリ
ヤサスタワー間に配設されるとともに、車室後端側を開
閉する前後回動式のリフトゲートに一体的に取り付けら
れているので、このリフトゲートを後方へ回動させるこ
とにより、サスタワー間から取り外したサスタワー補強
部材をリフトゲートの回動位置に格納することができ、
また、上記リフトゲートの開閉操作により、簡単かつ容
易に、サスタワー補強部材のサスタワー間からの取り外
し作業およびサスタワー間への再度の配設作業を行うこ
とができる。
【0022】また、更に、本願の第8の発明によれば、
基本的には、上記第7の発明と同様の効果を奏すること
ができる。しかも、その上、上記サスタワー補強部材と
左右の各リヤサスタワーとの間に設けられた上記着脱機
構の切換手段は、上記リフトゲートが開かれる際には、
該リフトゲートの車体に対するロック機構が解除される
よりも先に上記サスタワー補強部材の端部がサスタワー
に対して離脱可能状態となるように切り換えるので、支
障なくリフトゲートを開動作させることができる。ま
た、上記リフトゲートが閉じられる際には、該リフトゲ
ートの車体に対するロック機構が作動した後に上記サス
タワー補強部材の端部がサスタワーに対して係止状態と
なるように切り換えられるので、リフトゲートを確実に
ロックすることができる。
【0023】また、更に、本願の第9の発明によれば、
上記サスタワー補強部材は、車室後端側を開閉する前後
回動式のリフトゲート自体で構成されているので、特別
なサスタワー補強部材を別途に設ける必要なしに左右の
サスタワーを補強することができる。従って、サスタワ
ー補強部材を別途に設けた場合のように、サスタワー補
強部材の取り外しおよび再度の取付に伴う煩わしさや、
サスタワー補強部材を取り外した場合における格納の問
題を解消することができる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。まず、第1実施例について説明す
る。図1は、本第1実施例に係る自動車の車体後部に設
けられたサスタワー(リヤサスタワー)とリヤシートのレ
イアウトを示す斜視図であるが、この図に示すように、
本実施例では、左右のリヤサスペンション装置(不図示)
の上部をそれぞれ支持する左右のリヤサスタワー1間に
リヤシート2が配設されている。該リヤシート2は、シ
ートバック2aがシートクッション2bに対して前後方向
へ回動可能とされた、所謂、可倒式のもので、シートバ
ック2aの起立状態において、左右のリヤサスタワー1
の車体前後方向における中心どうしを結ぶ中心線が、シ
ートバック2aの厚さ方向の略中心に略一致するように
位置設定されている。尚、上記シートバック2aの可倒
機構は、従来から良く知られているものと同じものであ
るので、その構造の図示および詳細な説明は省略する。
【0025】本実施例では、左右のリヤサスタワー1間
を相互に連結してこれらサスタワー1,1を補強するサ
スタワー補強部材としてのストラットバー10が、図2
からも良く分かるように、上記リヤシート2のシートバ
ック2a内に埋設して設けられている。該ストラットバ
ー10は、シートバック2a内において車幅方向に延設
され、その両端部が左右のリヤサスタワー1の上面にそ
れぞれ固定された左右の取付ブラケット3に取り付けら
れるようになっている。リヤサスタワー1間にかかるス
トラットバー10を設けることにより、サスタワー1,
1の特に車幅方向の剛性を向上させることができ、車両
走行中に後輪(不図示)を介してリヤサスペンション装置
(不図示)に突き上げ荷重が入力された場合などに生じ得
る、所謂サスタワー1,1の内倒れや車体のねじれ等を
有効に規制することができる。
【0026】また、本実施例では、上記ストラットバー
10は、その左右両端部を上記各リヤサスタワー1に対
してそれぞれ着脱可能に係止する着脱機構を介して両リ
ヤサスタワー1間に取り付けられており、上記着脱機構
には、ストラットバー10の端部のリヤサスタワー1に
対する係止状態と離脱可能状態とを切り換える切換手段
が設けられている。以下、上記ストラットバー10につ
いて説明する。図3に詳しく示すように、上記ストラッ
トバー10はパイプ状の本体11を備え、該本体11の
両端部には、上記取付ブラケット3の係合穴3aと係合
し得る係合突起片12が、それぞれスプリング13で外
方へ付勢された状態で、進退動自在に収納されている。
上記係合突起片12の背面側には、操作ベース16に連
結されたワイヤ14L又は14Rが結合されている。
尚、左右の係合突起片12のいずれか一方(図3の例で
は右方の係合突起片12)については、ワイヤ14(図3
の例では右側のワイヤ14R)は滑車15を介して上記
操作ベース16に連結されている。
【0027】上記操作ベース15は、スプリング18で
図3における左方に付勢されるとともに、その上面側に
は本体11に形成された長手軸方向に延びる長穴11a
から本体11の外方に突出する操作ロッド17が固定さ
れており、該操作ロッド17は、図3において実線で示
されるように、左右の両係合突起片12がそれぞれ取付
ブラケット3の係合穴3aに係合した状態では、スプリ
ング18の付勢力によって上記長穴11aの一方の端部
(左端部)に位置している。尚、具体的には図示しなかっ
たが、上記操作ロッド17には、シートバック2aの裏
面側に突出する延長部材が連結されており、この連結部
材によってシートバック2aの裏面側から上記操作ロッ
ド17を操作することができるようになっている。ま
た、上記各係合突起片12の側面には、本体11の内面
側に突きだして取り付けられたストッパ19を長手軸方
向へスライド自在に収納する長溝12aが形成されてお
り、左右の両係合突起片12がそれぞれ取付ブラケット
3の係合穴3aに係合した状態(図3における実線表示参
照)では、ストッパ19は上記長溝12aの内側端部に位
置している。
【0028】上記ストラットバー10の左右両端部に
は、係合突起片12を後退位置にロックするロック機構
21が設けられている。該ロック機構21は、ロック本
体22に形成された鉛直方向の長孔22a内に上下スラ
イド自在に収納された鉛直ピン23と、ロック本体22
に形成された水平方向の長孔22b内に左右スライド自
在に収納された水平ピン25とを備えており、該水平ピ
ン25はスプリング26によって外方に付勢される一
方、上記鉛直ピン23はスプリング24によってストラ
ットバー10の本体11側へ付勢されている。また、上
記係合突起片12の側面には、ロック時に上記鉛直ピン
23と係合するロック穴12bが形成されている。
【0029】上記鉛直ピン23と水平ピン25とは、図
4から良く分かるように、互いに直交するように組み合
わされている。水平ピン25には、図5および図6に示
すように、その長手軸方向における途中部に斜面部25
aが形成されており、一方、鉛直ピン23にも、図7〜
図9に示すように、その長手軸方向における途中部に斜
面部25aが形成されている。そして、鉛直ピン23が
図4における上方へ前進した場合には、互いに組みあわ
された斜面部23a,25aの作用により、水平ピン25
が図4における左方へ移動する。また、逆に、水平ピン
25が図4における右方へ押し込まれた場合には、上記
斜面部23a,25aの作用により、鉛直ピン23は図4
における下方へ後退させられるようになっている。
【0030】以上の構成において、ストラットバー10
の各リヤサスタワー1に対する(つまり左右の取付ブラ
ケット3に対する)係止状態(図3における実線表示参
照)から、操作ロッド17を、スプリング18の付勢力
に抗してストラットバー本体11の長穴11aに沿って
係止解除方向(図3における右方向)へスライドさせる
と、左右のワイヤ13L,13Rは共に内側に引っ張ら
れ、これに伴って左右の係合突起片12がストラットバ
ー本体11の内方へ後退させられる。そして、係合突起
片12が所定位置まで後退して、該係合突起片12の側
面に形成されたロック穴12bの位置とロック機構21
の鉛直ピン23の位置とが一致すると、鉛直ピン23が
ロック穴12b内に突出して係合突起片12がロックさ
れる。このとき、係合突起片12の先端が、ストラット
バー本体11の端部よりも内側に位置するように、各部
の寸法および位置関係が設定されている。
【0031】これにより、ストラットバー10の端部が
リヤサスタワー1に対する係止状態から離脱可能な状態
に切り換えられる。すなわち、上記操作ロッド17が、
ストラットバー10の端部をリヤサスタワー1に対する
係止状態から離脱可能な状態に切り換える際の切換手段
を構成している。このようにして、ストラットバー10
の端部がリヤサスタワー1,1に対して離脱可能状態と
することにより、例えば車両後部の荷室空間を拡大する
ことが求められる場合などには、リヤシート2のシート
バック2aを前方へ回動させてシートクッション2b上に
倒して折り畳むことができる。このとき、ストラットバ
ー10は、上記シートバック2aの回動動作に連動し
て、該シートバック2aの折り畳み位置に格納されるこ
とになる。
【0032】一方、上記能にして格納されたストラット
バー10を再び左右のリヤサスタワー1間に取り付ける
場合には、シートバック2aを元に戻して起立させ、取
付ブラケット3とストラットバー10の端部とを位置合
わせすることにより、ロック機構21の水平ピン25が
取付ブラケット3の内側端面3bで内方へ押し込まれ、
これに伴って鉛直ピン23が図3における下方に後退し
て、鉛直ピン23と上記ロック穴12bとの係合状態が
解除され、係合突起片12のロック状態が解除される。
この結果、左右の係合突起片12が取付ブラケット3の
係合穴3a内に突出して係合し、ストラットバー10が
左右の取付ブラケット3間に(つまり左右のリヤサスタ
ワー1間に)係止されるようになっている。すなわち、
上記ロック機構21が、ストラットバー10の端部をリ
ヤサスタワー1に対する離脱可能な状態から係止状態に
切り換える際の切換手段を構成している。
【0033】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記ストラットバー10は、その左右両端部がそれ
ぞれ上記取付ブラケット3に対して(リヤサスタワー1
に対して)着脱可能に設けられ、しかも、上記操作ロッ
ド17およびロック機構21によって、ストラットバー
10の端部のリヤサスタワー1,1に対する係止状態と
離脱可能状態とを切り換えることができる。すなわち、
従来のように、特定の工具等を用いる必要なしに、かつ
簡単な操作で、ストラットバー10の取付・取り外しを
行うことができ、利便性を大いに高めることができるの
である。
【0034】また、ストラットバー10は、車体前後方
向へ回動可能なシートバック2aを備えた、所謂、可倒
式のリヤシート2の上記シートバック2aに埋設して取
り付けられ、各リヤサスタワー1との連結が解除された
際には、上記シートバック2aの回動動作に連動して該
シートバック2aの折り畳み位置に格納できるようにし
たので、ストラットバー10をリヤサスタワー1,1間
から取り外した際でも、特定の固定具を設ける必要なし
に、上記シートバック2aと一体にその折り畳み位置に
格納することができる。すなわち、特にレイアウト上の
問題を生じることなく、リヤサスタワー1,1間から取
り外したストラットバー10を所定の格納位置に格納す
ることができ、また、上記シートバック2aの回動操作
により、簡単かつ容易に、ストラットバー10のリヤサ
スタワー1,1間からの取り外し作業および該サスタワ
ー1,1間への再度の配設作業を行うことができる。
【0035】尚、上記実施例では、ストラットバー10
は、その左右両端部がそれぞれ上記取付ブラケット3に
対して(リヤサスタワー1に対して)着脱可能に設けられ
ていたが、左右のリヤサスタワーに対して取り付ける際
に、従来と同様にボルト部材で締結固定するようにして
も良い。この場合には、ストラットバーを取付・取り外
しする際の利便性を高めることはできないが、ストラッ
トバーを可倒式リヤシートのシートバックと一体的に取
り付けることによる上記のメリットを得ることができ
る。
【0036】また、ストラットバーの着脱機構は、上記
実施例で説明したものに限定されるものではなく、種々
の構成が考えられる。以下、この着脱機構の変形例につ
いて説明する。図10および図11に示すように、この
変形例では、リヤサスタワー31の上面31aに上方へ
突出する係合ピン32が固定されている。一方、図12
に示すように、ストラットバー30の端部には、上記係
合ピン32の頭部32aを挿通させる円状溝34aと、係
合ピン32の軸部32bを係合させる長溝34bとが連続
して形成された溝部34を備えた基部35と、該基部3
5に対して水平面内において枢支軸36sを中心にして
回動可能に取り付けられた蓋36とで構成される取付部
材37が設けられている。尚、該蓋36には、係合ピン
32の頭部32aを収容し得る切欠部36aが設けられて
いる。また、基部35の隅部には、スプリング(不図示)
のバネ力によって上方へ付勢されたロック用のボール部
材38が埋設され、蓋36側にはこれに対応する凹部3
6bが形成されている。
【0037】この取付部材37を用いてストラットバー
30の端部をリヤサスタワー31に対して取り付ける場
合には、まず、図13および図14に示すように、係合
ピン32の頭部32aを基部35の円状溝34aに挿通さ
せ、次いで、図15および図16に示すように、基部3
5を水平面内でスライドさせて係合ピン32の軸部32
bを長溝34b内に位置させる。そして、蓋36を、枢支
軸36sを中心にして回動させ、図17および図18に
示すように、基部35に重ね合わせる。これにより、係
合ピン32と長溝34bとの係合状態が固定される。ま
た、上記蓋36は、上記ボール部材38により基部35
に対する重合状態にロックされるようになっている。そ
して、図19に示すように、ストラットバー30の端部
がリヤサスタワー31に対して取り付けられる。この場
合には、上記蓋36が、本願でいう切換手段を構成して
いる。
【0038】ストラットバーの着脱機構の他の変形例と
しては、ストラットバーに例えばオイル等の流体が封入
されたダンパ、特に所謂ダイナミックダンパを用いたも
のが考えられる。例えば図20に示すように、左右のリ
ヤサスタワー41(図20では片側のみ図示)の上面に、
例えばコーン状の係合凹部43aを有する取付金具43
を固定しておき、この取付金具43の係合凹部43a
に、オイルダンパで形成されたストラットバー40の両
先端部(図20では片側のみ図示)を係合させる。周知の
ように、オイルダンパ40は、内部に設けられたオリフ
ィスと封入されたオイルの粘性の作用により、高速で
(動的に)圧縮される際には抵抗が大きく(例えば100
〜150kgf以上)、低速で(静的に)圧縮される際には抵
抗が小さく(例えば3〜5kgf)なる特性を有している。
【0039】従って、車両走行時、サスペンション装置
(不図示)を介して例えば突き上げ荷重が入力され、リヤ
サスタワー41にいわゆる内倒れを生じさせる力が加え
られた場合などには、この力が衝撃的に(つまり高速で)
ストラットバー40に圧縮荷重として作用し、これに対
してストラットバー40(オイルダンパ)は大きな抵抗を
示すことになる。これにより、リヤサスタワー41の内
倒れが防止される。一方、上記ストラットバー40を取
り外すために人が力を加えて圧縮する場合には、力は静
的に作用するので抵抗が小さく、比較的容易に圧縮する
ことができる。すなわち、車両走行中など車体を介して
動的な荷重入力があった場合には高い剛性を示し、一
方、取り外しや再度の取付を行う際には圧縮が比較的容
易で作業を簡単に行えるストラットバー40が得られ
る。この場合には、ダンパ特性が、ストラットバー40
の端部のリヤサスタワー41に対する係止状態と離脱可
能状態とを切り換える切換手段を構成することになる。
【0040】尚、上記実施例および各変形例は、いずれ
も左右のリヤサスタワー1,31,41間を相互に連結す
るリヤ側のストラットバー10,30,40についてのも
のであったが、これらに用いられたストラットバー1
0,30,40の端部のリヤサスタワー1,31,41に対
する着脱機構、および両者の係止状態と離脱可能状態と
を切り換える切換手段は、リヤ側に限らず、通常、エン
ジンルーム内に配設されることとなるフロント側のスト
ラットバーに対しても有効に適用することができ、エン
ジンルーム内のサービス,メインテナンスを行う際の利
便性を向上させることができる。
【0041】図21は、リヤシートが車幅方向について
複数に(二つに)分割して形成された変形例を示してい
る。この場合には、分割されたリヤシート47の左右の
部分47A,47Bの分割幅に応じて、ストラットバー
45も車幅方向について左右の部分45A,45Bに二
分割して形成し、両者45A,45Bの隣接する端部ど
うしを、例えば図3に示された着脱機構を介して相互に
結合すれば良い。この着脱機構には、前述のように、ス
トラットバー10の端部のリヤサスタワー1に対する係
止状態と離脱可能状態とを切り換える切換手段を設ける
ことができるので、これと同様のものを左側ストラット
バー45Aと右側ストラットバー45Bとの間に介設さ
れた着脱機構に設け、ストラットバー45の左右部分4
5A,45Bのの隣接する端部どうしの係止状態と離脱
可能状態とを切り換えるようにすることができる。
【0042】かかる構成を採用することにより、通常時
におけるストラットバー45の剛性を確保した上で、分
割された各シート部分47A,47Bを個々にリクライ
ニングさせたり折り畳んだりする際には、ストラットバ
ー45の左右部分45A,45Bのの隣接する端部どう
しを係止状態から離脱可能状態に切り換えて、リヤシー
ト47の左右部分47A,47B相互間の結合を解除
し、これら左右のシート部分47A,47Bの個々の動
作に対応することができるようになる。
【0043】図22は、ストラットバーをリヤシートに
一体的に取り付ける場合の変形例を示している。この変
形例では、リヤシート49のシートバック49aの背面
支持板49cに、車幅方向へ延びる直線に沿って複数の
ブラケット49dを固定しておき、ストラットバー48
は、このブラケット49dを挿通してリヤシート49の
シートバック49aに一体的に支持される。
【0044】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図23および図24に示すように、本実施例では、
シートバック52aがシートクッション52bに対して可
倒式とされたリヤシート52の後方に、リヤシート52
の後方空間の上方を覆うトリム部材54(パッケージト
リム)が設けられ、該パッケージトリム54は、シート
バック52aが起立した状態では、該シートバック52a
の後方において水平方向にレイアウトされている。ま
た、本実施例では、左右のリヤサスタワー51間を相互
に連結してこれらサスタワー51,51を補強するスト
ラットバー50が、上記リヤシート52のシートバック
52a内に埋設して設けられている。該ストラットバー
50は、シートバック52a内において車幅方向に延設
され、その両端部が左右のリヤサスタワー51の上面に
それぞれ固定された左右の取付ブラケット53に取り付
けられるようになっている。
【0045】更に、本実施例では、上記パッケージトリ
ム54は、その前端側が複数(左右2個)のヒンジ金具5
5を介してストラットバー50に連結されている。尚、
該ストラットバー50は、より好ましくは、その両端部
が、図3で説明したものと同様の構成を備えた着脱機構
を介して左右のリヤサスタワー51に着脱可能に係止さ
れており、該着脱機構には、図3で説明したものと同様
の構成を備えた切換機構が設けられている。また、上記
パッケージトリム54の後部は、車体側部材(例えばリ
ヤサスタワー51)に取り付けられた左右の支持板56
でその下面側が支持されている。そして、リヤシート5
2の後方の荷室空間を拡張するために、ストラットバー
50をリヤサスタワー51,51間から取り外して、シ
ートバック52aをシートクッション52b上に折り畳ん
だ際には、これに伴って、パッケージトリム54をリヤ
シート52の後方空間から取り除くことができる。この
パッケージトリム54は、ヒンジ金具55,55によ
り、シートバック52aの背面側に折り畳み格納するこ
とができるようになっている。
【0046】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、パッケージトリム54がストラットバー50に連結
されているので、リヤシート52の後方の荷室空間の拡
張が求められる場合などには、ストラットバー50の取
り外しとパッケージトリム54のリヤシート52の後方
からの除去とを同時に行うことができ、利便性がより高
められる。尚、この実施例では、ストラットバー50の
両端部はリヤサスタワー51,51に対して着脱可能に
係止されていたが、従来と同様に、ボルト部材等で締結
固定されるようにしても良い。
【0047】図25および図26は上記第2実施例の変
形例を示している。この変形例では、左右のリヤサスタ
ワー61間を連結するストラットバー60は、リヤシー
ト62のシートバック62aの後方に位置している。パ
ッケージトリム64は、複数のブラケット65を介して
ストラットバー60に取り付けられている。この場合に
は、リヤシート62のシートバック62aの折り畳み動
作との連動性はないが、やはり、ストラットバー60の
取り外しとパッケージトリム64のリヤシート62の後
方からの除去とを同時に行うことができる。
【0048】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図27に示すように、本実施例では、左右のリヤサ
スタワー71間を補強するストラットバー70は、車室
後端側を開閉する前後(上下)回動式のリフトゲート72
のフレーム73に一体的に取り付けられている。上記ス
トラットバー70の左右両端の取付部分には外方へ突出
するピン状のストライカ74(第1ストライカ74)が固
定されており、該第2ストライカ74は、リフトゲート
72の車体に対するロック・アンロック状態を切り換え
るために車体後端側に設けられたラッチ77(第2ラッ
チ)とは別に、左右のリヤサスタワー71の上部にそれ
ぞれ配設されたラッチ75(第1ラッチ)と係合し得るよ
うになっている。上記第2ラッチ77と左右の第1ラッ
チ75とは、図28に示すように、互いにワイヤ78で
連結されており、このワイヤ78は、運転席側に配設さ
れたオープナレバー81(図29参照)に接続されてい
る。
【0049】上記ストラットバー70のリヤサスタワー
71,71に対するロック・アンロック状態は、リフト
ゲート72の車体に対するロック・アンロック状態に応
じて切り換えられる。以下、上記ストラットバー70及
びリフトゲート72のロック機構の作動の概略につい
て、図29〜図33を参照しながら説明する。尚、これ
らの図において、実線矢印はロック解除方向の力の作用
方向を、また、一点鎖線矢印はロック方向の力の作用方
向を、更に、破線矢印は各部材に作用するスプリングの
付勢力の方向をそれぞれ示している。図29に示すよう
に、オープナレバー81がロック解除方向に引っ張られ
ると、該オープナレバー81はその枢支軸81Sの回り
に回動し、これに伴ってクローレバー82がその枢支軸
82Sの回りに回動する。そして、オープナレバー81
のワイヤ連結点81Bおよびクローレバー82のワイヤ
連結点82Cが、それぞれ図29の実線矢印方向に移動
する。
【0050】これにより、図30に示すように、第1ラ
ッチ75では、フォーク83のワイヤ連結点83Bがロ
ック解除方向に引っ張られ、該フォーク83及びクロー
レバー84が、それぞれの枢支軸83S及び84Sを中
心にしてロック解除方向へ回動する。そして、図31に
示すように、第1ストライカ74がフォーク83から解
放されて、第1ラッチ75のロックが解除される。すな
わち、ストラットバー70が、リヤサスタワー71,7
1から離脱可能な状態となる。
【0051】一方、第2ラッチ77では、オープナレバ
ー81のロック解除操作に伴って、図32に示すよう
に、クローレバー89のワイヤ連結点89Cがロック解
除方向に引っ張られ、該クローレバー89及びフォーク
88が、それぞれの枢支軸89S及び88Sを中心にし
てロック解除方向へ回動する。そして、図33に示すよ
うに、第2ストライカ76がフォーク88から解放され
て、第2ラッチ77のロックが解除される。すなわち、
リフトゲート72が車体に対して上方へ(後方へ)回動す
る開き動作が可能な状態となる。
【0052】このロック解除操作時には、オープナレバ
ー81のワイヤ連結点81Bへの入力が、クローレバー
82のワイヤ連結点82Cへの入力よりも先に行なわれ
る関係上、第1ラッチ75の方が第2ラッチ77よりも
先にロック解除される。すなわち、ストラットバー70
は、リフトゲート72の車体に対するロック状態が解除
されるよりも先に、リヤサスタワー71,71から離脱
可能な状態となっており、リフトゲート72のロック解
除動作が阻害されることはない。
【0053】一方、リフトゲート72が開状態から閉じ
られる際には、第2ストライカ76が下降してフォーク
88に噛み合うことにより、フォーク88が回動し、そ
のワイヤ連結点88Aが一点鎖線矢印方向に移動する。
そして、第2ラッチ77がロックされる(図32および
図33参照)。第1ラッチ75のクローレバー84のワ
イヤ連結点84Aは、ワイヤ78によって上記ワイヤ連
結点88Aと連結されており、このワイヤ連結点88A
の移動に伴ってロック方向に引っ張られる。そして、第
1ラッチ75がロック可能な状態となる。すなわち、ロ
ック時には第2ラッチ77の方が第1ラッチ75よりも
先にロックされ、リフトゲート72のロックが確実に行
なわれるようになっている。尚、第1ラッチ75のクロ
ーレバー84は、二つのレバー85,86を組み合わせ
て構成されており、一方のレバー85に形成された長溝
85h内に、他方のレバー86に取り付けられたピン8
6pがスライド可能に係合している。このピン86pの長
溝85h内でのスライド動作には一定の「遊び」が設定さ
れており、これによって、上記両ワイヤ連結点84A,
88A間を結ぶワイヤの円滑な作動が保障される。
【0054】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、基本的には、上記第1実施例と同様の効果を奏する
ことができるとともに、ストラットバー70は、車室後
端側を開閉するリフトゲート72に一体的に取り付けら
れているので、このリフトゲート72を後方(上方)へ回
動させることにより、リヤサスタワー71,71間から
取り外したストラットバー70をリフトゲート72の開
位置に格納することができる。また、上記リフトゲート
72の開閉操作により、簡単かつ容易に、ストラットバ
ー70のリヤサスタワー71,71間からの取り外し作
業および該サスタワー71,71間への再度の配設作業
を行うことができる。
【0055】しかも、その上、上記リフトゲート72が
開かれる際には、該リフトゲート72の車体に対するロ
ック機構(第2ラッチ77)がロック解除されるよりも先
に、上記ストラットバー70のリヤサスタワー71,7
1に対するロック機構(第1ラッチ75)がロック解除さ
れので、支障なくリフトゲートを開動作させることがで
きる。また、上記リフトゲート72が閉じられる際に
は、該リフトゲート72の車体に対するロック機構(第
2ラッチ77)がロック作動した後に、上記第2ラッチ
77がロック作動し、ストラットバー70の端部がリヤ
サスタワー71,71に対して係止状態となるので、上
記リフトゲート72を確実にロックすることができるの
である。
【0056】次に、ストラットバー及びリフトゲートの
ロック機構を電動で駆動するようにした第4実施例につ
いて説明する。尚、本実施例において上記第3実施例に
おける場合と同じものには同一の符号を付し、それ以上
の説明は省略する。図34は、本実施例に係るストラッ
トバー及びリフトゲートの電動式ロック機構の電気回路
構成図である。該電気回路には、オープナスイッチ91
と電動モータ92とアクチュエータ93とが並列に組み
込まれている。尚、該アクチュエータ93と電源95と
の間には、後で詳しく説明する遅延回路94が介設され
ている。
【0057】本実施例では、図35に示すように、スト
ラットバー70に対するロック機構(第1ラッチ101)
のフォーク102にはギヤ部102aが設けられてお
り、該ギヤ部102aと噛み合って上記フォーク102
を駆動する歯車103が配設されている。そして、該歯
車103は上記電動モータ92によって駆動されるよう
になっている。上記フォーク102の側方には、該フォ
ーク102と第1ストライカ104とが噛み合って、ス
トラットバー70がロック状態にあるときにON状態を
保つ第1リミットスイッチ97が付設されている。ま
た、図36に示すように、リフトゲート72に対するロ
ック機構(第2ラッチ106)のクローレバー108は上
記アクチュエータ93によって駆動されるようになって
おり、該クローレバー108の近傍には、第2ラッチ1
06のフォーク107と第2ストライカ109とが噛み
合って、リフトゲート72が車体に対してロック状態に
あるときにOFF状態を保つ第2リミットスイッチ98
が付設されている。
【0058】そして、リフトゲート72及びストラット
バー70が閉じられロックされた状態において、上記オ
ープナスイッチ91がONされると、電源95から上記
電動モータ92およびアクチュエータ93に給電される
が、該アクチュエータ93と電源95との間には上記遅
延回路94が介設されているので、アクチュエータ93
の駆動は電動モータ92の駆動よりも遅れることにな
る。すなわち、第2ラッチ106は、第1ラッチ101
よりも遅れてロック解除される。従って、リフトゲート
72がロック解除される際には、ストラットバー70の
ロック機構が先に解除されており、リフトゲート72の
開動作が阻害されることはない。
【0059】一方、開状態にあるリフトゲート72が閉
じられる際には、電動モータ92への給電方向が逆にな
り、該電動モータ92は開動作の場合とは逆方向に回転
する。このとき、第2リミットスイッチ98がOFFさ
れて、つまり第1ラッチ101が(従ってリフトゲート
72が)ロックされて初めて、上記電動モータ92が駆
動される。すなわち、リフトゲート72が閉じられる際
には、該リフトゲート72のロック機構(第2ラッチ1
06)が先にロックされ、その後にストラットバー70
のロック機構(第1ラッチ101)がロックされるように
なっている。
【0060】尚、上記のような遅延回路94を用いる代
わりに、例えば図37に示すように、オープナレバー1
11のレバー先端111aの近傍に、オープナレバー1
11の操作時におけるレバー先端111aの回動方向に
沿って2個のリミットスイッチ112,113を配設
し、上側のリミットスイッチ112をストラットバー7
0のロック機構(第1ラッチ101)を駆動する電動モー
タ92に接続し、下側のリミットスイッチ113をリフ
トゲート72のロック機構(第2ラッチ106)を駆動す
るアクチュエータ93に接続しても良い。
【0061】上記ストラットバー70及びリフトゲート
72のロック機構101及び106の駆動制御を添付フ
ロチャート(図38および図39参照)に基づいて説明す
れば、閉じられてロック状態にあるリフトゲート72が
ロック解除されて開かれる際には、図38のフローチャ
ートに示すように、まず、ステップ#1でオープナスイ
ッチ(オープナSW)91が開操作されると、ステップ#
2で第1ラッチ101(つまりストラットバー70のロ
ック機構)が解除され、その後に、ステップ#3で第2
ラッチ106(つまりリフトゲート72のロック機構)が
解除されてリフトゲート72が開かれる(ステップ#
4)。また、開状態にあるリフトゲート72が閉じられ
て車体に対してロックされる際には、図39のフローチ
ャートに示すように、まず、ステップ#6でリフトゲー
ト72の閉操作が行なわれると、ステップ#7で第2ラ
ッチ106がロックされ、その後に、ステップ#8で第
1ラッチ101がロックされてリフトゲート72の閉動
作が完了する(ステップ#9)。
【0062】尚、上記ストラットバー70のロック機構
(第1ラッチ101)を車両の状態等に応じて駆動制御す
るようにしても良い。以下、上記ストラットバー70及
びリフトゲート72のロック機構101及び106の駆
動制御の変形例について説明する。本変形例では、リフ
トゲート72が閉じられてロック状態にある場合には、
図40のフローチャートに示すように、まず、ステップ
#11で、第1ラッチ101を解除するか否かの解除判
断が行なわれる。この解除判断は、例えば、車速に基づ
いて行なわれ、車両が停止して車速が0(零)のときに解
除すべき旨を判断する。尚、この解除判断は、例えば、
変速機のシフトレバーがニュートラル位置でかつパーキ
ングレバーが引かれているとき、車速が0でかつサイド
ドアが開かれたとき、あるいはリフトゲート72のキー
シリンダにキーが差し込まれたときなどに、解除すべき
旨を判断するように設定しても良い。そして、ステップ
#11での判断結果がYESになると、上記第1ラッチ
101が解除される(ステップ#12)。その後、ステッ
プ#13でオープナスイッチ(オープナSW)91が開操
作されると、ステップ#14で第2ラッチ106(つま
りリフトゲート72のロック機構)が解除されてリフト
ゲート72が開かれる(ステップ#15)。
【0063】一方、開状態にあるリフトゲート72が閉
じられて車体に対してロックされる際には、図41のフ
ローチャートに示すように、まず、ステップ#16でリ
フトゲート72の閉操作が行なわれると、ステップ#1
7で第2ラッチ106がロックされ、その後に、ステッ
プ#18で第1ラッチ101をロックするか否かの可否
判断が行なわれる。この可否判断は、例えば、車速に基
づいて行なわれ、車両が停止状態から走行を開始して車
速が0(零)でなくなったときにロックすべき旨を判断す
る。尚、この可否判断は、例えば、変速機のシフトレバ
ーがニュートラル位置からシフトされたとき、あるいは
エンジンがONされたときなどに、ロックすべき旨を判
断するように設定しても良い。そして、ステップ#18
での判断結果がYESになると、上記第1ラッチ101
がロックされる(ステップ#19)ようになっている。
【0064】かかる判断機能を持たせることにより、リ
フトゲート72を開く場合には、車両の特定の状態に応
じてストラットバー70のロック機構101が予めロッ
ク解除されているので、安全性を損なうことなく、リフ
トゲート開操作時の待ち時間を少なくすることができ
る。また、停車状態等でリフトゲート72が何度も繰り
返して開閉されるような場合には、この開閉に応じてス
トラットバー70のロック機構101のロック・アンロ
ック動作が頻繁に繰り返されることが防止され、その耐
久性の向上に寄与することができる。
【0065】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。図42に示すように、本実施例では、左右のリヤサ
スタワー121間には、これらを補強するストラットバ
ーは特に設けられておらず、車室後端側を開閉する前後
(上下)回動式のリフトゲート122のフレーム123の
左右部分における内側面の所定箇所に、図43に詳しく
示すように、フック124がそれぞれ取り付けられてい
る。尚、上記フレーム123の内側には、リヤウインド
ウガラス126が支持されている。一方、左右のリヤサ
スタワー121の上部には、上記フック124と係合し
得るラッチ125がそれぞれ取り付けられている。そし
て、リフトゲート112を閉じた際には、そのフレーム
123に取り付けられた左右のフック124が、各リヤ
サスタワー121の上部に設けられた上記ラッチ125
に噛み合って係合するように設定されている。尚、この
ラッチ125は、上記第4実施例の場合と同様の機構に
よりロック・アンロックが行なわれる。
【0066】すなわち、本実施例では、上記リフトゲー
ト112自体が、左右のリヤサスタワー121間を相互
に連結してこれらサスタワー121,121を補強する
ストラットバーの役割を果たすことができる。かかる構
成を採用することにより、特別なサスタワー補強部材
(ストラットバー)を別途に設ける必要なしに左右のリヤ
サスタワー121を補強することができる。従って、ス
トラットバーを別途に設けた場合のように、ストラット
バーの取り外しおよび再度の取付に伴う煩わしさや、ス
トラットバーを取り外した場合における格納の問題を解
消することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る自動車のリヤサス
タワーとリヤシートのレイアウトを示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面説明図である。
【図3】 第1実施例に係るストラットバーの縦断面説
明図である。
【図4】 上記ストラットバーのロック機構に組み込ま
れた鉛直ピンと水平ピンの斜視図である。
【図5】 上記水平ピンの正面図である。
【図6】 上記水平ピンの平面図である。
【図7】 上記鉛直ピンの正面図である。
【図8】 上記鉛直ピンの側面図である。
【図9】 上記鉛直ピンの平面図である。
【図10】 ストラットバーの着脱機構の変形例に係る
リヤサスタワーの斜視図である。
【図11】 上記変形例に係るリヤサスタワー上面に固
定された係合ピンの斜視図である。
【図12】 上記変形例に係るストラットバーの取付部
材の斜視図である。
【図13】 上記係合ピンと取付部材との係合状態を示
す斜視図である。
【図14】 図13のB−B線に沿った縦断面説明図で
ある。
【図15】 上記係合ピンと取付部材との係合状態を示
す斜視図である。
【図16】 図15のC−C線に沿った縦断面説明図で
ある。
【図17】 上記係合ピンと取付部材との係合状態を示
す斜視図である。
【図18】 図17のD−D線に沿った縦断面説明図で
ある。
【図19】 上記変形例に係るストラットバーの取付状
態を示すリヤサスタワーの斜視図である。
【図20】 ストラットバーにダンパを用いた変形例を
説明するためのストラットバー取付部の縦断面説明図で
ある。
【図21】 左右に分割されたリヤシートに適用した変
形例を説明するためのリヤシート斜視図である。
【図22】 ストラットバーをリヤシートに一体的に取
り付ける他の変形例を示すリヤシートの断面説明図であ
る。
【図23】 本発明の第2実施例に係るストラットバー
とパッケージトリムのレイアウトを示す斜視図である。
【図24】 図23のE−E線に沿った断面説明図であ
る。
【図25】 上記第2実施例の変形例に係るストラット
バーとパッケージトリムのレイアウトを示す斜視図であ
る。
【図26】 図25のF−F線に沿った断面説明図であ
る。
【図27】 本発明の第3実施例に係るストラットバー
とリフトゲートを示す車体後部の斜視図である。
【図28】 第3実施例に係る各ラッチのレイアウトを
示す荷室後部の斜視図である。
【図29】 第3実施例に係るオープナレバーの作動説
明図である。
【図30】 第3実施例に係る第1ラッチの作動説明図
である。
【図31】 第3実施例に係る第1ラッチの作動説明図
である。
【図32】 第3実施例に係る第2ラッチの作動説明図
である。
【図33】 第3実施例に係る第2ラッチの作動説明図
である。
【図34】 本発明の第4実施例に係るストラットバー
及びリフトゲートの電動式ロック機構の電気回路構成図
である。
【図35】 第4実施例に係る第1ラッチの作動説明図
である
【図36】 第4実施例に係る第2ラッチの作動説明図
である
【図37】 第4実施例の変形例に係るオープナレバー
の作動説明図である。
【図38】 第4実施例に係るストラットバー及びリフ
トゲートのロック機構の駆動制御を説明するためのフロ
チャートである。
【図39】 第4実施例に係るストラットバー及びリフ
トゲートのロック機構の駆動制御を説明するためのフロ
チャートである。
【図40】 第4実施例に係るストラットバー及びリフ
トゲートのロック機構の駆動制御の変形例を説明するた
めのフロチャートである。
【図41】 第4実施例に係るストラットバー及びリフ
トゲートのロック機構の駆動制御の変形例を説明するた
めのフロチャートである。
【図42】 本発明の第5実施例に係るリフトゲートを
示す車体後部の斜視図である。
【図43】 図42のG−G線に沿った断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1,31,41,46,51,61,71,121…リヤサス
タワー 2,47,49,52,62…リヤシート 2a,49a,52a,62a…リヤシートのシートクッショ
ン 3…取付ブラケット 10,30,40,45,48,50,60,70…ストラッ
トバー 12…係合突起片 17…操作ロッド 21…ロック機構 25…水平ピン 32…係合ピン 34…溝部 36…蓋 43…取付金具 53…取付ブラケット 54,64…パッケージトリム 72,122…リフトゲート 74,104…第1ストライカ 75,101…第1ラッチ 76,109…第2ストライカ 77,106…第2ラッチ 81,111…オープナレバー 91…オープナスイッチ 92…電動モータ 93…アクチュエータ 124…フック 125…ラッチ
フロントページの続き (72)発明者 角屋 敏光 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 奥田 育久 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンション装置の上部をそれぞれ支
    持する左右のサスタワー間を相互に連結してこれらサス
    タワーを補強する自動車のサスタワー補強部材の取付構
    造であって、 上記サスタワー補強部材は、その左右両端部を上記各サ
    スタワーに対してそれぞれ着脱可能に係止する着脱機構
    を介して両サスタワー間に取り付けられており、上記着
    脱機構には、サスタワー補強部材の端部のサスタワーに
    対する係止状態と離脱可能状態とを切り換える切換手段
    が設けられていることを特徴とする自動車のサスタワー
    補強部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 サスペンション装置の上部をそれぞれ支
    持する左右のサスタワー間を相互に連結してこれらサス
    タワーを補強する自動車のサスタワー補強部材の取付構
    造であって、 上記サスタワー補強部材は、車体に対して前後方向へ回
    動し得る回動部材に一体的に取り付けられており、上記
    各サスタワーとの連結が解除された際には、上記回動部
    材の回動動作に連動して所定の格納位置に格納し得るこ
    とを特徴とする自動車のサスタワー補強部材の取付構
    造。
  3. 【請求項3】 サスペンション装置の上部をそれぞれ支
    持する左右のサスタワー間を相互に連結してこれらサス
    タワーを補強する自動車のサスタワー補強部材の取付構
    造であって、 上記サスタワー補強部材は、その左右両端部を上記各サ
    スタワーに対してそれぞれ着脱可能に係止する着脱機構
    を介して両サスタワー間に取り付けられ、上記着脱機構
    には、サスタワー補強部材の端部のサスタワーに対する
    係止状態と離脱可能状態とを切り換える切換手段が設け
    られており、かつ、上記サスタワー補強部材は、車体に
    対して前後方向へ回動し得る回動部材に一体的に取り付
    けられており、上記各サスタワーとの連結が解除された
    際には、上記回動部材の回動動作に伴って所定の格納位
    置に格納し得ることを特徴とする自動車のサスタワー補
    強部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載された自
    動車のサスタワー補強部材の取付構造において、 上記サスタワー補強部材は、左右のリヤサスタワー間に
    配設されるとともに、リヤシートの可倒式シートバック
    に一体的に取り付けられていることを特徴とする自動車
    のサスタワー補強部材の取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された自動車のサスタワ
    ー補強部材の取付構造において、 上記リヤシートが車幅方向について複数に分割して形成
    されるとともに、この分割幅に応じて上記サスタワー補
    強部材も車幅方向について複数に分割して形成され、隣
    合うサスタワー補強部材どうしは、両者の隣接する端部
    どうしを着脱可能に係止する着脱機構を介して相互に結
    合されており、上記着脱機構には、上記両者の隣接する
    端部どうしの係止状態と離脱可能状態とを切り換える切
    換手段が設けられていることを特徴とする自動車のサス
    タワー補強部材の取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一に記載
    された自動車のサスタワー補強部材の取付構造におい
    て、 上記サスタワー補強部材は、左右のリヤサスタワー間に
    配設されるとともに、リヤシート後方において水平方向
    に配設されたトリム部材に連結されていることを特徴と
    する自動車のサスタワー補強部材の取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載された自動車のサスタワ
    ー補強部材の取付構造において、 上記サスタワー補強部材は、左右のリヤサスタワー間に
    配設されるとともに、車室後端側を開閉する前後回動式
    のリフトゲートに一体的に取り付けられていることを特
    徴とする自動車のサスタワー補強部材の取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された自動車のサスタワ
    ー補強部材の取付構造において、 上記サスタワー補強部材と左右の各リヤサスタワーとの
    間に設けられた上記着脱機構の切換手段は、上記リフト
    ゲートが開かれる際には、該リフトゲートの車体に対す
    るロック機構が解除されるよりも先に上記サスタワー補
    強部材の端部がサスタワーに対して離脱可能状態となる
    ように切り換える一方、上記リフトゲートが閉じられる
    際には、該リフトゲートの車体に対するロック機構が作
    動した後に上記サスタワー補強部材の端部がサスタワー
    に対して係止状態となるように切り換えることを特徴と
    する自動車のサスタワー補強部材の取付構造。
  9. 【請求項9】 サスペンション装置の上部をそれぞれ支
    持する左右のサスタワー間を相互に連結してこれらサス
    タワーを補強する自動車のサスタワー補強部材の取付構
    造であって、 上記サスタワー補強部材は、車室後端側を開閉する前後
    回動式のリフトゲート自体で構成されていることを特徴
    とする自動車のサスタワー補強部材の取付構造。
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