JP4690720B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車体構造に関する。
自動車等の車両においては、車両走行時における車体パネルの変形、各部位の相対的な変位等を抑制するために車両用補強部材が利用される。この種の補強部材としては、車体パネル自体の剛性を向上させる樹脂製のシート状の補強部材、車体パネルの裏面側に溶着される金属製のパネル状の補強部材、車体の離間した2部位を連結する金属製の補強部材等が公知である。
車体の離間した2部位を連結するものとして、2部位間に架設された棒状部材を2分割して、分割された一方にシリンダを設け、分割された他方にシリンダの内周面と摺接するピストンを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。シリンダ内にはオイルが充填された2つの油室が形成され、の伸縮時にピストンがシリンダと摺動すると、ピストンリングに貫設されたオリフィスをオイルが流通して、減衰力が得られるようになっている。
特開2002−211437号公報
ところで、車体を構成する多数の形成部材間には、その接続部分で少なからず「遊び」が存在する。すなわち、サスペンションからの入力により車体が捻られたり突き上げられたりすると、「遊び」がなくなるまで車体の各形成部材が移動してから、車体の構造体でサスペンションからの入力を受け止めることとなる。この「遊び」による各パネルの移動は、サスペンションの入力による構造体の変位に比べれば小さなものであるが、入力に対して瞬間的に抗することができないために操縦安定性及び乗り心地が損なわれるという問題点がある。従って、各形成部材間の「遊び」を解消しない限り、前記車両用補強部材を車体に設置したとしても、操縦安定性及び乗り心地の向上に限界がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の操縦安定性及び乗り心地を飛躍的に向上させることのできる車体構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、サスペンションが取り付けられる互いに略平行な左右一対のストラットタワーのストラット取り付け部にそれぞれ左右のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える付勢バーを備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、サスペンションが取り付けられる互いに略平行な左右一対のストラットタワーと左右一対のサイドフレームとの接続部分にそれぞれ左右のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える付勢バーを備えたことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、サスペンションが取り付けられる互いに略平行な左右一対のストラットタワーのいずれか一方のストラットタワーのストラット取付部に一方のバーが固定されると共に、他方のストラットタワーとサイドフレームとの接続部分に他方のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える付勢バーを備えたことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、略平行な左右一対のサイドメンバーにそれぞれ左右のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える二つの付勢バーを備え、前記二つの付勢バーのバー本体が互いに交差するように当該各付勢バーの両側のバーを前記一対のサイドメンバーの各々に固定し、前記二つの付勢バーのバー本体の交差点を、当該交差点を中心として相互のバー本体の両端部が回動可能となるように連結したことを特徴とする。
上記各請求項に記載の発明によれば、付勢バーにより第1車体形成部材及び第2車体形成部材の取付部位に付勢力が加わって、各車体形成部材間に予圧が加わった状態となる。そして、この予圧により各車体形成部材が微小に移動して、各車体形成部材間の「遊び」が軽減された状態となる。これにより、車両走行時における路面からの入力に対する車体のレスポンスが向上し、車両の操縦安定性及び乗り心地を飛躍的に向上させることができる。
また、車両走行時の「遊び」による車体の変位が軽減されるので、車体の低級音、軋み音等を低減することができ、車両室内の騒音レベルを低下させることができる。
また、車両走行時に路面からサスペンションへの振動が各車体形成部材へ伝達して付勢バーに伸縮させる振動が作用するところ、減衰機構により付勢バーの伸縮動作が減衰されるので、路面から各車体形成部材に伝達される振動を効果的に抑制することができる。従って、さらに車両の操縦安定性及び乗り心地を向上させることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、上記作用に加え、2つの付勢バーが互いに交差していることから、各車体形成部材に作用する各付勢バーの延在方向の負荷に加え、各車体形成部材の延在方向等の負荷にも抗することができる。また、交差する付勢バーが連結されるので、各車体形成部材同士の剛性が向上し、各付勢バーは回動自在に連結されているので、各付勢バーが過度に拘束されることもない。
請求項5に記載の発明では、請求項1から4のいずれか一項に記載の車体構造において、前記バー本体の両端部のバーは回動自在に固定されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、付勢バーの各車体形成部材に対する回動が許容されるようにしたので、各車体形成部材における付勢バーが取り付けられる部位間の距離を変化させることなく、付勢バーの各車体形成部材に対する角度変化を許容させることができる。
これにより、第1車体形成部材と第2車体形成部材とが互いに過度に拘束されるようなことはなく、各車体形成部材の当該各部位付近への応力集中を回避しつつ、車体全体としての剛性を確保することができ、実用に際して極めて有利である。
尚、ここでいう「回動」は、1軸方向についての回動であってもよいし、2軸方向または3軸方向についての回動であってもよい。
このように、本発明によれば、車両の操縦安定性及び乗り心地を飛躍的に向上させることができる。
図1から図4は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は車体構造の概略説明斜視図、図2は第1付勢バーの上面図、図3は第1付勢バーの一部断面図、図4は第2付勢バーの上面図である。
この車体構造はモノコック式であり、図1にワゴンタイプの四輪自動車のものを図示する。図1に示すように、車体前部には、左右一対のサスペンションが取り付けられるストラットタワー1が形成される。第1車体形成部材及び第2車体形成部材としての各ストラットタワー1は、略上下に延び互いに略平行であり、サスペンションのストラットを左右内側から覆うよう形成される。各ストラットタワー1の上部には第1付勢バー10が架設され、下部には第2付勢バー20が架設される。
図1に示すように、第1付勢バー10の両端は、各ストラットタワー1のストラット取付部2に取り付けられる。すなわち、本実施形態においては、第1付勢バー10はストラットタワーバーと称されるものである。
また、第2付勢バー20の両端は、各ストラットタワー1とサイドフレーム3との接続部分に取り付けられる。サイドフレーム3は左右一対に設けられ、略前後に延び、前端でラジエータロアフレーム4と接続される。各付勢バー10,20は各ストラットタワー1と略直交し互いに平行に配置される。
図2に示すように、第1付勢バー10は、各ストラット取付部2に固定される左右一対の固定部11と、各固定部11を連結し略水平に延びるバー本体12と、を備えている。各固定部11には、各固定部11の車体に対する回動を許容する回動許容機構13が設けられる。本実施形態においては、回動許容機構13はピロボール14により構成される。
車体のストラット取付部2は下方に凹の板状に形成され、下面がストラット本体を受け止める座面をなし、ストラット取付部2を貫通する複数のボルトによりストラット本体が固定される。本実施形態においては、各ストラット取付部2ごとに、軸中心から等距離に3つのボルトが配される。この3つのボルトを利用して、第1付勢バー10の各固定部11が各ストラット取付部2の上面に固定される。
図2に示すように、各固定部11は、各ボルトにより車体側に固定されるブラケット部15と、回動許容機構13を構成するピロボール14と、を有する。ブラケット部15は、リング状の板部材であり、周方向に等間隔で3つのボルト孔15aが穿設されている。そして、ブラケット部15の左右内側前端にピロボール14が配される。具体的には、ブラケット部15に上方へ突出するフランジ部15bが前後一対に形成され、各フランジ部15bにピロボール14の軸部材14aが架設される。軸部材14aの前後中央にはボール状の外周面が形成される。そして、この外周面と摺接する内周面を有する外殻部材14bがバー本体12の端部に固定されている。これにより、バー本体12とブラケット部15の回動が3軸すべてについて許容される。すなわち、第1付勢バー10は、両端側が各ストラットタワー1に回動自在に取り付けられている。
図2に示すように、バー本体12は、右側バー12aと左側バー12bとに分割構成され、軸方向に伸縮自在となっている。図3に示すように、本実施形態においては、右側バー12aの左端に軸方向へ延びるシリンダ16が設けられ、左側バー12bの右端に設けられたピストン17がシリンダ16の内周面と摺接する。シリンダ16内は密閉され、内周面と摺接しシリンダ16内を軸方向に仕切るフリーピストン18がピストン17の右側に配される。フリーピストン18の左側はオイルが充填されたオイル室16aをなし、右側はガスが充填されたガス室16bをなす。
この第1付勢バー10は、車体から取り外した状態で、バー本体12の長さが各ストラット取付部2間の距離より長くなるように、オイル室16a及びガス室16b内の圧力が調整される。そして、図1に示すように、第1付勢バー10が車体に取り付けられた状態で、バー本体12が短縮してガス室16bが通常状態より圧縮され、ガス室16bからフリーピストン18に圧力が加わり、この結果、バー本体12が伸張方向へ付勢されるようになっている。すなわち、シリンダ16、フリーピストン18等で付勢機構が構成されている。
また、ピストン17には、オイル室16aの右側と左側を連通する複数の孔17aが形成される。これにより、バー本体12の伸縮動作によりピストン17がオイル室16a内を軸方向へ移動すると、各孔17aをオイルが流通する際の抵抗により伸縮動作を減衰する減衰作用が得られるようになっている。すなわち、シリンダ16、ピストン17等で減衰機構が構成されている。
図4に示すように、第2付勢バー20は、各ストラットタワー1の下部に固定される左右一対の固定部21と、各固定部21を連結し略水平に延びるバー本体22と、を備えている。各固定部21には、各固定部21の車体に対する回動を許容する回動許容機構23が設けられる。本実施形態においては、回動許容機構23はピロボール24により構成される。
図2に示すように、各固定部21は、ボルトにより車体側に固定されるブラケット部25と、回動許容機構23を構成するピロボール24と、を有する。ブラケット部25は、略前後に延びる矩形状の板部材であり、前端側及び後端側に等間隔で2つのボルト孔25aが穿設されている。そして、ブラケット部25の前後中央にピロボール24が配される。ピロボール24の構成は、第1の実施形態と同様である。すなわち、第2付勢バー20も、両端側が各ストラットタワー1に回動自在に取り付けられている。
図4に示すように、バー本体22は、右側バー22aと左側バー22bとに分割構成され、軸方向に伸縮自在となっている。図4に示すように、本実施形態においては、右側バー22aの左端に軸方向へ延びるシリンダ26が設けられ、左側バー22bの右端に設けられたピストンがシリンダ26の内周面と摺接する。第2付勢バー20においてもシリンダ26の内部の構成は第1付勢バーと同様であり、シリンダ26、フリーピストン等で付勢機構が構成され、シリンダ26、ピストン等で減衰機構が構成されている。
以上のように構成された車体構造では、各付勢バー10,20により各ストラットタワー1の取付部位に付勢力が加わって、各ストラットタワー1に予圧が加わった状態となる。そして、この予圧により各ストラットタワー1が微小に移動して、各ストラットタワー1間の「遊び」が軽減された状態となる。これにより、車両走行時における路面からの入力に対する車体のレスポンスが向上し、車両の操縦安定性及び乗り心地を飛躍的に向上させることができる。
また、車両走行時の「遊び」による車体の変位が軽減されるので、車体の低級音、軋み音等を低減することができ、車両室内の騒音レベルを低下させることができる。
また、各付勢バー10,20の各ストラットタワー1に対する回動が許容されるようにしたので、各ストラットタワー1における各付勢バー10,20が取り付けられる部位間の距離を変化させることなく、各付勢バー10,20の各ストラットタワー1に対する角度変化を許容させることができる。
これにより、各ストラットタワー1が互いに過度に拘束されるようなことはなく、各ストラットタワー1の当該各部位付近への応力集中を回避しつつ、車体全体としての剛性を確保することができ、実用に際して極めて有利である。
さらに、第1付勢バー10と第2付勢バー20を設けたので、各ストラットタワー1が複数箇所で各付勢バー10,20により連結され、各ストラットタワー1に作用する付勢力や各ストラットタワー1同士の変位の抑制効果が、各ストラットタワー1の特定の部位に偏ることがなく、効率よく「遊び」の軽減、応力集中の回避等を図ることができる。
また、本実施形態の車体構造によれば、車両走行時に路面からサスペンションへの振動が各ストラットタワー1へ伝達して各付勢バー10,20に伸縮させる振動が作用するところ、減衰機構により各付勢バー10,20の伸縮動作が減衰されるので、路面から各ストラットタワー1に伝達される振動を効果的に抑制することができる。従って、これによっても、車両の操縦安定性及び乗り心地を向上させることができる。
また、本実施形態の車体構造によれば、各付勢バー10,20を各ストラットタワー1と略直交させたので、各ストラットタワー1間に作用する各付勢バー10,20の延在方向の負荷に抗することができる。そして、各付勢バー10,20を平行としたことにより、各ストラットタワー1の延在方向等の負荷については比較的許容させることができる。
尚、第1の実施形態においては、互いに平行な付勢バーが2つのものを例示したが、3以上の付勢バーを互いに平行に配置してもよい。
図5及び図6は本発明の第2の実施形態を示すもので、図5は車体構造の概略説明斜視図、図6は第1付勢バーの上面図である。第2の実施形態においては、第1付勢バー110及び第2付勢バー120を互いに交差させて配置している。
図5に示すように、第1付勢バー110は一方のストラットタワー1の上部と他方のストラットタワー1の下部に架設され、第2付勢バー120は他方のストラットタワー1の上部と一方のストラットタワー1の下部に架設される。
図5に示すように、第1付勢バー110の一端は一方のストラットタワー1のストラット取付部2に取り付けられ、他端は他方のストラットタワー1とサイドフレーム3との接続部分に取り付けられる。そして、第2付勢バー120の一端は一方のストラットタワー1とサイドフレーム3との接続部分に取り付けられ、他端は他方のストラットタワー1のストラット取付部2に取り付けられる。
図6に示すように、第1付勢バー110は、一方のストラット取付部2に固定される第1固定部111aと、他方のストラットタワー1の下部に固定される第2固定部111bと、各固定部111a,111bを連結するバー本体112と、を備えている。各固定部111a,111bには、各固定部111a,111bの車体に対する回動を許容する回動許容機構113が設けられる。本実施形態においては、回動許容機構113はピロボール114により構成される。図6に示すように、第1固定部111aは第1の実施形態における第1付勢バー10の各固定部11と、第2固定部111bは第1の実施形態における第2付勢バー20の各固定部21と、それぞれ同様の構成となっている。
図6に示すように、バー本体112は、右側バー112aと左側バー112bとに分割構成され、軸方向に伸縮自在となっている。本実施形態においては、右側バー112aの左端に軸方向へ延びるシリンダ116が設けられ、左側バー112bの右端に設けられたピストンがシリンダ116の内周面と摺接する。シリンダ116の内部の構成は第1の実施形態と同様であり、シリンダ116、フリーピストン等で付勢機構が構成され、シリンダ116、ピストン等で減衰機構が構成されている。
ここで、第2付勢バー120は、各固定部111a,111bが左右逆さである点と傾倒方向が逆さである点を除いては、第1付勢バー110と同様の構成であるのでここでは説明を省略する。
以上のように構成された車体構造においても、各付勢バー110,120により各ストラットタワー1の取付部位に付勢力が加わって、各ストラットタワー1に予圧が加わった状態となり、車両走行時における路面からの入力に対する車体のレスポンスが向上し、車両の操縦安定性及び乗り心地を飛躍的に向上させることができる。また、車両走行時の「遊び」による車体の変位が軽減されるので、車体の低級音、軋み音等を低減することができ、車両室内の騒音レベルを低下させることができる。
また、各ストラットタワー1における各付勢バー110,120が取り付けられる部位間の距離を変化させることなく、各付勢バー110,120の各ストラットタワー1に対する角度変化を許容させることができ、各ストラットタワー1が互いに過度に拘束されるようなことがないので、各ストラットタワー1の当該各部位付近への応力集中を回避しつつ、車体全体としての剛性を確保することができる。
また、第1付勢バー110と第2付勢バー120を設けたので、各ストラットタワー1が複数箇所で各付勢バー110,120により連結され、各ストラットタワー1に作用する付勢力や各ストラットタワー1同士の変位の抑制効果が、各ストラットタワー1の特定の部位に偏ることがなく、効率よく「遊び」の軽減、応力集中の回避等を図ることができる。
また、本実施形態の車体構造によれば、車両走行時に路面からサスペンションへの振動が各ストラットタワー1へ伝達して各付勢バー110,120に伸縮させる振動が作用するところ、減衰機構により各付勢バー110,120の伸縮動作が減衰されるので、路面から各ストラットタワー1に伝達される振動を効果的に抑制することができる。従って、これによっても、車両の操縦安定性及び乗り心地を向上させることができる。
また、本実施形態の車体構造によれば、2つの付勢バー110,120が互いに交差していることから、各ストラットタワー1に作用する各付勢バー110,120の延在方向の負荷に加え、各ストラットタワー1の延在方向等の負荷にも抗することができる。
尚、第1及び第2の実施形態においては、本発明を左右一対のストラットタワー1に適用したものを示したが、第1車体形成部材及び第2車体形成部材として車体の他のフレーム部等に適用することも可能である。例えば、図7に示すように、左右一対のフロントサイドメンバ201を付勢バー210,220で連結してもよいし、左右一対のリヤサイドメンバ202を付勢バー230で連結してもよい。
図7には、各フロントサイドメンバ201に交差させた2つ付勢バー210及び平行な2つの付勢バー220を架設するとともに、各リヤサイドメンバ202に交差させた2つの付勢バー230を架設したものを示す。そして、左右一対のサイドシル203には、1つの付勢バー240が架設されている。フロントサイドメンバ201に架設され交差する2つの付勢バー210と、リヤサイドメンバ202に架設され交差する2つの付勢バー230は交差点で互いに回動自在となるよう連結される。
この場合、交差する付勢バー210,230が連結されるので、各フロントサイドメンバ201同士及び各リヤサイドメンバ202同士の剛性が向上する。また、これらの付勢バー210,230は回動自在に連結されているので、各付勢バー210,230が過度に拘束されることもない。
また、前記各実施形態においては、回動許容機構13,113をピロボール14,24,114により構成し、バー本体12,22,112が車体に対して3軸について回動可能としたものを示したが、例えば、前後方向、左右方向または上下方向を軸として1軸についてバー本体を回動可能としてもよい。また、バー本体が2軸方向について回動自在となるようにしてもよい。
また、前記各実施形態においては、ガス室16b内に充填されたガスの圧力を利用してバー本体12,22,112を付勢するものを示したが、付勢機構は、例えば、ばね、ゴム等の弾性体の弾性力を利用してバー本体12,22,112を付勢するものであってもよい。
また、オイル室16a内のオイルの粘性抵抗を利用してバー本体12,22,112の伸縮動作を減衰するものを示したが、減衰機構は、例えば、摩擦板の組み合わせ等により伸縮動作を減衰するものであってもよい。さらに、減衰機構を省略した構成としてもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能である。
本発明の第1の実施形態を示す車体構造の概略説明斜視図である。 第1付勢バーの上面図である。 第1付勢バーの一部断面図である。 第2付勢バーの上面図である。 本発明の第2の実施形態を示す車体構造の概略説明斜視図である。 第1付勢バーの上面図である。 変形例を示す車体構造の模式的な下面図である。
符号の説明
1 ストラットタワー
10 第1付勢バー
20 第2付勢バー
110 第1付勢バー
120 第2付勢バー
201 フロントサイドメンバ
202 リヤサイドメンバ
210 付勢バー
220 付勢バー
230 付勢バー

Claims (5)

  1. サスペンションが取り付けられる互いに略平行な左右一対のストラットタワーのストラット取り付け部にそれぞれ左右のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える付勢バーを備えたことを特徴とする車体構造。
  2. サスペンションが取り付けられる互いに略平行な左右一対のストラットタワーと左右一対のサイドフレームとの接続部分にそれぞれ左右のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える付勢バーを備えたことを特徴とする車体構造。
  3. サスペンションが取り付けられる互いに略平行な左右一対のストラットタワーのいずれか一方のストラットタワーのストラット取付部に一方のバーが固定されると共に、他方のストラットタワーとサイドフレームとの接続部分に他方のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える付勢バーを備えたことを特徴とする車体構造。
  4. 略平行な左右一対のサイドメンバーにそれぞれ左右のバーが固定され、当該二つのバーの内の一方のバーの一端をシリンダに、他方のバーの一端をピストンに連結し、当該二つのバーが互いに接離移動可能に連結されることで伸縮自在とするバー本体と、前記シリンダとピストンとの間に設けられ、加圧された流体の圧力若しくは弾性体の弾性力を利用して前記二つのバーが離隔する方向に押圧する付勢機構と、前記二つのバーの間に設けられ、一方のバーに連結された前記シリンダに対する他方のバーに連結された前記ピストンの接離移動に伴って抵抗を付与することで前記二つのバーの接離動作を減衰する減衰機構とを備える二つの付勢バーを備え、
    前記二つの付勢バーのバー本体が互いに交差するように当該各付勢バーの両側のバーを前記一対のサイドメンバーの各々に固定し、
    前記二つの付勢バーのバー本体の交差点を、当該交差点を中心として相互のバー本体の両端部が回動可能となるように連結したことを特徴とする車体構造。
  5. 前記バー本体の両端部のバーは回動自在に固定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車体構造。
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