JP2003252240A - 車両の車体用補強ブレース、およびこの補強ブレースを用いた車両 - Google Patents

車両の車体用補強ブレース、およびこの補強ブレースを用いた車両

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JP2003252240A
JP2003252240A JP2002052305A JP2002052305A JP2003252240A JP 2003252240 A JP2003252240 A JP 2003252240A JP 2002052305 A JP2002052305 A JP 2002052305A JP 2002052305 A JP2002052305 A JP 2002052305A JP 2003252240 A JP2003252240 A JP 2003252240A
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piston
chamber
gas
spring
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JP2002052305A
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Koji Sakai
浩二 坂井
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/014Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs with reinforcing nerves or branches
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/60Subframe construction
    • B60G2206/605Flexible constructions

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に与えられる衝撃力を流体を用いて緩和
するようにした場合に、この流体の温度が変化させられ
たとしても、車体が変形させられないようにして、車両
への乗り心地を良好に保つ。 【解決手段】 補強ブレース18が、シリンダチューブ
27内を第1室35と第2室36とに区画するようこの
シリンダチューブ27内に嵌入されるピストン37と、
このピストン37から突出するピストンロッド38と、
ガス貯留室45に貯留されたガス46の圧力を第2室3
6の液体43に伝達するガス圧力供給手段47と、第2
室36の液体43の圧力Aに対抗するようピストン37
を付勢してその付勢力Bでこのピストン37を「中立位
置」に位置させるばね48とを備える。ガス46の温度
が変化したとき、この温度の変化に応じばね48の付勢
力Bの大きさを変化させ、ピストン37を「中立位置」
に保持させるようにする付勢力可変手段62を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車体に取り付けら
れてこの車体に与えられる衝撃力を緩和するようにした
車両の車体用補強ブレース、およびこの補強ブレースを
用いた車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車や自動車等の車両では、その
走行中、車体に対し走行路面側から衝撃力が与えられる
が、この場合、車体はこの衝撃力によりその通常状態か
らわずかながらでも弾性変形する。
【0003】上記の場合、車体に対し大きい衝撃力が与
えられて大きい弾性変形が生じたときには、この車両へ
の乗り心地が低下することとなって好ましくない。
【0004】そこで、上記した車体の変形を防止するた
め、従来、変形が生じ易い車体の部分に補強ブレースを
取り付けることが提案されている。この補強ブレース
は、ある軸心に沿って長く延びるもので、その軸方向の
一端部分と他端部分とが車体の一部分と他部分とに取り
付けられており、上記衝撃力により車体が弾性変形しよ
うとするときには、上記補強ブレースがその軸方向の外
力として上記衝撃力を強固に支持することにより上記車
体を補強し、もって、上記車体の変形が防止されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術における補強ブレースは車体を強固に補強するため
に、大きい強度を有しており、このため、上記車体に対
する補強ブレースの取付部の周辺に、上記衝撃力による
応力集中が生じやすくなるおそれがあり、これは車体を
損傷させる原因となるものであって、好ましくない。
【0006】そこで、流体を用いて軸方向に伸長、収縮
自在とされた緩衝器により、上記補強ブレースを構成す
ることが考えられる。このようにすれば、車体に衝撃力
が与えられたときには、上記補強ブレースが収縮するこ
とにより上記衝撃力が緩和されて弱められ、このため、
この車体が変形しようとすることが防止されて車両への
乗り心地が良好に保たれると共に、この車体に上記補強
ブレースを取り付けた取付部の周辺での応力集中の発生
が防止されて、車体が損傷するということが防止され
る。
【0007】しかし、上記したように、流体を用いた緩
衝器で上記補強ブレースを構成した場合には、次のよう
な問題点が生じるおそれがある。
【0008】即ち、車両には内燃機関などの駆動手段が
搭載されるが、このような駆動手段などの熱で、上記緩
衝器の流体が加熱されると、この流体が膨張して、この
緩衝器を伸長動作させがちとなる。
【0009】すると、上記した緩衝器の伸長力が、この
緩衝器を取り付けている車体の前記一部分と他部分であ
る2つの取付部に作用して、これら両取付部を互いに離
反させようとし、上記車体はその通常状態から無用に変
形させられることとなる。つまり、上記のような緩衝器
を単に用いるだけでは、この緩衝器により、車体が変形
させられるおそれがあって、車両への乗り心地の低下
は、より確実には防止できないという問題点がある。
【0010】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車両の走行中など、車体に衝撃力が与え
られて、この衝撃力により車体が変形しようとすると
き、上記衝撃力を緩和することにより、この車体が変形
することを防止して、車両への乗り心地が良好に保たれ
るようにすると共に、車体の一部に上記衝撃力に基づく
応力集中が生じないようにして、車体が損傷しないよう
にすることを課題とする。
【0011】また、流体を用いて衝撃力を緩和するよう
にした場合に、この流体の温度が変化させられたとして
も、これによっては車体は変形させられないようにし
て、この点でも、車両への乗り心地が良好に保たれるよ
うにすることを課題とする。
【0012】また、上記した課題が、より確実に、か
つ、簡単な構成で達成されるようにすることを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1〜4の車両の車体用補強ブレース、および請
求項5の補強ブレースを用いた車両は、次の如くであ
る。なお、この項において各用語に付記した符号は、本
発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の
内容に限定解釈するものではない。
【0014】請求項1の発明は、全図に例示するよう
に、ある軸心17に沿って延び車体2に取り付け可能と
される車両の車体用補強ブレースであって、
【0015】上記補強ブレース18が、上記軸心17上
に位置して上記車体2に取り付けられるシリンダチュー
ブ27と、このシリンダチューブ27内を第1室35と
第2室36とに区画するようこのシリンダチューブ27
内に嵌入されるピストン37と、このピストン37から
上記第1室35を貫通して上記シリンダチューブ27の
外部にまで突出し、この突出部が上記車体2に取り付け
られるピストンロッド38と、上記第1、第2室35,
36に充填される液体43と、上記第1、第2室35,
36を互いに連通させる絞り部44と、ガス貯留室45
に貯留されたガス46の圧力を上記第2室36の液体4
3に伝達するガス圧力供給手段47と、上記第2室36
の液体43の圧力Aに対抗するよう上記ピストン37を
付勢してその付勢力Bでこのピストン37を中立位置に
位置させるばね48とを備え、上記ピストン37が中立
位置に位置する上記補強ブレース18の自由状態のまま
で、この補強ブレース18を通常状態の車体2に対し取
り付け可能とし、
【0016】上記ガス46の温度が変化したとき、この
温度の変化に応じ上記ばね48の付勢力Bの大きさを変
化させ、上記ピストン37を中立位置に保持させるよう
にする付勢力可変手段62を設けたものである。
【0017】請求項2の発明は、全図に例示するよう
に、請求項1の発明に加えて、上記付勢力可変手段62
を上記シリンダチューブ27内で、液体43中に設けた
ものである。
【0018】請求項3の発明は、図1〜7に例示するよ
うに、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記ばね
48を形状記憶合金もしくはバイメタルで構成し、この
ばね48自体が上記付勢力可変手段62を備えるように
したものである。
【0019】請求項4の発明は、図8,9に例示するよ
うに、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加え
て、上記付勢力可変手段62が、上記ガス46の温度の
変化に応じて伸長、収縮する伸縮体70を備え、この伸
縮体70の伸長、収縮動作に上記ばね48を連動させて
その付勢力Bの大きさを変化させるようにしたものであ
る。
【0020】請求項5の発明は、全図に例示するよう
に、上記請求項1から4のうちいずれか1つの補強ブレ
ースを車体に取り付けたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0022】(第1の実施の形態)
【0023】図1〜4は、第1の実施の形態を示してい
る。
【0024】図において、符号1は自動車を例示した車
両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を
示している。
【0025】上記車両1は、板金製の車体2と、この車
体2の前部の左右各側部にそれぞれ懸架装置3により懸
架される左右一対の前車輪4,4と、上記車体2の後部
の左右各側部にそれぞれ他の懸架装置5により懸架され
る左右一対の後車輪6,6とを備え、上記車体2は、上
記各車輪4,6を介し走行路面7上に支持されている。
【0026】上記各懸架装置3,5は、それぞれ上記各
車輪4,6を回動自在に支承する車軸部9と、これら各
車軸部9を上記車体2の左右各側部に支持させる緩衝器
10およびリンク11を備えている。
【0027】上記車体2の前部において、上記左右各緩
衝器10を支持した車体2の左右各側部の間には上方に
向って開くエンジンルーム13が形成され、このエンジ
ンルーム13に内燃機関などの駆動手段14が収容され
て上記車体2に支持されている。また、上記車体2の後
部において、上記左右各緩衝器10を支持した車体2の
左右各側部の間には上方に向って開く荷室15が形成さ
れている。
【0028】上記車体2の前、後部における左右各側部
には、軸心17が車体2の幅方向に向って延びる流体シ
リンダ式の補強ブレース18がそれぞれ架設されてい
る。これら各補強ブレース18は、その軸方向の一部分
19が上記車体2の一部分20である上記左右側部のう
ちの一側部に対し第1取付具21により着脱自在に締結
されて支持されている。また、上記補強ブレース18の
軸方向の他部分23が上記車体2の他部分24である上
記左右側部のうち、他側部に対し第2取付具25により
着脱自在に締結されて支持されている。
【0029】上記補強ブレース18は、上記一部分19
を有して上記軸心17上に位置するシリンダチューブ2
7を備えている。このシリンダチューブ27は、上記軸
心17上に位置する円形パイプ形状のチューブ本体28
と、このチューブ本体28の軸方向の一端部を閉じるヘ
ッドカバー29と、上記チューブ本体28の他端部を閉
じるキャップ30と、上記シリンダチューブ27の軸心
17に直交する軸心31を有して上記キャップ30に固
着される円形パイプ形状の第1連結部32とを備え、こ
の第1連結部32が上記補強ブレース18の一部分19
に相当して、上記第1取付具21により上記車体2の一
部分20に支持されている。
【0030】上記補強ブレース18は、上記シリンダチ
ューブ27内をその軸方向で第1室35と第2室36と
に区画するようこのシリンダチューブ27内に嵌入さ
れ、このシリンダチューブ27に対しその軸方向に摺動
自在とされるピストン37と、このピストン37から上
記第1室35と上記シリンダチューブ27の一端部であ
るヘッドカバー29とを順次貫通してこのシリンダチュ
ーブ27の外部にまで突出し、その突出部に上記他部分
23を有するピストンロッド38とを備えている。
【0031】上記ピストンロッド38は、上記ピストン
37から突出してシリンダチューブ27の外部にまで突
出するロッド本体39と、上記シリンダチューブ27の
軸心17に直交する軸心40を有して上記ロッド本体3
9の突出端部に固着される円形パイプ形状の第2連結部
41とを備え、この第2連結部41が上記補強ブレース
18の他部分23に相当して、上記第2取付具25によ
り上記車体2の他部分24に支持されている。
【0032】上記補強ブレース18は、上記第1、第2
室35,36にそれぞれ充填される油である液体43
と、上記第1室35と第2室36とを互いに連通させる
よう上記ピストン37に成形される絞り部44と、ガス
貯留室45に貯留されたガス46の圧力Aを上記第2室
36の液体43に伝達するガス圧力供給手段47と、上
記第2室36の液体43の圧力Aに対抗するよう上記ピ
ストン37を上記第2室36側に向けて弾性的に付勢
し、その付勢力Bで上記ピストン37を上記シリンダチ
ューブ27の中立位置(図1中実線図示位置であって、
以下「中立位置」として示す)に位置させるコイル式ば
ね48とを備えている。
【0033】上記第1室35と第2室36とは上記シリ
ンダチューブ27内での密閉空間とされ、上記絞り部4
4を通してのみ互いに連通させられている。また、上記
ばね48は上記シリンダチューブ27の第1室35内
で、かつ、上記液体43中に設けられている。
【0034】上記シリンダチューブ27内で、上記キャ
ップ30に隣り合うようフリーピストン49が嵌入さ
れ、このフリーピストン49は上記シリンダチューブ2
7に対しその軸方向に自由に摺動自在とされている。上
記シリンダチューブ27のチューブ本体28内で上記キ
ャップ30とフリーピストン49とで囲まれた空間が上
記ガス貯留室45とされ、このガス貯留室45は上記シ
リンダチューブ27内で密閉空間とされている。上記ガ
ス貯留室45に貯留されたガス46には初期圧力が与え
られており、このガス46の圧力が上記フリーピストン
49を介して上記第2室36の液体43に伝達されるよ
うになっている。
【0035】上記第1、第2取付具21,25は、上記
各軸心31,40上で上記各第1、第2連結部32,4
1に挿通されるボルト51,52と、これら各ボルト5
1,52により上記第1、第2連結部32,41に締結
される取付片53,54と、これら各取付片53,54
を上記車体2の一部分20と他部分24とに締結させる
ボルト55,56とを備えている。
【0036】上記補強ブレース18の軸心17上に位置
して上記シリンダチューブ27と、このシリンダチュー
ブ27から突出したピストンロッド38のロッド本体3
9の部分とに一体的に外嵌される円筒形状のカバー体5
8が設けられ、このカバー体58は上記ロッド本体39
の突出端部にボルト59により締結されて支持されてい
る。上記カバー体58は上記シリンダチューブ27と、
このシリンダチューブ27から突出した上記ロッド本体
39の部分とを一体的に覆い、上記シリンダチューブ2
7に対し上記ピストンロッド38と共に移動自在とされ
ている。
【0037】上記補強ブレース18は、そのピストン3
7が前記「中立位置」に位置して車体2から軸方向の外
力を与えられていない自由状態(図1,2中実線図示の
状態であって、以下「自由状態」として示す)のまま
で、上記補強ブレース18は通常状態(以下、「通常状
態」として示す)の車体2の一部分20と他部分24と
に対し上記第1、第2取付具21,25により着脱自在
に取り付け可能とされている。
【0038】上記の場合、車体2の「通常状態」とは、
その各構成部品が組み立てられて、走行路面7上に載置
され通常走行が可能な状態にあることを示している。ま
た、上記「通常状態」の車体2に「中立状態」の補強ブ
レース18を取り付けたときには、この補強ブレース1
8の軸方向に対し上記車体2側から無用の外力が与えら
れることがなく、また、上記補強ブレース18からその
軸方向で車体2に無用の外力を与えることもない。
【0039】上記ガス46の温度が変化したとき、この
温度の変化に応じて、上記ピストン37に対する上記ば
ね48の付勢力Bの大きさを変化させ、上記ピストン3
7を「中立位置」に保持させるようにする付勢力可変手
段62が設けられている。
【0040】より具体的には、上記付勢力可変手段62
は、上記シリンダチューブ27内の液体43中に設けら
れている。また、上記ばね48は、そのほぼ全体が形状
記憶合金もしくはバイメタルで構成されて、このばね4
8自体が上記付勢力可変手段62を備えている。
【0041】上記付勢力可変手段62は温度が高温(も
しくは低温)になれば、その特性に基づき、上記シリン
ダチューブ27の軸方向での自由長が長く(もしくは短
く)なって、上記付勢力Bが増大(もしくは減少)させ
られるようになっている。
【0042】上記構成によれば、ピストン37が「中立
位置」に位置する上記補強ブレース18の「自由状態」
のままで、この補強ブレース18を「通常状態」の車体
2に対し取り付け可能としてある。
【0043】このため、上記車体2に上記補強ブレース
18を取り付けたとき、この補強ブレース18がその軸
方向で上記車体2に外力を与えて、この車体2を無用に
変形させる、ということは防止される。また、このこと
から、上記「通常状態」の車体2への補強ブレース18
の着脱作業は容易にすることができる。
【0044】そして、車両1の走行中など、車体2に与
えられる衝撃力により上記補強ブレース18の一部分1
9を取り付けた上記車体2の一部分20と、上記補強ブ
レース18の他部分23を取り付けた上記車体2の他部
分24とが車体2の幅方向で互いに離反しようとすると
きには、上記補強ブレース18が軸方向で引張されて伸
長動作しようとし、この際、上記ピストン37により上
記第1室35の液体43が加圧される。すると、この第
1室35の液体43が上記絞り部44を通って上記第2
室36に向わされ、これにより、上記衝撃力が緩和され
る。
【0045】一方、上記とは逆に、上記衝撃力により車
体2が変形してその一部分20と他部分24とが互いに
接近しようとするときには、上記補強ブレース18が軸
方向で圧縮されて収縮動作しようとし、この際、上記ピ
ストン37により上記第2室36の液体43が加圧され
る。すると、この第2室36の液体43が上記絞り部4
4を通って上記第1室35に向わされ、これにより、上
記衝撃力が緩和される。
【0046】よって、上記衝撃力が緩和されて弱められ
る分、この衝撃力により車体2が変形させられるという
ことが防止されて、車両1への乗り心地が良好に保たれ
る。
【0047】また、上記したように、衝撃力が緩和され
て弱められる分、車体2に補強ブレース18を取り付け
た取付部の周辺での応力集中の発生が防止されて、車体
2の損傷が防止される。
【0048】上記の場合、補強ブレース18の伸長、収
縮動作に伴い、上記シリンダチューブ27に対しピスト
ン37がピストンロッド38と共に軸方向移動すると、
このピストンロッド38の上記第1室35内における体
積が変動する。そして、この変動分は、上記フリーピス
トン49が摺動してガス貯留室45内のガス46を膨
張、圧縮させることにより吸収される。これにより、上
記シリンダチューブ27に対するピストン37の摺動が
許容され、つまり、上記した補強ブレース18の伸長、
収縮動作が可能とされている。
【0049】また、上記構成によれば、ガス46の温度
が変化したとき、この温度の変化に応じて上記ピストン
37に対する上記ばね48の付勢力Bの大きさを変化さ
せ、上記ピストン37を「中立位置」に保持させるよう
にする付勢力可変手段62を設けている。
【0050】より具体的には、上記ガス46が駆動手段
14などにより加熱(もしくは外気などで冷却)されて
膨張(もしくは収縮)すると、圧力Aが増加(もしくは
減少)する。一方、上記液体43もガス46からフリー
ピストン49を通しての熱伝達で加熱(もしくは冷却)
され、もしくは上記ガス46と同じように駆動手段14
によっても加熱(もしくは冷却)される。すると、上記
シリンダチューブ27内の液体43中の上記付勢力可変
手段62であるばね48が加熱(もしくは冷却)され
て、その自由長が長く(もしくは短く)なることによ
り、上記圧力Aに対抗する付勢力Bも増加(もしくは減
少)し、この結果、上記ピストン37は「中立位置」に
保持させられる。
【0051】このため、上記補強ブレース18のガス4
6に温度変化が生じたとしても、この補強ブレース18
がその「自由状態」から伸長、収縮動作させられる、と
いうことは防止されることから、この補強ブレース18
を取り付けている車体2の一部分20と他部分24との
間の寸法は元のままに保持され、車体2の変形が防止さ
れる。
【0052】よって、前記したように、液体43とガス
46という流体を用いて衝撃力を緩和するようにした場
合に、このガス46の温度が変化させられたとしても、
これによる車体2の変形は防止されることから、この点
でも、車両1への乗り心地が良好に保たれる。
【0053】また、前記したように、付勢力可変手段6
2を上記シリンダチューブ27内で、液体43中に設け
てある。
【0054】このため、上記ガス46と共に変化する液
体43の温度は直接付勢力可変手段62に伝達され、そ
の分、上記ピストン37が「中立位置」に、より確実に
位置させられることから、上記補強ブレース18のガス
46に温度変化が生じたとしても、この補強ブレース1
8が「自由状態」から伸長、収縮動作させられるという
ことは、より確実に防止され、この補強ブレース18を
取り付けている車体2の一部分20と他部分24との間
の寸法は元のままに保持される。
【0055】よって、前記したように、液体43とガス
46とを用いて衝撃力を緩和するようにした場合に、こ
のガス46の温度が変化させられたとしても、これによ
る車体2の変形は防止されることから、この点でも、車
両1への乗り心地が良好に保たれる。
【0056】また、上記付勢力可変手段62をシリンダ
チューブ27内に設けたことから、上記付勢力可変手段
62をシリンダチューブ27とは別体として設けること
に比べて互いの配置が簡単になるなど、上記補強ブレー
ス18の構成が簡単となる。
【0057】また、前記したように、ばね48を形状記
憶合金もしくはバイメタルで構成し、このばね48自体
が上記付勢力可変手段62を備えるようにしてある。
【0058】このため、上記付勢力可変手段62に上記
ばね48が利用されたことから、補強ブレース18の構
成部品が少なくて足り、この補強ブレース18の構成が
更に簡単になる。
【0059】ところで、コイル形状のばねをTiNi合
金製の形状記憶合金とした場合、一般に、このばねの長
さを一定に保ったままで、これの温度を漸次上昇させる
と、このばねの付勢力は、変態温度(マルテンサイト−
オーステナイト相変化)付近で急変する。このため、上
記ばねを、上記補強ブレース18のばね48として用
い、前記したように、温度の上昇に伴う第2室36の圧
力Aに上記ばね48(付勢力可変手段62)の付勢力B
を対抗させて、ピストン37をより確実に「中立位置」
に位置させようとすれば、上記変態温度を上記補強ブレ
ース18の周りの予想最高温度以上となるよう設定して
おくことが好ましく、このような変態温度の設定は、合
金の組成や熱処理条件によって調整が可能である。
【0060】一方、上記コイル形状のばね48を膨張係
数の異なる金属線材の接合によるバイメタルで成形した
場合には、それぞれの線材の線膨張係数は各温度域でほ
ぼ一定のため、上記ばね48は、その一般的特性とし
て、自由長が温度変化に対しほぼ直線的に変化する。
【0061】上記ばね48の特性を非線形にしようとす
るためには、例えば、次のようにすることができる。即
ち、上記ばね48の軸方向の一部分における線材のばね
定数を他部分のそれよりも低くする。そして、上記ばね
48の長さを一定に保ったままでこれの温度を漸次上昇
させるとき、この温度上昇の過程で、上記一部分におけ
る線材を他部分よりも先に上記軸方向で互いに密着させ
るようにする。すると、上記ばね48の付勢力Bを温度
上昇に伴い加速度的に上昇させることができる。このよ
うにして、ばね48の特性を非線形にさせることもでき
る。そして、このようにして得られる所望特性のばね4
8を、上記補強ブレース18に対し適用すればよい。
【0062】なお、以上は図示の例によるが、上記補強
ブレース18の一部分19は、上記シリンダチューブ2
7の一端部側であっても、軸方向の中途部であってもよ
い。また、上記ガス貯留室45は、上記シリンダチュー
ブ27とは別体として設けてもよい。また、上記液体4
3は水であってもよい。
【0063】以下の図5〜9は、第2〜4の実施の形態
を示している。これら各実施の形態は、前記第1の実施
の形態と構成、作用効果において多くの点で共通してい
る。そこで、これら共通するものについては、図面に共
通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点
につき主に説明する。また、これら各実施の形態におけ
る各部分の構成を、本発明の課題、作用効果に照らして
種々組み合せてもよい。
【0064】(第2の実施の形態)
【0065】図5,6は、第2の実施の形態を示してい
る。
【0066】これによれば、上記補強ブレース18の一
部分19は、ラジアル軸受64により上記軸心31回り
に回動自在になるよう車体2の一部分20に枢支されて
取り付けられ、補強ブレース18の他部分23は、他の
ラジアル軸受64により上記軸心40回りに回動自在に
なるよう車体2の他部分24に枢支されて取り付けられ
ている。
【0067】また、上記両軸心31,40は上記補強ブ
レース18の軸心17に沿った視線でみて互いにほぼ直
交している。このため、上記車体2から補強ブレース1
8に外力が与えられるとき、この外力は上記補強ブレー
ス18に対し、より軸方向に向うよう与えられて、この
補強ブレース18に曲げ応力が生じることが防止され
る。よって、その分、この補強ブレース18のピストン
37はより確実に「中立位置」に保持される、という作
用効果が生じる。
【0068】(第3の実施の形態)
【0069】図7は、第3の実施の形態を示している。
【0070】これによれば、上記第1取付具21と第2
取付具25とはそれぞれ自在継手とされている。これら
は、それぞれ上記ボルト51,52により上記各取付片
53,54に締結される球体65と、上記補強ブレース
18の一部分19(第1連結部32)と他部分23(第
2連結部41)とに固定されて上記球体65の外周面に
回動自在に摺接する回動体66と、これら球体65と回
動体66との間に介設されるテフロン(登録商標)製潤
滑材67とを備えている。
【0071】上記構成によれば、上記「第2の実施の形
態」で示した作用効果がより助長される。
【0072】(第4の実施の形態)
【0073】図8,9は、第4の実施の形態を示してい
る。
【0074】これによれば、上記付勢力可変手段62
は、上記ガス46の温度の変化に応じて伸長、収縮する
伸縮体70を備え、この伸縮体70の伸長、収縮動作に
上記ばね48を連動させてその付勢力Bの大きさを変化
させることとされている。
【0075】より具体的には、上記シリンダチューブ2
7の軸方向で、上記ばね48と伸縮体70とが直列に並
設されている。この伸縮体70は、密閉されて上記軸方
向に伸長、収縮自在なテレスコピック式のハウジング7
1と、このハウジング71内に封入されたワックス72
とを備えている。
【0076】上記構成によれば、ガス46が加熱(もし
くは冷却)されて膨張(もしくは収縮)すると、圧力A
が増加(もしくは減少)する。一方、上記液体43もガ
ス46からフリーピストン49を通しての熱伝達で加熱
(もしくは冷却)され、もしくは上記ガス46と同じよ
うに駆動手段14によっても加熱(もしくは冷却)され
る。すると、上記シリンダチューブ27内における液体
43中の上記伸縮体70のワックス72が膨張(もしく
は収縮)して、上記伸縮体70のハウジング71が長く
(もしくは短く)なることにより、上記圧力Aに対抗す
る付勢力Bも増加(もしくは減少)し、この結果、上記
ピストン37は「中立位置」に保持される。
【0077】このため、上記補強ブレース18のガス4
6に温度変化が生じたとしても、この補強ブレース18
がその「自由状態」から伸長、収縮動作させられるとい
うことは防止され、この補強ブレース18を取り付けて
いる車体2の一部分20と他部分24との間の寸法は元
のままに保持される。
【0078】よって、前記したように、液体43とガス
46という流体を用いて衝撃力を緩和するようにした場
合に、このガス46の温度が変化させられたとしても、
これによる車体2の変形は防止されることから、この点
でも、車両1への乗り心地が良好に保たれる。
【0079】上記の場合、ワックス72の固相−液相の
相変化を利用すれば、急激な体積変化が得られるため、
温度に対する上記伸縮体70の膨張、収縮がより正確に
なされ、その分、上記ピストン37をより確実に「中立
位置」に保持させることができる。
【0080】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0081】請求項1の発明は、ある軸心に沿って延び
車体に取り付け可能とされる車両の車体用補強ブレース
であって、
【0082】上記補強ブレースが、上記軸心上に位置し
て上記車体に取り付けられるシリンダチューブと、この
シリンダチューブ内を第1室と第2室とに区画するよう
このシリンダチューブ内に嵌入されるピストンと、この
ピストンから上記第1室を貫通して上記シリンダチュー
ブの外部にまで突出し、この突出部が上記車体に取り付
けられるピストンロッドと、上記第1、第2室に充填さ
れる液体と、上記第1、第2室を互いに連通させる絞り
部と、ガス貯留室に貯留されたガスの圧力を上記第2室
の液体に伝達するガス圧力供給手段と、上記第2室の液
体の圧力に対抗するよう上記ピストンを付勢してその付
勢力でこのピストンを「中立位置」に位置させるばねと
を備え、上記ピストンが「中立位置」に位置する上記補
強ブレースの「自由状態」のままで、この補強ブレース
を「通常状態」の車体に対し取り付け可能としてある。
【0083】このため、上記車体に上記補強ブレースを
取り付けたとき、この補強ブレースがその軸方向で上記
車体に外力を与えて、この車体を無用に変形させる、と
いうことは防止される。また、このことから、上記「通
常状態」の車体への補強ブレースの着脱作業は容易にす
ることができる。
【0084】そして、車両の走行中など、車体に与えら
れる衝撃力により上記補強ブレースを取り付けた上記車
体の一部分と、上記補強ブレースを取り付けた上記車体
の他部分とが互いに離反、接近しようとするときには、
上記補強ブレースが軸方向で引張、圧縮されて伸長、収
縮動作しようとし、この際、上記ピストンにより上記第
1、第2室のうちのいずれか一方の液体が加圧される。
すると、この一方の室の液体が上記絞り部を通って他方
の室に向わされ、これにより、上記衝撃力が緩和され
る。
【0085】よって、上記衝撃力が緩和されて弱められ
る分、この衝撃力により車体が変形させられるというこ
とが防止されて、車両への乗り心地が良好に保たれる。
【0086】また、上記したように、衝撃力が緩和され
て弱められる分、車体に補強ブレースを取り付けた取付
部の周辺での応力集中の発生が防止されて、車体の損傷
が防止される。
【0087】上記の場合、補強ブレースの伸長、収縮動
作に伴い、上記シリンダチューブに対しピストンがピス
トンロッドと共に軸方向移動すると、このピストンロッ
ドの上記第1室内における体積が変動する。そして、こ
の変動分は、上記フリーピストンが摺動してガス貯留室
内のガスを膨張、圧縮させることにより吸収される。こ
れにより、上記シリンダチューブに対するピストンの摺
動が許容され、つまり、上記した補強ブレースの伸長、
収縮動作が可能とされている。
【0088】また、上記ガスの温度が変化したとき、こ
の温度の変化に応じて上記ピストンに対する上記ばねの
付勢力の大きさを変化させ、上記ピストンを「中立位
置」に保持させるようにする付勢力可変手段を設けてい
る。
【0089】このため、上記補強ブレースのガスに温度
変化が生じたとしても、この補強ブレースがその「自由
状態」から伸長、収縮動作させられる、ということは防
止されることから、この補強ブレースを取り付けている
車体の一部分と他部分との間の寸法は元のままに保持さ
れ、車体の変形が防止される。
【0090】よって、前記したように、液体とガスを用
いて衝撃力を緩和するようにした場合に、このガスの温
度が変化させられたとしても、これによる車体の変形は
防止されることから、この点でも、車両への乗り心地が
良好に保たれる。
【0091】請求項2の発明は、上記付勢力可変手段を
上記シリンダチューブ内で、液体中に設けてある。
【0092】このため、上記ガスと共に変化する液体の
温度は直接付勢力可変手段に伝達され、その分、上記ピ
ストンが「中立位置」に、より確実に位置させられるこ
とから、上記補強ブレースのガスに温度変化が生じたと
しても、この補強ブレースが「自由状態」から伸長、収
縮動作させられるということは、より確実に防止され、
この補強ブレースを取り付けている車体の一部分と他部
分との間の寸法は元のままに保持される。
【0093】よって、前記したように、流体を用いて衝
撃力を緩和するようにした場合に、この流体の温度が変
化させられたとしても、これによる車体の変形は防止さ
れることから、この点でも、車両への乗り心地が良好に
保たれる。
【0094】また、上記付勢力可変手段をシリンダチュ
ーブ内に設けたことから、上記付勢力可変手段をシリン
ダチューブとは別体として設けることに比べて互いの配
置が簡単になるなど、上記補強ブレースの構成が簡単と
なる。
【0095】請求項3の発明は、上記ばねを形状記憶合
金もしくはバイメタルで構成し、このばね自体が上記付
勢力可変手段を備えるようにしてある。
【0096】このため、上記付勢力可変手段に上記ばね
が利用されたことから、補強ブレースの構成部品が少な
くて足り、この補強ブレースの構成が更に簡単になる。
【0097】請求項4の発明は、上記付勢力可変手段
が、上記ガスの温度の変化に応じて伸長、収縮する伸縮
体を備え、この伸縮体の伸長、収縮動作に上記ばねを連
動させてその付勢力の大きさを変化させるようにしてあ
る。
【0098】このため、上記補強ブレースのガスに温度
変化が生じたとしても、この補強ブレースがその「自由
状態」から伸長、収縮動作させられるということは防止
され、この補強ブレースを取り付けている車体の一部分
と他部分との間の寸法は元のままに保持される。
【0099】よって、前記したように、液体とガスを用
いて衝撃力を緩和するようにした場合に、このガスの温
度が変化させられたとしても、これによる車体の変形は
防止されることから、この点でも、車両への乗り心地が
良好に保たれる。
【0100】請求項5の発明は、上記請求項1から4に
記載の補強ブレースを車体に取り付けてある。
【0101】このため、車両において、上記各発明のそ
れぞれの作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、図4の一部分の拡大断面
図である。
【図2】第1の実施の形態で、図4の他部分の拡大断面
図である。
【図3】第1の実施の形態で、車両の平面線図である。
【図4】第1の実施の形態で、図3の4‐4線矢視断面
図である。
【図5】第2の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図6】第2の実施の形態で、図2に相当する図であ
る。
【図7】第3の実施の形態で、図1の一部に相当する図
である。
【図8】第4の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【図9】第4の実施の形態で、図8の部分拡大作用説明
図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車体 17 軸心 18 補強ブレース 19 一部分 20 一部分 21 第1取付具 23 他部分 24 他部分 25 第2取付具 27 シリンダチューブ 31 軸心 35 第1室 36 第2室 37 ピストン 38 ピストンロッド 40 軸心 43 液体 44 絞り部 45 ガス貯留室 46 ガス 47 ガス圧力供給手段 48 ばね 62 付勢力可変手段 70 伸縮体 A 圧力 B 付勢力

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある軸心に沿って延び車体に取り付け可
    能とされる車両の車体用補強ブレースであって、 上記補強ブレースが、上記軸心上に位置して上記車体に
    取り付けられるシリンダチューブと、このシリンダチュ
    ーブ内を第1室と第2室とに区画するようこのシリンダ
    チューブ内に嵌入されるピストンと、このピストンから
    上記第1室を貫通して上記シリンダチューブの外部にま
    で突出し、この突出部が上記車体に取り付けられるピス
    トンロッドと、上記第1、第2室に充填される液体と、
    上記第1、第2室を互いに連通させる絞り部と、ガス貯
    留室に貯留されたガスの圧力を上記第2室の液体に伝達
    するガス圧力供給手段と、上記第2室の液体の圧力に対
    抗するよう上記ピストンを付勢してその付勢力でこのピ
    ストンを中立位置に位置させるばねとを備え、上記ピス
    トンが中立位置に位置する上記補強ブレースの自由状態
    のままで、この補強ブレースを通常状態の車体に対し取
    り付け可能とし、 上記ガスの温度が変化したとき、この温度の変化に応じ
    上記ばねの付勢力の大きさを変化させ、上記ピストンを
    中立位置に保持させるようにする付勢力可変手段を設け
    た車両の車体用補強ブレース。
  2. 【請求項2】 上記付勢力可変手段を上記シリンダチュ
    ーブ内で、液体中に設けた請求項1に記載の車両の車体
    用補強ブレース。
  3. 【請求項3】 上記ばねを形状記憶合金もしくはバイメ
    タルで構成し、このばね自体が上記付勢力可変手段を備
    えるようにした請求項1、もしくは2に記載の車両の車
    体用補強ブレース。
  4. 【請求項4】 上記付勢力可変手段が、上記ガスの温度
    の変化に応じて伸長、収縮する伸縮体を備え、この伸縮
    体の伸長、収縮動作に上記ばねを連動させてその付勢力
    の大きさを変化させるようにした請求項1から3のうち
    いずれか1つに記載の車両の車体用補強ブレース。
  5. 【請求項5】 上記請求項1から4のうちいずれか1つ
    に記載の補強ブレース18を車体2に取り付けた車両。
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