JPH06147247A - 油圧緩衝器 - Google Patents
油圧緩衝器Info
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- JPH06147247A JPH06147247A JP32282392A JP32282392A JPH06147247A JP H06147247 A JPH06147247 A JP H06147247A JP 32282392 A JP32282392 A JP 32282392A JP 32282392 A JP32282392 A JP 32282392A JP H06147247 A JPH06147247 A JP H06147247A
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- bag body
- outer cylinder
- inner cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立作業を容易に行い得るようにした油圧緩
衝器を提供する。 【構成】 外筒1と内筒4との間のリザーバ室5内に
は、ポリエステルエラストマ等の可撓性材料から中空袋
状に形成され、内部に加圧ガスが封入された袋体13を
概略C字形をなす筒状に弾性変形させて挿入し、袋体1
3を外筒1の大径部1A内で各テーパ部1C間に位置決
めする。この袋体13が内部の加圧ガスの圧力により拡
張し、該袋体13の外周側が外筒1の大径部1Aの内周
面に押付けられ、内周側が内筒4の外周面から離間する
から、組立時に内筒4を外筒1内に挿入する際に袋体1
3が障害とならずに、内筒4をスムースに挿入できる。
衝器を提供する。 【構成】 外筒1と内筒4との間のリザーバ室5内に
は、ポリエステルエラストマ等の可撓性材料から中空袋
状に形成され、内部に加圧ガスが封入された袋体13を
概略C字形をなす筒状に弾性変形させて挿入し、袋体1
3を外筒1の大径部1A内で各テーパ部1C間に位置決
めする。この袋体13が内部の加圧ガスの圧力により拡
張し、該袋体13の外周側が外筒1の大径部1Aの内周
面に押付けられ、内周側が内筒4の外周面から離間する
から、組立時に内筒4を外筒1内に挿入する際に袋体1
3が障害とならずに、内筒4をスムースに挿入できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両のステアリ
ングダンパ等に好適に用いられる油圧緩衝器に関する。
ングダンパ等に好適に用いられる油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用ステアリングダンパの如
く、横方向に取付けて使用する油圧緩衝器として実公昭
35−18230号公報に記載のもの等が知られてい
る。
く、横方向に取付けて使用する油圧緩衝器として実公昭
35−18230号公報に記載のもの等が知られてい
る。
【0003】この種の油圧緩衝器では、両端に締付部を
有する可撓性材料よりなる筒体を内筒の外周側に挿嵌
し、締付部を内筒に締着させて内筒と筒体との間に空気
室を形成し、この空気室に空気を封入した後に、内筒を
筒体と共に外筒内に挿入して油圧緩衝器を組立てるよう
にしている。そして、ピストンロッドの伸縮時にピスト
ンロッド先端のピストンが内筒内の各油室間で圧油を流
通させながら摺動し、減衰力を発生させて緩衝作用を行
うとともに、ピストンロッドの進入によって内筒内から
排出される圧油をリザーバ室内に流出,入させ、リザー
バ室内の空気室をこのときの圧油の圧力で拡縮させるこ
とにより、リザーバ室の容積をピストンロッドの浸入体
積分だけ変化させるようにしている。
有する可撓性材料よりなる筒体を内筒の外周側に挿嵌
し、締付部を内筒に締着させて内筒と筒体との間に空気
室を形成し、この空気室に空気を封入した後に、内筒を
筒体と共に外筒内に挿入して油圧緩衝器を組立てるよう
にしている。そして、ピストンロッドの伸縮時にピスト
ンロッド先端のピストンが内筒内の各油室間で圧油を流
通させながら摺動し、減衰力を発生させて緩衝作用を行
うとともに、ピストンロッドの進入によって内筒内から
排出される圧油をリザーバ室内に流出,入させ、リザー
バ室内の空気室をこのときの圧油の圧力で拡縮させるこ
とにより、リザーバ室の容積をピストンロッドの浸入体
積分だけ変化させるようにしている。
【0004】そして、この種の油圧緩衝器をステアリン
グダンパに用いる場合には、例えばピストンロッドの一
端側を車体側に取付け、外筒の他端側をステアリング用
のコネクティングロッドを介して車輪側に取付け、走行
時に車輪側から伝えられる振動をピストンロッドの伸縮
によって緩衝し、例えば凹凸の乗り越えや車輪の回転不
釣り合い等に起因する振動がハンドルに伝達して操縦安
定性が低下するのを防止している。
グダンパに用いる場合には、例えばピストンロッドの一
端側を車体側に取付け、外筒の他端側をステアリング用
のコネクティングロッドを介して車輪側に取付け、走行
時に車輪側から伝えられる振動をピストンロッドの伸縮
によって緩衝し、例えば凹凸の乗り越えや車輪の回転不
釣り合い等に起因する振動がハンドルに伝達して操縦安
定性が低下するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧緩衝器では、両端に締付部を有する可
撓性材料よりなる筒体を内筒の外周側に挿嵌し、締付部
を内筒に締着させて内筒と外筒との間に空気が封入され
た空気室を形成した後に、内筒を筒体と共に外筒内に挿
入して油圧緩衝器を組立てるようにしている。
来技術による油圧緩衝器では、両端に締付部を有する可
撓性材料よりなる筒体を内筒の外周側に挿嵌し、締付部
を内筒に締着させて内筒と外筒との間に空気が封入され
た空気室を形成した後に、内筒を筒体と共に外筒内に挿
入して油圧緩衝器を組立てるようにしている。
【0006】しかし、空気を封入した筒体は内筒から膨
らんで径方向に張出しているため、外筒内に内筒を挿入
するときには、筒体の外周側が外筒の内周側につかえて
内筒を外筒内に挿入しにくくなり、組立作業に手間がか
かるという問題がある。
らんで径方向に張出しているため、外筒内に内筒を挿入
するときには、筒体の外周側が外筒の内周側につかえて
内筒を外筒内に挿入しにくくなり、組立作業に手間がか
かるという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は内筒を外筒内に簡単に挿入で
き、組立作業を容易に行い得るようにした油圧緩衝器を
提供することを目的としている。
されたもので、本発明は内筒を外筒内に簡単に挿入で
き、組立作業を容易に行い得るようにした油圧緩衝器を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成の特徴は、リザーバ室内に
は、筒状に形成され、内部にガスが封入された袋体を設
け、該筒状の袋体は、内周側の径を内筒の外径以上と
し、外周側が外筒の内周面に押付けられる構成としたこ
とにある。
ために本発明が採用する構成の特徴は、リザーバ室内に
は、筒状に形成され、内部にガスが封入された袋体を設
け、該筒状の袋体は、内周側の径を内筒の外径以上と
し、外周側が外筒の内周面に押付けられる構成としたこ
とにある。
【0009】
【作用】上記構成により、油圧緩衝器の組立時には、予
めガスを封入した袋体を外筒内に挿入した後に内筒を挿
入するようにすれば、袋体を外筒内に挿入したときに
は、袋体がガスの圧力により拡張して該袋体の外周側が
外筒の内周面に押付けられ、しかも、袋体の内周側の径
は内筒の外径以上となっているので、内筒を外筒内に挿
入するときに袋体が障害になることなく、内筒をスムー
スに挿入できる。
めガスを封入した袋体を外筒内に挿入した後に内筒を挿
入するようにすれば、袋体を外筒内に挿入したときに
は、袋体がガスの圧力により拡張して該袋体の外周側が
外筒の内周面に押付けられ、しかも、袋体の内周側の径
は内筒の外径以上となっているので、内筒を外筒内に挿
入するときに袋体が障害になることなく、内筒をスムー
スに挿入できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
3に基づき詳述する。
3に基づき詳述する。
【0011】まず、図1および図2は本発明の第1の実
施例を示している。
施例を示している。
【0012】図中、1は段付筒状に形成された外筒を示
し、該外筒1は中央が膨らんで大径部1Aとなり、該大
径部1Aと両端側の端部1B,1Bとの間にはテーパ部
1C,1Cが形成されている。そして、該外筒1の各端
部1Bには、一端側にベースキャップ2が、他端側には
アッパーキャップ3が嵌合固着されている。
し、該外筒1は中央が膨らんで大径部1Aとなり、該大
径部1Aと両端側の端部1B,1Bとの間にはテーパ部
1C,1Cが形成されている。そして、該外筒1の各端
部1Bには、一端側にベースキャップ2が、他端側には
アッパーキャップ3が嵌合固着されている。
【0013】4は前記外筒1内に挿入され、外筒1との
間にリザーバ室5を形成する内筒を示し、該内筒4の一
端側には減衰力発生機構としてのボトムバルブ6が、他
端側にはロッドガイド7が、それぞれ前記ベースキャッ
プ2、アッパーキャップ3を介して固着されている。こ
こで、前記リザーバ室5はボトムバルブ6を介して内筒
4内の後述するボトム側油室9と連通し、後述するピス
トンロッド12が内筒4内に縮小するときにこのピスト
ンロッド12の進入体積分に相当する圧油を貯留させる
ようになっている。
間にリザーバ室5を形成する内筒を示し、該内筒4の一
端側には減衰力発生機構としてのボトムバルブ6が、他
端側にはロッドガイド7が、それぞれ前記ベースキャッ
プ2、アッパーキャップ3を介して固着されている。こ
こで、前記リザーバ室5はボトムバルブ6を介して内筒
4内の後述するボトム側油室9と連通し、後述するピス
トンロッド12が内筒4内に縮小するときにこのピスト
ンロッド12の進入体積分に相当する圧油を貯留させる
ようになっている。
【0014】8は前記内筒4内に摺動可能に挿嵌された
ピストンを示し、該ピストン8は内筒4内を図1中の左
右方向に摺動変位し、内筒4内を右側のボトム側油室9
と左側のロッド側油室10とに画成している。また、該
ピストン8には減衰力発生機構としてのピストンバルブ
11が設けられ、該ピストンバルブ11は後述するピス
トンロッド12が内筒4から伸縮してロッド側油室10
とボトム側油室9との間を圧油が流通するとき減衰力を
発生させるようになっている。
ピストンを示し、該ピストン8は内筒4内を図1中の左
右方向に摺動変位し、内筒4内を右側のボトム側油室9
と左側のロッド側油室10とに画成している。また、該
ピストン8には減衰力発生機構としてのピストンバルブ
11が設けられ、該ピストンバルブ11は後述するピス
トンロッド12が内筒4から伸縮してロッド側油室10
とボトム側油室9との間を圧油が流通するとき減衰力を
発生させるようになっている。
【0015】12は内筒4内に挿入されたピストンロッ
ドを示し、該ピストンロッド12は一端側がピストン8
に固着され、他端側は前記ロッドガイド7等を介して外
筒1の外側に突出している。
ドを示し、該ピストンロッド12は一端側がピストン8
に固着され、他端側は前記ロッドガイド7等を介して外
筒1の外側に突出している。
【0016】13は前記外筒1の内側に設けられた筒状
の袋体を示し、該袋体13は例えばポリエステルエラス
トマ等の可撓性材料からなるシートを2枚重ねにした状
態で、その周縁部を溶着等の手段を用いて封止すること
により、内部にガス室Gを画成した柔軟な中空袋状に形
成され、その内部には加圧ガスが封入されている。ここ
で、該袋体13は油圧緩衝器の組立時に図2に示す如
く、概略C字形をなす筒状体として形成され、軸方向に
伸びる空隙13Aを介して縮拡径可能となっている。そ
して、該袋体13は空隙13Aを小さくするように弾性
変形(縮径)させた状態で、外筒1の大径部1A内に挿
入され、このとき該袋体13は内部の加圧ガスの圧力に
より拡張し、外周側が外筒1の大径部1Aの内周面に押
付けられ、内周側の径が内筒4の外径以上に拡開する。
これにより、内筒4を挿入するときに該袋体13は内筒
4の外周面から離間し、内筒4をスムースに挿入できる
ようになる。また、袋体13は拡張することにより外筒
1の大径部1Aの内周面に押付けられ、外筒1の各テー
パ部1C間で大径部1A内に軸方向に位置決めされる。
の袋体を示し、該袋体13は例えばポリエステルエラス
トマ等の可撓性材料からなるシートを2枚重ねにした状
態で、その周縁部を溶着等の手段を用いて封止すること
により、内部にガス室Gを画成した柔軟な中空袋状に形
成され、その内部には加圧ガスが封入されている。ここ
で、該袋体13は油圧緩衝器の組立時に図2に示す如
く、概略C字形をなす筒状体として形成され、軸方向に
伸びる空隙13Aを介して縮拡径可能となっている。そ
して、該袋体13は空隙13Aを小さくするように弾性
変形(縮径)させた状態で、外筒1の大径部1A内に挿
入され、このとき該袋体13は内部の加圧ガスの圧力に
より拡張し、外周側が外筒1の大径部1Aの内周面に押
付けられ、内周側の径が内筒4の外径以上に拡開する。
これにより、内筒4を挿入するときに該袋体13は内筒
4の外周面から離間し、内筒4をスムースに挿入できる
ようになる。また、袋体13は拡張することにより外筒
1の大径部1Aの内周面に押付けられ、外筒1の各テー
パ部1C間で大径部1A内に軸方向に位置決めされる。
【0017】14はピストンロッド12の突出端側に設
けられた有蓋筒状のアウタシェルを示し、該アウタシェ
ル14はピストンロッド12に挿通して固着された蓋部
14Aと、該蓋部14Aの外周側に嵌合固着され、外筒
1の外周面に沿って図1中の右側へと伸長する筒部14
Bとから構成されている。ここで、該アウタシェル14
は前記外筒1よりも大径に形成され、ピストンロッド1
2と共に外筒1(内筒4)から伸縮するように変位し、
ロッドガイド7から突出するピストンロッド12の外周
面を外部の飛石等から保護している。
けられた有蓋筒状のアウタシェルを示し、該アウタシェ
ル14はピストンロッド12に挿通して固着された蓋部
14Aと、該蓋部14Aの外周側に嵌合固着され、外筒
1の外周面に沿って図1中の右側へと伸長する筒部14
Bとから構成されている。ここで、該アウタシェル14
は前記外筒1よりも大径に形成され、ピストンロッド1
2と共に外筒1(内筒4)から伸縮するように変位し、
ロッドガイド7から突出するピストンロッド12の外周
面を外部の飛石等から保護している。
【0018】15,15は前記ベースキャップ2の一端
側およびアウタシェル14の蓋部14Aの他端側に溶接
等により固着された環状の取付アイを示し、該各取付ア
イ15の内側にはベアリング16,16を介してスタッ
ド17,17が回転可能に取付けられている。
側およびアウタシェル14の蓋部14Aの他端側に溶接
等により固着された環状の取付アイを示し、該各取付ア
イ15の内側にはベアリング16,16を介してスタッ
ド17,17が回転可能に取付けられている。
【0019】本実施例による油圧緩衝器は以上に述べた
構成を有するもので、該油圧緩衝器を車両に実装する場
合には、アウタシェル14側のスタッド17を図示しな
い車両の車体側に取付け、外筒1側のスタッド17を車
輪側のキングピンが接続されるコネクティングロッド等
に取付ける。
構成を有するもので、該油圧緩衝器を車両に実装する場
合には、アウタシェル14側のスタッド17を図示しな
い車両の車体側に取付け、外筒1側のスタッド17を車
輪側のキングピンが接続されるコネクティングロッド等
に取付ける。
【0020】そして、車両の走行時に車輪側から振動が
コネクティングを介してハンドル側に伝えられると、油
圧緩衝器のピストンロッド12が内筒4に進退するよう
にして伸縮し、ピストンロッド12に設けたピストン8
は内筒4内をボトム側油室9とロッド側油室10との間
で摺動変位するから、該ピストン8の摺動変位により各
油室9,10間で圧油がピストンバルブ11を介して流
通し、該ピストンバルブ11等で減衰力を発生させるこ
とにより、走行時に車輪側からハンドル側に伝えられる
振動を緩衝する。
コネクティングを介してハンドル側に伝えられると、油
圧緩衝器のピストンロッド12が内筒4に進退するよう
にして伸縮し、ピストンロッド12に設けたピストン8
は内筒4内をボトム側油室9とロッド側油室10との間
で摺動変位するから、該ピストン8の摺動変位により各
油室9,10間で圧油がピストンバルブ11を介して流
通し、該ピストンバルブ11等で減衰力を発生させるこ
とにより、走行時に車輪側からハンドル側に伝えられる
振動を緩衝する。
【0021】この場合、ピストンロッド12の縮小時に
は、内筒4内へのピストンロッド12の進入体積分に相
当する圧油がボトムバルブ6を介してリザーバ室5内に
流通し、このときに袋体13は弾性変形してガス室Gの
容積を変化させることにより、リザーバ室5内に圧油が
流入するのを許す。また、ピストンロッド12が伸長す
るときには、リザーバ室5内の圧油が袋体13内の加圧
ガスの圧力によりボトム側油室9内に流入し、該ボトム
側油室9内に圧油を補充させる。
は、内筒4内へのピストンロッド12の進入体積分に相
当する圧油がボトムバルブ6を介してリザーバ室5内に
流通し、このときに袋体13は弾性変形してガス室Gの
容積を変化させることにより、リザーバ室5内に圧油が
流入するのを許す。また、ピストンロッド12が伸長す
るときには、リザーバ室5内の圧油が袋体13内の加圧
ガスの圧力によりボトム側油室9内に流入し、該ボトム
側油室9内に圧油を補充させる。
【0022】而して、本実施例では、ポリエステルエラ
ストマシート等の可撓性材料から柔軟性をもった中空袋
状に形成され、内部に加圧ガスが封入された袋体13
を、油圧緩衝器の組立時に概略C字形をなす筒状に弾性
変形させた状態で、外筒1の大径部1A内に挿入し、該
外筒1の各テーパ部1C間で軸方向に位置決めするよう
にしたから、この袋体13が内部の加圧ガスの圧力によ
り拡張し、該袋体13の外周側が外筒1の大径部1Aの
内周面に押付けられ、内周側が内筒4の外周面から離間
することにより、内筒4を外筒1内に挿入するときに袋
体13が障害となることなく、内筒4をスムースに挿入
でき、組立作業を容易に行うことができる。
ストマシート等の可撓性材料から柔軟性をもった中空袋
状に形成され、内部に加圧ガスが封入された袋体13
を、油圧緩衝器の組立時に概略C字形をなす筒状に弾性
変形させた状態で、外筒1の大径部1A内に挿入し、該
外筒1の各テーパ部1C間で軸方向に位置決めするよう
にしたから、この袋体13が内部の加圧ガスの圧力によ
り拡張し、該袋体13の外周側が外筒1の大径部1Aの
内周面に押付けられ、内周側が内筒4の外周面から離間
することにより、内筒4を外筒1内に挿入するときに袋
体13が障害となることなく、内筒4をスムースに挿入
でき、組立作業を容易に行うことができる。
【0023】また、本実施例では、外筒1の各端部1B
間に大径部1Aを設け、該大径部1Aの両端側に各テー
パ部1Cを形成したから、袋体13を外筒1内に挿入し
たときに、該袋体13を各テーパ部1C間で外筒1の軸
方向に位置決めすることができ、外筒1内で袋体13が
位置ずれしたりするのを防止できる上に、袋体13の内
周側を比較的大きく拡径させることができ、内筒4の挿
入作業をより容易に行うことができる。
間に大径部1Aを設け、該大径部1Aの両端側に各テー
パ部1Cを形成したから、袋体13を外筒1内に挿入し
たときに、該袋体13を各テーパ部1C間で外筒1の軸
方向に位置決めすることができ、外筒1内で袋体13が
位置ずれしたりするのを防止できる上に、袋体13の内
周側を比較的大きく拡径させることができ、内筒4の挿
入作業をより容易に行うことができる。
【0024】さらに、袋体13は溶着により封止されて
いるから、内部の加圧ガスが漏れる可能性が低く、万
一、袋体13内のガスがリザーバ室5内に漏れたときで
も、油圧緩衝器を横方向に取付けた状態では、このガス
はリザーバ室5の圧油中で外筒1の大径部1A上部に留
まるようになるから、この漏洩ガスがボトムバルブ6か
ら内筒4内の各油室9,10に流入して減衰力特性が変
化するのを効果的に防止でき、油圧緩衝器の耐久性、信
頼性を向上できる。
いるから、内部の加圧ガスが漏れる可能性が低く、万
一、袋体13内のガスがリザーバ室5内に漏れたときで
も、油圧緩衝器を横方向に取付けた状態では、このガス
はリザーバ室5の圧油中で外筒1の大径部1A上部に留
まるようになるから、この漏洩ガスがボトムバルブ6か
ら内筒4内の各油室9,10に流入して減衰力特性が変
化するのを効果的に防止でき、油圧緩衝器の耐久性、信
頼性を向上できる。
【0025】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、リザーバ室に設ける袋体を、軸
方向に伸長する複数の小袋と、該各小袋を周方向に接続
する可撓性の接続部とからなる概略筒状に形成したこと
にある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
し、本実施例の特徴は、リザーバ室に設ける袋体を、軸
方向に伸長する複数の小袋と、該各小袋を周方向に接続
する可撓性の接続部とからなる概略筒状に形成したこと
にある。なお、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0026】図中、21は本実施例で用いる袋体を示
し、該袋体21は前記第1の実施例で述べた袋体13と
ほぼ同様に、概略C字形の筒状に形成され、外筒1の各
テーパ部1C間で油圧緩衝器のリザーバ室5内に位置し
て設けられるものの、該袋体21は大略円弧状をなし、
内部に加圧ガスが封入された、軸方向に伸長する例えば
3個の小袋21Aと、該各小袋21Aを周方向に接続す
る可撓性の接続部21B,21Bとから構成されてい
る。また、両側に位置する小袋21A,21A間には軸
方向に延びる空隙21Cが形成され、袋体21は該空隙
21Cを介して縮拡径可能となっている。
し、該袋体21は前記第1の実施例で述べた袋体13と
ほぼ同様に、概略C字形の筒状に形成され、外筒1の各
テーパ部1C間で油圧緩衝器のリザーバ室5内に位置し
て設けられるものの、該袋体21は大略円弧状をなし、
内部に加圧ガスが封入された、軸方向に伸長する例えば
3個の小袋21Aと、該各小袋21Aを周方向に接続す
る可撓性の接続部21B,21Bとから構成されてい
る。また、両側に位置する小袋21A,21A間には軸
方向に延びる空隙21Cが形成され、袋体21は該空隙
21Cを介して縮拡径可能となっている。
【0027】そして、該袋体21は前記第1の実施例と
ほぼ同様に、油圧緩衝器の組立時に外筒1内に挿入さ
れ、該袋体21は内部の加圧ガスの圧力により拡張し、
外周側が外筒1の大径部1Aの内周面に押付けられ、内
周側が拡開するようになっている。
ほぼ同様に、油圧緩衝器の組立時に外筒1内に挿入さ
れ、該袋体21は内部の加圧ガスの圧力により拡張し、
外周側が外筒1の大径部1Aの内周面に押付けられ、内
周側が拡開するようになっている。
【0028】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
奏するものの、特に本実施例では、袋体21を軸方向に
伸長する複数の小袋21Aと、該各小袋21Aを周方向
に接続する可撓性の接続部21Bとから概略C字形をな
す筒状に形成したから、袋体21に加圧ガスを封入した
ときの該袋体21の拡縮変形量を、小袋21Aの数や接
続部21Bの数,厚み等を変えることにより適宜調整す
ることができ、各小袋21Aを接続部21Bの両側で屈
曲変位させることにより、袋体21を外筒1内に挿入す
るときの作業性をより効果的に向上させることができ
る。
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
奏するものの、特に本実施例では、袋体21を軸方向に
伸長する複数の小袋21Aと、該各小袋21Aを周方向
に接続する可撓性の接続部21Bとから概略C字形をな
す筒状に形成したから、袋体21に加圧ガスを封入した
ときの該袋体21の拡縮変形量を、小袋21Aの数や接
続部21Bの数,厚み等を変えることにより適宜調整す
ることができ、各小袋21Aを接続部21Bの両側で屈
曲変位させることにより、袋体21を外筒1内に挿入す
るときの作業性をより効果的に向上させることができ
る。
【0029】また、加圧ガスを各小袋21Aに分けて封
入したことにより、袋体21から加圧ガスが漏れるのを
効果的に防止できる。
入したことにより、袋体21から加圧ガスが漏れるのを
効果的に防止できる。
【0030】なお、前記各実施例では、袋体13(2
1)を弾性変形させることによって概略C字形の筒状に
して外筒1内に挿入する場合を例に示したが、本発明は
これに限るものではなく、袋体13(21)は始めから
C字形に形成してもよく、また周方向に空隙13C(2
1C)のない円筒状に形成してもよい。
1)を弾性変形させることによって概略C字形の筒状に
して外筒1内に挿入する場合を例に示したが、本発明は
これに限るものではなく、袋体13(21)は始めから
C字形に形成してもよく、また周方向に空隙13C(2
1C)のない円筒状に形成してもよい。
【0031】また、各実施例では、内筒4の一端側にボ
トムバルブ6を設けた形式の油圧緩衝器を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、内筒4の一端側には
ボトムバルブを設けずに、伸長側および縮小側の減衰力
発生機構をピストン8に設けた油圧緩衝器に用いてもよ
い。
トムバルブ6を設けた形式の油圧緩衝器を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、内筒4の一端側には
ボトムバルブを設けずに、伸長側および縮小側の減衰力
発生機構をピストン8に設けた油圧緩衝器に用いてもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、リ
ザーバ室内には、筒状に形成され、内部にガスが封入さ
れた袋体を設け、該筒状の袋体は、内周側の径を内筒の
外径以上とし、外周側が外筒の内周面に押付けられる構
成としたから、油圧緩衝器の組立時に、予めガスを封入
した袋体を外筒内に挿入した後に内筒を挿入するように
すれば、袋体を外筒内に挿入したときに、袋体が内部の
ガスの圧力により拡張して該袋体の外周側が外筒の内周
面に押付けられ、しかも、袋体の内周側の径が内筒の外
径以上に拡径しているので、内筒を外筒内に挿入すると
きに該袋体が障害になることなく、内筒をスムースに挿
入でき、組立作業を容易に行うことができる。
ザーバ室内には、筒状に形成され、内部にガスが封入さ
れた袋体を設け、該筒状の袋体は、内周側の径を内筒の
外径以上とし、外周側が外筒の内周面に押付けられる構
成としたから、油圧緩衝器の組立時に、予めガスを封入
した袋体を外筒内に挿入した後に内筒を挿入するように
すれば、袋体を外筒内に挿入したときに、袋体が内部の
ガスの圧力により拡張して該袋体の外周側が外筒の内周
面に押付けられ、しかも、袋体の内周側の径が内筒の外
径以上に拡径しているので、内筒を外筒内に挿入すると
きに該袋体が障害になることなく、内筒をスムースに挿
入でき、組立作業を容易に行うことができる。
【図1】本発明の第1の実施例による油圧緩衝器を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1中の袋体を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例で用いる袋体を示す拡大
斜視図である。
斜視図である。
1 外筒 4 内筒 5 リザーバ室 8 ピストン 9 ボトム側油室(油室) 10 ロッド側油室(油室) 12 ピストンロッド 13,21 袋体 21A 小袋 21B 接続部
Claims (1)
- 【請求項1】 外筒と、該外筒内に設けられ、該外筒と
の間にリザーバ室を形成した内筒と、該内筒内に摺動可
能に設けられ、該内筒内に2つの油室を画成したピスト
ンと、一端側が該ピストンに固着され、他端側が前記外
筒の外部に突出したピストンロッドとからなる油圧緩衝
器において、前記リザーバ室内には、筒状に形成され、
内部にガスが封入された袋体を設け、該筒状の袋体は、
内周側の径を前記内筒の外径以上とし、外周側が前記外
筒の内周面に押付けられる構成としたことを特徴とする
油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32282392A JPH06147247A (ja) | 1992-11-07 | 1992-11-07 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32282392A JPH06147247A (ja) | 1992-11-07 | 1992-11-07 | 油圧緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06147247A true JPH06147247A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18148011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32282392A Pending JPH06147247A (ja) | 1992-11-07 | 1992-11-07 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06147247A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996017182A1 (de) * | 1994-11-30 | 1996-06-06 | Werner Rumez | Feststellvorrichtung für eine aufschwenkbare fahrzeugklappe |
JP2001241483A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Tokico Ltd | 油圧緩衝器 |
JP2012021559A (ja) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Nifco Inc | 緩衝装置 |
-
1992
- 1992-11-07 JP JP32282392A patent/JPH06147247A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996017182A1 (de) * | 1994-11-30 | 1996-06-06 | Werner Rumez | Feststellvorrichtung für eine aufschwenkbare fahrzeugklappe |
US5836050A (en) * | 1994-11-30 | 1998-11-17 | Rumez; Werner | Apparatus for controlling the opening movement of a vehicle door |
JP2001241483A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Tokico Ltd | 油圧緩衝器 |
JP2012021559A (ja) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Nifco Inc | 緩衝装置 |
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