JP3441314B2 - 油圧式緩衝器 - Google Patents
油圧式緩衝器Info
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Description
に装着する油圧式緩衝器に関するものである。
例えば特開平8−132846号公報に開示されたもの
がある。この公報に示された油圧式緩衝器を図4によっ
て説明する。図4は従来の油圧式緩衝器を用いた車両用
緩衝装置を示す構成図で、同図において符号1は緩衝装
置、2は例えば車体左側の油圧式緩衝器、3は車体右側
の油圧式緩衝器を示す。
上端を枢着させたシリンダ4と、車輪側に下端を枢着さ
せたピストンロッド5と、絞り付き連通路6を有するピ
ストン7などから構成している。前記シリンダ4はオイ
ルを封入し、ピストン7より図において上側のオイル室
8を後述する調圧装置9に油圧管10,11を介して連
通させている。
ストン13を嵌合させるとともに、このフリーピストン
13より図において上側にオイル室A,Bを形成してい
る。なお、シリンダ12内におけるフリーピストン13
より下側には高圧ガスを封入している。フリーピストン
13は、前記オイル室Aの底壁を構成する小径部と、前
記オイル室Bの底壁を構成する大径部とから形成してい
る。これら小径部と大径部は受圧面の面積が略等しくな
るように形成している。前記オイル室Aに前記左側の油
圧式緩衝器2のオイル室8を油圧管10によって連通さ
せ、前記オイル室Bに前記右側の油圧式緩衝器3のオイ
ル室8を油圧管11によって連通させている。また、前
記両オイル室A,Bは、シリンダ12に形成した絞り付
き通路14を介して互いに連通させている。
緩衝器2,3に連結した車輪が車体に対して同じ方向へ
変位するときには減衰力が相対的に小さくなり、異なる
方向へ変位するときには減衰力が相対的に大きくなる。
例えば、前記車輪が車体に対して上方へ変位して油圧式
緩衝器2,3のピストン7が図において上側へ移動する
と、オイル室8内のオイルは一部がピストン7の絞り付
き連通路6を介して下側のオイル室へ流入するととも
に、シリンダ4内に進入するピストンロッド5の体積に
相当する分だけ油圧管10,11に流出する。
Bには同じ量だけオイルが流入し、フリーピストン13
がオイル増量分だけ高圧ガスを圧縮させて下側へ移動す
る。すなわち、この場合には油圧式緩衝器2,3の絞り
付き連通路6をオイルが流れることにより生じる減衰力
によって車体の振動が減衰される。
が上昇し、右側の油圧式緩衝器3のピストン7が下降す
る場合には、左側の油圧式緩衝器2のオイル室8からは
シリンダ4内に進入するピストンロッド5の体積分だけ
オイルが流出し、右側の油圧式緩衝器3のオイル室8に
はシリンダ4内から後退するピストンロッド5の体積分
だけオイルが流入する。このときには、調圧装置9のオ
イル室Aとオイル室Bとで圧力差が生じ、この圧力差に
応じて図中に矢印で示すようにオイルが絞り付き連通路
14を通ってオイル室Aからオイル室Bへ流れる。
3の絞り付き連通路6をオイルが流れることにより生じ
る減衰力と、調圧装置9の絞り付き連通路14をオイル
が流れることにより生じる減衰力とによって車体の振動
が減衰される。
うに構成した緩衝装置1は、これをストラット式サスペ
ンションに組込む場合などで油圧式緩衝器2,3のピス
トンロッド5が支柱の一部を構成することに起因して大
径になる場合には、調圧装置9も大型に形成しなければ
ならず、しかも、油圧管10,11も大径なものを使用
しなければならないので、装置全体が大型化するという
問題があった。
ると、油圧式緩衝器2,3のオイル室8に対して出入り
するオイルが増えるからである。すなわち、オイル室8
に対するオイルの流通量が増えると、調圧装置9での許
容オイル量を増やすためにこれを大型化しなければなら
ないし、油圧管10,11内を大量のオイルが抵抗なく
流れるように油圧管10,11を大径化しなければなら
ない。油圧管10,11の径が大きいと、配管作業を行
い難いし、油圧式緩衝器2,3を図4に示した例とは上
下方向に逆に配設してシリンダ4が車輪とともに車体に
対して変位する構成を採る場合には、耐久性が低くなる
という問題もある。
なされたもので、シリンダ内の容積に対するピストンロ
ッドの体積増減分だけオイルが出入りする油圧式緩衝器
において、ピストンロッドを大径に形成しても前記オイ
ルが出入りする量が増えない油圧式緩衝器を提供するこ
とを目的とする。
器は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しか
つその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリン
ダに固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第
2のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面と
の間に介在するように装着されたピストン本体と、外径
が前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体と
シリンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構
成され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前
記ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室
に連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側
に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記オイル室
側と前記空間側とは、一方が他方の容積変化に関与する
ことなく互いに独立して容積が変化する構成とされてい
るものである。本発明によれば、筒状に形成したピスト
ンロッドがシリンダに対して出入りする。このため、ピ
ストンロッドに穴を形成しない場合に較べて穴の容積に
相当する分だけピストンロッドの実質的な有効径が小さ
くなり、伸縮時にシリンダ内に対して進入・後退するピ
ストンロッドの体積が減少し、シリンダに対して出入り
するオイルが少なくなる。
器は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しか
つその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリン
ダに固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第
2のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面と
の間に介在するように装着されたピストン本体と、外径
が前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体と
シリンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構
成され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前
記ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室
に連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側
に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記穴の前記
オイル室側は、前記ピストン本体が嵌合する部分から開
口部まで内径が略一定になるように形成されているもの
である。 この発明によれば、筒状に形成したピストンロ
ッドがシリンダに対して出入りする。このため、ピスト
ンロッドに穴を形成しない場合に較べて穴の容積に相当
する分だけピストンロッドの実質的な有効径が小さくな
り、伸縮時にシリンダ内に対して進入・後退するピスト
ンロッドの体積が減少し、シリンダに対して出入りする
オイルが少なくなる。
器は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しか
つその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリン
ダに固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第
2のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面と
の間に介在するように装着されたピストン本体と、外径
が前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体と
シリンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構
成され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前
記ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室
に連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側
に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記空間側
に、前記オイル室内のオイルに前記配管側から加えられ
る圧力と略等しい圧力の高圧ガスを封入したものであ
る。 この発明によれば、ピストンロッドの穴の穴壁面と
第2のピストンとの間に介装するシール部材にオイル室
側と高圧ガス室側から圧力が加えられ、シール部材に加
えられるオイルの圧力がガスの圧力によって相殺され
る。
器は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しか
つその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリン
ダに固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第
2のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面と
の間に介在するように装着されたピストン本体と、外径
が前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体と
シリンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構
成され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前
記ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室
に連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側
に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記空間側に
高圧ガスを封入し、シリンダの周壁を二重構造として外
壁と内壁との間に副ガス室を形成し、この副ガス室をシ
リンダおよび第2のピストンに形成した連通路を介して
前記空間側に連通させたものである。この発明によれ
ば、高圧ガスを封入する空間の実質的な容積が副ガス室
の分だけ増大するから、油圧式緩衝器が伸縮するときに
高圧ガスの圧力が大きく変動することがない。また、副
ガス室がシリンダに一体的に形成されるから、高圧ガス
を封入する空間の容積を増大させるために油圧式緩衝器
とは別の部品が不要である。また、シリンダ内のオイル
の熱が副ガス室内の高圧ガスに伝達される。
および図2によって詳細に説明する。なお、この実施の
形態では、本発明に係る油圧式緩衝器を自動車の左右の
車輪と車体との間に介装する構成を採る場合について説
明する。図1は本発明に係る油圧式緩衝器を使用した車
両用緩衝装置の正面図、図2は要部を拡大して示す断面
図である。これらの図において前記図4で説明したもの
と同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳
細な説明は省略する。
式緩衝器2,3のシリンダ4に車輪側を枢着させるとと
もにピストンロッド5の上端を車体側に枢着させ、調圧
装置9を車体に対して固定する構造を採っている。この
実施の形態では、前記油圧式緩衝器2,3は、ストラッ
ト式サスペンションに組込んで使用するために径が相対
的に大きくなるように形成している。また、前記調圧装
置3と前記シリンダ4とを接続する油圧管10,11
は、この実施の形態では可撓性を有する材料によって形
成している。
は、図2に示すように、ピストン7側の先端に開口する
穴21を軸心部に穿設し、上端が閉塞された円筒状に形
成している。この穴21は、断面形状が真円になるよう
に形成し、シリンダ4の内側底部に立設した第2のピス
トン22を嵌合させている。この第2のピストン22
は、前記穴21の穴壁面との間に介在するシール部材2
3を装着したピストン本体22aと、このピストン本体
22aとシリンダ4の内側底部との間に設けたピストン
ロッド部22bとから構成している。前記シール部材2
3は、ゴムを環状に形成したものを採用している。第2
のピストン22が前記穴21に嵌合することにより、こ
の第2のピストン22によってオイル室8側と穴21側
(空間24側)とが区画される。
のピストン22で閉塞された空間24には、この実施の
形態では予め定めた圧力に加圧したN2 ガスを封入して
いる。このN2 ガスの圧力は、調圧装置9に封入した高
圧ガスの圧力と略等しくなるように設定している。すな
わち、第2のピストン22に設けたシール部材23は、
オイル室8側と前記空間24側から略同じ圧力が加えら
れる。
と、図示してない車輪が車体に対して上下方向へ変位す
るときに、筒状に形成したピストンロッド5がシリンダ
4に対して出入りする。したがって、この油圧式緩衝器
2,3は、ピストンロッド5に穴21を形成しない場合
に較べて穴21の容積に相当する分だけピストンロッド
5の実質的な有効径が小さくなり、伸縮時にシリンダ4
に対して進入・後退するピストンロッドの体積が減少
し、シリンダ4に対して出入りするオイルが少なくな
る。
ラット式サスペンションに採用するためにピストンロッ
ド5を剛性が高くなるように大径に形成しても、シリン
ダ4に接続する油圧管10,11や調圧装置9に流れる
オイルの量は増えることがない。
ガスを封入したため、前記穴21の穴壁面と第2のピス
トン22との間に介装するシール部材23にオイル室8
側と空間24側から圧力が加えられ、シール部材23に
オイル室8から加えられるオイルの圧力が高圧なN2 ガ
スの圧力によって相殺される。このため、シール部材2
3のシール部に圧力が殆ど加えられないので、第2のピ
ストン22がピストンロッド5に対して摺動するときの
抵抗を低減することができる。
外部から高圧ガスを補充したり、穴21内から高圧ガス
を抜くためにバルブ(図示せず)を設けることができ
る。また、油圧式緩衝器2,3は、この実施の形態のも
のとは上下逆に配設することもできる。
す副ガス室25を連通させることができる。この副ガス
室25は、ピストンロッド5に接続した圧力容器の内部
に形成している。
る空間24の実質的な容積が増大するから、油圧式緩衝
器2,3が伸縮するときにN2 ガスの圧力が大きく変動
することがない。このため、オイル室8および空間24
からシール部材23に加えられる圧力が相殺され易くな
るので、第2のピストン22がピストンロッド5に対し
て摺動するときの抵抗が変動することがなく、これを略
一定に保つことができる。
は、図3に示す構造を採ることもできる。図3は他の実
施の形態を示す断面図で、同図において前記図1,2お
よび図4で説明したものと同一もしくは同等部材につい
ては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。なお、図
3では一対の油圧式緩衝器のうち一方のみが描いてある
が、他方の油圧式緩衝器も図3と同じ構成を採ってい
る。
4の周壁を二重構造として外壁31と内壁32との間に
副ガス室33を形成している。この副ガス室33は、第
2のピストン22のピストン本体22aおよびピストン
ロッド部22bにこれらを貫通するように形成した第1
の連通路34と、シリンダ4の底部に形成した第2の連
通路35とを介してピストンロッド5の穴21内に連通
させている。
トンロッド5の穴21に連通する副ガス室33がシリン
ダ4に一体的に形成されるから、高圧なN2 ガスを封入
する空間の容積を増大させるために油圧式緩衝器2とは
別の部品が不要である。その上、シリンダ4内のオイル
の熱が副ガス室33内のN2 ガスに伝達されるから、前
記オイルをN2 ガスによって冷却することができる。
ンロッド5の穴21内に高圧なN2ガスを封入した例を
示したが、穴21内は第2のピストン22がシリンダ収
縮時に抵抗なく進入することができるような雰囲気であ
ればよく、例えば真空でもよい。また、穴21内は、上
述したように真空状態にする他に、大気開放状態や他の
種類のガスを封入した状態とすることもできるし、オイ
ルを封入することもできる。大気開放状態とするには、
塵埃や水分が侵入するのを阻止するためにフィルターを
設けること好ましい。オイルを封入する場合には、容積
を変えることができるように柔軟な材料によって形成し
たオイルタンクを穴21に接続する。
緩衝器は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口
しかつその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シ
リンダに固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前
記第2のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁
面との間に介在するように装着されたピストン本体と、
外径が前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本
体とシリンダとの間に設けられたピストンロッド部とか
ら構成され、前記ピストン本体とシール部材とによっ
て、前記ピストンロッドのピストン側に位置して前記オ
イル室に連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの
他端側に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記オ
イル室側と前記空間側とは、一方が他方の容積変化に関
与することなく互いに独立して容積が変化する構成とさ
れているため、ピストンロッドに穴を形成しない場合に
較べ、穴の容積に相当する分だけピストンロッドの実質
的な有効径が小さくなる。このため、伸縮時にシリンダ
内に対して進入・後退するピストンロッドの体積が減少
し、シリンダに対して出入りするオイルが少なくなる。
ピストンロッドを大径に形成しても、この油圧式緩衝器
に接続する配管やこの配管の接続先となる油圧装置に流
れるオイルの量は増えることがないから、前記配管や油
圧装置を相対的に小径化、小型化することができる。
は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しかつ
その軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリンダ
に固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第2
のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面との
間に介在するように装着されたピストン本体と、外径が
前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体とシ
リンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構成
され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前記
ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室に
連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側に
位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記穴の前記オ
イル室側は、前記ピストン本体が嵌合する部分から開口
部まで内径が略一定になるように形成されているため、
ピストンロッドに穴を形成しない場合に較べ、穴の容積
に相当する分だけピストンロッドの実質的な有効径が小
さくなる。このため、伸縮時にシリンダ内に対して進入
・後退するピストンロッドの体積が減少し、シリンダに
対して出入りするオイルが少なくなる。
のピストンロッドを大径に形成しても、この油圧式緩衝
器に接続する配管やこの配管の接続先となる油圧装置に
流れるオイルの量は増えることがないから、前記配管や
油圧装置を相対的に小径化、小型化することができる。
は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しかつ
その軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリンダ
に固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第2
のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面との
間に介在するように装着されたピストン本体と、外径が
前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体とシ
リンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構成
され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前記
ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室に
連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側に
位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記空間側に、
前記オイル室内のオイルに前記配管側から加えられる圧
力と略等しい圧力の高圧ガスを封入したため、ピストン
ロッドの穴の穴壁面と第2のピストンとの間に介装する
シール部材にオイル室側と高圧ガス室側から圧力が加え
られ、シール部材に加えられるオイルの圧力が高圧ガス
の圧力によって相殺される。
が殆ど加えられないので、第2のピストンがピストンロ
ッドに対して摺動するときの抵抗を低減することができ
る。
は、ピストンロッドに、ピストン側の先端に開口しかつ
その軸線方向に延びる穴を形成し、この穴に、シリンダ
に固定した第2のピストンを嵌合させてなり、前記第2
のピストンは、環状のシール部材が前記穴の内壁面との
間に介在するように装着されたピストン本体と、外径が
前記穴の内径より細く形成されて前記ピストン本体とシ
リンダとの間に設けられたピストンロッド部とから構成
され、前記ピストン本体とシール部材とによって、前記
ピストンロッドのピストン側に位置して前記オイル室に
連通するオイル室側と、前記ピストンロッドの他端側に
位置する空間側とに前記穴内を区画し、前記空間側に高
圧ガスを封入し、シリンダの周壁を二重構造として外壁
と内壁との間に副ガス室を形成し、この副ガス室をシリ
ンダおよび第2のピストンに形成した連通路を介して前
記空間側に連通させたため、高圧ガスを封入する空間の
実質的な容積が増大するから、油圧式緩衝器が伸縮する
ときに高圧ガスの圧力が大きく変動することがない。 し
たがって、高圧ガスをピストンロッド内に封入する構造
でも、オイル室および穴内からシール部材に加えられる
圧力が相殺され易くなるので、第2のピストンがピスト
ンロッドに対して摺動するときの抵抗が変動することが
なく、これを略一定に保つことができる。
されるから、高圧ガスを封入する空間の容積を増大させ
るために油圧式緩衝器とは別の部品が不要である。 した
がって、高圧ガス室の容積を大きくとった油圧式緩衝器
でも取付作業が容易である。 さらに、シリンダ内のオイ
ルの熱が副ガス室内の高圧ガスに伝達されるから、前記
オイルを高圧ガスによって冷却することができる。
緩衝装置の正面図である。
を示す構成図である。
ンダ、5…ピストンロッド、6…絞り付き連通路、7…
ピストン、8…オイル室、9…調圧装置、10,11…
油圧管、21…穴、22…第2のピストン、22a…ピ
ストン本体、22b…ピストンロッド部、23…シール
部材、24…空間、25,33…副ガス室、31…外
壁、32…内壁、34…第1の連通路、35…第2の連
通路。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ内に位置するピストンロッドの
体積が伸縮時に増減する分だけ前記シリンダのオイル室
に対してオイルが配管を介して出入りする油圧式緩衝器
において、前記ピストンロッドに、ピストン側の先端に
開口しかつその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴
に、シリンダに固定した第2のピストンを嵌合させてな
り、前記第2のピストンは、環状のシール部材が前記穴
の内壁面との間に介在するように装着されたピストン本
体と、外径が前記穴の内径より細く形成されて前記ピス
トン本体とシリンダとの間に設けられたピストンロッド
部とから構成され、前記ピストン本体とシール部材とに
よって、前記ピストンロッドのピストン側に位置して前
記オイル室に連通するオイル室側と、前記ピストンロッ
ドの他端側に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前
記オイル室側と前記空間側とは、一方が他方の容積変化
に関与することなく互いに独立して容積が変化する構成
とされていることを特徴とする油圧式緩衝器。 - 【請求項2】 シリンダ内に位置するピストンロッドの
体積が伸縮時に増減する分だけ前記シリンダのオイル室
に対してオイルが配管を介して出入りする油圧式緩衝器
において、前記ピストンロッドに、ピストン側の先端に
開口しかつその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴
に、シリンダに固定した第2のピストンを嵌合させてな
り、前記第2のピストンは、環状のシール部材が前記穴
の内壁面との間に介在するように装着されたピストン本
体と、外径が前記穴の内径より細く形成されて前記ピス
トン本体とシリンダとの間に設けられたピストンロッド
部とから構成され、前記ピストン本体とシール部材とに
よって、前記ピストンロッドのピストン側に位置して前
記オイル室に連通するオイル室側と、前記ピストンロッ
ドの他端側に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前
記穴の前記オイル室側は、前記ピストン本体が嵌合する
部分から開口部まで内径が略一定になるように形成され
ていることを特徴とする油圧式緩衝器。 - 【請求項3】 シリンダ内に位置するピストンロッドの
体積が伸縮時に増減する分だけ前記シリンダのオイル室
に対してオイルが配管を介して出入りする油圧式緩衝器
において、前記ピストンロッドに、ピストン側の先端に
開口しかつその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴
に、シリンダに固定した第2のピストン を嵌合させてな
り、前記第2のピストンは、環状のシール部材が前記穴
の内壁面との間に介在するように装着されたピストン本
体と、外径が前記穴の内径より細く形成されて前記ピス
トン本体とシリンダとの間に設けられたピストンロッド
部とから構成され、前記ピストン本体とシール部材とに
よって、前記ピストンロッドのピストン側に位置して前
記オイル室に連通するオイル室側と、前記ピストンロッ
ドの他端側に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前
記空間側に、前記オイル室内のオイルに前記配管側から
加えられる圧力と略等しい圧力の高圧ガスを封入したこ
とを特徴とする油圧式緩衝器。 - 【請求項4】 シリンダ内に位置するピストンロッドの
体積が伸縮時に増減する分だけ前記シリンダのオイル室
に対してオイルが配管を介して出入りする油圧式緩衝器
において、前記ピストンロッドに、ピストン側の先端に
開口しかつその軸線方向に延びる穴を形成し、この穴
に、シリンダに固定した第2のピストンを嵌合させてな
り、前記第2のピストンは、環状のシール部材が前記穴
の内壁面との間に介在するように装着されたピストン本
体と、外径が前記穴の内径より細く形成されて前記ピス
トン本体とシリンダとの間に設けられたピストンロッド
部とから構成され、前記ピストン本体とシール部材とに
よって、前記ピストンロッドのピストン側に位置して前
記オイル室に連通するオイル室側と、前記ピストンロッ
ドの他端側に位置する空間側とに前記穴内を区画し、前
記空間側に高圧ガスを封入し、シリンダの周壁を二重構
造として外壁と内壁との間に副ガス室を形成し、この副
ガス室をシリンダおよび第2のピストンに形成した連通
路を介して前記空間側に連通させたことを特徴とする油
圧式緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26288196A JP3441314B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 油圧式緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26288196A JP3441314B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 油圧式緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10110763A JPH10110763A (ja) | 1998-04-28 |
JP3441314B2 true JP3441314B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=17381930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26288196A Expired - Lifetime JP3441314B2 (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 油圧式緩衝器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3441314B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4319309B2 (ja) | 1999-11-11 | 2009-08-26 | ヤマハ発動機株式会社 | 車両用懸架装置 |
KR101538857B1 (ko) * | 2013-11-21 | 2015-07-22 | 주식회사 포스코 | 잠금유닛 및 이를 이용한 버켓 이송장치 |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP26288196A patent/JP3441314B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10110763A (ja) | 1998-04-28 |
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